JP2009178217A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に容易に知覚可能な状態で操作ボタンをロックすることのできる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】ボタンユニット19は、押下げ部材191と、押下げ部材191を収容するボタン収容部192aと、ソレノイド194とを備えている。押下げ部材191の下面に設けられた連結部191eの係合部191fには、ソレノイド194のプランジャ194bが係合し、押下げ部材191を押込んだ位置(終了位置)で固定する。押込まれた状態で固定されたボタンは、ボタンとしての機能が無効化されていることを一見して明示することができる。
【選択図】図5

Description

この発明は弾球遊技機に係り、詳しくは操作ボタンをロックする機構を有する弾球遊技機に関するものである。
従来の弾球遊技機では、遊技球を発射する発射装置によって投入された遊技球を遊技領域内に流下させ、遊技球が所定の入賞口へ入賞した場合には、賞球が得られる構成となっている。そして、近年の弾球遊技機の中には、入賞口に遊技球が入賞することを契機に、遊技領域の中央に設けられている役物の入賞口が開き、役物内に落入した遊技球がVゾーンに入賞することで、遊技者に有利な遊技状態が開始されるように構成された遊技機が提案されている。
上記遊技機では、遊技球が役物内に落入した際、遊技機に対して衝撃を加え、遊技球がVゾーンに入るように不正な操作を加える遊技者が存在する。このような不正行為を防止するために、遊技機に振動センサが設けられ、衝撃を感知した場合には、報知し、或いは遊技を中断させる等の対応措置が採られている。
特開2005−6713
上記のような背景があるなか、遊技者によるボタン操作に応じた演出を行う遊技機が知られており、演出の盛り上がりに興じてボタンを強打することで、不正を行う意図が無いにもかかわらず、振動センサが振動を検出してしまうといった不都合が生じていた。また、演出に応じてボタン操作をすることを経験した遊技者は、ボタン操作が有効でない場合においても、無意味にボタンを連打する行為を行う傾向があり、ボタン装置や遊技機本体の故障の温床となっていた。
一方、特許文献1に記載されているように、ボタン操作を抑制するためにボタンを固定する構成が提案されている。しかし、このようなボタンロック機構は、ボタンが突出した状態で固定されているため、遊技者はボタンがロックされていることに気付かず、故障と誤認して、より強い圧力でボタンを押込んでしまう傾向がある。このような場合には、かえってボタン装置自体を破損させてしまう恐れがあるという問題があった。
この発明は、遊技者に容易に知覚可能な状態で操作ボタンをロックすることのできる弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 遊技盤に形成された遊技領域内において、発射装置によって投入された遊技球が流下する遊技機であって、
遊技状態に応じて操作有効状態と、操作無効状態とに切り替わる押込み式ボタン装置を備え、
前記押込み式ボタン装置は、操作可能な状態である待機位置から操作が終了した終了位置へ移動することでスイッチを切り替える押込み部材と、前記押込み部材を終了位置で固定する固定手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
(2) 前記固定手段は、押込み式ボタン装置が操作無効状態である場合に前記押込み部材を固定する上記(1)に記載の弾球遊技機。
(3) 前記固定手段は、
前記押込み部材が終了位置にあることを検出する終了位置検出手段と、
前記終了位置検出手段による終了位置の検出に基づいて前記押込み部材を固定するロック手段を備えた上記(2)に記載の弾球遊技機。
(4) 振動検出手段を有し、
前記固定手段は、振動検出手段が予め定められた閾値以上の振動を検出した場合に押込み部材を固定する上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の弾球遊技機。
(5) 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
特別遊技を実行するための条件である作動条件を保持する作動条件保持手段と、
前記始動口に遊技球が入球したときに前記作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態が有利な状態に変化する特別遊技を行い、
前記可変入球装置内の特定領域に遊技球が入球した場合に、更に遊技者に有利な状態に変化する弾球遊技機であって、
遊技状態に応じて操作有効状態と、操作無効状態とに切り替わる押込み式ボタン装置を備え、
前記押込み式ボタン装置は、操作可能な状態である待機位置から操作が終了した終了位置へ移動することでスイッチを切り替える押込み部材と、所定期間中に前記押込み部材を終了位置で固定する固定手段とを備える弾球遊技機。
(6) 前記所定期間中に本弾球遊技機の振動を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段が所定値以上の振幅の振動を検出した場合には、遊技者に有利な状態を無効とする遊技状態制御手段とを備えた上記(5)に記載の弾球遊技機。
請求項1記載の発明によれば、押込み部材が没入状態で固定されるので、遊技者は押込み部材の操作が無意味であることを容易に知覚することができる。
請求項2記載の発明によれば、操作無効状態で押込み部材が固定されるので、無意味なボタン操作が抑制され、耐久限度を超えた消耗によりボタン装置が故障することを抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、押込み部材が終了位置に移動したことを検出した後、押込み部材がロック手段により固定されるので、押込み部材を固定するための機構の動きに無駄が無く、固定機構の駆動動力の無駄を省くことができる。
請求項4記載の発明によれば、押込み部材の操作によって生じる振動が閾値を超えた場合には、押込み部材を固定し操作不能とすることで、強制的に押込み部材の操作を終了させることができる。
請求項5記載の発明によれば、可変入球装置の受け入れ状態が有利な状態に変化した場合に押込み部材を固定することで、可変入球装置へ落入した遊技球に振動を与える行為を未然に抑制することができる。特に、特定領域に遊技球が入球することで特別遊技となる遊技機では、振動を外部から加えることにより遊技球の軌道を変更させることができるので、遊技内容に与える影響が大きい。このため、特定領域を備える可変入球装置を備える遊技機では特に有用である。
請求項6記載の発明によれば、弾球遊技機は、衝撃を外部から故意に与えることによる特定領域への不正入球操作を防止するため、所定期間中に、押下げ部材をロックすることにより、押下げ部材の不要な押下げ操作を抑制して、押下げ操作による振動検出手段の誤作動を抑制することができる。また、振動検出手段が振動を検出すると遊技者に有利な状態が無効になる構成となっているので、所定期間中に、押下げ部材をロックすることで、ボタン操作で振動を起こすことは遊技者にとって不利であることを通知することができる。
本実施例の弾球遊技機は、通常遊技より有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供するものである。すなわち、第一の特別遊技として従来の第一種弾球遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供し、画像表示装置で装飾図柄を表示する。第2の特別遊技として従来の第2種弾球遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供する。そして、第1の特別遊技と第2の特別遊技が同時に実行されないよう排他制御する。
