JP2009177018A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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孝行 海田
Kazutaka Henmi
一隆 逸見
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晃弘 黒田
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Abstract

【課題】横型オーバーフロードレイン(LOD)構造を備えた固体撮像素子において、受光部等に隣接するバリア領域と、これに接するn領域であるドレイン領域との接合部分の近傍での界面準位等を低減し、画素特性を向上させる。
【解決手段】信号電荷を蓄積するNウェル36に隣接して、Nウェル36の信号電荷を排出するドレイン領域40と、Nウェル36とドレイン領域40との間に位置し電位障壁を形成するバリア領域42とを有するLOD構造26が設けられる。当該LOD構造26には、ドレイン領域40より低濃度のバッファ領域44が、バリア領域42とドレイン領域40との境界部分に設けられ、バリア領域42とドレイン領域40との間の不純物濃度変化を緩やかにする。これにより、電子シャッタ動作でのバリア領域42とドレイン領域40との間の電界強度が緩和され、ホットホールに起因する界面準位の発生が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、横型オーバーフロードレイン構造を有する固体撮像素子及びその製造方法に関する。
CCDイメージセンサ等の固体撮像素子は入射光量が多い画素にてブルーミングを生じる。このブルーミングを抑制する手段として、受光部や垂直CCDシフトレジスタ等における過剰な信号電荷を排出するオーバーフロードレイン(Overflow Drain:OFD)構造が設けられる。オーバーフロードレイン構造は、露光期間の開始に際して全画素から信号電荷を一旦排出する電子シャッタ動作にも用いられる。オーバーフロードレイン構造には、大きく、横型オーバーフロードレイン(Lateral Overflow Drain:LOD)構造と、縦型オーバーフロードレイン(Vertical Overflow Drain:VOD)構造との2種類がある。
図5は、従来のLOD構造を説明するCCDイメージセンサの断面図であり、同図には、フレーム転送型のCCDイメージセンサについての行方向に平行な垂直断面の一部を拡大して表している。p型シリコン基板からなる半導体基板2の表面に、受光部を兼ねる垂直CCDシフトレジスタ4とLOD構造6とが画素列毎に形成され、また、半導体基板2の表面にはゲート絶縁膜等のシリコン酸化膜8が形成される。なお、シリコン酸化膜8上にはさらに転送電極や層間絶縁膜等の積層構造が形成されるが、ここでは図示を省略している。
半導体基板2そのもののp型領域であるP−sub層10の表面に、垂直CCDシフトレジスタ4のチャネル領域を構成するNウェル12と、LOD構造6のドレイン領域14とが間隔を置いて形成される。Nウェル12とドレイン領域14との間に置かれるp型不純物領域(P−sub層10)はバリア領域16を構成し、チャネル領域からドレイン領域14へ不要に信号電荷が流れることを阻止する電位障壁(バリアポテンシャル)を形成する。
例えば、過大な光が照射されてチャネル領域に大量の情報電荷が発生した場合、チャネル領域の蓄積許容量を超える電荷がバリア領域16の電位障壁を越えてドレイン領域14へ流出して排出される。これにより、余剰電荷が周辺画素に漏れ出して画像を乱すブルーミング現象が抑制される。
一方、電子シャッタ動作では、ドレイン領域14に比較的高い正電圧を印加してバリア領域16の電位を深くすると共に、垂直CCDシフトレジスタ4の転送電極に負電圧を印加してNウェル12側の電位を浅くして、電位障壁を消失させる。これにより、チャネル領域の全信号電荷が電位勾配に沿ってドレイン領域14へ移動し排出される。
特開平6−89998号公報 特開2004−172662号公報
