JP2009181910A - アルカリ蓄電池の充放電制御方法および充放電制御システム - Google Patents

アルカリ蓄電池の充放電制御方法および充放電制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】電池構成材料の劣化を抑制するとともに、メモリー効果を抑制できる、アルカリ蓄電池の充放電制御方法および充放電制御システムを提供する。
【解決手段】アルカリ蓄電池に対して、第1充電電流で予め設定した充電終止電圧まで第1充電を行い、その後、第1充電電流よりも小さい第2充電電流で第2充電を行う工程、および/または、アルカリ蓄電池に対して、第1放電電流で予め設定した放電終止電圧まで第1放電を行い、その後、第1放電電流よりも小さい第2放電電流で第2放電を行う工程を含む、アルカリ蓄電池の充放電制御方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、メモリー効果の抑制に有効なアルカリ蓄電池の充放電制御方法および充放電制御システムに関する。
ニッケル水素蓄電池をはじめとするアルカリ蓄電池は、ハイブリッド車(以下、HEVと記す)や非常用電源などの産業用途を中心に需要が拡大しつつある。なかでもHEVにおいては、メイン電源であるアルカリ蓄電池は、モータ駆動(放電)と、発電機からの回生電力の貯蓄(充電)との双方を行う必要がある。よって、アルカリ蓄電池の充電状態(State of charge:SOC)を常に監視し、SOCに応じて充放電を制御する必要がある。
正極活物質に水酸化ニッケルを用いるアルカリ蓄電池は、完全放電(SOCがほぼ0%)や完全充電(SOCがほぼ100%)を行わないサイクルを繰り返すとメモリー効果が生じる。すなわち、蓄電池の残容量に対する起電力値が低下し、容量が見かけ上減少する。メモリー効果を抑制するために、アルカリ蓄電池においては幅広いSOC領域での充放電を行うことが望ましい。
ただし、HEVのような用途では、瞬時に大電流での充放電が絶え間なく行われる。よって、個々に容量差を有する複数のアルカリ蓄電池を接続した際に、最も容量の小さい蓄電池が過充電や過放電に入ることを回避する必要がある。そこで、完全放電や完全充電が行われないように、充電を禁止する上限SOC(充電終止電圧)と、放電を禁止する下限SOC(放電終止電圧)とを設け、両終止電圧の間で充放電を制御する方法が採用されている。
メモリー効果を抑制するために、従来から種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1は、電池の放電電流から電池電圧を演算して推定電池電圧を求め、これに基づいて放電下限電圧を補正することにより、充放電領域の幅を広くする方法を開示している。
特開2001−186682号公報
しかし、特許文献1のように放電終止電圧を下げると、正極に含まれるコバルト化合物の還元が促進されるため、正極が劣化しやすい。また、充電終止電圧を上げると、正極から発生する酸素の量が増加するため、負極活物質である水素吸蔵合金の酸化が促進される。その結果、負極の反応抵抗が上昇する。すなわち、終止電圧を変動させると、電池構成材料の劣化が促進される。
すなわち、アルカリ蓄電池の充放電において終止電圧を変動させると、電池の耐久性が低下する。そのため、特に耐久性を必要とする用途、例えばHEV用途等にアルカリ蓄電池を適用することが困難であった。
そこで、本発明は、電池構成材料の劣化を抑制するとともに、メモリー効果を抑制できる、アルカリ蓄電池の充放電制御方法および充放電制御システムを提供することを目的とする。
本発明のアルカリ蓄電池の充放電制御方法は、アルカリ蓄電池に対して、第1充電電流で予め設定した充電終止電圧まで第1充電を行い、その後、第1充電電流よりも小さい第2充電電流で第2充電を行う工程、および/または、アルカリ蓄電池に対して、第1放電電流で予め設定した放電終止電圧まで第1放電を行い、その後、第1放電電流よりも小さい第2放電電流で第2放電を行う工程を含む。
本発明においては、第2充電を、アルカリ蓄電池の電圧が再び充電終止電圧に達するか、または充電終止電圧に達する前に停止させることが好ましい。また、本発明においては、第2放電を、アルカリ蓄電池の電圧が再び放電終止電圧に達するか、または放電終止電圧に達する前に停止させることが好ましい。
充電終止電圧は、充電状態(SOC)70〜85%に相当する電圧であることが好ましい。放電終止電圧は、充電状態(SOC)15〜30%に相当する電圧であることが好ましい。
第2充電電流は、第1充電電流の10分の1〜5分の1の値であることが好ましい。
第2放電電流は、第1放電電流の10分の1〜5分の1の値であることが好ましい。
第1充電電流は、0.1〜0.3時間率の電流値であることが好ましい。
