JP2009177863A - 円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具 - Google Patents

円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具 Download PDF

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Abstract

【課題】軽い力の簡単な作業で、二枚の磁気円盤の磁極同士が密着したり、衝突することを防止するとともに、容易に回転中心軸線を一致させることのできる円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具を提供すること。
【解決手段】円盤表面に磁極213,223を交互に配置した二枚の磁気円盤210、220を間隙をおいて対向させて非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリング200において、磁気円盤210を組立用ボルト120に螺合された組立用ナット110に固定し、組立用ボルト120の先端121を対向側基準面に当接させ、回転させて対向する磁気円盤220側の既定の位置まで前進させること。
【選択図】図1

Description

本発明は、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具に関するものである。
従来、動力伝達機構において、密封ケース等の隔壁を介して回転を伝達したり、回転軸の振動やトルク変動あるいは軸芯の変位等を吸収するためのカップリングとして、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングが知られている。
そして、これらの円盤型磁気カップリング500は、図13に一例として示すように、第1回転軸540に固着された第1磁気円盤510と第2回転軸550に固着された第2磁気円盤520が、それぞれの円盤表面が対向するように配置され、第1磁気円盤510の表面に設けられた磁極513と第2磁気円盤520の表面に設けられた磁極523が一定の間隔で対向し、その吸引力によって回転を伝達するようになっている。
第1磁気円盤510と第2磁気円盤520との間隔はスペーサ535によって一定に保たれており、スペーサ535の一端は第2磁気円盤520に設けられた軸受524によって回転可能に支持され、スペーサ535の多端は第1磁気円盤510に当接するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−168222公報(第3,4頁、図2)
しかしながら、このような従来の円盤型磁気カップリングは、伝達する回転トルクを大きくするためには磁極の吸引力が非常に大きくなるため、組立時に第1磁気円盤と第2磁気円盤を接近させた際に両者の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突して破損したりする虞があり、それらを回避しながら組立作業を行うには非常に大きな力を必要とするという問題があった。
また、円盤型磁気カップリングは非接触で回転の伝達が可能に構成されるものであることから、組立作業に際して第1磁気円盤と第2磁気円盤の回転中心軸線を一致させつつ両者を近づける必要があるが、第1磁気円盤と第2磁気円盤の両者の磁極間に生じる強力な吸引力に抗して回転中心軸線を一致させつつ組立作業を行うことは非常に大きな力を必要とするという問題があった。
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、構成が簡素であり、軽い力の簡単な作業で、第1磁気円盤と第2磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく組立作業を行うことができ、かつ、第1磁気円盤と第2磁気円盤の間隙における隔壁等の介在物の有無にかかわらず容易に回転中心軸線を一致させつつ組立作業を行うことができる円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具を提供することである。
本請求項1に係る発明は、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングにおいて、前記磁気円盤が、中心に貫通穴が設けられたボス部を有し、前記二枚の磁気円盤の少なくとも一方が、前記ボス部の円盤面側に前記スペーサを回転可能に支持する軸受を有し、前記ボス部の背面側には、軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された円盤型磁気カップリングの構成に加えて、前記スペーサが、前記二枚の磁気円盤にそれぞれ設けられるとともに、少なくとも一方のスペーサの中心が、前記組立用冶具が貫通可能な貫通穴を有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された円盤型磁気カップリングの構成に加えて、前記スペーサの対向する磁気円盤側に、中心を規定する円形の凹部を設けたことにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の円盤型磁気カップリングの構成に加えて、前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたネジ穴であることