JP2009179916A - 食品包装用シート - Google Patents

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【課題】低坪量で抄紙し和紙調の風合いを有しながらも、断紙することなく撥水剤を塗布することを可能とし、表面と裏面とが高い撥水性を持つ食品包装用シートであって、簡便に製造することができる食品包装用シートを提供する。
【解決手段】本発明は、パルプとポリエステル繊維とを含む原料からなり、湿潤紙力増強剤が内添又は外添され、坪量が9〜30g/mの食品包装用シートであって、JIS P 8135:1998に準拠した縦の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mであり、JIS P 8137:1976に準拠した表面と裏面の撥水度がR7〜R10である。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品包装用シートに関し、特に低坪量の食品包装用シートに関する。
和紙調の風合いを有している食品包装用紙として、レーヨン繊維をバインダーとしてのポリビニルアルコール(PVA)とともに含むものが知られている。この食品包装用紙は、抄紙性が良好で、比較的安価であるため、多く使用されているが、耐水性を有していないので、水に濡れる危険性のある用途には使用できないという欠点があった。また、このような食品包装用紙にろう引き処理を行い、耐水性を付与したものは、光沢がでるとともに表面が平坦になり、和紙調の風合いを損ねてしまうという問題があった。
そこで、レーヨン繊維をバインダーとしてのビスコース溶液に懸濁させて抄造し、その後酸処理することで、耐水性、及び水と接触した時に耐久性を有しかつ生分解性に優れた性質を有するレーヨン紙を得ることが提案されている(特許文献1参照)。
また、抄紙用の熱接着繊維として特定のポリエーテルエステル共重合体繊維を用いてパルプと混抄することにより、ソフトで、耐水性のある紙を得る方法も提案されている(特許文献2参照)。
さらに、木材パルプと化学繊維とサイズ剤、紙力増強剤を添加したヒートシール性及び撥水性を有する薄い柔軟紙も提案されている(特許文献3参照)。
特開平9−296387号公報 特開平8−337923号公報 特開平2001−234492号公報
しかしながら、和紙調で低坪量の包装紙を得るために、特許文献1〜3に記載の紙を低坪量で抄紙しても、撥水剤の塗工は難しかった。すなわち、撥水剤の塗工工程において撥水剤の塗液により紙が湿潤するために断紙しやすかったからである。さらに、特許文献1記載のレーヨン紙では、抄造後の酸処理とそれに伴って必要なその後の処理に工数が係るとともに、風合いなどの性質を損なわずに安定的に製造するのは難しく、コスト高になりかつ品質の安定化が困難であるという問題があった。
そこで、本発明では、低坪量で抄紙し和紙調の風合いを有しながらも、断紙することなく撥水剤を塗布することを可能とし、表面と裏面とが高い撥水性を持つ食品包装用シートであって、簡便に製造することができる食品包装用シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、パルプとポリエステル繊維とを含む原料からなり、湿潤紙力増強剤が内添又は外添され、坪量が9〜30g/mの食品包装用シートであって、JIS P 8135:1998に準拠した縦(抄紙機の流れ方向)の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mであり、JIS P 8137:1976に準拠した表面と裏面の撥水度がR7〜R10である。
前記ポリエステル繊維は、好ましくは、繊度が1.1〜2.2dtex、繊維長が1〜8mm、前記原料中の含有量が5〜15質量%である。また、前記湿潤紙力増強剤は、好ましくは、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系の湿潤紙力増強剤である。
前記ポリエステル繊維は、好ましくは未延伸のポリエステル繊維である。
上記食品包装用シートは、好ましくは、パラフィン系の撥水剤を含浸させてなる。そして、前記撥水剤は、好ましくは、食品包装用シートの表面または裏面の一方に塗工される。すなわちこの構成によると、耐水性を持つポリエステル繊維を含有する原料スラリーを用い、湿潤紙力増強剤を内添又は外添し、縦の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mを有する紙としたので、この湿潤紙力を有する紙を用いることで、低坪量で抄紙した場合であっても、撥水剤を断紙することなくグラビア塗工などにより塗工することができ、好ましくはサイズ剤を添加しないことで、撥水剤を片面塗工した場合でも裏面にまで含浸させることができ、表面・裏面ともに撥水度がR7〜R10の紙を安定して生産性良く得ることができる。かくして、ポリエステル繊維を含んだ和紙調の風合いを持ちながら、表面と裏面が耐湿性と撥水性をもった食品包装用シートを、高い抄紙性と生産性をもって低コストにて製造することができる。
