JP2009174357A - 送風機のベルマウス製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 材料ロスを削減して製品コストの低減を図るとともに、製造作業を極力自動化して、作業者負担の軽減を図ることのできる送風機用のベルマウス製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】 帯状の被成形材料をロール成形機で連続的に成形加工し、成形加工した被成形材料を曲成機により円形に曲成するとともに、円形に曲成した被成形材料を切断機によって所定の長さ寸法で切断し、次に、切断した被成形材料に孔開け機によって固定孔を開孔し、つづいて、被成形材料の両開放端を開孔した固定孔を利用してカシメ接合するまでの工程をほぼ自動的に行えるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送風機に用いられるベルマウスの製造方法および製造装置に関する。
図11は公知の送風機を分解して示す斜視図であり、図11において101は枠板で、中心部に丸孔102が形成されている。103はフレームで、中心に支持孔104が設けられており、枠板101面から離れて配置された支持体105、および、当該支持体105から放射状に設けられて、その中間部が枠板101方向へ屈曲された状態で、先端が枠板101の隅部にそれぞれ締結された四本の支持腕106によって構成されている。
107は電動機を示しており、フレーム103の支持孔104に嵌合・支持されて、出力軸108が枠板101に直交した状態で、当該枠板101の丸孔102の中心位置に配置されている。109はファンであり、ボス部110が電動機107の出力軸108に固定されて、枠板101の丸孔102内に配置されている(特許文献1参照)。
特許第3663041号公報
このように、送風機のファンは電動機の出力軸に固定されて、当該電動機を嵌合する支持体の支持腕によって枠板に固定される構造が従来より知られている。また、前記枠板は単に電動機およびファンを支持・固定する用途に限らず、吸込側の空気を吹出側に良好に案内する形状、所謂、ベルマウス形状に構成することにより、送風効率を向上させる用途にも利用されていることは周知の通りである。
前記枠板は送風機が小型であれば金型等を利用して樹脂成形することが一般的であるが、前述したように枠板によって送風機の電動機およびファンを支持する必要がある場合等、枠板に強度が要求される場合や、送風機が設置される環境によっては、樹脂が太陽光に晒されることによる劣化や風雨等による浸蝕が懸念される場合には、鉄等の金属からなる薄鋼板によって構成することが好ましい。
然るに、前記薄鋼板から枠板を構成する場合(枠板をベルマウス形状に成形する場合)、例えば、正方形状の薄鋼板の中央を円形に打抜加工してファンの配置孔を形成した後、当該薄鋼板を絞り加工することにより、ベルマウス形状の枠板を成形することができるが、このように薄鋼板を打抜加工および絞り加工して枠板を形成する場合、中央を円形に打抜加工する関係上、打抜いた鋼板は無駄となり材料費のロスが発生することになる。
特に、枠板の中央に配置されるファンの外径に比例して材料ロスの比率は上昇し、多くの場合、過半数の比率で材料ロスが生じていた。これにより、送風機の製造コストは必然的に上昇し、市場競争力の低下を招き問題であった。
そこで、本発明は、斯かる問題点を解決するべく、送風機のベルマウスの製造時における材料のロスを削減して製品コストの低減を図るとともに、製造作業を極力自動化して、作業者負担の軽減を図ることのできる送風機用のベルマウス製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、アンコイラーに巻回した帯状の被成形材料を巻き戻しながら連続的に成形加工する方法であって、複数の成形ローラを介して前記被成形材料を所定の断面形状に折曲加工する工程と、当該折曲加工した被成形材料を円形に曲成する工程と、円形にした被成形材料を所定の長さ寸法で切断する工程と、切断した前記被成形材料に複数の固定孔を形成する工程と、前記被成形材料の長手方向両端部を接合して円形のベルマウスを完成させる工程を有する。
