JP2009167939A - 車両制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スタータのリングギヤ又はピニオンギヤの損傷を確実に予知して警報することができる車両制御装置を提供することを課題としている。
【解決手段】エンジン1のクランクシャフトに連結される第1ギヤ11、11’と、始動用モータ12、12’に連結され、第1ギヤ11、11’に噛み合う第2ギヤ13、13’を有し、エンジン始動時にクランクシャフトを回転させてエンジン1をクランキングさせるスタータ10、10’と、スタータ10、10’によるエンジン始動時に第1ギヤ11、11’又は第2ギヤ13、13’に掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段20、20’と、衝撃検出手段20、20’による検出値に基づいて、第1ギヤ11、11’又は第2ギヤ13、13’の異常警告信号を出す異常予知手段30、30’と、異常予知手段30、30’の異常警告信号を受けて異常を警告する警告手段40と、を備えることを特徴とする車両制御装置。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン1のクランクシャフトに連結される第1ギヤ11、11’と、始動用モータ12、12’に連結され、第1ギヤ11、11’に噛み合う第2ギヤ13、13’を有し、エンジン始動時にクランクシャフトを回転させてエンジン1をクランキングさせるスタータ10、10’と、スタータ10、10’によるエンジン始動時に第1ギヤ11、11’又は第2ギヤ13、13’に掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段20、20’と、衝撃検出手段20、20’による検出値に基づいて、第1ギヤ11、11’又は第2ギヤ13、13’の異常警告信号を出す異常予知手段30、30’と、異常予知手段30、30’の異常警告信号を受けて異常を警告する警告手段40と、を備えることを特徴とする車両制御装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンのクランクシャフトに連結される第1ギヤと、その第1ギヤに噛み合う第2ギヤを有し、エンジン始動時に前記クランクシャフトを回転させエンジンをクランキングさせるスタータを備え、第1ギヤ又は第2ギヤの異常を予知して警告制御する車両制御装置に関する。
これまで、クランクシャフトの回転を検出する検出器で逆回転回数を検出し、その逆回転回数が許容値以上の時、制御部がスタータの交換信号を出す車両制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−224730号公報
上記従来の車両制御装置では、クランクシャフトの逆回転を検出している。ところで、逆回転は、例えば、手動変速機のクラッチ操作を誤り、第1ギヤであるリングギヤと連動するフライホイールにクラッチディスクを衝突させて衝撃を与え、その際、クランクシャフトに対して所定の回転方向と逆向きの力(衝撃)が加わることによる。したがって、従来の車両制御装置では、クランクシャフトの逆回転によるスタータの損傷を予知して警報するものであった。しかし、スタータの中でもリングギヤと第2ギヤであるピニオンギヤの損傷は、クランクシャフトの逆回転による衝撃の他に、エンジン始動時にクランクシャフトを回転させてエンジンをクランキングすることによる衝撃やエンジン始動時にピニオンギヤをリングギヤ側に飛び込ませてリングギヤに噛み合わせる際の噛み合いによる衝撃によっても起こるので、従来の車両制御装置では、スタータのリングギヤ又はピニオンギヤの損傷を確実に予知して警報することができなかった。
本発明は、上記従来の車両制御装置の問題に鑑みてなされたものであり、スタータのリングギヤ(第1ギヤ)又はピニオンギヤ(第2ギヤ)の損傷を確実に予知して警報することができる車両制御装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するためになされた本発明の車両制御装置は、エンジンのクランクシャフトに連結される第1ギヤと、始動用モータに連結され、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを有し、エンジン始動時に前記クランクシャフトを回転させて前記エンジンをクランキングさせるスタータと、前記スタータによるエンジン始動時に前記第1ギヤ又は前記第2ギヤに掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段と、前記衝撃検出手段による検出値に基づいて、前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの異常警告信号を出す異常予知手段と、前記異常予知手段の前記異常警告信号を受けて異常を警告する警告手段と、を備えることを特徴としている。
