JP2009169198A - 照明ユニット、それを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

照明ユニット、それを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、複数の光源の色調ばらつきを抑制した照明ユニットとそれを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿面64aに向けて照明光を照射する複数の光源76をライン状に配列した照明ユニット62において、隣接する光源76の光軸Z間の距離をL、光源76により原稿面64a上で光源配列方向に照明される領域をA、光源76からの照明光の出射角をα、XY座標系の色度座標Xにおける出射角に応じた照明光の色差をΔX、及びXY座標
系の色度座標Yにおける出射角に応じた照明光の色差をΔYで表すときに、ΔX及びΔY
が0.02以下である出射角αの照明光が照明範囲Aを照射し、L≦Aとする。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の光源をライン状に配列した照明ユニット及びそれを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像読取装置は、コンタクトガラス上に原稿を載置した原稿面に光源からの照明光を照射し、その原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Devicies)イメージセンサに入力することにより、当該画像情報をデジタルの電気信号に変換して読み取るようになされている。光源としては、キセノンランプや陰極線ランプ等の管状光源が採用されているが、近年、画像読取装置における光源として、低価格で照度が大きいLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)が用いられている。発光ダイオードを用いた光源の白色光は、複数の光を足しあわせることで実現している。具体的には、発光ダイオードの発光素子からの青色の光を、黄色の波長帯の蛍光体を介することで、蛍光として得られた赤から緑の波長帯の光と、蛍光体を透過してきた青色が合わさり、白色の発光をするものである。ここで、青色光の発光量や青色光の蛍光体を通過する距離により、蛍光体を透過する青色光の割合が微妙に変動するため、分光特性または色度等の色調が白色発光ダイオードごとにばらついたものができてしまうことになる。この光源の色調ばらつきを勘案しないで画像読み取りを行った場合、純白、黄色がかった白、青色がかった白など色調ばらつきが発生し、照明手段としての光源モジュールごとにも色調ばらつきが発生するため、読み取り品質が劣化してしまうことがある。
そこで、特許文献1では、原稿等の被写体像を照射する複数の光源を配列した光源モジュールと、この光源モジュールにより照射された被写体像を読み取り、この読み取り信号を出力する光電変換手段と、複数の光源における色調のランクを設定するランク設定手段と、光電変換手段により出力された信号を補正する信号補正手段と、色調のランクに応じて信号補正手段によるマトリックス色演算のパラメータを切り換える制御手段とを有する。このことにより、色調の差異を吸収することができ、複数のどの光源モジュールでも、同じ色調にカラー原稿画像を読み取ることができるようにしている。
しかしながら、上述した従来技術では、光源モジュールの色調ランクを操作パネル等からオペレータが設定することになり、操作が煩雑になる。または色調ランクを操作パネル等から設定する替わりに、光源モジュール毎に色調ランク情報を事前に磁気的、電気的、光学的に設定しておく方法もあるが、この方法では、光源モジュール毎に色調を測定し、その色調ランク情報を光源モジュール毎に設定することになり、手間が掛かり、さらにその設定情報に基づいて、制御する補正演算が複雑であるので、その補正演算ソフトの作成に長時間要することになり、ソフト開発や測定・設定等モジュールの組立のコストが大きくなるという問題があった。
特開2003−8911号公報(段落[0110]−[0115]、図16)
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で、複数の光源の色調ばらつきを抑制した照明ユニットとそれを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、原稿面に向けて照明光を照射する複数の光源をライン状に配列した照明ユニットにおいて、隣接する前記光源の光軸間の距離をL、前記光源により前記光源配列方向に原稿面を照明する領域をA、前記光源からの照明光の出射角をα、XY座標系の色度座標Xにおける前記出射角に応じた照明光の色差をΔX、及びX
Y座標系の色度座標Yにおける前記出射角に応じた照明光の色差をΔYで表すときに、Δ
X及びΔYが0.02以下である前記出射角αの照明光が前記照明範囲Aを照射し、L≦
Aとなるように前記複数の光源を配列したことを特徴としている。
