JP2009183015A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電量を増加させることが可能な発電装置を提供する。
【解決手段】この発電装置100は、第1圧電部11(第2圧電部13)と、第1圧電部11(第2圧電部13)に対して相対的に振動可能に構成され、第1圧電部11(第2圧電部13)に打撃を加えるための第1打撃部15(第2打撃部16)とを備え、第1打撃部15(第2打撃部16)は、一度の振動において、第1圧電部11(第2圧電部13)からの反発力を利用して第1圧電部11(第2圧電部13)に対して複数回打撃可能なように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電装置に関し、特に、圧電体を備えた発電装置に関する。
従来、圧電体を備えた発電装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、両端部にそれぞれ鋼球を有する板バネと、板バネの中心部分に設けられるとともに板バネを支持する支持部材と、一方の鋼球の下方に配置された圧電体とを備えた圧電発電装置が開示されている。上記特許文献1に記載の圧電発電装置では、板バネの他方側の鋼球が外力を加えられた際に上下に振動するとともに、一方側の鋼球が共振作用により上下に振動するように構成されている。そして、一方側の鋼球が上下に振動する毎に圧電体に打撃が加えられるとともに、圧電効果により発電が行われるように構成されている。
特開2006−129602号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の発電装置では、一方側の鋼球が一度上下に振動する際に、圧電体に一度しか打撃を加えることができない。このため、従来の発電装置における構成では、一度の振動において一度の打撃分しか発電することができないので、発電量を増加させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、発電量を増加させることが可能な発電装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による発電装置は、圧電体と、圧電体に対して相対的に振動可能に構成され、圧電体に打撃を加えるための打撃部とを備え、打撃部は、一度の振動において、圧電体からの反発力を利用して圧電体に対して複数回打撃可能なように構成されている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した断面図である。図2および図3は、本発明の一実施形態による発電装置の構造を説明するための平面図である。図4〜図8は、本発明の一実施形態による発電装置の構造を説明するための図である。まず、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による発電装置100の構造について説明する。
本発明の一実施形態による発電装置100は、図1に示すように、筐体1を備えている。また、筐体1の内部には、第1発電部10と第2発電部20とが構成されている。
筐体1の上部の下面1aには、固定基板2が設けられている。また、固定基板2の下面上には、図2に示すように、集電部3aおよび連結部3bからなる集電電極3と、集電部4aおよび連結部4bからなる集電電極4とが形成されている。また、集電電極3および集電電極4は、それぞれ、互いの集電部3aおよび集電部4aが隣接し合うように配置されている。なお、集電電極3および集電電極4は、それぞれ、本発明の「第2電極」の一例である。
また、図1に示すように、筐体1下部の上面1bには、レール部5a、スライド部5bおよびベアリングボール5cからなるスライド機構5が形成されている。レール部5aは、矢印X方向に延びるように直線状に形成されている。また、スライド部5bには溝部5dが形成されている。そして、スライド部5bは、溝部5dの内側面によりレール部5aを覆うようにして配置されている。また、スライド部5bにおける溝部5dの一方および他方の内側面とレール部5aの一方および他方の外側面との間に、それぞれ、ベアリングボール5cが2つずつ配置されている。これにより、スライド部5bが、レール部5aにそって矢印X方向にスライド移動するように構成されている。
また、スライド部5bの固定基板2に対向する側の面の表面上には、ガラスなどからなるとともに、スライド部5bに伴ってスライド移動する可動基板6が設けられている。また、可動基板6の固定基板2に対向する側の表面上にはシリコン酸化膜7が形成されている。シリコン酸化膜7の表面上には、所定の間隔を隔ててガード電極8(図3参照)が形成されている。また、シリコン酸化膜7におけるガード電極8間の領域には、電荷を注入することにより形成されたエレクトレット部7aが設けられている。なお、エレクトレット部7aは、一定の電荷を半永久的に保持する機能を有する。また、ガード電極8は接地されている(図示せず)。また、エレクトレット部7aは、本発明の「第1電極」の一例である。また、上述した第1発電部10は、集電電極3および4と、可動基板6と、エレクトレット部7aとから構成されている。
