JP4455656B2 - 単軸ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆる単軸ロボットに関するものである。
従来から、モータの駆動により一軸方向に移動可能な可動部材を有し、この可動部材に各種ツールを搭載して使用するように構成された単軸ロボットが知られている。
この種の単軸ロボットは、レールに可動部材を装着し、この可動部材に設けたナット部分に前記レールと平行に設けたボールねじ軸を螺合貫通させ、モータによりこのボールねじ軸を回転駆動することによって前記レールに沿って可動部材を移動させるものが一般的であった。近年では、このような駆動機構の変形として、可動部材に中空モータを搭載してそのロータに前記ナット部分を一体に設け、ナット部分を中空モータによって回転駆動することにより可動部材を移動させるものも提案されている(例えば特許文献1)。
特開平8−168980号公報
上記のように可動部材にモータを搭載してナット部分を駆動する構成によると、ボールねじ軸を回転駆動する構成のようにねじ軸の末端部分にモータを配置する必要が無くなる分、同サイズの単軸ロボットであっても可動部材の可動範囲を広く(長く)とることが可能になるというメリットがある。
しかし、可動部材に中空モータが一体に組込まれ、さらにこのモータのロータにナット部分が一体に設けられているため、一旦モータにトラブルが発生すると、ボールねじ軸とこれに装着された可動部材を一旦取出し、可動部材を分解してモータの修理、あるいは交換を行うことが必要となるが、その際のメンテナンス性が悪く、この点を改善することが求められる。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであって、可動部材に中空モータを搭載した単軸ロボットにおいて、そのメンテナンス性を向上させることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の単軸ロボットは、レールが固定されたベースと、前記レールに対して移動可能に装着される可動部材と、この可動部材に搭載される中空モータ及びこのモータにより回転駆動されるナット部材と、前記中空モータを貫通し、かつ前記ナット部材に螺合挿入されるねじ軸と、を有し、前記ナット部材の回転に伴い前記可動部材がレールに沿って移動する単軸ロボットであって、前記ねじ軸は、その両端がそれぞれ支持ブロックにより支持され、各支持ブロックは、いずれも、前記ベースに固定され、かつねじ軸の軸方向に貫通する貫通孔を有するベースブロックと、このベースブロックに対して着脱可能に組み付けられたホルダブロックとからなって、これらベースブロックとホルダブロックとに分解可能に構成され、前記ホルダブロックは、ボス部を具備し、このボス部を前記貫通孔に嵌合させた状態で前記ベースブロックに固定され、このホルダブロックのボス部にねじ軸の末端部分が差し込まれ、ホルダブロックに対してねじ軸が軸方向に着脱可能に固定されているものである。
より具体的には、前記ボス部にすり割りが形成され、前記ねじ軸の末端部分がボス部に差し込まれた状態で、前記すり割りが狭まるように前記ボス部にボルトが締結されることより、前記ねじ軸が前記ホルダブロックに固定されているものである。
本発明の単軸ロボットによると、ベースへのねじ軸の組み付け及び取り外しを容易に行うことが可能となり、その結果、メンテナンス性が向上する。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1〜図4は本発明に係る単軸ロボットのベースとなる構成、すなわち単一の可動部材(可動テーブル10)を備えた単軸ロボットを概略的に示しており、図1は縦断面図で、図2は平面図で、図3,図4は横断面図でそれぞれ単軸ロボットを示している。
これらの図に示すように、単軸ロボットは、細長のケーシング1を有しており、このケーシング1内に可動テーブル10(本発明に係る可動部材に相当)と、これを一軸方向に移動させるための駆動機構とを収納した構成となっている。
ケーシング1は、一軸方向に細長いベース2と、このベース2の長手方向両端に固定されるエンドカバー3と、ベース2の幅方向両端に固定されるサイドカバー4と、ベースをその上部から覆うトップカバー5(図3,図4に示す)とからなる中空構造を有している。
各カバー3〜5はそれぞれボルト等によりベース2に対して着脱可能に構成されており、メンテナンス等の際には、これらカバー3〜5を取り外すことにより内部を開放できるようになっている。なお、以下の説明では、便宜上、可動テーブル10の移動方向(ケーシング1の長手方向)を前後方向、これと直交する方向を幅方向と呼ぶことにする。
前記ベース2は、図3に示すように、幅方向中央部分が凹んだ断面U字型の形状とされ、両端の突出部分に、前後方向に延びるフラットなレール支持面2aを有している。
