JP2009174641A - プーリ - Google Patents

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JP2009174641A
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pulley
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和生 ▲濱▼田
Kazuo Hamada
Hiroshi Ueno
弘 上野
Kunio Yanai
邦夫 柳井
Masanori Shinohara
正則 篠原
Takao Uno
共生 宇野
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Abstract

【課題】プーリの外周面の真円度を向上させる。
【解決手段】プーリ10は、外周面にベルトが巻掛けられる樹脂製の外側円筒部20と、この外側円筒部20の径方向内側に同軸心状に配置され、内周面に転がり軸受が装着される樹脂製の内側円筒部21と、前記外側円筒部20の内周面と前記内側円筒部21の外周面とを連結する複数のリブ22とを備える。リブ22は、径方向の仮想線に対して周方向に傾斜して設けられた金属製の板バネ部材からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車エンジンにおけるクランクシャフトと補機との間のベルト伝動系においてベルトをガイドするアイドラ等として用いられるプーリに関する。
自動車において、オルタネータ等の補機にエンジンの回転動力を伝達するためのベルト伝動系には、ベルトをガイドするアイドラプーリが設けられている。近年、このアイドラプーリには、軽量化やコストダウンのために樹脂製のものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図4(a)は従来の樹脂製プーリの上半分を示す側面図、図4(b)は、(a)のC−C矢視断面図である。従来の樹脂製プーリ110は、外周面に伝動ベルトが巻掛けられる外側円筒部120と、この外側円筒部120の径方向内側に同軸心状に配置され、内周面に転がり軸受111が装着される内側円筒部121と、この内側円筒部121と外側円筒部120とを軸方向中央において相互に連結する円板部123と、円板部123の軸方向両側において、内側円筒部121と外側円筒部120とを相互に連結する複数のリブ122とを備えている。外側円筒部120、内側円筒部121、円板部123、及びリブ122は、転がり軸受111をインサートした状態で射出成形によって一体成形される。
特開平7−63249号公報
図4に示す樹脂製プーリ110は、リブ122が径方向に向けて放射状に形成され、円板部123も径方向に向けて形成されているので、外側円筒部120に対してリブ122及び円板部123が垂直に突っ張った状態となる。そのため、ベルトから外側円筒部120へ荷重が付与されると、リブ122や円板部123との接合部近傍で外側円筒部120に応力が集中しやすくなる。また、ベルトからの衝撃や振動は、外側円筒部120からリブ122を介して内側円筒部121に殆ど緩和されずに伝わるので、転がり軸受111が大きな衝撃や振動を受け得る。そのため、転がり軸受111に白層剥離等の損耗が生じやすく、寿命が低下する可能性がある。
一方、図4に示す樹脂製プーリ110は、外側円筒部120に対してリブ122が垂直に突っ張った状態となっているので、射出成形の際にリブ形成部分とリブ間とで外側円筒部120の外周面に凹凸が生じやすく、真円度が悪化する。外側円筒部120の外周面にはベルトが巻掛けられるため、当該外周面の真円度の悪化は、騒音の発生やベルトの耐久性低下の原因となる。
また、図4に示す樹脂製プーリ110には円板部123が形成されているので、樹脂製プーリ110に対する軸方向の空気の流れが円板部123により遮断されてしまう。そのため、樹脂製プーリの放熱性が低下し、転がり軸受111内に注入されたグリースが熱影響により劣化し易くなる。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、プーリの衝撃や振動の吸収作用を高めることを主たる目的とする。
本発明のプーリは、外周面にベルトが巻掛けられる樹脂製の外側円筒部と、この外側円筒部の径方向内側に同軸心状に配置された樹脂製の内側円筒部と、前記外側円筒部の内周面と前記内側円筒部の外周面との間に配置された複数のリブとを備えており、
前記リブが、軸方向視で径方向の仮想線に対して周方向に傾斜して設けられた金属製の板バネ部材からなることを特徴とする。