スタータによるエンジン始動時に第1ギヤ又は第2ギヤに掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段と、その衝撃検出手段による検出値に基づいて、第1ギヤ又は第2ギヤの異常警告信号を出す異常予知手段と、を備えているので、エンジン始動時に第2ギヤを第1ギヤ側に飛び込ませて第1ギヤに噛み合わせる際の噛み合いによる衝撃、エンジンのクランキングによる衝撃、クランクシャフトの逆回転による衝撃等、あらゆる衝撃を検出することができ、スタータの第1ギヤ又は第2ギヤの損傷を確実に予知して警報することができる。
また、本発明の車両制御装置は、前記エンジンを自動的に停止すると共に前記スタータにより前記エンジンを自動的に再始動するアイドルストップ制御を実行するアイドルストップ制御部を備え、前記アイドルストップ制御部は、前記異常予知手段の前記異常警告信号を受けてアイドルストップ制御を禁止するものとするとよい。
アイドルストップ制御を行う車両のスタータ作動回数は、行わない車両に比べ桁違いに多く、その分スタータの第1ギヤ又は第2ギヤが損傷しやすい。損傷してしまうと、場合によっては、交差点でアイドルストップして、再始動してもエンジンが始動せず、立ち往生してしまう。本発明の車両制御装置は、異常予知手段の前記異常警告信号を受けてアイドルストップ制御を禁止するアイドルストップ制御部を有しているので、交差点で立ち往生することがない。
また、本発明の車両制御装置において、前記異常予知手段は、前記衝撃検出手段による検出値と所定の許容値とに基づいて前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの異常警告信号を出すようにするとよい。
所定の許容値をスタータの耐久試験データベースから第1ギヤ又は第2ギヤの損傷直前の衝撃値にすることで、スタータを寿命限界まで使用することができる。
スタータによるエンジン始動時に第1ギヤ又は第2ギヤに掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段と、その衝撃検出手段による検出値に基づいて、第1ギヤ又は第2ギヤの異常警告信号を出す異常予知手段と、を備えているので、エンジン始動時に第2ギヤを第1ギヤ側に飛び込ませて第1ギヤに噛み合わせる際の噛み合いによる衝撃、エンジンのクランキングによる衝撃、クランクシャフトの逆回転による衝撃等、あらゆる衝撃を検出することができ、スタータの第1ギヤ又は第2ギヤの損傷を確実に予知して警報することができる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施形態により詳細に説明する。
(実施形態1)図1は、本実施形態に係る車両制御装置の概略構成図である。車両制御装置は、主として、エンジン1と、スタータ10と、衝撃検出手段20と、異常予知手段30と、警告手段40と、アイドルストップ制御部50と、を備える。
エンジン1は、レシプロ式の内燃機関であり、クランクシャフト(不図示)を出力軸とする。
スタータ10は、裁断側面図として示すように、所謂飛び込み式スタータであり、始動用モータ12を備え、モータ12のロータ軸に減速機を介して駆動軸14を連結している。
始動用モータ12は、マグネットスイッチ15を介してバッテリ4から通電される。
駆動軸14にはマグネットスイッチ15によりレバー16を介して軸方向に進退される可動子17がスプライン係合されている。また、駆動軸14には、第2ギヤ(ピニオンギヤ)13がエンジン1のクランクシャフト(不図示)に連結される第1ギヤ(リングギヤ)11に向けて軸方向に進退自在に軸支されている。そして、第2ギヤ13をワンウエイクラッチ19を介して可動子17に連結し、始動用モータ12の出力が駆動軸14、可動子17、ワンウエイクラッチ19を介して第2ギヤ13に伝達されるようにしている。
始動用モータ12は、マグネットスイッチ15を介してバッテリ4から通電される。
駆動軸14にはマグネットスイッチ15によりレバー16を介して軸方向に進退される可動子17がスプライン係合されている。また、駆動軸14には、第2ギヤ(ピニオンギヤ)13がエンジン1のクランクシャフト(不図示)に連結される第1ギヤ(リングギヤ)11に向けて軸方向に進退自在に軸支されている。そして、第2ギヤ13をワンウエイクラッチ19を介して可動子17に連結し、始動用モータ12の出力が駆動軸14、可動子17、ワンウエイクラッチ19を介して第2ギヤ13に伝達されるようにしている。
衝撃検出手段20は、ひずみゲージであり、エンジン始動時に第1ギヤ11又は第2ギヤ13に掛かる衝撃で弾性変形するスタータギヤハウジング18に装着されている。なお、ひずみゲージ20の装着部位は、ギヤハウジング18の他に、例えば、ミッションケース5やエンジン(ブロック)1でもよい。
