JP2009170698A - 表面実装部品のはんだ付け装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板に対して表面実装部品をはんだ付けするリフローはんだ付けに際し、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することが可能な表面実装部品のはんだ付け方法および表面実装部品のはんだ付け装置を提供することを課題とする。
【解決手段】チップ部品2を保持して移送し、かつ、チップ部品2を基板4に実装するチップ保持部20と、このチップ保持部20によって移送されるチップ部品2にはんだペースト3をスプレー噴霧するスプレー30と、チップ保持部20によってチップ部品2が基板4に実装された後に当該実装後のチップ部品2と基板4とを搬送する基板搬送部40と、基板搬送部40の搬送経路に配置され、かつ、前記実装後のチップ部品2と基板4とを加熱するリフロー炉50と、を具備するものである。
【選択図】図1
【解決手段】チップ部品2を保持して移送し、かつ、チップ部品2を基板4に実装するチップ保持部20と、このチップ保持部20によって移送されるチップ部品2にはんだペースト3をスプレー噴霧するスプレー30と、チップ保持部20によってチップ部品2が基板4に実装された後に当該実装後のチップ部品2と基板4とを搬送する基板搬送部40と、基板搬送部40の搬送経路に配置され、かつ、前記実装後のチップ部品2と基板4とを加熱するリフロー炉50と、を具備するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、表面実装部品のはんだ付け装置および表面実装部品のはんだ付け方法に関し、より詳細には、リフローはんだ付けなどに用いられる表面実装部品のはんだ付け装置においてペースト状のはんだを表面実装部品に付着させる技術に関する。
従来、基板に実装される表面実装部品のはんだ付け方法として、リフローはんだ付けが広く用いられている。リフローはんだ付けとは、例えば図9に示すように、(1)基板100上の一対のランド101・101にペースト状のはんだ102・102を印刷し、(2)印刷されたペースト状のはんだ102・102上に表面実装部品103を実装し、(3)ペースト状のはんだ102・102を加熱して溶融させた後、再度凝固させて、はんだ層102a・102aを形成することによって、基板100と表面実装部品103とをはんだ付けする方法である。
このようなリフローはんだ付けにおけるはんだ102・102のはんだ印刷方法として、例えば図10に示すように、(1)基板100上のランド101・101に対して所定の大きさの開口部104・104を有するメタルマスク105を基板100上に載置し、(2)スキージ106によりペースト状のはんだ102を前記開口部104・104に充填して、前記ランド101・101に転写させ、(3)メタルマスク105を取り外してはんだ印刷完了とする手法が多く用いられている。
このようなリフローはんだ付けにおけるはんだ102・102のはんだ印刷方法として、例えば図10に示すように、(1)基板100上のランド101・101に対して所定の大きさの開口部104・104を有するメタルマスク105を基板100上に載置し、(2)スキージ106によりペースト状のはんだ102を前記開口部104・104に充填して、前記ランド101・101に転写させ、(3)メタルマスク105を取り外してはんだ印刷完了とする手法が多く用いられている。
しかし、上記のようなはんだ印刷方法では、スキージ106によってペースト状はんだ102を塗布するに際し、基板100とメタルマスク105との位置合わせ精度、又は基板100におけるランド101・101の形成位置精度によってはんだ印刷の位置ズレが発生する可能性がある(図11参照)。図11に示すように、このような位置ズレが発生した場合、ズレたペースト状のはんだ102・102がリフロー工程時にランド101・101側に戻り、このときに表面実装部品103に回転モーメントが働き、表面実装部品が立ち上がる実装不良(いわゆるチップ立ち)、又は、ズレたペースト状はんだ102・102の周りに球形状のはんだが形成される実装不良(いわゆるはんだボール)等が発生する可能性があった。
上記のような問題を解消する手段として、以下に示す特許文献1、及び特許文献2のような技術が開示されている。
特許文献1に開示された技術は、基板上に面積の異なる一対のランドを並列して設け、該ランド上に印刷されるはんだの量に差をつけることによって、リフロー工程時に前記ランドとはんだとの間に発生する仮保持力に差をつけてチップ立ちを防止する技術である。
特許文献2に開示された技術は、基板上の一対のランドを電極載置部と外側張出部と内側張出部とで構成し、該電極載置部を表面実装部品側のはんだ付け部分(外部電極)と略同形に形成し、この電極載置部の両側に、円弧状の外側張出部と矩形状の内側張出部とを張り出すことによって、リフロー工程時のズレを防止する技術である。
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、前記はんだをランド上に印刷するに際し従来と同様の印刷方法を用いているため、はんだとランドとの間に当該ランドの並列方向へのズレが生じる可能性があり、係るズレを防止するためには十分な精度を実現する必要があり、非実用的であった。
また、上記特許文献2に開示された技術では、ランドの構成が複雑なものとなってしまう点が不利である。また、特許文献2の技術においても、印刷によりはんだペーストをランド上に塗布しているので、はんだペーストの印刷位置のズレが発生する可能性がある。
特開平9−162526号公報
特開2005−276888号公報
特許文献1に開示された技術は、基板上に面積の異なる一対のランドを並列して設け、該ランド上に印刷されるはんだの量に差をつけることによって、リフロー工程時に前記ランドとはんだとの間に発生する仮保持力に差をつけてチップ立ちを防止する技術である。
