JP2009174682A - ディファレンシャル装置の潤滑構造 - Google Patents

ディファレンシャル装置の潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ディファレンシャル装置内の潤滑油の全体量を少なく設定しても、車両の始動時にフロント側の円すいころ軸受において潤滑不足による焼き付きが発生し難いディファレンシャル装置の潤滑構造を提供する。
【解決手段】ディファレンシャル装置3においては、一端にピニオンギヤ32が固定されたピニオン軸31が車両の前後方向に配置された円すいころ軸受10,20(フロント側及びリヤ側軸受)によって所定の間隔で支持される。ピニオンギヤ32とギヤ結合されるリングギヤ33によってディファレンシャルケース34の油溜り34a内の潤滑油Lがかき上げられ、かき上げられた潤滑油Lが円すいころ軸受10,20の上方に配置されたリザーバタンク40に溜められる。リザーバタンク40には、円すいころ軸受10寄りのフロント側流出口41aと、円すいころ軸受20寄りのリヤ側流出口41bとが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明はディファレンシャル装置の潤滑構造に関し、特にピニオン軸を支持するフロント側及びリヤ側軸受の上方に配置されたリザーバタンクから潤滑油を滴下させる方式のディファレンシャル装置の潤滑構造に関する。
この種のディファレンシャル装置の潤滑構造は、例えば特許文献1に記載されているように、一端にピニオンギヤが固定されたピニオン軸が車両の前後方向に配置されたフロント側及びリヤ側軸受によって所定の間隔で支持され、ピニオンギヤとギヤ結合されるリングギヤによってディファレンシャルケースの油溜り内の潤滑油がかき上げられ、かき上げられた潤滑油がフロント側及びリヤ側軸受の上方に配置されたリザーバタンクに溜められ、溜められた潤滑油がリザーバタンクに形成された一つの流出口を通してフロント側及びリヤ側軸受に滴下されるように構成されている。フロント側及びリヤ側軸受としては、装置の剛性を高める観点から、一対の円すいころ軸受が背面組合せで使用されるのが一般的である。
ところで、近年では省エネの観点から、上記円すいころ軸受の低トルク化が望まれている。円すいころ軸受の低トルク化を実現するには、ディファレンシャル装置内の潤滑油の全体量を少なく設定することが有効である。すなわち、円すいころ軸受に供給される潤滑油の油量を低減すれば、円すいころ軸受での攪拌抵抗が小さくなって、円すいころ軸受におけるトルク損失が小さくなる。一方、これと相反して、潤滑油の油量を低減し過ぎると、円すいころ軸受において潤滑不足による焼き付きが発生するおそれがある。特に、FR車では車両の始動時(リザーバタンク内の潤滑油の油量が少ない状態にある)に車体先端が持ち上がり後方が沈むノーズアップ(ノーズリフト)現象により、リングギヤから遠い位置に配置されたフロント側円すいころ軸受に供給される潤滑油の油量が一段と制限されるようになって、大きな負荷がかかる内輪の大鍔部ところ大端面間での焼き付きの発生が懸念される。
特開平7−217725号公報
本発明は、上記した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ディファレンシャル装置内の潤滑油の全体量を少なく設定しても、車両の始動時にフロント側の円すいころ軸受において潤滑不足による焼き付きが発生し難いディファレンシャル装置の潤滑構造を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するために、本発明は、一端にピニオンギヤが固定されたピニオン軸が車両の前後方向に配置されたフロント側及びリヤ側軸受によって所定の間隔で支持され、ピニオンギヤとギヤ結合されるリングギヤによってディファレンシャルケースの油溜り内の潤滑油がかき上げられ、かき上げられた潤滑油がフロント側及びリヤ側軸受の上方に配置されたリザーバタンクに溜められ、溜められた潤滑油がリザーバタンクに形成された流出口を通してフロント側及びリヤ側軸受に供給されるように構成されたディファレンシャル装置の潤滑構造において、流出口は、フロント側軸受寄りのフロント側流出口と、リヤ側軸受寄りのリヤ側流出口とに分けて形成されていることを特徴とする。
