JP2009174486A - 噴射弁の搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路へ添加剤を噴射する噴射弁のボディ先端部に対し、高温化抑制を図った噴射弁の搭載構造を提供する。
【解決手段】尿素水(添加剤)を噴射する噴孔が形成されたボディを形成するノズルホルダ24、及びノズルホルダ24内部に収容されて噴孔に通じる尿素水通路(添加剤通路)を開閉するニードル(弁体)を有する噴射弁20を備える。この噴射弁20は、噴孔が内燃機関の排気通路に位置するよう搭載されるとともに、噴孔から排気通路へ尿素水を噴射する。そして、ノズルホルダ24を冷却する冷却手段60のジャケット61とノズルホルダ24との間に、ノズルホルダ24よりも熱伝導率の高い材質の熱伝導部材50を配置する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関の排気通路へ尿素水等の添加剤を噴射する噴射弁の搭載構造に関する。
近年、発電所、各種工場、及び車両(特にディーゼルエンジン搭載の車両)等の内燃機関に適用されて、内燃機関の排気中のNOx(窒素酸化物)を高い浄化率で浄化する排気浄化装置として、特許文献1等に記載の尿素SCR(選択還元)システムの開発が進められており、一部実用化に至っている。この排気浄化装置は、尿素水等のNOx還元剤(添加剤)を排気通路へ噴射する噴射弁を備えている。この種の噴射弁は、尿素水を噴射する噴孔が形成されたボディ、及びボディ内部に収容されて噴孔に通じる尿素水通路を開閉する弁体を有して構成され、噴孔が内燃機関の排気通路に位置するよう搭載されることが一般的である。
特開2003−293739号公報
ここで、内燃機関の排気は高温であり、ボディのうち噴孔を形成する部位であるボディ先端部は高温の排気にさらされる。そして、高温(例えば約500℃)になったボディ先端部は焼き鈍りによる硬度低下を招くおそれがある。また、ボディ先端部が高温(例えば160℃以上)になると、排気中に含まれる異物(例えば、PM(粒子状物質)、未燃燃料、潤滑油、添加剤、又はこれらが化学反応して生成された物質)がデポジットとしてボディに付着しやすくなることが一般的に知られており、デポジットが噴孔を詰まらせる等の不具合を誘発するおそれが生じる。
このような問題に対し、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成された冷却手段を備え、ジャケットを介してボディの熱を冷却液に移動させることでボディを冷却する技術が従来より知られている。しかしながら、ボディのうち最も高温となる先端部を効率良く冷却する点に着目した技術はなく、改善の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、排気通路へ添加剤を噴射する噴射弁のボディ先端部に対し、高温化抑制を図った噴射弁の搭載構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、
添加剤を噴射する噴孔が形成されたボディ、及び前記ボディ内部に収容されて前記噴孔に通じる添加剤通路を開閉する弁体を有し、前記噴孔が内燃機関の排気通路に位置するよう搭載されるとともに、前記噴孔から前記排気通路へ前記添加剤を噴射する噴射弁と、
前記ボディを冷却する冷却手段と前記ボディとの間に配置され、前記ボディよりも熱伝導率の高い材質の熱伝導部材と、
を備えることを特徴とする。
これによれば、ボディのうち噴孔を形成する部位であるボディ先端部の熱の一部は、熱伝導部材に伝導(図5(a)中の矢印H1参照)された後、熱伝導部材内部にて反先端部側に伝導(図5(a)中の矢印H4参照)される。そして、熱伝導部材はボディに比べて高熱伝導率であるため、熱伝導部材が無い場合におけるボディの軸方向熱分布に比べ、熱伝導部材の軸方向熱分布は均一化される。よって、熱伝導部材が無い場合におけるボディから冷却手段への伝熱量(熱移動量)に比べ、熱伝導部材から冷却手段への伝熱量を増大でき、ひいてはボディ先端部を効率良く冷却できる。
請求項2記載の発明では、前記熱伝導部材は、前記ボディの外面に沿って環状に延びる筒状に形成されていることを特徴とする。そのため、熱伝導部材を環状でない形状にした場合に比べて、ボディに対する熱伝導部材の接触面積を容易に増大させることができる。よって、ボディから熱伝導部材への伝熱量を増大でき、ひいてはボディを効率良く冷却できる。
請求項3記載の発明では、前記熱伝導部材は、前記筒状の本体部、及びその本体部から前記冷却手段に向けて突出する突出部を有して構成されていることを特徴とする。そのため、突出部を有しない形状に比べて、冷却手段に対する熱伝導部材の接触面積を容易に増大させることができる。よって、熱伝導部材から冷却手段への伝熱量を増大でき、ひいてはボディを効率良く冷却できる。
請求項4記載の発明では、前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、前記本体部は、前記ジャケットに形成された挿入穴に挿入配置され、前記突出部は、前記本体部の筒状端部に形成されるとともに、前記挿入穴へ前記本体部を挿入することに伴い、前記ジャケットのうち前記挿入穴の周縁に位置する当接面に当接することを特徴とする。
