JP2009173882A - コアシェル型量子ドット蛍光微粒子 - Google Patents

コアシェル型量子ドット蛍光微粒子 Download PDF

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Abstract

【課題】 発光ダイオードやエレクトロルミネッセンス素子、半導体レーザー素子に応用可能な、高効率で単色性が優れ、かつ構造が安定な近紫外光を発する蛍光体を提供する。
【解決手段】 平均直径が1〜10nmの酸化亜鉛の微結晶をコアとし、その酸化亜鉛微結晶の表面を酸化亜鉛と類似の結晶構造を有し、格子不整合が小さく、かつ構造欠陥が生じにくいLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOのうちの一つかまたはそれらの固溶体で構成されるシェルで被覆した量子ドット構造を構成することで、放射する紫外線のピーク波長を制御可能な発光効率の高い紫外光蛍光材料を得る。
【選択図】 なし

Description

本発明は、発光材料、特に量子ドット型蛍光材料に関する。また、紫外領域において発光する紫外蛍光微粒子に関する。
酸化亜鉛(ZnO)のバンドギャップエネルギーは約3.37eVで、励起子(エキシ
トン)の束縛エネルギーは60meVと大きく、室温でも安定に発光する近紫外光(波長390nm前後)の蛍光体あるいは発光体としての工業的応用、特に、自発光のエレクトロニクス素子への応用が期待できる。
また、一般に、半導体のサイズを、半導体内部の電子や正孔の波動関数の波長と比肩し得る程度に小さくすると伝導帯及び価電子帯に、いわゆる量子閉じ込め準位が形成され、電子及び正孔の基底エネルギーが大きくなる現象が知られている。換言すれば、ナノサイズの半導体を形成することで、量子サイズ効果によって、半導体のバンドギャップが大きくなり、伝導帯に励起された電子が価電子帯の正孔と再結合する際の発光エネルギーが、半導体のサイズの減少とともに大きくなる。この、量子サイズ効果を利用し、酸化亜鉛のナノ粒子のサイズを制御することによって、所望のピーク波長と半値幅を持つ近紫外発光を提供できる材料(いわゆる量子ドット構造材料)を構成しようという試みがなされている。
しかしながら、この量子ドット構造材料を無機材料で構成する為には、ある特性を持つ材料を酸化亜鉛ナノ粒子のポテンシャルバリア層あるいは分散マトリックスとして、ナノ粒子周囲に接合させ、かつ、酸化亜鉛の表面準位のパッシベートを可能にしなければならない。すなわち、失活のパスのない三次元の量子井戸構造を形成しなくてはならない。その材料に必要な特性は、酸化亜鉛の伝導帯側に形成される電子の量子閉じ込め準位よりも大きな伝導帯端エネルギーを有し、かつ、酸化亜鉛の価電子帯側に形成される正孔の量子閉じ込め準位よりも小さな価電子帯端エネルギーを有するワイドギャップ半導体でなければならない。さらに、非晶質や多結晶の基板や下地材料の上にサイズの揃った複数の量子ドットを配し、エレクトロニクス素子を形成する場合、いわゆる化学合成手法を用いたコロイド状のものやゾルゲル法などによって生成する湿式のコア/シェル型量子ドットの使用が圧倒的に優位であるが、その場合、ポテンシャルバリア層に相当するいわゆるシェル材料を、コア材料である酸化亜鉛とエピタキシャルに、かつ、欠陥準位を経る遷移確率が量子閉じ込め準位間遷移確率と拮抗しない程度に殆ど欠陥形成を伴わないで成長する必要がある。つまり、その成長において、コア材料である酸化亜鉛と格子整合する材料であり、上述のバンド構造を満足し、かつ、欠陥を形成しにくい特性を有する材料でなければならない。
酸化亜鉛をコアに持つコア/シェル型量子ドットの製作において、従来技術では、明確な量子閉じ込め準位からの発光を得られているものは、非晶質のシリコン酸化物や有機樹脂をシェルに用いる物に限定され、当然、これらは無機半導体量子ドットではなく、材料の絶縁性やエネルギー準位の接合性が取れないため、発光ダイオードやエレクトロルミネッセンス素子、半導体レーザー素子には応用が困難であった。
ZnOはGaNやZnSと同様の結晶構造を持ち、酸化物としては共有結合性が極めて強く、ワイドバンドギャップ半導体としては特殊である。ナノサイズ粒子の示す量子サイ
ズ効果により半導体のバンドギャップを大きくするという点で、直径数nm以下のZnOナノ粒子を作製することは一般には難しい。また、ナノ粒子粉体は、反応活性が高いことから、蛍光体粉体としては取り扱いづらいことが知られている。
また、上述の通り、コア/シェル型半導体量子ドットの合成にあたっては、酸化亜鉛の伝導帯側に形成される電子の量子閉じ込め準位よりも大きな伝導帯端エネルギーを有し、かつ、酸化亜鉛の価電子帯側に形成される正孔の量子閉じ込め準位よりも小さな価電子帯端エネルギーを有するワイドギャップ半導体を、シェル材料として、酸化亜鉛ナノ粒子の周囲に整合成長させ、かつ、欠陥の極めて少ない結晶構造を実現することで、電子及び/又は正孔の伝導性あるいは強電界で加速されたキャリアの弾道伝導が確保されなければ、量子閉じ込め準位間あるいは励起子発光は実現しないのであるが、結晶格子の不整合性や成長時の欠陥形成、もしくは電気伝導性の低さから、これらを同時に満足する材料は存在しなかった。
本発明の構成は、以下のとおりである。
