JP2009185154A - タール除去方法およびタール除去装置 - Google Patents

タール除去方法およびタール除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009185154A
JP2009185154A JP2008025428A JP2008025428A JP2009185154A JP 2009185154 A JP2009185154 A JP 2009185154A JP 2008025428 A JP2008025428 A JP 2008025428A JP 2008025428 A JP2008025428 A JP 2008025428A JP 2009185154 A JP2009185154 A JP 2009185154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tar
liquid
gas
collecting means
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008025428A
Other languages
English (en)
Inventor
Yumi Matsuda
由美 松田
Satoshi Yoshimoto
聡 吉本
Akihiro Saiga
亮宏 齋賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP2008025428A priority Critical patent/JP2009185154A/ja
Publication of JP2009185154A publication Critical patent/JP2009185154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Industrial Gases (AREA)

Abstract

【課題】バイオマス燃料をガス化して得られる、ガス化ガス中のタール主成分であるナフタレン類を効率よく除去することができるタール除去方法を提供する。
【解決手段】ガス化ガス中のタール除去方法であって、ガス化ガスをタール捕集手段181に接触し、ガス化ガス中のタールをタール捕集手段181に付着し、超音波印加させた液体中において、前記タール捕集手段181に付着したタールを当該液体中に分散して、タール捕集手段181から除去することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、バイオマス燃料をガス化して得られるガス化ガス中から、タールを除去してガス化ガスを改質するタール除去方法およびタール除去装置に関する。
木屑や下水汚泥のような有機物を含む廃棄物(有機系廃棄物)やバイオマス燃料から高効率にエネルギー転換する技術として、ガス化技術が知られている。ガス化することによって発生したガスを、ガスエンジンやガスタービンなどの内燃機関にて燃焼させることにより発電することが可能であり、その発電効率は燃料を直接燃焼して蒸気を発生させ、蒸気タービンにより発電するボイラ発電システムより高効率という特長を有する(特許文献1)。
また、バイオマスガス化発電設備の構成として、バイオマスを部分燃焼ガス化炉でガス化し、その部分燃焼ガス化ガスを集塵・減温処理して発電設備(ガスエンジン等)でエネルギー回収する構成が知られている(特許文献2、第2実施形態および図2の構成)。この特許文献2の第2実施形態の構成の場合、高温集塵設備の後段にタール分解設備を配置し、このタール分解設備によって、部分燃焼ガス化ガス中に含まれるタール成分を除去している。タール分解設備は、タール分を分解する高温触媒(例えば、Ni系触媒)を有して構成され、或いは、活性炭を有して構成されている。触媒によるタール分解は、例えば、タール成分をCOとHガスに改質する方法である。また、この第2実施形態では、タール分解設備の後段に、ボイラ(熱回収設備)を介して低温ガス洗浄設備(バグフィルタ、電気集塵器、サイクロン等)が配置され、ガス化ガスが除塵される。しかしながら、この構成の場合、低温ガス洗浄設備で除塵されたガス化ガスが、低温ガス洗浄設備を通過したことにより、約200℃未満に低温化して、ガス化ガス中のタールが析出し、低温ガス洗浄設備より後段のガス流路配管、各種センサー等に付着し、閉塞や故障等の問題が生じる。また、低温ガス洗浄設備で除塵されたガス化ガスは、例えば発電設備に提供され燃料として利用されるが、ガス化ガス中のタール分が発電設備内部に付着し、発電効率を低下させ、故障の原因に繋がるため、定期的なメンテナンスが必要となり改善が望まれる。
