JP2013019504A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて流れる潤滑油の貫通油量を抑制することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】内輪72と、外輪81と、これら内・外輪72、81の間に転動可能に配設される転動体85、87とを備える。軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪72、81の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成される。外輪81の小径側内周面には、内輪の小径側端面に対向する位置まで径方向内方へ環状に突出する鍔部90が形成される。鍔部90と内輪72の小径側端面との協働によって潤滑油の流入量を規制するラビリンス91が構成される。
【選択図】図3

Description

この発明は、主としてデファレンシャル装置、トランスファ装置等の動力伝達装置に用いられる転がり軸受に関する。
動力伝達装置に用いられる転がり軸受においては、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成されたものがある。
このような転がり軸受においては、例えば、特許文献1に開示されている円すいころ軸受や、特許文献2に開示されているタンデム型玉軸受が知られている。
特開2006−308008号公報 特開2003−314541号公報
ところで、円すいころ軸受とタンデム型玉軸受との軸受単体のトルクを比較すると、タンデム型玉軸受は、円すいころ軸受よりもトルクが低いのが一般的である。
しかしながら、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて流れる潤滑油の貫通油量を比較すると、タンデム型玉軸受は、円すいころ軸受よりも貫通油量が多いのが一般的である。
例えば、デファレンシャル装置等の動力伝達装置のピニオン軸を支持するために、円すいころ軸受と、タンデム型玉軸受とをそれぞれ組み付けて動力伝達装置のトルクを比較すると、タンデム型玉軸受を組み付けた動力伝達装置のトルクが、円すいころ軸受を組み付けた動力伝達装置のトルクよりも高くなる傾向にある。
これは、タンデム型玉軸受の貫通油量が円すいころ軸受よりも多く、この分だけ動力伝達装置のケース内の油面が高くなり、リングギヤによる潤滑油の攪拌トルクが上昇することに起因する。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて流れる潤滑油の貫通油量を抑制することができる転がり軸受を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係る転がり軸受は、内輪と、外輪と、これら内・外輪の間に転動可能に配設される転動体とを備え、軸受回転時のポンプ作用によって前記内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成された転がり軸受であって、
前記外輪の小径側内周面には、前記内輪の小径側端面に対向する位置まで径方向内方へ環状に突出する鍔部が形成され、この鍔部と前記内輪の小径側端面との協働によって潤滑油の流入量を規制するラビリンスが構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、外輪の鍔部と内輪の小径側端面との協働によってラビリンスを構成し、潤滑油の流入量を規制することで、内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて流れる潤滑油の貫通油量を抑制することができる。
請求項2に係る転がり軸受は、請求項1に記載の転がり軸受であって、
前記鍔部と前記内輪の一端面との対向面には、軸方向に嵌合してラビリンスを構成する環状凹部と環状凸部とが形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、外輪の鍔部と、内輪の小径側端面との対向面に形成された環状凹部と環状凸部との嵌合によって、潤滑油の流入量を良好に規制することができる。
請求項3に係る転がり軸受は、請求項1又は2に記載の転がり軸受であって、
内・外輪の間には、転動体としての玉が複列をなして配列され、
小径側に配列された玉の配設ピッチ円が大径側に配列された玉の配設ピッチ円よりも小さく設定されたタンデム型玉軸受によって構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、軸受単体のトルクが円すいころ軸受よりも低いタンデム型玉軸受とすることによって、動力伝達装置の低トルク化に効果が大きい。
