JP2009169181A - 印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人間に向かって接近する移動を行い、人間が歩行すればそれに応じた移動を行う印刷物を提供する。
【解決手段】 移動シートと、固定シートと、第1センサと、第1位置演算部と、第2センサと、第2位置演算部と、電源部と、制御部を有する印刷物である。移動シートには固定シートの電極電位に応じた電荷が誘起され、その誘起された電荷と固定シートの電極電位との間に静電力が発生し、その発生した静電力によって移動を行う。第1センサは移動シートを検出し第1位置演算部はその位置を演算する。第2センサは人間を検出し第2位置演算部は人間の位置を演算する。電源部は制御部の制御下において電極郡の各々に対して所定の電位を供給する。制御部は移動シートと人間とが接近するように移動シートを移動する制御を電源部に対して行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は特殊な印刷物の技術分野に属する。特に、人間に接近する移動を行い、人間が歩行すればそれに応じた移動を行い、たとえばポスター等の広告掲示物に適用したときの表現性、注目性、意外性、訴求性、等に優れた印刷物に関する。
複数の表示シートが無限軌道体を移動することにより繰返表示を可能とする連続表示装置の発明が知られている(特許文献1)。この発明によれば、無限軌道体はシート電極と駆動電源とを備える。シート電極は、無限軌道体の長さ方向に対して略直角方向に延びた複数の電極Pu,Pv,Pwを形成し、所定間隔ごとに各電極Pu,Pv,Pwを繰返し接続し、無限軌道体の無限軌道に対して一体に形成した電極である。また、駆動電源はシート電極の各電極Pu,Pv,Pw に対して順次電圧を印加する電源である。表示シートはシート電極に対向配置され、表示シートにはシート電極の各電極Pu,Pv,Pw に対向する表面に電荷が誘起される。その誘起された電荷とシート電極の各電極Pu,Pv,Pw に駆動電源が順次印加する電圧によって、両者間に静電力を発生させる。そして、その発生した静電力によって表示シートは無限軌道を移動する。
また、透光量調整装置や広告装置として利用可能であり、装置全体を薄型に構成することが出来る静電アクチュエータ装置の発明が知られている(特許文献2)。この発明によれば、静電アクチュエータ装置は移動体と一対の透光ガラス板と透明板状体とインシュレータとを備える。移動体は3相の帯状電極が所定ピッチで平行に複数配設されたフィルムであって、所定間隔に対向配置された一対の透光ガラス板間に配置される。透明板状体は、帯状電極と直交する方向に折返された扁平なS字状断面をなす移動体の基端部を固定する。インシュレータは移動体の折返し重合部における基端部側と中間部との間に介設される。その構成において、3相の帯状電極に供給される電荷の極性変化に応じて移動体の折返し重合部における先端部側に伸縮駆動力を付与する。折返した移動体の伸縮により透光量調整や表示のためのフィルム移動が行なわれる。
特開平11−249598 特開平10−32987
しかしながら、この従来の方法においては、表示シート(移動体)は無限軌道(透光ガラス板)に密接したままで移動を行なう。すなわち、表示シート(移動体)の移動の態様は完全に想定されたものである。そのため、ポスター等の広告掲示物に適用したときには、従来から存在する他の駆動方式に基づく動きのある広告掲示物と大差ない印象を見る者に与えるだけであるという問題がある。
本発明は上記の問題を解決するために成されたものである。その目的は、人間に向かって接近する移動を行い、人間が歩行すればそれに応じた移動を行い、たとえばポスター等の広告掲示物に適用したときの表現性、注目性、意外性、訴求性、等に優れた印刷物を提供することにある。
本発明の請求項1に係る印刷物は、 移動シートと、固定シートと、第1センサと、第1位置演算部と、第2センサと、第2位置演算部と、目標位置演算部と、電源部と、制御部を有する印刷物であって、 前記移動シートはその面が前記固定シートの面に対向して移動可能に配置され、その対向面に前記固定シートの電極電位に応じた電荷が誘起され、その誘起された電荷と前記固定シートの電極電位との間に静電力が発生し、その発生した静電力によって前記固定シートに対して移動を行い、また前記対向面に対して反対面である表面に印刷が行なわれており、 前記固定シートはその面が前記移動シートの面に対向して配置され、その対向面に沿う方向に電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた電極郡を成し、その電極郡の複数個が存在し、 前記第1センサは前記移動シートを検出して第1信号を出力し、 前記第1位置演算部は前記第1信号を入力して前記移動シートの位置である第1位置を演算し、 前記第2センサは前記固定シートの前方にいる人間を検出して第2信号を出力し、 前記第2位置演算部は前記第2信号を入力して前記固定シート上に射影した前記人間の位置である第2位置を演算し、 前記目標位置演算部は前記第2位置に基いて目標位置を演算し、 前記電源部は前記制御部の制御下において前記電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給し、 前記制御部は前記第1位置と前記目標位置を入力して前記第1位置が前記目標位置となるように前記移動シートを移動する制御を前記電源部に対して行うようにしたものである。