また、図1に示すように、エレクトレット部7aに対向配置された集電電極3および4には、それぞれ、エレクトレット部7aに保持された電荷によって静電誘導が発生することにより電荷が誘導されるように構成されている。そして、スライド部5bが矢印X方向に振動した際に、エレクトレット部7aと集電電極3および4とが相対的に平行移動することにより、集電電極3および4に誘導された電荷量が変化するとともに電荷量の変化分に相当する電位差が発生する(発電する)ように構成されている。つまり、第1発電部10においては、静電誘導による発電が行われるように構成されている。
ここで、本実施形態では、図1および図4に示すように、筐体1の内部の矢印X方向側の内側面1cには、第1圧電部11が形成されている。具体的には、第1圧電部11は、2つの圧電体11aおよび11bと、電極11c、11dおよび11eとから構成されている。なお、圧電体11aおよび11bは、セラミックなどからなる。また、2つの圧電体11aおよび11bは、電極11cを挟むようにして形成されている(バイモルフ構造)。また、電極11cと共に圧電体11aを挟むように電極11dが形成されている。同様に、電極11cと共に圧電体11bを挟むように電極11eが形成されている。また、電極11eは、矢印X方向に付勢力を有するバネ部材12により筐体1の内部の内側面1cに保持されている。これにより、第1圧電部11は筐体1の内部の内側面1cに固定されている。また、筐体1の内部における内側面1cに対向する側の内側面1dにも、第1圧電部11と同様に、2つの圧電体13aおよび13bと、電極13c、13dおよび13eとにより構成された第2圧電部13が設けられている。また、第2圧電部13は、バネ部材14により内側面1dに固定されている。なお、第1圧電部11および第2圧電部13は、それぞれ、本発明における「第1圧電体」および「第2圧電体」の一例である。
また、本実施形態では、図1および図5に示すように、スライド部5bにおける矢印X方向側の一方側面5eに、第1圧電部11に打撃を加えるための第1打撃部15が形成されている。ここで、第1打撃部15は、軸部15aと、打撃体15bと、連結部15cと、凸部15dとにより構成されている。具体的には、軸部15aは、一方端部がスライド部5bの一方側面5eに固定されている。また、打撃体15bは、矢印Y方向に延びるような板状に形成されているとともに、打撃体15bの中心部分には、軸部15aの他方端部と連結するための連結部15cが形成されている。これにより、第1打撃部15において、軸部15aの他方端部に連結された連結部15cを支点として、打撃体15bが矢印A方向(図5参照)にシーソー状に揺動可能に構成されている。また、打撃体15bにおける連結部15cが形成された面とは反対の面(第1圧電部11と対向する側の面)の両端部に、それぞれ凸部15dが形成されている。なお、凸部15dはステンレスなどからなる。また、スライド部5bの矢印X方向側の他方側面5f(図1参照)にも、第2圧電部13に打撃を加えるための第2打撃部16が形成されている。なお、第2打撃部16は、第1打撃部15と同様に、軸部16aと、打撃体16bと、連結部16cと、凸部16dとにより構成されている。また、上述した第2発電部20は、それぞれ、第1圧電部11および第1打撃部15と、第2圧電部13および第2打撃部16とにより構成されている。
また、スライド部5bが矢印X1方向(図1参照)に振動する際には、スライド部5bに連結された第1打撃部15の凸部15dが第1圧電部11の電極11dに十分に接触可能な距離まで移動可能なように構成されている。これにより、本実施形態では、第1打撃部15の凸部15dが電極11dに衝突した際に、電極11dを介して圧電体11aおよび11bに打撃が加えられるように構成されている。また、このとき、図6に示すように、第1圧電部11に対して第1打撃部15の凸部15dにより打撃が加えられることによって、第1圧電部11が全体的に撓るように構成されている。そして、第1圧電部11が歪むことにより、圧電体11aおよび圧電体11bに圧電効果(ピエゾ効果)により矢印B方向に分極が発生するとともに、発生した分極により圧電体11aにおける電極11cと電極11dとの間、および、圧電体11bにおける電極11cと電極11eとの間において電位差が発生する(発電する)ように構成されている。つまり、第2発電部20においては、圧電効果による発電が行われるように構成されている。