また、上記構成において、低温ガス洗浄設備と発電設備の間に、減温塔と湿式のガス精製設備を配置する構成が知られている。減温塔によりガス化ガス中のタールの水溶性成分(例えば、フェノール等)は廃水に移行する。湿式のガス精製設備により、ガス化ガス中のアンモニアや硫化水素等を除去する。しかしながら、この構成においても、常温付近で析出したタール主成分であるナフタレン類の除去が完全には行なわれないため、ガス流路中のガスダクトなどに付着し、差圧上昇を招いたり、後段の発電設備に対する悪影響があり改善が望まれる。
特開2003−65084号公報 特開2007−9045号公報(6頁、第2実施形態、図2)
そこで、上記従来技術の有する問題点に鑑みて、本発明の目的は、ガス化ガス中のタール主成分であるナフタレン類を効率よく除去することができるタール除去方法およびタール除去装置を提供することにある。
上記課題は、各請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係るタール除去方法は、
ガス化ガス中のタール除去方法であって、
ガス化ガスをタール捕集手段に接触し、ガス化ガス中のタールをタール捕集手段に付着し、
超音波印加させた液体中において、前記タール捕集手段に付着したタールを当該液体中に分散して、タール捕集手段から除去する、ことを特徴とする。
この構成によれば、タール捕集手段によってガス化ガス中のタールを付着して捕集し、次いで、タール捕集手段に付着したタールを液体中で超音波印加させて、タール捕集手段に付着しているタールを液体中に分散させ、タール捕集手段からタールを除去することができる。ガス化ガスは、常温付近(例えば、10〜28℃)まで低温化しており、ナフタレン類が主成分のタールが析出している状態である。タール捕集手段の形状は特に制限されないが、筒状、多角中状が好ましく、一部が液体に浸漬するように配置され、回転可能に構成される。ガス化ガスをタール捕集手段に接触させると、タール捕集手段にタールが付着する。付着したタールをタール捕集手段から除去する場合、液体をタール分散手段の供給し、タール捕集手段をその液体中に浸漬する。次いで、液体に超音波を印加させ、タールを除去する。液体は、特に制限されないが、水またはアルコール濃度50%以下のアルコール水溶液が好ましい。液体に印加される超音波は、液体の収納部の底壁外側に設置された超音波振動発生装置により生成される。また、超音波発生装置は、収納部に沈めた構成も例示できる。超音波の周波数は、ナフタレン類を液体に分散させ、スラリー状にさせるために、20〜50kHzの範囲が好ましい。
以上によって、低温のガス化ガス中に析出したタール(ナフタレン類が主成分)を効率よく除去することができる。このタール除去方法によりタールが除去されたガス化ガスは、例えばガスエンジン、ガスタービン等の発電設備に燃料として提供される。
また、上記発明において、ガス化ガスを冷却しながら、タール捕集手段に接触する、ことを特徴とする。
この構成によれば、常温のガス化ガスに対し、さらに冷却させることで、ガス化ガスの水分を低減させることができるため、ガスエンジン等の発電設備の燃料として利用する際に、燃焼効率を大幅に高めることができ、発電効率を向上することができる。冷却手段として、例えば、ガス化ガスの流通路に、冷却水配管を設置して、この冷却水配管にガス化ガスを接触させることで、ガス化ガスを冷却させる、間接冷却が例示される。
また、上記発明において、タール捕集手段に付着したタール量を測定し、
当該測定されたタール量が所定値以上の場合に、タールの除去を開始する、ことを特徴とする。
この構成によれば、タール捕集手段に付着したタール量を測定して、付着したタール量の測定値が所定値以上の場合に、タール捕集手段に付着したタールの除去を開始する。例えば、タール分散手段の収納部に液体を供給し、筒状のタール捕集手段のタール付着部分を液体中に浸漬させ、その液体に超音波を印加させ、タールを除去することができる。付着したタール量測定方法としては、タール捕集手段のガス化ガス流通路の入口と出口とのそれぞれに設けた圧力計の圧力値の差圧を算出する構成が例示される。差圧が大きいほど、タールが付着しているため、差圧が所定値以上の場合に、タール捕集手段に付着したタールを除去する必要がある。
また、上記の本発明において、
前記タールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収し、
前記タールが回収された液体を、前記超音波印加させる液体に利用する、ことを特徴とする。
この構成によれば、タールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収することができる。さらに、タールが回収された液体を、超音波印加させる液体に利用することができるため、液体の再利用が可能となる。
また、他の本発明に係るタール除去装置は、
ガス化ガス中のタール除去装置であって、
ガス化ガスと接触してガス化ガス中のタールを付着し捕集するタール捕集手段と、
