JP2009180234A - 圧力容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力容器本体と蓋体の接続及び離脱作業が単純で加圧時におけるシ―ルが確実で且つ安全性が向上された圧力容器を提供する。
【解決手段】上部開口部に蓋体3との接続機構を備えたフランジ4を有する圧力容器本体2と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジ5を有する蓋体とからなる圧力容器において、圧力容器本体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルト6を複数個均等の間隔で立設し、蓋体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴8を形成し、該錠穴の上面にスタッドボルトの頭部9と係合するざぐり部13を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面14に嵌合する突起15を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構16を配設した圧力容器。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器に関するものである。
従来,上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器において、両フランジ間を複数個のボルト,ナットで接続して蓋体を圧力容器本体に固着した圧力容器がある(例えば、特許文献1或は特許文献2参照。)。
特開平1ー312836号公報 実開昭63ー90199号公報
ところで、上記従来の技術のいずれにおいても、圧力容器本体と蓋体の接続及び離脱作業は個々のボルト,ナットを操作しなくてはならずその作業が面倒であり、また圧力容器本体と蓋体間のシ―ルが確実にできず、しかも誤った操作により蓋体が開放してしまうという安全性に欠けるおそれがある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧力容器本体と蓋体の接続及び離脱作業が単純で加圧時におけるシ―ルが確実で且つ安全性が向上された圧力容器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明における圧力容器は、圧力容器本体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で立設し、蓋体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の上面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設したことを特徴とする、ものである。
また、蓋体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で垂設し、圧力容器本体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の下面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設したことを特徴とする、ものである。
また、前記蓋体の突起を蓋体と別成形し、両者をボルトにより接続し、該ボルトの頭部を蓋体に穿設した長穴に係止させて蓋体の回動に対して前記突起を静止可能にしたことを特徴とする、ものである。
請求項1及び請求項2に記載の圧力容器では、単に蓋体を回動することにより、全てのスタッドボルトが全ての錠穴に係止可能でありまた全てのスタッドボルトが全ての錠穴から離脱可能であり、且つ容器本体内の圧力如何によってストッパ―が自動的に作動し、しかも容器本体内の圧力の洩れがなく、スタッドボルトで容器本体に蓋体を確実,強力に固定し乍ら、加圧時にはストッパ―が自動的に確実に作用し、減圧されない限りストッパ―は外れることがなく、しかも容器本体内の圧力の変動がない、圧力容器の安全性が確実に維持される圧力容器となる。
また、請求項3に記載の圧力容器では、上記の効果に加えて、蓋体の突起を蓋体と別成形し、両者をボルトにより接続し、該ボルトの頭部を蓋体に穿設した長穴に係止させて蓋体の回動に対して前記突起を静止可能にした場合には、蓋体の回動時に蓋体の突起を静止状態に維持することができるので、圧力容器本体の断面形状が多角形であっても容器内のシ―ルが確実に実現でき、しかもシ―ル機構の消耗を防ぐことができて更なる安全性の高い圧力容器となる。