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の円盤型磁気カップリングの構成に加えて、前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたクランプであることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングの組立方法において、一方の磁気円盤を、組立用ボルトに螺合された組立用ナットに固定し、前記一方の磁気円盤を貫通して伸びた前記組立用ボルトの先端を、対向する他方の磁気円盤側に十分突出した状態で対向側基準面に当接させ、前記一方の磁気円盤を、前記組立用ナットとともに回転させて対向する他方の磁気円盤側の既定の位置まで前進させ、前記組立用ナットを、前記一方の磁気円盤から取り外して前記組立用ボルトとともに撤去し、回転軸を、前記一方の磁気円盤に固定することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項6に記載された円盤型磁気カップリングの組立方法の構成に加えて、前記対向側基準面が、対向する二枚の磁気円盤の間に設けられる隔壁であることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項6に記載された円盤型磁気カップリングの組立方法の構成に加えて、前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤に回転可能に支持される中実のスペーサであることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか1つに記載された円盤型磁気カップリングの組立方法の構成に加えて、前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤の回転中心と芯合わせされるように前記組立用ボルトの先端を収容する凹部を備えていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項10に係る発明は、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングの組立用冶具において、前記磁気円盤のボス部に着脱可能に構成された組立用ナットと、前記磁気円盤のボス部を貫通して対向側基準面にその先端が当接可能で前記組立用ナットを進退可能とするネジ部を有する組立用ボルトとから構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項10に記載された円盤型磁気カップリングの組立用冶具の構成に加えて、前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられた軸を着脱可能に固定する固定手段を使用して、前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項12に係る発明は、請求項11に記載された円盤型磁気カップリングの組立用冶具の構成に加えて、前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられたネジ穴と同一軸線上に延びるネジ穴を有し、取付ネジによって前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本発明の円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具は、円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具において、組立用ナットと組立用ボルトとからなる単純な構成の組立用冶具を使用し軽い力の簡単な作業で組立を行うことができるとともに、以下のような格別の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る発明の円盤型磁気カップリングは、磁気円盤が、中心に貫通穴が設けられたボス部を有し、二枚の磁気円盤の少なくとも一方が、前記ボス部の円盤面側に前記スペーサを回転可能に支持する軸受を有し、前記ボス部の背面側には、軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段が設けられていることにより、組立用冶具を一方の磁気円盤に固定し、貫通穴を通して対向する他方の磁気円盤に接近させることができ、簡単な作業で対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく円盤型磁気カップリングを組み立てることができる。
そして、本請求項2に係る発明の円盤型磁気カップリングは、請求項1に係る円盤型磁気カップリングが奏する効果に加えて、前記スペーサが、前記二枚の磁気円盤にそれぞれ設けられるとともに、少なくとも一方のスペーサの中心が、前記組立用冶具が貫通可能な貫通穴を有することにより、二枚の磁気円盤の間に隔壁を持つものにおいても、該隔壁を対向側基準面として組立用冶具を当接させることができるため、対向する二枚の磁気円盤の間に隔壁を有する円盤型磁気カップリングを組立てる際に、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致さる作業を行うことができる。
