JP2009172056A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

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雅彦 冨田
Hidemichi Suzuki
英理 鈴木
Keisuke Nozaki
桂輔 野崎
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秀人 大西
Shinichiro Kawachi
真一郎 河内
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Abstract

【課題】マークの検出結果に基づくシャフトワイヤーの停止制御を精度良く行うことができるとともに、安定したシャフトワイヤの進退動作を行うこと。
【解決手段】本発明の内視鏡洗浄消毒装置1は、ブラシ部31及びブラシ部31を先端に設けた長尺のシャフトワイヤ32が収容された洗浄ブラシユニット20と、シャフトワイヤ32を長手方向に進退させるためのブラシ進退モータ56と、シャフトワイヤ32上の長手方向の所定間隔毎に設けられた第1のマーク72、73を検出するセンサユニット70と、制御部84とを具備し、シャフトワイヤ32上に設けられた第1のマーク73毎の進行方向側に第2のマーク74をそれぞれ設け、制御部84は第2のマーク74を検出した場合に、シャフトワイヤ32の進退動作を減速させるようにブラシ進退モータ56を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡管路内を自動的にブラッシング洗浄する内視鏡洗浄消毒装置に関する。
体腔内の検査や治療の目的に使用される内視鏡は、体腔内に挿入する挿入部の外表面だけでなく、送気送水管路、吸引管路、前方送水管路、処置具挿通用管路等の各内視鏡管路内にも汚物が付着する。そのため、使用済みの内視鏡は、外表面に限らず、必ず各管路内までも洗浄、消毒する必要がある。
例えば、特許文献1には、内視鏡管路内を自動的にブラッシング洗浄するための内視鏡洗浄消毒装置が開示されている。
この内視鏡洗浄消毒装置は、送り出しローラを正回転させて、ブラシカセットに入った内視鏡管路洗浄ブラシを先端ガイド部から内視鏡管路に送り出し、この内視鏡管路ブラシを内視鏡管路の全長以上送り出した後、送り出しローラを逆回転させて、内視鏡管路ブラシをブラシカセットに巻き取り収納することで自動的に内視鏡管路内をブラッシング洗浄するように構成されている。
また、この内視鏡洗浄消毒装置は、ローラー収納部の内部にブラシ長読取センサを有している。そして、この内視鏡洗浄装置の制御回路は、ブラシ読取センサを用いて内視鏡管路ブラシの要所々に配置されたマーキング物を検出することで、内視鏡管路ブラシの送り込み量を検出し、この内視鏡管路ブラシの送り込み量が内視鏡の管路長さを超えたら、自動的に送り込み動作を停止するようにしている。
このような技術を有する従来の内視鏡洗浄消毒装置の一例が図19に示されている。
図19に示すように、この内視鏡洗浄消毒装置300は、先端側に洗浄ブラシ310が設けられたシャフトワイヤ320を有している。このシャフトワイヤ302の先端側には、ブラシカセット内に巻き取る際の引き戻し時に洗浄ブラシ310を必要以上に引き戻さないようにするための停止位置マーク321が設けられている。
また、シャフトワイヤ302の停止位置マーク321より後方側(巻き取り側)には、このシャフトワイヤ302の送り出し量を検出するためのマーク322が長尺方向に所定間隔で設けられている。
そして、この内視鏡洗浄消毒装置300内の図示しない制御部は、洗浄ブラシ310による内視鏡管路内のブラシ洗浄の場合には、図示しないブラシ読取センサを用いてシャフトワイヤ302のそれぞのマーク322を検出することで、洗浄ブラシ310を有するシャフトワイヤ302の送り込み量を検出し、このシャフトワイヤ302の送り込み量が内視鏡の管路長さを超えたら、自動的に送り込み動作を停止するようにしている。
また、内視鏡洗浄消毒装置300内の図示しない制御部は、シャフトワイヤ302を図示しないブラシカセット内に巻き取り引き戻す場合には、シャフトワイヤ302の先端側の停止位置マーク321をブラシ読取センサを用いて検出し、検出したときにこのシャフトワイヤ302の引き戻し動作を自動的に停止するようにしている。
特開2004−208961号公報
しかしながら、特許文献1及び図19に示すような、ブラシ読取センサを用いてシャフトワイヤのマークを検出する従来技術では、時間短縮のためにシャフトワイヤを高速に送り出すような駆動制御が考えられるが、このような場合、内視鏡洗浄装置の制御部は、シャフトワイヤの送り出しを停止すべきマークを検出してから、実際にこの検出結果を基にシャフトワイヤの送り出し動作を停止するまでの判断処理に僅かに時間差が生じてしまうことがある。
そのため、洗浄ブラシを送り出し過ぎてしまうことも考えられ、このような場合、内視鏡の内部管路(鉗子チャンネル管路)から突出して負荷の無い開放状態になった洗浄ブラシがどの方向に進むのか定まらず、場合によっては引き戻すことが出来ない状態にシャフトワイヤが詰まってしまったり、或いは内部管路内にてシャフトワイヤ自体が絡まってしまったり、シャフトワイヤの進退動作を正常に行えなくなるといった虞れがある。
