JP2009169525A - 宅内情報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】寝室、玄関、居間など生活空間に居ながら動作モード設定、解除などができ、使い勝手のよい宅内情報システムを提供する。
【解決手段】宅内又は宅外に設置される複数のセンサ5と、前記複数のセンサ5に接続され、動作モード(お出かけモード、留守番モード、お休みモード)に応じて、前記複数のセンサ5のうちいずれのセンサ5を監視対象にするかを設定することができる情報伝送ターミナル1と、前記情報伝送ターミナル1に接続され、各動作モードのいずれかに対応して設定された端末装置2〜4とを備え、前記各端末装置2〜4は、現在動作している動作モードを表示することのできる表示部2a〜4aと、動作モードを当該端末装置が対応する動作モードに切り替えるための操作部2b〜4bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般住宅等で使用するのに適した防犯のための宅内情報システムに関するものである。
来客などの報知目的と防犯目的の両方に使用できる防犯用警報機が知られている(下記特許文献1)。この防犯用警報機は、店内に各種センサと情報伝送ターミナルを配置し、それらをケーブルで接続している。情報伝送ターミナルは「防犯モード・報知モード」の設定スイッチを有し、防犯モード設定時に例えば玄関の赤外線センサが検知すればスピーカから防犯用発声がなされ、報知モード設定時に玄関の赤外線センサが検知すればスピーカから来客報知用発声がなされる。防犯用発声と報知用発声とでは音が異なる。
このモード設定は、情報伝送ターミナル本体部分の前面パネルに配置された設定スイッチにて行う。またスピーカからの発声を停止したり、監視動作を解除したりする場合に操作する「切スイッチ」も本体部分の前面パネルに配置されたスイッチにて提供される。
特開平6-282768号公報
ところが、前記防犯用警報機は、在宅中(就寝中)での防犯モードや、外出時(留守番者あり)の報知モード等に対応するためには、設定スイッチの集中している情報伝送ターミナルの設置場所に行って、所望するモードを設定しなければならない。また、現在設定中のモードの確認を行うときも、情報伝送ターミナルの設置場所に行って、モードの確認を行わなければならない。
また緊急事態が発生したとき、情報伝送ターミナルに操作スイッチが集中しているので、情報伝送ターミナルの設置場所へ行って操作を行わなければならず、対応操作が時間的に遅れ、即時の対応をとることができないという問題もある。
したがって、生活シーンによっては、情報伝送ターミナルの設置場所まで行くのが面倒なときや、在宅中に不審者が宅内にいることで身動きが取り難い状況もあり、寝室、玄関、居間など生活空間に居ながらモード設定などのできる宅内情報システムが望まれている。
本発明は、このような寝室、玄関、居間など生活空間に居ながら動作モード設定、解除などができ、使い勝手のよい宅内情報システムを提供することを目的とする。
本発明の宅内情報システムは、複数の動作モードで動作可能な宅内情報システムにおいて、宅内又は宅外に設置される複数のセンサと、前記複数のセンサに接続され、動作モードに応じて、前記複数のセンサのうちいずれのセンサを監視対象にするかを設定することができる情報伝送ターミナルとを備え、前記情報伝送ターミナルに接続され、各動作モードのうちいずれか特定の動作モードに対応して設定された端末装置を複数備え、前記端末装置は、全端末装置間で動作モードを共有するものであり、前記端末装置は、現在動作している動作モードを表示することのできる表示部と、動作モードを当該端末装置が対応する動作モードに切り替えるための操作部とを有し、前記操作部によって、動作モードが当該端末装置に対応する動作モードに切り替えられた場合、全端末装置が当該切替えられた動作モードの動作に移行するものであることを特徴とする。