ドレイン領域14は信号電荷を円滑に排出するように高濃度の不純物を導入され、例えば、図5に示すように、n型不純物を高濃度に拡散したn領域がドレイン領域14として設けられる。よって、ドレイン領域14とバリア領域16との接合境界部分では不純物濃度が急峻に変化し得る。また、電子シャッタ動作では、上述のように、ドレイン領域14は正電圧を印加され、一方、半導体基板2の表面は転送電極に印加される負電圧の影響を受けるので、ドレイン領域14とバリア領域16との電位差が大きくなる。その結果、電子シャッタ動作におけるドレイン領域14とバリア領域16との接合部分は高電界となる。特に、転送電極の電位の影響を強く受ける半導体基板2の表面近くの接合部分にて高電界が生じやすい。
この高電界は、バンド間トンネル現象に起因するホットホールの発生を容易とする。発生したホットホールはインパクトイオン化を引き起こす。その結果、従来のLOD構造を有する固体撮像素子においては、界面準位及びゲート絶縁膜中に固定電荷が形成され、画素特性を劣化させるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、画素特性の劣化が抑制されるLOD構造を有する固体撮像素子、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像素子は、半導体基板の表面に形成された第1導電型の半導体領域からなる電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域に隣接して前記半導体基板の表面に設けられ、前記電荷蓄積領域から不要な信号電荷を排出するオーバーフロードレイン構造と、を有し、前記オーバーフロードレイン構造が、印加される電圧に応じて電位を制御可能な第1導電型のドレイン領域と、前記電荷蓄積領域と前記ドレイン領域との間に前記ドレイン領域の電位に応じた電位障壁を形成する第2導電型のバリア領域と、前記バリア領域と前記ドレイン領域との境界部分に設けられ、前記バリア領域と前記ドレイン領域との間の不純物濃度変化を緩やかにするバッファ領域と、を有する。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、上記固体撮像素子を製造する製造方法であって、前記ドレイン領域を形成する領域に対応した開口を有するレジスト層を前記半導体基板の表面に形成するマスク形成工程と、前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを高濃度に注入して前記ドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程と、前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを前記ドレイン領域形成工程よりも低濃度に注入する工程であって、イオン注入方向を前記ドレイン領域形成工程におけるイオン注入方向よりも前記バリア領域へ向けて傾斜させ、前記ドレイン領域よりも前記バリア領域寄りの領域にイオン注入を行い、前記バッファ領域を形成するバッファ領域形成工程と、を有する方法である。
また、本発明に係る固体撮像素子の他の製造方法は、前記ドレイン領域を形成する領域に対応した開口を有するレジスト層を前記半導体基板の表面に形成するマスク形成工程と、前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを高濃度に注入して前記ドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程と、前記ドレイン領域形成工程後、前記レジスト層に対するエッチング処理を行い、前記レジスト層の前記開口を前記バリア領域へ向けて拡大するマスク開口拡大工程と、前記マスク開口拡大工程後、前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを前記ドレイン領域形成工程よりも低濃度に注入して前記バッファ領域を形成するバッファ領域形成工程と、を有する方法である。
本発明によれば、LOD構造を構成するドレイン領域とバリア領域との接合部分における不純物の濃度勾配が緩和され、それに応じて電子シャッタ動作での当該接合部分での電界を緩やかにすることができる。その結果、高電界に起因して生じる界面準位等の固定電荷が抑制され、画素特性の劣化が低減される。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態であるフレーム転送型のCCDイメージセンサ20の模式的な平面図である。CCDイメージセンサ20は、半導体基板表面に形成された撮像部20i、蓄積部20s、水平転送部20h及び出力部20dを備える。