異常予知手段30は、積算カウンタを含む電子制御ユニット(ECU)であり、CPUを中心としたマイクロプロセッサにより構成され、処理プログラムを記憶したROMや、一時的にデータを記憶するRAM等を有する。
異常予知手段30は、ひずみゲージ20の検出値に基づいて、第1ギヤ11又は第2ギヤ13の異常を予知する。すなわち、異常予知手段30は、ひずみゲージ20のひずみ検出値を積算カウンタで積算し、その積算値と所定の許容値とを比較して、警告を行うか否かの判断を行う。ここで、所定の許容値として、例えば、事前に同一のスタータの耐久試験を行い、第1ギヤ又は第2ギヤが損傷する前のひずみ検出値の積算値とすることができる。
異常予知手段30は、ひずみゲージ20の検出値の積算値と、許容値と比較して、例えば、積算値が許容値を超えた場合、警告手段40に対して警告を行う指令を送る。
アイドルストップ制御部50は、CPUを中心としたマイクロプロセッサにより構成され、処理プログラムを記憶したROMや、一時的にデータを記憶するRAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。
アイドルストップ制御部50は、所定のエンジン停止条件が成立すると、燃料噴射弁(不図示)を制御してエンジン1を停止し、所定のエンジン始動条件が成立すると、燃料噴射弁を制御すると共にリレーコイル3aに通電してエンジン1を始動させる。手動変速機を備える車両の場合、エンジン停止条件は、例えば、車速がゼロで、シフトレバーがニュートラルポジションで、且つクラッチが切れている状態である。また、エンジン始動条件は、例えば、クラッチペダルの踏み込みである。
警告手段40は、異常予知手段30からの指令を受けて作動する。警告手段40としては、公知の警告、報知手段を用いることができる。警告手段40としては、警告内容を文字情報で報知する文字情報表示手段がある。例えば、インパネに設けられ、車速、航続可能距離、燃費等を切り換え表示するディスプレイを備える車両においては、ディスプレイに警告内容を文字情報として表示する。また、警告手段40として、警告内容を音声情報で報知する手段がある。例えば、音声ガイド付きカーナビゲーションシステムを備える車両においては、カーナビゲーションシステムの音声機能を利用して、警告内容を音声情報として報知する。また、警告手段40として、ブザー等を用いてもよい。
以下、本実施形態における車両制御装置の作動とスタータの異常警告を行う手順を、図1と図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における車両制御装置において警告及びアイドルストップ制御の禁止を行うフローチャートである。
運転者が始動スイッチ5をST位置に投入するとスタートし、アイドルストップ制御部50、異常予知手段30等がオンし、スタータリレー3、電磁リレー2が閉状態(導通状態)になり、マグネットスイッチ15により第2ギヤ13を第1ギヤ11側に飛び込ませて第1ギヤ11に噛み合わせ、第2ギヤ13により第1ギヤ11を駆動する。すると、その回転駆動力がクランクシャフトに伝わり、クランキングが行われ、エンジン1が始動する。
始動用モータ12が回転駆動すると、ステップS1において、ひずみゲージ20は、第2ギヤ13が第1ギヤ11側に飛び込んで第1ギヤ11に噛み合う際の衝撃、始動用モータ12の回転駆動により第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃によるひずみを検出する。
なお、エンジン始動後、始動スイッチ5が切られるが、それによりマグネットスイッチ15内の戻しバネによりレバー16を介して可動子17が引き戻され、第2ギヤ13が第1ギヤ11から離脱される。
異常予知手段30は、ステップS2においてステップS1で検出したひずみ検出値の最大値を前回までの検出値の積算値に加算する。
異常予知手段30は、ステップS3において、ステップS2での積算値Yを予めスタータの耐久性と関連付けられた許容値Bと比較する。Y≧Bであれば、ステップS3からステップS4へ移行し、異常予知手段30は、警告手段40に対して異常警告するよう指令すると共に、アイドルストップ制御部50に対してアイドルストップ制御を禁止するように指令する。前記指令を受けた警告手段40は、第1ギヤ11又は第2ギヤ13の異常を警告する。また、前記指令を受けたアイドルストップ制御部50は、アイドルストップ制御を中止する。
これに対して、ステップS3において、Y<Bであれば、異常予知手段30は、警告手段40とアイドルストップ制御部50とに対して上記指令を送らず、ステップS3からステップS1に移行して、そのまま第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃によるひずみを検出し続ける。