(構成1)平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
前記コアの表面を被覆するリチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物のいずれかから成る半導体シェルと、
を有し、
前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなるコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
ここで、リチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物の組成は、所定の化学両論組成にとらわれない。これらの酸化物からなる半導体シェルとコアが、タイプIの三次元量子井戸が構成されるような組成であれば構わない。
(構成2)平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
前記コアの表面を被覆するリチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物から選ばれた二つ以上の固溶体から成る半導体シェルと、
を有し、
前記半導体シェルの価電子帯端エネルギーが前記コアの価電子帯端エネルギーよりも小さく、前記半導体シェルの伝導帯端エネルギーが前記コアの伝導帯端エネルギーよりも大きく、
前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなるコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
ここで、リチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物の組成は、所定の化学両論組成にとらわれない。これらの酸化物の固溶体からなる半導体シェルとコアが、タイプIの三次元量子井戸が構成されるような組成であれば構わない。
(構成3)平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
前記コアの表面を被覆するLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOのいずれかから成る半導体シェルと、
を有し、
前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなるコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
(構成4)平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
前記コアの表面を被覆するLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOから選ばれた二つ以上の固溶体から成る半導体シェルと、
を有し、
前記半導体シェルの価電子帯端エネルギーが前記コアの価電子帯端エネルギーよりも小さく、前記半導体シェルの伝導帯端エネルギーが前記コアの伝導帯端エネルギーよりも大きく、
前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなるコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
(構成5)前記半導体シェルの厚さが、0.1nm〜5nmである構成1乃至4のいずれ
かのコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
(構成6)前記半導体シェルの表面が有機化合物分子で修飾されてなり、前記蛍光微粒子が溶媒に分散可能である構成1乃至5のいずれかのコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。(構成7)前記半導体シェルが、液相合成法によって形成される構成1乃至6のいずれかのコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
ここで、液相合成法は、水溶液中でもよく、非水溶媒中でもよい。
すなわち、本発明は、平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛ZnOのナノ結晶をコアとし、そのコアの表面をLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOのいずれかから成る半導体シェルで被覆され、または、そのコアの表面をLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOから選ばれた二つ以上の固溶体から成る半導体シェルで被覆され、その半導体シェルの価電子帯端エネルギーが酸化亜鉛の価電子帯端エネルギーよりも小さく、かつ、半導体シェルの伝導帯端エネルギーが酸化亜鉛の伝導帯端エネルギーよりも大きく、タイプIの三次元量子井戸を構成するコア/シェル型量子ドット蛍光微粒子である。
また、酸化亜鉛からなるコアは、亜鉛の金属微粉末を酸化剤を溶解した有機溶媒中で加熱することで製造されてもよいし、亜鉛のカルボン酸塩をアルカリにより分解するゾルゲル法によって製造されてもよいし、有機亜鉛化合物を界面活性剤を溶解した有機溶媒中で加熱する方法で製造されてもよい。