請求項2記載の発明は、アンコイラーから巻き戻して引き出されるフラットな帯状の被成形材料を成形加工して送風機のベルマウスを製造する装置であって、前記被成形材料を上下から押圧して所定の断面形状に折曲加工する上下一対のロール組を複数備えた成形ロールと、当該成形ロールによって折曲加工された被成形材料を外周に巻回する円形のロールベンダーおよび被成形材料を当該ロールベンダーの外周に案内するロールシューからなる曲成機と、当該曲成機によって円形に曲成された被成形材料の先端部を切断口に案内するガイドと被成形材料の所定長さが前記切断口を通過したことを検知する機能を備えて、当該検知位置において被成形材料を切断する切断機と、切断された被成形材料をセットして、送風機本体を支持する腕部の取り付け位置と被成形材料の両開放端接合位置に固定孔を形成する孔開け機構を複数備えた孔開け機と、前記固定孔を形成した被成形材料をセットして、前記両開放端接合用の固定孔に締結部品を挿入し接合する締結機構を備えた締結機によって構成した。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記孔開け機構は、被成形材料の前記腕部取り付け位置において固定孔を幅方向に開孔し、両開放端の接合位置においては、幅方向と略直交する方向に固定孔を開孔する機能を備え、前記締結機は、被成形材料の両開放端接合位置において、固定孔を幅方向に開孔するとともに、該幅方向と略直交する方向に開孔した固定孔に締結部品を挿入しカシメ接合する機能と、当該締結機に対して前記被成形材料を一定角度回転させた状態で、被成形材料の両開放端接合位置の幅方向に開口した固定孔に締結部材を挿入しカシメ接合する機能を具備して構成した。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記曲成機は、成形ロールの送りによってロールシューを介してロールベンダーに周回された被成形材料を、当該成形ロールの送り力を利用してロールベンダーとの外嵌状態を解消する方向に被成形材料を案内するガイドを備えて構成した。
請求項1記載の発明によれば、送風機の枠体をベルマウス形状に成形する場合において、薄鋼板から枠体を形成する場合と違って、円形に打抜加工した薄鋼板の無駄(材料ロス)を確実に解消できる。
また、送風機のファンの大きさに対応して円形に曲成した帯状の被成形材料の切断位置を適宜変更することにより、種々使用(大きさ)の異なるファンを備えた送風機にも確実に対応して枠体を形成することが可能となり、非常に有効である。
請求項2記載の発明によれば、帯状の被成形材料を折曲加工する工程から円形に曲成する工程を介して、所定位置に固定孔を開孔する工程から両開放端を接合する工程までをほぼ自動的に行うことができるので、薄鋼板を打抜加工してこれを絞り加工することにより、ベルマウス形状の枠体を形成する場合と比較して、作業負担が軽減され、かつ、迅速に送風機の枠体をベルマウス形状に成形加工することが可能となり、利便である。
請求項3記載の発明によれば、被成形材料の所定位置に開孔する孔開け機は、当該孔開け機に被成形材料を一旦セットすれば、該孔開け機に複数備えた孔開け機構によって、送風機本体を枠体に支持する腕部の取り付け位置に、被成形材料の幅方向に一度に複数の固定孔を形成することが可能であり、また、被成形材料の長手方向両開放端の接合位置に、被成形材料の幅方向と直交する方向に固定孔を形成することができ、孔開け作業が簡単・確実に、かつ、迅速に行うことができ、効果的である。
また、請求項3記載の発明によれば、被成形材料を締結機にセットすれば、被成形材料に開孔した固定孔に締結部材を挿入する作業および当該締結部材を用いて、被成形部材の両開放端をカシメ接合することができ、非常に少ない労力で送風機の枠体を円形のベルマウス形状に成形することができ、有効である。
請求項4記載の発明によれば、ロール成形機の送り力を利用してロールベンダーに周回された被成形部材を、ロールベンダーに備えたガイドにより、前記ロールベンダーとの外嵌状態を解消する方向に被成形材料を簡単・確実に案内することができ、以って螺旋状となった被成形材料を切断工程に効率よく送出することができ、利便である。
以下、本発明の実施の形態について図1ないし図10を用いて説明する。図1は本発明に係る送風機のベルマウス製造装置の一部を概略的に示す側面図であり、図1において、1は帯状の被成形材料2を巻回して、回転可能に構成したアンコイラーを示している。
3は被成形材料を所定の形状に折曲加工するロール成形機であり、4はロール成形機3にて折曲加工した被成形材料2を円形に曲成する曲成機を示している。当該曲成機4は、被成形材料2を外周に巻回するロールベンダー5と、該被成形材料2をロールベンダー5側に案内するロールシュー6から構成されている。7はロールベンダー5から螺旋状に繰り出される被成形材料2を所定の長さで切断する切断機を示している。