本請求項3に係る発明の円盤型磁気カップリングは、請求項1または請求項2に係る円盤型磁気カップリングが奏する効果に加えて、前記スペーサの対向する磁気円盤側に、中心を規定する円形の凹部を設けたことにより、組立用冶具が当接する位置を合わせる基準とすることができ、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致さる作業を行うことができる。
本請求項4に係る発明の円盤型磁気カップリングは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る円盤型磁気カップリングが奏する効果に加えて、前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたネジ穴であることにより、軸締結部材あるいは組立用冶具の着脱作業を背面側から容易に行うことができる。
本請求項5に係る発明の円盤型磁気カップリングは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る円盤型磁気カップリングが奏する効果に加えて、前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたクランプであることにより、軸あるいは組立用冶具の着脱作業を側面側から容易に行うことができる。
本請求項6に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立方法は、一方の磁気円盤を、組立用ボルトに螺合された組立用ナットに固定し、前記一方の磁気円盤を貫通して伸びた前記組立用ボルトの先端を、対向する他方の磁気円盤側に十分突出した状態で対向側基準面に当接させ、前記一方の磁気円盤を、前記組立用ナットとともに回転させて対向する他方の磁気円盤側の既定の位置まで前進させ、前記組立用ナットを、前記一方の磁気円盤から取り外して前記組立用ボルトとともに撤去し、回転軸を、前記一方の磁気円盤に固定することにより、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させることができ、磁気円盤と組立用ナットを一体で回転させることで磁気円盤を移動させることができるため、軽い力で磁気円盤を対向する他方の円盤に接近させることができ、簡単な作業で対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく円盤型磁気カップリングを組み立てることができる。
そして、本請求項7に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立方法は、請求項6に係る円盤型磁気カップリングの組立方法が奏する効果に加えて、前記対向側基準面が、対向する二枚の磁気円盤の間に設けられる隔壁であることにより、磁気円盤が隔壁から離れた位置において組立用ボルトを対向側基準面に当接させることができるため、対向する二枚の磁気円盤の間に隔壁を有する円盤型磁気カップリングを組立てる際に、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致さる作業を行うことができる。
また、本請求項8に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立方法は、請求項6に係る円盤型磁気カップリングの組立方法が奏する効果に加えて、前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤に回転可能に支持される中実のスペーサであることにより、磁気円盤がスペーサから離れた位置において組立用ボルトを対向側基準面に当接させることができるため、対向する二枚の磁気円盤の間に隔壁を有さない円盤型磁気カップリングを組立てる際に、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させる作業を行うことができる。
また、本請求項9に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立方法は、請求項6乃至請求項8のいずれかに係る円盤型磁気カップリングの組立方法が奏する効果に加えて、前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤の回転中心と芯合わせされるように前記組立用ボルトの先端を収容する凹部を備えていることにより、さらに容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させる作業を行うことができる。
本請求項10に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立用治具は、前記磁気円盤のボス部に着脱可能に構成された組立用ナットと、前記磁気円盤のボス部を貫通して対向側基準面にその先端が当接可能で前記組立用ナットを進退可能とするネジ部を有する組立用ボルトとから構成されていることによって、磁気円盤と組立用ナットを一体で回転させることで磁気円盤を移動させることができるため、軽い力で磁気円盤を対向する他方の円盤に接近させることができるとともに、ネジによる移動となるため急激に接近することがなく、対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく組立作業を行うことができるとともに、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させる作業を行うことができる。