前記タール捕集手段に付着したタールを、液体中で超音波印加するタール分散手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、タール捕集手段によってガス化ガス中のタールを付着して捕集し、次いで、タール捕集手段に付着したタールを液体中で超音波印加させて、タール捕集手段に付着しているタールを液体中に分散させ、タール捕集手段からタールを除去することができる(タール分散手段の機能)。ガス化ガスは、常温付近(例えば、10〜28℃)まで低温化しており、ナフタレン類が主成分のタールが析出している状態である。タール捕集手段の形状は特に制限されないが、筒状、多角中状が好ましく、一部が液体に浸漬するように配置され、回転可能に構成される。ガス化ガスをタール捕集手段に接触させると、タール捕集手段にタールが付着する。付着したタールをタール捕集手段から除去する場合、タール分散手段の収納部に液体を供給し、タール捕集手段をその液体中に浸漬する。次いで、液体に超音波を印加させ、タールを除去する。液体は、特に制限されないが、水またはアルコール濃度50%以下のアルコール水溶液が好ましい。液体に印加される超音波は、液体の収納部(タール分散手段の一部)の底壁外側に設置された超音波振動発生装置(タール分散手段の一部)により生成される。また、超音波発生装置は、収納部に沈めた構成も例示できる。超音波の周波数は、ナフタレン類を液体に分散させ、スラリー状にさせるために、20〜50kHzの範囲が好ましい。
以上によって、低温のガス化ガス中に析出したタール(ナフタレン類が主成分)を効率よく除去することができる。このタール除去装置によりタールが除去されたガス化ガスは、例えばガスエンジン、ガスタービン等の発電設備に燃料として提供される。
また、上記の本発明において、タール捕集手段によるタール捕集の場合に、ガス化ガスを冷却する冷却手段を、さらに有することを特徴とする。
この構成によれば、常温のガス化ガスに対し、さらに冷却させることで、ガス化ガスの水分を低減させることができるため、ガスエンジン等の発電設備の燃料として利用する際に、燃焼効率を大幅に高めることができ、発電効率を向上することができる。冷却手段として、例えば、ガス化ガスの流通路に、冷却水配管を設置して、この冷却水配管にガス化ガスを接触させることで、ガス化ガスを冷却させる、間接冷却が例示される。
また、上記の本発明において、
タール捕集手段に付着したタール量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定されたタール量が所定値以上の場合に、タールの除去を開始するように制御する制御手段と、をさらに有することを特徴とする。
この構成によれば、タール捕集手段に付着したタール量を測定して(測定手段の機能)、付着したタール量の測定値が所定値以上の場合に、タールの除去を開始することができる(制御手段の機能)。タール測定手段は、タール捕集手段のガス化ガス流通路の入口と出口とのそれぞれに設けた圧力計と、その圧力計で測定された圧力値の差圧を算出する算出部と、その差圧が所定値以上か否かを判定する判定部とで構成される。この所定値は、タール捕集手段やタール分散手段の構成、ガス化ガスの流量、流速等によって設定される。
また、上記の本発明において、
前記タール分散手段でタールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収するタール回収手段と、
前記タール回収手段でタールが回収された後の液体を、前記タール分散手段の液体に帰還する液体帰還手段を、さらに有することを特徴とする。
この構成によれば、タールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収することができる(タール回収手段の機能)。さらに、タールが回収された液体を、超音波印加させる液体に利用することができるため、液体の再利用が可能となる(液体帰還手段の機能)。
なお、本発明において、バイオマスは、例えば、木質系、食品残渣、畜糞等の有機性バイオマスが例示される。
(実施形態1)
(発電システムの構成)
図1を用いてバイオマスガス化ガス発電システムを説明する。本発明に係るタール除去装置は、湿式ガス精製装置とガスエンジンとの間に設置される構成である。また、本発明に係るタール除去方法は、以下で説明するタール除去装置に限定されず、他の装置構成でも適用できる。
バイオマスガス化炉11は、木屑等のバイオマスを部分燃焼させて、ガス化ガスを生成する。バイオマスガス化炉11は公知の構成が適用でき、例えば、流動層ガス化炉、循環流動層炉、固定床式、キルン式、噴流層式等のガス化炉が例示される。また、ガス化方式は、空気、酸素、蒸気等による部分燃焼式が好ましい。生成されたガス化ガスの温度は、800〜900℃程度の範囲が好ましく、この範囲であれば、発熱量を充分に確保することができる。
高温集塵器12は、ガス化炉11で生成されたバイオマスガス化ガスを除塵する。高温集塵器12は、セラミックフィルタで構成され、高温(800〜900℃程度)のガス化ガスであっても除塵機能を発揮できる。除塵された灰は、不図示の排出装置によって排出される。高温集塵器12によって除塵された後のガス化ガスの温度は、700〜850℃程度に低下される。