従って、洗浄ブラシを適正な位置で停止させることが望まれているが、送り出し動作及び引き戻し動作を高速にすればするほど、マークの検出から停止させるまでの距離が長くなってしまい、前記したような不都合が生じてしまう虞れがあり、解決に至っていないのが現状である。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、マークの検出結果に基づくシャフトワイヤーの停止制御を精度良く行うことができるとともに、安定したシャフトワイヤの進退動作を行うことができる内視鏡洗浄消毒装置を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡洗浄消毒装置は、内視鏡の内視鏡管路を洗浄ブラシにより洗浄する内視鏡洗浄消毒装置において、前記内視鏡が収容される洗浄槽を備えた装置本体と、前記装置本体へ着脱自在に配設でき、前記洗浄ブラシ及び前記洗浄ブラシを先端に設けた長尺のシャフトワイヤが収容された洗浄ブラシユニットと、前記シャフトワイヤを長手方向に進退させるための駆動部と、前記シャフトワイヤ上の長手方向の所定間隔毎に設けられた第1のマークを検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを具備し、前記シャフトワイヤ上に設けられた前記第1のマークの進行方向側に第2のマークを少なくとも1つ、あるいは前記第1のマーク毎の進行方向側に前記第2のマークをそれぞれ設け、前記制御部は、前記第2のマークを検出した場合に、前記シャフトワイヤの進退動作を減速させるように前記駆動部を制御することを特徴としている。
本発明によれば、マークの検出結果に基づくシャフトワイヤーの停止制御を精度良く行うことができるとともに、安定したシャフトワイヤの進退動作を行うことができる内視鏡洗浄消毒装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図11は本発明の内視鏡洗浄消毒装置の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態に係り、トップカバを開けた状態の内視鏡洗浄消毒装置の外観を示す図、図2はトップカバを閉じた状態の内視鏡洗浄消毒装置の外観を示す図、図3は洗浄ブラシユニットを示す斜視図、図4は洗浄ブラシユニットの断面図、図5から図7は第1の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するもので、図5は洗浄ブラシユニットがカセット設置部に設置された状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の断面図、図6は内視鏡管路洗浄ブラシユニットがカセット設置部に設置され、トップカバーが閉じた状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の断面図、図7は図4の洗浄ブラシユニット内に収容される洗浄ブラシの構成を示す構成図、図8は洗浄ブラシの第1の変形例を示す構成図、図9は洗浄ブラシの第2の変形例を示す構成図、図10は第1の実施の形態の作用を説明するもので、図5に示す制御部の制御例を示すフローチャート、図11は制御部の駆動制御による時間−速度の関係を示すグラフである。
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉自在な蓋体であるトップカバ3とにより主に構成されている。
装置本体2の上面部には、内視鏡50が載置され、洗浄消毒するための洗浄消毒槽(以下、単に洗浄槽と称す)4と、洗浄ブラシユニット設置部(以下、カセット設置部と略記する)5とが露呈して配設されている。
洗浄槽4は、内視鏡50の操作部51の形状に合わせた操作部載置槽6と、内視鏡50の挿入部52を輪状に載置する挿入部載置槽7とを有して構成されている。この挿入部載置槽7には、輪状の挿入部52を所定の距離で離間保持する複数の保持体4aと、中央部に内視鏡50の釦類、鉗子栓等を収容して、この釦類及び鉗子栓等を内視鏡50と共に、洗浄消毒するための図示しない洗浄ケースを設置する洗浄ケース設置部4bとが設けられている。
カセット設置部5は、操作部載置槽6の近傍に配設されている。このカセット設置部5には、内視鏡50に配設される内視鏡管路、本実施の形態では吸引管路を兼ねる処置具挿通管路の管路口金に連結、或いは離脱できるように、操作部51に対して進退移動する後述の洗浄ノズルと、この洗浄ノズルを進退させる後述の洗浄ノズル着脱機構部が配設されている。
このカセット設置部5には、本実施の形態の主要部の一部である洗浄ブラシ30を収容したカセットタイプ(カートリッジタイプ)の洗浄ブラシユニット20が着脱自在となっている。尚、この洗浄ブラシユニット20の具体的な構成は後述する。
内視鏡洗浄消毒装置1のトップカバ3は、閉じた状態で背面部へカセット設置部5に設置された洗浄ブラシユニット20が当接しないように、背面側から見て凹状のカセットカバー部3aが形成されている。このトップカバ3は、透明、若しくは半透明な部材により形成されて、洗浄槽4内、及び洗浄ブラシユニット20を閉じた状態で観察することができる。
また、図2に示すように、トップカバ3の上面には、スタート、ストップ、各種工程表示、経過時間表示、洗浄消毒工程の設定などの各種操作を行える操作指示部8が配設されている。
この内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2内に洗浄槽4、及びカセット設置部5へ内視鏡50を洗浄消毒する洗浄液、消毒液、濯ぎ水、アルコール及びエアーを各種工程(洗浄、消毒、アルコールフラッシュ、及び脱水)時に循環させるため、電磁弁、逆止弁などが介装する管路網、ポンプ、及びコンプレッサが内蔵されている。また、装置本体2内には、前記各電気機器を前記各種工程のプログラミングに従って駆動停止させる制御部84(図5参照)も内蔵されている。
また、洗浄液、消毒液、及びアルコールの各流体は、装置本体2に配設された各種タンク内に貯留されている。尚、内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2に接続された図示しないホースなどにより、水道栓から濯ぎ水として利用される他、洗浄液、及び消毒液を希釈するための水道水が供給される。
次に、図3、図4及び図7を用いて、カセット設置部5に配置される洗浄ブラシユニット20及び洗浄ブラシ30の構成について説明する。
図3に示すように、洗浄ブラシユニット20は、カセット本体として、排出側接続パイプ21と、ローラ収容部22と、ベース体23と、洗浄ブラシ収容部24と、吸入側接続パイプ25とを有して構成される。