図1は、弾球遊技機の前面側における基本的な構造を示し、図2は、本実施例における弾球遊技機10の機能ブロックを示すものである。以下、本実施例の弾球遊技機は、従来の第1種弾球遊技機の特徴と第2種弾球遊技機の特徴とを混在させたような構成を有する。弾球遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。弾球遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、皿ユニット15、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、弾球遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。皿ユニット15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、遊技球の抜き取り等の機構を有する。皿ユニット15の下側にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。また、スピーカ18に並んで、ボタンユニット19が配置されている。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52が形成され、遊技領域52には、アウト口58、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)24、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30および普通図柄作動ゲート(以下、「第2始動口」という)68が設けられる。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。第1始動口24は、遊技球の入球を検出するための第1始動入球検出装置32を備える。普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための普通役物入球検出装置34と、普通電動役物26を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76とを備える。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させるための大入賞口ソレノイド82とを備える。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞入球検出装置38と、流出した遊技球を検出する流出検出装置37と、特定領域に落入した遊技球を検出する特定領域入球検出装置36と、第2大入賞口30の羽根を開閉させるための大入賞口ソレノイド80とを備える。第2始動口68は、遊技球の入球を検出するための第2始動入球検出装置35を備える。
普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、普通電動役物ソレノイド76を駆動制御することで、普通電動役物26は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする可変入球口として機能する。普通電動役物26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられており、普通電動役物26が閉鎖状態にあるときはその入口が第1始動口24に遮蔽されて遊技球は普通電動役物26に落入しない。普通電動役物26が開放状態となったときにはじめて遊技球が普通電動役物26に落入できる。普通電動役物は、通常遊技中においては所定の変化期間、例えば1秒未満という短時間しか開放状態にされず、したがって通常遊技中はほとんど遊技球が入球しない。
同様に、第1大入賞口28は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド82を駆動制御することで、第1大入賞口28は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方等の位置に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1入賞口28に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第1大入賞口28入球できる。
また、第2大入賞口30も、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド80を駆動制御することで、第2大入賞口30は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、第3始動口としての普通電動役物26への遊技球の入球を契機として開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第2大入賞口30に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第2大入賞口30に入球できる。
遊技盤50の略中央に設けられた役物64には、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20、普通図柄変動用の保留ランプ21が設けられている。特別図柄表示装置61は、特別図柄202を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄202は、第1始動口24への遊技球の入球を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置61は、例えばLEDで構成される表示手段である。装飾図柄表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で装飾図柄200を変動させながら表示する。装飾図柄200は、特別図柄202で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示装置60は、装飾図柄200として、例えばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。
特別図柄変動用の保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄変動中に第1始動口24へ入賞した抽選乱数の個数であり、特別図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。同様に、普通図柄変動用の保留ランプ21も、4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄変動中に第2始動口68へ入球した抽選乱数の個数であり、普通図柄変動がまだ実行されていない入球の数を示す。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度の応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、普通電動役物26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、「入球」は、「落入」「入賞」「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口24に落入すると、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60において特別図柄202および装飾図柄200が変動表示される。特別図柄202および装飾図柄200の変動表示は、表示に先だって決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄202が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口28の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。本実施例において、特別図柄202が大当たり図柄で停止した場合に実行する特別遊技を「第1特別遊技」と呼ぶ。特別図柄202大当たりの図柄で停止されるとき、スロットマシーンのゲームを模した装飾図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技においては、第1大入賞口28は約30秒間開放された後、また9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。第1特別遊技は、1回以上の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技が発生するたびに抽選で決定される。1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