本発明のディファレンシャル装置の潤滑構造においては、リザーバタンクに溜められた潤滑油がフロント側流出口を通してフロント側軸受に供給され、リヤ側流出口を通してリヤ側軸受に供給される。したがって、一つの流出口のみを通してフロント側軸受に潤滑油を供給する場合よりも、フロント側軸受に供給される潤滑油の油量を多くすることが可能となる。このため、ディファレンシャル装置内の潤滑油の全体量を少なく設定しても、車両の始動時にフロント側軸受において潤滑不足による焼き付きが発生することを防止することが可能である。
この場合、フロント側流出口は、リヤ側流出口よりも開口面積が大きく設定されているとよい。これによれば、リザーバタンク内の潤滑油の油量が少ない状態でも、リザーバタンクからフロント側軸受に滴下される潤滑油の油量を十分に確保することができる。なお、リヤ側軸受には、リングギヤによりかき上げられた潤滑油の一部が直接供給されるので、リザーバタンクからリヤ側軸受に滴下される潤滑油の油量が少なくなっても、リヤ側の軸受に支障の生じる可能性は極めて低い。
また、本発明の実施に際して、リザーバタンクは、仕切壁によりフロント側流出口が属するフロント室とリヤ側流出口が属するリヤ室とに仕切られ、フロント側流出口には車両の停止時に該フロント側流出口を閉状態とし、車両の走行時に該フロント側流出口を開状態とするバルブが設けられるように構成するとよい。
これによれば、車両の停止時にバルブによりフロント側流出口が閉状態となり、フロント室に潤滑油が溜められる。そして、車両の走行時にバルブによりフロント側流出口が開状態となり、フロント室内の潤滑油がフロント側流出口を通してフロント側軸受に供給されるようになる。このため、フロント側軸受に供給される潤滑油の油量をより一層十分に確保することができる。なお、リヤ側流出口は常に開状態にあるため、リア側流出口を通して油抜きがなされ、ディファレンシャルケースの油溜りに潤滑油が戻される。
この場合、バルブは、車両の振動に応じて弾性的に伸縮する弾性体と、弾性体の収縮状態でフロント側流出口を閉じ、弾性体の伸張状態でフロント側流出口を開く弁体とを備えるように構成するとよい。これによれば、バルブを簡易かつ安価に構成することができる。
a.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造を採用したディファレンシャル装置の一例を示す側面断面図である。
図1に示すFR(前方エンジン後輪駆動)方式では、車両前方(図1では右側)に搭載されるエンジン(図示せず)の動力が、前後に長いプロペラシャフト1からディファレンシャル装置3を経てドライブシャフト2へ伝えられ、左右の後輪(駆動輪;図示せず)を回転させる。ディファレンシャル装置3では、プロペラシャフト1の回転が、コンパニオンフランジ38を介してピニオン軸31に伝達される。ピニオン軸31は、円筒状のスペーサ39によりアキシャル方向に所定の間隔を有する一対の円すいころ軸受10,20によって、背面組合せで支持されている。一対の円すいころ軸受10,20は、ディファレンシャルケース34における軸受ハウジング部35の内周部に固定されている。
円すいころ軸受10(フロント側軸受)は、内輪11及び外輪12よりなる軌道輪の間に複数の円すいころ13(転動体)が保持器14によって周方向に所定間隔を保持しつつ配置されるように構成されている。
内輪11(コーン)は、その背面側にて円すいころ13の大端面(大径端部)からの負荷を受けることが可能な大鍔部11aを一体に有するとともに、その正面側にて円すいころ13の小端面(小径端部)からの負荷を受けることが可能な小鍔部11bを一体に有している。
円すいころ軸受20(リヤ側軸受)は、内輪21及び外輪22よりなる軌道輪の間に複数の円すいころ23(転動体)が保持器24によって周方向に所定間隔を保持しつつ配置されるように構成されている。