また、本請求項11に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立用冶具は、請求項10に係る円盤型磁気カップリングの組立用冶具が奏する効果に加えて、前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられた軸を着脱可能に固定する固定手段を使用して、前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることにより、最も作業しやすい位置に磁気円盤と組立用ナットを固定するネジが位置し、磁気円盤から組立用ナットを簡単に取り外すことができるため、簡単な作業で円盤型磁気カップリングを組み立てることができるとともに、磁気円盤に格別の構成を付加することなく組立用冶具を着脱可能とすることができる。
また、本請求項12に係る発明の円盤型磁気カップリングの組立用冶具は、請求項11に係る円盤型磁気カップリングの組立用冶具が奏する効果に加えて、前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられたネジ穴と同一軸線上に延びるネジ穴を有し、取付ネジによって前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることにより、組立用冶具を背面側から容易に着脱作業を行うことができる。
本発明の円盤型磁気カップリングは、磁気円盤が、中心に貫通穴が設けられたボス部を有し、二枚の磁気円盤の少なくとも一方が、前記ボス部の円盤面側に前記スペーサを回転可能に支持する軸受を有し、前記ボス部の背面側には、軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段が設けられていることから構成されて、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態の軽い力で磁気円盤を対向する他方の円盤に接近させることができ、簡単な作業で対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく組み立てることのできる円盤型磁気カップリングを得るという効果を発揮するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
また、本発明のボス部の背面側に設けられた軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段は、背面側から取付ネジによって軸締結部材を取り付けることにより軸あるいは組立用冶具を固定するものや、ボス部の背面側をスリットを設けたクランプ構造として側面から軸あるいは組立用冶具をネジで締め付けるもの等、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
本発明の円盤型磁気カップリングの組立方法は、一方の磁気円盤を、組立用ボルトに螺合された組立用ナットに固定し、前記一方の磁気円盤を貫通して伸びた前記組立用ボルトの先端を、対向する他方の磁気円盤側に十分突出した状態で対向側基準面に当接させ、前記一方の磁気円盤を、前記組立用ナットとともに回転させて対向する他方の磁気円盤側の既定の位置まで前進させ、前記組立用ナットを、前記一方の磁気円盤から取り外して前記組立用ボルトとともに撤去し、回転軸を、前記一方の磁気円盤に固定することから構成されて、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させることができ、軽い力で磁気円盤を対向する他方の円盤に接近させることができ、簡単な作業で対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく円盤型磁気カップリングを組み立てることができるという効果を発揮するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
また、本発明の円盤型磁気カップリングの組立用治具は、磁気円盤のボス部に着脱可能に構成された組立用ナットと、前記磁気円盤のボス部を貫通して対向側基準面にその先端が当接可能で前記組立用ナットを進退可能とするネジ部を有する組立用ボルトとから構成されて、軽い力で磁気円盤を対向する他方の円盤に接近させることができるとともに、ネジによる移動で急激に接近することがなく、対向する二枚の磁気円盤の一部の磁極同士が密着したり、両者の磁極同士が衝突することなく組立作業が行えるともに、対向する二枚の磁気円盤の吸引力の影響がない状態で容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させる作業を行うことができるという効果を発揮するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
さらに、本発明の対向する二枚の磁気円盤は、どちらの磁気円盤を駆動側あるいは従動側としても良い。
そして、本発明で用いる組立用ボルトの具体的な材料については、より容易に二枚の磁気円盤の回転中心軸線を一致させるために、磁気円盤の磁極に吸引されない非磁性体を用いるのが好ましい。