また、本発明の請求項2に係る印刷物は、 請求項1に係る印刷物において、前記固定シートは前記移動シートとの対向面に印刷が行なわれているようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係る印刷物は、 請求項1または2に係る印刷物において、前記目標位置演算部は前記第2位置を前記目標位置とする演算を行うようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係る印刷物は、 請求項1または2に係る印刷物において、前記目標位置演算部は第2位置の時系列の変化から前記人間の歩行速度を演算し、その歩行速度の方向と絶対値に応じて前記第2位置から歩行前方に変位した位置を前記目標位置とする演算を行うようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係る印刷物は、 請求項1〜4のいずれかに係る印刷物において、前記固定シートは、その電極郡の電極線とは直交方向の補正用電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の補正用電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた補正用電極郡を成し、その補正用電極郡の複数個が前記電極郡とは別の領域に存在し、 前記電源部は前記制御部の制御下において前記補正用電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給し、 また、前記移動シートの下辺を検出し第3信号を出力する第3センサと、前記第3信号を入力して前記移動シートの下辺が下限に達した位置である第3位置を演算する第3位置演算部とを有し、 前記制御部は前記第3位置において前記移動シートの下辺が下限から外れるように前記移動シートの位置を移動する制御を前記電源部に対して行うようにしたものである。
本発明の請求項1に係る印刷物によれば、その印刷物は移動シートと、固定シートと、第1センサと、第1位置演算部と、第2センサと、第2位置演算部と、目標位置演算部と、電源部と、制御部を有する。 そして、前記移動シートはその面が前記固定シートの面に対向して移動可能に配置され、その対向面に前記固定シートの電極電位に応じた電荷が誘起され、その誘起された電荷と前記固定シートの電極電位との間に静電力が発生し、その発生した静電力によって前記固定シートに対して移動を行う。また前記対向面に対して反対面である表面に印刷が行なわれている。 前記固定シートはその面が前記移動シートの面に対向して配置され、その対向面に沿う方向に電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた電極郡を成し、その電極郡の複数個が存在する。 前記第1センサは前記移動シートを検出して第1信号を出力する。 前記第1位置演算部は前記第1信号を入力して前記移動シートの位置である第1位置を演算する。 前記第2センサは前記固定シートの前方にいる人間を検出して第2信号を出力する。 前記第2位置演算部は前記第2信号を入力して前記固定シート上に射影した前記人間の位置である第2位置を演算する。 前記目標位置演算部は前記第2位置に基いて目標位置を演算する。 前記電源部は前記制御部の制御下において前記電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給する。 前記制御部は前記第1位置と前記目標位置を入力して前記第1位置が前記目標位置となるように前記移動シートを移動する制御を前記電源部に対して行う。すなわち、移動シートの位置と人間のいるところに応じた移動を移動シートが行う。この移動がその人間の注目を引くだけでなく、移動シートを常に人間にとって視認し易い位置とすることができる。したがって、たとえばポスター等の広告掲示物に適用したときの表現性、注目性、意外性、訴求性、等に優れた印刷物が提供される。
また、本発明の請求項2に係る印刷物によれば、 請求項1に係る印刷物において、前記固定シートは前記移動シートとの対向面に印刷が行なわれている。したがって、固定シートにおける移動シートに隠されていない部分の印刷内容が移動シートの移動により変化をともなって表れ、移動シートの印刷内容と合わさって顕著な相乗効果を生じさせることができる。
また、本発明の請求項3に係る印刷物によれば、 請求項1または2に係る印刷物において、前記目標位置演算部は前記第2位置を前記目標位置とする演算を行う。すなわち、人間のいるところに係わらず、その人間に接近する移動を移動シートが行う。この移動がその人間の注目を引くだけでなく、移動シートが常に人間にとって視認し易い位置となる。
また、本発明の請求項4に係る印刷物によれば、 請求項1または2に係る印刷物において、前記目標位置演算部は第2位置の時系列の変化から前記人間の歩行速度を演算し、その歩行速度の方向と絶対値に応じて前記第2位置から歩行前方に変位した位置を前記目標位置とする演算を行う。すなわち、人間が歩行すればその歩行方向と速さに応じた前方位置に移動を行う。この歩行に追従する移動がその人間の注目を引くだけでなく、移動シートが常に人間にとって視認し易い前方位置となる。
また、本発明の請求項5に係る印刷物は、 請求項1〜4のいずれかに係る印刷物において、前記固定シートは、その電極郡の電極線とは直交方向の補正用電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の補正用電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた補正用電極郡を成し、その補正用電極郡の複数個が前記電極郡とは別の領域に存在する。 前記電源部は前記制御部の制御下において前記補正用電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給する。 また、第3センサは前記移動シートの下辺を検出し第3信号を出力し、第3位置演算部は前記第3信号を入力して前記移動シートの下辺が下限に達した位置である第3位置を演算する。 そして、前記制御部は前記第3位置において前記移動シートの下辺が下限から外れるように前記移動シートの位置を移動する制御を前記電源部に対して行う。すなわち、電極線と補正用電極線とは直交方向であるから電極線と補正用電極線とでは移動シートを移動する方向が直交している。したがって、一般的には、移動シートの二次元領域(面領域)における位置を電極線と補正用電極線との両方を用いることで補正することができる。ここでは移動シートは立てた状態で、その辺には上下が存在する。この本発明の構成により、重力の作用によって移動シートがずり落ちることがなくなり移動シートは水平を保持して移動することができる。