排出側接続パイプ21は、ローラ収容部22の前面略中央から前方側へ延設されている。この排出側接続パイプ21は、開口部近傍の外周部にOリング21aを有している。
また、本実施例では、この排出側接続パイプ21の開口部側には、後述するシャフトワイヤ32上の長手方向の所定間隔毎に設けられた第1のマーク72、73及び第2のマーク74を検出するセンサユニット70が設けられている。
センサユニット70は、例えば光センサなどで構成されるセンサ部71を有し、このセンサ部71は、排出側接続パイプ21の内周面に設けられている。このセンサユニット70による検出結果は、図56に示す制御部84に出力される。
尚、このセンサユニット70は、検出部を構成している。また、センサユニット70の配置位置は、特に限定されるものではないが、シャフトワイヤ32の引き込み停止位置を考慮すると、排出側接続パイプ21の先端側近傍に配置することが望ましい。また、センサユニット70のセンサ部71は、光センサに限定されるものではなく、後述する第1、第2のマーク72〜74を精度良く検出出来るものであれば良い。
ローラ収容部22は、図4に示すように、排出側接続パイプ21と連通する中空に形成され、内部に駆動ローラ22aと、図示しない受動ローラとが配設されている。駆動ローラ22aは、そのローラ軸22bがローラ収容部22の下面部で回動自在、且つ気密状態で回動支持されている。このローラ軸22bの下端部には、所定の形状に切り欠き形成された係合部22Bが設けられている。
また、ローラ収容部22の内部空間の基端部分には、洗浄ブラシ30のシャフトワイヤ32を上下方向に挟んで保持している棒状の2つのブラシガイド22cがローラ収容部22の幅方向に延設されている。
ベース体23は、下面部に2つの突起部23a(図4では1つのみ図示)を有しており、ローラ収容部22の内部空間に連通する連通路23bが形成されている。
洗浄ブラシ収容部24は、斜めに傾くようにベース体23の上部に固着された中空の略円柱部材であり、この内部空間に洗浄ブラシ30のシャフトワイヤ32が巻回された状態で収容されている。また、洗浄ブラシ収容部24の内部空間は、ベース体23の連通路23bと連通している。尚、この洗浄ブラシ収容部24の基端上部には、後方へ一体形成して延伸する被破損部である突出部26が延設されている。
この突出部26は、略四角柱状をしており、下面側の中途部分に長手軸方向に略直交した方向に切り欠き形成された破損溝部26aを有している。
吸入側接続パイプ25は、くの字状に折れ曲がって下方へ延出するように、洗浄ブラシ収容部24の傾斜する基端面の略中央部に接続されている。この吸入側接続パイプ25は、洗浄ブラシ収容部24の内部空間に連通しており、その下方にある開口端近傍の外周部にOリング25aを有している。
以上のことにより、洗浄ブラシユニット20は、各接続パイプ21、25が開口部となり、排出側接続パイプ21、ローラ収容部22の内部空間、ベース体23の連通路23b、洗浄ブラシ収容部24の内部空間、及び吸入側接続パイプ25が連通している。
また、洗浄ブラシ収容部24内の洗浄ブラシ30は、先端に配設されたブラシ部31と、このブラシ部31が先端に配設されたシャフトワイヤ32とを有して構成されている。この洗浄ブラシ30は、シャフトワイヤ32がベース体23の連通路23bを通って、ローラ収容部22内の駆動ローラ22aと受動ローラ(不図示)の対向する各ローラ面に押圧された状態となっており、排出側接続パイプ21からブラシ部31が導出するように、洗浄ブラシユニットに設けられている。
尚、ブラシ部31は、前記洗浄ブラシを構成している。また、シャフトワイヤ32は、長尺で、且つブラシ部31を内視鏡50の内部管路、ここでは処置具挿通管路内に進退可能に形成されたブラシチューブなどの長尺部材である。勿論、ブラシチューブに限定されるものではない。
本実施の形態では、シャフトワイヤ32上には、図4及び図7に示すように、長手方向の所定間隔毎に第1のマーク73が設けられている。また、シャフトワイヤ32の先端側に設けられた第1のマーク73は、洗浄ブラシユニット20内にシャフトワイヤ32を巻き取り収納する際の停止位置を示すマーク72として設けられている。
また、本実施の形態では、従来技術とは異なり、シャフトワイヤ32は、このシャフトワイヤ32上に設けられた第1のマーク73の進行方向側に第2のマーク74を少なくとも1つ、あるいは第1のマーク73毎の進行方向側に第2のマーク74をそれぞれ設けている。
尚、本実施の形態は、図7に示すように第2のマーク74を、シャフトワイヤ32上の第1のマーク73毎の進行方向側にそれぞれ設けて構成した構成例を示している。
第1のマーク73は、シャフトワイヤ32の送り込み量を検出するためのマークである。また、第2のマーク74は、シャフトワイヤ32の進退動作を減速させるためのマークであり、第1の実施の形態ではシャフトワイヤ32の送り出し動作の減速用として用いられるようになっている。
また、第1のマーク73と第2のマーク74は、シャフトワイヤ32の進退動作を減速させることの可能な時間に対応した距離(L)を有して配置されている。
以上のように構成されたシャフトワイヤ32を収容する洗浄ブラシユニット20は、内視鏡洗浄消毒装置1の縁部に露出された洗浄ノズル着脱機構部が配設されたカセット設置部5に載置される。
ここで、図6を用いて、トップカバ3のカセットカバー部3a、洗浄ノズル着脱機構部45、及びカセット設置部5の構成について説明する。
図6に示すように、トップカバ3に形成されたカセットカバー部3aには、背面(凹部底面)から下方へ延設されるカセット押圧部33と、このカセット押圧部33よりも洗浄槽4の操作部載置槽6より遠方側の上記背面から下方へ延設される被破損部係合部34と、が一体的に形成されている。