第1特別遊技の終了後、特定遊技が開始される。特定遊技中における特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動が設定回数に達すると特定遊技終了条件が成立したものとして特定遊技は終了する。設定回数は、第1特別遊技または後述する第2特別遊技が実行されるたびにそのときの遊技状態に応じて0回〜100回の範囲で決定される。また、通常時においては特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動の時間が10秒、30秒、1分など様々な時間が設定されるが、特定遊技中における特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動の時間は一律に6秒へ短縮される。したがって、比較的短時間に特別図柄202および装飾図柄200を数多く変動させることができる。なお、本実施例においては、特定遊技中における特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動の時間を6秒に短縮させる例を示したが、6秒といった秒数を限定する趣旨ではなく、通常状態と比べて少しでも時間が短縮されていれば足りる。
第2始動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は装飾図柄表示装置60の画面右下隅にて変動表示される。なお、普通図柄204を他の表示装置において変動表示させてもよい。普通図柄204が装飾図柄表示装置60にて表示される場合、装飾図柄表示装置60は、普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄204の変動表示は所定時間の経過後に停止され、所定の図柄で停止したときに普通電動役物26が所定時間開放される。特定遊技中における普通電動役物26は3秒間の開放が間欠的に2回繰り返される。また、特定遊技開始を契機として普通図柄204の変動表示時間を短縮されるとともに、普通図柄204の当たり確率が変動される。普通図柄204の当たり確率は、例えば通常時に65000分の1程度に低確率に設定し、特定遊技中すなわち確率変動時に1.003分の1程度の高確率に設定するなど、通常時と確率変動時の差を大きくして差異を明確にし、確率変動時でないと当たりが発生しないような構成としてもよい。このように、確率変動時の優位性を明確にすることによって遊技性を明快にしてもよい。
普通図柄変動遊技において確率変動がなされる特定遊技中は、普通電動役物26が開放状態とされる変化時間も変動される。例えば、通常遊技中における変化時間は1秒未満を1回であるのに対して、特定遊技中の変化時間は3秒を2回という比較的長時間に変動される。これにより、特定遊技中に普通電動役物26への遊技球を入球させやすくすることができる。なお、本実施例においては特定遊技中の普通電動役物26の変化時間を3秒とするが、3秒に限る趣旨ではない。
開放された普通電動役物26に遊技球が落入すると、その落入を契機として第2大入賞口30が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。普通電動役物26に遊技球が入球した場合に実行する特別遊技を「第2特別遊技」と呼ぶ。また、第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
第2大入賞口30には、図3に示すように、特定領域22および流出領域66が設けられている。役物64の内部は、開放された第2大入賞口30を通じて遊技球が流入するような形成されており、役物64内に流入した遊技球は特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。開放された第2大入賞口30への入球は、第2大入賞入球検出装置38により検出され、開放中の第2大入賞口30へのトータルの入球数がカウントされる。役物64の内部には、第2大入賞口30から流入した遊技球を特定領域22および流出領域66のいずれかへ誘導する誘導装置62がさらに設けられている。誘導装置62については、後述する。
特定領域22への入球は特定領域入球検出装置36が検出し、流出領域66への入球は流出検出装置37が検出する。特定領域入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球をカウントし、それぞれのカウント数の和が、第2大入賞入球検出装置38によりカウントされた入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球した全ての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したことが判定される。遊技球が特定領域22に入球すると、第2特別遊技の第1段階から第2段階への継続条件が成立したこととなり、その後は、第1特別遊技と同様に、第2特別遊技の第2段階として第1大入賞口28の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技もまた一回以上の単位遊技で構成され、単位遊技の回数は最大で15回であり、第2特別遊技が発生するたびに抽選で決定される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。2回目以降は1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。本実施例では、第1特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数が最大15回であるのに対し、第2特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数は最大14回である。
このように、本実施例の弾球遊技機10では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的な状態変化を実行する可変入球装置として同一の第1大入賞口28を用いることにより、遊技領域52上のスペースを有効に活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、又製造コストの削減にもつながる。
次に、図3及び図4に基づいて、誘導装置62を有する役物64の構成について説明する。図3は、役物64の全体斜視図、図4は、断面平面図である。役物64の左側外縁部には、既述の第2大入賞口30を有し、役物64の中央部には、装飾図柄表示装置60を構成する表示装置6jが設けられ、該画像表示装置23の下縁正面側には、誘導装置62が配置された第1ステージ7が設けられている。また、第1ステージ7の正面側には、前記画像表示装置23と略同様の大きさに形成された透明板6kが設けられており、さらに該透明板6kの正面側には、第2ステージ8が配置されている。誘導装置62が配置される第1ステージ7は、透明板6kによって、役物64周囲の遊技領域52からは隔絶され、第2大入賞口30以外から遊技球が第1ステージ7内に遊技球が投入されることが防止されている。表示装置6jには、演出画像、装飾図柄200等が表示される。
第2大入賞口30から取り入れられた遊技球は、螺旋状に形成された導球路301を通って、転入口70から、第1ステージ7内に転入する。転入口70は、第1ステージ7の左端に設けられ、右端に設けられている特定領域22又は流出領域66へ案内される。この構成例では、特定領域22は、背面側に形成された孔として、流出領域66は、正面側に形成された孔として設けられている。第1ステージ7の近傍には、振動センサVSが設けられている。第2可変入球装置を構成する第2大入賞口30から第1ステージ7に流入した遊技球に対して、外部から衝撃を加えることによって、第1ステージ7内に振動を与え、不正に特定領域22へ落入させる行為を防ぐため、振動センサVSが設けられる。振動センサVSが振動を検出すると、遊技者にとって有利な遊技状態はすべて無効とされ、第1大入賞口28、第2大入賞口30は、それぞれ閉じられる。また、第2特別遊技においては、第2段階には移行しない。振動センサVSは、遊技機に加えられる振動を検出するためのものであるので、遊技機の各部に複数も受けられていてもよく、第1ステージ7の近傍にもうけられていなくてもよい。
