JP2009174405A - ベーンロータリ型圧縮機 - Google Patents

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徹 足立
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Abstract

【課題】圧縮機起動時のロータと後部側板の接触を防止し、異常な摩耗を抑制して信頼性の高いベーンロータリ圧縮機を提供するものである。
【解決手段】流体を吸入圧縮する圧縮室3aを具備し、前記圧縮室内部に設けたロータ5により前記圧縮室内部の流体を吐出側と吸入側に区分する狭小隙間を備えた圧縮機であって、前記圧縮室の起動時に生じる前記ロータ5の摺動があっても前記ロータと圧縮室壁との間に小隙間を確保する手段6aを設けた構成としてあり、圧縮機の起動時に、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車空調装置等に用いられるベーンロータリ型圧縮機に関するものである。
従来の自動車空調用圧縮機に使用されているベーンロータリ型圧縮機として、特許文献1のようなものが知られている。
図5〜図7において、ベーン34は、ロータ35に形成されたベーン溝内を出没するように組み込まれ、シリンダ33の内壁を摺動し、シリンダ33とロータ35とベーン34と前部側板31及び後部側板32により、作動空間を形成する。ロータ35と前部側板31またはロータ35と後部側板32の間には、小さな隙間40,41が設定されている。
ロータ35の端面は、組立時にロータ35が傾いても、小さな隙間40,41を安定して出せるように中凸形状(外周部からロータ軸部分にいくほど外方へ突出する形状)にしている。
また図7に示すように前部側板31とロータ35の間に、シールリング39を構成しているものもある。
エンジン(図示せず)からベルト(図示せず)を介して圧縮機に動力が伝達されロータ35が回転することにより、冷媒が吸入孔37からシリンダ33内の作動空間内へ吸入され、作動空間内で圧縮されて、シリンダ33に形成された吐出孔38から吐出される。
特開平10−252675号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成は、圧縮機起動直後、図示しないクラッチの吸着により、ロータ35が後部側版32側に押し付けられて摺動する為、ロータ35と後部側板32の間で、異常摩耗を起こす場合があった。
また圧縮機運転時、ロータ35が傾いた場合、ロータ35が後部側版32に接触し、異常摩耗を起こす場合があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、信頼性・商品性の高いベーンロータリ型圧縮機を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のベーンロータリ型圧縮機は、流体を吸入圧縮する圧縮室を具備し、前記圧縮室内部に設けたロータにより前記圧縮室内部の流体を吐出側と吸入側に区分する狭小隙間を備えた圧縮機であって、前記圧縮室の起動時に生じる前記ロータの摺動があっても前記ロータと圧縮室壁との間に小隙間を確保する手段を設けたものである。
これによって、圧縮機の起動時に、周辺隙間より広い空間が設けてある為、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
本発明のベーンロータリ型圧縮機は、圧縮機の起動時の異常な摩耗が抑制でき、信頼性の高い商品を提供することができる。
第一の発明は、流体を吸入圧縮する圧縮室を具備し、前記圧縮室内部に設けたロータにより前記圧縮室内部の流体を吐出側と吸入側に区分する狭小隙間を備えた圧縮機であって、前記圧縮室の起動時に生じる前記ロータの摺動があっても前記ロータと圧縮室壁との間に小隙間を確保する手段を設けた構成としてあり、圧縮機の起動時に、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
第二の発明は、特に第一の発明の小隙間を、後部側板へ凹部を設けて構成したことにより、圧縮機の起動時に、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
第三の発明は、特に第一の発明の隙間を、ロータ後部へ凹部を設けて構成したことにより、圧縮機の起動時に、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
第四の発明は、特に第一の発明の隙間を、後部側板とロータ後部の両方の部品へ凹部を設けて構成したことにより、圧縮機の起動時に、ロータと後部側板が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、2において、この圧縮機は、円筒空間を有するシリンダ3と、前記シリンダ3の円筒空間両側開口を閉塞する前部側板1及び後部側板2と、前記シリンダ3の上部に設けられた通路カバー12と、前記後部側板2と連続したカップ状の高圧室カバー13を具備している。前記シリンダ3の一部には冷凍サイクル(図示せず)に連結される吸入口が形成され、また前記通路カバー12には、冷凍サイクル(図示せず)に連通される吐出室14が形成されている。また、前記シリンダ3には、前記吸入口とシリンダ3内部の円筒空間を連通する吸入孔7と、前記円筒空間と前記吐出室14を連通する吐出孔8が設けられている。5は前記シリンダ3内部の円筒空間で構成される圧縮室3aに設けられたロータで、前記前部側板1と後部側板2にそれぞれ軸支された回転軸5aが一体に設けられている。
