JP2009174362A - ハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、簡易な構造で、EGRガスを効果的に冷却することができるようにする。
【解決手段】排気還流ガス冷却装置30は、エンジンを冷却するエンジン用冷却系統48と、MG60とインバータ26を冷却する電気機器用冷却系統58とを有し、排気還流ガス(EGRガス)を冷却するために、EGR通路42の上流側にエンジン用冷却系統48に用いられる第一EGRクーラ44を配置し、それの下流側に電気機器用冷却系統46に用いられる第二EGRクーラ46を配置したことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】排気還流ガス冷却装置30は、エンジンを冷却するエンジン用冷却系統48と、MG60とインバータ26を冷却する電気機器用冷却系統58とを有し、排気還流ガス(EGRガス)を冷却するために、EGR通路42の上流側にエンジン用冷却系統48に用いられる第一EGRクーラ44を配置し、それの下流側に電気機器用冷却系統46に用いられる第二EGRクーラ46を配置したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、原動機として内燃機関と電動機を含むハイブリッド車両に搭載され、内燃機関から排出される排気ガスの一部であって、排気系から吸気系に還流する排気還流ガスを冷却するハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置に関する。
従来より、内燃機関の燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)を低減するため、排気ガスの一部を排気系から吸気系に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)が知られている。
窒素酸化物は、高温の排気ガスのもとで空気中の酸素と窒素が反応してできる。このため、EGRは、排気系から吸気系に還流する排気還流ガス(以下、EGRガスと記す)により燃焼温度を下げて窒素酸化物の発生を抑制している。そして、このEGRにあっては、EGRガスの温度を下げるほどEGRガスの体積が減少して新規吸入空気の吸気効率が向上することが知られており、これにより燃費の向上及び燃焼時における窒素酸化物の発生の低減を図ることができることが実験的に明らかとなっている。
下記特許文献1には、EGRガスが流れるEGR通路に、空冷式EGRクーラと水冷式EGRクーラとが配置され、EGRガスが、まず空冷式EGRクーラで冷却され、次に水冷式クーラで冷却されることが記載されている。そして、水冷式EGRクーラには、内燃機関を冷却する冷却水が導かれ、この冷却水と熱交換することによりEGRガスが冷却されることが記載されている。この特許文献1には、水冷式EGRクーラだけではなく空冷式EGRクーラをEGR通路に配置することにより、水冷式EGRクーラの容量をあまり大きくしなくても、EGRガスを目標温度まで冷却することができることが示されている。
下記特許文献2には、EGRガスを冷却するEGRクーラにハイブリッド電気機器用冷却系(以下、電気機器用冷却系統と記す)を用いたEGR冷却システムが記載されている。電気機器用冷却系統とは、ハイブリッド車両に搭載される駆動用モータとインバータとを含む電気機器を冷却する冷却系統であり、この系統には専用のラジエータが設けられていることが示されている。
上記引用文献1の水冷式EGRクーラにおいては、内燃機関の冷却水が使用される。内燃機関の冷却水温は、通常運転時、約80〜90℃の範囲内であるため、それより温度が高いEGRガスを冷却することができる。しかしながら、更なるNOxの低減や燃費の向上を図るためには、内燃機関の冷却水よりも低い温度の冷却媒体によりEGRガスを冷却する必要がある。
上記引用文献2のEGRクーラにおいては、電気機器用冷却系統の冷却水が使用される。この冷却水の温度は、通常、内燃機関の冷却水温より低い温度であるので、内燃機関の冷却水を使用するEGRクーラよりEGRガスを冷却することができ、更なるNOxの低減や燃費の向上を図ることができる。しかしながら、電気機器用冷却系統のEGRクーラのみでEGRガスを冷却する場合は、EGRクーラが受ける受熱量が大きくなってしまう。この受熱量は、電気機器用冷却系統のラジエータにおいて放熱されて処理される。しかしながら、電気機器の性能低下を防ぐためには冷却水を所定の温度まで下げて電気機器に供給する必要がある。そのためには、ラジエータの容量を大きくしなければならないという問題があった。