特許文献2に開示された技術は、基板上の一対のランドを電極載置部と外側張出部と内側張出部とで構成し、該電極載置部を表面実装部品側のはんだ付け部分(外部電極)と略同形に形成し、この電極載置部の両側に、円弧状の外側張出部と矩形状の内側張出部とを張り出すことによって、リフロー工程時のズレを防止する技術である。
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、前記はんだをランド上に印刷するに際し従来と同様の印刷方法を用いているため、はんだとランドとの間に当該ランドの並列方向へのズレが生じる可能性があり、係るズレを防止するためには十分な精度を実現する必要があり、非実用的であった。
また、上記特許文献2に開示された技術では、ランドの構成が複雑なものとなってしまう点が不利である。また、特許文献2の技術においても、印刷によりはんだペーストをランド上に塗布しているので、はんだペーストの印刷位置のズレが発生する可能性がある。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、基板に対して表面実装部品をはんだ付けするリフローはんだ付けに際し、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することが可能な表面実装部品のはんだ付け方法および表面実装部品のはんだ付け装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、表面実装部品にはんだを付着させ、該はんだを介して前記表面実装部品を基板に実装し、該実装後の表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け装置であって、前記表面実装部品を保持して移送するとともに、該表面実装部品を前記基板に実装する保持手段と、前記保持手段によって移送される前記表面実装部品にペースト状のはんだをスプレー噴霧するはんだ付着手段と、前記はんだ付着手段によりはんだが付着され、前記保持手段により前記基板上に実装された表面実装部品、および基板を加熱する加熱手段と、を具備するものである。
請求項2においては、前記はんだ付着手段は、前記ペースト状のはんだの粒子より大きい孔を多数有し、かつ、エア圧によって該多数の孔から前記ペースト状のはんだを噴霧する構成とするものである。
請求項3においては、表面実装部品にはんだを付着させ、該はんだを介して前記表面実装部品を基板に実装し、該実装後の表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け装置であって、前記表面実装部品を保持して移送するとともに、該表面実装部品を前記基板に実装する保持手段と、前記保持手段によって移送される前記表面実装部品を前記ペースト状のはんだを貯溜するはんだ槽に浸すことによって該表面実装部品に該ペースト状のはんだを付着させるはんだ付着手段と、前記はんだ付着手段によりはんだが付着され、前記保持手段により前記基板上に実装された表面実装部品、および基板を加熱する加熱手段と、を具備するものである。
請求項4においては、表面実装部品にはんだを付着させ、はんだが付着した前記表面実装部品を基板上に実装し、前記はんだにより前記表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、前記表面実装部品にペースト状のはんだをスプレー噴霧することによって、該表面実装部品にはんだを付着させるはんだ付着工程と、はんだが付着した前記表面実装部品を前記基板に実装する実装工程と、前記表面実装部品と前記基板とを加熱してはんだ付けするリフロー工程と、を具備するものである。
請求項5においては、表面実装部品にはんだを付着させ、はんだが付着した前記表面実装部品を基板上に実装し、前記はんだにより前記表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、前記表面実装部品をペースト状のはんだを貯溜するはんだ槽に浸すことによって、該表面実装部品にはんだを付着させるはんだ付着工程と、はんだが付着した前記表面実装部品を前記基板に実装する実装工程と、前記表面実装部品と前記基板とを加熱してはんだ付けするリフロー工程と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く構成したので、表面実装部品の基板への実装工程前に該表面実装部品にペースト状のはんだを付着させることができ、かつ、従来のはんだ印刷工程を省略できるので、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。さらに、表面実装部品にはんだを付着させる際に、該表面実装部品の表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することが容易となる。
請求項2の如く構成したので、簡単な構成のスプレーによって所望量のペースト状のはんだをスプレー噴霧できる。
請求項3の如く構成したので、表面実装部品の基板への実装工程前に該表面実装部品にペースト状のはんだを付着させることができ、かつ、従来のはんだ印刷工程を省略できるので、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。さらに、表面実装部品にはんだを付着させる際に、該表面実装部品の表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することが容易となる。
請求項4の如く構成したので、表面実装部品の基板への実装工程前に該表面実装部品にペースト状のはんだを付着させることができ、かつ、従来のはんだ印刷工程を省略できるので、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。さらに、表面実装部品にはんだを付着させる際に、該表面実装部品の表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することが容易となる。