誘導装置62は、2つの円筒状の回転体71、72を有する。2つの円筒状の回転体71、72は、第1ステージ7上において、回転軸が前後方向となる向きで配置され、全体の略半分強が第1ステージ7内に没した状態で設けられている。回転体71、72は、役物64の背面側に設けられたモータM1、M2により、所定速度で回転させられている。回転方向は、外周面の露出部分が転入口70から特定領域22へ向けて移動する方向に設定されている。また、第1の回転体71の外周端面には、所定間隔で、磁石が埋め込まれており、磁石の磁力によって遊技球を外周面に保持できる構成となっている。また、第2の回転体72も同様に、第1の外周面721と第2の外周面722とを備え、各外周面には、磁石がそれぞれ埋設されている。第1ステージ7の転動面は、X軸方向(左右方向)に遊技球を案内する導球路731、732、733が、Z軸方向(前後方向)へ向けて配列されている。各導球路731、732、733は、右方向へ下るように構成され、流出領域66へ向けて遊技球は導かれる構成となっている。
第2回転体72の近傍には、案内部材74が配置されている。案内部材74は、アーム742によって揺動可能に支持されており、内部に設けられた駆動装置によって、一定の周期で揺動する。案内部材74は、第2回転体72の外周面に接触した状態と、第2回転体72の外周面から離れた位置との間で揺動駆動する。案内部材74の背面側には、傾斜面741が設けられ、第2の外周面722に磁力により保持された遊技球を、特定領域22の方向へ案内する作用を有する。
遊技球は、転入口70から導球路731へ転入した遊技球は、一部は第1の回転体71の磁石によって保持され、第1の回転体71と一体として回転し、第2の回転体72との間の導球路734へ移動する。他の遊技球は、一部が正面側の導球路733へ達し、流出領域66へ到達する。また、遊技球の一部は、導球路732に達し、導球路732の傾斜によって第2の回転体72の外周面722に当接し、一部は外周面722の磁石に保持される。
第1の回転体71によって導球路734へ運ばれた遊技球は、導球路734の傾斜面によって一部は、第2の回転体72の外周面722の磁石に保持され、一部は、外周面721の磁石に保持される。外周面721に保持された遊技球は、第2の回転体72と一体として回転し、特定領域22へ遊技球を導く導球路735へ到達し、特定領域22へ投入される。
また、外周面722に保持された遊技球は、第2の回転体72と一体として回転し、一部は、流出領域66へ投入され、一部は、案内部材74に接触し、特定領域22の方向へ案内され、特定領域22に投入される。このように、第2大入賞口30に投入された遊技球は、一部が特定領域22に、その他は流出領域66に投入される。
図5は、押込みボタン装置であるボタンユニット19の構成を示す全体斜視図である。ボタンユニット19は、押込み部材191と、ボタン収容部192aと、ボタンカバー192bと、基台193と、ソレノイド194とを備えている。押込み部材191は、遊技者が直接押込み操作を行なう板状の操作部191sを備え、操作部191sの下面には、遮断部191dと、連結部191eと、ガイドロッド191a、191aがそれぞれ立設されている。遮断部191dと、連結部191eと、ガイドロッド191a、191aは、押込み部材191の押込み方向に対して平行となるように設けられている。ガイドロッド191a、191aは、組み立てられた状態で、基台193に形成された案内部としての筒状案内孔193a、193a内を常時挿通している。ガイドロッド191a、191aと筒状案内孔193a、193aとによって、押込み部材191が適正な姿勢で往復移動できるように案内する案内手段が構成される。なお、ガイドロッド191a、191aには、スプリング191b、191bが外装されている。スプリング191b、191bは、押込み部材191の下面と基台193との間に圧縮スプリングとして介在し、押込み部材191を基台193から離れる方向へ常時付勢している。
遮断部191dは、後述する終了位置検出手段であるフォトセンサFSの発光部FS1と受光部FS2の間に挿入され、受光部FS2の採光を遮断することで、フォトセンサFSのセンシング動作を実行させる。
連結部191eは、先端に孔が形成された係合部191fが設けられている。連結部191eの係合部191fは、少なくとも操作終了位置では、基台193に形成された孔193bを挿通して基台193の下側に達する。
ボタン収容部192aは、押込み部材191の操作部191sと同形の内法を有する枠状の部材であり、基台193側に固定される。このボタン収容部192aの内周面には操作部191sが摺接し、操作部191sを適正な姿勢に維持いる作用を有する。ボタン収容部192aの上側には、ボタンカバー192bが被せられ、固定される。ボタンカバー192bは、操作部191sと同様の形状を有し、操作部191sの端辺部を覆う構成となっている。このような構成とすることにより、押込み部材191は、スプリング191b、191bの付勢力によって、ボタン収容部192aの外側に飛び出ないよう構成される。
また、押込み部材191は、ボタン収容部192aとボタンカバー192bで構成されたボタン防護部によって、端辺部が外側に露出しない構成となっており、またボタン収容部192aとの間にも隙間が生じない。このため、待機位置や、押込まれた操作終了位置等において、押込み部材191を引っ掛ける手掛かりがなく、押込み部材19を引き戻す操作ができない構成となっており、押込む操作のみが可能となる構成である。基台193に対して、押込み部材19の反対側には、アクチュエータとしてのソレノイド194が配置されている。ソレノイド194のプランジャ194bは、待機状態ではコイル194a内に収容された状態となっており、作動状態ではプランジャ194bが外側に突出した状態となる。
以上のような構成において、押込み部材191が、基台193から最も離れた位置、即ち操作部191sの表面が、ボタンカバー192bの開口面に達している位置で、操作可能な待機位置となり、遊技者が押込み部材191を押込んで、遮断部191dがフォトセンサFSの発光部FS1と受光部FS2の間に挿入された位置が、押込み操作が終了した終了位置となる。押込み部材191は、待機位置と終了位置との間で往復動自在に構成され、スプリング191b、191bの作用によって、常時待機位置へ付勢されており、操作が行なわれていない状態では、待機位置に位置している。
そして、後述するように、ボタンユニット19の操作無効状態である場合には、ボタンユニット19は、ボタン操作が有効な状態と、無効な状態とに切り換り、操作が無効な状態で押込み部材191を押込む操作をした場合には、フォトセンサFSから出力信号は遊技制御装置100側へ供給されると、遊技制御装置100は、同時にソレノイド194を駆動させ、プランジャ194bを突出させる。
これにより、連結部191eが最下端に位置している場合に、プランジャ194bが突出するので、プランジャ194bの先端が、連結部191eの係合部191fに挿入される。これにより押込み部材191は、終了位置で固定され、待機位置に復帰しない。以上の構成において、フォトセンサFSと遮断部191dとによって終了位置検出手段が構成される。また、ソレノイド194と係合部191fとによってロック手段が構成される。終了位置検出手段は、フォトセンサFSの他、タッチセンサ等他のセンサを用いることもできる。
図6は、ソレノイドユニット19の他の構成例を示す分解斜視図である。この実施形態では、押込み部材191の連結部191eには、押込み部材191の移動方向に対して直交する方向に設けられ、かつスリットが形成された係合部191gが設けられている。
また、連結部191eの延長線上に、ソレノイド194Aが配置され、コイル194aに対して出没駆動するプランジャ194の先端には、係合部191gのスリット幅より直径(幅)が大きい接続部194cが設けられている。プランジャ194bは、軸部分が前記係合部191gのスリットに挿通し、接続部194cが係合部191gに対してソレノイド194Aの反対側に位置するように、係合部191gに接続されている。このような接続構造とすることによって、プランジャ194cの出没駆動に連動して、押込み部材191が出没移動する。つまり、押込み部材191が待機位置(AP位置)にある場合にも、ソレノイド194Aを駆動させることによって、押込み部材191を強制的に終了位置(BP位置)に移動させることができるように構成されている。