第1放電電流は、0.03〜0.3時間率の電流値であることが好ましい。
本発明の好ましい一態様においては、充電終止電圧を、第1充電電流または電池温度に応じて設定する。
本発明の好ましい一態様においては、放電終止電圧を、第1放電電流または電池温度に応じて設定する。
第2充電を行う時間は、1〜20秒であることが好ましい。
第2放電を行う時間は、1〜20秒であることが好ましい。
また、本発明の充放電制御システムは、アルカリ蓄電池と、アルカリ蓄電池の電圧を検知する電圧検知手段と、アルカリ蓄電池の温度を検知する温度検知手段と、予め設定された充電終止電圧および放電終止電圧を記憶する記憶手段と、電圧検知手段において検知される電圧が充電終止電圧に達すると、第1充電を停止して第1充電電流より小さい第2充電電流で第2充電を行う充電制御手段、および/または、電圧検知手段において検知される電圧が放電終止電圧に達すると、第1放電を停止して第1放電電流より小さい第2放電電流で第2放電を行う放電制御手段を有する。
本発明の好ましい一態様において、記憶手段は、複数の充電終止電圧を記憶しており、充電制御手段は、アルカリ蓄電池の温度に応じて、複数の充電終止電圧から適切な充電終止電圧を選択する。
本発明の好ましい一態様において、記憶手段は、複数の放電終止電圧を記憶しており、放電制御手段は、アルカリ蓄電池の温度に応じて、複数の放電終止電圧から適切な放電終止電圧を選択する。
本発明の好ましい一態様において、充放電制御システムは、更に、アルカリ蓄電池からの電流を検知する電流検知手段を有し、記憶手段は、複数の充電終止電圧を記憶しており、充電制御手段は、電流検知手段において検知される第1充電電流に応じて、複数の充電終止電圧から適切な充電終止電圧を選択する。
本発明の好ましい一態様において、充放電制御システムは、更に、アルカリ蓄電池からの電流を検知する電流検知手段を有し、記憶手段は、複数の放電終止電圧を記憶しており、放電制御手段は、電流検知手段において検知される第1放電電流に応じて、複数の放電終止電圧から適切な放電終止電圧を選択する。
本発明によれば、アルカリ蓄電池の構成材料の劣化を抑制するとともに、メモリー効果を抑制することができる。
本発明は、アルカリ蓄電池に対して、第1充電電流で予め設定した充電終止電圧まで第1充電を行い、その後、第1充電電流よりも小さい第2充電電流で第2充電を行う工程、および/またはアルカリ蓄電池に対して、第1放電電流で予め設定した放電終止電圧まで第1放電を行い、その後、第1放電電流よりも小さい第2放電電流で第2放電を行う工程を含む、アルカリ蓄電池の充放電制御方法を提供する。
アルカリ蓄電池の充放電において、充電終止電圧を上げたり、放電終止電圧を下げたりすると、電池の構成材料が劣化してしまう。そこで、本発明の充放電制御方法においては、第1充電および/または第1放電を行った後、第1電流より小さい第2電流で第2充電および/または第2放電を行うことで、電池の構成材料の劣化を抑制している。これにより、終止電圧を変動させる必要がないため、アルカリ蓄電池の耐久性を低下させることなく、メモリー効果を抑制することができる。
本発明の充放電制御方法について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の充放電制御方法の一実施形態における、充放電電流と終止電圧との関係を示すグラフである。図1において、放電終止電圧(下限終止電圧)はSOC20%相当の電圧であり、充電終止電圧(上限終止電圧)はSOC80%相当の電圧である。
(1)アルカリ蓄電池の充電
比較的大きい第1充電電流I3(例えば、0.1〜0.3時間率の電流値)で、アルカリ蓄電池の電圧が上限終止電圧に達するまで充電を行う(第1充電)。なお、X時間率の電流値とは、X時間でSOCが0%から100%(または100%から0%)になる電流値である。アルカリ蓄電池の電圧が上限終止電圧に達したら、第1充電を停止する。このとき、分極により、電池のSOCは実際には80%に達していないため、電圧は低下する。その後、第1充電電流I3より小さい第2充電電流I4で充電を行う(第2充電)。第2充電を行うことにより、分極が小さくなり、SOC80%までの充電が可能となる。
(2)アルカリ蓄電池の放電
比較的大きい第1放電電流I1(例えば、0.03〜0.3時間率の電流値)で、アルカリ蓄電池の電圧が下限終止電圧に達するまで放電を行う(第1放電)。アルカリ蓄電池の電圧が下限終止電圧に達したら、第1放電を停止する。このとき、分極により、電池のSOCは実際には20%に達していないため、電圧は上昇する。その後、第1放電電流I1より小さい第2放電電流I2で放電を行う(第2放電)。第2放電を行うことにより、分極が小さくなり、SOC20%までの放電が可能となる。