この発明の実施例1に係る転がり軸受がデファレンシャル装置のピニオン軸に組み付けられた状態を示す縦断面図である。 同じくヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受を示す縦断面図である。 同じくテール側のタンデム型玉軸受の構成部品を拡大して示す縦断面図である。 同じくデファレンシャル装置にヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受を介してピニオン軸を組み付ける状態を示す説明図である。 同じく転がり軸受の変更例を示す縦断面図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、動力伝達装置としてのデファレンシャル装置10のデファレンシャルケース11は、フロントケース12とリヤケース13とがボルト5、ナット6によって一体状に連結されることで構成される。
デファレンシャルケース11内には、差動機構を構成するリングギヤ15と、このリングギヤ15に噛み合うピニオン17を有するピニオン軸16とが配設される。
ピニオン軸16の軸部18は、そのヘッド側(ピニオン17が設けられる側)が大径でテール側(先端側)に向けて小径となる多段軸状に形成され、先端部には、雄ねじ19が形成されている。
そして、ピニオン軸16は、その軸部18のヘッド側部及びテール側部が、フロントケース12内のヘッド側及びテール側の軸受ハウジング35、36にヘッド側及びテール側の転がり軸受40、70を介して回転可能に支持される。
また、フロントケース12内のヘッド側軸受ハウジング35の上部には、潤滑油の供給路30が形成され、ヘッド側軸受ハウジング35と、テール側軸受ハウジング36との間の上部には、潤滑油の放出口31が形成されている。
また、ヘッド側軸受ハウジング35と、テール側軸受ハウジング36との下部は相互に連結されると共に、ヘッド側軸受ハウジング35と、テール側軸受ハウジング36との下方には、潤滑油の戻り路32が形成されている。
また、デファレンシャルケース11(フロントケース12及びリヤケース13)内の下部には、潤滑油が溜められる油溜部が設けられている。
図2と図3に示すように、テール側転がり軸受70は、ピニオン軸16の軸部18のテール側部分に嵌込まれる内輪72と、テール側軸受ハウジング36に嵌込まれる外輪81と、これら内・外輪72、81の間に転動可能に配設され、かつ保持器86、88によって保持された転動体としての複列の玉85、87とを備えたタンデム型玉軸受71によって構成されている。
また、内・外輪72、81の間の小径側(放出口31から近い側)に配列された玉85の配設ピッチ円D1は、大径側(放出口31から遠い側)に配列された玉87の配設ピッチ円D2よりも小さく設定されている。そして、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪72、81の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成されている。
また、図3に示すように、テール側のタンデム型玉軸受71の外輪81の小径側内周面(小径側端面及び小径側端面に近い内周面を含む)には、内輪72の小径側端面に対向する位置まで径方向内方へ環状に突出する鍔部90が形成されている。そして、この鍔部90と内輪72の小径側端面との協働によって潤滑油の流入量を規制するラビリンス(微小な隙間、例えば、0.5mm〜1mm)91が構成されている。
この実施例1において、鍔部90と、内輪72の小径側端面との対向面には、軸方向に嵌合してラビリンス91を構成する環状凹部95と環状凸部96とが形成されている。
また、図3においては、鍔部90に環状凸部96が、内輪72の小径側端面に環状凹部95が形成されているが、これとは逆に、鍔部90に環状凹部95が内輪72の小径側端面に環状凸部96が形成されてもよい。また、環状凹部95と環状凸部96とはそれぞれ単数であってもよく、一方が単数で他方が複数であってもよく、さらに双方が複数であってもよい。
また、この実施例1において、ヘッド側転がり軸受40においても、テール側転がり軸受70と同様にしてタンデム型玉軸受41によって構成されている。
すなわち、ヘッド側転がり軸受40を構成するタンデム型玉軸受41は、ピニオン軸16の軸部18のヘッド側部分に嵌込まれる内輪42と、ヘッド側軸受ハウジング35に嵌込まれる外輪51と、これら内・外輪42、51の間に転動可能に配設され、かつ保持器56、58によって保持された転動体としての複列の玉55、57とを備える。
また、内・外輪42、51の間の小径側(放出口31から近い側)に配列された玉55の配設ピッチ円D3は、大径側(放出口31から遠い側)に配列された玉57の配設ピッチ円D4よりも小さく設定されている。そして、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪42、51の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成されている。
さらに、ヘッド側のタンデム型玉軸受41の外輪51の小径側内周面(小径側端面及び小径側端面に近い内周面を含む)には、径方向内方へ環状に突出する鍔部60が形成されている。この鍔部60は、内輪42の小径側端面に対向する位置まで延出されている。
そして、鍔部60と、内輪42の小径側端面との対向面には、テール側のタンデム型玉軸受71と同様にして、軸方向に嵌合してラビリンスを構成する環状凹部と環状凸部とが形成されている。
