JP2009171438A - 高速faxシステム及び通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】FAX画像を高速に送信できるようにする。
【解決手段】SIPサーバ1で制御されたIP網2に、画像読取り手段14b、印刷手段15a、電話番号入力部14aを有し、IP網2と接続して電話番号による発呼を行い、VPN接続を行なう通信端末10を接続する。送信側の前記通信端末10で、SIPプロトコルによる接続制御を行なって受信側の通信端末と接続し、画像読取り手段14bで読込んだ画像データをパケット化して、RTPパケットにカプセル化し、トンネリングを行なって受信側の通信端末10へ送信する。一方、受信側の通信端末10では送信されたIPパケットから画像データを取り出して印刷を行なうことで、FAX画像を高速に送信できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】SIPサーバ1で制御されたIP網2に、画像読取り手段14b、印刷手段15a、電話番号入力部14aを有し、IP網2と接続して電話番号による発呼を行い、VPN接続を行なう通信端末10を接続する。送信側の前記通信端末10で、SIPプロトコルによる接続制御を行なって受信側の通信端末と接続し、画像読取り手段14bで読込んだ画像データをパケット化して、RTPパケットにカプセル化し、トンネリングを行なって受信側の通信端末10へ送信する。一方、受信側の通信端末10では送信されたIPパケットから画像データを取り出して印刷を行なうことで、FAX画像を高速に送信できるようにする。
【選択図】図1
Description
この発明は、IPネットワークを利用して高速なFAX送信を可能とするシステム及び通信端末に関するものである。
書類などを画像読取り手段で読取って(スキャニング)、加入電話網(PSTN)を使って伝送する従来のファックス装置は、ダイヤル操作だけで特定の相手に画像データを伝送できるため、非常に使い勝手のよいツールである。しかし、伝送にISDNやアナログ回線を使用するため、低速で、9600b/sを超える通信速度での伝送ができず、伝送に時間が掛かかり、通信費用も膨らむ問題があった。
この問題を解決する方法として、IPネットワークを使用する方法が考えられている。例えば、インターネットで電子メールを転送するプロトコルのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用して、ファックス装置の送信画像を電子メールの添付ファイルに変換して伝送するシステムが従来から利用されている。
このSMTPを用いたシステムでは、電子メールの仕組みを利用しているため、(***@***.**)などのメールアドレスを入力しなければならず操作性が悪い。
そこで、特許文献1に記載されたシステムのように、IPネットワークにSIPサーバを設け、G3ファックス装置にSIPクライアント機能を備え、送信側のファックス装置から電話番号を入力すると、ネットワークのSIPサーバから電話番号にマッチしたIPアドレスを取得し、そのIPアドレスのファックス装置(受信側)へ、ファックス画像をSMTPに従うIPパケットで伝送するものが利用されている。
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、SMTPを使用するため、サーバを経由してファックス画像のデータを送信する。このとき、送信データは、サーバに一旦蓄積したのち、ファックス装置へ送られる。このため、ファックス装置へダイレクトに送信されないので時間差を生じてしまう。
また、上記のファックス装置がダイレクトSMTP方式を利用したものである場合、サーバを介さず、ダイレクトにファックス装置間でデータの送受信を行うことができるが、スキャナで読取ったデータをある一定容量のSMTP形式のファイルに変換するため、変換完了までパケット化できず、データ送信に遅延が生じる。さらに大容量のデータファイルを送信する場合は、回線容量にあわせてSMTP形式にデータを分割しなければならず、よりデータ送信に遅延が生じる。
また、上記のファックス装置がダイレクトSMTP方式を利用したものである場合、サーバを介さず、ダイレクトにファックス装置間でデータの送受信を行うことができるが、スキャナで読取ったデータをある一定容量のSMTP形式のファイルに変換するため、変換完了までパケット化できず、データ送信に遅延が生じる。さらに大容量のデータファイルを送信する場合は、回線容量にあわせてSMTP形式にデータを分割しなければならず、よりデータ送信に遅延が生じる。