以下に、本発明の実施例である円盤型磁気カップリングおよびその組立方法ならびに円盤型磁気カップリングの組立用冶具について図面を基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法の最初の工程を説明する断面図であり、図2は、図1の次の工程を説明する断面図であり、図3は、図2の次の工程を説明する断面図であり、図4は、本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法により組立完了した円盤型磁気カップリングの断面図であり、図5は、本発明の第2実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法の最初の工程を説明する断面図であり、図6は、図5の次の工程を説明する断面図であり、図7は、図6の次の工程を説明する断面図であり、図8は、本発明の第2実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法で組立完了した円盤型磁気カップリングの断面図であり、図9は、本発明の第1実施例の変形例を説明する断面図であり、図10は、本発明の第2実施例の変形例を説明する断面図であり、図11は、本発明のスペーサ及び固定手段の変形例を説明する断面図であり、図12は、本発明の固定手段の変形例を説明する斜視図である。
まず、本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法によって組立てられる円盤型磁気カップリング200は、例えば図4に示すように、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220は、互いの円盤面側が隔壁230を挟んで同一軸線上で対向しており、それぞれの磁極213、223と隔壁230との間隔は、それぞれのスペーサ215、225が隔壁230に当接することで一定に保たれて、互いの磁極213、223の吸引力により、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の間が非接触の状態で回転が伝達される。
第1磁気円盤210は、中心にボス部211を有し、円盤面に磁極213を有しており、ボス部211の円盤面側には軸受214を介して中心に貫通穴218を有するスペーサ215が回転可能に支持されており、ボス部211の背面側にはネジ穴212が設けられており、軸締結部材216を取付ネジ217によって固着することにより第1回転軸240がボス部211に固定されている。
第2磁気円盤220も第1磁気円盤210と全く同様に共通の部品で構成され、第2磁気円盤220は、中心にボス部221を有し、円盤面に磁極223を有しており、ボス部221の円盤面側には軸受224を介して中心に貫通穴228を有するスペーサ225が回転可能に支持されており、ボス部221の背面側にはネジ穴222が設けられており、軸締結部材226を取付ネジ227によって固着することにより第2回転軸250がボス部221に固定されている。
なお、第2磁気円盤220に回転可能に支持されるスペーサ225は、後述する組立用冶具100の組立用ボルト120を貫通させる必要はないため、貫通穴228がないものを使用しても良い。
また、本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリング200の組立用冶具100は、図1、図2に示すように、第1磁気円盤210のボス部211の背面側に設けられたネジ穴212を使用して、取付ネジ217によって第1磁気円盤210に着脱可能に構成された組立用ナット110と、前記第1磁気円盤210のボス部211を貫通して、対向する第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の間に設けられる隔壁230を対向側基準面として、該対向側基準面にその先端121が当接可能で、前記組立用ナット110を進退可能とするネジ部122を有する組立用ボルト120とから構成されている。
そこで、本発明の第1実施例の円盤型磁気カップリングの組立方法について以下に詳しく説明する。
まず、第1磁気円盤210がない状態で、第2磁気円盤220を組立完了時の位置でスペーサ225を隔壁230に当接させ、第2回転軸250をボス部221に固定して、隔壁230の第2磁気円盤220側の作業を第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の両者の磁極間に生じる強力な吸引力がない状態で完了させる(図1乃至図4の、隔壁230より図示右側の状態。)。
第1磁気円盤210は、組立用ボルト120のネジ部122に組立用ナット110が螺合された状態で、ボス部211の背面側に設けられたネジ穴212を使用して取付ネジ217によって組立用冶具100の組立用ナット110に固定され、第1磁気円盤210と組立用冶具100が一体となって、隔壁230に近づけられる。
この時、組立用ボルト120は第1磁気円盤210のボス部211及びスペーサ215を貫通して、第1磁気円盤210の円盤面側にその先端121が突出している。初期の突出量(組立用ナット110の支持位置)は、組立用ボルト120の先端121が隔壁230に当接しても第1磁気円盤210と第2磁気円盤220のそれぞれの磁極213、223同士の吸引力に抗して作業者が容易に作業可能な量とすれば良い。
そして、第1磁気円盤210と組立用冶具100が一体となった状態で、図1に示すように、組立用ボルト120の先端121を、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の回転中心軸線が一致する位置、姿勢となるように隔壁230に当接させる。
次に、組立用ボルト120の位置、姿勢を保持したまま、組立用ナット110に固定された第1磁気円盤210を回転させることにより組立用ナット110を組立用ボルト120のネジ部122に沿って螺進させ、第1磁気円盤210を隔壁230に緩やかに近づける。