タール分解装置13は、高温集塵器12を通過したガス化ガス中のタールを高温触媒(例えば、Ni系触媒)に接触させることにより、タール成分をCOとHガスに改質する。
ボイラ14は、ガス化ガスの熱を熱回収する熱交換機能を備え、タール分解装置13からから排出された600〜800℃程度の高温のガス化ガスを200℃程度に冷却する。ここで得られた温水は、不図示の廃熱ボイラ等に供給される。また、ボイラ14は、気体対水の熱交換機能を備えた、例えば、減温塔、エコノマイザー等で構成することもできる。また、ガス化ガスに直接水を噴射する水噴射機構を配管内部に備えるように構成し、エコノマイザー14に併置し、両方の機能によってガス化ガスのガス温度を200℃程度に冷却することができる。ガス化ガスを200℃程度に冷却することにより、ガス化ガス中に含まれる塩類等の低温析出ダストが発生する。
バグフィルタ15は、発生した低温析出ダストを除塵する。また、バグフィルタ15に代替して、乾式の低温集塵装置を用いることができる。
洗浄塔16は、バグフィルタ15を通過した150℃以下のガス化ガスが通過する。通過する際に、150℃以下のガス化ガス中で析出したタールが洗浄塔16の壁面に付着する。この付着したタールを除去するために、洗浄水を噴射し、壁面からタールを剥離する。噴射される洗浄水として、超音波印加した水を用い、洗浄塔16の壁面に対し接線方向から超音波印加水を噴射して、洗浄塔16の壁面に付着したタール分を剥離させることが好ましい。印加する超音波の周波数は100〜1000kHzの範囲が好ましい。
ガス精製装置17は、湿式のガス精製装置であり、ガス化ガス中に含まれるアンモニアや硫化水素等を除去する。ガス精製装置17を通過したガス化ガスの温度は、常温(10〜28℃程度)にまで減温され、ナフタレン類が主成分であるタールがガス化ガス中に析出する。ここで析出したタールは、後段のタール分解装置18で除去される。タール分解装置18の詳細は後述する。
ガスエンジン19は、タール分解装置18を通過したガス化ガスを燃料として燃焼させ発電する構成である。また、ガスエンジン19にガス燃料を供給する燃料供給装置(不図示)がガスエンジン19に備えられている。ガスエンジン19は、燃焼部内部の温度を検出し、検出温度が所定温度以下の場合に、燃料供給装置によって所定量のガス燃料を供給する構成である。あるいは、ガスエンジン19に供給されるガス化ガスの流量を検出し、検出流量が所定値以下の場合に、燃料供給装置によって所定量のガス燃料を供給する構成である。これによって、バイオマス燃料が少なく、ガス化ガス精製後の発熱量が低い場合や、変動が大きい場合に、天然ガス等のガス燃料を添加することができるため、ガスエンジン19の供給ガス燃料の発熱量を一定にすることができる。
ガスエンジン19から排出された排ガスは廃熱ボイラ(不図示)に供給され、ボイラ14で生成された温水を蒸気に変換する。この蒸気は蒸気タービン(不図示)に供給され、タービン駆動に用いられる。蒸気タービンはこの蒸気を利用して発電を行なう。蒸気タービンから排出された蒸気は復水器(不図示)に供給され、冷却されて水に変換される。この水はボイラ14の給水として帰還される。
(タール除去装置)
タール除去装置18について図2を用いて説明する。図2において、タール除去装置18は、タール捕集手段181、タール分散手段182、冷却器183、タール凝集装置184を有して構成される。
図3から図5において、タール捕集手段181の具体的構成について示す。図3のタール捕集手段181は、ステンレスまたは硬質プラスチック製の円筒メッシュで構成されている。タール捕集手段181は、円筒の軸中心に回転可能に構成されている。タール捕集手段181は、タール分散手段182の収納部内部に配置され、この収納部の下部には洗浄水が所定高さの量で収納される。付着したタールを円筒メッシュから除去する場合、収納部下部に洗浄水が水車の給水口から供給される。この給水により水車が回転し、これに連動して円筒メッシュも回転する。洗浄水が所定高さで給水されると、円筒メッシュの下部が洗浄水に浸漬する。この収納部の底壁の下部には超音波振動発生装置が設置され、洗浄水に超音波を印加できる構成である。洗浄水に超音波を印加すると、洗浄水に接しているタールが微粒化し、洗浄水に分散され、スラリー状になる。
タール分散手段182の収納部の天井壁には、ガス化ガスの流入口が設けられ、この収納部の一方の側壁には、ガス化ガスの流出出口が設けられる。
図3のタール捕集手段181の回転機構は、水車機構であり、円筒メッシュに連結された水車に対し、水車駆動用を兼ねた洗浄水を給水することで、円筒メッシュを回転させる。円筒メッシュを回転させるタイミングとしては、ガス入口とガス出口に設けられた圧力計により測定された圧力の差圧が、所定値以上の場合に、回転させるように構成できる。回転角度は、給水時間によって調整できる。また、所定の回転角度まで回転したか否かを検知するセンサーを設け、この検出結果で回転を停止させるように構成できる。回転の停止は、例えば、ストッパを円筒メッシュの一部に接触させることで構成できる。また、回転駆動する場合に、所定の回転角度しか回転しないように構成することもできる。