カセット押圧部33は、延出端が略半円状に切り欠き形成された溝部(図示せず)と、延出端面に配設された弾性部材からなるシール部(図示せず)と、溝部近傍の洗浄槽4の操作部載置槽6より遠方側の面から突出した段部37と、この段部37の下方側の面に配設されるスポンジゴムなどの押圧弾性部38とを有している。
被破損部係合部34は、その延出端に洗浄ブラシユニット20の突出部26の突出端部を引っ掛ける係合溝39aが形成された爪部39を有している。
尚、トップカバ3には、洗浄槽4の操作部載置槽6側のカセットカバー部3aの境界部分に下方へ延設され、延出端にパッキン41を有する突出部40が配設されている。
次に、洗浄ノズル着脱機構部45の構成について説明する。
洗浄ノズル着脱機構部45は、洗浄槽4の操作部載置槽6の一壁部を形成する中空のケース体46と、このケース体46から操作部載置槽6より遠方側に一体的に連設されたカセット接続部47と、カセット接続部47からケース体46の内部に進退自在に配設された洗浄ノズル49と、ケース体46に内蔵され、洗浄ノズル49を進退駆動するピニオンギヤ54を備えたノズル進退モータ53とを有して構成される。
ケース体46には、操作部載置槽6の壁部を兼ねる部分に孔部が形成されており、この孔部に洗浄ノズル49との気密(水密)を保持するパッキン48が配設されている。
カセット接続部47は、ケース体46の内部空間と連通する孔部47aが形成され、この孔部47aに洗浄ノズル49の基端部分が挿通している。また、カセット接続部47は、操作部載置槽6より遠方側の端部上が切り欠かれており、この切り欠かれた部分にカセットカバー部3aの前記カセット押圧部33が係合する(図6参照)。
洗浄ノズル49は、略円筒形状をしており、中途外周部にラックギヤ49aを有している。この洗浄ノズル49は、パッキン48介したケース体46の前記孔部と、カセット接続部47の前記孔部47aとに進退自在に直進ガイドされている。
この洗浄ノズル49のラックギヤ49aは、ケース体46に内蔵されたノズル進退モータ53のピニオンギヤ54に噛合している。つまり、洗浄ノズル49は、ノズル進退モータ53の駆動に伴って、洗浄槽4の操作部載置槽6に対して進退移動する。
また、洗浄ノズル49の基端部外周には、カセット接続部47の前記孔部47aとの気密(水)保持のため、Oリング49bが配設されている。尚、この洗浄ノズル49は、先端部が略円錐状となっており、図示しない内視鏡50の操作部51に設けられる内視鏡管路、例えば、吸引管路を兼ねる処置具挿通管路の管路口金に進退により着脱する。
次に、カセット設置部5の構成について説明する。
カセット設置部5は、洗浄ブラシユニット20が載置されるユニット設置面55を有している。このユニット設置面55は、内視鏡洗浄消毒装置1の一縁角部(図1参照)に配設される。
また、カセット設置部5には、ユニット設置面55の洗浄槽4の操作部載置槽6から順に、ブラシ進退モータ56からの駆動力を伝達する軸部材57に連結されているローラ軸コネクタ部58と、上端に略円盤状の板体60が固着された弾性部材、ここでは弾性バネ59と、2つの(図5では1つのみ図示)係合孔部61と、これら係合孔部61の一方、或いは両方に接触スイッチ部62aが挿通された検知部である接触センサ62と、装置本体2内を循環する流体(洗浄液、消毒液、アルコール、すすぎ水、及びエアー)を供給する図示しない流体供給管路に流体供給チューブ63を介して接続されるクランク状の管路着脱パイプ64と、が配設されている。
ローラ軸コネクタ部58は、ユニット設置面55に対して回動自在であり、このローラ軸コネクタ部58とユニット設置面55との気密が保持されるように図示しないシール部材が設けられている。ローラ軸コネクタ部58は、洗浄ブラシユニット20の係合部22Bを有するローラ軸22bと同じ形状に形成された係合穴58aを有している。尚、ブラシ進退モータ56は、装置本体2内の制御部84により駆動制御される。
弾性バネ59は、ユニット設置面55に形成された穴部に固着され、上方に向かって付勢している。また、この弾性バネ59は、上方から押下されると、前記穴部内に収縮して、板体60に収容される。
接触センサ62は、接触スイッチ部62aが押下されると検知信号を装置本体2内の制御部84に供給する。尚。接触センサ62は、2つの係合孔部61の何れか一方に設けられても良いし、各係合孔部61の両方に夫々に配設されても良い。
また、本実施の形態では、図5に示すように、前記したようにローラ収容部22内の駆動ローラ22aの駆動力を発生するための駆動部であるブラシ進退モータ56を有している。
このブラシ進退モータ56のモータ軸56aには、ギア82が設けられ、このギア82はギアコネクタ部80のギア81に噛合している。このギアコネクタ部80は、前記ローラ軸コネクタ部58に連結している軸部材57に連結されていてる。
従って、ブラシ進退モータ56の回転駆動力は、モータ軸56a、ギア82、ギア81、ギアコネクタ部80、軸部材57、ローラ軸コネクタ部58を介して、駆動ローラ22aに伝達される。
また、ブラシ進退モータ56には、このブラシ進退モータ56の回転数を検出するためのエンコーダ83が設けられている。このエンコーダ83の検出結果は、制御部84に出力される。
図5及び図6に示すように、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1には、装置本体2全体の各電気機器を制御する制御部84を有している。
この制御部84には、前記したようにセンサユニット70からの検出結果、及びエンコーダ83からの検出結果が供給される。
また、制御部84には、図示はしないが、内視鏡50の種類毎の内視鏡管路(具体的には処置具挿通管路)長さに応じた閾値を記憶した記憶部が設けられている。そして、通常、制御部84は、洗浄ブラシ30による内視鏡管路内のブラシ洗浄の場合には、センサユニット70を用いてシャフトワイヤ32のそれぞの第1のマーク73を検出することで、シャフトワイヤ32の送り込み量を検出し、このシャフトワイヤ32の送り込み量が図示しない記憶部から読み出した閾値(この内視鏡に対応する管路長さ)を超えたら、自動的に送り込み動作を停止するようにブラシ進退モータ56を制御する。