図2は切断機7にて切断した被成形材料2に送風機本体を支持するアーム40(図10参照)を取り付けるための第一の固定孔と、被成形材料2の長手方向両開放端を接合するための第二の固定孔を開孔する孔開け機8と、被成形材料2の長手方向両開放端を接合するの第三の固定孔を開孔するとともに、該第二、三の固定孔を利用して被成形材料2の両開放端を接合する締結機9を示しており、図1に示す装置とともに、送風機のベルマウス製造装置を構成している。
つづいて、前記ベルマウスの製造装置の各装置について詳述する。前記ロール成形機3は、図示しない駆動源によって回転する上下一対のロール10a,10bによって構成される第1のロール10を先頭に配置し、第1のロール10と同様に図示しない駆動源によって回転する略同構成のロール組11〜21をその後段に順次併設して構成されている。
アンコイラー1から巻き戻して引き出されたフラットな帯状の鋼帯(以下、被成形材料という)2は、本実施例では12段駒のロール組10〜21を構成する上ロール10a,11a,12a〜21aと下ロール10b,11b,12b〜21bの間を通過しつつ順次、当該ロール組10〜21により押圧成形され、被成形材料2の幅方向の両端部を板厚方向に折り曲げ或いは湾曲させて、当該被成形材料2の長手方向に沿って後述する折曲部と湾曲部を形成する。
前記曲成機4は、ロール成形機3によって押圧成形された被成形材料2を、円形のロールベンダー5と、該ロールベンダー5の曲率と略同曲率となる傾斜面6aを備えたロールシュー6間の隙間6bに侵入させて、当該隙間6bに侵入した被成形材料2をロール成形機3による押出力を利用して、ロールベンダー5とロールシュー6により略円形に曲成するものである。
また、前記ロールベンダー5には、その外周の一部に被成形材料を当該ロールベンダー5から離脱する方向に案内して、被成形材料2をロールベンダー5の外周から自動的に離脱させるガイド部(図示せず)が具備されており、これにより、被成形材料2は、ロール成形機3の押出力を利用してロールベンダー5との外嵌状態を解消して、順次螺旋状にその先端部を前記切断機7に送出する。
なお、前記ロールベンダー5の外径は、送風機における枠体の製品径と比較して若干小さな径寸法をなすものである。これは、略円形とした被成形材料2のスプリングバック(加工後に材料が僅かに加工前の形状に戻ること)を考慮したためであり、また、枠体小径である送風機の枠体を製造する時にも確実に対応できる設備とするためである。
図3は切断機7の詳細図であり、図3(a)は切断機7を被成形材料2の挿入方向からみた正面図であり、同図(b)は該切断機7を被成形材料2の長手方向からみた側面図である。図3に示すように、切断機7は被成形材料2を挿入する切断口7aと、図示しない切断刃および該切断刃を駆動する油圧シリンダ等からなる駆動源7bから概略構成されている。
前記切断口7aは、図3(b)に示すように、被成形材料2の挿入口が広く形成され、深部(切断位置)に進むに従って幅狭に構成した案内部(以下、ガイドという)7cが設けられており、曲成機4によって略円形に成形された後、ロールベンダー5から離脱して螺旋状に連続する被成形材料2の先端が切断機7の切断口7aに挿入されることを容易としている。
また、切断機7には、被成形材料2が切断口7aを所定長さ通過したことを検知する機能(図示しないセンサ等)が取り付けられており、曲成機4から螺旋状に延びる被成形材料2が切断機7の切断口7aを一周より若干長い寸法分通過したことを検知し、この検知位置で被成形材料2を切断するように構成されている。
図4(a)は孔開け機8を詳細に示す正面図であり、同図(b)は前記孔開け機8を構成する孔開け機構23を拡大して示す側面図である。図4(a)に示すように、孔開け機8は略円形に成形した被成形材料2を当該孔開け機8にセットするために環状に複数個(本実施例では8個)放射状に配列した支持片22と、当該支持片22に対向して被成形材料2の4半円位置と、その他一箇所(図4(a)では右側位置)に取り付けられる孔開け機構23,24より概略構成されている。
前記被成形材料2は図4(b)に示すように、湾曲部2bが支持片22に当接した状態で孔開け機8の基板8a側に位置し、かつ、略垂直に屈曲させた折曲部2aが開放側に位置するように孔開け機構22に設置され、また、被成形材料2の両開放端が図4(a)に示す右側に設けられた孔開け機構(以下、ジョイント用孔開け機構という)24に位置するようセットされる。