本発明の食品包装用シートは、和紙調の風合いを有しており、低坪量で抄紙されながらも、撥水剤の塗布を可能とし、表面・裏面ともに耐水性・撥水性を有する食品包装用シートを得ることができる。
以下、本発明にかかる食品包装用シートについて、詳細に説明する。
本発明は、パルプとポリエステル繊維とを含む原料からなり、湿潤紙力増強剤が内添又は外添され、坪量が9〜30g/mの食品包装用シートである。そして、JIS P 8135:1998に準拠した縦の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mであり、JIS P 8137:1976に準拠した表面と裏面の撥水度がR7〜R10であり、さらに、和紙調の風合いを有する。
パルプとしては、針葉樹クラフトパルプ(NKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、針葉樹未晒パルプ(NUKP)、広葉樹クラフトパルプ(LKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹未晒パルプ(LUKP)等の化学パルプ;サーモメカニカルパルプ(TMP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)等の機械パルプ;ディンギングパルプ(DIP)、ウェストパルプ(WP)等の化学パルプや機械パルプ由来の古紙パルプ等を使用できるが、これらのパルプのうち、和紙調の風合いを得るのに、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を好適に用いることができる。また、パルプに限らず、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などからなる合成繊維、レーヨン繊維などを適宜配合することもできる。
また、本発明においては、原料にポリエステル繊維を配合する。ポリエステル繊維は、原料としてパルプと一緒に配合されることにより、乾燥工程におけるドライヤーの加熱により、自身が有する熱融着性によって、パルプにポリエステル繊維が熱融着され、パルプと一体化するので、強度が高まる特徴を有する。
またポリエステル繊維を配合させることにより、ポリエステル繊維の耐水性により、濡れに強く、撥水剤塗工時における断紙を軽減させることができる。
また、本発明におけるポリエステル繊維としては、未延伸のポリエステル繊維を使用することが好ましい。未延伸のポリエステル繊維は、融点が220℃程度であるが、ヤンキードライヤーの110℃〜120℃くらいの温度であっても、繊維が軟化し熱融着することができる。このようにポリエステル繊維がパルプ繊維と融着することにより、所定の湿潤紙力強度を達成することができ、撥水剤の連続塗工に耐えられるだけの紙力を持たせることができるのである。一方、未延伸ではない主体ポリエステル繊維は、融点が260℃程度と高いため、ドライヤーの熱では繊維が軟化しにくく、熱融着しにくい。そのため、撥水剤の連続塗工に耐えられるだけの所定の湿潤引張り強さを達成できない問題がある。
よって、本発明におけるポリエステルの融点は、良好な熱接着性を得ることができ、ヒートシールバーの汚れを防ぐために、融点が220℃〜265℃のものを使用することが好ましく、このような融点のポリエステルを用いることにより、ドライヤーの熱によりポリエステル繊維を軟化させ、パルプ繊維にポリエステル繊維を熱融着させることができ、紙の強度を維持し、耐水性を発揮することができるのである。
また、ポリエステル繊維としては、繊度が1.1〜2.2dtexのものを使用することが好ましく、さらに好ましくは1.5〜2.0dtexのものを使用することが好ましい。すなわち、繊度が1.1dtex未満であると、和紙調の風合いが損なわれる問題があり、繊度が2.2dtexを超える場合には、原料中に含まれるポリエステル繊維の数が限られてくるため、湿潤引張り強さが低下し、断紙等により撥水剤の塗布が困難となり、撥水剤の連続塗工性が低下する問題がある。また、ポリエステル繊維の繊維長は、1〜10mmのものを使用することが好ましく、さらに好ましくは、3〜8mmのものを使用することが好ましい。繊維長が、1mm未満であると、湿潤引張り強さが低下し、断紙等により撥水剤の塗布が困難となり、撥水剤の連続塗工性が低下する問題があり、繊維長が10mmを超えると、繊維がよじれて絡まってしまい、結束ができ、結果、和紙調の風合いが損なわれる問題がある。