この構成によれば、出射角αで出射される照明光は、原稿面では、光軸を中心として光源配列方向に領域Aで広がる光束となる。この領域Aの光束が光源配列方向に連続するように原稿面を照射すると、光源配列方向の原稿面では、色差ΔX、ΔYが0.02以下で
ある照明光により連続して照明される。
また、請求項2に記載の発明では、前記複数の光源と前記原稿面との間に、前記光源配列方向に光を発散させるレンズを配設したことを特徴としている。この構成によれば、光源から出射した照明光がレンズにより光源配列方向に発散させられ、発散した照明光が原稿面では隣接の照明領域Aで重なることにより、照明領域Aの中心から周辺まで光量分布が均一になる。
また、請求項3に記載の発明では、前記複数の光源は発光ダイオードであることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明では、前記複数の光源は、白色光を照射することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明では、上記の構成の照明ユニットからの照明光を前記原稿面に照射し、ミラーを介して前記原稿面からの反射光をイメージセンサに入光させることにより原稿画像を読み取ることを特徴とする画像読取装置である。
また、請求項6に記載の発明では、上記の構成の画像読取装置が搭載された画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、出射角αで出射される照明光は、原稿面では、光軸を中心として光源配列方向に領域Aで広がる光束となる。この領域Aの光束が光源配列方向に連続するように原稿面を照射すると、光源配列方向の原稿面では、色差ΔX、ΔYが0
.01以下である照明光により連続して照明されるので、特別な部材を設けることなく簡単な構成により、光源配列方向の原稿面上で照明光の色調のばらつきが抑えられる。
また、請求項2に記載の発明によれば、光源から出射した照明光がレンズにより光源配列方向に発散させられ、発散した照明光が原稿面では隣接の照明領域Aで重なることにより、各照明領域Aの中心から周辺まで光量分布が均一になり、光源配列方向の原稿面上で照明光の照度ムラが抑えられる。
また、請求項3に記載の発明によれば、照明ユニットまたは画像読取装置が小型になり、またコストダウンすることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、原稿面上で照明光の色ムラが抑えられる。
また、請求項5に記載の発明によれば、上記の照明ユニットから照射される照明光で原稿面を照明すると、読み取り画像品質の劣化を抑えた画像読取装置にすることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、上記の照明ユニットから照射される照明光で原稿面を照明すると、読み取り画像品質の劣化を抑えた画像形成装置にすることができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。本発明の実施形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す概略断面図である。なお、図中の実線矢印は用紙または原稿の搬送経路と搬送方向を示す。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の下部に、カセット式給紙部20が配置されている。カセット式給紙部20は、通常の汎用用紙カセット21と、大容量用紙カセット22を備えている。大容量用紙カセット22は、同容量のものが水平方向に同じ高さで2個並べられ、上流側に大容量用紙カセット22Aが配され、下流側に大容量用紙カセット22Bが配されている。これらの用紙カセットには、印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容され、ここから1枚ずつ分離して用紙Pが送り出される。
カセット式給紙部20の右方上部には、手差し給紙部3が配されている。手差し給紙部3は、カセット式給紙部20に入っていないサイズの用紙やOHPシートを1枚ずつ送り込むものである。
カセット式給紙部20の右方には、垂直搬送路4が配されている。垂直搬送路4は、カセット式給紙部20から送り出された用紙Pを本体2の右側面に沿って垂直上方に、また手差し給紙部3から送り出された用紙Pを水平左方に搬送する。2個の大容量用紙カセット22のうち、大容量用紙カセット22Aから送り出された用紙Pは、大容量用紙カセット22Bのすぐ上方を水平に右方に送られた後、本体2の右側面に沿って垂直上方に搬送される。
垂直搬送路4の用紙搬送方向下流端と転写部8との間には、レジストローラ5が配設されている。レジストローラ5は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部7がトナー像を形成するタイミングと同期をとって、転写部8に向けて用紙Pを送り出す。
一方、画像形成装置1の本体2の上面には、外部に露出した原稿搬送部30が配されて、原稿搬送部30の下方で本体2の内部には、原稿読取部60が配されて、原稿搬送部30と原稿読取部60が画像読取装置を構成している。また、本体2の前面には、使用者が表示を確認し、ボタン操作を行う操作パネル6が配されている。