前記孔開け機構23とジョイント用孔開け機構24は同一構成であり、図4(b)に示すように、基板8a上でスライド(矢印方向)させる油圧シリンダ等の駆動源25を備えており、略円形に成形した被成形材料2を放射状に配列した支持片22を利用してこれに当接させてセットしたら、孔開け機構23を自動的にスライド(2点鎖線の位置から実線位置まで)させて、被成形材料2の折曲部2aを孔開け冶具26の孔開け位置に配置する。
すなわち、被成形材料2は支持片22と孔開け機構23,24の孔開け冶具26によって確実に保持されて、折曲部2aの4半円位置に4箇所の第一の固定孔27と、被成形材料2のジョイント部に重合した被成形材料2の両開放端を貫通する1箇所の第二の固定孔28を開孔する構成である。
前記締結機9は、図5(a)に示すように、基板9aに配置した締結機構29,30と、支持片31を備えて概略構成されている。なお、前記締結機構29は孔開け機能も備えている。
つまり、前記締結機構29は、同図(b)に示すように、前記孔開け機8のジョイント用孔開け機構24にて開孔した第二の固定孔28を利用して、被成形材料2の両開放端をカシメ接合する機能を備えて基板9aと垂直に起立したカシメ冶具32と、当該基板9a上に配置されて、被成形材料2の湾曲部2bの幅方向に2箇所の固定孔(第三の固定孔という)33を開孔する孔開け冶具34を備えて構成されている。
一方、前記締結機構30は、締結機構29の孔開け冶具34にて開孔した第三の固定孔33を利用して、被成形材料2の両開放端をカシメ接合する機能を備えたカシメ冶具35を備えて構成されており、これら締結機構29,30により被成形材料2の両開放端の接合作業を完遂し、送風機の枠体を環状に完成させるものである。
つづいて、前記送風機の枠体の製造方法について説明する。まず最初に、図1に示すアンコイラー1に巻回した帯状の被成形材料2の先端を巻き戻しながら、第1ロール10を構成する上ロール10aと下ロール10b間に当該被成形材料2を挟持して、該一対のロール10a,10bを図示しない駆動源により回転させることにより、アンコイラー1に巻回された被成形材料2を自動的に引き出し、ロール成形機3を構成する複数段のロール組10〜21にて成形加工する。
図6は該ロール成形機3にて成形加工される被成形材料2が各ロール組によってどのように成形加工されるかを示す説明図であり、初期形状(アンコイラー1から引き出された状態)において帯状の平面形状をなす被成形材料2は、第1ロール10によって、その幅方向の一端を所定の幅寸法で若干折曲加工することにより折曲部2aを形成するとともに、相対する幅方向他端を所定の曲率で曲げ加工することにより湾曲部2bを形成する。
第1ロール10にて折曲部2aと湾曲部2bが形成された被成形材料2は、第2ロール11によって、前記折曲部2aの折曲角度をさらに増加するとともに、湾曲部2bの曲量を増加する。
これ以降、第3ロール12乃至第9ロール18において、前記折曲部2aの折曲角度と湾曲部2bの曲量を増加していく加工を繰り返し、第9ロール18による押圧成形が終了した時点で折曲部2aを略直角方向に折曲加工し、湾曲部2bを最終形態の曲率となるまで曲げ加工する。
そして、第12ロール21において被成形材料2の最終形態を完成する前段において、第10ロール19および第11ロール20によって、前記折曲部2aが前記直角方向から若干鋭角となるように押込加工し、また、前記湾曲部2bが略4半円状になるまで外側から押込加工することにより、第12ロール21において被成形材料2の最終形態を形成した際、当該最終形態を維持することができるようにする。つまり、最終形態を維持するためには当該最終形態と比較して、より押込加工した状態を一度つくっておく必要があり、この役割を第10ロール19および第11ロール20にて実現するものである。
ロール成形機3を構成する第1ロール10乃至第12ロール21にて成形加工された被成形材料2は、その幅方向の一方端を所定の幅寸法で、その長手方向にそって略直角形状に折曲加工した折曲部2aを形成し、幅方向の他方端においては所定の曲率で曲げ加工された湾曲部2bがその長手方向に沿って形成される。