内輪21(コーン)は、その背面側にて円すいころ23の大端面(大径端部)からの負荷を受けることが可能な大鍔部21aを一体に有するとともに、その正面側にて円すいころ23の小端面(小径端部)からの負荷を受けることが可能な小鍔部21bを一体に有している。
ピニオン軸31の後端にはピニオンギヤ32が固定され、ピニオンギヤ32とギヤ結合されたリングギヤ33の回転により、ディファレンシャルケース34の油溜り34a内の潤滑油Lがかき上げられる。
なお、コンパニオンフランジ38(連結継手)は、プロペラシャフト1とピニオン軸31とを連結するとともに、ナット38a(締付部材)の締め付け(螺合)により内輪11の背面11cを押圧して予圧を付与している。また、円環状のオイルシール36は、軸受ハウジング部35の内周面に固定され、コンパニオンフランジ38に摺動して、潤滑油Lの外部への漏れを防止する。環状のデフレクタ37(保護部材)はコンパニオンフランジ38に固定され、ラジアル方向外側に延びて軸受ハウジング部35の外周面にまで達し、オイルシール36に異物が侵入しないようにアウタ側から覆っている。
軸受ハウジング部35内には、リザーバタンク40が取り付けられている。リザーバタンク40は、一対の円すいころ軸受10,20の上方に配置されている。リザーバタンク40の底壁41には、円すいころ軸受10に対応してフロント側流出口41aが形成され、円すいころ軸受20に対応してリヤ側流出口41bが形成されている。
フロント側流出口41aは、円すいころ軸受10に適量の潤滑油Lが供給されるように円すいころ軸受10に近い所定の位置に設けられ、リヤ側流出口41bは、円すいころ軸受20に適量の潤滑油Lが供給されるように円すいころ軸受20に近い所定の位置に設けられている。このフロント側流出口41aは、リヤ側流出口41bに比べて開口面積が大きく設定されており、フロント側流出口41aを通して滴下される潤滑油Lの油量の方がリヤ側流出口41bを通して滴下される潤滑油Lの油量よりも多くなるように設定されている。また、リザーバタンク40は、仕切壁42によりフロント側流出口41aが属するフロント室43とリヤ側流出口41bが属するリヤ室44とに仕切られている。
次に、上記のように構成された第1実施形態の動作について説明する。リングギア33でかき上げられた油溜り34a内の潤滑油Lの大部分は、軸受ハウジング部35の内壁面に沿う給油路35aを通ってリザーバタンク40に溜められる。リザーバタンク40に溜められた潤滑油Lは、フロント側流出口41aを通して円すいころ軸受10における内輪11の正面側から供給され、リヤ側流出口41bを通して円すいころ軸受20における内輪21の正面側から供給される。
具体的には、円すいころ軸受10,20において、内輪11,21の正面側へ供給された潤滑油Lは、ポンプ作用と呼ばれる油の引き込み現象により、各軸受10,20内に進入し、円すいころ13,23の回転に伴う遠心力で内輪11,21と外輪12,22との間を遡上し、内輪11,21の背面側である大鍔部11a,21a側から排出される。
なお、リングギア33でかき上げられた潤滑油Lの一部分は、リングギア33の外周に沿う給油路35bを通って、円すいころ軸受20における内輪21の大鍔部21a側へも供給される。このように、後方側の円すいころ軸受20では、潤滑油Lの流入量(供給量)不足が前方側の円すいころ軸受10よりも発生し難い。
以上の説明からも明らかなように、この第1実施形態においては、リザーバタンク40に溜められた潤滑油Lがフロント側流出口41aを通して円すいころ軸受10に供給され、リヤ側流出口41bを通して円すいころ軸受20に供給される。したがって、一つの流出口のみを通して円すいころ軸受10に潤滑油Lを供給する場合よりも、円すいころ軸受10に供給される潤滑油Lの油量を多くすることが可能となる。これにより、ディファレンシャル装置3内の潤滑油Lの全体量を少なく設定しても、車両の始動時に円すいころ軸受10において潤滑不足による焼き付きが発生することを防止することが可能である。
また、フロント側流出口41aは、リヤ側流出口41bよりも開口面積が大きく設定されている。これにより、リザーバタンク40内の潤滑油Lの油量が少ない状態でも、リザーバタンク40から円すいころ軸受10に滴下される潤滑油Lの油量を十分に確保することができる。