上記発明に反し、例えば本体部の筒状中間部位に突出部を形成しようとすると、本体部の外面全体をジャケットに接触させるよう本体部を挿入穴に挿入配置することが困難となり、現実的でない。これに対し、本体部の筒状端部に突出部を形成する上記発明によれば、本体部のうち反突出部側から挿入穴に挿入させれば、本体部の外面全体をジャケットに接触させるよう挿入配置することを容易に実現できる。
請求項5記載の発明では、前記突出部は、前記本体部の筒状両端部のうち、前記排気通路から遠い側の端部に形成されていることを特徴とする。ここで、本発明に反し、突出部を排気通路に近い側の端部に形成した場合には、その突出部が排気通路の排気により加熱されてしまうことが懸念される。この懸念に対し、本発明では突出部を排気通路から遠い側の端部に形成するので、突出部が排気により加熱されにくくできる。
ここで、請求項1記載の如く冷却手段とボディとの間に熱伝導部材を配置するにあたり、排気通路の排気が、ジャケットと熱伝導部材との間、或いはボディと熱伝導部材との間から排気通路外部に漏れ出てしまうことが懸念される。
この懸念に対し請求項6記載の発明では、前記突出部は、前記本体部の外面に沿って環状に延びる鍔状に形成され、前記突出部のうち前記当接面と当接する面は、前記排気通路の排気に対して前記ジャケットと前記熱伝導部材との間をシールするシール面として機能することを特徴とする。よって、ジャケットと熱伝導部材との間にガスケット等のシール部材を配置することを不要にできる。
また、請求項7記載の発明では、前記突出部は、前記本体部の外面に沿って環状に延びる鍔状に形成され、前記突出部のうち、前記挿入穴へ前記本体部を挿入することに伴い前記本体部と当接する面は、前記排気通路の排気に対して前記ボディと前記熱伝導部材との間をシールするシール面として機能することを特徴とする。よって、ボディと熱伝導部材との間にガスケット等のシール部材を配置することを不要にできる。
請求項8記載の発明では、前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、前記熱伝導部材は、前記冷却液に直接触れることなく前記ジャケットと接触するよう配置されていることを特徴とする。また、請求項9記載の発明では、前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、前記熱伝導部材の少なくとも一部分は、前記冷却通路に配置されて前記冷却液に直接冷却されることを特徴とする。なお、上記請求項9記載の発明を実施するにあたり、請求項3記載の突出部を冷却通路に配置することが望ましい。
上記請求項9記載の発明によれば、熱伝導部材の少なくとも一部分が冷却液に直接冷却されるので、熱伝導部材が冷却液により冷却される度合いを向上できる。但し、噴射弁を洗浄する等のメンテナンスを行うにあたり、熱伝導部材とともに噴射弁をジャケットから取り外す時には、冷却通路のうち突出部が配置されている部分から冷却液が漏れ出てしまうことを回避すべく、前記取り外しの作業に先立って冷却液を一旦抜き出す作業を要する。これに対し、上記請求項8記載の発明によれば、熱伝導部材は冷却液に直接触れることなくジャケットと接触するよう配置されているので、上述の冷却液抜出作業を不要にしつつ、熱伝導部材とともに噴射弁をジャケットから取り外すことができる。
請求項10記載の発明では、前記ボディのうち前記噴孔を形成する部位であるボディ先端部に対向するよう配置されるとともに、前記噴孔から噴射された添加剤を通過させる通過穴が形成されたプレート部材を備え、前記プレート部材には、前記排気通路を流れる排気のうち前記ボディ先端部に向かって流れてくる排気流を前記ボディ先端部から逸らすよう偏向させる偏向面が形成されていることを特徴とする。
これによれば、ボディ先端部に向かって流れてくる排気流(図1中の矢印Y2参照)は、プレート部材に衝突した後、当該プレート部材の偏向面によりボディ先端部から逸れるよう偏向される(図1中の矢印Y3参照)。よって、排気流がボディ先端部及び熱伝導部材に直接衝突することを回避できるので、ボディ先端部及び熱伝導部材が排気流によって加熱されることを抑制できる。
ここで、プレート部材もボディ先端部と同様に高温の排気にさらされて加熱された状態となる。すると、プレート部材の熱がボディ先端部又は熱伝導部材に伝熱してしまいボディ先端部又は熱伝導部材を加熱することが懸念される。この懸念に対し、請求項11記載の発明では、前記プレート部材は、前記ボディ先端部又は前記熱伝導部材との間に隙間を有するよう、或いは、前記ボディ先端部又は前記熱伝導部材と線接触するよう配置されていることを特徴とする。よって、プレート部材からボディ先端部又は熱伝導部材への伝熱量を低減できる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態に係る噴射弁は、図1に示す排気浄化装置を構成するものであり、この排気浄化装置は、車載ディーゼルエンジン(内燃機関)の燃焼室から排出されて排気管10の排気通路10aを流れる排気を浄化する。