原稿搬送部30は、コピー(複写)開始の指示入力などに応答して、原稿載置トレイ31上に載置された原稿を自動的に1枚ずつ原稿読取部60に向けて搬送させ、原稿読取部60が通過する原稿を露光しその画像を読み取ると、その後、原稿を原稿排出トレイ32上へ排出させる、いわゆるシートスルータイプの原稿読み取りを行うものである。また、使用者が1枚の原稿毎に複写を行う場合には、原稿搬送部30を上方に開け、原稿読取部60上に原稿を載置して、印刷の開始操作を行うと、原稿読取部60による原稿の露光走査が行われて、その画像が読み取られる。
原稿読取部60は、原稿搬送部30によって搬送される原稿、またはコンタクトガラス上に載置される原稿に光を照射し、その反射光から原稿画像を読み取って、その読取画像を電気信号に変換することにより、原稿画像に対応する画像データを生成するものである。尚、この原稿搬送部30と原稿読取部60は、後で詳しく説明する。
画像形成部7は、原稿読取部60によって読み取られた原稿の画像データに基づいて、レーザ光を感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像して、感光体ドラム表面にトナー像を形成する。転写部8は、感光体ドラムの表面のトナー像を垂直搬送路4から送られた用紙Pに転写する。尚、感光体ドラム表面の静電潜像にブラック、イエロー、シアン及びマゼンタの4つのトナーにより順次現像し、用紙Pに転写すると、カラー画像が形成される。
定着部9は、転写部8でトナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラと加圧ローラとにより挟んで加圧加熱して、用紙P上にトナー像を定着させる。
定着部9の下流側で本体2の左側面の近傍には、分岐部10が配されている。この分岐部10は、機外に排出する用紙と、両面印刷する用紙とを分岐搬送させるものである。両面印刷を行う場合には、定着部9から排出された用紙Pが、分岐部10から順に両面印刷搬送路12、垂直搬送路4を通って転写部8へと再度送られ、トナー像を用紙Pの裏面に転写する。両面印刷を行わない場合には、定着された用紙Pが分岐部10から機外の用紙受けトレイ11に排出される。
次に、画像形成装置1の原稿搬送部30の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は原稿搬送部30の要部を示す概略断面図である。なお、図2示す実線矢印は、原稿の搬送方向を示す。
図1に示すように、原稿搬送部30は、原稿載置トレイ31、原稿供給部40、及び原稿排出トレイ32を備えている。原稿載置トレイ31に積載された原稿は、原稿供給部40内に送り込まれ、原稿読取部60により、その画像が読み取られた後、原稿排出トレイ32に排出されることになる。
原稿供給部40は、原稿載置トレイ31の原稿搬送方向下流端に設けられる原稿挿入口41と、原稿挿入口41から略水平に延び、原稿排出トレイ32に向かってU字状の経路を有する第1原稿搬送路43を備えている。
図2に示すように、第1原稿搬送路43上には、原稿が搬送される順に、互いに圧接し合うローラとコロで構成される第1搬送ローラ対44、第2搬送ローラ対48及び第3搬送ローラ対49が設けられる。第3搬送ローラ対49を通過した原稿が原稿案内部50に送られる。
原稿案内部50は、第3搬送ローラ対49のすぐ下流側に設けられている。原稿案内部50に送り込まれた原稿は、第1原稿搬送路43上をさらに下流側へと移動する最中に、その下方に設けられた原稿読取部60の第1光学キャリッジ61によって原稿画像が取り込まれる。
原稿案内部50の下流側には、互いに圧接し合うローラとコロとで構成される第4搬送ローラ対51が設けられ、さらに下流側には原稿排出ローラ対56が設けられ、原稿案内部50を通過した原稿が原稿排出ローラ対56によって、原稿排出口55から原稿排出トレイ32に排出される。
また、原稿供給部40には、切り替えガイド46、53が第1原稿搬送路43に揺動自在に設けられ、原稿の搬送方向が切り換えられる。原稿の両面読み取りを行う際に、原稿案内部50において表面の画像読み取りが済んだ原稿が、切り替えガイド53により、第2搬送路54に案内され、さらに切り替えガイド46により第3搬送路47に案内搬送されると、原稿載置トレイ31(図1参照)に裏面を上にして排出されるために、原稿裏面の読み取りが可能な状態になる。
図3は、画像読取装置の原稿読取部を示す概略断面図である。原稿読取部60は、原稿を載置させるコンタクトガラス63、64と、原稿画像を読み取り、読み取った原稿画像から画像データを生成するスキャナ部70等で構成される。コンタクトガラス63は、シートスルータイプの原稿読み取りを行う時に、原稿が通過し、コンタクトガラス64は、露光走査して原稿読み取りを行うときに、原稿が載置される。
スキャナ部70は、コンタクトガラス63、64の下方に配設される第1光学キャリッジ61と、第1光学キャリッジ61の左方に配設された第2光学キャリッジ72と、スキャナ部70内の下部の適所に配設された撮像ユニット80等で構成される。