そこで、この発明の課題は、SIPサーバで制御されたIP網を用いたFAX送信を高速に行えるようにすることである。
上記の課題を解決するため、この発明に係る高速FAXシステムは、SIP(Session Initiation Protocol)サーバで制御されたIP網と、画像読取り手段、印刷手段、電話番号入力部を有する複数の通信端末とで構成され、上記SIPサーバは、上記電話番号入力部から電話番号を入力された送信側通信端末に当該電話番号に対応するIPアドレスを通知し、当該送信側通信端末は、上記画像読取り手段で読込んだ画像データを当該IPアドレスを用いてRTP(Real−time Transport Protocol)パケットにカプセル化し、当該SIPサーバの呼制御により受信側通信端末とのVPN接続が確立された後に当該RTPパケットを当該受信側通信端末にパケット送信し、当該受信側通信端末は、上記送信されたRTPパケットから画像データを取り出して上記印刷手段で印刷を行なう構成を採用したのである。
具体的には、SIPサーバで電話番号をIP網上のURIに変換して、受信側通信端末を一意のIPアドレスで特定するため、送信側通信端末から電話番号を入力すれば、画像読取り手段で読み込んだ画像データを受信側通信端末に送信することができる。さらに画像データは、RTPのペイロード長に合わせて分割され、時間情報(タイムスタンプ)を付加されたパケットとして送信される。送信されたRTPパケットは、受信側通信端末のIPアドレスに基くIPヘッダを有するため、SIPに従って直接に受信側通信端末に送信される。受信側通信端末は、受信したRTPパケットからIPヘッダを取外してカプセル化を解除し、時間情報に基づいて順序通りに結合し、画像データを復元して印刷する。
送信側通信端末と受信側通信端末がVPN接続するため、IP網が公衆網であっても通信の安全性を得ることができる。
このように、この発明の構成によれば、送信側通信端末の画像読取り手段で読み取った画像データをファイル形式変換することなくパケット送信し、サーバに一旦蓄積することなく、直接に受信側通信端末へ送るため、ダイレクトSMTP方式のインターネットFAXよりも高速でFAX送信を行なうことができる。
さらに、スキャナの読取り速度がデータ伝送時間に比べて遅い場合には、より効率的にデータ転送を実現することができる。
例えば、SMTP形式でデータ送信を行う場合、スキャナで全データを読取った後に、SMTP形式のファイルに変換しデータ送信を行うため、データ送信時間がスキャナの読取り速度に依存して遅くなってしまう。
一方、この発明ではRTP形式でデータ送信を行うため、スキャナが紙を読込むと同時にストリーミングのような形でデータ送信を行い、効率的にデータ送信を行うことができる。
送信側通信端末と受信側通信端末がVPN接続するため、IP網が公衆網であっても通信の安全性を得ることができる。
このように、この発明の構成によれば、送信側通信端末の画像読取り手段で読み取った画像データをファイル形式変換することなくパケット送信し、サーバに一旦蓄積することなく、直接に受信側通信端末へ送るため、ダイレクトSMTP方式のインターネットFAXよりも高速でFAX送信を行なうことができる。
さらに、スキャナの読取り速度がデータ伝送時間に比べて遅い場合には、より効率的にデータ転送を実現することができる。
例えば、SMTP形式でデータ送信を行う場合、スキャナで全データを読取った後に、SMTP形式のファイルに変換しデータ送信を行うため、データ送信時間がスキャナの読取り速度に依存して遅くなってしまう。
一方、この発明ではRTP形式でデータ送信を行うため、スキャナが紙を読込むと同時にストリーミングのような形でデータ送信を行い、効率的にデータ送信を行うことができる。
ここで、上記IP網としては、IPv4又はIPv6に従った通信網は勿論、NGN(Next Generation Network)を採用することもできる。
上記VPN接続のプロトコルとしては、RTPと同じまたは下位のレイヤのプロトコルであって、接続先認証、パケット認証、及びパケットペイロード内のデータの暗号送信を行なえるインターネットVPN用の方式を採用することができ、例えば、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)を用いることができる。