請求項5の如く構成したので、表面実装部品の基板への実装工程前に該表面実装部品にペースト状のはんだを付着させることができ、かつ、従来のはんだ印刷工程を省略できるので、はんだ付着位置と表面実装部品の基板への実装位置との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。さらに、表面実装部品にはんだを付着させる際に、該表面実装部品の表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することが容易となる。
以下では、図1〜図3を参照して、本発明に係る表面実装部品のはんだ付け装置の実施の一形態であるはんだ付け装置1について説明する。
なお、以下において、図1における矢印Aの指す方向を上方向とし、上下方向を規定する。
なお、以下において、図1における矢印Aの指す方向を上方向とし、上下方向を規定する。
図1及び図2に示すように、はんだ付け装置1は、チップ保持部20、スプレー30、基板搬送部40、リフロー炉50、制御部60等を具備し、チップ部品2の端子部分にはんだペースト3を付着させ、当該はんだペースト3が付着されたチップ部品2を、該チップ部品2の端子部分と基板4の端子部分との位置を合わせて実装し、これらを加熱することによって、チップ部品2の端子部分と基板4の端子部分とをはんだペースト3によってリフローはんだ付けする装置である。
チップ部品2は、本発明に係る表面実装部品の実施の一形態であり、端子(電極)を両端部に有する直方体形状の部品である。
図1に示すように、チップ部品2は、素子10と、その両端に設けられる外部電極11・11とを具備する部材である。この外部電極11・11は、チップ部品2の端子であり、素子10内の内部電極と接続されている。
なお、本発明に係る表面実装部品は、いわゆる両端子型のチップ部品2に限定されず、複数の外部電極11・11・・・を具備するコネクタ等でも良く、はんだペースト3を介して基板4に表面実装可能な構成であれば良い。
図1に示すように、チップ部品2は、素子10と、その両端に設けられる外部電極11・11とを具備する部材である。この外部電極11・11は、チップ部品2の端子であり、素子10内の内部電極と接続されている。
なお、本発明に係る表面実装部品は、いわゆる両端子型のチップ部品2に限定されず、複数の外部電極11・11・・・を具備するコネクタ等でも良く、はんだペースト3を介して基板4に表面実装可能な構成であれば良い。
はんだペースト3は、本発明に係るペースト状のはんだの実施の一形態であり、はんだ粉末、フラックス等を均一に混合したペースト状の混合剤である。はんだペースト3は十分な濡れ性および粘性を有し、かつ、はんだペースト3の融点はチップ部品2及び基板4等を構成する部材の融点より低く構成されている。
これにより、リフローはんだ付けの際にチップ部品2、はんだペースト3及び基板4を適宜加熱することによって、はんだペースト3のみが融解し、チップ部品2と基板4と(本実施形態において、厳密には外部電極11・11とランド12・12と)をリフローはんだ付けすることが可能となっている。
これにより、リフローはんだ付けの際にチップ部品2、はんだペースト3及び基板4を適宜加熱することによって、はんだペースト3のみが融解し、チップ部品2と基板4と(本実施形態において、厳密には外部電極11・11とランド12・12と)をリフローはんだ付けすることが可能となっている。
基板4は、本発明に係る基板の実施の一形態であり、表面にプリント回路が印刷された平板状の部材である。図1に示すように、基板4は、チップ部品2を実装する面においてチップ部品2の外部電極11・11に対応したランド12・12を具備する。
以上のように、チップ部品2の外部電極11・11がはんだペースト3を介してランド12・12上に載置されることによって、はんだペースト3の粘性により外部電極11・11がランド12・12上に固定される。このようにして、チップ部品2が基板4に実装される構造である。
以上のように、チップ部品2の外部電極11・11がはんだペースト3を介してランド12・12上に載置されることによって、はんだペースト3の粘性により外部電極11・11がランド12・12上に固定される。このようにして、チップ部品2が基板4に実装される構造である。
チップ保持部20は、本発明に係る保持手段の実施の一形態であり、チップ部品2を保持し、移送するとともに、チップ部品2を基板4上に載置して実装する部材である。
図1に示すように、チップ保持部20は、吸着ノズル21、エアコンプレッサ(又はエアタンク等の圧力源)、配管(ともに不図示)等を具備する。吸着ノズル21は、チップ部品2の素子10部分を吸着ノズル21からのエア圧により吸着しつつ保持する部材であり、チップ部品2を吸着保持して移送するものである。吸着ノズル21は、前記配管等を介して前記エアコンプレッサと接続されており、該エアコンプレッサによるエア圧を調整することによって所望の吸着力を実現し、チップ部品2を保持又は解放している。
本実施形態では、チップ部品2は吸着ノズル21によって吸着保持された状態で、はんだペースト3をチップ部品2の外部電極11・11表面に付着させる工程、及びチップ部品2を基板4に載置する工程まで移送される。すなわち、チップ保持部20は、チップ部品2を吸着力により保持した状態で移送する機能とともに、チップ部品2を基板4に載置する(本実施形態において、厳密にはチップ部品2の外部電極11・11を基板4のランド12・12上に載置する)チップマウントとしての機能も有している。
また、図2に示すように、チップ保持部20は制御部60と接続され、この制御部60により所望のエア圧及び所望の移送経路等を得ることができるように制御されている。
図1に示すように、チップ保持部20は、吸着ノズル21、エアコンプレッサ(又はエアタンク等の圧力源)、配管(ともに不図示)等を具備する。吸着ノズル21は、チップ部品2の素子10部分を吸着ノズル21からのエア圧により吸着しつつ保持する部材であり、チップ部品2を吸着保持して移送するものである。吸着ノズル21は、前記配管等を介して前記エアコンプレッサと接続されており、該エアコンプレッサによるエア圧を調整することによって所望の吸着力を実現し、チップ部品2を保持又は解放している。