このようにロール成形された被成形材料2は、図1に示すように、ロール成形機3を構成するロール組10〜21の回転駆動力によって、曲成機4に送られる。曲成機4は前述したように、円形のロールベンダー5と当該ロールベンダー5の外径と略同径の傾斜面6aを有してロールベンダー5の外周との間に被成形材料2が通過する隙間6bを形成したロールシュー6から構成されており、ロール成形機3にて成形加工された被成形材料2を当該ロールベンダー5とロールシュー6によって略円形状に曲成加工する。
そして、曲成機4によって略円形状に曲成された被成形材料2は、ロールベンダー5に形成した図示しないガイド部によってロールベンダー5から外れ、図7に示すように螺旋状となって、その先端部を当該曲成機4の近傍(手前)に設置した図1に示す切断機7に送る。
切断機7には、図3に示すように、被成形材料2が切断口7aへ向けて投入される側が広く、切断口7aに向かうに従って狭くなる案内部7cが設けられているので、螺旋状の被成形材料2はその先端部を円滑に切断機7の切断口7aを通過させることができる。
そして、被成形材料2が前記切断口7aを予め設定した長さ寸法(枠体の径より若干長い寸法)通過したことを図示しない検知機能(センサ等)により検出すると、図3に示す切断機7の油圧シリンダ等からなる駆動源7bが駆動して、図示しない切断刃を動作させて、被成形材料2を切断する。
当該切断機7によって略環状に被成形材料2が切断されたら、作業者は当該被成形材料2を図4(a)に示す孔開け機8にセットする。セットする場合は、孔開け機8の基板8a上に複数個(本実施例では8個)放射状に設置した支持片22を利用してセットし、両開放端は、所定寸法重合した状態でジョイント用孔開け機構24が設置される位置(図4の右側)にセットする。
そして、前記支持片22に対向して配置される孔開け機構23,24を、図4(b)に2点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで油圧シリンダ等の駆動源25を利用して平行移動させることにより、被成形材料2を前記支持片22と孔開け機構23,24間に挟持する。
被成形材料2が孔開け機8にセットされたら、孔開け機構23,24の孔開け冶具26を自動的に駆動して、被成形材料2の折曲部2aに小径の第一,二の固定孔27,28を開孔する。前記第一の固定孔27は環状をなす被成形材料2の4半円位置に開孔されるものであり、第二の固定孔28は両開放端を重合した位置にこれを貫通して開孔されるものである。当該第一,二の固定孔27,8が開孔された被成形材料2は、孔開け機8の孔開け機構23,24を図4(b)に示す実線位置から2点鎖線で示す位置まで油圧シリンダ等の駆動源25によって後退させて、被成形材料2の挟持状態を解消した上で孔開け機8から外す。
つづいて、作業者は、第一,二の固定孔27,28を開孔した被成形材料2を図5(a)に示す締結機9にセットする。締結機9へのセットは、締結機9の基板9a上に配置した支持片31によって支持しつつ、被成形材料2のジョイント部が締結機構29(図5(b)参照)の位置に配置されるようにセットする。
前記締結機構29は、前述したように、孔開け機能も併有しており、図5(b)に示すように、締結機構29の孔開け冶具34によって被成形材料2の湾曲部2bに当該被成形材料2の幅方向に所定数(本実施例では2箇所)開放端締結用の固定孔(第三の固定孔)33を開孔するとともに、カシメ冶具32によって前記第二の固定孔28にリベット等の締結部材36(図8参照)を挿入した後カシメ接合する。
つづいて、被成形材料2を図5(a)に示す矢印方向に略90°回転させて、ジョイント部を締結機構30側に移動させる。そして、前記締結機構29で開孔した第三の固定孔33にリベット等の締結部材37(図8参照)を挿入して、カシメ冶具35によりカシメ接合することにより、被成形材料2はその両開放端を図8に示すように接合して、図9に示すように環状の枠体38を完成させる。
このようにして製造されたベルマウス形状の枠体38は、図10に示すように、送風機本体39を固定するアーム40が前記第一の固定孔27を利用して取り付けられることにより、送風機Aを完成させることができる。
以上のように、本発明の送風機のベルマウス製造方法および製造装置によれば、従来の薄鋼板から枠体を製造する場合のように、例えば、正方形状の薄鋼板の中央を円形に打抜加工して送風機ファンを配置する孔を形成した後、これを絞り加工することにより該枠体をベルマウス形状に成形する場合のように、打ち抜いた残りの薄鋼板が無駄となり材料費のロスが生じる問題を確実に解消することができるので、送風機の製造コストを低減することが可能となった。