これらレール支持面2aには、それぞれ前後方向に延びるレール14が互いに平行な状態で固定されている。これらレール14には、前記可動テーブル10がスライダ13を介して装着されており、これによって前記可動テーブル10が上記一軸方向(前後方向)に移動可能に設けられている。
可動テーブル10は、図2,図3に示すように、上部幅方向両端に前後方向に延びるツール取付部11を有している。これらツール取付部11は、図3に示すようにケーシング1に形成されるスリット、すなわちトップカバー5とサイドカバー4(図2ではいずれも省略)との間に形成される前後方向の隙間部分からケーシング1の上部外側に突出しており、この部分に各種ツールが組み付けられるようになっている。なお、図2において符号11aは、ツール取付部11に設けられるツール組み付け用のねじ孔を示している。
可動テーブル10の駆動機構は、上記一対のレール14と、これらレール14と平行に延びるボールねじ軸15と、前記可動テーブル10に組み付けられて前記ボールねじ軸15に螺合装着されるナット部材16と、同じく可動テーブル10に組み付けられて前記ナット部材16を回転駆動する中空モータ25等から構成されている。つまり、中空モータ25によってナット部材16を正逆回転駆動することにより、この回転に伴い可動テーブル10を前記レール14に沿って前後方向に移動させるように構成されている。
ここで、可動テーブル10のより詳細な構造について説明する。
図3及び図5に示すように、可動テーブル10にはその下側に中空モータ25の固定部12が一体的に設けられている。この固定部12はその一端側(図5では右側)に中空モータ25の取付面121を備えた中空構造を有しており、前記ナット部材16がこの固定部12の内部に設けられ、このナット部材16に対して前後方向に一列に並ぶように前記中空モータ25が固定部12の外側から前記取付面121に組み付けられている。
ナット部材16は、前記ボールねじ軸15に螺合するボールナット17と、その外側に一体に外嵌固定されるナットホルダー18とから構成されており、図5に示すようにベアリング19を介して固定部12内に回転可能に支持されている。
固定部12の内部には、さらにナット部材16と中空モータ25とを連結するためのカップリング20が設けられており、ナットホルダー18がこのカップリング20の一端側に連結固定されている。このカップリング20は、両端にすり割り付きの挿入孔をそれぞれ有しており、図5に示すように、ナットホルダー18に一体形成されたスリーブ18aがカップリング20の一端側(同図では左側)の挿入孔に挿入され、この状態ですり割りが狭まるように図外のボルトが締結されることにより、ナット部材16がカップリング20に連結固定されている。
中空モータ25は、同図に示すように共通のハウジング26内にモータ本体部28とその回転位置情報を検出するための位置検出部38とを一体に備えた構成となっている。
モータ本体部28は、ケーシング31aおよびその内側に設けられる界磁コイル(駆動コイル)31bからなるステータ30Aと、このステータ30Aの内側に配置されるロータ30Bとから構成される。ロータ30Bは、同図に示すように、中空軸34の外周面にマグネット32が固定された構造を有しており、前後両端部がベアリング35a,35bを介してハウジング26の前側部分26aおよび後側分26b内に支持されることにより、前記ステータ30aの内側に回転可能に支持されている。なお、ロータ30B(中空軸34)の先端(同図の左端)は、ハウジング26よりも前方に突出して設けられている。
一方、位置検出部38は、モータ本体部28の後側(図5では右側)、具体的には前記ロータ30Bを支持する後側のベアリング35bのさらに後側に配置されている。
位置検出部38は、出力側巻線(ステータ部分40A)と磁励側巻線(ロータ部分40B)とを有し、ロータ部分40Bを交流電圧で磁励することにより誘起されるステータ部分40A側の電圧を検出することによって回転角(回転方向の位置)を検出する所謂レゾルバから構成されており、同図に示すように、ロータ部分40Bがモータ本体部28の前記ロータ30B(中空軸34)の後端外周に、ステータ部分40Aが前記ベアリング35bを保持するハウジング26の後側部分26bにそれぞれ固定されている。これによりモータ本体部28の回転角(回転方向の位置)、すなわちロータ30Bの回転角を検出するように構成されている。
中空モータ25は、図5に示すように、モータ本体部28の前記中空軸34の前端を前側のベアリング35a内に挿入する一方、後端を後側のベアリング35b内に挿入し、この状態で前記ケーシング31aを挟んでハウジング26の後側部分26bを同前側部分26aに合体させて不図示のボルトにより締め付け固定することにより一体化されている。