液相での反応を利用して、有機亜鉛化合物を原料とした直径1〜10nmのZnOのナノ結晶を合成しコアとし、酸化亜鉛と類似の結晶構造でかつ酸化亜鉛結晶と格子不整合の小さいLiGaO、LiAlO2、NaGaO2、NaAlOのうち一つで酸化亜鉛粒子表面を被覆し、シェルを形成する。あるいは、上記材料のうちから選択した二つ以上の材料から成る固溶体で酸化亜鉛ナノ結晶表面を被覆することで、いわゆるタイプIの半導体量子ドット構造を実現でき、酸化亜鉛内に形成される量子閉じ込め準位間からの狭スペクトル発光を得ることが出来る。
さらに、被覆層(シェル)の厚さは5nm以下とすることで、シェルの成長時にシェル内に欠陥を生じることを防止でき、高い発光効率を実現できる。
上記被覆層表面を有機化合物で終端することにより、溶媒に可溶とすることで、量子ドットの凝集を防ぎ、反応性を不活化でき、また、いわゆるコロイダル量子ドットを材料とする素子プロセスに整合性のある発光材料として供することが出来る。
有機亜鉛化合物を原料としたZnOのナノ結晶を合成しコアとし、酸化亜鉛と類似の結晶構造でかつ酸化亜鉛との格子不整合の小さいLiGaO、LiAlO2、NaGaO2、NaAlOのうち一つあるいは、これらの固溶体をエピタキシャルに成長させ、酸化亜鉛粒子表面を被覆し、極めて界面準位、欠陥準位密度が低いシェルを形成する。
これらの物質による酸化亜鉛微結晶(コア微粒子)の被覆(シェル形成)は、酸化亜鉛をポテンシャル井戸とする量子ドットの井戸障壁として良好な機能を果たす。酸化亜鉛表面のダングリングボンドの終端を含む表面準位のパッシベーションが有効におきる。半導体シェルの価電子帯端エネルギーが酸化亜鉛の価電子帯端エネルギーよりも小さく、かつ、半導体シェルの伝導帯端エネルギーが酸化亜鉛の伝導帯端エネルギーよりも大きく、タイプIの三次元量子井戸を構成することができる。図3に示すように、LiGaOはバンドギャップが約5.6eVであり、酸化亜鉛との伝導帯側のバンドオフセットが約2.12eVで、価電子帯側バンドオフセットが約0.18eV、LiAlOはバンドギャップが
約7.0eVであり、酸化亜鉛との伝導帯側のバンドオフセットが約3.46eVで、価電子帯側バンドオフセットが約0.24eV、NaGaOはバンドギャップが約6.0eVであり、酸化亜鉛との伝導帯側のバンドオフセットが約2.50eVで、価電子帯側バン
ドオフセットが約0.20eV、NaAlOはバンドギャップが約7.3eVであり、酸化亜鉛との伝導帯側のバンドオフセットが約3.74eVで、価電子帯側バンドオフセッ
トが約0.26eVであるので、それぞれの物質は、酸化亜鉛を井戸とする量子井戸ポテ
ンシャル障壁として機能し、三次元量子井戸すなわち量子ドット内に電子及び正孔を閉じ込められ、量子井戸内に量子閉じ込め準位を安定に形成できる。さらに、閉じ込められた電子正孔対は励起子を形成出来、極めて安定な励起状態を実現できる。また、連続的な結晶格子の形成によって、酸化亜鉛表面のパッシベーションと同時にコア/シェル間に生じる界面準位の状態密度は観測にかからないほど小さく、酸化亜鉛とシェル材料のバンド構造に従って、摂動の極めて小さい三次元量子井戸構造(量子ドット構造)を形成できる。酸化亜鉛内に励起された電子と正孔は、無輻射遷移準位に捕獲されたり、閉じ込め準位以外の発光中心となる欠陥に捕獲されたりせず、量子閉じ込め準位間のエネルギーギャップあるいは閉じ込められた励起子エネルギーに相当する紫外領域の高効率発光を生じる。
酸化亜鉛粒子の表面をLiGaO、LiAlO2、NaGaO2、NaAlOのうちの一つかまたはそれらの固溶体で被覆した蛍光体は、酸化亜鉛粒子(コア)の直径を1〜10nmとすることで、放射する紫外線のピーク波長を380nmから310nmの間で制御可能になる。また上記の材料は酸化亜鉛と類似の結晶構造でかつ、格子不整合が小さいことから、酸化亜鉛結晶表面を被覆するに当たって、エピタキシャル成長が実現でき、かつ格子不整合による結晶欠陥の発生を防止する効果がある。
これらの効果によって、紫外光を効率よく放射する酸化亜鉛量子ドット(微粒子)を製造できる。
例えばコアシェル型ZnO/LiGaOナノ結晶を製造するには後述のZnOナノ結晶の製造方法数種類の中から製造方法を選択し、さらにシェルのLiGaOの被覆方法を選択して量子ドット構造の製造方法とすることができる。よって、この組み合わせの数だけ製造方法が存在する。
《ZnOナノ結晶の製造方法》
ZnOナノ結晶は水溶液中もしくは非水溶媒中での液相合成法のいずれを使用してもよい。例えば亜鉛の金属微粉末を酸化剤を溶解した有機溶媒中で加熱する方法(J. Cryst. Growth 252, 184(2003))、有機亜鉛化合物を界面活性剤を溶解した有機溶媒中で加熱する
方法(例えばJ.Phys.Chem. B 107,4756(2003),J.Phys. Chem B 110,4099(2006))、亜鉛の
カルボン酸塩をアルカリにより分解するゾルゲル法(例えば、Chem.Mater.17,3062(2005),
Aust. J. Chem. 56, 1051(2003))などのいずれの方法で作製しても良い。
[実施例1]
酢酸亜鉛(無水)99.99% (Zn(ac))、tert−ブチルフォスフォニックアッシド 98% (TBPA)、オレイルアミン 70%を原料として用意した。