この構成の宅内情報システムであれば、各端末装置は、いずれか特定の動作モードに対応していることが一つの特徴となる。そして端末装置の操作により、システムで運用する動作モードを、当該端末装置が対応する動作モードに切り替えることができる。したがって例えば端末装置の対応動作モードが、就寝中、玄関や窓の監視センサを有効にする「お休みモード」である場合、当該端末装置を寝室に設置しておけば、ユーザは寝室に居たまま「お休みモード」への切替えが可能になる。例えば端末装置の対応動作モードが、宅内のすべての監視センサを有効にする「お出かけモード」である場合、当該端末装置を玄関に設置しておけば、ユーザは玄関を出るときに「お出かけモード」への切替えが可能になる。また、端末装置は現在運用されている動作モードを識別可能な状態で表示することができるので、わざわざ情報伝送ターミナルの設置場所まで行かなくても、当該端末装置において動作中のモードが確認できる。
前記複数の動作モードは優先順位を持ち、前記情報伝送ターミナルは、当該端末装置の対応する動作モードが下位の動作モードである場合、上位のモード動作中、当該対応する下位の動作モードへの切替えを受け付けないことが好ましい。これは、動作モードの中には、例えば、家族全員が外出し、家内が無人になったときに全センサを有効にする「お出かけモード」のように、他のモードへの切替えが想定できないモードがあるからである。この場合、他のモードへの切り替えを認めると、空き巣など侵入者がセンサの一部を無効にすることができるようになり、好ましくない。
前記端末装置の操作部は、操作部の特定の操作によって、現在運用されている動作モードを解除することができることが望ましい。例えば家族全員が外出するときに玄関のセンサを有効にしておく「お出かけモード」を設定しているときに、家族のうち一人が帰宅した際にはこのモードを解除する必要がある。「特定の操作」とは、家族しか知らない隠しコマンドの操作であることが望ましい。この操作によって、当該端末装置が対応する動作モードのみを解除できるようにしてもよく、当該端末装置が対応する動作モードも対応しない動作モードも、すべて解除できるようにしてもよい。
前記動作モードが動作を開始する初期又はその前に、当該動作モードに応じて監視対象とされているセンサを点検することが望ましい。例えば、「お出かけモード」に入るときに窓が開いていれば、その窓が開いていることをユーザに知らせるためである。
この場合、前記点検の結果、検知のあったセンサの監視を無効にできようにすることが望ましい。例えば、「お休みモード」に入るときに窓が開いており、その窓を開けたまま寝ることもあるからである。この場合、その窓のセンサの監視を無効にする。
現在運用されている動作モードにおける監視対象のセンサが検知している場合に、全端末装置に緊急事態である旨の表示をさせることが望ましい。これにより、全端末装置を緊急事態の報知用に用いることができる。
本発明の宅内情報システムは、発声器、表示灯又は回転灯をさらに備え、監視対象のセンサが検知している場合に、前記発声器、表示灯又は回転灯に緊急事態である旨の報知を行わせるようにしてもよい。
前記端末装置の操作によって、緊急事態を解除・停止できることが望ましい。
また、前記端末装置の操作部の操作をロックする操作防止手段が設けられていれば、子供などがいたずらで操作することを防止できる。
以上のように本発明によれば、情報伝送ターミナルの設置場所まで行かなくても、寝室、玄関、居間など生活空間に居ながら動作モード設定、解除などができ、使い勝手のよいシステムを構築することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態で用いる「お出かけモード」「留守番モード」「お休みモード」「緊急モード」「解除モード」「警戒モード」の各動作モードを概略定義する。「お出かけモード」は、家族全員が外出し、家内が無人になるときに、センサ入力を監視するために設定される動作モードである。「留守番モード」は、誰かが留守番をしているときに特定のセンサ入力を監視するために設定されるモードである。「お休みモード」は就寝中特定のセンサ入力を監視するために設定されるモードである。「警戒モード」は、前記3つのいずれかのモードでセンサを監視している状態を言う。「緊急モード」は警戒モードでいずれかのセンサが予定外の検知をした場合に、侵入者等の存在が推定されることを知らせる状態を言う。「解除モード」は、前記モードがすべて解除され、いずれかのモードの設定を待っている状態を言う。