排気浄化装置は、排気浄化反応を促進する触媒装置(図示せず)と、触媒装置の排気上流側に配置され、排気通路10a中の排気に対して尿素水溶液(添加剤)を噴射供給する噴射弁20とを有して構成されている。触媒装置は、NOxの還元反応(排気浄化反応)を促進するものである。
このような構成による排気浄化装置では、噴射弁20により排気中へ尿素水溶液を噴射供給し、排気の流れ(排気流)を利用してその排気共々尿素水溶液を下流の触媒へ供給するとともに、該触媒上でNOxの還元反応を行うことによってその排気を浄化する。NOxの還元に際しては、尿素水溶液が排気熱で加水分解されることによりアンモニア(NH3)が生成され、触媒にて選択的に吸着された排気中のNOxに対し、このアンモニアが添加される。そして、同触媒上で、そのアンモニアに基づく還元反応が行われることによって、NOxが還元、浄化されることになる。
尿素水タンク11に貯蔵された尿素水溶液(以下、単に尿素水と呼ぶ)は、尿素水ポンプ12により汲み上げられて吐出され、フィルタ13を介して噴射弁20に供給される。なお、尿素水ポンプ12から吐出された余剰尿素水は、レギュレータ14により尿素水タンク11に戻される。また、尿素水ポンプ12及び噴射弁20の作動はエンジンECU15により制御される。
次に、図2及び図3を参照して噴射弁20の構成について説明する。図2は噴射弁20の断面図であり、図3は図2の拡大図である。噴射弁20のハウジング21は円筒状に形成されている。ハウジング21は、第一磁性部21a、非磁性部21b及び第二磁性部21cを有している。非磁性部21bは、第一磁性部21aと第二磁性部21cとの磁気的な短絡を防止する。第一磁性部21a、非磁性部21b及び第二磁性部21cは、例えばレーザ溶接などにより一体に接続されている。
ハウジング21の軸方向の一方の端部には入口部材22が取り付けられている。入口部材22に形成された尿素水入口22aには、尿素水ポンプ12から吐出された尿素水が供給される。尿素水入口22aに供給された尿素水は、異物を除去するフィルタ23を経由してハウジング21の内周側に流入する。
ハウジング21の他方の端部には、ノズルホルダ24が設置されている。ノズルホルダ24は、円筒状に形成され、内側にノズルボディ25を収容する。ノズルボディ25は、円筒状に形成され、例えば圧入あるいは溶接などにより、ノズルホルダ24に固定されている。なお、ノズルホルダ24及びノズルボディ25は、特許請求の範囲に記載の「ボディ」に相当するものであり、当該ボディは、別体に形成されたノズルホルダ24及びノズルボディ25を溶接等により接続して構成してもよいし、同一の母材から削り出し、又は鋳造等により一体に構成してもよい。
ノズルボディ25は、図3に示すように先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面に弁座部25aを有している。また、ノズルボディ25の端面には、尿素水入口22aに供給された尿素水を噴射する複数の噴孔25bが形成されている。なお、尿素水入口22aに供給された尿素水は、入口部材22内部、ハウジング21内部、ノズルホルダ24内部、ノズルボディ25内部を順に流通した後、噴孔25bから排気通路10aに噴射される。
ノズルボディ25のうち噴孔25bが形成される先端部分は、噴射弁20の中心線J1に対して垂直に拡がる板状に形成されており、噴孔25bが貫通する向きは、噴孔25bの出口部が噴孔25bの入口部よりも中心線J1の外側に位置するように傾斜している。つまり、噴孔25bの中心線J2(図4参照)は中心線J1と交差するよう傾斜する。
ハウジング21、ノズルホルダ24及びノズルボディ25により、内部に収容室を形成するバルブボディを構成している。その収容室には、ニードル26(弁体)が軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル26は、ノズルボディ25と概ね同軸上に配置されており、ノズルボディ25との間に尿素水が流れる尿素水通路27(添加剤通路)を形成する。また、ニードル26の端部には、ノズルボディ25の弁座部25aと当接可能なシール部26aが形成されている。
噴射弁20は、図2に示すようにニードル26を駆動する駆動部40を有している。駆動部40は、スプール41、コイル42、固定コア43、プレートハウジング44及び可動コア47を有している。スプール41は、ハウジング21の外周側に設置されるとともに、樹脂で筒状に形成され、外周側にコイル42が巻かれている。コイル42は、コネクタ45の端子部46に接続している。ハウジング21を挟んでコイル42の内周側には固定コア43が設置されている。固定コア43は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成され、ハウジング21の内周側に圧入などにより固定されている。プレートハウジング44は、磁性材料から形成され、コイル42の外周側を覆っている。
可動コア47は、ハウジング21内にて軸方向へ往復移動可能に設置されており、例えば鉄などの磁性材料により形成されている。そして、可動コア47にはニードル26の端部が圧入又は溶接等により接続されており、ニードル26と可動コア47とは一体的に軸方向へ往復移動する。また、可動コア47は、スプリング48の弾性力により、弁座部25aに向けて押し付けられている。したがって、可動コア47と接続されているニードル26は、シール部26aを弁座部25aに着座させる向きに押し付けられる。