請求項1に記載の発明は、上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器において、圧力容器本体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で立設し、蓋体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の上面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設した圧力容器、である。
請求項2に記載の発明は、上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器において、蓋体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で垂設し、圧力容器本体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の下面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設したことを特徴とする圧力容器、である。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の圧力容器において、蓋体の突起を蓋体と別成形し、両者をボルトにより接続し、該ボルトの頭部を蓋体に穿設した長穴に係止させて蓋体の回動に対して前記突起を静止可能にした、ものである。
図1ないし図4を参照して実施例1について説明をする。図1は本発明に係る圧力容器の分解断面図、図2は蓋体の平面図、図3は圧力容器本体の平面図、図4は両フランジ間の接続説明図である。
圧力容器1は、概略,圧力容器本体2と該圧力容器本体2内を加圧状態に維持する蓋体3とからなり、圧力容器本体2および蓋体3は、必要に応じて相互に接続状態にしたり離脱状態にするための接続機構を備えたフランジ4および5を有している。
前記圧力容器本体2のフランジ4には、その周辺に沿ってスタッドボルト6,6…が複数個均等の間隔でナット7或は溶接止め等によりいわゆる植込ボルトとして立設されている。そして、図面には12本のスタッドボルト6を示したが、その数は容器の容量や許容内圧等により2本以上で適宜選定することができる。
前記蓋体3のフランジ5には、その周辺に沿って前記スタッドボルト6,6…に対応した位置に錠穴8,8…が形成されており、該錠穴8はスタッドボルト6の頭部9が挿通される大径部10とスタッドボルト6の軸部11が摺動できる長穴12とからなり、該長穴12の末端部にはスタッドボルト6の頭部9と係合するためのざぐり部13がその表面に形成されている。なお、スタッドボルト6の頭部9としては円柱,角柱或はL形等のいずれでもよい。
また、蓋体3の下面には、前記圧力容器本体2の内周面14に嵌合する突起15が形成され、該突起15の外周と前記圧力容器本体2の内周面14間にはOリング16或はガスケット,パッキン等のいわゆるシ―ル材から成るシ―ル機構が配置されている。
なお、17は蓋体3を操作するハンドル,18は圧力容器本体2への加圧流体の供給および圧力容器本体2からの加圧流体の排出を司るパイプであり、該パイプ18の設置位置は蓋体3側に限ることなく圧力容器本体2側に直接に設けてもよく、また加圧流体の供給と排出はそれぞれ別のパイプで構成してもよい。
以上のような構成を備えた圧力容器1では、先ず,蓋体3が圧力容器本体2から開放状態にあるときに、処理すべき材料を圧力容器本体2に搬入する。
そして、圧力容器本体2内が大気圧状態にあるときに、圧力容器本体2の上部に蓋体3を載置する。この際,圧力容器本体2のフランジ4に立設されているスタッドボルト6,6…の各頭部9は、蓋体3のフランジ5に形成されている錠穴8,8…の大径部10を貫通した状態となり各頭部9の底面は蓋体3の上面と略同一の位置にある。また、蓋体3の下面の突起15はOリング16を保持し乍ら圧力容器本体2の内周面14に嵌合される。
次に、蓋体3を、前記スタッドボルト6,6…の軸部11が錠穴8,8…の長穴12を摺動するようにハンドル17を用いて回動させ、錠穴8,8…の長穴12の末端部にスタッドボルト6を位置させる。
このように、圧力容器本体2の上部に蓋体3を載置し、蓋体3を僅かに回動させるだけで圧力容器本体2に蓋体3を簡単に取付けることができるのである。
次に、パイプ18を介して加圧蒸気或は圧縮空気等の加圧流体を圧力容器本体2内に供給することにより、圧力容器本体2内は加圧状態となる。
この圧力容器本体2内の圧力は蓋体3を押し上げるように作用するので、蓋体3は僅かに浮き上がりスタッドボルト6,6…の各頭部9の下面がざぐり部13の上面に当接して頭部9はざぐり部13に係止される。このざぐり部13の深さは通常0.3mm前後で充分にスタッドボルト6を係止可能であるので、両フランジ4と5に発生する隙間は僅かであり、しかも圧力容器本体2内の圧力は、蓋体3の突起15と圧力容器本体2の内周面14との間のシ―ル16の軸方向の僅かな移動によってその漏洩が確実に防止される。