図1は、本発明の実施形態に係る宅内情報システムの全体ブロック図である。宅内情報システムは、宅内又は宅外(庭など)に設置される各種センサ5と、各センサ5に接続され、いずれのセンサ5を監視対象にするかを設定することができる情報伝送ターミナル1と、情報伝送ターミナル1に接続される複数の端末装置2〜4と、情報伝送ターミナル1に接続され宅内に設置された複数のスピーカ7と、情報伝送ターミナル1に接続され宅外に設けられた警告灯6とを備えている。なお、情報伝送ターミナル1に接続される機器はこれらに限定されるものではなく、これらの機器以外に、緊急通報専用ボタン、煙感知器等が接続されていても良い。
センサ5の種類は限定されないが、例えば玄関や勝手口に設けられドアの開閉を検知するための出入口センサ、家の各窓に設けられ窓の開閉を検知するための窓センサ、室内の要所に設けられ人を検知するための室内センサ、火災センサなどが挙げられる。
スピーカ7は、緊急事態である旨の発声などを行うものであり、宅内に設置されている。好ましくは端末装置2〜4の近くに設置されていればよい。端末装置2〜4に内蔵されているものであってもよい。スピーカ7は、動作モードに対応した音の種類や音量/報知間隔等で報知する。緊急時は、ブザーの断続音が吹鳴する。
警告灯6は、緊急事態である旨の表示を行うものであり、宅外の所定位置、例えば玄関の周囲に設置されている。警告の報知は、色/表示の断続などを用いて行う。
端末装置2〜4は、マイクロコンピュータを内蔵し、「お出かけモード」、「お休みモード」、「留守番モード」のうちいずれか特定の動作モードに対応している。いかなる動作モードに対応した動作を行うかは、マイクロコンピュータの設定によって決まる。端末装置2〜4は、現在運用されている動作モードを表示することのできる表示部2a〜4aと、動作モードを当該端末装置2〜4が対応する特定の動作モードに切り替えるための操作部2b〜4bと、操作部2b〜4bの操作をロックするための操作防止スイッチ2c〜4cと、操作部2b〜4bの操作信号を情報伝送ターミナル1に通信するための通信I/F(インターフェイス)とを有している。
端末装置2〜4の表示部2a〜4aは、LEDの発光色や点灯/点滅/ゆらぎ等を表示でき、発光色は、本実施形態では緑、橙、青、赤のいずれかの色である。
端末装置2〜4の操作部2b〜4bは、押してオンになり、離せばオフになるというボタン式になっている。例えば「お出かけモード」に対応する端末装置2であれば、ボタンを押すことにより、当該端末装置2は「お出かけモード」を設定する信号を、情報伝送ターミナル1を介して各端末装置3,4に送信することができる。これにより、全端末装置2〜4が「お出かけモード」になり、この結果システム全体が「お出かけモード」に設定されることになる。すなわち、全端末装置間で動作モードを共有することができる。「お休みモード」「留守番モード」に対応する端末装置3,4であれば、ボタンを押すことにより、「お休みモード」「留守番モード」に、それぞれ入ることができる。また所定のボタン操作、例えば二度押しで、現在の動作モードを解除することができ、これにより「解除モード」に入る。または、特別の隠しコマンドの操作により解除できるようにしてもよい。
操作部2b〜4bには、LED等で可変色を持つ光源が内蔵され、その色を透過できるように透明カバーを持っていることが好ましい。これにより、暗闇の中でもスイッチの位置を把握できる。この光源は、表示部2a〜4aと連動した発光表示を行うようにしてもよいし、表示部2a〜4aと連動した発光方法を採用せず常時点灯状態を維持するようにしてもよい。