また、図7に示すように、発電装置100には、整流回路30および電圧変換回路40を介して、発電装置100によって駆動される負荷50が接続されている。具体的には、発電装置100における第1発電部10の集電電極3および4と、第2発電部20の電極11c、11dおよび11eと、13a、13bおよび13cとが、それぞれ、整流回路30に接続されている。また、整流回路30は電圧変換回路40に接続されている。そして、電圧変換回路40が負荷50に接続されている。
また、整流回路30は、発電装置100による発電により流れる交流電流を直流に変換するとともに電圧変換回路40に供給するように構成されている。また、電圧変換回路40は、発電装置100により発電した電圧を降圧させるとともに電流を増幅させる機能を有する。これにより、発電装置100と負荷50との間におけるインピーダンスマッチングが可能である。すなわち、発電による電圧を、負荷50(電子機器など)に使用される電圧にまで変化させるとともに、その分、電流を増幅させることにより、負荷50が高効率の仕事を行うことが可能なように構成されている。なお、本実施形態では、第1発電部10の発電(静電誘導による発電)により得られた電力によって電圧変換部40を駆動するように構成されている。そして、第2発電部20の発電(圧電効果による発電)により得られた電圧を電圧変換部40により所定の大きさに変換するとともに電流を増幅して、負荷50に供給するように構成されている。
ここで、図8を参照して、発電装置100、整流回路30、電圧変換回路40および負荷50からなる回路構成について、より詳細に説明する。
整流回路30は、図8に示すように、1つの第1発電部10および2つの第2発電部20に対して、それぞれ1つずつ設けられている。また、整流回路30は、4つのダイオード30a、30b、30cおよび30dから構成されている。具体的には、ダイオード30aのカソードとダイオード30bのアノードとが接続されている。また、ダイオード30cのカソードとダイオード30dのアノードとが接続されている。そして、ダイオード30aおよびダイオード30cの各アノードが互いに接続されているとともに、ダイオード30bおよびダイオード30dの各カソードが互いに接続されている。そして、第1発電部10および第2発電部20は、それぞれ、一方端が整流回路30のダイオード30aのカソードおよびダイオード30bのアノードに接続されているとともに、他方端がダイオード30cのカソードおよびダイオード30dのアノードに接続されている。
また、電圧変換回路40は、スイッチング機能を有する12個のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect−Transistor)からなるトランジスタTr1〜Tr12と、2つの抵抗41aおよび41bと、5つのコンデンサ42a〜42eとから構成されている。また、トランジスタTr1、トランジスタTr3、トランジスタTr4、トランジスタTr5、トランジスタTr6およびトランジスタTr7は、それぞれ、p型のMOSFETとして構成されている。また、トランジスタTr2、トランジスタTr8、トランジスタTr9、トランジスタTr10、トランジスタTr11およびトランジスタTr12は、それぞれ、n型のMOSFETとして構成されている。
電圧変換回路40の具体的な構成としては、トランジスタTr1のゲートおよびTr2のゲートと、第1発電部10の一方端とが接続されている。また、トランジスタTr1およびTr2の各ゲートが互い接続されているとともに、トランジスタTr1のドレインとトランジスタTr2のドレインとが接続されている。また、トランジスタTr2のソースと抵抗41aの一方の端子とが接続されている。また、トランジスタTr3のドレインと抵抗41bの一方の端子とが接続されている(ノード1(ND1))。また、トランジスタTr4のドレインと抵抗41bの他方の端子とが接続されている(ノード2(ND2))。また、トランジスタTr3およびTr4の各ゲートが互いに接続されているとともに、トランジスタTr3およびTr4の各ゲートは、トランジスタTr1およびTr2の各ドレインとも接続されている。また、発電部10に接続された整流回路30のダイオード30bおよび30dの各カソードは、トランジスタTr1、Tr3およびTr5の各ソースにそれぞれ接続されている。また、トランジスタTr3のドレインおよび抵抗41aの一方の端子は、ノード1(ND1)において、トランジスタTr5、Tr6およびTr7の各ゲートにそれぞれ接続されている。また、トランジスタTr5のドレインは、コンデンサ42aの一方電極と、トランジスタTr8のドレインとに接続されている。また、トランジスタTr8のソースは、トランジスタTr9のソースおよびTr10のソースに接続されている。