一実施形態として、以下の制御フロー(制御手段の機能である)が例示される。タールが円筒メッシュに付着していき、上記差圧が所定値以上になった場合に、洗浄水が給水され、円筒メッシュが回転する。なお、円筒メッシュを回転させたくない場合には停止ストッパをセットしておく。洗浄液が所定量(或いは所定高さ)まで給水されたら、給水が停止する。洗浄液中に、タール付着した円筒メッシュ部分が浸漬している。次いで、超音波振動発生装置によって、洗浄水に超音波が印加される。この超音波印加洗浄水の作用により、円筒メッシュに付着したタールが洗浄水中に微粒化して分散され、スラリー状になる。
超音波印加時間は、例えば、30秒〜10分である。設定された印加時間の経過で、超音波振動は自動的に停止する。円筒メッシュの全周にわたりタール除去するため、上記の動作が繰り返される。洗浄水が供給され、円筒メッシュを所定角度に回転させ、上記超音波印加によるタール分散を繰り返す。洗浄水は所定高さまでしか収納部に収納されないように、収納部の側壁にオーバーフローの出口部が設けられている。スラリー状のタールを含む洗浄水は、円筒メッシュ全周のタール除去動作の後に、排水口からタール凝集装置184へ排水される。
円筒メッシュの回転制御、差圧測定制御、差圧値の判定制御、洗浄水の給水・排水制御、超音波振動発生装置の制御等は、不図示の制御装置(制御手段に相当する)で制御され、この制御装置は、専用回路、ファームウエア、マイクロコンピュータ、専用コンピュータ等で構成できる。その制御手順は、ソフトウエアプログラムで実現してもよい。また、制御装置の操作のための入力手段および表示手段等も備えている。また、制御装置は、発電システム全体を制御する制御装置と連動されていてもよく、別構成でもよい。
洗浄水中のスラリー状のタールは、タール凝集装置184で洗浄水から凝集沈殿させ、固液分離を行なって、洗浄水からタールを回収することができる。そして、タールを回収した洗浄水は、タール分散手段182の収納部に戻るように構成される。また、タール凝集装置184に、超音波発生装置を設置し、収集した洗浄水に400〜600kHzの超音波振動を印加させて、凝集させ、タール分を沈降分離させて回収することが好ましい。
タール捕集手段181でタールが捕集されたガス化ガスは、ガス出口から排出され、ガスエンジン19に提供される。タール捕集手段181により、常温のガス化ガス中に析出したタールを効率よく除去することができ、ガスエンジン19に対するタールの付着を抑制することができる。
また、タール捕集手段181の回転機構の別実施形態として、図4に示す回転機構は、水車と風車による動力を利用する構成である。水車は、円筒メッシュの一方の開口部の外周に設置され、円筒メッシュの回転軸と連結されている。タール分散手段182の収納部の天井壁に設置され、給水開口部から、給水し、水車に落下させ、水車を回転させることができる。給水される水は、洗浄水として用いられ、収納部の所定高さ位置にオーバーフローの出口部が形成される。また、風車は、円筒メッシュのその他方の開口部の外周に設置され、円筒メッシュの回転軸と連結されている。風車は、ガス化ガスの風力により回転する。2種類の動力により円筒メッシュを回転させることができるため、円筒メッシュを重く設定することができ、例えば、上記の水車のみの回転動力と比較して、メッシュを細かく設定することができる。
ここでの水車の構成は、上記図3の水車の構成であってもよい。また、風力のみの回転動力構成とすることもできる。
また、図5に示すタール捕集手段181は、その近傍に、ガス冷却機能のフィン付きの水管(冷却手段を構成する)が配置される。回転ドラムの両端には、冷却水ヘッダが形成され、ヘッダ円周に、フィン付き水管を複数配置する。フィン付き水管の内側には、円筒メッシュ(タール捕集手段181)が配置されている。フィン付き水管に流れる冷却水は、冷却器183(冷却手段を構成する)によって冷却され、循環されている。フィン付き水管によりガス化ガスが冷却され、ナフタレン類を主成分とするタールの析出を促し、さらに、ガス中の水分を減湿する。フィン付き水管のフィンにもタールを付着させることができるため、円筒メッシュのみの構成よりも、タール除去効率が高い。タール捕集手段181やフィン付き水管の重量に応じて、上記のような水車や風車の動力も利用できるが、モータ等の外部動力により回転ドラムを回転させるように構成することが好ましい。図5の洗浄水の入口は、収納部の側壁に設けられている。
(実施例)