コイル42に通電していないとき、可動コア47及びニードル26は弁座部25a側へ押し付けられ、シール部26aは弁座部25aに着座する。これにより、尿素水通路27が遮断されて、噴孔25bからの尿素水噴射が停止される。一方、コイル42に通電したときには、可動コア47が固定コア43に吸引されてニードル26が弁座部25aから離座し、尿素水通路27が開放されて噴孔25bから尿素水が噴射される。
次に、先述のバルブボディのうちノズルホルダ24及びノズルボディ25に関し、これらノズルホルダ24及びノズルボディ25の材質には、耐熱性及び強度が求められることに加え、尿素水に対する耐腐食性を有する材質が望ましい。そこで本実施形態では、ノズルホルダ24及びノズルボディ25をステンレス製としている。特にノズルボディ25については、その弁座部25aにニードル26が繰り返し当接することとなるため、耐磨耗性に優れた高硬度の材質が望まれる。この点においてもノズルボディ25の材質をステンレス製とすることが望ましい。
また、これらノズルホルダ24及びノズルボディ25は、高温の排気により加熱され、焼き鈍りによる硬度低下を招くことが懸念される。また、ノズルボディ25が高温(例えば160℃以上)になると、排気中に含まれる異物(例えば、PM(粒子状物質)、未燃燃料、潤滑油、又はこれらが化学反応して生成された物質)や噴射された尿素水がデポジットとして付着しやすくなることが一般的に知られており、デポジットが噴孔25bを詰まらせることが懸念される。
これらの懸念を解消すべく、ノズルホルダ24の外周側には、図1の拡大図である図4に示すように熱伝導部材50を介して冷却手段60が備えられている。冷却手段60は、ジャケット61内部の冷却通路62に冷却液を循環させるよう構成されており、この冷却液には、燃焼室を内部に形成するシリンダブロック等のエンジン冷却液を用いている。なお、熱伝導部材50の形状及び作用効果については後に詳述する。
ノズルホルダ24及びノズルボディ25には尿素水に対する耐腐食性が要求されるのに対し、熱伝導部材50は、尿素水に触れることがないため耐腐食性が要求されない。よって、熱伝導部材50の材質にはノズルホルダ24及びノズルボディ25よりも熱伝導率の高い材質が望ましく、本実施形態では熱伝導部材50の材質を銅製としている。また、ジャケット61の材質には、冷却液に対する耐腐食性及び耐熱性が要求されるためステンレス製を採用している。
また、熱伝導部材50の本体部51の肉厚寸法は、ジャケット61の肉厚よりも大きく設定することが望ましい。さらに、本体部51の肉厚寸法は、ノズルホルダ24の肉厚よりも大きく設定することが望ましい。
次に、噴射弁20の取り付け構造について説明する。ジャケット61は、シリンダヘッド、シリンダブロック或いはこれらに備えられた取付部材16の貫通穴16aに、溶接等により取り付けられている。ジャケット61は略円筒形状であり、ジャケット61の円筒内部には排気通路10aの反対側から熱伝導部材50が挿入配置されている。また、熱伝導部材50は略円筒形状であり、熱伝導部材50の円筒内部には排気通路10aの反対側からノズルホルダ24が挿入配置されている。
熱伝導部材50は、噴射弁20が挿入配置された状態でジャケット61に挿入して組み付けるようにしてもよいし、噴射弁20が挿入配置されていない状態でジャケット61に組み付けてもよい。但し、ジャケット61に対する噴射弁20の脱着とは別に、熱伝導部材50はジャケット61に対して脱着可能に構成することが望ましい。
図4に示すように熱伝導部材50は、円筒状の本体部51、及びその本体部51から径方向外側に突出する突出部52を有して構成されており、ノズルホルダ24及びノズルボディ25と概ね同軸上に配置されている。本体部51及び突出部52の内周面50aは、その全体がノズルホルダ24の外周面と接触している。この接触面を通じて、ノズルホルダ24の熱が熱伝導部材50に移動することとなる。また、本体部51及び突出部52の外周面50bは、その全体がジャケット61の内周面と接触している。この接触面を通じて、熱伝導部材50の熱がジャケット61に移動し、冷却液と熱交換することで冷却されることとなる。
噴射弁20は、クランプK(図2中の二点鎖線参照)により取付部材16に固定されている。より具体的に説明すると、ノズルホルダ24には径方向に突出するフランジ部24Fが形成されている。そして、図4に示すように、フランジ部24Fのうち熱伝導部材50と反対側の面は、クランプKの一端に押し付けられる係止面24aとして機能し、フランジ部24Fのうち熱伝導部材50の側の面は、熱伝導部材50の端面52aに当接する当接面24bとして機能する。
突出部52のうち前記端面52aと反対側の面は、ジャケット61に形成された段差部61a(当接面)に当接する当接面52bとして機能する。ジャケット61は、溶接等により取付部材16に固定されている。そして、クランプKの他端は取付部材16等に固定されている。