撮像部20iには入射光量に応じた信号電荷を発生する受光画素が複数、行列配置される。撮像部20iに行列配置された受光画素の各列に対応して、垂直CCDシフトレジスタ22が設けられ、垂直CCDシフトレジスタ22の各ビットが受光画素に対応する。本CCDイメージセンサ20はLOD構造を備える。図1には示していないが、LOD構造は各垂直CCDシフトレジスタ22間の領域に配置される。
蓄積部20sは遮光膜で覆われ、光の入射による電荷発生を防止される。蓄積部20sは、行方向に複数配列された垂直CCDシフトレジスタ24を備える。垂直CCDシフトレジスタ24は、撮像部20iの垂直CCDシフトレジスタ22それぞれに対応して設けられる。撮像部20iと蓄積部20sとの互いに対応する垂直CCDシフトレジスタ22,24はチャネルが連続し、両シフトレジスタを同期させて駆動することにより、撮像部20iで蓄積された信号電荷を蓄積部20sへ転送することができる。
水平転送部20hはCCDシフトレジスタ(水平CCDシフトレジスタ)であり、各ビットが蓄積部20sの各垂直CCDシフトレジスタ24の出力に接続され、蓄積部20sのライン転送動作により各列から並列して出力される信号電荷を受け取る。水平転送部20hは、蓄積部20sからライン転送された情報電荷を順次、出力部20dに転送する。
出力部20dは、電気的に独立した容量及びその電位変化を取り出すアンプからなり、水平転送部20hから出力される信号電荷を1ビット単位で容量に受けて電圧値に変換し、時系列の画像信号として出力する。
図2は、CCDイメージセンサ20の垂直断面の一部を拡大して示す模式的な断面図である。この断面図は撮像部20iにおける行方向に平行な垂直断面を示している。半導体基板30の表面に、受光部を兼ねる垂直CCDシフトレジスタ22とLOD構造26とが画素列毎に形成され、また、半導体基板30の表面にはゲート絶縁膜等のシリコン酸化膜32が形成される。なお、シリコン酸化膜32上にはさらに転送電極、配線、層間絶縁膜等の積層構造が形成されるが、ここでは図示を省略している。
半導体基板30としてp型シリコン基板が用いられ、当該基板本来の領域であるP−sub層34の表面に、垂直CCDシフトレジスタ22のチャネル領域(電荷蓄積領域)を構成するNウェル36が設けられ、LOD構造26はNウェル36に隣接して形成される。また、垂直CCDシフトレジスタ22及びLOD構造26の対を有した各画素列の相互間には、p型不純物を高濃度に拡散したp領域が分離領域38として形成される。
LOD構造26は、n型不純物を高濃度に拡散したn領域であるドレイン領域40と、Nウェル36及びドレイン領域40の間に設けられるp型不純物領域であるバリア領域42と、バリア領域42及びドレイン領域40相互の境界部分に設けられたn型不純物領域であるバッファ領域44とを含んで構成される。
ドレイン領域40は、シリコン酸化膜32上に形成される配線にコンタクトを介して接続され、駆動回路から当該配線を介して電圧を印加され、電位を可変制御される。垂直CCDシフトレジスタ22における信号電荷の蓄積時及び転送時には、ブルーミングを抑制するために、ドレイン領域40には数ボルトの正電圧が印加される。また、電子シャッタ動作では、ブルーミング抑制動作よりも高い正電圧がドレイン領域40に印加される。このドレイン領域40は、後述するように、イオン注入により形成される。
バリア領域42は、Nウェル36が形成されたチャネル領域からドレイン領域40へ不要に信号電荷が流れることを阻止する電位障壁を形成する。バリア領域42は、Nウェル36、ドレイン領域40、バッファ領域44を形成後に半導体基板30表面に残るP−sub層34を用いて構成することができる。また、バリア領域42に追加のp型不純物をイオン注入して、電位障壁の高さを調整してもよい。