また、上記IP網が通信事業者の保有するIP網からなる構成を採用すれば、電話番号による送信先の特定が通信事業者の管理下にあり、第三者が送信先を偽装し得ないため、「なりすまし」に対するセキュリティ上の脅威を無くすことができる。
なお、上記IP網を通信事業者の保有する閉域IP網とすれば、例えば、MPLS(Multi−Protocol Label Switching)によるIP−VPNを用いることができる。このIP−VPNを採用すれば、インターネットVPNに比して、データ転送時の通信品質が通信事業者側で保証され、かつラベル参照による高速パケット転送が行われるため、通信端末側でのネットワーク設定を要することなく、高速かつ安全なデータ転送を行なうことができる。
なお、上記IP網を通信事業者の保有する閉域IP網とすれば、例えば、MPLS(Multi−Protocol Label Switching)によるIP−VPNを用いることができる。このIP−VPNを採用すれば、インターネットVPNに比して、データ転送時の通信品質が通信事業者側で保証され、かつラベル参照による高速パケット転送が行われるため、通信端末側でのネットワーク設定を要することなく、高速かつ安全なデータ転送を行なうことができる。
また、上記通信端末は、内部メモリを備え、上記送信されたIPパケットから取り出したデータを当該内部メモリに一旦記憶させる構成を採用することができる。
この構成を採用すれば、内部メモリに画像データがバッファリングされるので、用紙切れやインク切れなどにも対応することができる。
この構成を採用すれば、内部メモリに画像データがバッファリングされるので、用紙切れやインク切れなどにも対応することができる。
また、上記通信端末は、記憶デバイスを接続するスロットまたはコネクタを備え、そのスロットまたはコネクタに接続した記憶デバイスに、上記送信されたRTPパケットから取り出した画像データを記憶させる構成を採用することができる。
この構成を採用すれば、外部記憶デバイスへ画像データを保存することが可能なので、大容量のデータの送信が可能になる。
なお、この構成において、各通信端末は、上記スロットとコネクタの少なくとも一方を備えていればよい。記憶デバイスを画像データを読み書き可能な手段とし、通信端末を、スロット又はコネクタに接続された記憶デバイス内から必要な画像データを選択させて送信したり、印刷したりする手段にすることもできる。
この構成を採用すれば、外部記憶デバイスへ画像データを保存することが可能なので、大容量のデータの送信が可能になる。
なお、この構成において、各通信端末は、上記スロットとコネクタの少なくとも一方を備えていればよい。記憶デバイスを画像データを読み書き可能な手段とし、通信端末を、スロット又はコネクタに接続された記憶デバイス内から必要な画像データを選択させて送信したり、印刷したりする手段にすることもできる。
また、上記送信中のパケットにビット落ちが生じた際に、ビット落ちしたパケットを再送させる通信プロトコルを用いた構成を採用すれば、画像データの欠落を防止できる。
この発明は、SIP(Session Initiation Protocol)サーバで制御されたIP網に接続される端末であって、画像読取り手段、印刷手段及び電話番号入力部を有し、上記電話番号入力部から電話番号が入力される送信側通信端末である場合は、上記SIPサーバに発呼を行い、上記画像読取り手段で読込んだ画像データを当該SIPサーバから通知されたIPアドレスを用いてRTP(Real−time Transport Protocol)パケットにカプセル化し、当該SIPサーバの呼制御により受信側通信端末とのVPN接続が確立された後に当該受信側通信端末にパケット送信し、上記受信側通信端末である場合は、上記送信されたRTPパケットから画像データを取り出して上記印刷手段で印刷を行なう構成の通信端末を採用することにより、上記システムの対応する諸効果を実現することができる。
また、上記通信端末において、内部メモリを備え、上記受信側通信端末である場合は、上記送信されたIPパケットから取り出したデータを当該内部メモリに一旦記憶させる構成を採用することにより、内部メモリに画像データをバッファリング可能なので、用紙切れやインク切れなどにも対応できる。