したがって、ノズルホルダ24の係止面24aに付勢されるクランプKからの押付力により、ノズルホルダ24のフランジ部24F及び熱伝導部材50の突出部52は、ジャケット61の段差部61aとクランプKにより挟持されて固定されることとなる。
熱伝導部材50の突出部52は、本体部51の外面に沿って環状に延びる鍔状に形成されている。そして、上述のクランプKからの押付力により、突出部52の端面52a及び当接面52bは、フランジ部24Fの当接面24b及びジャケット61の段差部61aの各々と密着して排気が漏れ出ないようシールする。
噴射弁20は、触媒装置へ向かって尿素水を噴射するように排気管10に対して傾けて、すなわち噴孔25bを触媒の側へ向けて配設されている。このように噴射弁20傾けて排気管10に取り付けることを実現するために、排気管10には分岐管17(図1参照)が溶接等により傾けて接続され、この分岐管17の端部に取付部材16を取り付けている。したがって、分岐管17の内部空間は、排気管10の内壁から排気管径方向の外側に凹む形状の空間となり、排気通路10aの一部を構成するとともにボディの先端部20a(図1参照)が収容される収容室17aとして機能する。なお、本実施形態に係るボディ先端部20aとは、ノズルホルダ24及びノズルボディ25のうち熱伝導部材50から露出した部分のことを言う。
このように、排気管径方向の外側に凹む形状の収容室17aにボディ先端部20aを収容することにより、排気通路10aを流れる排気の主流Y1(図1参照)がボディ先端部20aに直接向かって流れてくることを回避する。よって、ボディ先端部20aが排気で加熱されることの低減を図っている。なお、排気の主流Y1から分流した副流Y2(図1参照)が収容室17aに流入してくるものの、当該副流Y2は主流Y1よりも熱エネルギが小さいため、ボディ先端部20aの高温化を抑制できる。
さらに本実施形態では、このような副流Y2がボディ先端部20aに直接衝突して高温化を招くことを回避すべく、ボディ先端部20aに対向配置されたプレート部材70を設けている。プレート部材70は、取付部材16の貫通穴16a全体を覆う円盤形状であり、プレート部材70の中央部分である水平部71には、噴孔25bから噴射された尿素水を通過させる通過穴70aが形成されている。通過穴70aは、噴射弁20の中心線J1と同軸に位置する円形である。
ここで、プレート部材70の通過穴70aは、小さく設定するほど通過穴70aからボディ先端部20aに流入する排気の量を少なくでき、ボディ先端部20aの高温化抑制について有利である。しかしながらその背反として、噴射された尿素水が通過穴70aを通過できずにプレート部材70と干渉するおそれが大きくなる。また、ボディ先端部20aを通過穴70aに近づけるほど前記干渉のおそれを小さくできるものの、ボディ先端部20aが排気に近づくこととなるためボディ先端部20aの高温化抑制について不利となる。
これらの点を鑑み本発明者らが各種試験を行ったところ、通過穴70aの直径を4mm以下に形成することが、上述の干渉及び高温化抑制を図る上で望ましいことが分かった。なお、本実施形態では、図4に示すように噴孔25bが通過穴70a内部に位置している。
また、プレート部材70は、円盤形状の径方向外側から通過穴70aへ近づくにつれ噴射弁20に近づく向きに凹む凹形状に形成されている。具体的には、プレート部材70は、中心線J1に対して垂直に拡がる水平部71及びフランジ72と、これらの水平部71及びフランジ72を連結する傾斜部73とを有する。
そして、水平部71及び傾斜部73のうち排気通路10a側の面は、ボディ先端部20aに向かって流れてくる副流Y2を、図1中の矢印Y3に示すようにボディ先端部20aから逸らすよう偏向させる偏向面70bとして機能する。
偏向面70bに沿う副流Y3の流れを、図4に示すように矢印Y31,Y32,Y33に分けてより詳細に説明すると、取付部材16の貫通穴16a内部に流入する副流Y31は、傾斜部73のうち通過穴70aに対して上流側に位置する部分にガイドされることにより、水平部71に斜めに流入する。その後の副流Y32の向きは、水平部71にガイドされることにより、中心線J1に対して垂直となる。これにより、水平部71に沿って流れる副流Y32の殆どが、通過穴70aに流入することなく通過穴70aを通過して、傾斜部73のうち通過穴70aに対して下流側に位置する部分に斜めに流入する。その後の副流Y33は、傾斜部73にガイドされることにより貫通穴16a外部に流出し、そのまま収容室17a外部に流出して主流Y1に合流する。
プレート部材70は、通過穴70a内面とボディ先端部20aとの間に隙間S1が形成されるよう配置されるとともに、熱伝導部材50及びジャケット61とボディ先端部20aとの間に隙間S2が形成されるよう配置されている。プレート部材70は、フランジ72の端部を取付部材16に溶接等により固定することで支持されている。プレート部材70は、貫通穴16aから外部に出ることなく、貫通穴16a内部に収容されている。
プレート部材70の材質には、噴射された尿素水に対する耐腐食性を有する材質が望ましい。また、高温の排気にさらされるため、耐熱性に優れた材質が望ましい。そこで本実施形態では、プレート部材70をステンレス製としている。