また、コンデンサ42aの他方電極は、トランジスタTr6およびTr11の各ドレインにそれぞれ接続されている。また、トランジスタTr6のソースは、コンデンサ42bの一方電極と、トランジスタTr9のドレインとにそれぞれ接続されている。また、コンデンサ42bの他方電極は、トランジスタTr7およびTr12の各ドレインにそれぞれ接続されている。また、トランジスタTr7のソースは、コンデンサ42cの一方電極と、トランジスタTr10のドレインとにそれぞれ接続されている。また、トランジスタTr8、Tr9、Tr10、Tr11およびTr12の各ゲートは、互いに接続されているとともに、ノード2(ND2)において抵抗41aの他方端子およびトランジスタTr4のドレインに接続されている。
また、トランジスタTr8、Tr9およびTr10の各ソースは、それぞれ、コンデンサ42dの一方電極と、負荷50の一方端子とに接続されている。また、第1発電部10に接続されたダイオード30aおよび30cの各アノードと、抵抗41aの他方の端子と、トランジスタTr4、T11およびTr12の各ソースと、コンデンサ42cおよび42dの各他方電極と、負荷50の他方端子と、第2発電部20の各整流回路30におけるダイオード30aおよびダイオード30cのアノードとは、互いに接続されているとともに、接地されている。また、第2発電部20の各整流回路30におけるダイオード30bのアノードとダイオード30dのアノードとが互いに接続されているとともに、ノード3(ND3)において、第1発電部10の整流回路30におけるダイオード30bおよび30dの各カソードと、トランジスタTr1のソースと、コンデンサ42eの一方電極とに接続されている。また、コンデンサ42eの他方電極は、接地されている。また、各整流回路30におけるダイオード30aのアノードおよびダイオード30cのアノードは、接地されている。
図9〜図11は、本発明の一実施形態による発電装置の動作について説明するための図である。図12は、第1打撃部15の矢印X1方向への一度の移動時において、一方の凸部15dが第1圧電部11に打撃を与えた際に発生する電気信号を表す図である。次に、図9〜図12を参照して、本発明の一実施形態による発電装置100における発電動作について説明する。
まず、図9に示すように、発電部100を矢印X1方向に沿って振動させることにより、第1発電部10において、スライド部5bに伴って可動電極6およびエレクトレット部7aがレール部5aに沿って移動する。これにより、エレクトレット部7aが集電電極3および4に対して平行移動するとともに、静電誘導により集電電極3および4に誘導されていた電荷の電荷量が変動して発電される。そして、発生した電力が整流回路30を介して電圧変換回路40に供給されることにより、電圧変換回路40が駆動される。
また、このとき、図10に示すように、スライド部5bが矢印X1方向に振動した場合、第1打撃部15の一方の凸部15dが電極11dに衝突することにより、圧電体11aおよび11bに打撃が加えられる。そして、この打撃により第1圧電部11が歪むことにより、圧電体11aおよび11bにそれぞれ分極が発生して発電される。
ここで、本実施形態では、図10および図11に示すように、第1打撃部15の一方の凸部15dが電極11dに衝突した際に、シーソー状に揺動可動である打撃体15bにおいて、衝突時における第1圧電部11からの反発力によって、一方の凸部15dが第1圧電部11から離れる方向に移動すると同時に他方の凸部15dが第1圧電部11に近づく方向に移動する。そして、第1打撃部15の他方の凸部15dが第1圧電部11に衝突するとともに、再度、他方の凸部15dの第1圧電部11への衝突時の反発力によって、一方の凸部15dが第1圧電部11に近づく方向に移動する。すなわち、本実施形態では、スライド部5bの矢印X1方向への一度の移動により、第1打撃部15の一方および他方の凸部15dが、それぞれ、第1圧電部11に対して複数回打撃可能である。
具体的には、図12に示すように、打撃時に発生する電気信号は複数回にわたってピーク値が発生している。これにより、一方の凸部15dは、第1打撃部15の矢印X1方向への一度の移動時において、第1圧電部11に対して複数回打撃を加えていることがわかる。また、これにより、一方の凸部15dと交互に他方の凸部15dも第1圧電部11に対して複数回打撃を加えていることがわかる。
次に、図8、図13および図14を参照して、本発明の一実施形態による発電装置100に接続された電圧変換装置40の動作について説明する。