上記のような充電および/または放電を行うことで、終止電圧を変動させることなく、アルカリ蓄電池のメモリー効果を有効に抑制することができる。すなわち、効率的に充放電制御システムを稼動させることができる。
なお、上記の制御方法による放電および充電の少なくとも一方を行えば、本発明の効果は得られるが、放電および充電の両方を上記の制御方法により行うことで、メモリー効果をさらに有効に抑制することができる。
第2充電は、アルカリ蓄電池の構成材料の劣化を抑制する観点から、アルカリ蓄電池の電圧が再び充電終止電圧に達するか、または充電終止電圧に達する前に停止させることが好ましい。充電終止電圧V1に達する前に第2充電を停止させる場合、第2充電を停止させる電圧v1は、例えば、充電終止電圧V1の95%以上(0.95×V1≦v1)であることが好ましい。第2充電を停止させる電圧v1が充電終止電圧V1を超えると、構成材料の劣化が起こる場合がある。一方、第2充電を停止させる電圧v1が充電終止電圧V1の95%より小さいと、メモリー効果を充分に抑制することができない場合がある。
第2放電は、アルカリ蓄電池の構成材料の劣化を抑制する観点から、アルカリ蓄電池の電圧が再び放電終止電圧に達するか、または放電終止電圧に達する前に停止させることが好ましい。放電終止電圧V2に達する前に第2放電を停止させる場合、第2放電を停止させる電圧v2は、例えば、放電終止電圧V2の105%以下(v2≦1.05×V2)であることが好ましい。第2放電を停止させる電圧v2が放電終止電圧V2より小さいと、構成材料の劣化が起こる場合がある。一方、第2放電を停止させる電圧v2が放電終止電圧V2の105%を超えると、メモリー効果を十分に抑制することができない場合がある。
第2充電を行う時間は、アルカリ蓄電池の電圧が所定の電圧に到達する時間であれば、特に限定されず、例えば、第2充電を行う時間が数秒であっても、本発明の効果が得られる。なかでも、充放電制御システムの出力の低下を抑制する効果をより大きくする観点から、第2充電を行う時間は、例えば1〜20秒であることが好ましい。
第2放電を行う時間は、アルカリ蓄電池の電圧が所定の電圧に到達する時間であれば、特に限定されず、例えば、第2放電を行う時間が数秒であっても、本発明の効果が得られる。なかでも、充放電制御システムの出力の低下を抑制する効果をより大きくする観点から、第2放電を行う時間は、例えば1〜20秒であることが好ましい。
第2充電または第2放電は、充放電1サイクル毎に行わなくてもよい。例えば、アルカリ蓄電池の充放電サイクルにおいて数十サイクル毎に第2充電または第2放電を行った場合でも、メモリー効果を有効に低減することができる。なかでも、充放電制御システムの出力の低下を抑制する効果をより大きくする観点から、5〜50サイクル毎に第2充電または第2放電を行うことが好ましい。
放電終止電圧は、充電状態(SOC)15〜30%に相当する電圧であることが好ましい。放電終止電圧が、SOC15%以上に相当する電圧であることで、正極に含まれるコバルトの還元を十分に抑制することができる。一方、放電終止電圧が、SOC30%以下に相当する電圧であることで、メモリー効果を有効に抑制することができる。
充電終止電圧は、SOC70〜85%に相当する電圧であることが好ましい。充電終止電圧が、SOC70%以上に相当する電圧であることで、メモリー効果を有効に抑制することができる。一方、充電終止電圧が、SOC85%以下に相当する電圧であることで、正極からの酸素の発生を十分に抑制することができる。
第2充電電流は、第1充電電流よりも小さければ任意の値でよく、サイクルの進行に伴う終止電圧の変化によって任意に値を変更することができる。なかでも、第2充電電流は、第1充電電流の10分の1〜5分の1の値であることが好ましい。第2充電電流が第1充電電流の10分の1の値より小さいと、メモリー効果を十分に解消するために、長い充電時間を要する場合がある。一方、第2充電電流が第1充電電流の5分の1の値よりも大きいと、メモリー効果を十分に解消する前に、充電終止電圧に到達する場合がある。
第2放電電流も、第1放電電流よりも小さければ任意の値でよく、サイクルの進行に伴う終止電圧の変化によって任意に値を変更することができる。なかでも、第2放電電流は、第1放電電流の10分の1〜5分の1の値であることが好ましい。第2放電電流が第1放電電流の10分の1の値より小さいと、メモリー効果を十分に解消するために、長い放電時間を要する場合がある。一方、第2放電電流が第1放電電流の5分の1の値よりも大きいと、メモリー効果を十分に解消する前に、放電終止電圧に到達する場合がある。
本発明の好ましい一態様においては、充電終止電圧を、第1充電電流または電池温度に応じて設定する。充電電流や電池温度が異なると、電池の分極も異なり、充電時における閉回路電圧も変動する。すなわち、電池の構成材料が劣化しやすい条件や、メモリー効果を抑制できる電圧の範囲も異なる。したがって、それぞれの条件に適した充電終止電圧で制御を行うことで、メモリー効果をより有効に抑制することができる。