ここで、図5(a)は、図4から冷却手段のジャケット61、熱伝導部材50及び噴射弁20を抽出した本実施形態の構造を示す図、図5(b)は、熱伝導部材50が備えられておらず噴射弁20にジャケット61が直接接触する従来の構造を示す図である。そして、熱伝導部材50が備えられていない図5(b)の構造では、ノズルホルダ24(ボディ)の熱は矢印H1,H2,H3に示すように冷却手段60へ伝熱される。しかしながら、ノズルホルダ24の軸方向において熱分布は均一とはならず、ノズルホルダ24のうち噴孔25bに近い部分(ボディ先端部20a)が最も高温となる。
すると、H1に示す伝熱量に比べてH2に示す伝熱量は少なく、H3に示す伝熱量はさらに少なくなる。よって、ノズルホルダ24の冷却効率を十分に高くすることができず、ひいては、ボディ先端部20aを目標温度(例えば160℃)以下にすることが困難となる。そして、先述した硬度低下及びデポジット付着の問題は、ノズルホルダ24のうち噴孔25bに近い部分(ボディ先端部20a)の温度に起因する。
このような問題に対し、上記構成による本実施形態によれば、冷却手段60のジャケット61とノズルホルダ24(ボディ)との間に熱伝導部材50を互いに接触するよう配置している。そのため、ボディ先端部20aの熱の一部は、熱伝導部材50に伝導(図5(a)中の矢印H1参照)された後、熱伝導部材50内部にて反先端部側に伝導(図5(a)中の矢印H4参照)される。そして、熱伝導部材50は、ボディ先端部20aを構成するノズルホルダ24に比べて高熱伝導率であるため、熱伝導部材50が無い場合におけるノズルホルダ24の軸方向熱分布に比べ、熱伝導部材50の軸方向熱分布は均一化される。よって、熱伝導部材50が無い場合におけるボディ先端部20aから冷却手段60への伝熱量(熱移動量)に比べ、熱伝導部材50から冷却手段60への伝熱量を増大でき、ひいてはボディ先端部20aを効率良く冷却できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)ジャケット61とノズルホルダ24との間に熱伝導部材50を配置する。そのため、ノズルホルダ24及びノズルボディ25により構成されるボディ先端部20aの熱の一部は、熱伝導部材50に伝導(矢印H1参照)された後、熱伝導部材50内部にて反先端部側に伝導(矢印H4参照)される。そして、熱伝導部材50の材質をノズルホルダ24に比べて高熱伝導率の材質にしているので、熱伝導部材50が無い図5(b)に係るノズルホルダ24の軸方向熱分布に比べ、熱伝導部材50の軸方向熱分布は均一化される。よって、図5(b)の場合におけるノズルホルダ24から冷却手段60への伝熱量(熱移動量)に比べ、熱伝導部材50から冷却手段60への伝熱量を増大でき、ひいてはボディ先端部20aを効率良く冷却できる。
(2)熱伝導部材50は、筒状の本体部51から冷却手段60に向けて突出する突出部52を有するので、突出部52を有しない形状に比べて、冷却手段60に対する熱伝導部材50の接触面積を容易に増大させることができる。よって、熱伝導部材50から冷却手段60への伝熱量を増大でき、ひいてはボディ先端部20aを効率良く冷却できる。
(3)しかも、前記突出部52を鍔状に形成し、突出部52の端面52a及び当接面52bは、フランジ部24Fの当接面24b及びジャケット61の段差部61aの各々と密着して排気が漏れ出ないようシールする。よって、ジャケット61と熱伝導部材50との間、及びノズルホルダ24と熱伝導部材50との間にガスケット等のシール部材を配置することを不要にできる。
(4)ボディ先端部20aに対向配置されたプレート部材70を設け、このプレート部材70により取付部材16の貫通穴16a全体を覆う。そして、プレート部材70の水平部71及び傾斜部73による偏向面70bが、排気主流Y1から分岐してボディ先端部20aに向かって流れてくる副流Y2を、図1中の矢印Y3に示すようにボディ先端部20aから逸らすよう偏向させる。よって、排気流Y3がボディ先端部20aに直接衝突することを抑制できるので、ボディ先端部20aが排気流Y3によって高温になることを抑制できる。よって、ボディ先端部20aの硬度低下及びデポジット付着の懸念を低減できる。
(5)プレート部材70は、ボディ先端部20aとの間に隙間S1を形成するよう配置される。そのため、高温の排気Y3にさらされて加熱されたプレート部材70の熱が、ボディ先端部20aに伝熱して加熱してしまうことを回避できる。よって、ボディ先端部20aの高温化抑制を促進できる。
(6)プレート部材70は、熱伝導部材50及びジャケット61とボディ先端部20aとの間に隙間S2を形成するよう配置される。そのため、高温の排気Y3にさらされて加熱されたプレート部材70の熱が、熱伝導部材50及びジャケット61に伝熱して加熱してしまうことを回避できる。よって、熱伝導部材50及び冷却手段60によるボディ先端部20aの冷却効果が低下することを抑制でき、ボディ先端部20aの高温化抑制を促進できる。