また、上記通信端末において、記憶デバイスを接続するスロットまたはコネクタを備え、上記受信側通信端末である場合は、そのスロットまたはコネクタに接続した記憶デバイスに、上記送信されたRTPパケットから取り出した画像データを記憶させる構成を採用することにより、外部記憶媒体によるデータの読書きが可能なので、大容量のデータの送信が可能になる。また、必要なデータを選択して印刷することもできる。
また、上記通信端末において、上記送信中のパケットにビット落ちが生じた際に、ビット落ちしたパケットを再送させる通信プロトコルを用いた構成を採用することにより、画像データの欠落を防止できる。
この発明は、上記のように構成したことにより、送信側の端末で読取った画像データをRTPのペイロード長に合わせて分割し送信できるため、スキャナが紙を読込むと同時にストリーミングのような形式でデータ送信できる。また、送信の際は、従来の電話回線に接続するファックスなどと同じ電話番号で発呼を行なうようにしたので、操作性も良好である。さらに、その伝送はIPネットワーク(公衆網)を利用して行なうため、例えば、不特定多数の企業間で高速な画像データの伝送が行なえる。この際にデータをVPN接続により暗号化して送信するため、安全にデータ送信することができる。特に、通信会社のIP網内での使用に限定すれば、ネットワークキャリアが接続の管理を行なうため、「なりすまし」などに対するセキュリティ上の脅威を無くすことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この形態のシステムは、SIPサーバ1で制御されるIP網2に通信端末10を接続する構成となっている。
IP網2は、通信会社の地域IP網とインターネットなどのIP網を含み、両者はゲートウェー(図示せず)を介して接続されている。
通信端末10は、図1のように、音声通話用の送話器を備えたものである。ここでは、通話部分については述べず、画像データの伝送に関する部分のみ述べることにする。
データ伝送部分は、図2のように、入力部14、出力部15、制御部16、記憶部17、VPN処理部12、インターフェース部18で構成されている。
入力部14は、電話番号入力部14a、画像読取り手段14b、スロット及びコネクタ14cなどで構成されており、これらの手段14a、b、cは、それぞれ、インターフェースを介して制御部16と接続されている。
電話番号入力部14aは、図1のように、テンキー、コマンドキー、カーソルキーで構成されるキー装置からなっている。前記テンキーは電話番号を入力するためのもので、コマンドキーは「送信」などのコマンドを入力するものである。また、カーソルキーは、後述の表示手段15bに表示されるカーソルを移動するためのものである。
画像読取り手段14bは、スキャナ装置を搭載したもので、スキャナ装置で画像を取り込んで、画像データ(ファイル)に変換する。
スロット及びコネクタ14cは、SDメモリカードなどの記憶デバイスmの装着用のスロットや外付け用のハードディスク装置などの記憶デバイスmを装着するUSBなどのコネクタで構成するものである。
出力部15は、印刷手段15a、表示手段15b、スロット及びコネクタ14cなどから構成されるもので、これらの手段15a、15b、14cは、それぞれ、図2のように、インターフェースを介して制御部16と接続されている。
印刷手段15aは、例えば、感熱、レーザ、インクジェットのいずれかのプリンタ装置を搭載したもので、後述の受信した画像データの印刷や画像読取り手段14bで読み込んだ画像データの印刷に使用する。
表示手段15bは、例えば、液晶などの表示器を使用して、電話番号の表示(電話番号入力部14aから入力したものや受信したもの)、送受信の状態を報知する各種インフォメーション、エラーメッセージなどを表示するようにしたものである。
制御部16は、CPU、メモリ、各種入出力インターフェースなどを備え、各部14、15、17、18を制御して、伝送処理をするものである。また、制御部16は、図2のように、コーデック手段16a、接続手段16bなどのソフトウェアによる処理手段を有している。
コーデック手段16aは、画像データの符号化及び復号化に用いるものである。