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。本発明の印刷物の動作形態に関して、通路の壁に掲示したポスターを一例とした説明図を図1に示す。また、本発明の印刷物における移動シート、固定シート、第1〜3位置センサ、等の部分、すなわち通路の壁、等に設ける部分の構成の一例を図2に示す。図1、図2において、1は移動シート、2は固定シート、21は電極線、22は補正用電極線、31a,31b・・・は第1センサ、32a,32b・・・は第2センサ、33a,33b・・・は第3センサ、220a,220b・・・は補正用電極郡、300は人間である。
本発明の印刷物は、たとえば、ポスター等の広告掲示物に適用される印刷物であるが、一般的に知られている広告掲示を行なう媒体としての印刷物の部分が、本発明における移動シート1と固定シート2の部分に相当する。しかしながら、後述するように、本発明はそれら移動シート1と固定シート2の部分の構成においても、それらに動きを付与させるための電源部と制御部とを備えていることにおいても、一般的な印刷物とは相違する。広告掲示物には一枚の印刷物としてのポスターだけでなく、電池、モーター等を使用して動きを付与した広告掲示物がある。本発明の印刷物はそれらとも相違するものであって、枚葉(シート)の印刷物であるポスターが通路にいる人間の動きに追従した動きを行なう態様の印刷物である。
そこで、最初に、本発明の印刷物における移動シート1と固定シート2の部分の構成と動作の一例について、図1、図2を参照して説明する。
移動シート1は、図1、図2に示すように、その面が固定シート2の面に対向して移動可能に配置されている。相対的なものであるから、固定シート2は、図1、図2に示すように、その面が移動シート1の面に対向して配置されている。移動シート1には固定シート2の対向面に対して反対面である表面に印刷が行なわれている。固定シート2にも、移動シート1と同様に、移動シート1の対向面である表面に印刷を行なうことができる。すなわち、本発明の印刷物は移動シート1と固定シート2を重ね合わせた構成部分を備えており、その構成部分がポスターまたは広告掲示物として表示される領域となっている。
移動シート1は固定シート2との間で静電力が働くことによって固定シート2に対して移動を行なうことができる(その詳細については後述する)。その移動は固定シート2に設けられた電極線21に電源部(図9参照)から電力を供給することにより行なわれる。本発明の印刷物においては、その電力の供給形態は制御部が電源部(図8、図9参照)を制御することによって変化させることができる。そして、その電力の供給形態によって移動シート1の移動速度、移動方向を変化させることができる。
本発明の印刷物においては、移動シート1を検出する第1センサ31a,31b・・・を有する。第1センサ31a,31b・・・によって移動シート1が検出され、その第1センサが出力する第1信号を入力して第1位置演算部(図4参照)が第1位置、すなわち固定シート2における移動シート1の位置を演算する。制御部は第1位置を入力して所定の目標とする位置に移動シート1が移動するように電源部を制御する。
また、本発明の印刷物においては、その前方の領域の状況を検出する第2センサ32a,32b・・・を有する。第2センサ32a,32b・・・は固定シート2の前方に人間300の存在を検出すると第2信号を出力する。その第2信号を入力して第2位置演算部(図4参照)が第2位置、すなわち固定シート2の前方における人間300の位置を演算する。さらに、その第2位置を入力して目標位置演算部(図4参照)が移動シート1が移動する目標位置、すなわち上記の所定の目標位置を演算する。
たとえば、第2位置が時系列で変化しないとき、すなわち人間300が立ち止まっているときには第2位置を所定の目標位置とする。
また、第2位置が時系列で変化するとき、すなわち人間300が歩行しているときには、歩行方向に対応した視認し易い目標位置の演算が行われる。人間300は歩行方向に向いているから人間300の位置から歩行前方に変位した位置を所定の目標位置とする。この構成により、図1に示すように、人間300が歩行すればその歩行に追従し、視認し易い前方位置となるように移動シート1が移動を行う。
また、本発明の印刷物においては、移動シート1の下辺を検出する第3センサ33a,33b・・・を有する。移動シート1は、図1に示す一例において、移動シート1の面は壁面に対して平行となっている。すなわち、移動シート1は、垂直に立てた状態となっている。移動シート1は、固定シート2との間で静電力、摩擦力、等が作用し、また、表側に透明シートを設けること等により直ちに落下するものではない。しかし、重力が作用するためいずれはずれ落ちることとなる。そのずれ落ちを検出するのが第3センサ31a,31b・・・である。第3センサは移動シート1の下辺を検出して第3信号を出力する。その第3信号を入力して第3位置演算部(図4参照)が第3位置、すなわち移動シート1の下辺が下限(基準線)に達した位置を演算する。