(7)プレート部材70は、取付部材16の貫通穴16a全体を覆う形状であるため、ボディ先端部20aに加え熱伝導部材50及びジャケット61もプレート部材70により覆われることとなる。よって、熱伝導部材50及びジャケット61に排気流Y3が直接衝突することをも抑制できるので、熱伝導部材50及び冷却手段60によるボディ先端部20aの冷却効果低下を抑制でき、ボディ先端部20aの高温化抑制を促進できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態に係る熱伝導部材50は、ジャケット61内の冷却液に直接触れることなくジャケット61と接触するよう配置されている。これに対し、本実施形態に係る熱伝導部材501は、熱伝導部材501の少なくとも一部分が、ジャケット61内部の冷却通路62に配置されて冷却液に直接冷却されるよう構成されている。
具体的には、図6に示すように、ジャケット61のうち熱伝導部材501の突出部52に対向する部位に貫通穴61bを形成し、当該貫通穴61bに突出部521を挿入配置させている。これにより、突出部521の先端が冷却液に触れて直接冷却されることとなる。よって、熱伝導部材501が冷却液により冷却される度合いを向上できる。
但し、噴射弁20を洗浄する等のメンテナンスを行うにあたり、熱伝導部材501とともに噴射弁20をジャケット61から取り外す時には、貫通穴61bから冷却液が漏れ出てしまうことを回避すべく、前記取り外しの作業に先立って冷却液を一旦抜き出す作業を要する。これに対し、上記第1実施形態の構成によれば、熱伝導部材50は冷却液に直接触れることなくジャケット61と接触するよう配置されているので、上述の冷却液抜出作業を不要にしつつ、熱伝導部材50とともに噴射弁20をジャケット61から取り外すことができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。また、本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、各実施形態の特徴的構造をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・図4に示す熱伝導部材50は、ノズルホルダ24及びノズルボディ25のうちノズルホルダ24とのみ接触するよう形成されているが、例えば熱伝導部材50の本体部51先端を先細り形状にして、ノズルホルダ24及びノズルボディ25の両方と接触するよう形成してもよい。これによれば、ボディ先端部20aと熱伝導部材50との伝熱面積増大を図れるとともに、特に温度の高いノズルボディ25に熱伝導部材50を直接接触させるので、ボディ先端部20aの冷却効率を向上できる。
・ジャケット61の円筒内部に熱伝導部材50を挿入して組み付けるにあたり、予めノズルホルダ24に熱伝導部材50を組み付けておき、その組付体をジャケット61の円筒内部に挿入して組み付けるようにしてもよい。或いは、ジャケット61の円筒内部に熱伝導部材50を挿入組付けした後、熱伝導部材50の内周面50aに噴射弁20を挿入して組み付けるようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、熱伝導部材501の突出部521のみが冷却通路62に配置されているが、突出部521及び本体部51の外周面全体が冷却液に直接冷却されるよう構成してもよい。
・上記各実施形態では熱伝導部材50の材質を銅製としているが、熱伝導率が高く耐熱性に優れた他の材質例としてカーボンが挙げられる。
・上記各実施形態では熱伝導部材50の突出部52を鍔状に形成しているが、突出部52を複数のピン形状に形成して、熱伝導部材50と冷却手段60との接触面積を増大させて、熱伝導部材50から冷却手段60への伝熱量増大を図るようにしてもよい。
・図4に示す上記実施形態では、通過穴70a内面とボディ先端部20aとの間に隙間S1が形成されるようプレート部材70を配置しているが、通過穴70a内面とボディ先端部20aとが接触するようにプレート部材70を配置してもよい。この場合には、ボディ先端部20aと通過穴70a内面との接触状態が面接触ではなく線接触となるよう配置して、プレート部材70からボディ先端部20aへの伝熱抑制を図ることが望ましい。
・上記実施形態では、尿素水を添加剤として噴射する噴射弁20を対象としているが、本発明では、尿素水を噴射する噴射弁に限定されるものではなく、例えば、炭化水素(HC)を添加剤として噴射する噴射弁に適用させてもよい。また、触媒装置におけるNOxの還元に用いる添加剤を噴射させる噴射弁に限定されるものではなく、例えば、排気中のPM(Particulate Matter、粒子状物質)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)にてPMを燃焼させるためのHCを噴射させる噴射弁に適用させてもよい。
・図4に示す上記実施形態では、熱伝導部材50及びジャケット61とボディ先端部20aとの間に隙間S2が形成されるようプレート部材70を配置しているが、熱伝導部材50又はジャケット61とボディ先端部20aとが接触するようにプレート部材70を配置してもよい。この場合においても、ボディ先端部20aとの接触状態が面接触ではなく線接触となるよう配置して、プレート部材70から熱伝導部材50又はジャケット61への伝熱抑制を図ることが望ましい。
・図2に示す上記実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ボディ」を、別々に加工されたノズルホルダ24及びノズルボディ25により構成しているが、ノズルホルダ24及びノズルボディ25を一体的に加工して構成してもよい。