接続手段16bは、SIPサーバ1と通信を行なって、SIPサーバ1から通知されたURIで発呼処理を行なうためのものである。さらに、接続手段16bは、送信先と情報交換を行なって、送信先のデバイスの状態(例えば、記憶部17の空き容量)の情報交換制御やエラー処理などを行なったりもする。そのため、ダイヤラーやSIPクライアント機能も有している。
記憶部17は、システム領域と記憶領域とからなっており、システム領域は、例えば、制御部16やVPN処理部12がテンポラリーメモリとして使用したり、送信用の画像データや受信した画像データを一時的にバッファメモリとして使用したりするものである。また、記憶領域は、送信した画像データや受信した画像データを消去するまで保存する領域となっている。
VPN処理部12は、RTPに従った送信を行ない、制御部16を介して出力される画像データのトンネリング化をする。各通信端末10には、共通のセキュリティプロトコルに従った接続先認証設定、データ暗号化設定、パケット認証設定を予め記憶させられている。このため、通信端末10を購入した使用者が複雑なセキュリティ設定を行わずとも、通信端末10間でVPN接続が実現される。
例えば、IPsecを採用する場合、VPN処理部12は、データをIPsecのトランスポートモードに従ったパケット(RTPと同じ、あるいは下位のレイヤのプロトコルであればどんなものでも良い)に変換する。その分割したパケットをペイロードに収容して時間情報(タイムスタンプ)を付与し、SIPサーバ1から通知されたIPアドレスに基くIPヘッダを用いたRTPパケットとし、予め記憶させられた認証共有鍵及び暗号共通暗号鍵と、設定に従って求めたハッシュ値と共に送信を行う。データ通信セッションを確立する前に、受信側の通信端末10が同じパスフレーズを持っているかどうかで確認する。パスフレーズが同じなら本来の通信相手であると判断し、違っていれば通信を遮断する。
なお、事前に認証鍵及び暗号化鍵の登録を行わない場合は、擬似乱数関数などを使用して通信端末間同士で自動的に認証鍵及び暗号鍵を作成する。
なお、トランスポートモードを採用した場合、SIPサーバ1が管理するSIP−URIが各通信端末10に付与されたグローバルIPアドレスで通信可能となるが、NAT環境下などではトンネルモードを使用することが好ましい。
通信事業者の管理下でSIPサーバ1により実質的に接続先認証が実現されるため、接続先認証に関する設定を省略することもできる。この場合、送信するデータに関しては、暗号化を行う。暗号化方式は、共通鍵暗号化方式でもよいし、公開鍵暗号化方式でもよいが、公開鍵を使用すれば、共通鍵を使用する場合と比較して、鍵管理が楽になり、ユーザ側の負担が削減される。
なお、上記のIPsecに代えて、PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)、SSL(Secure Sockets Layer)などのプロトコルを使用することもできる。
なお、事前に認証鍵及び暗号化鍵の登録を行わない場合は、擬似乱数関数などを使用して通信端末間同士で自動的に認証鍵及び暗号鍵を作成する。
なお、トランスポートモードを採用した場合、SIPサーバ1が管理するSIP−URIが各通信端末10に付与されたグローバルIPアドレスで通信可能となるが、NAT環境下などではトンネルモードを使用することが好ましい。
通信事業者の管理下でSIPサーバ1により実質的に接続先認証が実現されるため、接続先認証に関する設定を省略することもできる。この場合、送信するデータに関しては、暗号化を行う。暗号化方式は、共通鍵暗号化方式でもよいし、公開鍵暗号化方式でもよいが、公開鍵を使用すれば、共通鍵を使用する場合と比較して、鍵管理が楽になり、ユーザ側の負担が削減される。
なお、上記のIPsecに代えて、PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)、SSL(Secure Sockets Layer)などのプロトコルを使用することもできる。
一方、VPN処理部12は、受信時には、受信した各パケットからIPヘッダを取外し、カプセル化、複合鍵で暗号化を解除し、付加された時間情報に基づいて順序通りにパケットを結合してデータを復元し、復元したデータを制御手段16へ出力する。また、受信時には、再送手段として、RTPのセッションを制御するサブプロトコルであるRTCP(RTP Control Protocol)を定期的に送信することで、受信時にビット落ちしたパケットを送信側でエラーとして把握し、再送できるようにする。