本発明の目的は、電気機器用冷却系統のラジエータ容量を大きくすることなく、簡易な構造で、EGRガスを効果的に冷却することができるハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置を提供することにある。
本発明は、原動機として内燃機関と電動機を含むハイブリッド車両に搭載され、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部であって、排気系から吸気系に還流する排気還流ガスを冷却するハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、前記内燃機関を冷却する内燃機関用冷却系統と、前記電動機と前記電動機に電気的に接続されたインバータとを含む電気機器を冷却する電気機器用冷却系統と、を有し、排気還流ガスを冷却するために、排気還流ガスが流れる通路の上流側に前記内燃機関用冷却系統に用いられる第一冷却手段を配置し、それの下流側に前記電気機器用冷却系統に用いられる第二冷却手段を配置したことを特徴とする。
また、前記電気機器用冷却系統を、前記インバータとこれの下流側に前記第二冷却手段とが直列接続された冷却回路で構成することができる。
また、前記電気機器用冷却系統は前記インバータと前記第二冷却手段とが並列接続された冷却回路で構成され、前記電気機器用冷却系統の受熱量に基づいて前記第二冷却手段の冷却能力を調整する調整手段を有することができる。
また、前記電気機器用冷却系統はラジエータを有し、前記調整手段は、前記ラジエータの放熱量より前記受熱量が大きい場合、前記第二冷却手段の冷却能力を減少させ、前記ラジエータの放熱量より前記受熱量が小さい場合、前記第二冷却手段の冷却能力を増加させることができる。
さらに、前記調整手段は、前記第二冷却手段に供給される冷却媒体の流量を調整する流量調整バルブとすることが好適である。
本発明のハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置によれば、電気機器用冷却系統のラジエータ容量を大きくすることなく、簡易な構造で、EGRガスを効果的に冷却することができる。
以下、本発明に係るハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置の実施形態について、図面に従って説明する。
まず、ハイブリッド車両10の構成について、図1を用いて説明する。ハイブリッド車両10には、原動機として内燃機関(以下、エンジンと記す)12と、第一の電動機(以下、第一MGと記す)14と、第二の電動機(以下、第二MGと記す)16とが搭載されている。これらの原動機12,14,16の動力は、動力分配統合機構20と減速機構22からなる動力伝達機構18を介して駆動輪24に伝達され、車両が走行する。なお、第一及び第二MG14,16は、次に説明するように発電機としても機能することができる。
第一及び第二MG14,16は、発電機として機能するとともに、電動機として機能する同期モータである。第一及び第二MG14,16は、インバータ26を介してバッテリ28に電気的に接続されている。バッテリ28は、充放電可能な二次電池、例えばニッケル水素二次電池またはリチウムイオン二次電池などで構成される。バッテリ28に蓄えられる電力は、インバータ26により直流から交流に変換された後に、第一及び第二MG14,16に供給されて、これらのMG14,16を駆動する。また、第一及び第二MG14,16で発電された電力は、インバータ26により交流から直流に変換された後に、バッテリ28に送られて蓄えられる。このように、第一及び第二MG14,16は、電動機および発電機として機能することができる。
第一MG14は、エンジン12始動時に、スタータモータとして機能する。また、第一MG14は、エンジン12の出力の一部により発電を行う。一方、第二MG16は、エンジン12の出力をアシストし、車両の駆動力を高める。また、第二MG16は、減速時に、駆動輪24から入力される車両の運動エネルギにより回生発電を行う。このように、本実施形態においては、第一及び第二MG14,16が電動機および発電機として機能する。なお、第一MG14が発電機としてのみ機能し、第二MG16が電動機としてのみ機能してもよい。
ハイブリッド車両10は、ハイブリッドECU(図示せず)を有しており、このハイブリッドECUが、エンジン12と第一及び第二MG14,16の出力を制御して、車両の所望の運転状態となるようする。
次に、エンジン12の概略構成と排気還流ガス冷却装置30について図2に基づいて説明する。