・図4に示す上記実施形態では、噴孔25bを通過穴70a内部に位置させているが、噴孔25bを通過穴70a外部(冷却手段60の側の外部)に位置させてもよい。
本発明の第1実施形態に係る噴射弁が適用された、排気浄化装置を示す模式図。 図1の噴射弁を示す断面図。 図2の拡大図。 図1の拡大図。 (a)は、第1実施形態に係る熱伝導部材の形状を示す模式図、(b)は、熱伝導部材を備えていない従来の構造を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る熱伝導部材の形状を示す模式図。
符号の説明
10a…排気通路、17a…収容室、20…噴射弁、24…ノズルホルダ(ボディ先端部)、25…ノズルボディ(ボディ先端部)、25b…噴孔、26…ニードル(弁体)、27…尿素水通路(添加剤通路)、50,501…熱伝導部材、51…本体部、52,521…突出部、70b…偏向面、60…冷却手段。

Claims (11)

  1. 添加剤を噴射する噴孔が形成されたボディ、及び前記ボディ内部に収容されて前記噴孔に通じる添加剤通路を開閉する弁体を有し、前記噴孔が内燃機関の排気通路に位置するよう搭載されるとともに、前記噴孔から前記排気通路へ前記添加剤を噴射する噴射弁と、
    前記ボディを冷却する冷却手段と前記ボディとの間に配置され、前記ボディよりも熱伝導率の高い材質の熱伝導部材と、
    を備えることを特徴とする噴射弁の搭載構造。
  2. 前記熱伝導部材は、前記ボディの外面に沿って環状に延びる筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の噴射弁の搭載構造。
  3. 前記熱伝導部材は、前記筒状の本体部、及びその本体部から前記冷却手段に向けて突出する突出部を有して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の噴射弁の搭載構造。
  4. 前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、
    前記本体部は、前記ジャケットに形成された挿入穴に挿入配置され、
    前記突出部は、前記本体部の筒状端部に形成されるとともに、前記挿入穴へ前記本体部を挿入することに伴い、前記ジャケットのうち前記挿入穴の周縁に位置する当接面に当接することを特徴とする請求項3に記載の噴射弁の搭載構造。
  5. 前記突出部は、前記本体部の筒状両端部のうち、前記排気通路から遠い側の端部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の噴射弁の搭載構造。
  6. 前記突出部は、前記本体部の外面に沿って環状に延びる鍔状に形成され、
    前記突出部のうち前記当接面と当接する面は、前記排気通路の排気に対して前記ジャケットと前記熱伝導部材との間をシールするシール面として機能することを特徴とする請求項4又は5に記載の噴射弁の搭載構造。
  7. 前記突出部は、前記本体部の外面に沿って環状に延びる鍔状に形成され、
    前記突出部のうち、前記挿入穴へ前記本体部を挿入することに伴い前記本体部と当接する面は、前記排気通路の排気に対して前記ボディと前記熱伝導部材との間をシールするシール面として機能することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の噴射弁の搭載構造。
  8. 前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、
    前記熱伝導部材は、前記冷却液に直接触れることなく前記ジャケットと接触するよう配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の噴射弁の搭載構造。
  9. 前記冷却手段は、ジャケット内部の冷却通路に冷却液を循環させるよう構成されており、
    前記熱伝導部材の少なくとも一部分は、前記冷却通路に配置されて前記冷却液に直接冷却されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の噴射弁の搭載構造。
  10. 前記ボディのうち前記噴孔を形成する部位であるボディ先端部に対向するよう配置されるとともに、前記噴孔から噴射された添加剤を通過させる通過穴が形成されたプレート部材を備え、
    前記プレート部材には、前記排気通路を流れる排気のうち前記ボディ先端部に向かって流れてくる排気流を前記ボディ先端部から逸らすよう偏向させる偏向面が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の噴射弁の搭載構造。
  11. 前記プレート部材は、前記ボディ先端部又は前記熱伝導部材との間に隙間を有するよう、或いは、前記ボディ先端部又は前記熱伝導部材と線接触するよう配置されていることを特徴とする請求項10に記載の噴射弁の搭載構造。
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