上記ソレノイド194Aと係合部191gの構成以外は、図5に示されている実施形態の構成と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、ロック手段の他の構成を示す斜視図である。図7(A)では、連結部191eの先端部に、押込み部材191の移動方向に形成された長孔によって、係合部191hが構成されている。この係合部191hには、揺動部材197の先端部が挿入されている。揺動部材197の基端部には、回動連結部材196の先端部がピン197bを介して揺動自在に接続されている。回動連結部材196の基端部には、回動モータ195の出力軸195aの先端が接続されている。また、揺動部材197は、揺動軸197aによって揺動自在に皿ユニット15側に支持されている。
このような構成において、アクチュエータとしての回動モータ195は、回動角度を制御できるステッピングモータであり、回動モータ195の回動角度を制御することによって、回動連結部材196を揺動させ、揺動部材197を所望の揺動角度で揺動させ得る構成となっている。回動モータ195を右回転させると、回動連結部材196が右回転し、揺動部材197の基端を上方へ押し上げる。これにより揺動部材197の先端は下方に移動する。また、同様に、回動モータ195を左回転させることにより、揺動部材197の先端は上方に移動する。図7(A)想像線で示されているように、揺動部材197の先端が上方に位置する場合(AP位置)には、押下げ部材191は、待機位置と終了位置との間で自在に往復動可能となっている。また、同図実線で示されているように、揺動部材197の先端が下側に位置(BP位置)する場合には、押下げ部材191を終了位置で固定する。
図7(B)に記載されている実施形態では、図7(A)に示されている実施形態において、連結部191eの先端部に、押込み部材191の移動方向に対して直交する方向に立設されたピンから構成される係合部191iが設けられている。一方、揺動部材197Aの先端部には、長孔197cが形成されており、該長孔197cに、係合部191iが移動可能に挿入されている。このような構成とすることによって、揺動部材197Aの先端部の上下揺動移動に連動して、押込み部材191が上下に移動する。従って、待機位置にある押込み部材191を、遊技者の操作に依存することなく、強制的に終了位置へ移動させることが可能となる。上記揺動部材197Aと係合部191iとの構成以外は、図7(A)に示されている実施形態の構成と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
以上、図5〜図7に示されているボタンユニット19の構成によれば、押込み部材191は、ボタン収容部192aとボタンカバー192bで構成されたボタン防護部の内側に没した状態で固定さるため、遊技者は、押込まれたボタンに対して、さらに押圧しようとする意図が生じにくく、ボタンがロックされたことを明確に遊技者に伝えることができる。
図8は、弾球遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40は弾球遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基盤41は、弾球遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および第2始動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全体を処理する。サブ基盤49は、液晶ユニット42を備え、装飾図柄表示装置60および特別図柄表示装置61における表示内容を制御し、特にメイン基盤41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基盤41およびサブ基盤49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す排出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基盤45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基盤47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、弾球遊技機10の各部へ電力を供給する。
図2に示されているように、弾球遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口68、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18、フォトセンサFS、ソレノイド194、振動検出手段である振動センサVSのそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含む弾球遊技機10の全体動作を制御するメイン基盤41と、図柄の演出等を制御するサブ基盤49とに機能を分担させた形態で構成されている。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施例の遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段110、第1始動口24への遊技球の入球に基づき特別図柄抽選を実行する第1抽選手段112、第2始動口68への遊技球の入球に基づき普通図柄抽選を実行する第2抽選手段114、特別図柄、装飾図柄、普通図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段116、変動表示中における各始動口への入球を保持球として上限個数以内で記憶する入賞記憶手段117と、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段130、大当たり遊技などの通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段140、図柄変動時間の短縮や普通図柄抽選の確率変動などの通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段160、および遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態と不利な状態の間で状態変化させる可変入球口または可変入球装置の開閉制御手段170とを備える。
入賞記憶手段117は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口24へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第1記憶手段118と、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示中に遊技球が第2始動口68へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第2記憶手段119とを含む。
第1始動入球検出装置32は第1始動口24に設けられたセンサであり、第1始動口24への遊技球の落入を検出し、落入を示す第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受けると遊技者が第1始動口24に入球したものと判定する。第1始動口24への入球が判定されると、第1抽選手段112は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選手段112は始動入賞に対する乱数を取得する。第1抽選手段112は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第1抽選手段112は、取得した乱数に基づいて、特別図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
図柄決定手段120における特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は、第1抽選手段112による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段116は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。これら各パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとがパターン記憶手段116に記憶されている。通常表示パターンの場合、例えば通常の外れ図柄を表示するときパターンとして10秒間のパターンが格納され、リーチ状態を経て外れ図柄や大当たり図柄を表示するときのパターンとして30秒間や1分間のパターンが格納される。特殊表示パターンの場合、例えば外れか当たりかを問わず、6秒間といった短いパターンが格納される。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過すると、図柄変動は停止される。