まず、エンジン12の概略構成について説明する。エンジン12の吸気系である吸気通路32には、吸入空気量を調節するスロットルバルブ34とインテークマニホールド36とが配置されている。一方、エンジン12の排気系である排気通路38には、触媒により排気ガスを浄化する触媒装置40が配置されている。
エンジン12は、このエンジン12から排出される排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR通路42を備えている。EGR通路42は、その一端を触媒装置40の下流側の排気通路38に接続し、他端をインテークマニホールド36に接続する。なお、EGR通路42の一端を触媒装置40の上流側の排気通路38に接続することもできる。
EGR通路42には、吸気系に還流する排気ガスである排気還流ガス(EGRガス)を冷却するEGRクーラが設けられている。本実施形態においては、EGR通路42の上流側に第一EGRクーラ44が設けられ、それの下流側に第二EGRクーラ46が設けられている。第一EGRクーラ44は、後述するエンジン用冷却系統48に用いられる。一方、第二EGRクーラ46は、後述する電気機器用冷却系統58に用いられる。エンジン用冷却系統48を循環する冷却水の温度より電気機器用冷却系統58を循環する冷却水の温度のほうが低い。よって、EGR通路42に上流から第一EGRクーラ44、第二EGRクーラ46を順に直列に配置することにより、EGRガスを効果的に冷却することができる。
エンジン用冷却系統48は、冷却水によりエンジン12を冷却する系統である。この系統48は、エンジン12と、上述した第一EGRクーラ44と、冷却水の熱を放熱する第一ラジエータ50と、冷却水を圧送する第一ポンプ52とを有し、これらを、冷却水が循環する第一循環路54が接続している。第一循環路54により、以下のような冷却回路を構成する。すなわち、エンジン12、第一ポンプ52が順に第一循環路54に接続され、それらの両端の第一循環路54に第一EGRクーラ44と第一ラジエータ50とが並列に接続されて冷却回路を構成する。第一ポンプ52により圧送される冷却水が、エンジン12の内部のウォータジャケット(図示せず)を通り、エンジン12から熱を受熱し、エンジンが冷却される。エンジン12から流出した冷却水は、二手にわかれて第一循環路54をそれぞれ流れる。すなわち、一方の冷却水は、第一ラジエータ50に流れて放熱し、第一ポンプ52に戻り、他方の冷却水は、第一EGRクーラ44に流れて受熱し、第一ポンプ52に戻る。第一EGRクーラ44に冷却水が流れることにより、第一EGRクーラ44を通過するEGRガスが冷却される。ここで、第一ラジエータ50と、後述する第二ラジエータ62と、車室用空調機器のコンデンサ68は同一の冷却ファン(図示せず)により空気が送られ、冷却水の放熱を促進する。
第一EGRクーラ44の内部におけるEGRガスの温度変化について具体的に説明する。第一EGRクーラ44を通過したEGRガスの出口温度Tgoutは次式により算出される。
Tgout=Tgin−η(Tgin−Twin)・・・(式1)
ここで、Tginは第一EGRクーラ44におけるEGRガスの入口温度、Twinは第一EGRクーラ44における冷却水の入口温度、そしてηは温度効率を示す。第一EGRクーラ44の全長Lに対応する温度効率ηを、例えば95%と仮定する。そして、第一EGRクーラ44に流れ込む冷却水の入口温度Twinを、例えば100℃と仮定し、第一EGRクーラ44に流れ込むEGRガスの入口温度Tginを、例えば500℃と仮定する。これらの条件を式1に代入すると、EGRガスの出口温度Tgoutは、120℃となる。
Tgout=Tgin−η(Tgin−Twin)・・・(式1)
ここで、Tginは第一EGRクーラ44におけるEGRガスの入口温度、Twinは第一EGRクーラ44における冷却水の入口温度、そしてηは温度効率を示す。第一EGRクーラ44の全長Lに対応する温度効率ηを、例えば95%と仮定する。そして、第一EGRクーラ44に流れ込む冷却水の入口温度Twinを、例えば100℃と仮定し、第一EGRクーラ44に流れ込むEGRガスの入口温度Tginを、例えば500℃と仮定する。これらの条件を式1に代入すると、EGRガスの出口温度Tgoutは、120℃となる。