操作防止スイッチ2c〜4cは、例えばスライド式の入・切状態スイッチであり、入(防止中)状態のとき、操作部2b〜4bを操作しても、端末装置2〜4はその信号入力を無視するなどして、その情報を情報伝送ターミナル1や他端末装置2〜4に送信しない。また入(防止中)状態のとき、その端末装置2〜4の操作部2b〜4bの操作によっては音発生を行わない。ただし、操作防止スイッチ2c〜4cが入(防止中)状態の時でも、他の端末装置2〜4や情報伝送ターミナル1からの入力信号を受付け、各々に関連付けられた動作表示を行う。
情報伝送ターミナル1は、他機器との情報伝達を行うインターフェースを介して、本システムの各機器と接続されており、機器間の情報通信の接続・遮断を決定する。
以下、端末装置2〜4の表示状態について詳しく説明する。図2は、「お出かけモード」「留守番モード」「お休みモード」にそれぞれ対応する端末装置2〜4の正面図である。
図2(a)は、「お出かけモード」に対応する端末装置2を示す。この端末装置2は玄関や勝手口に設置される。この端末装置2の表示部2aは、他のモードに対応する端末装置3,4の表示部3a,4aと異なる形状をしており、その形状は「お出かけモード」に固有の丸い形状とする。表示部2aは、現在システムで運用されている動作モードに応じて、「お出かけモード」のときは緑が発光し、「留守番モード」のときは橙が発光し、「お休みモード」のときは青が発光する。なお、「お休みモード」表示のときは、表示部2aは、波打つような柔らかい光を発光し、一定時間を経過すれば光量を低減して発光する。緊急モードのときは赤で強く発光し、かつ点滅する。
図2(b)は、「留守番モード」に対応する端末装置3を示す。この端末装置3は主として居間に設置される。端末装置3は、「留守番モード」に固有の三角い形の表示部3aを持ち、ここから緑、橙、青、赤のいずれかの色が発光する。現在運用されている動作モードに応じて、「お出かけモード」のときは緑が発光し、「留守番モード」のときは橙が発光し、「お休みモード」のときは青が発光する。緊急モードのときは赤が強く発光し点滅する。
図2(c)は、「お休みモード」に対応する端末装置4を示す。この端末装置4は主として寝室に設置される。端末装置4は、「お休みモード」に固有の四角い形の表示部4aを持ち、ここから緑、橙、青、赤のいずれかの色が発光する。現在運用されている動作モードに応じて、「お出かけモード」のときは緑が発光し、「留守番モード」のときは橙が発光し、「お休みモード」のときは青が発光する。緊急モードのときは赤が強く発光し点滅する。
以上の発光色をまとめると、図3(a)〜図3(e)のようになる。すなわち、「お出かけモード」のときは、図3(a)に示すように3種類の端末装置2〜4の表示部2a〜4aがすべて緑色に発光し、「留守番モード」のときは、図3(b)に示すように3種類の端末装置2〜4の表示部2a〜4aがすべて橙色に発光し、「お休みモード」のときは、図3(c)に示すように3種類の端末装置2〜4の表示部2a〜4aがすべて青色に発光し、緊急モードのときは、図3(d)に示すように3種類の端末装置2〜4の表示部2a〜4aがすべて赤色に点滅発光する。「解除モード」のときは、図3(e)に示すように3種類の端末装置2〜4は発光しない。
次に、情報伝送ターミナル1の接続状態を説明する。情報伝送ターミナル1は、各種センサ5と各種端末装置2〜4を接続するための入出力ポートを備えている。入出力ポートは、例えば図1に示すように、各種センサ5用として01〜04の4つのポート(センサポートという)を持ち、端末装置2〜4用として11〜15の5つのポート(端末装置ポートという)を持ち、警告灯6用として1つのポートを持ち、スピーカ7用として31〜35の5つのポートを持っている。もちろんポートはこれらの数と種類に限定されるものではない。
情報伝送ターミナル1は、センサポートごとに、接続されるセンサ5の入力を有効にするかどうかを設定するディップスイッチを備えている。図4は、このディップスイッチの設定例を示す図であり、この例では、全動作モードにおいてセンサ入力01を有効にし、「お出かけモード」「お休みモード」においてセンサ入力02を有効にし、「お出かけモード」においてセンサ入力03を有効にし、全動作モードにおいてセンサ入力04を有効にしている。