本実施形態では、チップ部品2は吸着ノズル21によって吸着保持された状態で、はんだペースト3をチップ部品2の外部電極11・11表面に付着させる工程、及びチップ部品2を基板4に載置する工程まで移送される。すなわち、チップ保持部20は、チップ部品2を吸着力により保持した状態で移送する機能とともに、チップ部品2を基板4に載置する(本実施形態において、厳密にはチップ部品2の外部電極11・11を基板4のランド12・12上に載置する)チップマウントとしての機能も有している。
また、図2に示すように、チップ保持部20は制御部60と接続され、この制御部60により所望のエア圧及び所望の移送経路等を得ることができるように制御されている。
スプレー30は、本発明に係るはんだ付着手段の実施の一形態であり、チップ部品2の外部電極11・11に向かってはんだペースト3をスプレー噴霧し、当該はんだペースト3を外部電極11・11表面に付着させる部材である。
図3に示すように、スプレー30は、噴霧ノズル31・31、前記噴霧ノズル31・31に形成される微細な孔32・32・・・、エアコンプレッサ(又はエアタンク等の圧力源)、配管(ともに不図示)等を具備する。図3に示すように、噴霧ノズル31・31は、チップ保持部20によるチップ部品2の移送経路中に配置され、チップ部品2の外部電極11・11の近傍まで延出されて設けられている。孔32・32・・・は、スプレー30の噴霧ノズル31・31の噴出部に設けられ、その開口部の大きさははんだペースト3中に含まれるはんだ粉末の粒子径より大きく構成されている。一般的なペースト状のはんだに含まれるはんだ粉末の粒子径は数十μm程度であるので、本実施形態における孔32・32・・・の径は、例えば100μm程度である。
また、スプレー30は、前記配管等を介して前記エアコンプレッサに接続されており、該エアコンプレッサによるエア圧を調整することによって所望の噴霧量を実現している。そして、スプレー30は、このエア圧を用いてチップ部品2の外部電極11・11に向かって所望量のはんだペースト3をスプレー噴霧する構成である。前記「所望量」とは、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される量であり、チップ部品2と基板4とが十分に固定され得る量である。
また、図2に示すように、スプレー30は制御部60と接続され、この制御部60により所望のエア圧及び所望のはんだペースト3の噴霧量等を得ることができるように制御されている。
図3に示すように、スプレー30は、噴霧ノズル31・31、前記噴霧ノズル31・31に形成される微細な孔32・32・・・、エアコンプレッサ(又はエアタンク等の圧力源)、配管(ともに不図示)等を具備する。図3に示すように、噴霧ノズル31・31は、チップ保持部20によるチップ部品2の移送経路中に配置され、チップ部品2の外部電極11・11の近傍まで延出されて設けられている。孔32・32・・・は、スプレー30の噴霧ノズル31・31の噴出部に設けられ、その開口部の大きさははんだペースト3中に含まれるはんだ粉末の粒子径より大きく構成されている。一般的なペースト状のはんだに含まれるはんだ粉末の粒子径は数十μm程度であるので、本実施形態における孔32・32・・・の径は、例えば100μm程度である。
また、スプレー30は、前記配管等を介して前記エアコンプレッサに接続されており、該エアコンプレッサによるエア圧を調整することによって所望の噴霧量を実現している。そして、スプレー30は、このエア圧を用いてチップ部品2の外部電極11・11に向かって所望量のはんだペースト3をスプレー噴霧する構成である。前記「所望量」とは、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される量であり、チップ部品2と基板4とが十分に固定され得る量である。
また、図2に示すように、スプレー30は制御部60と接続され、この制御部60により所望のエア圧及び所望のはんだペースト3の噴霧量等を得ることができるように制御されている。
これにより、簡単な構成のスプレー30によって所望量のはんだペースト3をスプレー噴霧できる。また、従来のはんだ印刷工程を省略でき、かつ、チップ部品2を基板4に実装する前にはんだペースト3をチップ部品2に付着させるので、はんだ付着位置と実装位置との位置ズレを防止できる。さらに、スプレー30によるスプレー噴霧量を適宜調整することにより、各チップ部品2の外部電極11・11表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することができる。
基板搬送部40は、本発明に係る基板の搬送手段の実施の一形態であり、チップ保持部20により基板4上に実装された後のチップ部品2と基板4とを搬送する部材である。
図1に示すように、基板搬送部40は、リフロー炉50を通過するようにチップ部品2と基板4とを搬送する。より厳密には、基板搬送部40は、基板搬送部40の搬送経路上において、チップ部品2を基板4上に実装する位置より上流側から基板4・4・・・を搬送し、この基板4・4・・・上にチップ部品2・2・・・を実装した後に、当該実装後のチップ部品2と基板4とをリフロー炉50内を通過させながら搬送するものである。
本実施形態では、基板搬送部40は、ベルトコンベヤ等により構成されており、図2に示すように、基板搬送部40は、制御部60と接続され、この制御部60により所望の搬送速度等を得ることができるように制御されている。
なお、本発明に係る基板搬送手段は、基板搬送部40に限定されず、基板4を所定の位置にて停止可能、かつ、チップ部品2の基板4への載置位置からリフロー炉50を通過して搬送可能なものであれば良く、例えば、前記実装位置からリフロー炉50まで搬送する第一搬送部と、リフロー炉50から所定の下工程まで搬送する第二搬送部と、からなる搬送部として構成しても良い。