そして、モータ本体部28の前記ロータ30Bを、前記取付面121に形成される開口部12aから固定部12内に挿入し、取付面121にハウジング26の前端面を突き当てた状態で固定部12に中空モータ25が固定されている。具体的には、ハウジング26の前端面に形成されるボス26cが前記開口部12aにはめ込まれた状態で、図4に示すように、ハウジング26のフランジ部分に形成される貫通孔にモータ後側からボルト27が挿入され、このボルト27が取付面121に形成されるねじ孔に螺合挿入されることにより固定部12に固定されている。そして、前記ロータ30B(中空軸34)が、前記カップリング20のうちナット部材16とは反対側の挿入孔に挿入され、この状態ですり割りが狭まるようにボルト22(図3参照)が締結されることにより、前記ナット部材16と中空モータ25(ロータ30B)とがカップリング20を介して駆動伝達可能に連結されている。
可動テーブル10のうちナット部材16と中空モータ25との連結部分、つまりカップリング20における前記ボルト22等の締結位置に対応する部分には、これらボルト22等に外部からアクセス可能な工具孔が設けられている。具体的には、図2,図3に示すように可動テーブル10の上部と固定部12の内部とを連通する上下方向の工具孔11bと、固定部12の側部と固定部12内部とを連通する横方向の工具孔12bとが設けられている。これにより可動テーブル10への各種ツールの取付け前には、トップカバー5を取り外すことにより上下方向の工具孔11bから固定部12内へ、また、各種ツールの取付け後は、サイドカバー4を取り外すことによりレール14側から固定部12内にそれぞれアクセスしてボルト22等の操作を行うことができるようになっている。
また、可動テーブル10の上面部分であって中空モータ25の取付け位置又はその近傍に対応する位置、つまり固定部12に対応する部分には放熱フィン11c(図3及び図4にのみ示す)が設けられている。これにより可動テーブル10の放熱効果を高めて、中空モータ25やナット部材16の駆動熱が可動テーブル10に組み付けられた各種ツールに伝熱するのを防止するようになっている。
なお、中空モータ25の電線、つまりモータ本体部28や位置検出部38に対して電力や制御信号を供給する電線28a,38aは、図2に示すように、可動テーブル10の幅方向中央からスライダ13の後側を通ってレール14の外側に導出され、ケーシング1側方に敷設されるケーブルベア(登録商標)42内のハーネス類にコネクタ等を介して接続されている。
そして、上記のように構成された可動テーブル10に対し、図5に示すように、ボールねじ軸15が前記ボールナット17に螺合挿入された状態で、中空モータ25(ロータ30B(中空軸34))、カップリング20およびナット部材16を貫通している。
このボールねじ軸15は、図1に示すようにベース2の前後両端に設けられる支持ブロック23(本発明に係る軸支持部に相当)に固定されている。
具体的に説明すると、この支持ブロック23は、同図および図7に示すように前記ベース2に固定され、かつ前後方向に貫通する貫通孔44を有するベースブロック23aと、このベースブロック23aに対して前後外側から組み付けられるホルダブロック23bとから構成されている。ホルダブロック23bにはボールねじ軸15の差込用凹部をもつボス部45が形成されており、このボス部45を前記貫通孔44に嵌合させた状態でホルダブロック23bがベースブロック23aに対してボルト46により外側から固定されている。
そして、ホルダブロック23bの前記ボス部45に対してボールねじ軸15の末端部分が差し込まれ、ホルダブロック23bの外側からこのボールねじ軸15の端面に形成されるねじ孔にボルト47が螺合挿入されることによりボールねじ軸15の両端がそれぞれ支持ブロック23に固定されている。
なお、ボス部45にはすり割りが形成されており、前記ボールねじ軸15の末端部分がボス部45に差し込まれた状態で、このすり割りが狭まるように図外のボルトが締結されることにより、ホルダブロック23b(支持ブロック23)に対してボールねじ軸15が回り止めされた状態で固定されるようになっている。
次に上述した単軸ロボットの使用要領について説明する。
以上のような単軸ロボットによると、中空モータ25を駆動すると、その回転駆動力が前記ロータ30B(中空軸34)およびカップリング20を介してナット部材16に伝達され、これによりボールナット17が可動テーブル10に対して相対的に回転し、この回転に伴い可動テーブル10が前記レール14に沿って前後方向に移動することとなる。従って、可動テーブル10の上記ツール取付部11に各種ツールを組み付けることにより、当該ツールを一軸方向に移動させながら所定の作業を行うことができる。