なお、センサ入力01は後述するように出入口センサを接続し、センサ入力02には窓センサを接続し、センサ入力03には室内センサを接続し、センサ入力04には火災センサを接続しているものとする。
また情報伝送ターミナル1は、端末装置ポートごとに、接続される端末装置2〜4の種類を認識するためのディップスイッチを備えている。図5は、このディップスイッチの設定状態図である。この例では、端末装置ポート11には「お出かけモード」に対応する端末装置2を接続し、端末装置ポート12,13には「留守番モード」に対応する端末装置3をそれぞれ接続し、端末装置ポート14,15には「お休みモード」に対応する端末装置4をそれぞれ接続している。なお「留守番モード」に対応する端末装置3は2つあり、「お休みモード」に対応する端末装置4は2つあることを想定している。例えば「留守番モード」に対応する端末装置3は居間と子供部屋に設置し、「お休みモード」に対応する端末装置4は第一寝室と第二寝室に設置する。もちろん端末装置の数はこの数に限定されない。
また情報伝送ターミナル1は、端末装置ポートごとに、操作防止スイッチ2c〜4c(チャイルドロック)を有効にするか無効にするかを設定するディップスイッチを備えている。ディップスイッチをオンにすれば、当該端末装置2〜4の操作防止スイッチ2c〜4cは有効に機能するが、オフにすれば機能しない。
なお、情報伝送ターミナル1において機器からの入力信号を有効にするかどうかを決定するスイッチは、ディップスイッチに限定されるものではない。情報伝送ターミナル1にマイクロコンピュータを搭載し、設定内容を記述したファイル内容をユーザが書き換えることによって、このような設定をソフトウェアで実現してもよい。
以上の情報伝送ターミナル1における各動作モードにおけるセンサ入力の採用例を表1にまとめる。
Figure 2009169525
表1では、動作モードごとに、想定する監視範囲、想定する在宅者の有無、監視対象となるセンサ5を規定している。表1で、センサ入力が「有効」とは、そのセンサ5が監視対象となり、そのセンサ入力により、情報伝送ターミナル1に接続された機器を作動させるか否かの判断プロセスを実行することを意味する。他方、「無効」とは、そのセンサ5が監視対象とならず、そのセンサ入力があっても、稼動中の動作モードを維持しつつ、情報伝送ターミナル1に接続された機器の動作状態に変化のないことを意味する。
動作モードが「解除モード」の場合、監視範囲は「なし」であり、各種センサ5のうち、出入口センサ、窓センサ、室内センサを監視対象にしないで、火災センサだけを監視対象にしている。「お出かけモード」の場合、在宅者が不在であり、監視範囲は「全範囲」となり、監視対象となるセンサ5はすべてである。「留守番モード」では、監視範囲は「特定範囲」(例えば監視範囲は「留守番モード」に対応する端末装置2〜4が設置されている部屋)となり、監視対象となるセンサ5は、出入口センサ、火災センサである。在宅者が居て窓を開けていることを想定しているので、窓センサ、室内センサは監視対象としない。「お休みモード」では、監視範囲は「特定範囲」(例えば監視範囲は「お休みモード」に対応する端末装置2〜4が設置されている寝室)となり、監視対象となるセンサ5は、出入口センサ、窓センサ、火災センサである。在宅者が居ることを想定しているので、室内センサは監視対象としない。緊急モードでは、センサ5が予定外の検知をしていることを在宅者に知らせるためのモードであり、監視範囲は「なし」であり、各種センサ5のうち、出入口センサ、窓センサ、室内センサを監視対象から外し、火災センサだけを監視対象にしている。
次に、本発明の宅内情報システムの動作を、フローチャート(図6,図7)を参照しながら説明する。
まず宅内情報システムの電源を立ち上げると、動作モードは「解除モード」に設定される(ステップS1)。この状態で、いずれかの端末装置2〜4のボタン操作を待っている(ステップS2)。