本実施形態に係る車両制御装置では、飛び込み式スタータ10において、ギヤハウジング18に配置されたひずみゲージ20で第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃によるひずみを検出するので、第2ギヤ13が第1ギヤ11側に飛び込んで第1ギヤに噛み合う際の衝撃、始動用モータ12の回転駆動により第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃、クラッチ誤操作により掛かる衝撃等、あらゆる衝撃を検出することができる。その結果、スタータの第1ギヤ又は第2ギヤの損傷を確実に予知して警報することができる。
(実施形態2)図3は、本実施形態に係る車両制御装置の概略構成図である。本実施形態に係る車両制御装置は、実施形態1の衝撃検出手段20を20’にし、異常予知手段30を30’にした以外は、実施形態1に係る車両制御装置と同じである。同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
衝撃検出手段20’は、マイクロフォンで、第1ギヤ11と第2ギヤ13とが噛み合う位置近くに配置されている。マイクロフォン20’は、指向性の高いものが望ましい。
異常予知手段30’は、電子制御ユニット(ECU)で、CPUを中心としたマイクロプロセッサにより構成され、処理プログラムを記憶したROMや、一時的にデータを記憶するRAM等を有する。異常予知手段30’は、マイクロフォン20’の検出値に基づいて、第1ギヤ11又は第2ギヤ13の異常を予知する。すなわち、異常予知手段30’は、マイクロフォン20’の検出値と所定の許容値とを比較して、警告を行うか否かの判断を行う。ここで、所定の許容値として、例えば、事前に同一のスタータの耐久試験を行い、第1ギヤ又は第2ギヤが損傷する前の衝撃による特定の周波数の音圧とすることができる。異常予知手段30’は、マイクロフォン20’の検出値と許容値とを比較して、例えば、検出値が許容値を超えた場合、警告手段40に対して警告を行う指令を送る。
以下、本実施形態における車両制御装置の作動とスタータの異常警告を行う手順とを、図3と図4を用いて説明する。図4は、本実施形態及び後述の実施形態3における車両制御装置において警告及びアイドルストップ制御の禁止を行うフローチャートである。
運転者が始動スイッチ5をST位置に投入するとスタートし、アイドルストップ制御部50、異常予知手段30’等がオンし、スタータリレー3、電磁リレー2が閉状態(導通状態)になり、マグネットスイッチ15によりレバー16と可動子17とを介して第2ギヤ13を第1ギヤ11側に飛び込ませて第1ギヤ11に噛み合わせ、第2ギヤ13により第1ギヤ11を駆動する。すると、その回転駆動力がクランクシャフトに伝わり、クランキングが行われ、エンジン1が始動する。また、始動用モータ12が回転駆動すると、ステップS10において、マイクロフォン20’は、第2ギヤ13が第1ギヤ11側に飛び込んで第1ギヤ11に噛み合う際の衝撃、始動用モータ12の回転駆動により第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃による音を検出する。マイクロフォン20’は、さらに、クラッチを誤操作してクランクシャフトに与えた逆向きの力により第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃による音も検出する。
異常予知手段30’は、ステップS11おいて、ステップS10の検出値を音圧Xに変換して、予めスタータの耐久性と関連付けられた許容値Aと比較する。X≧Aであれば、ステップS11からステップS12へ移行し、異常予知手段30’は、警告手段40に対して異常警告するよう指令すると共に、アイドルストップ制御部50に対してアイドルストップ制御を禁止するように指令する。前記指令を受けた警告手段40は、第1ギヤ11又は第2ギヤ13の異常を警告する。また、前記指令を受けたアイドルストップ制御部50は、アイドルストップ制御を中止する。
これに対して、ステップS11において、X<Aであれば、異常予知手段30’は、警告手段40とアイドルストップ制御部50とに対して上記指令を送らず、ステップS11からステップS10に移行して、そのまま、第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃による音を検出し続ける。
本実施形態に係る車両制御装置では、飛び込み式スタータ10において、第1ギヤ11と第2ギヤ13とが噛み合う位置近くに配置されたマイクロフォン20’で第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃による音を検出するので、始動用モータ12の回転駆動により第1ギヤ11と第2ギヤ13に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃、クラッチ誤操作により掛かる衝撃等、あらゆる衝撃を検出することができる。その結果、スタータの第1ギヤ又は第2ギヤの損傷を確実に予知して警報することができる。