特別図柄決定手段122は、第1抽選手段112による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段116から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。
ここで通常遊技においては、特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は通常表示パターンを選択するが、特定遊技中においては、特殊表示パターンを選択する。特殊表示パターンは、通常表示パターンより短い6秒間のパターンであるため、保留球の消化時間か早まる。
第2始動入球検出装置35は第2始動口68に設けられたセンサであり、第2始動口68への遊技球の落入を検出し、落入を示す第2始動入球情報を生成する。入球判定手段110は、第2始動入球情報を受け取ると遊技球が第2始動口68に入球したことを判定する。第2始動口68への入球が判定されると、第2抽選手段114は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第2始動入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選手段114は始動入賞に対する乱数を取得する。第2抽選手段114は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第2抽選手段114は、取得した乱数に基づいて、普通図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また普通図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
普通図柄決定手段126は、第2抽選手段114による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段126により決定された停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段170が、可変入球口である普通電動役物26を所定時間拡開する。パターン記憶手段116は、普通図柄の表示パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとを記憶する。通常表示パターンとしては30秒間のパターンと格納され、特殊表示パターンとしては6秒間のパターンが格納される。各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過したときに停止される。
表示制御手段130は、特別図柄および装飾図柄を変動表示させる第1表示制御手段131と、普通図柄を変動表示させる第2表示制御手段132を備える。第1表示制御手段131は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、特別図柄表示装置61に特別図柄を表示させる。また同時に、第1表示制御手段131は、装飾図柄決定手段124により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置60に装飾図柄を表示させる。第1表示制御手段131による特別図柄を表示させる機能はメイン基盤41側の処理として実行され、装飾図柄を表示させる機能はサブ基盤49側の処理として実行される。第2表示制御手段132は、普通図柄決定手段126により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置60に普通図柄を表示させる。なお、表示制御手段130は、遊技効果ランプや保留ランプ20、21などのランプ表示も制御する。
本実施例において、特別遊技制御手段140は、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。特別遊技制御手段140において、条件保持手段142は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段148は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する機能をもつ。
第1条件保持手段143は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する。第1作動条件は、第1表示制御手段131により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置61において所定の図柄で停止されることである。第2条件保持手段144は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第2作動条件は、普通電動役物26に遊技者が落入することである。条件判定手段146は、遊技状況を監視し、特別遊技へ移行条件である第1作動条件または第2作動条件の成立の可否を判定する。条件判定手段146は、それぞれの作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技実行手段148は、作動条件のいずれかが成立すると、特別遊技を実行する。作動回避手段152は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能をもつ。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行され、第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。したがって、第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれかも実行されない。
特定遊技制御手段160は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば図柄変動時間の短縮および普通図柄の確率変動を制御する。特定遊技中は、特別図柄、装飾図柄、普通図柄のそれぞれについて図柄変動時間が短縮される。特定遊技制御手段160は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、図柄変動時間の短縮および普通図柄の確率変動を実行する。特定遊技開始条件は、第1特別遊技または第2特別遊技が終了したことを条件として含む。特定遊技終了条件は、特定遊技開始条件の成立後、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達することを条件として含む。ただし、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達する前にあらたに第1作動条件または第2作動条件が成立した場合は、その時点で特定遊技終了条件が成立するよう定められる。
特定遊技制御手段160は、特定遊技中における第1表示制御手段131による特別図柄202および装飾図柄200の変動表示を制御する第1特定遊技実行手段162と、特定遊技中における第2表示制御手段132による普通図柄204の変動表示および第2抽選手段114による抽選処理を制御する第2特定遊技実行手段164を含む。第1特定遊技実行手段162および第2特定遊技実行手段164は、それぞれ具体的に以下の通り機能する。
第1特定遊技実行手段162は、第1特別遊技が実行される場合に、その終了後の特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数を0回〜30回の範囲で決定する。第2特定遊技実行手段164は、第2特別遊技が実行される場合に、その終了後の特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数を10回〜30回の範囲で決定する。ここで、各特別遊技の実行順序としては、通常は第1特別遊技が実行された後に第2特別遊技が実行される順序となる可能性が高い。もし、第2特別遊技が実行されるときの設定回数が第1特別遊技が実行されるときより少ない場合、最初に第1特別遊技によって獲得した設定回数が十分に消化されない印象を遊技者へ与えてしまうおそれがある。本実施例においては、第2特別遊技が実行されるときの設定回数が第1特別遊技が実行されるときより多くなりやすい構成としているので上記のような十分に消化されない印象を遊技者に与えず、また、第2特別遊技へ到達すれば連チャン獲得の可能性がより高まる印象を遊技者へ与えることができる。