本発明の好ましい一態様においては、放電終止電圧を、第1放電電流または電池温度に応じて設定する。放電電流や電池温度が異なると、電池の分極も異なり、放電時における閉回路電圧も変動する。すなわち、電池の構成材料が劣化しやすい条件や、メモリー効果を抑制できる電圧の範囲も異なる。したがって、充電時と同様に、それぞれの条件に適した放電終止電圧で制御を行うことで、メモリー効果をより有効に抑制することができる。
充電終止電圧および放電終止電圧の設定方法について説明する。充電終止電圧および放電終止電圧は、所定のSOCに相当する電圧とすることが、設定が容易である観点から好ましい。
所定のSOCに相当する電圧は、例えば以下の方法によって百分率による数値化を行うことができる。
予め、SOCと電圧電流特性(I−V値)との関係を示す検量線を作成しておく。適宜I−V値を測定し、検量線と照合すれば、SOCをモニタリングすることができる。これに加え、充放電電流の積算値(理論的なSOCが算出可能)にてモニタリングされたSOCの補正を行うことにより、SOCの百分率による数値化をさらに高い精度で行うことができる。
次に、アルカリ蓄電池と、アルカリ蓄電池の電圧を検知する電圧検知手段と、アルカリ蓄電池の温度を検知する温度検知手段と、予め設定された充電終止電圧および放電終止電圧を記憶する記憶手段と、充電制御手段および/または放電制御手段を有する、充放電制御システムについて説明する。
充電制御手段は、電圧検知手段において検知される電圧が充電終止電圧に達すると、第1充電を停止して、第1充電電流より小さい第2充電電流で第2充電を行う。
放電制御手段は、電圧検知手段において検知される電圧が放電終止電圧に達すると、第1放電を停止して、第1放電電流より小さい第2放電電流で第2放電を行う。
図2は本発明に係る充放電制御システムの一例を示すブロック図である。充放電制御システム10は、主電源と、電圧検知手段と、温度検知手段と、記憶手段と、充電制御手段および/または放電制御手段とを備える。
図2の主電源1は、複数のアルカリ蓄電池を含んでいるが、単数のアルカリ蓄電池を含んでもよい。主電源1には、電圧検知手段である電圧センサ2と、温度検知手段である温度センサ3が接続されている。記憶手段である記憶部4には、主電源1の各終止電圧と、主電源1のSOCと(I−V値)との関係とが記憶されている。充電制御手段および放電制御手段を含む制御部5は、記憶部4と接続されている。図示しないが、充放電制御システム10は電流検知手段である電流センサを有してもよい。
電圧センサ2で測定される主電源1の電圧と、温度センサ3によって測定される主電源1の温度とは、制御部5に送信される。
充電を行う場合の充放電制御システム10の動作について説明する。制御部5は、温度センサ3で検知される電池表面温度と、電流センサ(図示せず)で検知される第1充電電流に応じて、適切な充電終止電圧を設定する。制御部5は、電圧センサ5において検知される電圧が充電終止電圧に達すると、第1充電を停止する。その後、制御部5は、電圧が所定値に達するまで第1充電電流より小さい第2充電電流で第2充電を行う。
放電を行う場合の充放電制御システム10の動作について説明する。制御部5は、温度センサ3で検知される電池表面温度と、電流センサ(図示せず)で検知される第1放電電流に応じて、適切な放電終止電圧を設定する。制御部5は、電圧センサ5において検知される電圧が放電終止電圧に達すると、第1放電を停止する。その後、制御部5は、電圧が所定値に達するまで第1放電電流より小さい第2放電電流で第2放電を行う。
本発明の好ましい一態様において、記憶手段は、複数の充電終止電圧を記憶している。このとき、充電制御手段は、第1充電電流および/またはアルカリ蓄電池の温度に応じて、複数の充電終止電圧から、適切な充電終止電圧を選択する。
本発明の好ましい一態様において、記憶手段は、複数の放電終止電圧を記憶している。このとき、放電制御手段は、第1放電電流および/またはアルカリ蓄電池の温度に応じて、複数の放電終止電圧から、適切な放電終止電圧を選択する。
主電源1の充電は発電機(図示せず)によって行われる。例えばHEV用途であれば、発電機として内燃機関の運動エネルギーや停止時の摩擦エネルギーを充電電流に変換できるインバータを用いるのが一般的である。また、放電時に電気エネルギーを運動エネルギーに変換する際も、このインバータを用いると効率的である。
アルカリ蓄電池は、正極、負極、セパレータおよびアルカリ電解液を含む。アルカリ蓄電池の種類は、特に限定されないが、例えばニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池等が挙げられる。