なお、当該ツールを用いた所定の作業中に、例えば中空モータ25にトラブルが発生した場合(モータ本体部28や位置検出部38が故障した場合)には、以下の手順で可動テーブル10から中空モータ25を取り外すことにより、モータ25の修理を行うことができる。
まず、カップリング20の前記ボルト22を緩め、ナット部材16と中空モータ25との連結状態を解除する。具体的には、サイドカバー4を取り外し、図3中に白抜き矢印で示すように、ケーシング1の側方から可動テーブル10(固定部12)に形成された横方向の工具孔12bにドライバ等の工具を差し込んでボルト22を緩める。この場合、可動テーブル10に組み付けられるツールとの関係で、トップカバー5を容易に取り外すことができ、かつ上下方向の工具孔11bを使用することが可能な場合には、横方向の工具孔12bの代わりにこの工具孔11bを使ってボルト22を緩めるようにしてもよい。
次いで、可動テーブル10の後側から中空モータ25に沿って工具を差し込み、中空モータ25を固定しているボルト27(図4参照)を緩め、その後、ボールねじ軸15に沿って中空モータ25を固定部12から後側に引き出す。このようにすると、図6に示すように中空モータ25を単独で可動テーブル10の後側に取り外すことができる。従って、中空モータ25の簡単な修理や動作確認を行う場合には、このように可動テーブル10から中空モータ25だけを引き出した状態で作業を行うことにより、単軸ロボットから中空モータ25を完全に取り出すことなく作業を行うことができる。この際、上記のように中空モータ25の電線28a,38aがスライダ13の後側を通ってレール14の外側に導出されているため、電線28a,38aが取り外しの邪魔になることがなく、従って、速やかに可動テーブル10から中空モータ25を取り外すことができる。
なお、このような軽度の修理とは異なり、中空モータ25をケーシング1から完全に取り出して修理を行う必要がある場合、あるいは中空モータ25を交換する必要がある場合には、さらに前後両側のエンドカバー3を取り外す。そして、支持ブロック23のうちボールねじ軸15を固定している何れか一方側のボルト47を取り外すとともに、これとは反対側の支持ブロック23においてホルダブロック23bを固定しているボルト46を取外し、当該ホルダブロック23bをベースブロック23aから引き抜く(軸方向にスライドさせる)。このようにすると、図7に示すように当該引き抜き側とは反対側(同図では右側)の支持ブロック23とボールねじ軸15の末端部分との間にスペースが形成されるため、このスペースを使って中空モータ25をケーシング1の外側に取り出すことにより、中空モータ25の交換等を行うことが可能となる。この際、ボールねじ軸15を図7に示すように引き出しても、可動テーブル10はレール14によって支持されているためにそのバランスを損うことがなく、従って、可動テーブル10等を安定的に保った状態で中空モータ25の取り外しを行うことができる。
こうして中空モータ25の修理等を行った後は、上記と逆の手順で中空モータ25を可動テーブル10に組み付け、ボールねじ軸15を前後の支持ブロック23に固定するとともにカバー4等を組み付けることにより中空モータ25の修理等が完了する。
以上のような単軸ロボットによると、上述のように、可動テーブル10やこれに組付けられる各種ツールの取外しを行うことなく、可動テーブル10から中空モータ25だけをボールねじ軸15に沿って引出して修理や動作確認を行うことができる。
しかも、中空モータ25をケーシング1から完全に取出して交換を行う場合でも、上記のように支持ブロック23からホルダブロック23bを取り外してボールねじ軸15をその軸方向にずらしてやりさえすれば、可動テーブル10やこれに組付けられる各種ツールの取外しを一切行うことなく中空モータ25の交換を行うことができる。
従って、モータの修理や交換に際し、可動テーブルを取り出して分解する必要がある従来のこの種の単軸ロボットと比較すると、メンテナンス性、特に中空モータ25の修理や交換の作業性を著しく向上させることができる。
図8は、上記単軸ロボットの変形例である。この図に単軸ロボットは、2つの可動テーブル10を設けたものである。
具体的には、2つの可動テーブル10を共通のレール14上に移動可能に支持するとともに各可動テーブル10のナット部材16に共通のボールねじ軸15を螺合貫通させ、各々の中空モータ25により各可動テーブル10を個別に駆動するようにした。このような構成によれば、2つの可動テーブル10にそれぞれツールを搭載して個別に移動させることができるため、単軸ロボットの用途を広げることが可能になるという効果がある。