なお、図1に示すように、ピニオン軸16の軸部18の外周のヘッド側及びテール側の両タンデム型玉軸受41、71の内輪42、72の間には、筒状のスペーサ部材37が配設されている。
また、フロントケース12のテール側開口部に突出するピニオン軸16の軸部18のテール側部分には、フランジ部材20のボス部22が嵌挿されている。
そして、フロントケース12のテール側開口部の内周面と、フランジ部材20のボス部22との間には、シール部材25と、シール部材25を覆うカバー部材26とが配設される。
また、ピニオン軸16の軸部18先端部の雄ねじ19には、ピニオン軸16の軸部18のテール側部分にフランジ部材20のボス部22と締め付け固定すると共に、スペーサ部材37を塑性変形させて両タンデム型玉軸受41、71に所要とする予圧を付与するナット27が締め付けられる。
この実施例1は上述したように構成される。
したがって、エンジンの出力軸からのトルク伝達によってピニオン軸16が回転すると、このピニオン軸16のピニオン17に噛み合ってリングギヤ15が回転する。
すると、デファレンシャルケース11の下部に溜められた潤滑油がリングギヤ15の回転によってかき上げられる(攪拌される)。そして、かき上げられた潤滑油が供給路30の入口から流入して流れ、放出口31から放出される。放出口31から放出された潤滑油は、ヘッド側及びテール側の両タンデム型玉軸受41、71の各内・外輪42、72、51、81の間の小径側から大径側へ向けて流れて貫通した後、戻り路32を流れて戻される。
さて、テール側転がり軸受70としてのテール側のタンデム型玉軸受71の外輪81の鍔部90と、内輪72の小径側端面との協働によってラビリンス(微小な隙間)91が構成される。そして、このラビリンス91によって、テール側のタンデム型玉軸受71の小径側からの潤滑油の流入を規制することができる。これによって、テール側のタンデム型玉軸受71の内・外輪72、81の間の小径側から大径側へ向けて流れる潤滑油の貫通油量を抑制することができる。
また、この実施例1において、外輪81の鍔部90と、内輪72の小径側端面との対向面に形成された環状凹部95と環状凸部96との嵌合によるラビリンス91によって、潤滑油の流入量を良好に規制することができる。
また、この実施例1において、ヘッド側転がり軸受40としてのヘッド側のタンデム型玉軸受41においても、テール側のタンデム型玉軸受71と同様にして、外輪51の鍔部60と、内輪42の小径側端面との環状凹部と環状凸部との嵌合によるラビリンスによって、潤滑油の流入量を良好に規制することができる。
前記したように、デファレンシャル装置10のピニオン軸16のヘッド側とテール側とに、ヘッド側転がり軸受40としてのタンデム型玉軸受41とテール側転がり軸受70としてのタンデム型玉軸受71とを配設してピニオン軸の転がり軸受装置とすることで、ヘッド側及びテール側の各タンデム型玉軸受41、71に対する貫通油量を良好に抑制することができる。これによって、デファレンシャルケース11内の油面を低く保つことができる。この結果、リングギヤ15による潤滑油の攪拌トルクを低減することができる。
また、ヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受41、71の外輪51、81の小径側内周面に鍔部60、90を形成することによって、内輪42、72の外周面の大径側内輪軌道面と、小径側内輪軌道面に対し玉55、57、85、87を容易に配列することができる。
仮に、内輪72の小径側外周面に、外輪81の小径側端面に対向する位置まで鍔部を形成すると、この鍔部が妨害物となって玉55、57、85、87の配列が困難となる。
また、フロントケース12のヘッド側軸受ハウジング35とテール側軸受ハウジング36との間に、ヘッド側のタンデム型玉軸受41とテール側のタンデム型玉軸受71とを介してピニオン軸16を組み付ける場合、図4に示すように、先ず、フロントケース12のヘッド側軸受ハウジング35とテール側軸受ハウジング36とに、ヘッド側のタンデム型玉軸受41の外輪51と、テール側のタンデム型玉軸受71の外輪81とをそれぞれ圧入して組み付ける。
次に、ピニオン軸16の軸部18のヘッド側部分に、ヘッド側のタンデム型玉軸受41の内輪42を圧入によって組み付ける。また、内輪42を圧入する前に予め、内輪42の外周面の大径側及び小径側の各内輪軌道面に、玉55、57及び保持器56、58を組み付ける。
その後、ピニオン軸16の軸部18をヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受41の外輪51、81の内周に挿通する。そして、ピニオン軸16の軸部18のヘッド側のタンデム型玉軸受41の内輪42の玉55、57を、外輪51の大径側及び小径側の外輪軌道面に嵌込む。また、ピニオン軸16の軸部18の外周にはスペーサ部材37を挿通する。
その後、ピニオン軸16の軸部18のテール側部分に、テール側のタンデム型玉軸受71の内輪72(この内輪72の外周面の大径側及び小径側の各内輪軌道面には、予め玉85、87及び保持器86、88を組み付ける。)を圧入によって組み付ける。そして、内輪72の玉85、87を外輪81の大径側及び小径側の外輪軌道面に嵌込む。