第1磁気円盤210が隔壁230に近づくにつれて第1磁気円盤210と第2磁気円盤220のそれぞれの磁極213、223同士の吸引力は大きくなるが、組立用ナット110が組立用ボルト120のネジ部122により螺進するものであるため、組立用ナット110に固定された第1磁気円盤210の回転を停止する軽い力で前記吸引力に対抗することができ、第1磁気円盤210が隔壁230に急激に近づくことはなく、また、第1磁気円盤210を傾かずに移動させるために組立用ボルト120の姿勢を維持する力も軽いものでよい。
そして、図2に示すように、第1磁気円盤210は、軸受214を介して回転可能に支持されたスペーサ215が隔壁230に当接する位置まで前進する。このとき、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220のそれぞれの磁極213、223同士が隔壁230を介して極めて大きな力で吸引されているため、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220のそれぞれのスペーサ215、225が隔壁230を両側から強い力で挟むこととなり、第1磁気円盤210はこの位置から容易に移動することはない。
そして、取付ネジ217を緩めて第1磁気円盤210と組立用ボルト120を離脱させて、図3に示すように、第1磁気円盤210から組立用冶具100を取り外した状態とする。
その位置で、第1回転軸240と軸締結部材216を第1磁気円盤210のボス部211に挿入し、軸締結部材216を取付ネジ217によって第1磁気円盤210ボス部211に締め付け固定することにより、図4に示すように、第1磁気円盤210と第1回転軸240が強固に固定され、円盤型磁気カップリング200の組み立てが完了する。
以上の一連の組立作業において、組立用ボルト120を用いることにより、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220のそれぞれの磁極213、223同士の吸引力が大きくても軽い力で作業を行うことができ、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の一部の磁極同士が密着したり、隔壁230に衝突することなく、かつ、第1磁気円盤210と第2磁気円盤220の回転中心軸線を容易に一致させることができるなど、その効果は甚大である。
本発明の第2実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法によって組立てられる円盤型磁気カップリング300は、例えば図8に示すように、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320は、互いの円盤面側が同一軸線上で対向しており、それぞれの磁極313、323の間隔は、スペーサ335の両端を両円盤に設けられた軸受314、324で回転可能に支持することで一定に保たれて、互いの磁極313、323の吸引力により、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320の間が非接触の状態で回転が伝達される。
第1磁気円盤310は、中心にボス部311を有し、円盤面に磁極313を有しており、ボス部311の円盤面側にはスペーサ335を回転可能に支持する軸受314を有し、ボス部311の背面側にはネジ穴312が設けられており、軸締結部材316を取付ネジ317によって固着することにより第1回転軸340もボス部311に固定されている。
第2磁気円盤320も第1磁気円盤310と全く同様に共通の部品で構成され、第2磁気円盤320は、中心にボス部321を有し、円盤面に磁極323を有しており、ボス部321の円盤面側にはスペーサ335を回転可能に支持する軸受324を有し、ボス部321の背面側にはネジ穴322が設けられており、軸締結部材326を取付ネジ327によって固着することにより第2回転軸350もボス部321に固定されている。
また、本発明の第2実施例である円盤型磁気カップリング300の組立用冶具100は、図5、図6に示すように、第1磁気円盤310のボス部311の背面側に設けられたネジ穴312を使用して、取付ネジ317によって第1磁気円盤310に着脱可能に構成された組立用ナット110と、前記第1磁気円盤310のボス部311を貫通して、対向する第1磁気円盤310と第2磁気円盤320の間に設けられるスペーサ335を対向側基準面とし、該対向側基準面にその先端121が当接可能で、前記組立用ナット110を進退可能とするネジ部122を有する組立用ボルト120とから構成されている。
そこで、本発明の第2実施例の円盤型磁気カップリングの組立方法について以下に詳しく説明する。
まず、第2磁気円盤320を組立完了時の位置で、第2回転軸250とボス部221が固定されており、スペーサ335をボス部321の円盤面側に設けられた軸受314に嵌合して回転可能に支持した状態とする(図5乃至図8の、図示右側の状態。)。
第1磁気円盤310は、組立用ボルト120のネジ部122に組立用ナット110が螺合された状態で、ボス部311の背面側に設けられたネジ穴312を使用して取付ネジ317によって組立用冶具100の組立用ナット110に固定され、第1磁気円盤310と組立用冶具100が一体となって、スペーサ335に近づけられる。
この時、組立用ボルト120は第1磁気円盤310のボス部311を貫通して、第1磁気円盤310の円盤面側にその先端121が突出している。初期の突出量(組立用ナット110の支持位置)は、組立用ボルト120の先端121がスペーサ335に当接しても第1磁気円盤310と第2磁気円盤320のそれぞれの磁極313、323同士の吸引力に抗して作業者が容易に作業可能な量とすれば良い。