図1に示すように、基板搬送部40は、リフロー炉50を通過するようにチップ部品2と基板4とを搬送する。より厳密には、基板搬送部40は、基板搬送部40の搬送経路上において、チップ部品2を基板4上に実装する位置より上流側から基板4・4・・・を搬送し、この基板4・4・・・上にチップ部品2・2・・・を実装した後に、当該実装後のチップ部品2と基板4とをリフロー炉50内を通過させながら搬送するものである。
本実施形態では、基板搬送部40は、ベルトコンベヤ等により構成されており、図2に示すように、基板搬送部40は、制御部60と接続され、この制御部60により所望の搬送速度等を得ることができるように制御されている。
なお、本発明に係る基板搬送手段は、基板搬送部40に限定されず、基板4を所定の位置にて停止可能、かつ、チップ部品2の基板4への載置位置からリフロー炉50を通過して搬送可能なものであれば良く、例えば、前記実装位置からリフロー炉50まで搬送する第一搬送部と、リフロー炉50から所定の下工程まで搬送する第二搬送部と、からなる搬送部として構成しても良い。
リフロー炉50は、本発明に係る加熱手段の実施の一形態であり、基板4及び基板4上に実装されたチップ部品2を加熱することにより、はんだペースト3を融解させてチップ部品2と基板4とをリフローはんだ付けする部材である。本実施形態では、リフロー炉50は炉内に熱風を吹き付けることによってその内部を加熱する炉として構成されている。
また、図2に示すように、リフロー炉50は、制御部60と接続され、この制御部60により所望の温度等を得ることができるように制御されている。本実施形態では、制御部60によってリフロー炉50内部において、リフロー炉50内に搬送されるチップ部品2及び基板4等を構成する部材の耐熱温度より低く、かつ、はんだペースト3の融点より高い適宜の温度プロファイルが実現されている。
また、図2に示すように、リフロー炉50は、制御部60と接続され、この制御部60により所望の温度等を得ることができるように制御されている。本実施形態では、制御部60によってリフロー炉50内部において、リフロー炉50内に搬送されるチップ部品2及び基板4等を構成する部材の耐熱温度より低く、かつ、はんだペースト3の融点より高い適宜の温度プロファイルが実現されている。
以上のように、基板搬送部40によって搬送されるチップ部品2及び基板4がリフロー炉50内を通過する際に、チップ部品2の外部電極11・11表面に付着されたはんだペースト3が加熱されて溶融し、その後冷却され再度凝固してはんだ3a(図1参照)になることによって外部電極11・11とランド12・12とを通電可能に接合することにより、リフロー炉50により加熱する工程が完了する。
図2に示すように、制御部60は上述のように、チップ保持部20、スプレー30、基板搬送部40、及びリフロー炉50と接続され、それぞれの動作を適宜制御する部材である。
また、本実施形態では、基板搬送部40はリフロー炉50を貫通して設けられ、リフロー炉50の搬送下流側に移送装置(不図示)が接続されている。リフローはんだ付けされたチップ部品2及び基板4は、この移送装置によって所定の下工程に移送される。
以上のように、本発明のはんだ付け装置の実施の一形態に係るはんだ付け装置1は、チップ部品2を保持して移送し、かつ、チップ部品2を基板4に実装するチップ保持部20と、このチップ保持部20によって移送されるチップ部品2にはんだペースト3をスプレー噴霧するスプレー30と、チップ保持部20によってチップ部品2が基板4に実装された後に当該実装後のチップ部品2と基板4とを搬送する基板搬送部40と、基板搬送部40の搬送経路に配置され、かつ、前記実装後のチップ部品2と基板4とを加熱するリフロー炉50と、を具備するものである。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
以下では、図4を参照して、本発明に係る表面実装部品のはんだ付け方法の実施の一形態であるはんだ付け工程200について説明する。
図4に示すように、はんだ付け工程200は、はんだ付着工程210、実装工程220、リフロー工程230等を具備する。
図4に示すように、はんだ付け工程200は、はんだ付着工程210、実装工程220、リフロー工程230等を具備する。
はんだ付着工程210は、本発明に係るはんだ付着工程の実施の一形態であり、チップ保持部20によってチップ部品2を保持しつつ、スプレー30を用いてはんだペースト3をスプレー噴霧することによって、チップ部品2の外部電極11・11にはんだペースト3を付着させる工程である。
はんだ付着工程210において、チップ部品2は、チップ保持部20によって吸着保持された状態で、スプレー30の噴霧ノズル31・31に外部電極11・11がそれぞれ近接する適宜位置まで移送され、噴霧ノズル31・31の孔32・32・・・からそれぞれ外部電極11・11に向かって所望量のはんだペースト3を噴霧する。このとき、前述のようにスプレー30によるはんだペースト3の噴霧量は、制御部60によって制御されており、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される量であり、チップ部品2と基板4とが十分に固定され得る量である。
はんだ付着工程210終了後、実装工程220に移行する。
はんだ付着工程210終了後、実装工程220に移行する。
実装工程220は、本発明に係る実装工程の実施の一形態であり、チップ保持部20によってチップ部品2を基板4に実装する工程である。
実装工程220において、チップ部品2は、チップ保持部20によって吸着保持された状態で、チップ部品2の外部電極11・11がそれぞれ基板4のランド12・12に対応する位置まで移送される。
そして、チップ部品2は、チップ保持部20によって基板4上に載置される。このとき、外部電極11・11表面に付着したはんだペースト3の粘性により、外部電極11・11がランド12・12上に固定され、チップ部品2が基板4に実装されることとなる。これにより、チップ部品2の基板4への実装工程220を終了する。