バッファ領域44は、後述するように、ドレイン領域40を形成するイオン注入とは別途のイオン注入工程により形成される。バッファ領域44のイオン注入量は、ドレイン領域40よりも少ない値に設定される。これにより、バッファ領域44は、バリア領域42とドレイン領域40との間の不純物の濃度勾配を緩やかにする。その結果、電子シャッタ動作にてバリア領域42とドレイン領域40との電位差が大きくなる場合でも、それらの間での電界強度が緩和され、ホットホールが生じにくくなる。なお、バッファ領域44は上述の不純物濃度の勾配の低下を目的とし、バッファ領域44の幅(本実施形態において行方向の寸法)はもっぱらこの点から定められる。基本的にバッファ領域44はドレイン領域40とNウェル36との間の基板表面のうちドレイン領域40側のみに設けられれば良い。この構成により、ドレイン領域40とNウェル36との間の基板表面の一部が電位の浅いバリア領域42として残り、例えば、当該バリア領域42の機能の低下が防止される。
次に、CCDイメージセンサ20の製造方法について説明する。本発明に係る製造方法は、CCDイメージセンサ20のLOD構造の形成方法に特徴がある。図3は、LOD構造形成の主要な工程でのCCDイメージセンサ20の模式的な垂直断面図である。
半導体基板30の表面にフォトレジスト膜50を形成する。当該フォトレジスト膜50をフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、ドレイン領域40を形成する領域に開口部52を形成する(図3(a))。なお、ここでは、薄い酸化膜32aが形成された半導体基板30の表面にフォトレジスト膜50を形成しているが、酸化膜32aを形成しない状態にてフォトレジスト膜50を形成してもよい。
フォトレジスト膜50をマスクとして、半導体基板30の法線方向からイオン注入処理を行い、開口部52内の半導体基板30表面に選択的にn型不純物を導入して、ドレイン領域40となるn領域を形成する(第1イオン注入工程、図3(b))。
ドレイン領域40の形成後、フォトレジスト膜50に対するエッチング処理を行い、開口部52の端部を後退させ、拡大された開口部52aを形成する(図3(c))。すなわち、ここでのエッチング処理では、フォトレジスト膜50を除去しないようにエッチング時間やエッチャント等の条件が設定される。図3(c)には、当初の開口部52を点線で示している。開口部52から開口部52aへの後退距離は、バッファ領域44の設計幅に対応した値に設定される。バッファ領域44の幅は例えば、0.1μm程度とすることができる。
エッチング後のフォトレジスト膜50aをマスクとして、半導体基板30の法線方向からイオン注入処理を行い(第2イオン注入工程)、開口部52a内の半導体基板30表面に選択的にn型不純物を導入する。第2イオン注入工程でのイオン注入量は、ドレイン領域40とバッファ領域44との不純物濃度差に対応して、第1イオン注入工程よりも少なく設定される。これにより、ドレイン領域40の外側にドレイン領域40よりn型不純物濃度が低いn領域であるバッファ領域44が形成される(図3(d))。
ここで、開口部52を拡大する際のエッチングにより、フォトレジスト膜50aは当初の膜厚より薄くなり得る。当初のフォトレジスト膜50の膜厚は、薄くなったフォトレジスト膜50aが図3(d)の工程で行われるイオン注入に対してマスクとして機能するように設定される。
バッファ領域44の形成後、フォトレジスト膜50aを除去し、別途のフォトレジスト膜で形成されたマスクを用いてイオン注入を行い分離領域38が形成される(図3(e))。
ここで、バッファ領域44の幅が微細である場合、第1イオン注入工程及び第2イオン注入工程それぞれのレジストマスクの相互の位置関係には比較的高い精度が要求される。この点、上述のLOD構造の形成方法では、ドレイン領域40を形成する第1イオン注入工程のレジストマスクの開口部52を基準にして第2イオン注入工程のレジストマスクの開口部52aの位置が決まるので、精度確保が比較的容易である。なお、第2イオン注入に対するマスクは、第1イオン注入に対するレジストマスクを剥離した後、改めて形成してもよい。
次に図4を用いて、本発明に係るLOD構造の他の形成方法を説明する。図4は、図3と同様、LOD構造形成の主要な工程でのCCDイメージセンサ20の模式的な垂直断面図である。ドレイン領域40を形成する第1イオン注入工程まで(図4(a)及び図4(b))は、図3(a)及び図3(b)を用いて説明した上述の方法と同様である。