図8の回路図において、第1発電部10により静電誘導によって発電が行われるとともに、各第2発電部20により圧電効果により発電が行われる。まず、第1発電部10からLレベルの信号が出力されるとともに、このLレベルの信号がトランジスタTr1およびTr2の各ゲートに供給される。このとき、p型のトランジスタTr1はLレベルの信号によりオン状態になるとともに、n型のトランジスタTr2はオフ状態が維持される。このとき、各第2発電部20からの発電により出力された交流電流は、それぞれ、整流回路30によりHレベルの直流電流に整流されるとともに、Hレベルの信号としてノード3(ND3)を介してトランジスタTr1のソースに供給される。そして、オン状態に維持されているトランジスタTr1のソースおよびドレイン間を介して、トランジスタTr2のドレイン、トランジスタTr3のゲートおよびトランジスタTr4のゲートに供給される。ここで、トランジスタTr2はオフ状態に維持されているので、Hレベルの信号はトランジスタTr2のソースおよびドレイン間を流れない。
また、トランジスタTr3およびTr4はp型であることにより、Hレベルの信号が各ゲートに供給された場合にはオフ状態が維持される。そして、トランジスタTr3がオフ状態であることにより、ノード1(ND1)にはLレベルの信号が流れるとともに、このLレベルの信号は、トランジスタTr5、Tr6およびTr7の各ゲートに供給される。そして、トランジスタTr5、Tr6およびTr7は、p型であることにより、それぞれ、オン状態となる。これにより、第2発電部20からノード3(ND3)を介して供給されていたHレベルの信号がトランジスタTr5、Tr6およびTr7を介して、それぞれ、コンデンサ42a、42bおよび42cに供給される。そして、コンデンサ42a、42bおよび42cが充電される。また、ノード2(ND2)においても同様にLレベルの信号が流れるとともに、このLレベルの信号がトランジスタTr8、Tr9、Tr10、Tr11およびTr12の各ゲートに流れる。このとき、トランジスタTr8、Tr9、Tr10、Tr11およびTr12は、それぞれ、n型であることによりオフ状態に維持される。以上により、各第2発電部20により発電された電力は、コンデンサ42a、42bおよび42cに充電されるとともに、この状態における全体の回路は、図13に示す回路のような状態となる。
次に、第1発電部10からHレベルの信号が出力されるとともに、このHレベルの信号がトランジスタTr1およびTr2の各ゲートに供給される。これにより、p型のTr1はHレベルの信号によりオフ状態になるとともに、n型のTr2はオン状態になる。そして、トランジスタTr1がオフ状態になることにより、トランジスタTr3およびTr4の各ゲートにはLレベルの信号が供給される。そして、p型のTr3およびTr4はオン状態となる。また、このとき、トランジスタTr3がオン状態になることにより、第2発電部20からノード3(ND3)を介して供給されていたHレベルの信号が、トランジスタTr3のソースおよびドレイン間を介して、トランジスタTr5、Tr6およびTr7のゲートに供給される。そして、p型のTr5、Tr6およびTr7は、それぞれ、オフ状態となる。
また、ノード3(ND3)において、第2発電部20から供給されているHレベルの信号は、トランジスタTr3のソースおよびドレイン間と抵抗41bとを介して、トランジスタTr8、Tr9、Tr10、Tr11およびTr12の各ゲートに供給される。そして、n型のTr8、Tr9、Tr10、Tr11およびTr12は、それぞれ、オン状態となる。
これにより、コンデンサ42aの一方電極は、トランジスタTr8を介して負荷50に接続されるとともに、コンデンサ42aの他方電極は、トランジスタTr11を介して接地される(負荷50の他方端子と同電位となる)。同様に、コンデンサ42bの一方電極は、トランジスタTr9を介して負荷50に接続されるとともに、コンデンサ42bの他方電極は、トランジスタTr12を介して接地される。また、コンデンサ42cも同様に、一方電極がトランジスタTr10を介して負荷50に接続されるとともに、他方電極が接地される。以上により、コンデンサ42a、42bおよび42cから負荷50に対して電流が流れて負荷50が駆動するとともに、この状態における全体の回路は、図14に示す回路のような状態となる。すなわち、電圧変換回路40は、図13に示す回路構成からトランジスタのスイッチング動作によって図14に示す回路構成になる。これにより、各第2発電部20により発電が行われた際、直列接続されたコンデンサ42a、42bおよび42cに充電されるとともに、放電される際には並列接続された状態のコンデンサ42a、42bおよび42cから負荷50に対してそれぞれ出力される。したがって、第2発電部20により発電された電力は、電圧変換回路40を介することにより電圧が低減され、かつ、電流が増幅された状態で負荷50に供給される。
そして、再度、第1発電部10からLレベルの交流電流が流れるとともに、上記の動作を繰り返す。なお、第1発電部10における発電により、上述したように電圧変換回路40のトランジスタのオンオフ駆動を行う一方で、この電圧変換回路40を駆動するための電力以上の電力を発電した際には、その分をコンデンサ42eに充電する。そして、他のコンデンサと同様に放電される。これにより、第1発電部10による発電(静電誘導による発電)において、電圧変換回路40を駆動するのに必要な電力以上の電極を発電した場合には、その分を負荷50に供給することが可能なように構成されている。