また、ポリエステル繊維は、原料中、すなわちパルプとポリエステル繊維との合計質量に対して、5〜15質量%の割合で配合されることが好ましい。5質量%未満であると、湿潤引張り強さが低下し、撥水剤の塗布が困難となり連続塗工性が低下する問題がある。また、15質量%を超えると、和紙調の風合いが損なわれる問題がある。
本発明の食品包装用シートは、坪量が9〜30g/m2と低坪量になるように抄紙する。すなわち、従来ならば、9〜30g/m2という低坪量で抄いた紙に、撥水剤を塗布することは、低坪量であるが故に、濡れに弱く断紙が発生し、連続塗工することが困難であったが、本発明においては、ポリエステル繊維を使用して所定の強度を有する構成とすることにより、坪量が9〜30g/m2と低坪量であっても、撥水剤の連続塗工を可能とし、表面・裏面における耐湿性・撥水性が良好な食品包装用シートの提供を可能とする。
従って、本発明においては、坪量は9〜30g/m2という低坪量で抄くことが好ましく、さらに好ましくは、14〜30g/m2で抄くことが好ましい。坪量が9g/m2未満であると、十分な湿潤引張り強さが維持できなくなり、撥水剤の連続塗工が困難となる問題がある。また、坪量が30g/m2を超えると、撥水剤を片面塗工した場合には、撥水剤が裏面にまで含浸しにくく、裏面の撥水度が低下する問題がある。
また、湿潤紙力増強剤としては、水溶性合成高分子のもの、メラミン樹脂系のもの、尿素系のもの、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系のものなどを使用することができるが、本発明においては、中でもポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系のものを使用することが好ましい。すなわち、メラミン樹脂系のものは、人体に影響を与えるホルムアルデヒド発生の恐れがあり、尿素系のものは、刺激臭により食品包装用途には適さない問題がある。一方、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系の樹脂は、自己定着能力を有しており、酸性から中性領域で紙力増強効果を発揮することができる。また、熱架橋性を有しているため、熱に不溶な網目構造を取ることができ、湿潤強度をさらにあげることができるため、好ましく用いることができる。
また、本発明において湿潤紙力増強剤は、固形分換算で、原料100質量部に対して0.15〜1.2質量部配合されることが好ましい。0.15質量部未満となると、十分な湿潤引張り強さを維持できず、撥水剤の連続塗工が困難となる問題がある。また、1.2質量部を超えると、JIS P 8116に準拠した紙の縦の引裂強度が低下する問題がある。本発明の食品包装用シートにおいては、JIS P 8135:1998に準拠した縦の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mであり、横(抄紙機の幅方向)の湿潤引張り強さが、0.02〜0.30kN/mである。
さらに本発明において湿潤紙力増強剤は、内添または外添により添加することができるが、より好ましくは内添することが好ましい。外添塗工によると、湿潤紙力増強剤の効果が完全に発生するまでに数日要するのに加え、断紙の発生する恐れがあり、また、原紙に対し塗工回数が増えることになる。
撥水剤としては、パラフィン系ワックスエマルジョン、ポリエチレン系ワックスエマルジョン等のワックス系エマルジョンを使用することが好ましい。すなわち、パラフィン系ワックスエマルジョンは、中性で無味無臭であり、食品包装用途に適している。また、防湿・防水に優れている点で好ましく使用することができる。また、フッ素系樹脂、シリコーン、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、スチレン・アクリル系樹脂、スチレン・ブタジエン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等も使用することが可能であり、これらとワックス系エマルジョンを併用してもよい。すなわち、本発明においては、所定のポリエステル繊維を使用して所定の強度を有する構成とすることにより、坪量が9〜30g/m2と低坪量であっても、撥水剤の連続塗工を可能としたため、包装用紙の用途に応じて、撥水剤の種類、撥水強度は適宜変更できるようになったわけである。