オレイルアミン以外の試薬は市販のままの状態で使用した。オレイルアミンは蒸留してから使用した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。
Zn(ac)1.2 mol,TBPA 0.24 mmol,オレイルアミン6mlをガラ
ス製バイアルにいれ、ドライヤーで加熱しながら、チューブミキサーを用いて5分間溶解した。その溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら220℃で7分から20分加熱後、オイルバスから取り出した。この方法により平均粒径で2 〜 5.3nm
のZnOナノ結晶のコロイド粒子が得られた。結果は表1にまとめた。
LiGaO、LiAlO2、NaGaO2、NaAlOの被覆のない5nm以下の平均粒径の酸化亜鉛ナノ結晶は、450〜550nmをピーク波長とする、可視光の蛍光のみ観測され、量子閉じ込め準位間遷移を起源とする紫外光、あるいは励起子の再結合による紫外光の蛍光は検出されなかった。5nm以上の平均粒径の酸化亜鉛ナノ結晶では、450〜550nmをピーク波長とする、可視光の蛍光に加え、量子閉じ込め準位間遷移を起源とする紫外光、あるいは励起子の再結合による紫外光が極めて弱く検出されるが、その蛍光量子効率は0.1より小さかった。
[実施例2]
ジ−tert−ブトキシ亜鉛(純度99%以上、Zn(O-Bu))、ベンジルアミ
ン(純度99%、BZA)を原料として用意した。試薬は市販のままの状態で使用した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。
0.1mmolのZn(O-Bu)を、3mlのBZAと共にガラス製バイアルに入れ、恒温振とう機を使用して60℃で60分間振とうして溶解させた。振とう後に不溶物が残っている場合は、遠心分離し取り除いた。これにより、無色透明なZnOナノ結晶のコロイド溶液が得られた。得られた溶液にエタノールを5ml加えて15分間遠心分離した。沈殿物をクロロホルムに再度分散させてコロイド溶液とし、光吸収スペクトル(図4)及び波長325nmのキセノンランプ光を励起光とした蛍光スペクトル(図5)を測定した。沈殿物をエタノールで超音波洗浄した後、真空乾燥して粉末試料とし、粉末X線回折を測定した。(102)各回折線から求めたZnOの粒子サイズ、光学吸収端、紫外蛍光波長を表2にまとめた。
[比較例1]
ジ−tert−ブトキシ亜鉛(純度99%以上、Zn(O-Bu))、ベンジルアミン(純度99%, BZA)を原料として用意した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。0.1mmolのZn(O-Bu)を、3mlのBZAと共にガラス製バイアルに入れ、恒温振とう機を使用して60℃で60分間振とうして溶解させた。振とう後に不溶物が残っている場合は、遠心分離し取り除いた。得られた溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら170℃で3分加熱後、オイルバスから取り出した。この方法では生成したZnOナノ結晶の凝集により溶液は白濁し、無色透明なコロイド溶液はが得られなかった。
[実施例3]
ジ−tert−ブトキシ亜鉛(純度99%以上、Zn(O-Bu))、ベンジルアミン(純度99%、BZA)、オレイルアミン(純度70%、OA)を原料として用意した。オレイルアミン以外の試薬は市販のままの状態で使用した。オレイルアミンは蒸留してから使用した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。
0.1mmolのZn(O-Bu)を、3mlのBZAと共にガラス製バイアルに入れ、恒温振とう機を使用して60℃で60分間振とうして溶解させた。振とう後に不溶物が残っている場合は、遠心分離し取り除いた。その後、この溶液にOAを3ml加えチューブミキサーを用いて5分間混合した。得られた溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら100〜180℃で10分加熱後、オイルバスから取り出した。この方法により、無色透明なZnOナノ結晶のコロイド溶液が得られた。合成した溶液にエタノールを5ml加えて15分間遠心分離した。沈殿物をクロロホルムに再度分散しコロイド溶液とし、光吸収スペクトル(図6)および波長325nmのキセノンランプ光を励起光とした蛍光スペクトル(図7)を測定した。沈殿物をエタノールで超音波洗浄した後、真空乾燥し、粉末試料とし、粉末X線回折を測定した。(102)回折線から求めたZnOの粒子サイズ、光学吸収端、紫外蛍光波長を表3にまとめた。反応温度を100℃から180℃へと上昇させると、粒子サイズは3.7nmから5.2nmへと増大し、加熱温度により粒子サイズが制御された。図6では加熱温度の上昇による粒子サイズの増大に伴って、量子サイズ効果によってZnOの光学吸収端が長波長へとシフトした。図7では紫外線領域の蛍光が量子サイズ効果によって、粒子サイズの増大に伴って長波長へとシフトした。
[実施例4]
ジ−tert−ブトキシ亜鉛(純度99%以上、Zn(O-Bu))、ベンジルアミ