前記ロータ5は、図2に示す如くシリンダ3内において吸入孔7と吐出孔8の間で最も近接するように配置されている。この近接部をロータヘッド部と定義し、このロータヘッド部により、前記シリンダ3内の円筒空間を吸入側と吐出側に区分している。ここで、前記ロータヘッド部は、シリンダ3の内壁との間で狭小隙間を維持しており、前記円筒空間の吸入側と吐出側は、通常この狭小隙間に形成されている潤滑油膜によって気密性を保って仕切られている。
また、前記ロータ5は、接線と平行方向で且つ、所定角度毎にベーン溝が設けられ、この各ベーン溝には、先端が前記シリンダ3の内壁に接触するベーン4が出没自在に設けられている。これら各ベーン4のシリンダ内壁への当接によりシリンダ3の円筒空間は、前部側板1と後部側板2とで吸入空間と、吐出空間と、この両者の間に位置する中間空間の複数の空間に仕切られる。
6aはロータ5の直径に対し、80%の直径のφ47mmの大きさで、前記後部側板2に設けられた凹部で、前記後部側板2と前記ロータ5との隙間より、5μ広い空間となっている。
なお、図1において、前部側板1とベーン4側面及び後部側板2とベーン4側面には、間隔を設けて記載しているが、前記ベーン4の幅は、前記ロータ5の軸方向における幅と同等に設定され、前述の如くシリンダ3の円筒空間を複数の空間に仕切っている。
上記構成において、エンジン(図示せず)からベルト(図示せず)を介して回転軸が駆動されると、これに伴ってロータ5が回転する。その結果、遠心力及びベーン溝内の潤滑油圧力によってベーン4がシリンダ3内壁と当接し、シリンダ3の円筒空間を複数の空間に仕切る。この回転に伴い、吸入孔7からシリンダ3内の吸入空間に吸入された冷媒は、回転が進むにつれて中間空間である密閉空間に閉じこめられ、さらに回転が進むことによって吐出空間である密封空間内で圧縮され、さらに回転が進むことによって吐出孔8から吐出室へ吐出される。
この吐出室の冷媒は、さらに後部側板2の連通路を通過し、高圧室カバー13内の高圧室に流入し、ここで、冷媒と混合している潤滑油が分離され、冷媒は吐出口から冷凍サイクル中へ流れ、また分離された潤滑油は、高圧室底部に貯まる。
ここで、起動時にロータ5が回転する時の様子について、もう少し詳しく説明する。
図1,図2に示すように、後部側板2に、凹部6aを設けてある。したがって、圧縮機が起動する時、図示しないクラッチの吸着により、ロータ5が後部側板2方向へ移動する際、ロータ5は端面の真ん中が中凸になっている為、後部側板2との摺動面で最も近接する後部側板2の中心寄り部分に凹部6aを設けることで、凹部6aが無い状態と比較して隙間が大きくなり、ロータ5と後部側板2とが接触しにくくなる。ロータ5と後部側板2との小さな隙間に対し、凹部6aを設けた分、隙間が増加する為、起動時にロータ5と後部側板2が接触しにくくなり、異常な摩耗が抑制できる。
(実施の形態2)
図3は、ロータ5後部に20μmの凹部6bを設けたもので、実施の形態1と同様、異常な摩耗が抑制できる。
(実施の形態3)
図4は、後部側板1に20μmの凹部6c、ロータ5後部に10μmの凹部6dを設けたもので、実施の形態1と同様、異常な摩耗が抑制できる。
以上のように、本発明にかかるベーンロータリ型圧縮機は、圧縮機起動時のロータと側板の接触を防止し、異常な摩耗を抑制し、信頼性の高い圧縮機を提供することが可能になるので、空調装置以外の圧縮機や工業用ポンプ、自動車用のポンプ等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるベーンロータリ型圧縮機の横断面図 同実施の形態1におけるベーンロータリ型圧縮機の縦断面図 同実施の形態2におけるベーンロータリ型圧縮機の横断面図 同実施の形態3におけるベーンロータリ型圧縮機の横断面図 従来のベーンロータリ型圧縮機の横断面図 同従来のベーンロータリ型圧縮機の縦断面図 同従来のベーンロータリ型圧縮機の動作を説明する横断面図
符号の説明
1 前部側板
2 後部側板
3 シリンダ
3a 圧縮室
4 ベーン
5 ロータ
6a 凹部(小隙間を確保する手段)
6b 凹部(小隙間を確保する手段)
6c 凹部(小隙間を確保する手段)
6d 凹部(小隙間を確保する手段)
6e 凹部(小隙間を確保する手段)
7 吸入孔
8 吐出孔
9 シールリング
10 ロータと前部側板の間の小さな隙間
11 ロータと後部側板の間の小さな隙間

Claims (4)

  1. 流体を吸入圧縮する圧縮室を具備し、前記圧縮室内部に設けたロータにより前記圧縮室内部の流体を吐出側と吸入側に区分する狭小隙間を備えた圧縮機であって、前記圧縮室の起動時に生じる前記ロータの摺動があっても前記ロータと圧縮室壁との間に小隙間を確保する手段を設けたベーンロータリ型圧縮機。
  2. 小隙間を確保する手段は、圧縮室を構成する後部側板に凹部を設けて構成した請求項1に記載のベーンロータリ型圧縮機。
  3. 小隙間を確保する手段は、ロータ後部に凹部を設けて構成した請求項1に記載のベーンロータリ型圧縮機。
  4. 小隙間を確保する手段は、圧縮室を構成する後部側板とロータ後部の両方に凹部を設けて構成した請求項1に記載のベーンロータリ型圧縮機。
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