ドレイン領域40の形成後、フォトレジスト膜50をマスクとしてバッファ領域44を形成するための第2イオン注入工程が行われる。本工程でのイオン注入の向きは、半導体基板30の法線方向から所定角度θだけ傾斜させる(図4(c))。これにより、ドレイン領域40の外側領域に不純物を導入することができる。ちなみに、本形成方法における第2イオン注入工程でのイオン注入量も、上述の形成方法と同様、ドレイン領域40とバッファ領域44との不純物濃度差に対応して、第1イオン注入工程よりも少なく設定される。このようにして、ドレイン領域40の外側にドレイン領域40より低濃度のn領域であるバッファ領域44が形成される(図4(c))。
ここで、第1イオン注入工程での注入領域(ドレイン領域40)に対する第2イオン注入工程での注入領域の拡大幅wがバッファ領域44の幅となる。すなわち、第2イオン注入工程の条件は、拡大幅wがバッファ領域44の設計値となるように定められ、角度θはこの観点から定められる。拡大幅wに影響を与える他の要因として、注入エネルギーや、酸化膜32aの厚みなど存在する。また、開口部52の側面の下部に入射するイオンは、フォトレジスト膜50内を通過する距離がその膜厚以下となり得るため、半導体基板30表面に注入されて拡大幅wを増加させ得る。これらの要因を考慮に入れて、角度θは設定される。
バッファ領域44の形成後、フォトレジスト膜50を除去し、別途のフォトレジスト膜で形成されたマスクを用いてイオン注入を行い分離領域38が形成される(図4(d))。
なお、図2に示すようにドレイン領域40と分離領域38とが接する構造では、当該境界部分の不純物濃度差が大きくなる。また、分離領域38は基本的に0Vを印加される。そのため、例えば、電子シャッタ動作によりドレイン領域40に高い正電圧が印加されると、ドレイン領域40と分離領域38との間は、負電圧を印加されるNウェル36との間と同程度の電位差となる。よって、当該境界部分でも、不純物濃度差と電位差とに応じて高電界強度となりホットホールが生じる可能性がある。そこで、当該境界部分で界面準位等が画素特性に悪影響を与えるおそれがある場合は、ドレイン領域40と分離領域38との境界に、追加の不純物注入を行って、当該境界での不純物濃度勾配を緩やかにするバッファ領域を形成してもよい。
その際、ドレイン領域40に隣接する分離領域38の一部にn型不純物を導入してバッファ領域とする構成だけでなく、分離領域38に隣接するドレイン領域40の一部にp型不純物を導入してバッファ領域とする構成も可能である。しかし、ドレイン領域40と分離領域38との間のバッファ領域をn型不純物のイオン注入で形成する前者の構成は、上述のようにドレイン領域40とバリア領域42との間にバッファ領域44を設ける場合には、それと共通のプロセスで同時に形成できる点で、より好都合である。例えば、図3に示す製造方法では、フォトレジスト膜50の開口部52を拡大する際、開口部52aは両側に広がる。そのため、フォトレジスト膜50aをマスクとした第2イオン注入により、図3(d)に示すように、ドレイン領域40の両側にn型不純物濃度が低いn領域が同時に形成され、これにより、バッファ領域44だけでなく、図には表していないが、ドレイン領域40と分離領域38との間のバッファ領域も形成される。また、図4に示す製造方法では、第2イオン注入は、イオンの照射方向に対してウェハを傾斜させることで斜め注入とすることができる。その際、その傾斜状態にてウェハをその面法線の回りに回転させることで、ドレイン領域40の両側にn型不純物濃度が低いn領域を一回のイオン注入工程で形成することができる。
ちなみに、図3及び図4を用いて説明した上記2つのLOD構造形成方法のいずれにおいても、分離領域38を形成した後に、上述のドレイン領域40及びバッファ領域44の形成を行うようにすることもできるし、また、ドレイン領域40及びバッファ領域44を形成した後にNウェル36を形成するようにもできる。また、必要に応じて、イオン注入により形成された各不純物領域を熱拡散する処理を行ってもよい。
上記実施形態では、フレーム転送型のCCDイメージセンサ20に本発明を適用した場合を説明したが、本発明は、他の構成の固体撮像素子にも適用することができる。例えば、インターライン転送型CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサのフォトダイオードを構成するNウェルに隣接してLOD構造を設けることができ、そのLOD構造に本発明を適用することができる。