本実施形態では、上記のように、打撃体15bを、連結部15cを支点としてシーソー状に揺動可能なように構成することによって、スライド部5bが矢印X方向に振動した際に凸部15dが圧電部11に打撃を加えるとともに、第1圧電部11からの反発力によって打撃体15bが揺動することにより打撃体15bが揺動するので、凸部15dが交互に第1圧電部11に打撃を加えることができる。すなわち、スライド部5bの一度の振動により第1圧電部11に対して複数回打撃を加えることができる。したがって、一度の振動において一度の打撃しか加えることができない構成に比べて発電量を増加させることができる。
また、上記実施形態では、第1打撃部15を、シーソー状に揺動可能なように構成することによって、一方の凸部15dにより第1圧電部11に一度打撃を加えた際に、第1圧電部11からの反発力により打撃体15bが揺動して連続的に他方の凸部15dが第1圧電部11に打撃を加えるとともに、この動作を複数回行うので、第1圧電部11に対して容易に複数回の打撃を加えることができる。また、打撃体15bの両端部分にそれぞれ凸部15dを設けることによって、打撃体15bにより第1圧電部11に直接打撃を加える場合に比べて、より強力な打撃を加えることができる。
また、上記実施形態では、スライド部5bの一方側面5eに第1打撃部15を設けるとともに、他方側面5fに第2打撃部16を設けるとともに、第1打撃部15および第2打撃部16にそれぞれ対向するように第1圧電部11および第2圧電部13を設ける。これにより、スライド部5bが矢印X方向に振動する際に、第1圧電部11および第1打撃部15による発電と、第2圧電部13および第2打撃部16による発電を交互に行うことができるので、より発電量を増加することができる。また、スライド部5bの表面上に可動基板6およびエレクトレット部7aを設けるとともに、エレクトレット部7aに対向する位置に集電電極3および4とを設けることによって、スライド部5bが振動する際に、集電電極3および4とエレクトレット部7aとの間において、静電誘導による発電を行うことができる。その結果、スライド部5bの振動により、圧電効果による発電と静電誘導による発電とを同時に行うことができる。
また、上記実施形態では、第1発電部10による発電により電圧変換回路40を駆動するように構成することによって、第1発電部10による発電(静電誘導による発電)においては、第2発電部20による発電(圧電効果による発電)に比べて周波数が低く安定するとともに、発電のタイミングも安定的であり、かつ、電圧も安定して高いので、電圧変換回路40を安定して駆動することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、静電誘導により発電される第1発電部からの電力により電圧変換部を駆動するとともに、圧電効果により発電される第2発電部からの電力により負荷を駆動する例を示したが、本発明はこれに限らず、圧電効果により発電される第2発電部からの電力により電圧変換回路を駆動するとともに、静電誘導により発電される第1発電部からの電力により負荷を駆動するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、固定的に設けられた圧電部に対して打撃部を可動させて打撃を加える例を示したが、本発明はこれに限らず、打撃部を固定的に設けるとともに、圧電部を可動させて打撃を加えてもよい。
また、上記実施形態では、打撃部に形成された凸部を金属製(ステンレス)により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、圧電部とともに打撃部の凸部も圧電体により形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1打撃部および第2打撃部において、それぞれ、凸部を2つずつ設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、凸部は1つずつ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、固定基板側に集電電極を設けるとともに、可動基板側にエレクトレット部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、固定基板側にエレクトレット部を設けるとともに、可動基板側に集電電極を設けてもよい。