下限に達した下辺を正しい位置に戻すためには、移動シート1を上昇させなければならない。ところが、前述の固定シート2に設けられた電極線21は移動シート1を水平方向に移動するための電極線である。そこで、固定シート2には、電極線とは別の領域に、垂直方向に移動シート1を移動するための補正用電極線22が設けられている。この補正用電極線22に電源部から電力を供給することにより移動シート1を上昇させることができる。前述と同様で補正用電極線22に電力を供給する電源部は制御部によって制御されている。制御部は、第3位置演算部から第3位置を入力して、その第3位置に相当する補正用電極線22に電力を供給する。これにより、移動シート1における第3位置の部分には、その部分を上昇させる静電力が作用する。このようにして、重力の作用によって移動シート1がずれ落ちることがなくなり移動シート1は水平を保持して移動することができる。
移動シート1におけるこの位置補正動作について図を参照して説明する。移動シート1を上昇させその位置を補正するときの動作の形態についての説明図を図3に示す。図3において、1は移動シート、2は固定シート、21は電極線、22は補正用電極線、33a,33b・・・は第3センサ、(a),(b)・・・は縦方向に分割した領域の位置を示す符号である。図2と図3は同一構成とした本発明の印刷物の一例を示す図である。図2、図3に示す一例においては、領域(a),(b)・・・の各々において、第1センサ31a,31b・・・の各々、第2センサ32a,32b・・・の各々、第3センサ33a,33b・・・の各々、3系統の端子に接続された電極線21から成る複数の電極郡の各々、3系統の端子に接続された補正用電極線22から成る複数の補正用電極郡220a,220b・・・の各々が対応して1つづつ存在する。このような単純化された構成においては、後述において明らかとなるように、第1〜3位置演算部の演算内容は極めて簡略化される。
図3(A)に示す移動シート1は固定シート2に対して全体が平行にずれ落ちた状態を示している。図3(A)においては、第3センサ33aと33hの上には移動シート1の下辺が存在せず、第3センサ33b〜33gの上には移動シート1の下辺が存在する。言い換えると、第3センサ33aと33hは移動シート1の下辺を検出せず、第3センサ33b〜33gは移動シート1の下辺を検出していることになる。第3センサ33a〜33hの各々が出力する第3信号の各々を入力して、第3位置演算部は領域(b)〜(g)に移動シート1が存在することを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は領域(b)〜領域(g)に対応する位置の補正用電極郡220b〜220gに対して電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は全体が平行に上昇する移動を行う。
その移動が進行しているときにも、第3センサ33a〜第3センサ33hの各々が出力する第3信号の各々を入力して、第3位置演算部は移動シート1の下辺が検出された領域を示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は検出された領域に対応する位置の補正用電極線に対して電源部が電力を供給し、検出されない領域に対応する位置の補正用電極線に対しては電源部が電力を供給しないように制御を行なう。
その移動がさらに進行すると、第3センサ33a〜第3センサ33hのいずれもが移動シート1の下辺を検出しなくなり、そのことを示す第3信号を出力する。その第3信号を入力して、第3位置演算部が領域(a)〜領域(h)のいずれにおいても移動シート1は下限に達していないことを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は電源部が電力の供給を停止するように制御を行なう。これによって、移動シート1は正常な位置に補正される。
図3(B)に示す移動シート1は固定シート2に対して右側の部分がずれ落ちた状態を示している。第3センサ33a〜33eと33hは移動シート1の下辺を検出せず、第3センサ33fと33gは移動シート1の下辺を検出していることになる。第3センサ33a〜33hの各々が出力する第3信号の各々を入力して、第3位置演算部は領域(f)と(g)に対応する位置を第3位置として出力する。その第3位置を入力して、制御部は領域(f)と(g)に対応する位置の補正用電極郡220fと220gに対して電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は右側の部分が反時計回りに回転して上昇する移動を行う。
その移動の進行において、まず第3センサ33fが移動シート1の下辺を検出しなくなり、第3センサ33gが移動シート1の下辺を検出し続ける状態となる。そのことを示す第3信号を入力して、第3位置演算部がまず、領域(g)においてだけ移動シート1が下限に達していることを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は領域(g)に対応する位置の補正用電極線220gに対してだけ電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は右側の部分が反時計回りに回転して上昇する移動を続ける。その移動がさらに進行すると、第3センサ33a〜第3センサ33hのいずれもが移動シート1の下辺を検出しなくなり、そのことを示す第3信号を出力する。その第3信号を入力して、第3位置演算部が領域(a)〜領域(h)のいずれにおいても移動シート1は下限に達していないことを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は電源部が電力の供給を停止するように制御を行なう。これによって、移動シート1は正常な位置に補正される。
図3(C)に示す移動シート1は固定シート2に対して左側の部分がずれ落ちた状態を示している。第3センサ33aと33d〜33hは移動シート1の下辺を検出せず、第3センサ33bと33cは移動シート1の下辺を検出していることになる。第3センサ33a〜33hの各々が出力する第3信号の各々を入力して、第3位置演算部は領域(b)〜(c)に対応する位置を第3位置として出力する。その第3位置を入力して、制御部は領域(b)と(c)に対応する位置の補正用電極郡220bと220cに対して電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は左側の部分が時計回りに回転して上昇する移動を行う。