この場合、制御部84は、直前の第2のマーク74(図7参照)を検出した場合に、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速させるようにブラシ進退モータ56を制御する。 尚、このシャフトワイヤ32の送り込み動作の減速制御については、特に限定されるものではなく、シャフトワイヤ32の送り込み動作を連続的に減速させたり、或いは段階的に減速させたりしても良い。
すなわち、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速させることは、予め設定された停止位置に精度良く停止できるようにするためであり、これを満足する減速制御方法を適用しても良い。
次に、このように構成された内視鏡洗浄消毒装置1の作用について図5、図6、図10、及び図11を用いて説明する。
先ず、ユーザによって、トップカバ3が開けられ、図5に示すように、洗浄ブラシユニット20がカセット設置部5に載置される。
このとき、ユーザは、排出側接続パイプ21を洗浄ノズル着脱機構部45のカセット接続部47に合わせて洗浄ブラシユニット20をカセット設置部5に載置する。また、ユーザは、洗浄ブラシユニット20の排出側接続パイプ21の先端がカセット接続部47に引っ掛かった状態となるように、洗浄ブラシユニット20をカセット設置部5に載置する。
次に、ユーザは、図1に示したように内視鏡50を洗浄槽4に載置した後、トップカバ3を装置本体2へ閉じる。このとき、図6に示すように、洗浄ブラシユニット20は、カセットカバー部3aのカセット押圧部33、及び被破損部係合部34が当接して、カセット設置部5に向けて弾性バネ59に抗して押し込まれる。
このとき、洗浄ブラシユニット20は、ローラ収容部22の下面から突出するローラ軸22bがローラ軸コネクタ部58の係合穴58aに、ベース体23の下面から突起する各突起部23aが対応する接触センサ62が配設された孔部に、吸入側接続パイプ25の下端部分が管路着脱パイプ64に、夫々係入される。また、板体60と弾性バネ59は、ユニット設置面55に形成された穴部に収容された状態となる。
また、内視鏡洗浄消毒装置1は、トップカバ3が装置本体2に閉じた状態のとき、洗浄ブラシユニット20のベース体23から突起する突起部23aにより、接触センサ62の接触スイッチ部62aが押下されることで、装置本体2内の制御部へ検知信号が出力される。この検知信号の出力によって、洗浄ブラシユニット20が正常にカセット設置部5に載置された状態となる。
これに合わせて、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、前記制御部84の制御により、トップカバ3の操作指示部8にセット完了などの表示がされ、内視鏡50の洗浄消毒待機状態となる。尚、内視鏡洗浄消毒装置1は、前記検知信号が出力されない限り、ユーザにより操作指示部8のスタートスイッチが押されても、駆動開始を行わない制御や、操作指示部8に配設される警告ランプ、及び警告表示、装置本体2内に配設される警告ブザーなどにより、洗浄ブラシユニット20の載置状態に異常が生じているという警告を行う制御を実行する。
ユーザは、洗浄ブラシユニット20をカセット設置部5に正常に載置した場合、操作指示部8のスタートボタンをONする。すると、内視鏡洗浄消毒装置1の制御部84は、所定のプログラミングにより内視鏡50の外表面の洗浄消毒、及び内視鏡管路、ここでは処置具挿通管路をブラシ部31の進退によりブラッシング洗浄する。
このブラッシング洗浄では、装置本体2内の制御部84によって、ブラシ進退モータ56、及びノズル進退モータ53が駆動制御される。詳しくは、先ず、ノズル進退モータ53が駆動し、洗浄ノズル49が内視鏡50の操作部51に設けられた前記管路口金に向かって前進して連結される。
次いで、ブラシ進退モータ56が反復回動駆動して、2つのローラ22aで押圧されているシャフトワイヤ32を送出入することでブラシ部31が処置具挿通管路内で進退する。 このとき、装置本体2内に循環する洗浄液、及び濯ぎ水が流体供給チューブ63、及び管路着脱パイプ64を介して、吸入側接続パイプ25から洗浄ブラシユニット20内に流入する。そして、洗浄液、及び濯ぎ水は、洗浄ブラシ収容部24内、連通路23b、ローラ収容部22内、及び排出側接続パイプ21を介して洗浄ノズル49に流れ、処置具挿通管路内へ流入される。
本実施の形態では、制御部84は、ブラッシング洗浄開始のスタートボタンがオンされて前記ブラッシング洗浄が実行されると、図示しない記憶部から図10に示すプログラムを読み出して実行する。
制御部84は、前記したようにシャフトワイヤ32の送り出し動作実行時において、ステップS1の処理で、センサユニット70により検出されるセンサ信号(ステップS2)を取り込み、そして、続くステップS3の判断処理にて、この取り込んだセンサ信号が第2のマーク74であるか否かを判断する。
この判断処理で、第2のマーク74ではないと判断した場合には、ステップS1に処理を戻し、再度、センサユニット70からのセンサ信号を取り込んで繰り返し判断を行う。一方、第2のマーク74であると判断した場合には、ステップS4の処理により制御部84は、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速させるように駆動ローラ22aの減速処理を行う。すなわち、制御部84は、駆動ローラ22aの回転駆動を減速させるようにブラシ進退モータ56の駆動を制御する。
すると、ステップS5で、ブラシ進退モータ56は制御部84により制御によって回転速度を減速する。
このとき、センサユニット70のセンサ信号を検出してからステップS4によりブラシ進退モータ56の減速処理開始までの時間をt1とすると、制御部84は、図11に示すように、予め所定の速度v1で送り出されていたシャフトワイヤ32が予め設定された減速速度v2となるようにブラシ進退モータ56を制御する。