アルカリ蓄電池の正極は、必須成分として正極活物質を含み、任意成分として導電材や、他の添加剤を含む。正極活物質としては、水酸化ニッケルが挙げられる。導電材としては、例えば、金属コバルト、コバルト化合物等が挙げられる。コバルト化合物としては、コバルト酸化物、コバルト水酸化物等が挙げられる。他の添加剤としては、例えば、希土類化合物、酸化亜鉛等が挙げられる。これらを混合し、三次元金属多孔体に充填したり、二次元金属多孔体に塗布したりすることで、正極が得られる。
アルカリ蓄電池の負極は、必須成分として負極活物質を含み、任意成分として添加剤を含む。ニッケル水素蓄電池の場合、負極活物質には水素吸蔵合金を用いる。ニッケルカドミウム蓄電池の場合、負極活物質にはカドミウムやカドミウム化合物を用いる。添加剤としては、炭素材料や、結着剤が挙げられる。これらを混合し、三次元金属多孔体に充填したり、二次元金属多孔体に塗布したりすることで、負極が得られる。
セパレータとしては、ポリオレフィン樹脂からなる不織布等を用いることができる。
電解液は、例えば、水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いればよい。
正極および負極を、セパレータを介して捲回または積層して電極群を作製する。得られた電極群を電池缶に挿入し、アルカリ水溶液からなる電解液を注入して、アルカリ蓄電池が得られる。電池の形状は特に限定されないが、例えば円筒型、角型等が挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されない。
《実施例1》
1.アルカリ蓄電池の作製
正極活物質として水酸化ニッケルを含む、長尺状の正極を作製した。また、負極活物質として水素吸蔵合金を含む、長尺状の負極を作製した。正極と負極とを、スルホン化処理したポリプロピレン不織布からなるセパレータを介して捲回し、電極群を構成した。この電極群を内径30mm、長さ60mmの円筒型の電池缶に挿入した。電池缶に水酸化カリウム水溶液を電解液として注入して封口し、公称容量6Ahのニッケル水素蓄電池を得た。
2.充放電制御システムの作製
ニッケル水素蓄電池を12セル直列に接続して、主電源を構成した。
主電源1、電圧センサ2、温度センサ3、記憶部4および制御部5を、図2に示すように接続し、充放電制御システム10を作製した。
3.充放電制御システムの充放電制御
充放電制御システムに対して、第1放電電流を30A(0.2時間率に相当)として、SOC20%に相当する放電終止電圧に達するまで第1放電を行った。その後、第2放電電流を5Aとして、SOC20%に相当する放電終止電圧に達するまで第2放電を行った。第2放電の時間は、20秒であった。
上記の放電を行った後、第1充電電流を30A(0.2時間率に相当)として、SOC80%に相当する充電終止電圧に達するまで第1充電を行った。その後、第2充電電流を5Aとして、SOC80%に相当する充電終止電圧に達するまで第2充電を行った。第2充電の時間は、20秒であった。
この充放電サイクルを1サイクルとして、電池表面温度が25℃の条件下で1000サイクルの充放電を実施した。
《実施例2〜5》
放電終止電圧を、それぞれSOC15%、30%、10%、35%に相当する電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例6〜9》
充電終止電圧を、SOC70%、85%、65%、90%に相当する電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例10》
第2充電および第2放電を行う時間を5秒間としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例11》
第2充電および第2放電を20サイクルに1回の割合で実施したこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例12》
第1充電電流および第1放電電流を、ともに50Aとした。さらに、第1充電電流を30Aと仮定したときのSOC80%に相当する電圧を充電終止電圧とし、第1放電電流を30Aと仮定したときのSOC20%に相当する電圧を放電終止電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例13》
第1充電電流および第1放電電流を、ともに50Aとした。さらに、第1充電電流を50AとしたときのSOC80%に相当する電圧を充電終止電圧とし、第1放電電流を50AとしたときのSOC20%に相当する電圧を放電終止電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例14》