また、実装工程220において、チップ部品2はチップ保持部20によって吸着保持された状態で基板4に近接する方向に移送されてくる。一方、基板4は基板搬送部40によって、基板搬送部40の搬送経路に沿って搬送されてくる。そして、基板4が、所定のチップ部品2の実装位置に到達したときに、基板搬送部40による搬送が一旦停止し、チップ部品2を基板4へ実装する構成である。この実装位置は、チップ保持部20と基板搬送部40とによって定められており、チップ保持部20と基板搬送部40とをそれぞれ制御する制御部60に予め記憶されているものである。
実装工程220終了後、リフロー工程230に移行する。
そして、チップ部品2は、チップ保持部20によって基板4上に載置される。このとき、外部電極11・11表面に付着したはんだペースト3の粘性により、外部電極11・11がランド12・12上に固定され、チップ部品2が基板4に実装されることとなる。これにより、チップ部品2の基板4への実装工程220を終了する。
また、実装工程220において、チップ部品2はチップ保持部20によって吸着保持された状態で基板4に近接する方向に移送されてくる。一方、基板4は基板搬送部40によって、基板搬送部40の搬送経路に沿って搬送されてくる。そして、基板4が、所定のチップ部品2の実装位置に到達したときに、基板搬送部40による搬送が一旦停止し、チップ部品2を基板4へ実装する構成である。この実装位置は、チップ保持部20と基板搬送部40とによって定められており、チップ保持部20と基板搬送部40とをそれぞれ制御する制御部60に予め記憶されているものである。
実装工程220終了後、リフロー工程230に移行する。
リフロー工程230は、本発明に係るリフロー工程の実施の一形態であり、基板搬送部40によって実装後のチップ部品2と基板4とをリフロー炉50内を通過して搬送しつつ、リフロー炉50内部にてチップ部品2とはんだペースト3と基板4とを加熱して、はんだペースト3によりチップ部品2と基板4とをリフローはんだ付けする工程である。
リフロー工程230において、基板搬送部40によって基板4上にはんだペースト3を介して実装されたチップ部品2がリフロー炉50内に搬送される。そして、これらチップ部品2、はんだペースト3及び基板4が、リフロー炉50内部を搬送中に適宜の温度まで昇温されることにより、はんだペースト3が溶融し、この溶融したはんだペースト3が再度凝固しはんだ3a(図1参照)となることによってチップ部品2の外部電極11・11と基板4のランド12・12とが接合(はんだ付け)される。
リフロー工程230終了後、適宜の下工程に移行する。
リフロー工程230終了後、適宜の下工程に移行する。
以上のように、本発明の表面実装部品のはんだ付け方法の実施の一形態であるはんだ付け工程200は、チップ部品2にはんだペースト3を付着させ、はんだペースト3が付着したチップ部品2を基板4上に実装し、はんだペースト3によりチップ部品2と基板4とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、スプレー30によりチップ部品2(本実施形態において、厳密にはチップ部品2の外部電極11・11表面)にはんだペースト3をスプレー噴霧することによって、チップ部品2にはんだペースト3を付着させるはんだ付着工程210と、はんだが付着したチップ部品2を基板4に実装する実装工程220と、チップ部品2と基板4とを加熱してはんだ付けするリフロー工程230と、を具備する。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
以下では、図5〜図7を参照して、本発明に係る表面実装部品のはんだ付け装置の実施の別形態であるはんだ付け装置70について説明する。
なお、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
なお、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図5に示すように、はんだ付け装置70は、チップ挟持部80、はんだ槽90、基板搬送部40、リフロー炉50、制御部60等を具備する。
チップ挟持部80は、本発明に係る保持手段の実施の一形態であり、チップ部品2を保持し、移送するとともに、チップ部品2を基板4上に実装する部材である。
図5及び図7に示すように、チップ挟持部80は、チャック81、アクチュエータ82等を具備する。チップ挟持部80は、チップ部品2の素子10部分をチャック81の先端部に設けられる爪81a・81aにより挟持して保持する部材であり、チップ部品2を挟持して移送するものである。チャック81は、その内部に板バネ等の付勢部材を有しており、該板バネにより爪部81a・81aを近接させる方向に常時付勢力が発生している。また、この板バネの略中央部にはアクチュエータ82に接続されるカム(不図示)の一端が当接されており、アクチュエータ82の作動によって、前記カムを介して当該板バネの付勢力を調整可能とし、爪部81a・81aの間隔を調整可能としている。このように、本実施形態では、チップ挟持部80において、アクチュエータ82の作動によってチップ部品2を挟持又は解放している。また、図6に示すように、アクチュエータ82は制御部60と接続され、この制御部60により所望の動作を得ることができるように制御されている。
図5及び図7に示すように、チップ挟持部80は、チャック81、アクチュエータ82等を具備する。チップ挟持部80は、チップ部品2の素子10部分をチャック81の先端部に設けられる爪81a・81aにより挟持して保持する部材であり、チップ部品2を挟持して移送するものである。チャック81は、その内部に板バネ等の付勢部材を有しており、該板バネにより爪部81a・81aを近接させる方向に常時付勢力が発生している。また、この板バネの略中央部にはアクチュエータ82に接続されるカム(不図示)の一端が当接されており、アクチュエータ82の作動によって、前記カムを介して当該板バネの付勢力を調整可能とし、爪部81a・81aの間隔を調整可能としている。このように、本実施形態では、チップ挟持部80において、アクチュエータ82の作動によってチップ部品2を挟持又は解放している。また、図6に示すように、アクチュエータ82は制御部60と接続され、この制御部60により所望の動作を得ることができるように制御されている。