そして、第1磁気円盤310と組立用冶具100が一体となった状態で、図5に示すように、組立用ボルト120の先端121を、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320の回転中心軸線が一致する位置、姿勢となるようにスペーサ335に当接させる。
次に、組立用ボルト120の位置、姿勢を保持したまま、組立用ナット110に固定された第1磁気円盤310を回転させることにより組立用ナット110を組立用ボルト120のネジ部122に沿って螺進させ、第1磁気円盤310をスペーサ335に緩やかに近づける。
第1磁気円盤310がスペーサ335に近づくにつれて第1磁気円盤310と第2磁気円盤320のそれぞれの磁極313、323同士の吸引力は大きくなるが、組立用ナット110が組立用ボルト120のネジ部122により螺進するものであるため、組立用ナット110に固定された第1磁気円盤310の回転を停止する軽い力で前記吸引力に対抗することができ、第1磁気円盤310が第2磁気円盤320に急激に近づくことはなく、また、第1磁気円盤310を傾かずに移動させるために組立用ボルト120の姿勢を維持する力も軽いものでよい。
そして、図6に示すように、第1磁気円盤310は、軸受314がスペーサ335に嵌合する位置まで前進する。
そして、取付ネジ317を緩めて第1磁気円盤310と組立用ボルト120を離脱させて、図7に示すように、第1磁気円盤310から組立用冶具100を取り外した状態とする。
その位置で、第1回転軸340と軸締結部材316を第1磁気円盤310のボス部311に挿入し、軸締結部材316を取付ネジ317によって第1磁気円盤310ボス部311に締め付け固定することにより、図8に示すように、第1磁気円盤310と第1回転軸340が強固に固定され、円盤型磁気カップリング300の組み立てが完了する。
以上の一連の組立作業において、組立用ボルト120を用いることにより、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320のそれぞれの磁極313、323同士の吸引力が大きくても軽い力で作業を行うことができ、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320の一部の磁極同士が密着したり、衝突することなく、かつ、第1磁気円盤310と第2磁気円盤320の回転中心軸線を容易に一致させることができるなど、その効果は甚大である。
また、図9、図10に示すように、組立用冶具100の組立用ボルト120の先端121が当接する対向側基準面、すなわち、第1実施例においては隔壁230、第2実施例においてはスペーサ335に、第2磁気円盤220、320の回転中心軸線に合わせて組立用ボルト120の先端121が位置決め係合可能な凹部231、336を設けることにより、より容易に第1磁気円盤210、310と第2磁気円盤220、320の回転中心軸線を一致させることができる。
さらに、第1実施例における第2磁気円盤220に回転可能に支持されるスペーサ225として貫通穴228がないものを使用した場合は、当該スペーサ225の第1磁気円盤210側の面を対向側基準面とし、スペーサ215、225が直接当接し、隔壁230がないタイプの円盤型磁気カップリングとすることもでき、さらに、貫通穴228がないスペーサ225に、組立用ボルト120の先端121が位置決め係合可能な凹部を設けることも可能である。
また、図11に示すように、第1磁気円盤410と第2磁気円盤420の、それぞれの磁極413、423の間隔を一つのスペーサ435のみで規定し間隙に隔壁を有さない場合は、使用時はスペーサ435は第2磁気円盤420と一体回転しても良いため、第2磁気円盤420の円盤面側に軸受を介さずに支持してもよく、構成が簡素化され組立も容易となる。
さらに、図11、12に示すように、軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段を、ボス部411の端面に設けられたクランプ419として、軸440あるいは組立用ナット110を周方向から把持固定してもよく、その場合、軸締結部材や組立用ナットのネジ穴が不要となり、より構成が簡素化する。
本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法の最初の工程を説明する断面図。 図1の次の工程を説明する断面図。 図2の次の工程を説明する断面図。 本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法で組立完了した円盤型磁気カップリングの断面図。 本発明の第2実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法の最初の工程を説明する断面図。 図5の次の工程を説明する断面図。 図6の次の工程を説明する断面図。 本発明の第1実施例である円盤型磁気カップリングの組立方法で組立完了した円盤型磁気カップリングの断面図。 本発明の第1実施例の変形例を説明する断面図。 本発明の第2実施例の変形例を説明する断面図。 本発明のスペーサ及び固定手段の変形例を説明する断面図。 本発明の固定手段の変形例を説明する斜視図。 従来の円盤型磁気カップリングの断面図。
符号の説明
100 ・・・組立用冶具
110 ・・・組立用ナット