ボタン操作されれば(ステップS3)、その操作内容に対応するモードに移行する。例えば「お出かけモード」に対応する端末装置2のボタン操作であれば(ステップS4)、当該端末装置2は情報伝送ターミナル1を通して他の端末装置3,4に「お出かけモード」に対応する信号を送信し、全端末装置2〜4の動作モード(すなわちシステムの動作モード)は、「お出かけモード」に移行する(ステップS8)。そして全端末装置2〜4の発光表示を当該モードの緑色に発光させる(ステップS10)。
その操作内容が「留守番モード」に対応する端末装置3のボタン操作であれば(ステップS5)、当該システムの動作モードは、「留守番モード」に移行する(ステップS8)。そして全端末装置2〜4の発光表示を当該モードの橙色に発光させる(ステップS10)。このことにより動作中のモードをユーザに知らせる。
ただし、現在運用されている動作モードが「お出かけモード」である場合、「留守番モード」への移行をしない。これは、「お出かけモード」は在宅者不在を想定しており、他のモードへの切替え操作が行われることを予定していないからである。
その操作内容が「お休みモード」に対応する端末装置4のボタン操作であれば(ステップS6)、当該システムの動作モードは、「お休みモード」に移行する(ステップS8)。そして全端末装置2〜4の発光表示を当該モードの青色に発光させる(ステップS10)。このことにより動作中のモードをユーザに知らせる。「お休みモード」のとき警告灯6も青く発光する。この場合も、現在運用されている動作モードが「お出かけモード」である場合、前記と同様の理由により、「お休みモード」へ移行をしない。
また、所定のボタン操作や特別の隠しコマンドの操作により、現在運用されている動作モードを解除する信号を、情報伝送ターミナル1を通して他の端末装置に送信することができる(ステップS7)。この操作により、動作モードは「解除モード」に移行する(ステップS9)。
次に、センサ5の初期チェック動作に入る(図7)。この初期チェックでは、現在の動作モードにおける監視対象センサ5が検知しているかどうかをテストする(ステップS12)。センサ5の検知がある場合、窓が開いている、などの事象が発生していることが分かる。そこで一定期間、ランプを点滅表示させる(ステップS14)。点滅表示とともに、スピーカ7からメッセージを発生してもよい。例えば「窓が開いています。閉めてください」というメッセージ内容である。一定期間内にセンサの検知を解除(窓を閉める等)した場合には(ステップS15)、所定のランプを点滅から、点灯表示に変更し、メッセージを中止し、所定時間後、警戒モードに移行する。「所定時間」とは、例えば「お出かけモード」なら、玄関に設置された端末装置2をセットしてから玄関を出るまでに予想される時間(例えば2分程度)を設定すればよい。
この初期チェックでは、例えばユーザがわざと窓を開けて就寝したいなど、センサ5が検知していても、ユーザの意思により、その窓以外の監視対象センサ5を動作させる警戒モードを望む場合がある。この場合、現在検知しているセンサ5を監視対象から外すのが好ましい。そこで、ユーザが所定のボタン操作や隠しコマンドに該当する操作(この実施例ではボタン長押し)をすることにより(ステップS16)、検知しているセンサ入力を無視したまま(ステップS17)、警戒モードに入る。
なお、ステップS8でモードに移行する前に初期チェックを行ってから、その後、当該モードに移行するようにしてもよい。
一定期間経過しても、センサ5検知が解除されず、所定のボタン操作や隠しコマンドに該当する操作もなされない場合には、スイッチ操作がなされる前のモードに帰還する(ステップS16→C)。
設定された動作モードに移行すれば、すべての端末装置2〜4が、移行した動作モードに応じた色で発光し、センサ5の検知を監視する「警戒モード」に入る。
この警戒モードにおける監視対象センサ5は、すでに表1を用いて説明したとおりである。
警戒モードの最中にいずれかの端末装置2〜4のボタン操作があれば(ステップS20)、ステップS3(図6)に移る。このボタン操作は、例えば「お出かけモード」や「留守番モード」で外出者が帰ってきたとき、「お休みモード」で就寝が終わったときに行われると想定される。ボタン操作において、端末装置2〜4のボタン操作により、他のモードに直接移行することができる(ステップS4〜S6)。また所定のボタン操作や特別の隠しコマンドの操作により、現在運用されている動作モードを解除することもできる(ステップS7)。ただし、現在運用されている動作モードが「お出かけモード」である場合、「留守番モード」や「お休みモード」への移行をしないことは、前述したとおりである。