ン(純度99%、BZA)、トリオクチルホスフィンオキサイド(純度95%以上、TOPO)を原料として用意した。試薬は市販のままの状態で使用した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。
0.1mmolのZn(O-Bu)を、3mlのBZAと共にガラス製バイアルに入れ、恒温振とう機を使用して60℃で60分間振とうして溶解した。振とう後に不溶物が残っている場合は、遠心分離し取り除いた。その後、TOPOを10mmol加えドライヤーで加熱しながらチューブミキサーを用いて5分間溶解混合した。この溶液をオイルバス
を用いて、アルゴンバブリングしながら100℃で10分加熱後、オイルバスから取り出した。この方法により無色透明なZnOナノ結晶のコロイド溶液が得られた。得られた溶液にエタノールを5ml加えて15分間遠心分離した。沈殿物をクロロホルムに再度分散しコロイド溶液とし、光吸収スペクトル(図8)と波長325nmのキセノンランプ光を励起光とした蛍光スペクトル(図9)を測定した。沈殿物をエタノールで超音波洗浄した後、真空乾燥し、粉末試料とし、粉末X線回折を測定した。(102)回折線から求めたZnOの粒子サイズ、光学吸収端、紫外蛍光波長を表4にまとめた。
[実施例5]
ジ−tert−ブトキシ亜鉛(純度99%以上、Zn(O-Bu))、ベンジルアミ
ン(純度99%、BZA)、オレイルアミン(純度70%、OA)を原料として用意した。オレイルアミン以外の試薬は市販のままの状態で使用した。オレイルアミンは蒸留してから使用した。試薬は全て窒素を充満させたグローブボックス内で取り扱った。
0.1mmolのZn(O-Bu)を3mlのBZAと共にガラス製バイアルに入れ、恒温振とう機を使用して60℃で60分間振とうして溶解した。振とう後に不溶物が残っている場合は、遠心分離し取り除いた。この溶液2回分(合計6ml)に、エタノールを10ml加えて15分間遠心分離した。遠心分離後の液体部分を廃棄し、残った沈殿物にOAを3ml加え、チューブミキサーを用いて5分間再分散しコロイド溶液とした。得られた溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら280℃で3時間加熱後、オイルバスから取り出した。反応後の溶液は少し黄色みがかった透明なZnOナノ結晶のコロイド溶液であった。この溶液にエタノールを5ml加えて15分間遠心分離した。沈殿物をクロロホルムに再度分散しコロイド溶液とし、光吸収スペクトル(図10)と波長325nmのキセノンランプ光を励起光とした蛍光スペクトル(図11)を測定した。沈殿物をエタノールで超音波洗浄した後、真空乾燥し、粉末試料とし、粉末X線回折を測定した。(102)各回折線から求めたZnOの粒子サイズ、光学吸収端、紫外蛍光波長を表5にまとめた。Zn(O-Bu)をBZAに60℃で溶解して合成したZnOナノ結晶
(実施例2)と比較して、280℃での加熱により粒子サイズを増大できた。図10において、反応温度の上昇による粒子サイズの増大に伴って、量子サイズ効果によってZnOの光学吸収端が長波長へとシフトすることが確認された。図11において、紫外線領域の蛍光が量子サイズ効果によって、粒子サイズの増大に伴って長波長へとシフトすることが確認された。
《LiGaO被覆によるコア/シェル型ZnO/LiGaOナノ結晶の製造方法》
[実施例6]
リチウムアセチルアセトナト(Li(acac))79.5mg〜159.2mg(0.75mmol〜1.5mmol)とトリオクチルフォスフィンオキシド(TOPO) 0.5799
g−1.1560g(1.5mmol〜3mmol) [Li(acac)とTOPOのモル比は常に1:2とした。]をガラス製バイアルに入れ、オイルバスを用いて120℃でアルゴンバブリングしながら60分溶解し、Li原料溶液とした。ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac))91.8 mg〜183.5mg(0.25 〜 0.5 mmol)をベンジルアミン5 mlに室温で溶解し、Ga原料溶液とした。Li原料溶液とGa原料溶液を
混合し5分間遠心分離した上澄み溶液をLiGaO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、ベンジルアミン10mlにコロイド分散し酸化亜鉛溶液とした。LiGaO溶液と酸化亜鉛溶液とをテフロン(登録商標)製オートクレーブ用容器(容量50mL)に入れ、ステンレス製の圧力容器で密閉し、170℃で12時間反応した。反応中、圧力容器内の圧力は混合溶媒の170℃での自然発生圧力であった。反応後の溶液を上澄み液が透明になるまで遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を2.2nmから4.7nmとし、シェルによる被覆後の平均直径をそれぞれ3.6nmから
5.3nmとすることで、コア/シェル構造の量子ドット内に閉じ込められた励起子準位
を起源とする298nmから356nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率はそれぞれ0.6から0.8であった。作製したコアシェル型ナノ粒子の測定結果を表6にまとめた。またナノ粒子の被覆前後の発光スペクトルの比較を図1に示す。
[実施例7]