フレーム転送型のCCDイメージセンサの模式的な平面図である。 本発明の実施形態であるLOD構造を有したCCDイメージセンサの垂直断面の一部を拡大して示す模式的な断面図である。 本発明に係るLOD構造の形成方法の主要工程でのCCDイメージセンサの模式的な垂直断面図である。 本発明に係るLOD構造の他の形成方法の主要工程でのCCDイメージセンサの模式的な垂直断面図である。 従来のLOD構造を説明するCCDイメージセンサの断面図である。
符号の説明
20 CCDイメージセンサ、20i 撮像部、20s 蓄積部、20h 水平転送部、20d 出力部、22,24 垂直CCDシフトレジスタ、26 LOD構造、30 半導体基板、32 シリコン酸化膜、32a 酸化膜、34 P−sub層、36 Nウェル、38 分離領域、40 ドレイン領域、42 バリア領域、44 バッファ領域、50,50a フォトレジスト膜、52,52a 開口部。

Claims (4)

  1. 半導体基板の表面に形成された第1導電型の半導体領域からなる電荷蓄積領域と、
    前記電荷蓄積領域に隣接して前記半導体基板の表面に設けられ、前記電荷蓄積領域から不要な信号電荷を排出するオーバーフロードレイン構造と、
    を有し、
    前記オーバーフロードレイン構造は、
    印加される電圧に応じて電位を制御可能な第1導電型のドレイン領域と、
    前記電荷蓄積領域と前記ドレイン領域との間に前記ドレイン領域の電位に応じた電位障壁を形成する第2導電型のバリア領域と、
    前記バリア領域と前記ドレイン領域との境界部分に設けられ、前記バリア領域と前記ドレイン領域との間の不純物濃度変化を緩やかにするバッファ領域と、
    を有すること、
    を特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子において、
    前記電荷蓄積領域は、フォトダイオード又はCCDシフトレジスタのチャネルを構成する不純物拡散層であること、を特徴とする固体撮像素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の固体撮像素子を製造する製造方法であって、
    前記ドレイン領域を形成する領域に対応した開口を有するレジスト層を前記半導体基板の表面に形成するマスク形成工程と、
    前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを高濃度に注入して前記ドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程と、
    前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを前記ドレイン領域形成工程よりも低濃度に注入する工程であって、イオン注入方向を前記ドレイン領域形成工程におけるイオン注入方向よりも前記バリア領域へ向けて傾斜させ、前記ドレイン領域よりも前記バリア領域寄りの領域にイオン注入を行い、前記バッファ領域を形成するバッファ領域形成工程と、
    を有することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の固体撮像素子を製造する製造方法であって、
    前記ドレイン領域を形成する領域に対応した開口を有するレジスト層を前記半導体基板の表面に形成するマスク形成工程と、
    前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを高濃度に注入して前記ドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程と、
    前記ドレイン領域形成工程後、前記レジスト層に対するエッチング処理を行い、前記レジスト層の前記開口を前記バリア領域へ向けて拡大するマスク開口拡大工程と、
    前記マスク開口拡大工程後、前記レジスト層をマスクとして前記半導体基板に第1導電型の不純物イオンを前記ドレイン領域形成工程よりも低濃度に注入して前記バッファ領域を形成するバッファ領域形成工程と、
    を有することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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