120 ・・・組立用ボルト
121 ・・・ 先端
122 ・・・ ネジ部
200、300、400、500 ・・・円盤型磁気カップリング
210、310、410 ・・・第1磁気円盤
211、311,411 ・・・ ボス部
212、312 ・・・ ネジ穴
213、313、413、513・・・ 磁極
214、314,414 ・・・ 軸受
215 ・・・ スペーサ
216、316 ・・・ 軸締結部材
217、317 ・・・ 取付ネジ
218 ・・・ 貫通穴
220、320、420 ・・・第2磁気円盤
221、321、421 ・・・ ボス部
222、322 ・・・ ネジ穴
223、323、423、523・・・ 磁極
224、324、524 ・・・ 軸受
225 ・・・ スペーサ
226、326 ・・・ 軸締結部材
227、327 ・・・ 取付ネジ
228 ・・・ 貫通穴
230 ・・・隔壁
231 ・・・ 凹部
240、340、440、540 ・・・第1回転軸
250、350、450、550 ・・・第2回転軸
335、435、535 ・・・スペーサ
336 ・・・ 凹部
419、429 ・・・クランプ

Claims (12)

  1. 円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングにおいて、
    前記磁気円盤が、中心に貫通穴が設けられたボス部を有し、
    前記二枚の磁気円盤の少なくとも一方が、前記ボス部の円盤面側に前記スペーサを回転可能に支持する軸受を有し、
    前記ボス部の背面側には、軸あるいは組立用冶具を着脱可能に固定する固定手段が設けられていることを特徴とする円盤型磁気カップリング。
  2. 前記スペーサが、前記二枚の磁気円盤にそれぞれ設けられるとともに、少なくとも一方のスペーサの中心が、前記組立用冶具が貫通可能な貫通穴を有することを特徴とする請求項1に記載の円盤型磁気カップリング。
  3. 前記スペーサの対向する磁気円盤側に、中心を規定する円形の凹部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の円盤型磁気カップリング。
  4. 前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたネジ穴であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の円盤型磁気カップリング。
  5. 前記固定手段が、前記ボス部の背面側端面に設けられたクランプであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の円盤型磁気カップリング。
  6. 円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングの組立方法において、
    一方の磁気円盤を、組立用ボルトに螺合された組立用ナットに固定し、
    前記一方の磁気円盤を貫通して伸びた前記組立用ボルトの先端を、対向する他方の磁気円盤側に十分突出した状態で対向側基準面に当接させ、
    前記一方の磁気円盤を、前記組立用ナットとともに回転させて対向する他方の磁気円盤側の既定の位置まで前進させ、
    前記組立用ナットを、前記一方の磁気円盤から取り外して前記組立用ボルトとともに撤去し、
    回転軸を、前記一方の磁気円盤に固定することを特徴とする円盤型磁気カップリングの組立方法。
  7. 前記対向側基準面が、対向する二枚の磁気円盤の間に設けられる隔壁であることを特徴とする請求項6に記載の円盤型磁気カップリングの組立方法。
  8. 前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤に回転可能に支持される中実のスペーサであることを特徴とする請求項6に記載の円盤型磁気カップリングの組立方法。
  9. 前記対向側基準面が、対向する他方の磁気円盤の回転中心と芯合わせされるように前記組立用ボルトの先端を収容する凹部を備えていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1つに記載の円盤型磁気カップリングの組立方法。
  10. 円盤表面に磁極が交互に配置された二枚の磁気円盤と該二枚の磁気円盤の対向間隙を規定するスペーサを有し非接触で回転を伝達する円盤型磁気カップリングの組立用冶具において、
    前記磁気円盤のボス部に着脱可能に構成された組立用ナットと、前記磁気円盤のボス部を貫通して対向側基準面にその先端が当接可能で前記組立用ナットを進退可能とするネジ部を有する組立用ボルトとから構成されていることを特徴とする円盤型磁気カップリングの組立用冶具。
  11. 前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられた軸を着脱可能に固定する固定手段を使用して、前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の円盤型磁気カップリングの組立用冶具。
  12. 前記組立用ナットが、前記磁気円盤のボス部の背面側に設けられたネジ穴と同一軸線上に延びるネジ穴を有し、取付ネジによって前記磁気円盤のボス部の背面側に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の円盤型磁気カップリングの組立用冶具。
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