第1光学キャリッジ61および第2光学キャリッジ72は、走査機構部に接続されており、この走査機構部が所定の速度で図3示す矢印方向(左右方向)に移動することにより、コンタクトガラス64上に載置された原稿の全面を走査し、原稿全面の画像を読み取ることが可能なようになっている。
第1光学キャリッジ61は、走査機構部に接続された枠体75と、コンタクトガラス64上に載置された原稿に光を照射する発光ダイオード等の光源76と、コンタクトガラス64からの光を第2光学キャリッジ72に向けて反射するミラー78とを含んでいる。
第2光学キャリッジ72は、上下方向に対向して配設された一対のミラー72a、72bを備えており、第1光学キャリッジ61のミラー78からの光をミラー72a、72bで順次反射させて撮像ユニット80へと導く。
撮像ユニット80は、結像レンズ73と、結像レンズ73の右方に配設されたイメージセンサ74等で構成される。結像レンズ73は、第2光学キャリッジ72のミラー72bを介して入射した原稿からの反射光を結像させるために、複数のレンズを有しており、撮像ユニット80の所定の位置に固定される。イメージセンサ74は、光源76から結像レンズ73に至る光学系の光軸Z上に原稿搬送方向と垂直な方向(主走査方向、図3では紙面奥行き方向)に配列されたCCD等の撮像素子を有し、結像レンズ73により撮像素子上に結像された原稿の光学像を電気信号に変換する。
以上のように構成された原稿読取部60では、光源76によって光がコンタクトガラス64に照射され、コンタクトガラス64上の原稿からの反射光が第1光学キャリッジ61のミラー78で反射され、その反射光が第2光学キャリッジ72のミラー72a、72bで順次反射され、結像レンズ73を介して原稿の光学像がイメージセンサ74上に結像される。これにより、原稿画像の一部が読み取られる。そして、走査機構部により、第1光学キャリッジ61および第2光学キャリッジ72が所定の速度で移動することにより、原稿画像の全面を走査し、原稿画像全面が読み取られて、読取画像が形成される。
シートスルータイプにより原稿画像を読み取る場合には、図3に示す第1及び第2光学キャリッジ61、72がスキャナ部70内を左方に移動して、第1光学キャリッジ61のミラー78に入射する光軸Zがコンタクトガラス63に対向する位置で保持される。そして、原稿搬送部30(図1参照)において、原稿が一枚ずつ分離して搬送され、コンタクトガラス63上を通過するときに、この原稿画像が第1及び第2光学キャリッジ61、72及び結像レンズ73を介してイメージセンサ74により読み取られる。
次に、上記の光源を備える照明ユニットについて、図4、図5に基づいて説明する。図4は、第1光学キャリッジを示す断面平面図であり、図5は、照明ユニットの光源を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、第1光学キャリッジ61は、板状に形成される枠体75と、この枠体75の上方に延びる曲げ部に、コンタクトガラス64に向けて固定保持された照明ユニット62と、枠体75の下方で固定支持されて原稿面からの反射光を反射させるミラー78とを備えている。
照明ユニット62は、第1光学キャリッジ61の移動方向と垂直な方向(主走査方向、図4では紙面奥行き方向)に向けて延びる回路基板85と、この回路基板85上に実装される複数の光源76とを備えている。光源76の中央部が光軸Z上に位置するように、照明ユニット62は調整して枠体75に固定される。
各光源76は、発光ダイオードを備え、所定の間隔で主走査方向にライン状に配列され、コンタクトガラス64の原稿が載置される原稿面64aに向けて光軸Zを中心として広がりのある照明光を照射する。かかる各発光ダイオードが一斉に発光することにより、複数の光源76がコンタクトガラス64の原稿面64aを主走査方向に照明する。
また、各光源76は白色光を照射する。図5に示すように、樹脂パッケージ76aに青色光を発光する発光ダイオードチップ76bが内包され、発光ダイオードチップ76bの周りを黄色の波長帯の蛍光体76cが覆っている。発光ダイオードチップ76bに電流を流すと、発光ダイオードチップ76bが発光し、その青色光が蛍光体76cを透過したときに、蛍光として得られた赤から緑の波長帯の光と青色光が合わさり、波長400nmから700nmの可視光領域の波長を含む白色光が光源76から出射されることになる。
しかし、発光ダイオードチップ76bの発光量や発光ダイオードチップ76bから出射する角度等により、均一な発光色にはならない。