図5に示す円筒メッシュおよびフィン付き水管に付着したタールの除去において、超音波周波数を変動させた場合についての結果を示す。超音波周波数が20〜50kHzの場合、円筒メッシュ等に付着したタールが除去され、洗浄水に分散し、スラリー状になった。目視により、円筒メッシュやフィンにタールが付着していなかったことを確認した。20kHz未満、50kHzを超える周波数の場合、円筒メッシュやフィンにタールが付着していた。
バイオマスガス化ガス発電システムの全体構成を説明するための図 タール分解装置の構成について説明するための図 タール分解装置の構成について説明するための図 タール分解装置の構成について説明するための図 タール分解装置の構成について説明するための図
符号の説明
11 バイオマスガス化炉
12 高温集塵器
13 タール分解装置
14 ボイラ
15 バグフィルタ
16 洗浄塔
17 ガス精製装置
18 タール除去装置
181 タール捕集手段
182 タール分散手段
183 冷却器
184 タール凝集装置
19 ガスエンジン

Claims (8)

  1. ガス化ガス中のタール除去方法であって、
    ガス化ガスをタール捕集手段に接触し、ガス化ガス中のタールをタール捕集手段に付着し、
    超音波印加させた液体中において、前記タール捕集手段に付着したタールを当該液体中に分散して、タール捕集手段から除去する、ことを特徴とするタール除去方法。
  2. 前記ガス化ガスを冷却しながら、タール捕集手段に接触する、ことを特徴とする請求項1に記載のタール除去方法。
  3. タール捕集手段に付着したタール量を測定し、
    当該測定されたタール量が所定値以上の場合に、タールの除去を開始する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のタール除去方法。
  4. 前記タールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収し、
    前記タールが回収された液体を、前記超音波印加させる液体に利用する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタール除去方法。
  5. ガス化ガス中のタール除去装置であって、
    ガス化ガスと接触してガス化ガス中のタールを付着し捕集するタール捕集手段と、
    前記タール捕集手段に付着したタールを、液体中で超音波印加するタール分散手段と、を有することを特徴とするタール除去装置。
  6. 前記タール捕集手段によるタール捕集の場合に、ガス化ガスを冷却する冷却手段を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載のタール除去装置。
  7. タール捕集手段に付着したタール量を測定する測定手段と、
    前記測定手段で測定されたタール量が所定値以上の場合に、タールの除去を開始するように制御する制御手段と、をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載のタール除去装置。
  8. 前記タール分散手段でタールが分散された液体からタールを凝集沈殿し、当該タールを回収するタール回収手段と、
    前記タール回収手段でタールが回収された後の液体を、前記タール分散手段の液体に帰還する液体帰還手段を、さらに有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のタール除去装置。
JP2008025428A 2008-02-05 2008-02-05 タール除去方法およびタール除去装置 Pending JP2009185154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025428A JP2009185154A (ja) 2008-02-05 2008-02-05 タール除去方法およびタール除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025428A JP2009185154A (ja) 2008-02-05 2008-02-05 タール除去方法およびタール除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009185154A true JP2009185154A (ja) 2009-08-20

Family

ID=41068715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025428A Pending JP2009185154A (ja) 2008-02-05 2008-02-05 タール除去方法およびタール除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009185154A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016169708A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスエンジンシステム
KR101843139B1 (ko) * 2016-08-25 2018-03-28 한국에너지기술연구원 타르 저감을 위한 가스화 장치
KR20190061173A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 한국에너지기술연구원 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리 시스템 및 이를 이용한 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리방법
KR20190112255A (ko) * 2019-09-20 2019-10-04 한국에너지기술연구원 연속운전이 가능한 유닛 교체형 왕겨 유동층 가스화 발전 시스템

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016169708A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスエンジンシステム
KR101843139B1 (ko) * 2016-08-25 2018-03-28 한국에너지기술연구원 타르 저감을 위한 가스화 장치
KR20190061173A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 한국에너지기술연구원 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리 시스템 및 이를 이용한 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리방법
KR102011364B1 (ko) 2017-11-27 2019-08-16 한국에너지기술연구원 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리 시스템 및 이를 이용한 타르 및 휘발성유기화합물 복합처리방법
KR20190112255A (ko) * 2019-09-20 2019-10-04 한국에너지기술연구원 연속운전이 가능한 유닛 교체형 왕겨 유동층 가스화 발전 시스템
KR102128819B1 (ko) * 2019-09-20 2020-07-01 한국에너지기술연구원 연속운전이 가능한 유닛 교체형 왕겨 유동층 가스화 발전 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2799525B1 (en) Biomass syngas purification process under negative pressure for producing oil
JP2009185154A (ja) タール除去方法およびタール除去装置
WO2021083408A2 (zh) 一种火电厂烟尘沉降装置
JP5829341B2 (ja) 油製造のための正圧下でのバイオマス合成ガス精製方法およびそのシステム構造
JP2011214808A (ja) 乾燥装置、乾燥設備および乾燥方法
JP5461283B2 (ja) 流動層乾燥設備
CN210457492U (zh) 尿素水解器
JP2011214806A (ja) 流動層乾燥設備
BR102013004834A2 (pt) Gaseificador de biomassa e método para operar um gaseificador para produzir um gás de síntese
JP2011214805A (ja) 流動層乾燥装置及び流動層乾燥設備
CN103614509B (zh) 一种全过程回收余热的碳钢转炉干法布袋除尘工艺及其装置
JP2002322902A (ja) 下水汚泥の熱分解ガス化発電システム
JP5634099B2 (ja) 流動層乾燥設備
CN212005195U (zh) 一种蒸汽重整装置冷凝液收集再利用系统
JP3615878B2 (ja) ガス化複合発電設備
JP2014169413A (ja) ガス精製装置およびガス精製方法
JP6766772B2 (ja) 下水汚泥焼却設備における廃熱を利用した発電システム及び発電システムの運転方法
CN207227362U (zh) 一种生物质裂解燃气净化装置
JP3935349B2 (ja) 廃棄物処理システム
JP5512922B2 (ja) ガス精製システムおよびそのシステムにおける洗浄排水処理方法
JP4533764B2 (ja) 加圧型石炭ガス化炉および石炭ガス化複合発電設備
CN201569306U (zh) 酯化蒸汽废热回收换热装置
CN108728598A (zh) 一种高炉冲渣水余热利用装置
JPWO2020054059A1 (ja) ガス化ガスの冷却およびタール除去装置
CN220506756U (zh) 热力供应用余热回收装置