その移動の進行において、まず第3センサ33cが移動シート1の下辺を検出しなくなり、第3センサ33bが移動シート1の下辺を検出し続ける状態となる。そのことを示す第3信号を入力して、第3位置演算部がまず、領域(b)においてだけ移動シート1が下限に達していることを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は領域(b)に対応する位置の補正用電極線220bに対してだけ電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は右側の部分が反時計回りに回転して上昇する移動を続ける。その移動がさらに進行すると、第3センサ33a〜第3センサ33hのいずれもが移動シート1の下辺を検出しなくなり、そのことを示す第3信号を出力する。その第3信号を入力して、第3位置演算部が領域(a)〜領域(h)のいずれにおいても移動シート1は下限に達していないことを示す第3位置を出力する。その第3位置を入力して、制御部は電源部が電力の供給を停止するように制御を行なう。これによって、移動シート1は正常な位置に補正される。
次に、上述したセンサとその出力信号の処理について説明する。本発明の印刷物におけるセンサの出力信号を処理する系統の一例を図4に示す。図4において、31は第1センサ、32は第2センサ、33は第3センサ、41は第1位置演算部、42は第2位置演算部、43は第3位置演算部、52は目標位置演算部、200は制御部である。
第1センサ31は、移動シート1を検出するセンサであり、上述の図2に示した一例においては第1センサ31a,31b・・・である。その第1センサ31が出力する第1信号を入力して第1位置演算部41が第1位置、すなわち固定シート2における移動シート1の位置を演算する。制御部200は第1位置を入力して所定の目標とする位置に移動シート1が移動するように電源部を制御する。
第2センサ32は、固定シート2の前方に人間300の存在を検出すると第2信号を出力するセンサであり、上述の図2に示した一例においては、第2センサ32a,32b・・・である。その第2センサが出力する第2信号を入力して第2位置演算部42が第2位置、すなわち固定シート2の前方における人間300の位置を演算する。さらに、その第2位置を入力して目標位置演算部52が移動シート1が移動する目標位置、すなわち上記の所定の目標位置を演算する。制御部200はその目標位置を入力して、電極線21または電極郡(後述する)に対して電源部が所定の電力を供給するように制御を行なう。
第3センサ33は、移動シート1の下辺を検出して第3信号を出力するセンサであり、上述の図2に示した一例においては第3センサ33a,33b・・・である。その第3信号を入力して第3位置演算部43が第3位置、すなわち移動シート1の下辺が下限(基準線)に達した位置を演算する。制御部200はその第3位置を入力して、補正用電極郡220b〜220gに対して電源部が所定の電力を供給するように制御を行なう。
ここで、移動シート1を検出するためのセンサである第1センサと第3センサについて説明する。図2に示す一例においては、第1センサ31a,31b・・・と第3センサ33a,33b・・・としては、投光部と受光部を有する光電センサを使用することができる。移動シート1が光電センサの検出領域(この場合は近接領域)に存在するときには、投光部から投光した光を移動シート1が反射し、その反射した光を受光部が検出する。移動シート1が光電センサの検出領域に存在しないときには、投光部から投光した光は反射されず、光を受光部が検出することがない。すなわち、投光した光を受光しているときには光電センサが移動シート1を検出していることになり、投光した光を受光ていないときには光電センサは移動シート1を検出していないことになる。
光電センサだけでなく同様の機能を有する近接スイッチ、たとえば、静電容量型近接スイッチ、マイクロスイッチ、等を使用することもできる。また、イメージセンサカメラ等の撮像機器を使用し、固定シート2の領域を外側から撮像し、その撮像画像から移動シート1を検出することもできる。人間300によって移動シート1のすべてが隠れてしまわないように複数個所から撮像してもよい。
光電センサを使用するときにはその設置位置と検出位置とが一致しており、第1位置演算部と第3位置演算部における第1位置と第3位置の演算は極めて簡単な演算で済む。しかし、高い位置精度を得るためには多数個の光電センサを配置する必要性がある。一方、撮像機器を使用したときには画像処理によって撮像画像から移動シート1を特定し、位置を演算するデータ処理を必要とするが、撮像機器の設置個数は少なくて済む。
また、人間300を検出するセンサである第2センサについて説明する。図2に示す一例においては、第2センサ32a,32b・・・としては、赤外線を受光して温度変化が生じ、その温度の変化に応じて、自発分極をもつセラミック(たとえば、チタン酸ジルコン酸鉛)の表面に帯電する電荷が増減する現象である焦電効果を利用したセンサを、すなわち焦電型赤外センサ(人体検出用赤外線センサ)を使用することができる。人間300の位置を精度良く検出するためには複数の焦電型赤外センサの各々について検出領域を制限する、すなわち、赤外線の受光範囲を制限すると好適である。
また、イメージセンサカメラ等の撮像機器を使用し、固定シート2の領域を外側から撮像し、その撮像画像から移動シート1とともに人間300を検出するように構成してもよい。