(実施形態3)図5は、本実施形態に係る車両制御装置の概略構成図である。本実施形態に係る車両制御装置は、実施形態2の飛び込み式スタータ10を常時噛み合い式スタータ10’にした以外は、実施形態2に係る車両制御装置と同じである。同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
スタータ10’は、始動用モータ12’を備え、エンジン1のクランクシャフトに連結される第1ギヤ11’と、始動用モータ12’に連結され第1ギヤ11’に噛み合う第2ギヤ13’を有する。第1ギヤ11’と第2ギヤ13’とは常に噛み合った状態にある。
以下、本実施形態における車両制御装置の作動とスタータの異常警告を行う手順とを、図5と図4を用いて説明する。
運転者が始動スイッチ5をST位置に投入するとスタートし、アイドルストップ制御部50、異常予知手段30等がオンし、スタータリレー3、電磁リレー2が閉状態(導通状態)になり、始動用モータ12’が回転駆動する。始動用モータ12’が回転駆動すると、その回転駆動力が第2ギヤ13’と第1ギヤ11’の噛み合いによりクランクシャフトに伝わり、クランキングが行われ、エンジン1が始動する。また、始動用モータ12’が回転駆動すると、ステップS10において、マイクロフォン20’は、始動用モータ12’の回転駆動により第1ギヤ11’と第2ギヤ13’に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃による音を検出する。マイクロフォン20’は、さらに、クラッチを誤操作してクランクシャフトに与えた逆向きの力により第1ギヤ11’と第2ギヤ13’に掛かる衝撃による音も検出する。
ステップS11以降は、実施形態2と同じであるので、説明を省略する。
本実施形態に係る車両制御装置では、常持噛み合い式スタータ10’において、第1ギヤ11’と第2ギヤ13’とが噛み合う位置近くに配置されたマイクロフォン20’で第1ギヤ11’と第2ギヤ13’に掛かる衝撃による音を検出するので、始動モータ12’の回転駆動により第1ギヤ11’と第2ギヤ13’に掛かる衝撃やクランキングにより掛かる衝撃、クラッチ誤操作により掛かる衝撃等、あらゆる衝撃を検出することができる。その結果、スタータの第1ギヤ又は第2ギヤの損傷を確実に予知して警報することができる。
1・・・・・・・・・・・エンジン
10・・・・・・・・・・スタータ
11、11’・・・・ 第1ギヤ
12、12’・・・・ 始動用モータ
13、13’・・・・ 第2ギヤ
20、20’・・・・・・衝撃検出手段
30、30’・・・・・・異常予知手段
40・・・・・・・・・・警告手段
50・・・・・・・・・・アイドルストップ制御部
10・・・・・・・・・・スタータ
11、11’・・・・ 第1ギヤ
12、12’・・・・ 始動用モータ
13、13’・・・・ 第2ギヤ
20、20’・・・・・・衝撃検出手段
30、30’・・・・・・異常予知手段
40・・・・・・・・・・警告手段
50・・・・・・・・・・アイドルストップ制御部
Claims (3)
- エンジンのクランクシャフトに連結される第1ギヤと、始動用モータに連結され、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを有し、エンジン始動時に前記クランクシャフトを回転させて前記エンジンをクランキングさせるスタータと、
前記スタータによるエンジン始動時に前記第1ギヤ又は前記第2ギヤに掛かる衝撃を検出する衝撃検出手段と、
前記衝撃検出手段による検出値に基づいて、前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの異常警告信号を出す異常予知手段と、
前記異常予知手段の前記異常警告信号を受けて異常を警告する警告手段と、を備えることを特徴とする車両制御装置。 - 前記エンジンを自動的に停止すると共に前記スタータにより前記エンジンを自動的に再始動するアイドルストップ制御を実行するアイドルストップ制御部を備え、
前記アイドルストップ制御部は、前記異常予知手段の前記異常警告信号を受けてアイドルストップ制御を禁止する請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記異常予知手段は、前記衝撃検出手段による検出値と所定の許容値とに基づいて前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの異常警告信号を出す請求項1又は2に記載の車両制御装置。
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Cited By (1)
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