尚、この減速処理により、シャフトワイヤ32が減速速度v2になるまでの時間は、図11に示すように時間t2の時間となる。
そして、制御部84は、続くステップS6の処理により、再度センサユニット70からのセンサ信号を取り込み、続くステップS7の判断処理にて、この取り込んだセンサ信号が第1のマーク73であるか否かを判断する。
尚、この判断処理は、常時第1のマーク73を検出しており、そして、この第1のマーク73の検出結果からシャフトワイヤ32の送り込み量を検出し、このシャフトワイヤ32の送り込み量と図示しない記憶部から読み出した閾値(この内視鏡に対応する管路長さ)との比較も行っている。また、第1のマーク73がシャフトワイヤ32上に1つのみ設けられた場合には、この第1のマーク73であるか否かの判断が行われる。
そして、制御部84は、このステップS6の判断処理で、第1のマーク73ではないと判断した場合には、ステップS6に処理を戻し、再度、センサユニット70からのセンサ信号を取り込んで繰り返し判断を行う。
一方、第1のマーク73であると判断した場合には、ステップS8の処理により制御部84は、シャフトワイヤ32の送り込み動作を停止させるように駆動ローラ22aの停止処理を行う。すなわち、制御部84は、駆動ローラ22aの回転駆動を停止させるようにブラシ進退モータ56の駆動を制御する。
すると、ステップS9で、ブラシ進退モータ56は制御部84により制御によって回転駆動を停止する。
この場合、図11に示すように、シャフトワイヤ32の送り出し動作が速度v2に減速してから、所定期間後に、前記ステップS8、9による停止処理が実行されると、シャフトワイヤ32は、時間t3にて停止される。
すなわち、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速することにより、予め設定された停止位置に精度良く停止させることが可能となる。
尚、シャフトワイヤ32の進退動作を減速させるための第2のマーク74は、シャフトワイヤ32の進行方向側に設けられているので、勿論、前記したような送り込み動作だけでなく、引き戻し動作時についても有効である。
また、本実施の形態では、第1のマーク73と第2のマーク74は、シャフトワイヤ32の進退動作を減速させることの可能な時間に対応した距離(L)を有して配置されている。
具体的には、シャフトワイヤ32の減速前の速度をv1、前記減速底度をv2、第2のマーク74を検出してからこのセンサ信号がステップS4の処理に到達するまでの遅延時間をt1、ステップS4の処理によりシャフトワイヤ32が減速するまでに要する処理時間をt2とすると、第1のマーク73と第2のマーク74との間隔(L)は、v1×t1(v1+v2)×t2÷2以上であること望ましい。
また、第1の実施の形態では、シャフトワイヤ32を収容するカセットタイプの洗浄ブラシユニット20を有する内視鏡洗浄消毒装置1に本発明を適用した場合について説明したが、勿論、これに限定されることはなく、カセットタイプの洗浄ブラシユニット20でないタイプの内視鏡洗浄消毒装置についても適用可能である。
従って、第1の実施の形態によれば、第1及び第2のマーク73,74の検出結果に基づくシャフトワイヤ32の停止制御を精度良く行うことができるとともに、安定したシャフトワイヤ32の進退動作を行うことができる。
尚、第1の実施の形態におけるシャフトワイヤ32は、シャフトワイヤ32の進行方向が送り出し動作方向について説明したが、例えばシャフトワイヤ32を洗浄ブラシユニット20内に巻き取る際の引き戻し動作に対応させるために、図8の第1の変形例に示すようにガイドシャフト32Aの第1のマーク73(停止用マーク)の進行方向側(引き戻し方向側)に、前記同様の距離(L)をとって第2のマーク74を設けて構成しても良い。
また、第1の実施の形態のシャフトワイヤ32は、図9の第2の変形例のシャフトワイヤ32Bに示すように、第1のマーク73である停止用マーク72の進行方向側(引き戻し方向側)に、前記同様の距離(L)をとって第2のマーク74を設けて構成しても良い。
(第2の実施の形態)
図12から図16は本発明の内視鏡洗浄消毒装置の第2の実施の形態に係り、図12は第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明する内視鏡洗浄消毒装置の断面図、図13は洗浄ブラシが内視鏡の処置具管路内に挿通されてブラッシング洗浄を行っている場合にシャフトワイヤが撓んでしまった状態を示す内視鏡及び装置本体の断面図、図14は図12に設けられたセンサユニットの構成を示す断面図、図15はセンサユニットの変形例を示す断面図、図16はセンサユニットの検出作用を説明する説明図である。
尚、図12から図16は第1の実施の形態と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、センサユニット70による第1、及び第2のマーク73、74の検出精度を向上するための改良を施すように構成することで、シャフトワイヤ32の進退動作の安定化を図るようにしている。
具体的には、図12及び図13に示すように、第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、第1の実施の形態のセンサユニット70に替えて、第1及び第2のセンサ部71、71を有するセンサユニット70を有している。
尚、このセンサユニット70は、第1の実施の形態と同様に、排出側接続パイプ21の内周面に設けても良く、或いは、図12に示すように、供給ノズル85に連通する接続管路49の所定箇所の内周面に設けても良い。
このセンサユニット70は、図14に示すように、例えば発光部と受光部との一対で構成されるセンサ部を二組(第1及び第2のセンサ部71、71)を有している。第1のセンサ部71は、光を発光する発光部71とこの光を受光する受光部71aとを有して接続管路49の上部に配置されている。