図6は、本実施形態における光源76から出射される白色光の分光特性を示す図であり、X軸が波長(単位nm)、Y軸が分光分布(単位%)を示す。また図6は、図5に示す光源76の光軸Zを中心とした出射角αの半角(単位は°)で出射する光の分光特性を示し、図6のCに示すラインが光軸Zに向けて出射する光の分光特性を示す。図に示す分光特性において、短波長側450nm近辺での分光分布のピークは青色発光ダイオードチップ76bによるものであり、右側の略520〜650nm(緑から赤)の波長帯の部分が蛍光体76cにより青色から変換された光である。ここで、略520〜650nm(緑から赤)の波長帯の部分では、出射角αの半角が大きくなると分光分布が大きくなり、−11.31°で他の出射角のものと大きくずれ、−9.93°でも他の出射角のものとずれている。これは、出射角が大きくなるに従い、蛍光体76cを通過する距離が長くなることにより、可視域の分光特性の中で緑から赤の波長帯の分光分布が大きくなり、黄色がかった白色光が光源76から出射している。このように光源76からの出射角に応じて、白色光の色調にばらつきが発生していることになる。
この白色光の色調のばらつきを色度図上で示したものが図7である。図7は、CIE(国際照明委員会)のXY座標系の色度座標を示す図であり、図6と同様に、光軸Zを中心とした出射角αの半角(単位は°)に応じた色度を示す。図7に示すように、照射角αの半角において、色度座標Xが0.28から0.288まで、色度座標Yが0.267から0.288までの色度エリアにあり、その色度エリア内での色差ΔXが略0.008であ
り、色差ΔYが略0.021である。この色差ΔX、ΔYを、原稿画像に対するその読取
画像の色再現性により評価すると、色差ΔX、ΔYがともに0.02以内にないと、照明
光として色調にばらつきが発生している。具体的には、複数の光源を主走査方向にライン状に配列して、この光源を副走査方向に移動させて原稿を照明すると、主走査方向における照明光の色調のばらつきにより、読取画像において副走査方向にストライプ状の白色から灰色の濃淡が発生して、読み取り画像の品質が劣化してしまう。そこで、色差ΔX、Δ
Yがともに0.02以下になるような出射角αの照明光により、原稿面を照明すると、読み取り画像品質の劣化を抑えられることができる。図7の色度図より、色差ΔX、ΔYが
0.02以下に相当する出射角α1の半角は、略9.9°以内である。さらに色調のばらつきを抑えるより好ましい色差ΔX、ΔYが0.01以下であり、その色差ΔX、ΔYに
相当する出射角α1の半角は、略8.5°以内である。
上記の出射角の関係を満足させる光源の配置を図8に示す。図8は、複数の光源を配設した照明ユニットを示す主走査方向の断面側面図である。
図8に示すように、光源76から出射される照明光の中で、出射角α1で出射される照明光は、コンタクトガラス64の原稿面64aでは、光軸Zを中心として主走査方向に領域Aで広がる光束となる。この領域Aの光束が主走査方向に連続するように原稿画像を照明すると、主走査方向の原稿面64aでは、色差ΔX、ΔYが0.02以下である照明光
により連続して照明され、照明光の色調のばらつきを抑えることができる。
この領域Aが主走査方向に連続するようにライン状に光源76を配列するには、隣接する光源76の光軸Z間の距離をLとすると、L=Aの関係で光源76を配列することになる。光源76の光軸間距離Lを大きくして、主走査方向の原稿面64a上で照明領域Aが空くと、その空いた領域は色差ΔX、ΔYが0.02を越える照明光により照明されるこ
とになり、照明光の色調のばらつき発生する。一方、光源76の光軸間距離Lを小さくして、隣接する原稿面64aの照明領域Aが主走査方向の原稿面64a上で重なるようにしても、L=Aの関係で光源76を配列することと同様に、照明光の色調のばらつきを抑えることができる。
従って、原稿面64aに向けて照明光を照射する複数の光源76をライン状に配列した照明ユニット62において、光源76の光軸間距離は、L≦Aの関係を満たすと、特別な部材を設けることなく簡単な構成により、光源76配列方向における原稿面64a上で照明光の色調のばらつきが抑えられる。
また、上記第1実施形態の照明ユニットによると、複数の光源76に発光ダイオードを用いることによって、照明ユニットまたは画像読取装置が小型になり、またコストダウンすることができる。
また、上記第1実施形態の画像読取装置によると、上記の照明ユニット62からの照明光を原稿面64aに照射し、露光走査またはシートスルータイプにより、ミラー78、72a、72bを介して原稿面64aからの反射光をイメージセンサ74に入光させて原稿画像を読み取ることにより、読み取り画像品質の劣化を抑えることができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る画像読取装置における第1光学キャリッジを示す断面平面図であり、図10は、本発明の第2実施形態に係る複数の光源を配設した照明ユニットを示す主走査方向の断面側面図である。第1実施形態と異なる、照明ユニット62が導光レンズを備える構成について説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
図9に示すように、光源76とコンタクトガラス64との間に導光レンズ86が光軸Z上で光源76と所定の間隔を設けて配されている。光源76を実装した回路基板85と導光レンズ86を一体で保持したユニットにして構成され、そのユニットが枠体75に固着される。