はんだ槽90は、本発明に係るはんだ槽の実施の一形態であり、図5及び図7に示すように、はんだペースト3を溶融状態で貯溜する容器91等を具備する。容器91は、例えば金属製の部材であり、制御部60によって所定の温度に制御されている。なお、この容器91は、はんだペースト3を溶融状態で貯溜できれば、その形状や大きさに限定はされない。
本実施形態では、チップ挟持部80によってチップ部材2を挟持しつつ、はんだ槽90の容器91内に移送し、溶融状態のはんだペースト3に所定の時間浸すこと(いわゆるディップ)によって、チップ部品2の外部電極11・11表面に所望量のはんだペースト3を付着させる構成である。前記「所望量」とは、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される量であり、チップ部品2と基板4とが十分に固定され得る量である。
本実施形態では、チップ挟持部80によってチップ部材2を挟持しつつ、はんだ槽90の容器91内に移送し、溶融状態のはんだペースト3に所定の時間浸すこと(いわゆるディップ)によって、チップ部品2の外部電極11・11表面に所望量のはんだペースト3を付着させる構成である。前記「所望量」とは、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される量であり、チップ部品2と基板4とが十分に固定され得る量である。
これにより、従来のはんだ印刷工程を省略でき、かつ、チップ部品2を基板4に実装する前にはんだペースト3をチップ部品2に付着させるので、はんだ付着位置と実装位置との位置ズレを防止できる。さらに、はんだ槽90に浸す時間を適宜調整することにより、チップ部品2の外部電極11・11表面に適切な厚みのはんだ膜を形成することができる。
以上のように、本発明のはんだ付け装置の実施の一形態に係るはんだ付け装置70は、チップ部品2を保持して移送し、かつ、チップ部品2を基板4に実装するチップ挟持部80と、このチップ挟持部80によって移送されるチップ部品2をはんだペースト3を貯溜するはんだ槽90に浸すことによってチップ部品2にはんだペースト3を付着させる手段と、チップ挟持部80によってチップ部品2が基板4に実装された後に当該実装後のチップ部品2と基板4とを搬送する基板搬送部40と、基板搬送部40の搬送経路に配置され、かつ、前記基板4上に実装されたチップ部品2および基板4を加熱するリフロー炉50と、を具備するものである。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
以下では、図8を参照して、本発明に係る表面実装部品のはんだ付け方法の実施の一形態であるはんだ付け工程300について説明する。
図8に示すように、はんだ付け工程300は、はんだ付着工程310、実装工程320、リフロー工程230等を具備する。
図8に示すように、はんだ付け工程300は、はんだ付着工程310、実装工程320、リフロー工程230等を具備する。
はんだ付着工程310は、本発明に係るはんだ付着工程の実施の一形態であり、はんだペースト3を溶融状態で貯溜するはんだ槽90の容器91内にチップ部品2を浸すことによって、チップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させる工程である。
はんだ付着工程310において、チップ部品2は、チップ挟持部80によって保持された状態で、はんだ槽90の容器91内に没入する適宜位置まで移送され、容器91内に所定時間浸される。このとき、容器91内に浸す時間は制御部60によって制御されており、例えば、外部電極11・11表面に数十μm〜数百μm程度のはんだペースト3の被膜が形成される時間であり、はんだペースト3によってチップ部品2と基板4とが十分に固定され得る程度のはんだペースト3の被膜が形成される時間である。
はんだ付着工程310終了後、実装工程320に移行する。
はんだ付着工程310終了後、実装工程320に移行する。
実装工程320は、本発明に係る実装工程の実施の一形態であり、チップ挟持部80によってチップ部品2を基板4に実装する工程である。
実装工程320において、チップ部品2は、チップ挟持部80によって保持された状態で、チップ部品2の外部電極11・11がそれぞれ基板4のランド12・12に対応する位置まで移送される。そして、チップ部品2は、チップ挟持部80によって基板4上に載置される。このとき、外部電極11・11表面に付着したはんだペースト3の粘性により、外部電極11・11がランド12・12上に固定され、チップ部品2が基板4に実装されることとなる。これにより、チップ部品2の基板4への実装工程320を終了する。
また、実装工程320において、チップ部品2はチップ挟持部80によって保持された状態で基板4に近接する方向に移送されてくる。一方、基板4は基板搬送部40によって、基板搬送部40の搬送経路に沿って搬送されてくる。そして、基板4が、所定のチップ部品2の実装位置に到達したときに、基板搬送部40による搬送が一旦停止し、チップ部品2を基板4へ実装する構成である。この実装位置は、チップ挟持部80と基板搬送部40とによって定められており、チップ挟持部80と基板搬送部40とをそれぞれ制御する制御部60に予め記憶されているものである。
実装工程320終了後、リフロー工程230に移行し、リフロー工程230終了後、適宜の下工程に移行する。