また、第2のセンサ部71も、第1のセンサ部71と同様に、光を発光する発光部71とこの光を受光する受光部71aとを有して構成され、前記第1のセンサ部71よりも垂直方向の下部に配置されている。
すなわち、第1及び第2のセンサ部71、71を垂直方向に配置することで、シャフトワイヤ32が垂直方向に撓んでしまった場合でも、第1及び第2のマーク73、74を高精度に検出することが可能となる。
尚、第2の実施の形態では、前記第1のセンサ部71と第2のセンサ部71とは、図10に示すように、それぞれの発光部71からの光軸感の距離xがシャフトワイヤ32の直径2R以下で配置することが望ましい。
すなわち、このような第1及び第2のセンサ部71、71を配置することにより、シャフトワイヤ32が常に1つ以上の光軸を遮ることになり、2つ配置したセンサ部71、71の少なくとも1つがシャフトワイヤ32の第1及び第2のマーク73、74を検出することができるので、検出精度を向上できる。
勿論、第2の実施の形態では、2つ以上の複数のセンサ部を用いてセンサユニット70を構成しても良い。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、2つのセンサ部を有するセンサユニット70を設けたことにより、ブラッシング洗浄時に、例えばシャフトワイヤ32が内視鏡50の処置具管路内51A内で撓んでしまった場合でも、前記したようにシャフトワイヤ32上の第1及び第2のマーク73、74を精度良く検出することができる。
このことにより、前記センサユニット70からの検出結果に基づき制御部84によるブラシ進退モータ56の駆動制御を行うことで、シャフトワイヤ32の進退動作を安定させることが可能となる。
従って、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得る他に、センサユニット70の検出精度を向上したことにより、シャフトワイヤ32の進退動作をより安定化させることができるといった効果を有する。
ところで、本発明は、シャフトワイヤ32上に第1及び第2のマーク73、74を設け、センサユニット70による第1及び第2のマーク73、74の検出結果に基づいてブラシ進退モータ56の駆動制御を行っているが、このブラシ進退モータ56の回転数を検出し、この検出結果に基づいてシャフトワイヤ32の減速、停止などの進退動作を行うようにブラシ進退モータ56を制御することも可能である。このような技術を図12及び図13を用いて開示する。
図12は内視鏡洗浄消毒装置1の洗浄ブラシユニット内に収容される洗浄ブラシの構成を示す構成図、図13は本発明の作用を説明するもので、制御部の制御例を示すフローチャートである。
本例の内視鏡洗浄消毒装置1は、図12に示すような洗浄ブラシ30Cを有している。この洗浄ブラシ30Cのシャフトワイヤ32Cは、停止用マーク72を含む第1のマーク73のみが所定間隔毎に設けられている。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、ブラシ進退モータ56の回転数をカウントしてシャフトワイヤ32の位置決めを行う制御方法を実行する場合において、ブラシ部31と、ブラシ進退モータ56からの動力をシャフトワイヤ32に与える駆動ローラ22aとの間で滑りが発生する場合、ブラシ進退モータ56の回転数から算出したブラシ部31の送り出し距離x1と、実際の送り出されたブラシ部31のx2とは誤差が生じる。
しかしながら、ブラシ進退モータ56は強制的に回転しているにも拘わらず、滑りによってブラシ部31が送り出せないため、x1>x2の関係が成立している。
従って、ブラシ進退モータ56の先端から停止する第1のマーク73の距離をL1とし、滑りがない状態でブラシ部31を距離L1だけ送り出すのに必要なブラシ進退モータ56の回転数をNとしたとき、実際にこのブラシ進退モータ56を駆動させてブラシ部31を送り出し、このブラシ進退モータ56の回転数がNのときに送り出した距離L2は、距離L1よりも短くなる。
そのため、ブラシ進退モータ56の回転数をN以下であるn回カウントしたときにブラシ部31の進退動作の減速を開始すれば、停止する第1のマーク73(この場合、一番先端側の第1のマーク73)までに減速が開始される。尚、第1の実施の形態と同様に、減速を要する時間も考慮することが望ましい。
このような本例における制御部84の制御例を図18を用いて説明する。
本例では、制御部84は、ブラッシング洗浄開始のスタートボタンがオンされて前記ブラッシング洗浄が実行されると、図示しない記憶部から図18に示すプログラムを読み出して実行する。
制御部84は、前記したようにシャフトワイヤ32の送り出し動作実行時において、ステップS20の処理で、エンコーダ83により検出されるエンコーダ信号(ステップS21)を取り込みパルス数をカウントし、そして、続くステップS22の判断処理にて、このカウントしたカウント数が指定カウントn以上であるか否かを判断する。
この判断処理で、カウント数が指定カウントn以上ではないと判断した場合には、ステップS20に処理を戻し、再度、エンコーダ83からのエンコーダ信号を取り込みパルス数をカウントし繰り返し判断を行う。一方、カウント数が指定カウントn以上であると判断した場合には、ステップS23の処理により制御部84は、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速させるように駆動ローラ22aの減速処理を行う。すなわち、制御部84は、駆動ローラ22aの回転駆動を減速させるようにブラシ進退モータ56の駆動を制御する。
すると、ステップS24で、ブラシ進退モータ56は制御部84により制御によって回転速度を減速する。
そして、制御部84は、続くステップS25の処理により、センサユニット70からのセンサ信号を取り込み、続くステップS26の判断処理にて、この取り込んだセンサ信号が第1のマーク73(この場合、先端側にある停止用の第1のマーク73:図17参照)であるか否かを判断する。