電池表面温度を45℃とした。さらに、電池表面温度を25℃と仮定したときのSOC80%に相当する電圧を充電終止電圧とし、電池表面温度を25℃と仮定したときのSOC20%に相当する電圧を放電終止電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《実施例15》
電池表面温度を45℃とした。さらに、電池表面温度を45℃としたときのSOC80%に相当する電圧を充電終止電圧とし、電池表面温度を45℃としたときのSOC20%に相当する電圧を放電終止電圧としたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《比較例1》
第2充電および第2放電を行わなかったこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《比較例2》
第2充電および第2放電を行わなかったこと以外、実施例13と同様にして充放電サイクルを行った。
《比較例3》
第2充電および第2放電を行わなかったこと以外、実施例15と同様にして充放電サイクルを行った。
《比較例4》
第2充電および第2放電を行わなかった。さらに、放電終止電圧をSOC20%に相当する電圧とし、充放電50サイクルごとに放電終止電圧を0.100Vずつ低下させたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
《比較例5》
第2充電および第2放電を行わなかった。さらに、充電終止電圧をSOC80%に相当する電圧とし、充放電50サイクルごとに充電終止電圧を0.100Vずつ上昇させたこと以外、実施例1と同様にして充放電サイクルを行った。
なお、上記実施例および比較例では、初期状態において、あらゆるSOC、電流値、温度におけるI−V値を測定し、検量線を作成した。
充放電時のI−V値を測定してSOCをモニタリングして百分率化し、制御に反映させた。各条件におけるSOCおよびI−V値の一部を、表1〜3に示す。
Figure 2009181910
Figure 2009181910
Figure 2009181910
(1)メモリー効果の評価
1000サイクル終了後の各電池において、充電終止電圧から、放電終止電圧に到達するまでの放電容量を評価した。この放電容量が2Ah未満のものをメモリー効果が「顕著」、2Ah以上、3Ah未満のものをメモリー効果が「有り」、3Ah以上、3.5Ah未満のものをメモリー効果が「少し有り」、3.5Ah以上のものをメモリー効果が「無し」とした。
(2)電池容量の評価
(1)を行った後、電池温度を25℃、電流値を3Aとし、主電源の電圧が12Vに達するまで放電を行った。その後、以下に示す充放電試験を3サイクル実施し、3サイクル目の放電容量を主電源の電池容量とした。ここでの放電容量が初期容量の95%以上のものを「同等」、90%以上、95%未満のものを「やや低下」、90%未満のものを「低下」とした。
充電―3Aにて2.4時間
休止―1時間
放電―3Aにて電圧が12Vに達するまで
(3)出力試験
(2)を行った後の充放電制御システムに対して3Aで1時間充電を行った後、以下に示す4種類の充放電をそれぞれ行った。
充放電a:放電−6Aにて20秒、休止5分、充電−6Aにて20秒、休止5分
充放電b:放電−18Aにて20秒、休止5分、充電−18Aにて20秒、休止5分
充放電c:放電−36Aにて20秒、休止5分、充電−36Aにて20秒、休止5分
充放電d:放電−60Aにて20秒、休止5分、充電−60Aにて20秒、休止5分
この4種類の放電において、放電開始から10秒後の電圧降下量VAを読み取り、このVAを各電流値で除することにより、DCIR(内部抵抗値)を算出し、実施例1の充放電制御システムの内部抵抗値を基準として各充放電制御システムの内部抵抗の差を求めた。ここで実施例1との差が1mΩ未満のものを「同等」、1mΩ以上、3mΩ未満のものを「やや上昇」、3mΩ以上のものを「上昇」とし、出力特性の指標とした。各測定条件および結果を、表4および表5に示す。
Figure 2009181910
Figure 2009181910
第2充電および第2放電を行っていない比較例1では、顕著なメモリー効果が発生していた。一方、第2充電および第2放電を行っている各実施例では、メモリー効果が抑制されていた。
ただし、放電終止電圧をSOC35%相当の電圧とした実施例5や、充電終止電圧をSOC65%相当の電圧とした実施例8では、比較例1ほどではないものの、メモリー効果が見られた。
実施例5では深い放電ができなかったことに起因するメモリー効果、実施例8では、深い充電ができなかったことに起因するメモリー効果によるものである。