この構成によれば、リブが金属製の板バネ部材から形成されるとともに、径方向の仮想線に対して周方向に傾斜して設けられているので、従来技術(図4参照)のように外側円筒部に対してリブが垂直に突っ張った状態にならず、ベルトからの荷重が外側円筒部に付与されたときに、リブとの接合部分で外側円筒部に応力が集中しにくく、応力を分散することができる。さらに、ベルトから伝わる衝撃や振動によってリブ自身が撓みやすくなり、衝撃や振動をリブによって吸収することができる。そのため、プーリの破損を防止し、耐久性を向上することができる。また、プーリの内側円筒部に転がり軸受が装着されている場合には、この転がり軸受の耐久性も向上することができる。
また、本発明では、外側円筒部と内側円筒部とが樹脂製で、リブが金属製であるため、それぞれを個別に形成したうえで組み立てにより一体化することが可能となる。そのため、外側円筒部をほぼ均等な厚さの筒体とすることができ、射出成型時に外周面に凹凸が生じにくくなる。したがって、外側円筒部の真円度を向上することができる。
周方向に隣接する前記リブの間には、軸方向に貫通する空孔部が形成されていることが好ましい。この構成によりプーリの放熱性を高めることができる。したがって、プーリに転がり軸受が装着されている場合には、転がり軸受に供給された潤滑剤に対する熱影響を少なくし、潤滑剤の寿命を延ばすことができる。
周方向に隣接する前記リブは、互いに逆向きに傾斜するように配置されていることが好ましい。
前記リブの径方向外端部は、径方向外方へ向かうほど径方向の仮想線に対する傾斜角度が大きくなるように形成されていることが好ましい。また、前記リブの径方向内端部は、径方向内方へ向かうほど径方向の仮想線に対する傾斜角度が大きくなるように形成されていることが好ましい。これらの構成によって、応力の分散効果、及び衝撃や振動の吸収効果を更に高めることができる。
本発明によれば、プーリの衝撃や振動の吸収作用を高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るプーリの側面図であり、図2は、図1のA−A矢視断面図である。プーリ10は、転がり軸受11とプーリ本体12とからなる。転がり軸受11は、内輪14と、外輪15と、内輪14及び外輪15の間に転動可能に配置された複数の玉(転動体)16と、複数の玉16を保持する保持器18と、内輪14と外輪15との間の空間部を密封するシール部材17とを備えている。内輪14の内周面には、図示しない軸が嵌合され、この軸とプーリ本体12とが転がり軸受11を介して相対回転可能とされる。
プーリ本体12は、外輪15の外周面に装着されている。プーリ本体12は、外輪15の外周面に内周面21bが嵌合された内側円筒部21と、この内側円筒部21と同軸心状に配置された外側円筒部20と、内側円筒部21と外側円筒部20との間に設けられ、両者21,20を連結する複数のリブ22とを備えている。外側円筒部20は射出成形により形成され、内側円筒部21は、転がり軸受11をインサートした状態で射出成形により形成されている。複数のリブ22は、バネ鋼等の金属製の板バネ部材からなる。なお、外側円筒部20及び内側円筒部21は、ナイロン等の熱可塑性樹脂を素材として、グラスファイバー等の強化繊維やエラストマ等の添加剤を加えた材料にて成形されている。もっとも、フェノール樹脂等の熱可塑性樹脂に強化繊維や添加剤を加えた材料にて成形することも可能である。
内側円筒部21の内周面21bの軸方向両側には、径方向内方へ突出する突条21cが全周にわたって形成され、軸方向両側の突条21cの間に外輪15が嵌合されている。外側円筒部20の外周面20aには、図示しないベルトが巻掛けられ、このベルトの回送に伴ってプーリ本体12が回転する。
図1に示すように、複数のリブ22は側面視(軸方向視)でジグザグ形状に配置されている。具体的には、図3に示すように、各リブ22は、径方向に延びる仮想線Z(以下、「径方向線Z」という)に対して周方向一方側に傾斜した第1リブ22Aと、周方向他方側に傾斜した第2リブ22Bとからなり、第1,第2リブ22A、22Bは周方向交互に配置されている。
また、複数のリブ22は、側面視において全体として正弦波のような波形状に形成されている。各リブ22は、径方向外端部22a及び径方向内端部22cが円弧状に形成されており、両端部22a,22cの間の中間部22bでは、直線状又は両端部22a,22cよりも緩やかな円弧状に形成されている。
したがって、各リブ22の径方向外端部22aは、径方向外方へ向かうほど径方向線Zに対する傾斜角度が大きくなり、各リブ22の径方向内端部22cは、径方向内方へ向かうほど径方向線Zに対する傾斜角度が大きくなっている。