インターフェース部18は、回線接続機能(LANポート)を有して、送信先やSIPサーバ1との接続制御を行なったりする。
この形態は、上記のように構成されており、この形態では、通信端末10を図1に示すように、IP網2のうち通信会社の地域IP網(電話局間を結ぶバックボーンのIPネットワーク)に回線終端装置11(図2参照)を介して接続する(接続することによりIPアドレスが付与されることになる)。
前記IP網2は、SIPサーバ1を備えて、契約時に通信会社から割り当てられた電話番号(例えば、0ABJやE.164形式)をURIに変換し、電話番号をネットワーク上の一意のアドレスとすることで、割り当てられた電話番号から相手のアドレスが分かるようにしてある。このように、SIP−URIと電話番号のマッピングを行なっているので、電話を掛ける際は、電話番号を送信すれば、SIPサーバ1からIPアドレスを得て接続を確立することができる。
ダイヤル後、SIPサーバ1により接続が確立されると、伝送を行なうことができるので、送信側の通信端末10の画像読取り手段14bに送信原稿を読取らせれば、図4のフローチャートに基づいてデータの送信処理を行なう。
すなわち、処理(100)を始めた送信側の通信端末10で、接続先の電話番号をダイヤルすると(105)、通信端末10は、電話番号による発呼処理を行なって接続処理を開始し、SIPサーバ1は接続を確立する(110)。次に、通信端末10は、送信先との接続が確立できたかどうか確認をして(115)、例えば、通信線路の故障や送信先の電源断などがあれば、エラー処理2を実行し(120)、エラーを表示器15bに表示して(125)、セッションを終了し(180)、接続処理を終了して(185)、接続を切断する(190)。
このとき、処理(115)で、接続が確立すると、SIPサーバ1は、送信側の通信端末10にIPアドレスを通知し、送信側の通信端末10がセッションを開始し(130)、データ通信セッションが確立できたかを確認する(135)。その際、セッションが確立できなければ、エラー処理2を実行し(120)、エラー表示を行なって(125)、セッションを終了し(180)、接続処理を終了して(185)、接続を切断する(190)。
このとき、処理(135)でセッションが確立していると、送信原稿をスキャンして(140)、データを画像ファイル化する。さらに、画像ファイル化したデータの容量と送信先の記憶部の空き容量とを比較して(150)、送信できない場合は、エラー処理2を実行し(120)、エラー表示を行なって(125)、セッションを終了し(180)、接続処理を終了して(185)、接続を切断する(190)。
処理(150)で送信できる場合は、送信ボタンが押されると(160)、画像データの送信を実行し(165)、データが正常に送信できたことを確認する(170)。このとき、送信エラーならエラー処理2を実行し(120)、エラー表示を行なって(125)、セッションを終了し(180)、接続処理を終了して(185)、接続を切断する(190)。
処理(170)で正常に送信できた場合は、表示手段15bに送信完了を表示する(175)。その後、セッションを終了し(180)、接続を切断して(185)、処理を終了する(190)。
このように送信して送信される画像データは、VPN処理部12が、例えば、IPsecなどにより暗号化した伝送パケットに変換し、カプセル化して送信する。
すなわち、「送信」の際は、RTPパケットの1パケット分のデータに分割して、カプセル化して順次送信する。そのため、送信されたIPパケットは、サーバに蓄積されることはなく、ダイレクトに受信側の通信端末10へ伝送される。
そのため、受信側の通信端末10へは、リアルタイムでデータ伝送が直接行なわれるので、前記通信端末10は、データを受けると、受信したIPパケットから、1パケット分のデータを取り出し、取り出したデータを結合して画像データを復元するのである。このとき、受信側の通信端末10から、定期的にサブプロトコルであるRTCPを送信側の通信端末へ送信し、パケットのビット落ちを把握できるようにして再送を促す。
こうして復元されたデータは、受信側の端末10が、例えば、図5のフローチャートに示すような印刷処理を行なって出力する。