放電終止電圧をSOC10%相当の電圧とした実施例4では主電源の内部抵抗がやや上昇し、電池容量もやや低下する結果となった。これは放電が深く入りすぎたために、正極に含まれるコバルト化合物が電解液へ徐々に溶出し、正極の導電性が低下したことに起因する。さらに充電終止電圧をSOC90%相当の電圧とした実施例9では主電源の内部抵抗がやや上昇する結果となった。これは充電が深く入りすぎたために、正極から発生する酸素の量が増加し、負極の活物質である水素吸蔵合金の表面に酸化膜が生成したために反応抵抗が上昇したことに起因する。
以上より、放電終止電圧はSOC15〜30%相当の電圧であることが好ましく、充電終止電圧はSOC70〜80%相当の電圧であることが好ましいことがわかった。
第2充電および第2放電を5秒間だけ実施した実施例10、および第2充電および第2放電を20サイクルに1回だけ実施した実施例11では、実施例1ほどではないが、充分にメモリー効果が抑制されていた。
第2充電や第2放電を行っている間には、大きな出力が得られにくい場合がある。しかし、実施例10のように第2充電や第2放電の時間を短縮したり、実施例11のように第2充電および第2充電を行うサイクル数を少なくしたりすることも可能であり、HEV等の高出力が要求される用途に用いる上でより効率的な充放電制御システムを得ることができる。
第1充電電流および第1放電電流をともに50Aとし、充電終止電圧および放電終止電圧を適した値に設定していない実施例12では、実施例1に比べて、ややメモリー効果が見られた。これは、充分に充放電が行われなかったためと考えられる。一方、第1充電電流および第1放電電流に適した充電終止電圧および放電終止電圧を設定した実施例13では、実施例12よりもメモリー効果が低減されていた。なお、実施例12および13では、第1充電電流および第1放電電流をともに50Aとしたが、他の電流値でも同様の効果が得られた。
ただし、第1充電電流および第1放電電流に適した充電終止電圧および放電終止電圧に設定した場合でも、第2充電および第2放電を行っていない比較例2では、メモリー効果が顕著に発生していた。
以上より、充電終止電圧および放電終止電圧を第1充電電流および第1放電電流に応じて設定することで、本発明の効果がより大きくなることがわかった。
電池表面温度を45℃とし、充電終止電圧および放電終止電圧を適した値に設定していない実施例14では、主電源の内部抵抗がやや上昇していた。これは、酸素発生過電圧が低下して、酸素発生量が増加したためと考えられる。一方、電池表面温度に適した充電終止電圧および放電終止電圧を設定した実施例15では、実施例14よりも主電源の内部抵抗の上昇が抑制されていた。なお、実施例14および15では、電池表面温度を45℃としたが、他の電池表面温度でも同様の効果が得られた。
ただし、電池表面温度に適した充電終止電圧および放電終止電圧に設定した場合でも、第2充電および第2放電を行っていない比較例3では、メモリー効果が顕著に発生していた。
以上より、充電終止電圧および放電終止電圧を電池表面温度に応じて設定することで、本発明の効果がより大きくなることがわかった。
第2充電および第2放電を行わず、放電終止電圧をSOC20%に相当する電圧から50サイクルごとに0.100V低下させた比較例4では、メモリー効果の抑制は見られたものの、主電源の内部抵抗上昇および容量低下が顕著であった。
また、第2充電および第2放電を行わず、充電終止電圧をSOC80%に相当する電圧から50サイクルごとに0.100V上昇させた比較例5では、主電源の内部抵抗上昇が顕著であった。
以上より、充電終止電圧および放電終止電圧は、変動させないことが好ましいことがわかった。
本発明の充放電制御方法によれば、アルカリ蓄電池の構成材料の劣化を抑制し、耐久性を低下させることなく、メモリー効果を抑制することができる。これにより、優れた耐久性を有し、かつメモリー効果が抑制された充放電制御システムを提供することができる。本発明の充放電制御システムの用途は特に限定されないが、HEV、家庭用コージェネ、産業用などの用途に特に適している。
本発明の充放電制御方法の一実施形態に係る充放電電流と終止電圧との関係を示すグラフである。 本発明に係る充放電制御システムの一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 主電源
2 電圧センサ
3 温度センサ
4 記憶部
5 制御部
10 充放電制御システム

Claims (18)

  1. アルカリ蓄電池に対して、第1充電電流で予め設定した充電終止電圧まで第1充電を行い、その後、前記第1充電電流よりも小さい第2充電電流で第2充電を行う工程、および/または、