なお、図4における第1位置演算部41、第2位置演算部42、第3位置演算部43、目標位置演算部52、制御部200の各々はマイクロコンピュータ、PLC(Programable Logic Contraller)パーソナルコンピュータ、等のデータ処理装置のハードウェアとソフトウェアによって実現することができる。図4においては、判り易いように個別のブロックとして各々が示されているが、それらを個別に構成することも、それらのすべてを1つのデータ処理装置に組み込むこともできる。
次に、本発明の印刷物において、移動シート1と固定シート2の間に静電力が発生し、その静電力により移動を行なう構成について説明する。
移動シート1と固定シート2の間に静電力が発生し、その静電力により移動を行なう原理についての説明図を図5に示す。
図5に示す一例において、移動シート1には電極線は設けられていない。移動シート1は一般的には絶縁材料(誘電体)であり、たとえば、ポリエステルフィルム、ポロプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、等のプラスチックフィルムを使用することができる。また、そのような絶縁材料を固定シート2との対向面にラミネートした(貼り合せた)紙、等の複合材料を使用することができる。移動シート1の表面は、表面抵抗率が約1011〜1013程度が好適である。この場合微弱な電気が流れるため、固定シート2の電極線によって移動シート1に誘起された電荷は、電極線における電圧の瞬間的な変化に対して遅れて追従することになる。このような表面物性は材料表面の処理に大きく影響されることがあるため、使用することができる材料は上記に限定されず、コーティング処理で表面低効率を最適化してもよい。
一方、図5に示す一例において、固定シート2には電極線が設けられている。固定シート2としては、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板を使用することができる。電極線は固定シート2の移動シート1との対向面に沿う方向に複数本が互いに平行となるように配列している。その複数本の電極線が配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた電極郡を成す。後述するように、その電極郡も複数個が存在する。図5に示す一例においては、固定シート2には移動シート1との対向面に沿う方向に複数本の電極線21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,・・・が互いに平行となるように配列している。その複数本の電極線21a・・・が配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子U,V,Wが設けられている。端子U,V,Wには独立に任意の波形の電圧を制御部(図示せず)の制御下における電源部(図示せず)から印加することができる。電源部は端子U,V,Wに所定電圧の電力を供給し、制御部は印加する電圧の時系列パターンが所定パターンとなるように電源部を制御する。
図5を参照して、その動作の一例について説明する。まず、図5(1)に示すステップおいて、一例として、(U,V,W)=(+,−,0)の電圧を印加する。印加した瞬間に端子Uに接続する電極線は+に、端子Vに接続する電極線は−に、端子Wに接続する電極線は0になる。
次に、図5(2)に示すステップおいて、電圧が印加された電極線による電界によって移動シート1には電荷が誘起され帯電する。端子Uに接続する電極線は+であるから、移動シート1のその部位には−の電荷が誘起され、端子Vに接続する電極線は−であるから、移動シート1のその部位には+の電荷が誘起され、端子Wに接続する電極線は0であるから、移動シート1のその部位には電荷が誘起されない。このとき、移動シート1と固定シート2との間には対向面に対して直角方向の引力が作用する。
次に、図5(3)に示すステップおいて、印加する電圧を切替えて(U,V,W)=(−,+,−)の電圧を印加する。移動シート1に誘起された電荷は電圧の瞬間的な変化に対して直ぐには追従することができない。端子Uに接続する電極線は−に切替えられたが、移動シート1のその部位には−の電荷が残留し、端子Vに接続する電極線は+に切替えられたが、移動シート1のその部位には+の電荷が残留し、端子Wに接続する電極線は−に切替えられたが、移動シート1のその部位には電荷がまだ誘起されていない。すなわち、移動シート1と固定シート2との間には、対向面に対して直角方向には斥力が作用し、平行方向には図5(3)において移動シート1を右方向に引く引力が作用する。したがって、移動シート1が固定シート2に対して浮上し移動し易くなるとともに、移動シート1には右方向の力が作用している。
次に、図5(4)に示すステップおいて、移動シート1は固定シート2に対して電極線の1間隔程度だけ右方向に移動して安定する。
上述の一例は、移動シート1が固定シート2に対して移動する原理を説明したもので、端子U,V,Wに対して特殊な電圧が印加された一例であるということではない。図5に示す構成において、端子U,V,Wに対して、一般的な、3相の電圧を印加したときにも同様に移動シート1が固定シート2に対して移動する。たとえば、端子U,V,Wに3相のパルス電圧を印加するものとする。3相の各相は120度づつ位相がずれており、パルス電圧は+(プラス)または−(マイナス)の2つの状態のいずれかである。最初に(U,V,W)=(−,+,−)であったとすると、そこから60度位相が進んだときにはパルス電圧は(−,+,+)となる。そのように、60度づつ位相を順次進めると、0度のときは(−,+,−)、60度のときは(−,+,+)、120度のときは(−,−,+)、180度のときは(+,−,+)、240度のとき(+,−,−)、300度のときは(+,+,−)であり、360度のときは(−,+,−)で0度のときのパルス電圧に戻る。このパルス電圧は、図5に示す端子U,V,Wの配列において、+(プラス)および−(マイナス)の位置が左から右へシフトして行く形態となっている。このとき、移動シート1は固定シート2における電極線による電界の移動に引かれるようにして固定シート2に対して移動する。