パルミチン酸ガリウム0.3mmol、リチウムイソプロポキシド0.2mmol、オレイルアミン3mlをガラス製バイアルに入れ、シェイカーを用いて、60℃で60分振蕩溶解しLiGaO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、オレイルアミン3mlにコロイド分散し、LiGaO溶液と混合した。混合溶液を5分間遠心分離し、上澄み溶液のみを出発溶液とした。出発溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら180〜250℃で1時間加熱した。合成した溶液にエタノールを40ml加えて5分間遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5nmとし
、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の量子ド
ット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする343nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.7であった。作製
したコアシェル型ナノ粒子の測定結果を表7に示す。
[比較例2]
ガリウムイソプロポキシド(Ga(OPr))49.4mg(0.2mmol)、臭化リチウム(LiBr) 173.7mg(2mmol)、オレイルアミン3mlをガラス製バイアルに入れ、シェイカーを用いて、60℃で60分振蕩溶解しLiGaO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、オレイルアミン3mlにコロイド分散し、LiGaO溶液と混合した。混合溶液を5分間遠心分離し、上澄み溶液のみを出発溶液とした。出発溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら180〜250℃で1時間加熱した。合成した溶液にエタノールを40ml加えて5分間遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。作製したナノ粒子の測定結果を表8に示す。
LiGaOの生成反応の副生成物であるHClやアルキルハライドによりZnOが溶解し、得られる粒子はZnOの性質を示さなかった。ハロゲン化水素あるいはアルキルハライドが副生成物として生じる反応系を合成過程に用いることは、コアを溶解させるのみならず、シェル自身の生成を生じさせぬので、不適である。
作製したZnO粒子と比較例2−1で作製したナノ粒子および実施例6−2で作製したコア/シェル型ナノ粒子のHRTEM(高分解能透過型電子顕微鏡)像と粒子の粒径分布のヒストグラムを図2に示した。
《LiAlOによる被覆方法》
[実施例8]
Li(acac) 79.5mg〜159.2mg(0.75mmol〜1.5mmol)とT
OPO 0.5799g−1.1560g(1.5mmol〜3mmol) [Li(acac)とTOPOのモル比は常に1:2とした。]をガラス製バイアルに入れ、オイルバスを用いて120℃でアルゴンバブリングしながら60分溶解し、Li原料溶液とした。アルミニウムアセチルアセトナト(Al(acac)) 81.1mg〜162.2mg(0.25〜0.5mmol)をベンジルアミン5mlに室温で溶解し、Al原料溶液とした。Li原料溶液
とAl原料溶液を混合し5分間遠心分離した上澄み溶液をLiAlO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、ベンジルアミン10mlにコロイド分散し酸化亜鉛溶液とした。LiAlO溶液と酸化亜鉛溶液とをテフロン(登録商標)製オートクレーブ(容量50mL)に入れ、ステンレス製の圧力容器で密閉し、170℃で12時間反応した。反応後の溶液を上澄み液が透明になるまで遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5nmとし、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の量子ドット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする342nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.8であった。
[実施例9]
ステアリン酸アルミニウム0.3mmol、リチウムイソプロポキシド0.2mmol、オレイルアミン3mlをガラス製バイアルに入れ、シェイカーを用いて、60℃で60分振蕩溶解しLiAlO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、オレイルアミン3mlにコロイド分散し、LiAlO溶液と混合した。混合溶液を5分間遠心分離し、上澄み溶液のみを出発溶液とした。出発溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら180〜250℃で1時間加熱した。合成した溶液にエタノールを40ml加えて5分間遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5nm
とし、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の量