そして、制御部84は、このステップS26の判断処理で、第1のマーク73ではないと判断した場合には、ステップS25に処理を戻し、再度、センサユニット70からのセンサ信号を取り込んで繰り返し判断を行う。
一方、第1のマーク73であると判断した場合には、ステップS27の処理により制御部84は、シャフトワイヤ32の送り込み動作を停止させるように駆動ローラ22aの停止処理を行う。すなわち、制御部84は、駆動ローラ22aの回転駆動を停止させるようにブラシ進退モータ56の駆動を制御する。
すると、ステップS28で、ブラシ進退モータ56は制御部84により制御によって回転駆動を停止する。
このようにして、シャフトワイヤ32の送り込み動作を減速することにより、停止位置用の第1のマーク73が示す停止位置に精度良く停止させることが可能となる。
尚、本例においても、前記したような送り込み動作だけでなく、引き戻し動作時についても有効である。
従って、本例によれば、第2のマーク74を設けずとも、第1の実施の形態と同様にシャフトワイヤ32の停止制御を精度良く行うことができると同時に、シャフトワイヤ32の進退制御を安定しして行える。
尚、前記説明では、特に汚染される内視鏡50の処置具挿通管路を例に挙げたが、これに限定されること無く、各種内視鏡管路をブラッシング洗浄できるものである。
以上に記載した発明は、本実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、本実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、本実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の内視鏡洗浄消毒装置の第1の実施の形態に係り、トップカバを開けた状態の内視鏡洗浄消毒装置の外観を示す図。 トップカバを閉じた状態の内視鏡洗浄消毒装置の外観を示す図。 洗浄ブラシユニットを示す斜視図。 洗浄ブラシユニットの断面図。 洗浄ブラシユニットがカセット設置部に設置された状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の断面図。 内視鏡管路洗浄ブラシユニットがカセット設置部に設置され、トップカバーが閉じた状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の断面図。 図4の洗浄ブラシユニット内に収容される洗浄ブラシの構成を示す構成図。 洗浄ブラシの第1の変形例を示す構成図。 洗浄ブラシの第2の変形例を示す構成図。 第1の実施の形態の作用を説明するもので、図5に示す制御部の制御例を示すフローチャート。 制御部の駆動制御による時間−速度の関係を示すグラフ。 本発明の内視鏡洗浄消毒装置の第2の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明する内視鏡洗浄消毒装置の断面図。 洗浄ブラシが内視鏡の処置具管路内に挿通されてブラッシング洗浄を行っている場合にシャフトワイヤが撓んでしまった状態を示す内視鏡及び装置本体の断面図。 図12に設けられたセンサユニットの構成を示す断面図。 センサユニットの変形例を示す断面図。 センサユニットの検出作用を説明する説明図。 内視鏡洗浄消毒装置1の洗浄ブラシユニット内に収容される洗浄ブラシの構成を示す構成図。 本発明の開示する装置の作用を説明するもので、制御部の制御例を示すフローチャート。 従来の内視鏡洗浄消毒装置に用いられるシャフトワイヤの構成を示す構成図。
符号の説明
1…内視鏡洗浄消毒装置、
2…装置本体、
3a…カセットカバー部、
3…トップカバ、
4…洗浄槽、
5…カセット設置部、
20…洗浄ブラシユニット、
21…排出側接続パイプ、
22a…駆動ローラ、
24…洗浄ブラシ収容部、
30…洗浄ブラシ、
31…ブラシ部、
32…シャフトワイヤ、
49…洗浄ノズル、
50…内視鏡、
51…操作部、
52…挿入部、
56…ブラシ進退モータ、
70…センサユニット、
71…センサ部、
72…停止用マーク、
73…第1のマーク、
74…第2のマーク、
83…エンコーダ、
84…制御部。

Claims (3)

  1. 内視鏡の内視鏡管路を洗浄ブラシにより洗浄する内視鏡洗浄消毒装置において、
    前記内視鏡が収容される洗浄槽を備えた装置本体と、
    前記装置本体へ着脱自在に配設でき、前記洗浄ブラシ及び前記洗浄ブラシを先端に設けた長尺のシャフトワイヤが収容された洗浄ブラシユニットと、
    前記シャフトワイヤを長手方向に進退させるための駆動部と、
    前記シャフトワイヤ上の長手方向の所定間隔毎に設けられた第1のマークを検出する検出部と、
    前記検出部による検出結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを具備し、
    前記シャフトワイヤ上に設けられた前記第1のマークの進行方向側に第2のマークを少なくとも1つ、あるいは前記第1のマーク毎の進行方向側に前記第2のマークをそれぞれ設け、前記制御部は、前記第2のマークを検出した場合に、前記シャフトワイヤの進退動作を減速させるように前記駆動部を制御することを特徴とした内視鏡洗浄消毒装置。
  2. 前記第1のマークと前記第2のマークは、前記シャフトワイヤの進退動作を減速させることの可能な時間に対応した距離を有して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  3. 前記シャフトワイヤの先端側に設けられた前記第1のマークは、前記洗浄ブラシユニット内に前記シャフトワイヤを巻き取り収納する際の停止位置を示すマークであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112351725A (zh) * 2018-07-02 2021-02-09 奥林巴斯株式会社 内窥镜再生处理器具

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