このように、圧力容器本体2内を加圧状態とすることにより蓋体3が僅かに浮上して、自動的にスタッドボルト6の頭部9がざぐり部13に係止され蓋体3の逆回動が不可能なストッパ―となる。そして蓋体3が僅かに浮上してもシ―ル16によって圧力容器本体2内の圧力は確実に維持される。
圧力容器本体2から蓋体3を離脱するには、先ず,パイプ18を介して圧力容器本体2内の加圧流体を排出して該圧力容器本体2内を大気圧とする。これによって、蓋体3は自重により僅かに下降するので、スタッドボルト6,6…の各頭部9の下面はざぐり部13の上面から離れて両者の係止は解かれ、蓋体3は回動可能となる。この状態で、蓋体3を回動させて錠穴8,8…の大径部10にスタッドボルト6,6…が位置するようにする。次に蓋体3を持ち上げて、圧力容器本体2から蓋体3を離脱する。
以上のように、実施例1における圧力容器1では、スタッドボルト6,6…で圧力容器本体2に蓋体3を確実,強力に固定し乍ら、加圧時にはストッパ―が自動的に確実に作用し、減圧されない限りストッパ―は外れないので圧力容器1に安全性が確実に維持され、しかも、その操作は単に蓋体3の僅かな回動で、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8に係止され、また、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8から離脱可能となる。また、圧力容器本体2内が加圧状態の時に圧力容器本体2と蓋体3間に僅かな間隙ができるが、シ―ル16が圧力容器本体2の内周面14と蓋体3の突起15との間に配置されているため、圧力容器本体2内の圧力が逃げることがなく、圧力容器本体2内の圧力は確実に維持される。
図5および図6を参照して実施例2について説明をする。図5は本発明に係る圧力容器の他の分解断面図、図6はその蓋体の平面図である。
この実施例では、先の実施例1におけるスタッドボルト6の頭部9としてL形を使用したものであり、そのスタッドボルト6の形状に併せて蓋体3に形成する錠穴8の形状が変更されたものである。そしてその余の構成は実質的に前記実施例1と同様であるので同一符号を付してその説明を省略する。
圧力容器本体2のフランジ4には、その周辺に沿ってスタッドボルト6,6…が複数個均等の間隔でナット或は溶接止め等により植込ボルトとして立設されている。そして、蓋体3のフランジ5には、その周辺に沿って前記スタッドボルト6,6…に対応した位置に錠穴8,8…が形成されており、該錠穴8はスタッドボルト6のL形の頭部9が挿通される一端が蓋体3の外周に開放された大径部10とスタッドボルト6の軸部11が摺動できる長穴12とからなり、該長穴12の末端部にはスタッドボルト6のL形の頭部9と係合するためのざぐり部13が蓋体3の外周に開放されるところまで形成されている。
そして、この圧力容器1においても前記実施例1における要領で、蓋体3を確実,強力に固定し乍ら、加圧時にはストッパ―が自動的に確実に作用し、減圧されない限りストッパ―は外れないので圧力容器に安全性が確実に維持され、しかも、その操作は単に蓋体3の僅かな回動で、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8に係止され、また、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8から離脱可能となる。また、圧力容器本体2内が加圧状態の時に圧力容器本体2と蓋体3間に僅かな間隙ができるが、シ―ル16が圧力容器本体2の内周面14と蓋体3の突起15との間に配置されているため、圧力容器本体2内の圧力が逃げることがなく、圧力容器本体2内の圧力は確実に維持される。
図7ないし図9を参照して実施例3について説明をする。図7は本発明に係る圧力容器の更に他の分解断面図、図8はその蓋体の平面図、図9は圧力容器本体の平面図である。
この実施例では、蓋体3側のフランジ5に、その外周に沿ってスタッドボルト6,6…を複数個均等の間隔で垂設し、圧力容器本体2側のフランジ4に、前記スタッドボルト6に対応した位置に錠穴8,8…を形成し、該錠穴8の下面にスタッドボルト6の頭部9と係合するざぐり部13を形成した構成、以外は先の実施例1における構成と実質的に同様であるので同一符号を付してその説明を省略する。