また、上記実施形態では、固定基板側に設けた集電電極に対して、可動基板側に設けたエレクトレットをスライド移動する例を示したが、本発明はこれに限らず、集電電極側の基板も可動基板に構成してもよい。これにより、互いの基板が相対的に平行移動するように構成される。
また、上記実施形態では、エレクトレット部と集電電極とを使って静電誘導発電を行っている例を示したが、本発明はこれに限らず、エレクトレット部の代わりに磁石(または、コイル)、集電電極の代わりにコイル(または、磁石)を配置して、電磁誘導発電を行ってもよい。
本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した断面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示した拡大図である。 本発明の一実施形態による発電装置の構造を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための等価回路図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための拡大平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための拡大平面図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための等価回路図である。 本発明の一実施形態による発電装置の動作を説明するための等価回路図である。
符号の説明
3 集電電極(第2電極)
4 集電電極(第2電極)
7a エレクトレット部(第1電極)
11 第1圧電部(第1圧電体)
13 第2圧電部(第2圧電体)
15 第1打撃部
15d 凸部
16 第2打撃部
16d 凸部
100 発電装置

Claims (6)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体に対して相対的に振動可能に構成され、前記圧電体に打撃を加えるための打撃部とを備え、
    前記打撃部は、一度の振動において、前記圧電体からの反発力を利用して前記圧電体に対して複数回打撃可能なように構成されている、発電装置。
  2. 前記打撃部はシーソー状に揺動可能なように構成されているとともに、シーソー状に揺動する一方側および他方側に、それぞれ、前記圧電体を打撃可能な凸部が設けられている、請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記圧電体を挟み込むように配置された電極部をさらに備え、
    前記打撃部の凸部は、前記電極部を介して前記圧電体に打撃を加えるように構成されている、請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記打撃部は、第1打撃部および第2打撃部により構成され、
    前記圧電体は、第1圧電体および第2圧電体により構成され、
    前記第1打撃部および前記第1圧電体と、前記第2打撃部および前記第2圧電体とは、それぞれが互いに対向するように配置され、
    前記打撃部が振動する際には、前記第1打撃部による前記第1圧電体への打撃による発電と、前記第2打撃部による前記第2圧電体への打撃による発電とが交互に行われるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電装置。
  5. 前記打撃部とともに振動する第1電極と、
    前記第1電極に対向するように配置された第2電極とをさらに備え、
    前記打撃部の振動によって、前記打撃部の前記圧電体への打撃により発電されることに加えて、前記第1電極および前記第2電極が互いに相対的に移動することにより静電誘導によっても発電されるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電装置。
  6. 前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方の電極は、エレクトレットである、請求項5に記載の発電装置。
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JP2011045194A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Omron Corp 静電誘導型発電装置
KR20150123214A (ko) * 2015-10-19 2015-11-03 김종수 동시 가압장치를 이용한 동시압력전달방법과 이를 이용한 압전발전모듈
JP2015220774A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 富士電機株式会社 振動発電装置

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