また、上述のように全長Lの第一EGRクーラ44であって、例えば全長が1/2Lとなるクーラを二つ直列接続して構成される場合について説明する。なお、EGRガスおよび冷却水の入口温度条件は上述と同様、Tginを500℃、Twinを100℃とする。そして、全長が1/2Lのときの温度効率ηを、85%と仮定する。これらを式1に代入すると、最初のクーラを通過したEGRガスの出口温度Tgout1は160℃となる。この温度をEGRガスの入口温度Tginとして、次のクーラを通過した場合、EGRガスの出口温度Tgout2は109℃となる。よって、EGRクーラは全長Lが一定の場合においては、クーラを分割したほうがより効果的にEGRガスを冷却することができる。
電気機器用冷却系統58は、冷却水により第一及び第二MG14,16とインバータ26とを冷却する系統である。なお、第一及び第二MG14,16のことをまとめて、以降、単にMG60と記す。電気機器用冷却系統58は、インバータ26と、上述した第二EGRクーラ46と、MG60と、冷却水の熱を放熱する第二ラジエータ62と、冷却水を圧送する第二ポンプ64とを有し、これらを、冷却水が循環する第二循環路66が接続している。第二循環路66により、以下のような冷却回路を構成する。すなわち、第二ラジエータ62、インバータ26、第二ポンプ64、第二EGRクーラ46、そしてMG60が順に第二循環路66に接続されている。第二ポンプ64により圧送される冷却水が、インバータ26を通り、インバータ26から熱を受熱し、インバータ26が冷却される。インバータ26から流出した冷却水は、第二ポンプ64を介して第二EGRクーラ46,MG60の順に流れ、それぞれにおいて受熱する。そして、MG60から流出した冷却水は、第二ラジエータ62に流れて放熱する。第二EGRクーラ46に冷却水が流れることにより、第二EGRクーラ46を通過するEGRガスが冷却される。
第二EGRクーラ46の内部におけるEGRガスの温度変化について具体的に説明する。第二EGRクーラ46を通過したEGRガスの出口温度Tgoutは、上述の式1により算出される。第二EGRクーラ46の全長を、第一EGRクーラ44の全長に対し半分の長さ、すなわち1/2Lとし、この長さに対応する温度効率ηを、例えば85%と仮定する。そして、第二EGRクーラ46に流れ込む冷却水の入口温度Twinを例えば50℃とし、第二EGRクーラ46に流れ込むEGRガスの入口温度Tginを160℃とする。この温度Tginは、段落0026において算出した第一EGRクーラ44を通過したEGRガスの出口温度Tgoutである。これらの条件を式1に代入すると、EGRガスの出口温度Tgoutは66.5℃となる。
排気還流ガス冷却装置30の動作について説明する。エンジン12から排出された排気ガスは排気通路38を通り、排気ガスの一部(EGRガス)がEGR通路42に流入し、残りの排気ガスは外部に放出される。EGRガスは、EGR通路42の上流側に位置する第一EGRクーラ44を通過する。このとき、EGRガスは、このガスより温度の低い冷却水と熱交換をして冷却される。そして、EGRガスは、第二EGRクーラ46を通過する。このとき、EGRガスは、このガスより温度の低い冷却水と熱交換をして冷却される。その後、EGRガスは、EGR通路42を流れて、インテークマニホールド36に流入し、吸気ガスと混合されエンジン12に供給される。
本発明の排気還流ガス冷却装置30によれば、電気機器用冷却系統58に用いられる第二EGRクーラ46の前において、第一EGRクーラ44によりEGRガスを冷却することができる。よって、第二EGRクーラ46が受熱する熱量を少なくすることができ、電気機器用冷却系統58のラジエータ62容量を大きくすることなく、簡易な構造で、EGRガスを効果的に冷却することができる。
次に、別の態様の排気還流ガス冷却装置30について図3を用いて説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
電気機器用冷却系統58は、上記実施形態と同様に、インバータ26と、第二EGRクーラ46と、MG60と、第二ラジエータ62と、第二ポンプ64とを有し、これらを、冷却水が循環する第二循環路66が接続している。しかし、冷却回路は、上記実施形態と異なり以下のように構成される。すなわち、MG60、第二ラジエータ62、第二ポンプ64が順に第二循環路66に接続され、それの両端の第二循環路66に第二EGRクーラ46とインバータ26とが並列接続されている。第二ポンプ64により圧送される冷却水が、二手にわかれて第二循環路66をそれぞれ流れる。すなわち、一方の冷却水が第二EGRクーラ46を流れて受熱し、他方の冷却水がインバータ26を流れて受熱する。そして、それらの冷却水が合流し、MG60を流れて受熱する。その後、冷却水は、第二ラジエータ62に流れて放熱し、第二ポンプ64に戻る。