子ドット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする343nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.7であった。
《NaGaOによる被覆方法》
[実施例10]
無水酢酸ナトリウム 61.5mg〜133.0mg (0.75mmol〜1.5mmol)とTOPO 0.5799g−1.1560g(1.5mmol〜3mmol) [無水酢酸ナトリウムとTOPOのモル比は常に1:2とした。]をガラス製バイアルに入れ、オイルバスを用いて120℃でアルゴンバブリングしながら60分溶解しNa原料溶液とした。Ga(acac)91.8mg〜183.5mg(0.25〜0.5mmol)をベンジルアミン5mlに室温で溶解し、Ga原料溶液とした。Na原料溶液とGa原料溶液を混合し5分間遠心分離した上澄み溶液をNaGaO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、ベンジルアミン10mlにコロイド分散し酸化亜鉛溶液とした。NaGaO溶液と酸化亜鉛溶液とをテフロン(登録商標)製オートクレーブ(容量50mL
)に入れ、ステンレス製の圧力容器で密閉し、170℃で12時間反応した。反応後の溶液を上澄み液が透明になるまで遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5n
mとし、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の
量子ドット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする343nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.7であった
[実施例11]
パルミチン酸ガリウム0.3mmol、ナトリウムt−ブトキシド0.2mmol、オレイルアミン3mlをガラス製バイアルに入れ、シェイカーを用いて、60℃で60分振蕩溶解しNaGaO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、オレイルアミン3mlにコロイド分散し、NaGaO溶液と混合した。混合溶液を5分間遠心分離し、上澄み溶液のみを出発溶液とした。出発溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら180〜250℃で1時間加熱した。合成した溶液にエタノールを40ml加えて5分間遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5nmとし
、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の量子ド
ット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする343nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.7であった。
《NaAlOによる被覆方法》
[実施例12]
無水酢酸ナトリウム61.5mg〜133.0mg(0.75mmol〜1.5mmol)とTOPO 0.5799g−1.1560g(1.5mmol〜3mmol) [無水酢酸ナトリ
ウムとTOPOのモル比は常に1:2とした。]をガラス製バイアルに入れ、オイルバスを用いて120℃でアルゴンバブリングしながら60分溶解し、Na原料溶液とした。Al(acac)81.1mg〜162.2mg(0.25〜0.5mmol)をベンジルアミン5mlに室温で溶解し、Al原料溶液とした。Na原料溶液とAl原料溶液を混合し5分間遠心分離した上澄み溶液をNaAlO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、ベンジルアミン10mlにコロイド分散し酸化亜鉛溶液とした。NaAlO溶液と酸化亜鉛溶液とをテフロン(登録商標)製オートクレーブ(容量50mL
)に入れ、ステンレス製の圧力容器で密閉し、170℃で12時間反応した。反応後の溶液を上澄み液が透明になるまで遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5n
mとし、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の
量子ドット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする342nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.8であった
[実施例13]
ステアリン酸アルミニウム0.3mmol、ナトリウムt−ブトキシド0.2mmol、オレイルアミン3mlをガラス製バイアルに入れ、シェイカーを用いて、60℃で60分振蕩溶解しNaAlO溶液とした。前記の方法により合成した酸化亜鉛ナノ結晶を回収し、オレイルアミン3mlにコロイド分散し、NaAlO溶液と混合した。混合溶液を5分間遠心分離し、上澄み溶液のみを出発溶液とした。出発溶液をオイルバスを用いて、アルゴンバブリングしながら180〜250℃で1時間加熱した。合成した溶液にエタノールを40ml加えて5分間遠心分離した。沈殿物をメタノール、ブタノール、エタノールで超音波洗浄した後、真空で乾燥させ、粉末試料を得た。コアの平均直径を3.5nm