送風機の枠体をベルマウス形状に成形加工が容易に行い得、材料のロスを排除することができる送風機のベルマウス製造方法および装置を提供することが可能である。
本発明に係るベルマウス製造装置のロール成形と曲成機および切断機を概略的に示す正面図である。 本発明に係る孔開け機と締結機を概略的に示す正面図である。 前記切断機の詳細を示す側面図および正面図である。 前記孔開け機と、該孔開け機を構成する孔開け機構の詳細を示す正面図および側面図である。 前記締結機と、該締結機を構成する締結機構の詳細を示す正面図および側面図である。 前記ロール成形による被成形材料の成形過程を説明する説明図である。 前記曲成機により曲成した被成形材料を該曲成機より離脱させた状態を示す説明図である。 前記被成形材料の両開放端の接合を説明する斜視図である。 前記ベルマウスの完成図である。 送風機の完成状態を示す斜視図である。 公知の送風機を分解して示す斜視図である。
符号の説明
1 アンコイラー
2 被成形材料
2a 折曲部
2b 湾曲部
3 ロール成形機
4 曲成機
5 ロールベンダー
6 ロールシュー
6a 傾斜面
6b 隙間
7 切断機
7a 切断口
7b,25 駆動源(油圧シリンダ等)
7c 案内部
8 孔開け機
8a,9a 基板
9 締結機
10 第1ロール
10a 上ロール
10b 下ロール
11〜21 第2ロール〜第12ロール
22,31 支持片
23 孔開け機構
24 ジョイント用孔開け機構
26,34 孔開け冶具
27,28,33 第一,二,三の固定孔
29,30 締結機構
32,35 カシメ冶具
36,37 締結部材
38 枠体
39 送風機本体
40 アーム
送風機 A

Claims (4)

  1. アンコイラーに巻回した帯状の被成形材料を巻き戻しながら連続的に成形加工する方法において、複数の成形ローラを介して前記被成形材料を所定の断面形状に折曲加工する工程と、当該折曲加工した被成形材料を円形に曲成する工程と、円形にした被成形材料を所定の長さ寸法で切断する工程と、切断した前記被成形材料に複数の固定孔を形成する工程と、前記被成形材料の長手方向両端部を接合して円形のベルマウスを完成させる工程を有することを特徴とする送風機のベルマウス製造方法。
  2. アンコイラーから巻き戻して引き出されるフラットな帯状の被成形材料を成形加工して送風機のベルマウスを製造する装置であって、前記被成形材料を上下から押圧して所定の断面形状に折曲加工する上下一対のロール組を複数備えた成形ロールと、当該成形ロールによって折曲加工された被成形材料を外周に巻回する円形のロールベンダーおよび被成形材料を当該ロールベンダーの外周に案内するロールシューからなる曲成機と、当該曲成機によって円形に曲成された被成形材料の先端部を切断口に案内するガイドと被成形材料の所定長さが前記切断口を通過したことを検知する機能を備えて、当該検知位置において被成形材料を切断する切断機と、切断された被成形材料をセットして、送風機本体を支持する腕部の取り付け位置と被成形材料の両開放端接合位置に固定孔を形成する孔開け機構を複数備えた孔開け機と、前記固定孔を形成した被成形材料をセットして、前記両開放端接合用の固定孔に締結部品を挿入し接合する締結機構を備えた締結機からなることを特徴とする送風機のベルマウス製造装置。
  3. 前記孔開け機構は、被成形材料の前記腕部取り付け位置において固定孔を幅方向に開孔し、両開放端の接合位置においては、幅方向と略直交する方向に固定孔を開孔する機能を備え、前記締結機は、被成形材料の両開放端接合位置において、固定孔を幅方向に開孔するとともに、該幅方向と略直交する方向に開孔した固定孔に締結部品を挿入しカシメ接合する機能と、当該締結機に対して前記被成形材料を一定角度回転させた状態で、被成形材料の両開放端接合位置の幅方向に開孔した固定孔に締結部材を挿入しカシメ接合する機能を具備して構成したことを特徴とする請求項2記載の送風機のベルマウス製造装置。
  4. 前記曲成機は、成形ロールの送りによってロールシューを介してロールベンダーに周回された被成形材料を、当該成形ロールの送り力を利用してロールベンダーとの外嵌状態を解消する方向に被成形材料を案内するガイドを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の送風機のベルマウス製造装置。
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