すなわち、印刷処理を開始すると(200)、印刷用紙やインクが利用できる状態か確認する(205)。利用できない場合は、エラー処理として、印刷をキャンセルし、エラー内容を表示器15bに表示して(215)、記憶部17の記憶領域に受信データ(画像ファイル)を保存後(240)、記憶部17のシステム領域をクリアする(245)。
処理(205)で、印刷が可能である場合は、受信データを記憶部17のシステム領域へ保存し(220)、保存した受信ファイルを印刷する(225)、このとき、印刷が正常にできなかった場合は(230)、エラー処理として、印刷をキャンセルし、エラー内容をディスプレイに表示して(215)、記憶部17の記憶領域に受信データを保存後(240)、記憶部17のシステム領域をクリアして(245)、処理を終了する(250)。
一方、処理(230)で、印刷が正常に完了した場合は、受信データ(画像ファイル)を記憶部17の記憶領域に保存するのか確認し(235)、保存しない場合は、記憶部17のシステム領域をクリアし、(245)、処理を終了する(250)。処理(235)で受信データ(画像ファイル)を保存する場合は、受信データ(画像ファイル)を保存後(240)、記憶部17のシステム領域をクリアし(245)、処理を終了する(250)。
また、この通信端末10では、送信側の通信端末10のスロットあるいはコネクタ14cに、例えばデジカメなどで撮影した画像データを記録したメモリカードやハードディスク装置などの記憶デバイスmを装着すれば、受信側の通信端末10で先の画像データを印刷させることもできる。
すなわち、例えば、画像読取り手段14bから送信原稿を取り除いて、スロット14cに画像データを記録したメモリカードを装着し、図4の処理(135)でセッションが確立していると、送信原稿をスキャンする代わりに、図6のように、前記データを読み込んで(140)´、以降の処理145〜190を実行する。
一方、受信側の端末10では、送稿原稿の場合と同様に、図5のフローチャートの処理を行なって、画像データを印刷する。
一方、受信側の端末10では、送稿原稿の場合と同様に、図5のフローチャートの処理を行なって、画像データを印刷する。
さらに、このシステムでは、受信側の通信端末10のスロットあるいはコネクタ14cに記憶デバイスmを装着することで、その装着した記憶デバイスmに送信側の端末10の送稿原稿を保存することもできる。
すなわち、図4のフローチャートに従って送稿原稿の画像データを送信すると、受信側の端末10では、図7のフローチャートの処理300〜350を実行する。具体的には、図5の印刷実行の処理225に換えて図7の保存処理325を実行することで、記憶デバイスmへの画像データの保存を行なう。
ちなみに、図6と図7の処理を行なうことで、送信側端末10の記憶デバイスmから受信側端末10の記憶デバイスmへの画像データの伝送も行なえる。
上記のように、この実施形態によれば、高速(9600b/sを超える速度)で、かつ、セキュリティの高い画像データの伝送をリアルタイム(サーバに蓄積せずに)で行なえる。また、その際、伝送はIPネットワーク(公衆網)を利用して行なうので、従来の電話回線(PSTN)と同様に、不特定多数の企業間でのファックスに替わる画像データの伝送が可能である。特に、図1の通信会社のIP網(地域IP網)2を使用した場合は(通信会社のIP網内では)、電話番号による送信先の特定が通信事業者の管理下にあり、第三者が送信先を偽装し得ないため、「なりすまし」に対するセキュリティの脅威を受けないようにできる。このとき、電話番号の入力だけで使用するようにできるので、操作性も良好である。
1 SIPサーバ
2 IP網
10 通信端末
12 VPN処理部
14a 電話番号入力部
14b 画像読取り手段
14c スロットまたはコネクタ
15a 印刷手段
2 IP網
10 通信端末
12 VPN処理部
14a 電話番号入力部
14b 画像読取り手段
14c スロットまたはコネクタ
15a 印刷手段
Claims (9)
- SIP(Session Initiation Protocol)サーバで制御されたIP網と、画像読取り手段、印刷手段、電話番号入力部を有する複数の通信端末とで構成され、
上記SIPサーバは、上記電話番号入力部から電話番号を入力された送信側通信端末に当該電話番号に対応するIPアドレスを通知し、