警戒モード中に、いずれかの監視対象センサ5の検知があれば(ステップS21)、「警戒モード作動中です。解除操作をしてください」とアナウンスする。このとき、所定時間内に所定のボタン操作や隠しコマンドによる緊急モードの解除操作があれば(ステップS22)、緊急モードを解除し(ステップS26)、「解除モード」に移行する。所定時間内に解除操作がなければ、緊急モードに移行しスピーカ7から動作モードごとに予め設定された緊急発声をさせ(ステップS23)、全端末装置2〜4の発光を赤点滅にし、警告灯6を赤点滅表示させる(ステップS24)。
ただし、例外として、センサ5の検知が現在運用されている動作モードで予想される事象に基づいた検知であった場合、アナウンスを行わず、赤点滅以外の所定の表示を行う。
なお、緊急発声中であっても、所定のボタン操作や隠しコマンドによる緊急モードの解除操作があれば(ステップS25)、緊急モードを解除する(ステップS26)。
以下、センサ別に、動作モードごとの、緊急報知の内容を詳しく説明する。
(a)出入口センサ
動作モードが「お出かけモード」の場合、出入口センサが検知すると、外出者が帰ってきたことを想定して、玄関のスピーカ7から「解除操作をしてください」というメッセージを発する。所定のボタン操作や隠しコマンドによる解除操作があれば、「解除モード」に移行する。一定時間内に解除操作がなければ、不審者侵入と判断し、警告灯6、各端末装置2〜4のランプ表示を赤点滅させ、全スピーカ7から「侵入者です。注意ください」というメッセージを発する。
「留守番モード」で出入口センサが検知すると、来客を想定して、全スピーカ7からチャイム音を報知する。
「お休みモード」で出入口センサが検知すると、玄関のスピーカ7から「解除操作をしてください」というメッセージを発する。モード解除操作や「留守番モード」への移行操作、出入口施錠等があれば、メッセージを停止する。解除操作などがなければ、不審者侵入と判断し、緊急モードに移行する。すなわち、警告灯6、各端末装置2〜4のランプ表示を赤点滅させ、「侵入者です。注意ください」というメッセージを発する。
(b)窓センサ
「お出かけモード」で窓センサが検知すると、不審者侵入と判断し、緊急モードに移行する。すなわち、「侵入者です。注意ください」とのメッセージを発し、警告灯6、各端末装置2〜4のランプ表示を赤点滅させる。端末装置2〜4で解除操作がされれば「解除モード」に移行する。
「留守番モード」では、窓センサは監視対象ではない(表1)。
「お休みモード」で窓センサが検知すると、当該端末装置2〜4に近いスピーカ7から「留守番モード作動中です」というメッセージを出し、一定時間、窓が閉まるのを待つ。すなわち窓センサの検知終了を待つ。一定時間内に窓が閉まればメッセージを終了し、警戒モードを継続する。窓センサの検知が続き、モード解除操作がなければ、不審者侵入と判断し、緊急モードに移行する。すなわち、「侵入者です。注意ください」とのメッセージを発し、警告灯6、各端末装置2〜4のランプ表示を赤点滅させる。端末装置2〜4で解除操作がされれば「解除モード」に移行する。
(c)室内センサ
「お出かけモード」時に室内センサが検知すれば不審者侵入と判断し、緊急モードに移行する。すなわち、「侵入者です。注意ください」とのメッセージを発し、警告灯6・各端末装置2〜4のランプ表示を赤点滅させる。端末装置2〜4で解除操作がされれば「解除モード」に移行する。
「留守番モード」、「お休みモード」では、室内センサは監視対象ではない(表1)。
(d)火災センサ