次に、固定シート2の電極構成について説明する。固定シート2における電極線のパターンの一例を図6に示す。固定シート2において移動シート1との対向面に沿う方向に複数本が互いに平行となるように配列している電極線は、図6に示すパターンの一例においては中央部分に存在する。その中央部分を挟む左側部分と右側部分は、電極線の複数本を端子U,V,Wに結合するためのリード線である。端子U,V,Wと、その各々に結合するリード線と、電極線とは3系統に一体化した導電線であり、端子、リード線、電極線という区別は無意味にも思えるが、ここではその役割において区別する。すなわち、電源部から電力を供給する導電線の部分が端子U,V,Wであり、端子U,V,Wと電極線とを結合し電力を伝送する導電線の部分がリード線であり、移動シート1と固定シート2における静電力が作用する主要な導電線の部分が電極線である。
図6においては、端子Uに結合するU相リード線が左側部分に配置し、端子Wに結合するW相リード線が右側部分に配置している。また、U相リード線とW相リード線とは固定シート2における表面に配置している。一方、端子Vに結合するV相リード線は固定シート2における裏面に配置している。V相リード線は、図6に示すパターンの一例においては、左側部分と右側部分に分かれて配置している。端子Vに結合するV相電極線を表面に配置するためには、裏面に配置しているV相リード線からスルーホールにより表面に配置しているV相リード線に電気的な接続を行ない、その表面に配置しているV相リード線とV相電極線とを結合するパターンとする。
固定シート2においては、上述のように、複数本の電極線は配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子U,V,Wが設けられている。その端子U,V,Wに属するリード線と電極とによって1つの電極郡が構成される。固定シート2における電極郡のパターンの一例を図7に示す。固定シート2においては、図7に一例を示すように、端子Ua,Va,Waを有する電極郡A、端子Ub,Vb,Wbを有する電極郡B、端子Uc,Vc,Wcを有する電極郡C、のように複数の電極郡が並列配置されている。
それらの複数の電極郡の各端子に対しては、印加する電圧を独立に制御することができる。電源部は制御部の制御下において動作し、電源部は複数の電極郡の各端子に対して、制御部にプログラミングされた所定の時系列パターンで変化する電圧を印加する。
移動シート1を水平方向に移動するときには固定シート2においてすくなくとも移動シート1と対向する電極郡(図2に示す電極線21は複数の電極郡に区分されているものとする)に対しては同一の時系列パターンで変化する電圧を印加する。たとえば、図7において、移動シート1と対向する電極郡が電極郡Aと電極郡Bであるときには、電極郡Aの端子Ua,Va,Waと、電極郡Bの端子Ub,Vb,Wbには同一の時系列パターンで変化する電圧を印加する。移動シート1と対向しない電極郡Cの端子Uc,Vc,Wcには電圧を印加しない。移動シート1と対向する電極郡にだけ電圧を印加するように構成することにより電力を節約することができる。
また、移動シート1の垂直方向の位置を補正するときには、補正用電極郡220a,220b・・・(図2参照)に対して、すでに説明(図3を参照する説明)したように、印加する電圧を独立に制御する。すなわち、制御部200は、移動シート1の下辺が存在する第3センサ33の領域に対応する位置の補正用電極郡に対して電源部が電力を供給するように制御を行なう。これによって、移動シート1は垂直方向の位置を補正する移動を行う。
次に、本発明の印刷物における電源部と制御部について説明する。本発明の印刷物における電源部の構成の一例を図8に示す。また、本発明の印刷物における制御部の構成の一例を図9に示す。図8において、101は入力器、102は制御器、103は高電圧電源、104は復号器、105は切替器であり、これらによって電源部が構成される。また図9において200は制御部である。
入力器101は、制御部200から制御の態様を指令する信号を入力し、制御器102に対してその信号を出力する部分である。すなわち、インタフェース、バッファ等の役割を有する部分である。その信号にはUP、DOWN、START、STOP、SPEEDが存在する。UPは移動シート1を上昇移行させる指令信号であり、DOWNは移動シート1を下降移行させる指令信号である。また、STARTは高電圧電源の電力供給を開始する指令信号であり、STOPは高電圧電源の電力供給を停止する指令信号である。また、SPEEDは3相交流における周波数を決定する指令信号である。
制御器102は入力器101から入力した指令信号に基づいて高圧電源103と復号器104を操作する操作信号を出力する制御器である。
高電圧電源103はグランドに対してプラス高電圧とマイナスの高電圧を出力する電源である。高電圧電源103は制御器102が出力する操作信号に基づいてプラス高電圧とマイナスの高電圧における出力電圧を変化することができる。出力電圧の範囲は、たとえば、200〜2000ボルト(V)である。
復号器104は、制御器102が出力する操作信号を切替器105を動作させる切替信号に複合化する。
切替器105は、復号器104が複合化する切替信号によって、高圧電源103の出力を切替える。その切替によって得られる出力は、たとえば、(1)3相正向進行波、(2)3相逆向進行波、(3)3つの出力をすべてプラス高電圧、(4)3つの出力をすべてマイナス高電圧、(5)3つの出力をすべてグランド(0電圧)のいずれかである。
上述の図8に示す電源部は、図9に一例を示すように、電源部A,B,C,・・・、補正用電源部A,B,C,・・・、のように複数個が存在する。その複数個の電源部A,B,C,・・・の各々は、複数個の電極郡A,B,C,・・・の各々に電力を供給する。また、その複数個の補正用電源部A,B,C,・・・の各々は、複数個の補正用電極郡A,B,C,・・・の各々に電力を供給する。すなわち、1つの電極郡には1つの電源部が対応し、1つの補正用電極郡には1つの補正用電源部が対応している。