この実施形態においては、電気機器用冷却系統58の受熱量を優先して第二EGRクーラ46の冷却能力を調整する調節手段を有することを特徴とする。この調節手段は、第二EGRクーラ46に流れ込む冷却水の流量を調整する手段であり、例えば第二EGRクーラ46の上流側の第二循環路66に設けられたバルブ70である。
バルブ70の動作について説明する。バルブ70は、インバータ26とMG60とを含む電気機器がオーバーヒートして、その機器が破損することを防止するために設けられている。電気機器が破損する温度を閾値として設定し、その閾値以下になるように第二EGRクーラ46の冷却能力を調整する。例えば、第二ラジエータ62の放熱量を100%として、第二EGRクーラ46を除く電気機器用冷却系統58からの受熱量を60%とする。そうすると、放熱量と受熱量の差分である40%が、第二EGRクーラ46において冷却水がEGRガスから受熱することができる最大値、すなわち最大の冷却能力となる。よって、この40%以下になるようにバルブ70を開閉して冷却水の流量を制御する。
電気機器用冷却系統58の受熱量と第二ラジエータ62の放熱量との大小の関係は、冷却水温を検出することにより把握することができる。例えば、インバータ26の冷却水入口温度を検出することにより把握することができる。インバータ26の冷却水入口温度が設定された閾値より大きい場合、第二ラジエータ62の放熱量より電気機器冷却系統58全体の受熱量が大きいとみなすことができる。一方、インバータ26の冷却水入口温度が設定された閾値より小さい場合、第二ラジエータ62の放熱量より電気機器冷却系統58全体の受熱量が小さいとみなすことができる。
10 ハイブリッド車両、12 エンジン、26 インバータ、30 排気還流ガス冷却装置、42 EGR通路、44 第一EGRクーラ、46 第二EGRクーラ、48 エンジン用冷却系統、58 電気機器用冷却系統、60 MG。
Claims (5)
- 原動機として内燃機関と電動機を含むハイブリッド車両に搭載され、
前記内燃機関から排出される排気ガスの一部であって、排気系から吸気系に還流する排気還流ガスを冷却するハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、
前記内燃機関を冷却する内燃機関用冷却系統と、
前記電動機と前記電動機に電気的に接続されたインバータとを含む電気機器を冷却する電気機器用冷却系統と、
を有し、
排気還流ガスを冷却するために、排気還流ガスが流れる通路の上流側に前記内燃機関用冷却系統に用いられる第一冷却手段を配置し、それの下流側に前記電気機器用冷却系統に用いられる第二冷却手段を配置した、
ことを特徴とするハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、
前記電気機器用冷却系統は前記インバータとこれの下流側に前記第二冷却手段とが直列接続された冷却回路で構成される、
ことを特徴とするハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、
前記電気機器用冷却系統は前記インバータと前記第二冷却手段とが並列接続された冷却回路で構成され、
前記電気機器用冷却系統の受熱量に基づいて前記第二冷却手段の冷却能力を調整する調整手段を有することを特徴とするハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置。 - 請求項3に記載のハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、
前記電気機器用冷却系統はラジエータを有し、
前記調整手段は、前記ラジエータの放熱量より前記受熱量が大きい場合、前記第二冷却手段の冷却能力を減少させ、前記ラジエータの放熱量より前記受熱量が小さい場合、前記第二冷却手段の冷却能力を増加させる、
ことを特徴とするハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置。 - 請求項3または4に記載のハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置において、
前記調整手段は、前記第二冷却手段に供給される冷却媒体の流量を調整する流量調整バルブである、
ことを特徴とするハイブリッド車両の排気還流ガス冷却装置。
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2008
- 2008-01-23 JP JP2008012260A patent/JP2009174362A/ja active Pending
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