その後、フロントケース12のテール側開口部に突出するピニオン軸16の軸部18のテール側部分に、フランジ部材20のボス部22を嵌挿する。この際、フロントケース12のテール側開口部の内周面、又はフランジ部材20のボス部22の外周面にシール部材25を配設する。
また、フランジ部材20のボス部22の外周面にカバー部材26を配設する。
その後、ピニオン軸16の軸部18先端部の雄ねじ19にナット27をねじ込んで、フランジ部材20のボス部22を締め付け固定すると共に、ヘッド側及びテール側の両タンデム型玉軸受41、71の両内輪42、72の間でスペーサ部材37を塑性変形させ、ヘッド側及びテール側の両タンデム型玉軸受41、71に所要とする予圧を付与する。
これによって、フロントケース12のヘッド側及びテール側の軸受ハウジング35、36の間に、ヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受41、71を介してピニオン軸16を組み付ける。
そして、前記したように、フロントケース12のヘッド側軸受ハウジング35とテール側軸受ハウジング36との間に、ヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受41、71を介してピニオン軸16を組み付ける際に、ヘッド側及びテール側のタンデム型玉軸受41、71の外輪51、81の鍔部60、90がピニオン軸16の組み付けの妨害物となることがない。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施例1においては、テール側のタンデム型玉軸受71の外輪81の鍔部90と、内輪72の小径側端面との対向面に、軸方向に嵌合してラビリンス(微小な隙間)91を構成する環状凹部95と環状凸部96とが形成される場合を例示したが、環状凹部95と環状凸部96とは必ずしも形成しなくてもよい。また、ヘッド側のタンデム型玉軸受71も同様である。
但し、この場合、図5に示すように、テール側(及びヘッド側)のタンデム型玉軸受71(41)の外輪81(51)の小径側端部には、内輪72(42)の小径側端面との協働によって潤滑油の流入量を規制するラビリンス91(61)を構成する鍔部90(60)が径方向内方へ環状に突出して形成される。
また、前記実施例1においては、動力伝達装置がデファレンシャル装置である場合を例示したが、トランスファ装置等であっても採用することができる。
また、この発明の転がり軸受は、軸受回転時のポンプ作用によって内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成された転がり軸受であれば実施可能である。
また、デファレンシャル装置、トランスファ装置等の動力伝達装置において、ピニオン軸のヘッド側とテール側に、ヘッド側転がり軸受とテール側転がり軸受とがそれぞれ配設されたピニオン軸の転がり軸受装置としても構成することができる。
この場合、各転がり軸受の貫通油量を抑制した分だけ、動力伝達装置のケース内の油面を低く保つことができ、リングギヤによる潤滑油の攪拌トルクを低減することができる。
また、ピニオン軸の転がり軸受装置として構成した場合、ヘッド側転がり軸受と、テール側転がり軸受とが、共に円すいころ軸受であってもよく、またタンデム型玉軸受であってもよい。
さらに、ヘッド側転がり軸受と、テール側転がり軸受とのうち、一方が円すいころ軸受で、他方がタンデム型玉軸受であってもよい。
10 デファレンシャル装置(動力伝達装置)
16 ピニオン軸
17 ピニオン
18 軸部
40 ヘッド側転がり軸受
41 ヘッド側のタンデム型玉軸受(転がり軸受)
42 内輪
51 外輪
55、57 玉(転動体)
56、58 保持器
60 鍔部
70 テール側転がり軸受
71 タンデム型玉軸受(転がり軸受)
72 内輪
81 外輪
85、87 玉(転動体)
86、88 保持器
90 鍔部
91 ラビリンス
95 凹部
96 凸部

Claims (3)

  1. 内輪と、外輪と、これら内・外輪の間に転動可能に配設される転動体とを備え、軸受回転時のポンプ作用によって前記内・外輪の間の小径側から大径側へ向けて潤滑油が流れるように構成された転がり軸受であって、
    前記外輪の小径側内周面には、前記内輪の小径側端面に対向する位置まで径方向内方へ環状に突出する鍔部が形成され、この鍔部と前記内輪の小径側端面との協働によって潤滑油の流入量を規制するラビリンスが構成されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受であって、
    前記鍔部と前記内輪の一端面との対向面には、軸方向に嵌合してラビリンスを構成する環状凹部と環状凸部とが形成されていることを特徴とする転がり軸受。
  3. 請求項1又は2に記載の転がり軸受であって、
    内・外輪の間には、転動体としての玉が複列をなして配列され、
    小径側に配列された玉の配設ピッチ円が大径側に配列された玉の配設ピッチ円よりも小さく設定されたタンデム型玉軸受によって構成されていることを特徴とする転がり軸受。
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