制御部200は、電源部の入力器101に対して前述した制御の態様を指令する信号を出力する。その指令信号の出力は、移動シート1が所定の動作を行なうようにするためのものである。そのために、制御部200は、移動シート1の所定の動作に対応した動作プログラムを備えている。その動作プログラムを実行することにより電源部A,B,C,・・・と補正用電源部A,B,C,・・・の各々に対応した指令信号を時系列で生成する。そして、その生成した指令信号を電源部A,B,C,・・・と補正用電源部A,B,C,・・・に対して出力する。その結果、移動シート1がプログラムされた所定の動作を行なう。制御部200としては、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置を使用することができる。
本発明の印刷物の動作形態に関して、通路の壁に掲示したポスターを一例として示す説明図である。 本発明の印刷物における移動シート、固定シート、第1〜3位置センサ、等の部分、すなわち通路の壁、等に設ける部分の構成の一例を示す図である。 移動シートを上昇させその位置を補正するときの動作の形態について示す説明図である。 本発明の印刷物におけるセンサの出力信号を処理する系統の一例を示す図である。 移動シートと固定シートの間に静電力が発生し、その静電力により移動を行なう原理についての説明図である。 固定シートにおける電極線のパターンの一例を示す図である。 固定シートにおける電極郡のパターンの一例を示す図である。 本発明の印刷物における電源部の構成の一例を示す図である。 本発明の印刷物における制御部の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 移動シート
2 固定シート
21 電極線
22 補正用電極線
31,31a,31b・・・ 第1センサ
32,32a,32b・・・ 第2センサ
33,33a,33b・・・ 第3センサ
220a,220b・・・ 補正用電極郡
41 第1位置演算部
42 第2位置演算部
43 第3位置演算部
52 目標位置演算部
101 入力器
102 制御器
103 高電圧電源
104 復号器
105 切替器
200 制御部
300 人間

Claims (5)

  1. 移動シートと、固定シートと、第1センサと、第1位置演算部と、第2センサと、第2位置演算部と、目標位置演算部と、電源部と、制御部を有する印刷物であって、
    前記移動シートはその面が前記固定シートの面に対向して移動可能に配置され、その対向面に前記固定シートの電極電位に応じた電荷が誘起され、その誘起された電荷と前記固定シートの電極電位との間に静電力が発生し、その発生した静電力によって前記固定シートに対して移動を行い、また前記対向面に対して反対面である表面に印刷が行なわれており、
    前記固定シートはその面が前記移動シートの面に対向して配置され、その対向面に沿う方向に電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた電極郡を成し、その電極郡の複数個が存在し、
    前記第1センサは前記移動シートを検出して第1信号を出力し、
    前記第1位置演算部は前記第1信号を入力して前記移動シートの位置である第1位置を演算し、
    前記第2センサは前記固定シートの前方にいる人間を検出して第2信号を出力し、
    前記第2位置演算部は前記第2信号を入力して前記固定シート上に射影した前記人間の位置である第2位置を演算し、
    前記目標位置演算部は前記第2位置に基いて目標位置を演算し、
    前記電源部は前記制御部の制御下において前記電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給し、
    前記制御部は前記第1位置と前記目標位置を入力して前記第1位置が前記目標位置となるように前記移動シートを移動する制御を前記電源部に対して行う、
    ことを特徴とする印刷物。
  2. 請求項1記載の印刷物において、前記固定シートは前記移動シートとの対向面に印刷が行なわれていることを特徴とする印刷物。
  3. 請求項1または2記載の印刷物において、前記目標位置演算部は前記第2位置を前記目標位置とする演算を行うことを特徴とする印刷物。
  4. 請求項1または2記載の印刷物において、前記目標位置演算部は第2位置の時系列の変化から前記人間の歩行速度を演算し、その歩行速度の方向と絶対値に応じて前記第2位置から歩行前方に変位した位置を前記目標位置とする演算を行うことを特徴とする印刷物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷物において、前記固定シートは、その電極郡の電極線とは直交方向の補正用電極線の複数本が互いに平行となるように配列され、その複数本の補正用電極線が前記配列の順序にしたがって3系統に統合接続されて3系統の端子が設けられた補正用電極郡を成し、その補正用電極郡の複数個が前記電極郡とは別の領域に存在し、 前記電源部は前記制御部の制御下において前記補正用電極郡の各々に対して所定の電位を前記3系統の端子から供給し、 また、前記移動シートの下辺を検出し第3信号を出力する第3センサと、前記第3信号を入力して前記移動シートの下辺が下限に達した位置である第3位置を演算する第3位置演算部とを有し、 前記制御部は前記第3位置において前記移動シートの下辺が下限から外れるように前記移動シートの位置を移動する制御を前記電源部に対して行うことを特徴とする印刷物。
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