また、リザーバタンク40は、仕切壁42によりフロント側流出口41aが属するフロント室43とリヤ側流出口41bが属するリヤ室44とに仕切られている。これにより、潤滑油Lの油量が仕切壁42の上端位置を下回った状態では、フロント室43に溜められた潤滑油Lがフロント側流出口41aを通して円すいころ軸受10に供給され、リヤ室44に溜められた潤滑油Lがリヤ側流出口41bを通して円すいころ軸受20に供給されるようになるので、円すいころ軸受10に滴下される潤滑油Lの油量をより一層十分に確保することができる。なお、仕切壁42を設ければこのような効果が得られるが、仕切壁42を省略した構成としてもよい。
(変形実施形態)
上記第1実施形態では、フロント室43に溜められた潤滑油Lがフロント側流出口41aを通して円すいころ軸受10に滴下され、リヤ室44に溜められた潤滑油Lがリヤ側流出口41bを通して円すいころ軸受20に滴下されるように構成したが、例えば図2に示すように、フロント側流出口41aに連通する樋部45を設け、リヤ側流出口41bに連通する樋部46を設けてもよい。
この変形実施形態では、フロント室43に溜められた潤滑油Lがフロント側流出口41aから樋部45を通して円すいころ軸受10に直接的に供給され、リヤ室44に溜められた潤滑油Lがリヤ側流出口41bから樋部46を通して円すいころ軸受20に直接的に供給されるようになる。これにより、円すいころ軸受10に供給される潤滑油Lの油量を一層確実に確保することができる。なお、樋部46を設けることにより、円すいころ軸受20に供給される潤滑油Lの油量も一層確実に確保されるようになるが、上述したように、円すいころ軸受20では、潤滑油Lの流入量不足が円すいころ軸受10よりも発生し難いので、樋部46を省略した構成としてもよい。また、潤滑油Lが樋部45を通して円すいころ軸受10に直接的に供給されるので、フロント側流出口41aの開口面積(樋部45の流路面積)をリヤ側流出口41bの開口面積(樋部46の流路面積)に比して大きく設定しなくてもよい。
b.第2実施形態
上記第1実施形態では、円すいころ軸受10に対応してフロント側流出口41aを形成したが、このフロント側流出口41aに加えて、例えば図3及び図4に示すように、バルブ50を設けてもよい。なお、その他の構成は上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と同じ部材、同じ機能を果たす部位には同じ符号を付して説明を省略する。
バルブ50は、フロント側流出口41aの周辺下部に形成されたバルブケース47内に組み込まれている。バルブケース47には、フロント側流出口41aを経てケース内に流入した潤滑油Lを円すいころ軸受10に滴下するケース側流出口47aが形成されている。
バルブ50は、車両の振動に応じて弾性的に伸縮するばね51(弾性体)と、ばね51の自然長状態でフロント側流出口41aを閉じ、ばね51の伸張状態でフロント側流出口41aを開く球状の弁体52とを備えている。具体的には、フロント側流出口41aは、底壁41の下方へ向かうに従って開口面積が小さくなるテーパ状の弁座部41a1を有しており、ばね51の自然長状態では弁体52が弁座41a1にほぼ着座してフロント側流出口41aとケース側流出口47aとの連通を遮断しているが、車両の振動によるばね51の伸張状態では弁体52が弁座41a1から離間してフロント側流出口41aとケース側流出口47aとを連通させるようになっている。
この第2実施形態では、車両の停止時にバルブ50によりフロント側流出口41aが閉状態となり、フロント室43に潤滑油Lが溜められる。そして、車両の走行時にバルブ50によりフロント側流出口41aが開状態となり、フロント室内43の潤滑油Lがフロント側流出口41a及びケース側流出口47aを通して円すいころ軸受10に供給されるようになる。これにより、円すいころ軸受10に供給される潤滑油Lの油量をより一層確実に確保することができる。なお、リヤ側流出口41bは常に開状態にあるため、リア側流出口41bを通して油抜きがなされ、油溜り34a内に潤滑油が戻される。