すべての動作モードにおいて監視対象となる。火災センサが検知すると、例えば「1階台所で火災が発生しました。安全確認を行い避難してください。」などのメッセージを報知し、警告灯6が赤色点滅し、各端末装置2〜4のランプ表示が赤点滅する。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明の実施形態に係る宅内情報システムの全体ブロック図である。 3つの動作モードにそれぞれ対応する端末装置2〜4の正面図である。 3種類の端末装置2〜4の発光状態を示す正面図である。 情報伝送ターミナル1においてセンサ入力を設定するディップスイッチの設定例を示す図である。 情報伝送ターミナル1において、接続される端末装置の種類を設定するディップスイッチの設定例を示す図である。 本発明の宅内情報システムの全体動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の宅内情報システムの全体動作を説明するためのフローチャート(図6の続き)である。
符号の説明
1 情報伝送ターミナル
2〜4 端末装置
2a〜4a 表示部
2b〜4b 操作部
2c〜4c 操作防止スイッチ
5 センサ
6 警告灯
7 スピーカ

Claims (10)

  1. 複数の動作モードで動作可能な宅内情報システムであって、
    宅内又は宅外に設置される複数のセンサと、
    前記複数のセンサに接続され、動作モードに応じて、前記複数のセンサのうちいずれのセンサを監視対象にするかを設定することができる情報伝送ターミナルとを備え、
    前記情報伝送ターミナルに接続され、各動作モードのうちいずれか特定の動作モードに対応して設定された端末装置を複数備え、
    前記端末装置は、全端末装置間で動作モードを共有するものであり、
    前記端末装置は、現在動作している動作モードを表示することのできる表示部と、動作モードを当該端末装置が対応する動作モードに切り替えるための操作部とを有し、
    前記操作部によって、動作モードが当該端末装置に対応する動作モードに切り替えられた場合、全端末装置が当該切替えられた動作モードに移行するものであることを特徴とする宅内情報システム。
  2. 前記複数の動作モードは優先順位を持ち、端末装置の対応する動作モードが下位の動作モードである場合、上位のモード動作中、当該対応する端末装置からの下位の動作モードへの切替えを受け付けない請求項1記載の宅内情報システム。
  3. 前記端末装置の操作部の特定の操作によって、現在運用されている動作モードを解除することができる請求項1記載の宅内情報システム。
  4. 前記動作モードが動作を開始する初期又はその前に、当該動作モードに応じて監視対象とされているセンサを点検することができる請求項1記載の宅内情報システム。
  5. 前記点検の結果、検知のあったセンサの監視を無効にする操作が可能である請求項4記載の宅内情報システム。
  6. 現在運用されている動作モードにおける監視対象のセンサが検知している場合に、全端末装置に緊急事態である旨の表示をさせる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の宅内情報システム。
  7. 発声器、表示灯又は回転灯をさらに備え、現在運用されている動作モードにおける監視対象のセンサが検知している場合に、前記発声器、表示灯又は回転灯に緊急事態である旨の報知を行わせる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の宅内情報システム。
  8. 前記端末装置の操作によって、緊急事態を解除・停止できる請求項6又は請求項7記載の宅内情報システム。
  9. 前記端末装置の操作部の操作をロックする操作防止手段が設けられている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の宅内情報システム。
  10. 前記動作モードには、「お出かけモード」、「留守番モード」、「お休みモード」が含まれている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の宅内情報システム。
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