なお、第1特定遊技実行手段162は、特定遊技中に第1特別遊技が発生したときの設定回数は必ず10回以上に決定する。特定遊技中以外の状態である通常状態で第1特別遊技が発生したときの設定回数は、1/2 または 1/3の確率で0回に決定する。一方、第2特別遊技が発生したときの設定回数は、特定遊技中の発生が通常時の発生かを問わず、30回〜100回の範囲で第2特定遊技実行手段164により決定される。ただし、30回または40回に決定される場合が比較的高くなるように設定され、50回や100回に決定される場合は低くなるように設定される。このように、設定回数の具体的な値は、遊技状態ごとに定められた上述の範囲内で抽選によって決定され、決定された設定回数が特定遊技終了条件となる。
第1特定遊技実行手段162は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第1表示制御手段131による特別図柄および装飾図柄の変動表示が短縮されるように制御する。特定遊技終了条件が成立したときは、特別図柄および装飾図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻す。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示が短縮されるよう制御するとともに、第2抽選手段114による普通図柄の当たり確率を増加させる。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技中においては普通図柄が特定の図柄で停止した場合の普通電動役物26の開閉を間欠的な複数回の開閉、すなわち3秒間の開閉を連続2回行う動作に切り替える。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技終了条件が成立したときは、普通図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻すとともに、普通図柄の当たりの確率を変動前の確率に戻す。
通常遊技中は第2抽選手段114により参照される判定テーブルが非確変用テーブルに設定され、特定遊技中はその判定テーブルが確変用テーブルに設定される。確変用テーブルに当たり割合は、非確変用テーブルの当たり割合よりも高く設定される。第2特定遊技実行手段164は、普通図柄の確率変動を実行する間、普通電動役物26の変化期間の長さを変動させる。例えば、普通電動役物26は、普通図柄の確率変動中は3秒という比較的長い時間開放状態にされる。これにより、通常遊技中に比べて遊技球が入球しやすくなるので、確率変動中は第2特別遊技がより発生しやすくなる。
特定遊技終了条件が成立したときは、特定遊技中における特別図柄および装飾図柄の変動表示回数が一定回数に達したか否かにかかわらずそのカウントをいったん終了し、あらたな特別遊技が実行された場合はその特別遊技の終了後からあらためて特別図柄および装飾図柄の変動表示回数をまた最初からカウントする。
(第1特別遊技)
条件判定手段146により第1作動条件が成立したと判定されると、第1特別遊技実行手段149は、第1特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定するとともに、第1特別遊技を実行する。第1大入賞口28の開閉は単位遊技の回数分だけ繰り返されるので、第1特別遊技に移行すると、遊技者は相当数の出球を期待することができる。第1特別遊技実行手段149は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段170は、第1特別遊技中、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般に呼ばれる領域を有しておらず、第1大入賞口28への遊技球の落入に基づいた第1特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第1特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
第1特別遊技の実行中、作動回避手段152は、第2特別遊技の第2作動条件の成立を回避させる。これにより、遊技者は、継続中の第1特別遊技を中断されることなく、第1特別遊技による利益を享受できる。
(第2特別遊技)
条件判定手段146により第2作動条件が成立したと判定されると、第2特別遊技実行手段160は、第2特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定するとともに、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2大入賞口30の羽根を開いて、遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させる。第1段階では、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して、第2大入賞口30を所定時間開放させる。開閉制御手段170は、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第2大入賞口30を開放させる。
開放した第2大入賞口30から役物64内に流入した遊技球は、特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。特定領域入球検出装置36は特定領域22への入球を検出し、流出検出装置37は流出領域66への入球を検出する。特定領域22への入球は、第2特別遊技を継続させるための継続条件である。第1段階において遊技球が特定領域22へ入球すると、第2特別遊技は第2段階に移行する。
第2特別遊技の第2段階においては、第1大入賞口28の開閉が単位遊技の回数から初めの1回、すなわち第1段階における単位遊技数を除いた回数分だけ繰り返されるので、第2段階に移行すると、遊技者は相当数の出球を期待することができる。第2特別遊技実行手段150は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段170は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は特定領域を有しておらず、第1大入賞口28への遊技球の落入に基づいた第2特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第2段階の第2特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
第2特別遊技の実行中、作動回避手段152は、第1特別遊技の第1作動条件の成立を回避させる。具体的に作動回避手段152は、普通電動役物26へ遊技球が入球したとき、すなわち、第2大入賞口30が開放されたとき、所定の解除条件が満たされるまで第1作動条件の成立を回避させる。ここでいう解除条件は、第2特別遊技が終了することであり、例えば第1段階において開放された第2大入賞口30内の特定領域22に遊技球が入球せず第2大入賞口30へ入球した遊技球がすべて流出領域66へ流出された場合や、あらかじめ決定された回数分だけ第2特別遊技の単位遊技が消化された場合に解除条件が満たされる。これにより、遊技者は、継続中の第2特別遊技を中断されることなく、第2特別遊技による利益を享受できる。また、作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に普通電動役物26へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始されるとき、第1表示制御手段131により停止された図柄の表示を解除条件が満たされるまで続行させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。