また、バルブ50が、ばね51と弁体52とを備えたメカニカルバルブであるため、バルブ50を簡易かつ安価に構成することができる。
なお、バルブ50に加えて又は代えて、例えばイグニッションのオフでフロント側流出口41aを閉じ、イグニッションのオンでフロント側流出口41aを開くような電磁バルブを設けてもよい。
上記第1及び第2実施形態等では、軸受ハウジング部35内にリザーバタンク40を取り付けるように構成したが、リザーバタンク40を用いる代わりに、軸受ハウジング部35の内周壁をタンク状に形成してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態等では、FR方式の車両に用いるディファレンシャル装置についてのみ説明したが、FF(前方エンジン前輪駆動)方式や4WD(4輪駆動)方式の車両等に用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造を採用したディファレンシャル装置の一例を示す側面断面図。 第1実施形態の変形実施形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造を採用したディファレンシャル装置の一例を示す側面断面図。 本発明の第2実施形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造を採用したディファレンシャル装置の一例を示す側面断面図。 図3の要部拡大図。
符号の説明
3 ディファレンシャル装置
10 円すいころ軸受(フロント側軸受)
20 円すいころ軸受(リヤ側軸受)
31 ピニオン軸
32 ピニオンギヤ
33 リングギヤ
34 ディファレンシャルケース
34a 油溜り
35 軸受ハウジング部
35a 給油路
35b 給油路
40 リザーバタンク
41 底壁
41a フロント側流出口
41a1 弁座部
41b リヤ側流出口
42 仕切壁
43 フロント室
44 リヤ室
45,46 樋部
47 バルブケース
47a ケース側流出口
50 バルブ
51 ばね(弾性体)
52 弁体
L 潤滑油

Claims (4)

  1. 一端にピニオンギヤが固定されたピニオン軸が車両の前後方向に配置されたフロント側及びリヤ側軸受によって所定の間隔で支持され、前記ピニオンギヤとギヤ結合されるリングギヤによってディファレンシャルケースの油溜り内の潤滑油がかき上げられ、かき上げられた潤滑油が前記フロント側及びリヤ側軸受の上方に配置されたリザーバタンクに溜められ、溜められた潤滑油が前記リザーバタンクに形成された流出口を通して前記フロント側及びリヤ側軸受に供給されるように構成されたディファレンシャル装置の潤滑構造において、
    前記流出口は、前記フロント側軸受寄りのフロント側流出口と、前記リヤ側軸受寄りのリヤ側流出口とに分けて形成されていることを特徴とするディファレンシャル装置の潤滑構造。
  2. 前記フロント側流出口は、前記リヤ側流出口に比べて開口面積が大きく設定されている請求項1に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
  3. 前記リザーバタンクは、仕切壁により前記フロント側流出口が属するフロント室と前記リヤ側流出口が属するリヤ室とに仕切られ、前記フロント側流出口には車両の停止時に該フロント側流出口を閉状態とし、車両の走行時に該フロント側流出口を開状態とするバルブが設けられる請求項1に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
  4. 前記バルブは、車両の振動に応じて弾性的に伸縮する弾性体と、前記弾性体の収縮状態で前記フロント側流出口を閉じ、前記弾性体の伸張状態で前記フロント側流出口を開く弁体とを備える請求項3に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
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