なお、この構成の場合には、同図に示すように各可動テーブル10の中空モータ25が互いに離反する位置となるように(各支持ブロック16が前後方向に向かい合わせとなるように)各可動テーブル10を設けるのが好ましい。このようにすれば、各可動テーブル10の中空モータ25をそれぞれ離反する側に引き出すことができるため、メンテナンスの際に他方の可動テーブル10が邪魔になることがなく作業性が良くなるというメリットがある。
また、上記の実施形態の可動テーブル10では、中空モータ25に回転位置情報を検出するための検出手段(位置検出部38)が一体に組み込まれた構成となっているが、勿論、検出手段を中空モータと別体に設けるようにしてもよい。この場合、例えば図9(a),(b)に示すように固定部12に検出手段50を組み込んでナット部材16に連結させ、ナット部材16の位置検出に基づき中空モータ25を駆動制御するように構成してもよい(なお、同図の構成において中空モータ25には位置検出部38は設けられていない)。この場合、特に図9(a)に示すようにナット部材16よりも外側(同図では左側)に検出手段50を配置するようにすれば、故障時に検出手段50を単独で可動テーブル10から引き出して修理、あるいは交換することができるためメンテナンス性が良いという利点がある。なお、検出手段50としては、レゾルバ以外にロータリーエンコダー等を用いることも勿論可能である。
また、上記実施形態の可動テーブル10では、ナット部材16と中空モータ25とを前後方向に一列に配置し、これらをカップリング20により互いに連結した構成となっているが、例えば中空モータ25のロータ30Bの内側にナット部材16の一部を直接挿入した状態でこれらを互いに固定し、これによって中空モータ25とナット部材16とを直接連結するように構成してもよい。この構成によると中空モータ25とナット部材16とが前後方向にオーバーラップした構成となるため可動テーブル10を前後方向にコンパクト化することができ、その分、可動テーブル10の可動範囲を拡大することが可能になると
いう利点がある。但し、この場合には、オーバーラップ部分がある分、可動テーブル10が厚み方向(図1では上下方向)に大型化するため、単軸ロボットの薄型化を図る上では、上記実施形態のように中空モータ25とナット部材16とが前後に一列に並んだ構成とするのが好ましい。
本発明に係る単軸ロボットの構成を示す縦断面図である。 可動テーブルの部分を示す単軸ロボットの要部平面図である。 単軸ロボットの横断面図である(図1のA−A線断面図)である。 単軸ロボットの横断面図である(図1のB−B線断面図)である。 単軸ロボットの可動テーブルの詳細構成を示す縦断面図である。 中空モータを引き出した状態を示す可動テーブルの縦断面図である。 ボールねじ軸をその軸方向にずらして中空モータを取り出し可能にした状態を示す単軸ロボットの縦断面図である。 本発明に係る単軸ロボット(一対の可動テーブルを設けた構成)を示す縦断面図である。 可動テーブルの変形例を示す縦断面図である((a)(b)は位置検出手段をナット部材に連結した構成を示す)。
符号の説明
1 ケーシング
10 可動テーブル
12 固定部
121 取付面
16 ナット部材
17 ボールナット
18 ナットホルダー
18a スリーブ
20 カップリング
25 中空モータ
28 モータ本体部
30A ステータ
30B ロータ
38 位置検出部

Claims (2)

  1. レールが固定されたベースと、前記レールに対して移動可能に装着される可動部材と、この可動部材に搭載される中空モータ及びこのモータにより回転駆動されるナット部材と、前記中空モータを貫通し、かつ前記ナット部材に螺合挿入されるねじ軸と、を有し、前記ナット部材の回転に伴い前記可動部材がレールに沿って移動する単軸ロボットであって、
    前記ねじ軸は、その両端がそれぞれ支持ブロックにより支持され、各支持ブロックは、いずれも、前記ベースに固定され、かつねじ軸の軸方向に貫通する貫通孔を有するベースブロックと、このベースブロックに対して着脱可能に組み付けられたホルダブロックとからなって、これらベースブロックとホルダブロックとに分解可能に構成され、前記ホルダブロックは、ボス部を具備し、このボス部を前記貫通孔に嵌合させた状態で前記ベースブロックに固定され、このホルダブロックのボス部にねじ軸の末端部分が差し込まれ、ホルダブロックに対してねじ軸が軸方向に着脱可能に固定されていることを特徴とする単軸ロボット。
  2. 請求項1に記載の単軸ロボットにおいて、
    前記ボス部にすり割りが形成され、前記ねじ軸の末端部分がボス部に差し込まれた状態で、前記すり割りが狭まるように前記ボス部にボルトが締結されることより、前記ねじ軸が前記ホルダブロックに固定されていることを特徴とする単軸ロボット。
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