導光レンズ86は、副走査面(図9)上では例えば凸レンズのように光源76から出射した照明光を原稿面64aに向けて集光させ、所定の原稿画像読取領域のみを照明するようにして、一方、図10に示すように、主走査面上では例えば凹レンズのように光源76から出射した照明光を原稿面64aに向けて発散させる。そして、各導光レンズ86が各光源76に対向して配され主走査方向に連続したアレイ状に形成されている。尚、導光レンズ86は、フレネルレンズ、屈折率分布型レンズや液晶レンズ等平板状のレンズで構成して、コンタクトガラス64に貼り付けてもよい。平板状のレンズで構成すると装置がコンパクトになる。
上記第2実施形態の照明ユニットによると、隣接する光源76との光軸間距離Lは第1実施形態と同じ距離にあり、出射角α1で出射した照明光が導光レンズ86により光源76配列方向に発散させられ、光源76配列方向の原稿面64a上では照明領域Aが隣接する照明領域Aと重なることになる。一般に、照明領域の周辺では光軸の中心部に比べて光量が低下するが、第2実施形態のように、照明光を隣接の照明領域Aで互いに重ねることにより、照明領域Aの光軸Z中心から周辺まで光量分布が均一になり、光源76配列方向の原稿面64a上で照度ムラが抑えられる。この照明ユニット62の照明光で原稿面64aを照明すると、読み取り画像品質の劣化を抑えることができる。
本発明は、複数の光源をライン状に配列した照明ユニット及びそれを備えた画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す断面平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における画像読取装置の原稿搬送部の要部を示す断面平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における画像読取装置の原稿読取部を概略的に示す断面平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像読取装置における第1光学キャリッジを示す断面平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る照明ユニットにおける光源を模式的に示す断面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る照明ユニットにおける光源からの出射角に対する分光特性を示す図である。 は、本発明の第1実施形態に係る照明ユニットにおける光源からの出射角に対する色度を示す図である。 は、本発明の第1実施形態に係る照明ユニットにおける光源の配置を示す断面側面図である。 は、本発明の第2実施形態に係る画像読取装置における第1光学キャリッジを示す断面平面図である。 は、本発明の第2実施形態に係る照明ユニットにおける光源の配置を示す断面側面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
30 原稿搬送部
40 原稿供給部
43 第1搬送路
50 原稿案内部
60 原稿読取部
61 第1光学キャリッジ
62 照明ユニット
63、64 コンタクトガラス
64a 原稿面
70 スキャナ部
72 第2光学キャリッジ
73 結像レンズ
74 イメージセンサ
75 枠体
76 光源
78 ミラー
80 撮像ユニット
85 回路基板
86 導光レンズ(レンズ)

Claims (6)

  1. 原稿面に向けて照明光を照射する複数の光源をライン状に配列した照明ユニットにおいて、
    隣接する前記光源の光軸間の距離をL、前記光源により前記光源配列方向に原稿面を照明する領域をA、前記光源からの照明光の出射角をα、XY座標系の色度座標Xにおける前記出射角に応じた照明光の色差をΔX、及びXY座標系の色度座標Yにおける前記出射
    角に応じた照明光の色差をΔYで表すときに、
    ΔX及びΔYが0.02以下である前記出射角αの照明光が前記照明範囲Aを照射し、
    L≦A
    となるように前記複数の光源を配列したことを特徴とする照明ユニット。
  2. 前記複数の光源と前記原稿面との間に、前記光源配列方向に光を発散させるレンズを配設したことを特徴とする請求項1に記載の照明ユニット。
  3. 前記複数の光源は発光ダイオードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明ユニット。
  4. 前記複数の光源は、白色光を照射することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の照明ユニット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の照明ユニットからの照明光を前記原稿面に照射し、ミラーを介して前記原稿面からの反射光をイメージセンサに入光させることにより原稿画像を読み取ることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置が搭載された画像形成装置。
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