また、撥水剤の塗布量は、固形分換算で、0.5〜10g/m2塗布することが好ましく、さらに好ましくは、5〜10g/m2塗布することが好ましい。塗布量が、0.5g/m2未満となると、表面・裏面とも撥水度が低下する問題があり、塗布量が10g/m2を超えると、過剰塗工となり、濡れによる断紙により連続塗工性が低下する問題がある。本発明の食品包装用シートにおいては、JIS P 8137:1976に準拠した表面と裏面の撥水度がR7〜R10となるようにする。
また、撥水剤の塗工方法としては、ロール、エアーナイフ、ブレード塗工等の各種の塗工方法を適用できるが、本発明においては、低坪量でありながらも、ポリエステル繊維を混抄し、熱によるパルプとの融着、さらに湿潤紙力増強剤の添加により、耐水性を向上させているため、ロール塗工の中でも、特にグラビア塗工を適用することができる。グラビア塗工によれば、塗液の濃度、粘度のほか、グラビアロールのセルの深さとメッシュを調整することによって、塗工量の調整を容易に行え、また均一に塗工を行うことができる点で好ましい。
また、本発明においては、表面の耐水性をあげるために、サイズ剤を添加してもよい。サイズ剤としては特に限定されないが、例えば、酸性サイズ剤(溶液ロジンサイズ剤、合成サイズ剤、酸性ロジンエマルションサイズ剤、弱酸性エマルションサイズ剤等)、中性サイズ剤(アルキルケテンダイマー(AKD)サイズ剤、アルケニル無水コハク酸(ASA)サイズ剤、中性ロジンエマルションサイズ剤、ポリマー系サイズ剤、溶液型サイズ剤等)等が挙げられる。食品包装用シートは、商品の陳列時において、蛍光灯のような光に長時間曝されていることが多いため、退色耐性、経時劣化耐性のある中性抄紙することが好ましい。従って、pH7付近でサイズ効果の出易い中性サイズ剤を使用することが好ましい。
しかしながら、本発明においては、表面・裏面両面において撥水度の効果をあげるため、サイズ剤を添加しない方がより好ましい。すなわちサイズ剤を添加した場合には、サイズ効果により、撥水剤を片面塗工した場合、撥水剤が中まで含浸されず、表面に留まるため、表面の撥水度はあがるが、裏面の撥水度をあげることはできない。サイズ剤を添加しない場合、一回片面塗工することで、表面のみならず裏面にまで撥水剤が含浸され、裏面においても撥水性の効果をあげることができる。
なお、原紙中には上記以外にも、分散剤、紙力剤、消泡剤等、必要に応じて添加することができる。
また本発明における食品包装用シートの製造方法としては、円網抄紙機、長網抄紙機、短網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等、使用することができるが、円網抄紙機は、地合の均一性を確保できるので低坪量の抄紙に適しており、また縦の紙力強度を高めることができる点で好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.実施例1〜42、比較例1〜4の食品包装用シートの製造
(実施例1)
原料配合を、NBKPが95質量%、ポリエステル繊維(未延伸ポリエステル繊維、繊度1.2dtex、繊維長5mm、商品名:TA07N、帝人ファイバー社製、)が5質量%とし、湿潤紙力増強剤としてポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系の湿潤紙力増強剤(商品名:WS4024、星光PMC社製)を、固形分換算で原料100重量部に対して0.60質量部添加し、坪量17g/m2となるように抄造した。ついで、その紙をグラビア塗工機に通し、パラフィンワックス(商品名:オートサイザーKS、大和化学製)を固形分換算で原料100質量部に対して0.80質量部塗布し、乾燥して食品包装用シートとした。
(実施例2)
ポリエステル繊維(主体ポリエステル繊維、繊度1.2dtex、繊維長5mm、商品名:TT04N、帝人ファイバー社製)の種類を変化させた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例3〜8)
ポリエステル繊維の配合量を変化させ、その変化量分NBKPを増減させた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例9〜15)
ポリエステル繊維の繊度を変化させた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例16〜21)
ポリエステル繊維の繊維長を変化させた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例22〜26)
坪量を変化させた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例27)