そして、圧力容器本体2内が大気圧状態にあるときに、圧力容器本体2の上部に蓋体3を載置する。この際,蓋体3のフランジ5に垂設されているスタッドボルト6,6…の各頭部9は、圧力容器本体2のフランジ4に形成されている錠穴8,8…の大径部10を貫通した状態となり各頭部9の底面は圧力容器本体2のフランジ4の下面と略同一の位置にある。また、蓋体3の下面の突起15はOリング16を保持し乍ら圧力容器本体2の内周面14に嵌合される。
次に、蓋体3を、前記スタッドボルト6,6…の軸部11が錠穴8,8…の長穴12を摺動するようにハンドル17を用いて回動させ、錠穴8,8…の長穴12の末端部にスタッドボルト6を位置させる。
このように、圧力容器本体2の上部に蓋体3を載置し、蓋体3を僅かに回動させるだけで圧力容器本体2に蓋体3を簡単に取付けることができるのである。
次に、パイプ18を介して加圧蒸気或は圧縮空気等の加圧流体を圧力容器本体2内に供給することにより、圧力容器本体2内は加圧状態となる。
この圧力容器本体2内の圧力は蓋体3を押し上げるように作用するので、蓋体3は僅かに浮き上がりスタッドボルト6,6…の各頭部9の底面がざぐり部13の上面に当接して頭部9はざぐり部13に係止される。このスタッドボルト6,6…のざぐり部13への係止により、両フランジ4と5に発生する隙間は僅かであり、しかも圧力容器本体2内の圧力は、蓋体3の突起15と圧力容器本体2の内周面14との間のシ―ル16の軸方向の僅かな移動によってその漏洩が確実に防止される。
このように、圧力容器本体2内を加圧状態とすることにより蓋体3が僅かに浮上して、自動的にスタッドボルト6の頭部9がざぐり部13に係止され蓋体3の逆回動が不可能なストッパ―となる。そして蓋体3が僅かに浮上してもシ―ル16によって圧力容器本体2内の圧力は、確実に維持される。
また、圧力容器本体2から蓋体3を離脱するには、先ず,パイプ18を介して圧力容器本体2内の加圧流体を排出して該圧力容器本体2内を大気圧とする。これによって、蓋体3は自重により僅かに下降するので、スタッドボルト6,6…の各頭部9の底面はざぐり部13の上面から離れて両者の係止は解かれ、蓋体3は回動可能となる。この状態で、蓋体3を回動させて錠穴8,8…の大径部10にスタッドボルト6,6…が位置するようにする。次に蓋体3を持ち上げて、圧力容器本体2から蓋体3を離脱する。
以上のように、実施例3における圧力容器1でも、スタッドボルト6,6…で圧力容器本体2に蓋体3を確実,強力に固定し乍ら、加圧時にはストッパ―が自動的に確実に作用し、減圧されない限りストッパ―は外れないので圧力容器1に安全性が確実に維持され、しかも、その操作は単に蓋体3の僅かな回動で、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8に係止され、また、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8から離脱可能となる。また、圧力容器本体2内が加圧状態の時に圧力容器本体2と蓋体3間に僅かな間隙ができるが、シ―ル16が圧力容器本体2の内周面14と蓋体3の突起15との間に配置されているため、圧力容器本体2内の圧力が逃げることがなく、圧力容器本体2内の圧力は確実に維持される。
図10および図11を参照して実施例4について説明をする。図10は本発明に係る圧力容器の蓋体3側の更に他の平面図、図11は圧力容器本体2と蓋体3間の接続説明図である。
この実施例では、蓋体3の突起15を蓋体3と別成形し、両者をボルト20,20…により接続し、各ボルト20の頭部を蓋体3に穿設した長穴21,21…に係止させて蓋体3の回動に対して前記突起15を静止可能にした構成、以外は先の実施例1,2,3等における構成と実質的に同様であるので実施例1にならって同一符号を付してその説明を省略する。
そして、圧力容器本体2内が大気圧状態にあるときに、圧力容器本体2の上部に蓋体3を載置する。この際,圧力容器本体2のフランジ4に立設されているスタッドボルト6,6…の各頭部9は、蓋体3のフランジ5に形成されている錠穴8,8…を貫通した状態となり各頭部9の底面は蓋体3の上面と略同一の位置にある。また、蓋体3の下面にボルト20で接続されている突起15はOリング16を保持し乍ら圧力容器本体2の内周面14に嵌合される。
次に、蓋体3を、前記スタッドボルト6,6…の軸部11が錠穴8,8…の長穴12を摺動するようにハンドル17を用いて回動させ、錠穴8,8…の長穴12の末端部にスタッドボルト6を位置させる。この際,突起15はOリング16を介して圧力容器本体2の内周面14に拘束された状態にあるので、蓋体3の回動により、突起15に固着されたボルト20は蓋体3に対してその長穴21,21…に沿って位置を変更することになり、突起15の実質的な回動はなく静止状態を維持する。