とし、シェルによる被覆後の平均直径を4.8nmとすることで、コア/シェル構造の量
子ドット内に閉じ込められた励起子準位を起源とする342nmの単一ピーク蛍光スペクトルが得られた。ピークの半値全幅は30nmであり、蛍光量子収率は0.8であった。
酸化亜鉛ナノ微粒子の被覆前後でのフォトルミネッセンススペクトルの比較を示す図である。 HRTEM像と粒径分布との関係を表した図である。 酸化亜鉛(ZnO)と各種半導体シェル材料(ABO)とのバンドアラインメントを表す図である。 実施例2で得られたZnOナノ結晶の光吸収スペクトルを示す図である。 実施例2で得られたZnOナノ結晶の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例3で得られたZnOナノ結晶の光吸収スペクトルを示す図である。 実施例3で得られたZnOナノ結晶の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例4で得られたZnOナノ結晶の光吸収スペクトルを示す図である。 実施例4で得られたZnOナノ結晶の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例2及び実施例5で得られたZnOナノ結晶の光吸収スペクトルを示す図である。 実施例2及び実施例5で得られたZnOナノ結晶の蛍光スペクトルを示す図である。

Claims (7)

  1. 平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
    前記コアの表面を被覆するリチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物のいずれかから成る半導体シェルと、
    を有し、
    前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなることを特徴とするコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  2. 平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
    前記コアの表面を被覆するリチウムガリウム酸化物、リチウムアルミニウム酸化物、ナトリウムガリウム酸化物、ナトリウムアルミニウム酸化物から選ばれた二つ以上の固溶体から成る半導体シェルと、
    を有し、
    前記半導体シェルの価電子帯端エネルギーが前記コアの価電子帯端エネルギーよりも小さく、前記半導体シェルの伝導帯端エネルギーが前記コアの伝導帯端エネルギーよりも大きく、
    前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなることを特徴とするコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  3. 平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
    前記コアの表面を被覆するLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOのいずれかから成る半導体シェルと、
    を有し、
    前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなることを特徴とするコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  4. 平均直径1nm〜10nmの酸化亜鉛のナノ結晶からなるコアと、
    前記コアの表面を被覆するLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlOから選ばれた二つ以上の固溶体から成る半導体シェルと、
    を有し、
    前記半導体シェルの価電子帯端エネルギーが前記コアの価電子帯端エネルギーよりも小さく、前記半導体シェルの伝導帯端エネルギーが前記コアの伝導帯端エネルギーよりも大きく、
    前記コアと前記半導体シェルにより、タイプIの三次元量子井戸が構成されてなることを特徴とするコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  5. 前記半導体シェルの厚さが、0.1nm〜5nmであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  6. 前記半導体シェルの表面が有機化合物分子で修飾されてなり、前記蛍光微粒子が溶媒に分散可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
  7. 前記半導体シェルが、液相合成法によって形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコアシェル型量子ドット蛍光微粒子。
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