または、作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に普通電動役物26へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始されるとき、第1表示制御手段131による図柄変動の経過時間のタイマを解除条件が満たされるまで停止させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。この場合、図柄変動表示状態は表示されない。作動回避手段152は、第1表示制御手段131に対し、解除条件が満たされたときにタイマを再開させ、選択された表示パターンに定義された変動時間の残り時間に基づいて残りの変動表示および停止表示をさせる。
また、第2特別遊技実行手段150は、第2大入賞口30の開放タイマをセットする。開放タイマは、第2作動条件が成立したときに、第2大入賞口30の遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に保つ時間を定めるものであり、具体的には1.8秒にセットされる。開放タイマのセット後、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、振動センサVSをオンし、第2大入賞口30を開放し、ボタンユニット19をロック状態とするとともに、操作無効状態とする。なお、第2特別遊技実行手段150は制御手段に対応する。振動センサVSによって所定閾値以上の振動が検出された場合には、誘導装置62内の遊技球に対して故意に振動を与える不正行為が行なわれたものと判断し、遊技状態がリセットされ、制御ルーチンは初期状態にリセットされる。所定の閾値を設けたのは、扉14の開閉など、通常作業時に生じる振動の程度でリセットされないようにするためである。
また、ボタンユニット19のロック状態とは、ボタンを押込んだ場合に、操作の終了位置で固定されるように、制御側が待機している状態、又は強制的に押込み部材が終了位置へ移動させられた状態の両方の意味を含むものである。振動センサVSにより振動が検出されなかった場合には、第2大入賞口30の開放時間が経過していない場合は、第2大入賞口30の開放状態を維持する。第2大入賞口30の開放時間が経過した場合には、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、第2大入賞口30を閉鎖する。さらに、第2大入賞口30に入球した全ての遊技球が特定領域22又は流出領域66から排出された場合には、振動センサVSをオフにし、ボタンユニット17のロックを解除する。同時に振動センサVSもオフ状態とされる。第2特別遊技実行手段150は、開放タイマをリセットし、第1段階を終了する。
以上のように、所定期間はボタンユニット17がロック状態に維持される。ここで、所定期間とは、所定の開始時点から所定の終了時点までの期間であり、所定の開始時点とは、普通役物入球検出装置34が入球を検出した時点、又は第2作動条件が成立した時点、或いは第2大入賞口30が開放された時点であり、所定の終了時点とは、第2大入賞口30に遊技球が入球した場合には、入球した全ての遊技球が特定領域22又は流出領域66から排出された時点、或いは入球しなかった場合には第2入賞口30が閉じられた時点又は開放タイマが予め設定された時間が経過したことを検出した時点として定義される。
このため、第1ステージ7内に遊技球が流入した状態で、押込み部材191を叩くことによる振動を、振動センサVSが誤検出してしまうといった不都合を抑制できる。つまり、遊技者にとっては、不正の意図がないにもかかわらず、不用意に押込み部材191を叩くことにより、その振動を、振動センサVSが不正振動として検出し、遊技者にとって不利な遊技状態に変更されてしまうといった不都合が抑制される。
特に、押込み部材191は、押込まれた位置(終了位置)でロックされるので、遊技者は押込み部材191を押込む操作をすることができないことを容易に認識でき、押込み部材191を、さらに押込み、或いは連打するなど、遊技者が無駄な操作を意図することを抑制できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
弾球遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 実施例における弾球遊技機の機能ブロックを示す図である。 中央役物の構成を示す全体斜視図である。 中央役物の構成を示す断面平面図である。 ボタンユニットの全体分解斜視図である。 ボタンユニットの他の構成例を示す斜視図である。 ボタンユニットの他の構成例を示す斜視図である。 弾球遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
符号の説明
10・・・弾球遊技機、19・・・ボタンユニット、22・・・特定領域、24・・・第1始動口、26・・・普通電動役物、28・・・第1大入賞口、30・・・第2大入賞口、60・・・装飾図柄表示装置、61・・・特別図柄表示装置、68・・・第2始動口、100・・・遊技制御装置、110・・・入球判定手段、112・・・第1抽選手段、114第2抽選手段、130・・・表示制御手段、131・・・第1表示制御手段、132・・・第2表示制御手段、40・・・特別遊技制御手段、142・・・条件保持手段、143・・・第1条件保持手段、144・・・第2条件保持手段、146・・・条件判定手段、148・・・特別遊技実行手段、149・・・第1特別遊技実行手段、150・・・第2特別遊技実行手段、152・・・作動回避手段、170・・・開閉制御手段、194・・・ソレノイド、VS・・・振動センサ、FS・・・フォトセンサ

Claims (6)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域内において、発射装置によって投入された遊技球が流下する遊技機であって、
    遊技状態に応じて操作有効状態と、操作無効状態とに切り替わる押込み式ボタン装置を備え、
    前記押込み式ボタン装置は、操作可能な状態である待機位置から操作が終了した終了位置へ移動することでスイッチを切り替える押込み部材と、前記押込み部材を終了位置で固定する固定手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記固定手段は、押込み式ボタン装置が操作無効状態である場合に前記押込み部材を固定する請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記固定手段は、
    前記押込み部材が終了位置にあることを検出する終了位置検出手段と、
    前記終了位置検出手段による終了位置の検出に基づいて前記押込み部材を固定するロック手段を備えた請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 振動検出手段を有し、
    前記固定手段は、振動検出手段が予め定められた閾値以上の振動を検出した場合に押込み部材を固定する請求項1〜3のいずれか1に記載の弾球遊技機。
  5. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    特別遊技を実行するための条件である作動条件を保持する作動条件保持手段と、
    前記始動口に遊技球が入球したときに前記作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態が有利な状態に変化する特別遊技を行い、
    前記可変入球装置内の特定領域に遊技球が入球した場合に、更に遊技者に有利な状態に変化する弾球遊技機であって、
    遊技状態に応じて操作有効状態と、操作無効状態とに切り替わる押込み式ボタン装置を備え、
    前記押込み式ボタン装置は、操作可能な状態である待機位置から操作が終了した終了位置へ移動することでスイッチを切り替える押込み部材と、所定期間中に前記押込み部材を終了位置で固定する固定手段とを備える弾球遊技機。
  6. 前記所定期間中に本弾球遊技機の振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段が所定値以上の振幅の振動を検出した場合には、遊技者に有利な状態を無効とする遊技状態制御手段とを備えた請求項5に記載の弾球遊技機。
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