また、実装工程320において、チップ部品2はチップ挟持部80によって保持された状態で基板4に近接する方向に移送されてくる。一方、基板4は基板搬送部40によって、基板搬送部40の搬送経路に沿って搬送されてくる。そして、基板4が、所定のチップ部品2の実装位置に到達したときに、基板搬送部40による搬送が一旦停止し、チップ部品2を基板4へ実装する構成である。この実装位置は、チップ挟持部80と基板搬送部40とによって定められており、チップ挟持部80と基板搬送部40とをそれぞれ制御する制御部60に予め記憶されているものである。
実装工程320終了後、リフロー工程230に移行し、リフロー工程230終了後、適宜の下工程に移行する。
以上のように、本発明の表面実装部品のはんだ付け方法の実施の一形態であるはんだ付け工程300は、チップ部品2にはんだペースト3を付着させ、はんだペースト3が付着したチップ部品2を基板4上に実装し、はんだペースト3によりチップ部品2と基板4とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、チップ部品2をはんだペースト3を貯溜するはんだ槽90に浸すことによって、チップ部品2にはんだペースト3を付着させるはんだ付着工程310と、はんだが付着したチップ部品2を基板4に実装する実装工程320と、チップ部品2と基板4とを加熱してはんだ付けするリフロー工程230と、を具備する。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
これにより、チップ部品2の基板4への実装前にチップ部品2の外部電極11・11表面にはんだペースト3を付着させることができるので、チップ部品2と基板4との位置合わせが容易となり、はんだペースト3の付着位置であるチップ部品2の外部電極11・11と、チップ部品2の基板4への実装位置である基板4のランド12・12との位置ズレを防止することができる。また、この位置ズレに起因する実装不良を防止できる。
1 はんだ付け装置
2 チップ部品(表面実装部品)
3 はんだペースト(ペースト状のはんだ)
4 基板
11 外部電極(端子)
12 ランド(端子)
20 チップ保持部(保持手段)
30 スプレー(はんだ付着手段)
40 基板搬送部(基板搬送手段)
50 リフロー炉(加熱手段)
2 チップ部品(表面実装部品)
3 はんだペースト(ペースト状のはんだ)
4 基板
11 外部電極(端子)
12 ランド(端子)
20 チップ保持部(保持手段)
30 スプレー(はんだ付着手段)
40 基板搬送部(基板搬送手段)
50 リフロー炉(加熱手段)
Claims (5)
- 表面実装部品にはんだを付着させ、該はんだを介して前記表面実装部品を基板に実装し、該実装後の表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け装置であって、
前記表面実装部品を保持して移送するとともに、該表面実装部品を前記基板に実装する保持手段と、
前記保持手段によって移送される前記表面実装部品にペースト状のはんだをスプレー噴霧するはんだ付着手段と、
前記はんだ付着手段によりはんだが付着され、前記保持手段により前記基板上に実装された表面実装部品、および基板を加熱する加熱手段と、を具備することを特徴とする表面実装部品のはんだ付け装置。 - 前記はんだ付着手段は、前記ペースト状のはんだの粒子より大きい孔を多数有し、かつ、エア圧によって該多数の孔から前記ペースト状のはんだを噴霧する、ことを特徴とする請求項1に記載の表面実装部品のはんだ付け装置。
- 表面実装部品にはんだを付着させ、該はんだを介して前記表面実装部品を基板に実装し、該実装後の表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け装置であって、
前記表面実装部品を保持して移送するとともに、該表面実装部品を前記基板に実装する保持手段と、
前記保持手段によって移送される前記表面実装部品を前記ペースト状のはんだを貯溜するはんだ槽に浸すことによって該表面実装部品に該ペースト状のはんだを付着させるはんだ付着手段と、
前記はんだ付着手段によりはんだが付着され、前記保持手段により前記基板上に実装された表面実装部品、および基板を加熱する加熱手段と、を具備することを特徴とする表面実装部品のはんだ付け装置。 - 表面実装部品にはんだを付着させ、はんだが付着した前記表面実装部品を基板上に実装し、前記はんだにより前記表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、
前記表面実装部品にペースト状のはんだをスプレー噴霧することによって、該表面実装部品にはんだを付着させるはんだ付着工程と、
はんだが付着した前記表面実装部品を前記基板に実装する実装工程と、
前記表面実装部品と前記基板とを加熱してはんだ付けするリフロー工程と、を具備することを特徴とする表面実装部品のはんだ付け方法。 - 表面実装部品にはんだを付着させ、はんだが付着した前記表面実装部品を基板上に実装し、前記はんだにより前記表面実装部品と基板とをはんだ付けする表面実装部品のはんだ付け方法であって、
前記表面実装部品をペースト状のはんだを貯溜するはんだ槽に浸すことによって、該表面実装部品にはんだを付着させるはんだ付着工程と、
はんだが付着した前記表面実装部品を前記基板に実装する実装工程と、
前記表面実装部品と前記基板とを加熱してはんだ付けするリフロー工程と、を具備することを特徴とする表面実装部品のはんだ付け方法。
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CN113035745A (zh) * | 2021-02-25 | 2021-06-25 | 东莞普莱信智能技术有限公司 | 一种芯片贴装装置 |
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- 2008-01-17 JP JP2008007922A patent/JP2009170698A/ja active Pending
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