次に、圧力容器本体2内を加圧状態することにより、この圧力容器本体2内の圧力は蓋体3を押し上げるように作用するので、蓋体3は僅かに浮き上がりスタッドボルト6,6…の各頭部9の下面がざぐり部13の上面に当接して頭部9はざぐり部13に係止される。このスタッドボルト6,6…のざぐり部13への係止により、両フランジ4と5に発生する隙間は僅かであり、しかも圧力容器本体2内の圧力は、蓋体3の突起15と圧力容器本体2の内周面14との間のシ―ル16の軸方向の僅かな移動によってその漏洩が確実に防止される。
圧力容器本体2から蓋体3を離脱するには、先ず,圧力容器本体2内の加圧流体を排出して該圧力容器本体2内を大気圧とする。これによって、蓋体3は自重により僅かに下降するので、スタッドボルト6,6…の各頭部9の下面はざぐり部13の上面から離れて両者の係止は解かれ、蓋体3は回動可能となる。この状態で、蓋体3を回動させて錠穴8,8…の大径部10にスタッドボルト6,6…が位置するようにするが、この際,前述の如く突起15はOリング16を介して圧力容器本体2の内周面14に拘束された状態にあるので、蓋体3の回動により、突起15に固着されたボルト20は蓋体3に対してその長穴21,21…に沿って元の位置に戻されることになり、突起15の実質的な回動はなく静止状態を維持する。次に突起15を伴った蓋体3を持ち上げて、圧力容器本体2から蓋体3を離脱する。
以上のように、実施例4における圧力容器1では、スタッドボルト6,6…で圧力容器本体2に蓋体3を確実,強力に固定し乍ら、加圧時にはストッパ―が自動的に確実に作用し、減圧されない限りストッパ―は外れないので圧力容器1に安全性が確実に維持され、しかも、その操作は単に蓋体3の僅かな回動で、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8に係止され、また、全てのスタッドボルト6が全ての錠穴8から離脱可能となる。また、蓋体3の突起15を蓋体3と別成形し、両者をボルト20,20…により接続し、各ボルト20の頭部を蓋体3に穿設した長穴21,21…に係止させて蓋体3の回動に対して前記突起15を静止可能にして、蓋体の回動時に蓋体の突起を静止状態に維持することができるので、圧力容器本体2の断面形状が多角形であっても容器内のシ―ルが確実に実現でき、しかもシ―ル機構の消耗を少なくすることができる。
図1は本発明に係る圧力容器の実施例の分解断面図である。 図2はその蓋体の平面図である。 図3はその圧力容器本体の平面図である。 図4はその圧力容器本体と蓋体間の接続説明図である。 図5は本発明に係る圧力容器の他の実施例の分解断面図である。 図6はその蓋体の平面図である。 図7は本発明に係る圧力容器の更に他の実施例の分解断面図である。 図8はその蓋体の平面図である。 図9はその圧力容器本体の平面図である。 図10は本発明に係る蓋体側の更に他の実施例の平面図である。 図11はその圧力容器本体と蓋体間の接続説明図である。
符号の説明
1 圧力容器
2 圧力容器本体
3 蓋体
4,5 フランジ
6 スタッドボルト
8 錠穴
9 スタッドボルトの頭部
13 ざぐり部
14 圧力容器本体の内周面
15 蓋体の突起
16 シ―ル機構
20 ボルト
21 長穴

Claims (3)

  1. 上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器において、圧力容器本体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で立設し、蓋体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の上面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設したことを特徴とする圧力容器。
  2. 上部開口部に蓋体との接続機構を備えたフランジを有する圧力容器本体と該圧力容器本体のフランジに対応するフランジを有する蓋体とからなる圧力容器において、蓋体側のフランジにその外周に沿ってスタッドボルトを複数個均等の間隔で垂設し、圧力容器本体側のフランジに前記スタッドボルトに対応した位置に錠穴を形成し、該錠穴の下面にスタッドボルトの頭部と係合するざぐり部を形成し、前記蓋体の下面に圧力容器本体の内周面に嵌合する突起を形成し、該突起と圧力容器本体の内周面との間にシ―ル機構を配設したことを特徴とする圧力容器。
  3. 前記蓋体の突起を蓋体と別成形し、両者をボルトにより接続し、該ボルトの頭部を蓋体に穿設した長穴に係止させて蓋体の回動に対して前記突起を静止可能にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力容器。
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