周方向に隣接する第1,第2リブ22A,22Bは、径方向内端部22c同士、及び径方向外端部22a同士が直接的に連結され、一体化されている。すなわち、複数のリブ22は、帯板状の板バネ部材を波形状に屈曲することによって一体形成されている。また、リブ22と外側円筒部20及び内側円筒部21とは、例えば、外側円筒部20及び内側円筒部21にリブ22側へ突出する係合片を一体に形成し、この係合片をリブ22に形成したスリットや溝に嵌合させることによって連結することができる。逆に、リブ22に外側円筒部20及び内側円筒部21側に突出する係合片を形成し、外側円筒部20及び内側円筒部21に係合片を嵌合させるスリットや溝を形成してもよい。
図1に示すように、外側円筒部20と内側円筒部21とはリブ22のみで連結されており、周方向に隣接する第1,第2リブ22A,22Bの間には、プーリ本体12を軸方向に貫通する空孔部Sが形成されている。
以上の構成において、プーリ本体12は、外側円筒部20と内側円筒部21との間に複数のリブ22を備え、このリブ22は、金属製の板バネ部材から形成されるとともに、径方向線Z(図3参照)に対して周方向に傾斜しているので、図4に示す従来技術のように外側円筒部120に対してリブ122が垂直に突っ張った状態にならない。そのため、ベルトからの荷重が外側円筒部20に付与されたときに、リブ22との接合部分で外側円筒部20に応力が集中しにくくなり、応力が分散される。さらに、ベルトから伝わる衝撃や振動によってリブ22自身が径方向に撓みやすくなるので、弾力性が増し、当該衝撃及び振動をリブ22によって好適に吸収することができる。そのため、プーリ本体12や転がり軸受11の破損を防止し、耐久性を向上することができる。
なお、図3に示すように、リブ22は、径方向外端部22aが円弧状に形成され、径方向外方へ向かうほど傾斜角度が大きく外側円筒部20に沿うように形成されているので、上述の応力の分散作用や、衝撃及び振動の吸収作用をより高めることができる。
また、外側円筒部20と内側円筒部21とは樹脂製であるが、リブ22は金属製であり、これらはそれぞれ個別に形成された後、組み立てることによって一体化される。そのため、外側円筒部20はほぼ均等な厚さの筒体とすることができ、射出成型時に外周面に凹凸が生じにくくなり、真円度を向上することができる。
プーリ本体12には、軸方向に貫通するように空孔部Sが形成されているので、プーリ本体12の放熱性を高めることができる。そのため、転がり軸受11内に封入されたグリースが熱により劣化するのを防止し、グリースの寿命を延ばすことができる。また、プーリ本体12は、図4に示すような円板部123を備えていないので、軽量化を図ることができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。例えば、上記実施の形態では、リブの径方向外端部及び径方向内端部は円弧状に形成されているが、中間部とともに一直線状に形成されていてもよい。ただし、応力の分散作用や、衝撃及び振動の吸収作用をより高めるためには、上記実施の形態のように、リブの径方向外端部及び内端部を円弧状とし、全体を波形状に形成するのが好ましい。また、複数のリブ22は、互いに一体化されずに、それぞれ分離した状態で外側円筒部20及び内側円筒部21に連結されていてもよい。
また、本発明のプーリ10は、内側円筒部21の内周面に転がり軸受11を装着したものとなっているが、内側円筒部21の内周側にボス部を形成し、このボス部を直接的に回転軸(例えば、エンジンのクランク軸等)に固定するものであってもよい。
本発明の実施の形態に係るプーリの側面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1のプーリの要部の拡大側面図である。 図4(a)は従来の樹脂製プーリの上半分を示す側面図、図4(b)は、(a)のC−C矢視断面図である。
符号の説明
10 プーリ
11 転がり軸受
12 プーリ本体
20 外側円筒部
21 内側円筒部
22 リブ
S 空孔部

Claims (3)

  1. 外周面にベルトが巻掛けられる樹脂製の外側円筒部と、この外側円筒部の径方向内側に同軸心状に配置された樹脂製の内側円筒部と、前記外側円筒部の内周面と前記内側円筒部の外周面との間に配置された複数のリブとを備えており、
    前記リブが、軸方向視で径方向の仮想線に対して周方向に傾斜して設けられた金属製の板バネ部材からなることを特徴とするプーリ。
  2. 周方向に隣接する前記リブの間に、軸方向に貫通する空孔部が形成されている請求項1に記載のプーリ。
  3. 周方向に隣接する前記リブが互いに逆向きに傾斜するように配置されている請求項1又は2に記載のプーリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011013636A1 (ja) 2009-07-27 2011-02-03 積水化学工業株式会社 製管機及び製管方法

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