当該送信側通信端末は、上記画像読取り手段で読込んだ画像データを当該IPアドレスを用いてRTP(Real−time Transport Protocol)パケットにカプセル化し、当該SIPサーバの呼制御により受信側通信端末とのVPN接続が確立された後に当該RTPパケットを当該受信側通信端末にパケット送信し、
当該受信側通信端末は、上記送信されたRTPパケットから画像データを取り出して上記印刷手段で印刷を行なう高速FAXシステム。 - 上記IP網が通信事業者の保有するIP網からなる請求項1に記載の高速FAXシステム。
- 上記通信端末は、内部メモリを備え、当該内部メモリに上記送信されたRTPパケットから取り出した画像データを一旦記憶させる請求項1または2に記載の高速FAXシステム。
- 上記通信端末は、記憶デバイスを接続するスロットまたはコネクタを備え、そのスロットまたはコネクタに接続した記憶デバイスに、上記送信されたRTPパケットから取り出した画像データを記憶させる請求項1乃至3のいずれか1つに記載の高速FAXシステム。
- 上記送信中のパケットにビット落ちが生じた際に、ビット落ちしたパケットを再送させる通信プロトコルを用いた請求項1乃至4のいずれか1つに記載の高速FAXシステム。
- SIP(Session Initiation Protocol)サーバで制御されたIP網に接続される端末であって、
画像読取り手段、印刷手段及び電話番号入力部を有し、
上記電話番号入力部から電話番号が入力される送信側通信端末である場合は、上記SIPサーバに発呼を行い、上記画像読取り手段で読込んだ画像データを当該SIPサーバから通知されたIPアドレスを用いてRTP(Real−time Transport Protocol)パケットにカプセル化し、当該SIPサーバの呼制御により受信側通信端末とのVPN接続が確立された後に当該受信側通信端末にパケット送信し、
上記受信側通信端末である場合は、上記送信されたRTPパケットから画像データを取り出して上記印刷手段で印刷を行なう通信端末。 - 内部メモリを備え、上記受信側通信端末である場合は、上記送信されたIPパケットから取り出したデータを当該内部メモリに一旦記憶させる請求項6に記載の通信端末。
- 記憶デバイスを接続するスロットまたはコネクタを備え、上記受信側通信端末である場合は、そのスロットまたはコネクタに接続した記憶デバイスに、上記送信されたRTPパケットから取り出した画像データを記憶させる請求項6または7に記載の通信端末。
- 上記送信中のパケットにビット落ちが生じた際に、ビット落ちしたパケットを再送させる通信プロトコルを用いた請求項6乃至8のいずれか1つに記載の通信端末。
Priority Applications (1)
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JP2008009530A JP2009171438A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 高速faxシステム及び通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008009530A JP2009171438A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 高速faxシステム及び通信端末 |
Publications (1)
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ID=40972085
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103873723A (zh) * | 2012-12-11 | 2014-06-18 | 佳能株式会社 | 能够控制文件发送的图像形成装置及其控制方法 |
JP2016025450A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理システム、情報処理装置、携帯端末装置及びプログラム |
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2008
- 2008-01-18 JP JP2008009530A patent/JP2009171438A/ja active Pending
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