    アルカリ蓄電池に対して、第1放電電流で予め設定した放電終止電圧まで第1放電を行い、その後、前記第1放電電流よりも小さい第2放電電流で第2放電を行う工程を含む、アルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  2. 前記第2充電を、アルカリ蓄電池の電圧が再び前記充電終止電圧に達するか、または前記充電終止電圧に達する前に停止させる、請求項1記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  3. 前記第2放電を、アルカリ蓄電池の電圧が再び前記放電終止電圧に達するか、または前記放電終止電圧に達する前に停止させる、請求項1または2記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  4. 前記充電終止電圧が、充電状態(SOC)70〜85%に相当する電圧である、請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  5. 前記放電終止電圧が、充電状態(SOC)15〜30%に相当する電圧である、請求項1〜4のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  6. 前記第2充電電流が、前記第1充電電流の10分の1〜5分の1の値である、請求項1〜5のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  7. 前記第2放電電流が、前記第1放電電流の10分の1〜5分の1の値である、請求項1〜6のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  8. 前記第1充電電流が、0.1〜0.3時間率の電流値である、請求項1〜7のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  9. 前記第1放電電流が、0.03〜0.3時間率の電流値である、請求項1〜8のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  10. 前記充電終止電圧を、前記第1充電電流または電池温度に応じて設定する、請求項1〜9のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  11. 前記放電終止電圧を、前記第1放電電流または電池温度に応じて設定する、請求項1〜10のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  12. 第2充電を行う時間が、1〜20秒である、請求項1〜11のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  13. 第2放電を行う時間が、1〜20秒である、請求項1〜12のいずれかに記載のアルカリ蓄電池の充放電制御方法。
  14. アルカリ蓄電池と、
    前記アルカリ蓄電池の電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記アルカリ蓄電池の温度を検知する温度検知手段と、
    予め設定された充電終止電圧および放電終止電圧を記憶する記憶手段と、
    前記電圧検知手段において検知される電圧が前記充電終止電圧に達すると、第1充電を停止して第1充電電流より小さい第2充電電流で第2充電を行う充電制御手段、および/または、
    前記電圧検知手段において検知される電圧が前記放電終止電圧に達すると、第1放電を停止して第1放電電流より小さい第2放電電流で第2放電を行う放電制御手段を有する、充放電制御システム。
  15. 前記記憶手段が、複数の充電終止電圧を記憶しており、前記充電制御手段が、アルカリ蓄電池の温度に応じて、前記複数の充電終止電圧から適切な充電終止電圧を選択する、請求項14記載の充放電制御システム。
  16. 前記記憶手段が、複数の放電終止電圧を記憶しており、前記放電制御手段が、アルカリ蓄電池の温度に応じて、前記複数の放電終止電圧から適切な放電終止電圧を選択する、請求項14または15記載の充放電制御システム。
  17. 更に、前記アルカリ蓄電池からの電流を検知する電流検知手段を有し、前記記憶手段が、複数の充電終止電圧を記憶しており、前記充電制御手段が、前記電流検知手段において検知される第1充電電流に応じて、前記複数の充電終止電圧から適切な充電終止電圧を選択する、請求項14記載の充放電制御システム。
  18. 更に、前記アルカリ蓄電池からの電流を検知する電流検知手段を有し、前記記憶手段が、複数の放電終止電圧を記憶しており、前記放電制御手段が、前記電流検知手段において検知される第1放電電流に応じて、前記複数の放電終止電圧から適切な放電終止電圧を選択する、請求項14または17記載の充放電制御システム。
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