湿潤紙力増強剤を変えて、メラミン−ホルムアルデヒド系の湿潤紙力増強剤(商品名:スミレ−ズレジンAC8%、田岡化学工業社製)を用いた点以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例28)
湿潤紙力増強剤を内添ではなく外添した以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例29〜36)
湿潤紙力増強剤の添加量を変えた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例37〜42)
撥水剤の塗布量を変えた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例43)
撥水剤の塗工方法を、ブレード塗工に変えた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(実施例44)
原料に、さらに、中性サイズ剤(商品名:AD1602、星光PMC社製)を固形分換算で原料100質量部に対して20質量部添加して抄造した以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(比較例1)
ポリエステル繊維に変えて、レーヨン繊維(商品名:ホープ、オーミケンシ社製)を原料中45質量部配合し、50質量部としてNBKPを配合し、バインダーとしてポリビニルアルコール繊維(商品名:ビニロンバインダーSML、ユニチカ社製)を5質量部加えた点以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(比較例2)
ポリエステル繊維を配合せずに、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
(比較例3、4)
坪量を変えた以外は、実施例1と同様にして食品包装用シートを得た。
2.実施例1〜44、比較例1〜4の食品包装用シートの評価
以上の実施例1〜42及び比較例1〜4の食品包装用シートについて、湿潤引張り強さ、表面・裏面の撥水度を測定した。また、各食品包装用シートについて、撥水剤の連続塗工性と和紙調の風合いについて評価した。
(湿潤引張り強さ)
JIS P 8135:1998「紙及び板紙の湿潤引張強さ試験方法」に準拠して測定した。
(撥水度)
JIS P 8137:1976「紙及び板紙のはっ水度試験方法」に準拠して測定した。
(連続塗工性)
撥水剤を塗工したときの塗工性を、次の4段階で評価した。
◎:問題なく、連続塗工できた。
○:やや波打ちの傾向があったが、連続塗工できた。
△:波打ちが多発して、連続塗工が困難であった。
×:撥水剤塗工直後に、断紙して塗工ができなかった。
(和紙調の風合い)
風合いについては、和紙調の風合いを有するかどうかを10名に目視により次の4段階で評価させ、多数評価をそのサンプルの評価とした。
◎:和紙調の風合いを有する。
○:和紙調の風合いが若干劣る。
△:和紙調の風合いに多少劣る。
×:和紙調の風合いを有さない。
Figure 2009179916
本発明の食品包装用シートは、耐水性を有するので水分が経時的に蒸発する食品、例えば冷蔵・冷凍食品、ごはん、各種揚げ物、焼き魚、ハンバーガー、まんじゅう等の食品の包装用に有用である。

Claims (6)

  1. パルプとポリエステル繊維とを含む原料からなり、湿潤紙力増強剤が内添又は外添され、坪量が9〜30g/mの食品包装用シートであって、
    JIS P 8135:1998に準拠した縦の湿潤引張り強さが0.1〜0.6kN/mであり、
    JIS P 8137:1976に準拠した表面と裏面の撥水度がR7〜R10である、食品包装用シート。
  2. 前記ポリエステル繊維は、繊度が1.1〜2.2dtex、繊維長が1〜10mm、前記原料中の含有量が5〜15質量%である、請求項1に記載の食品包装用シート。
  3. 前記ポリエステル繊維は、未延伸のポリエステル繊維である、請求項1または2に記載の食品包装用シート。
  4. 前記湿潤紙力増強剤は、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン系の湿潤紙力増強剤である、請求項1乃至3いずれかに記載の食品包装用シート。
  5. パラフィン系の撥水剤を含浸させてなる、請求項1乃至4いずれかに記載の食品包装用シート。
  6. 前記撥水剤は、表面または裏面の一方に塗工される、請求項5に記載の食品包装用シート。
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