JP2009167465A - ステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法および酸洗装置 - Google Patents

ステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法および酸洗装置 Download PDF

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裕和 小林
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Abstract

【課題】 ステンレス冷間圧延鋼帯の仕上げ酸洗後の表面肌を銀白色にし、かつ高能率で酸洗することを可能にする。
【解決手段】 ステンレス冷間圧延鋼帯23の酸洗に用いる酸洗装置1は、該鋼帯の通板方向22の上流側から下流側に向かって、中性塩電解槽24、硫酸電解槽25、混酸浸漬槽2、硝酸電解槽26がこの順序で配置される。酸洗装置1を用いてステンレス冷間圧延鋼帯23の酸洗を行う。まず中性塩電解槽24において中性塩水溶液中で中性塩電解処理し、次いで硫酸電解槽25で硫酸電解酸洗した後、混酸浸漬槽2において硝酸とフッ酸とを含む混酸に浸漬して混酸酸洗し、最後に硝酸電解槽26において硝酸水溶液中で硝酸電解にて仕上げ酸洗する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷間圧延したステンレス鋼帯を焼鈍した後、焼鈍で生成された酸化スケールを除去することに用いるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法および酸洗装置に関する。
ステンレス冷間圧延鋼帯は、製鋼、鋳造、熱間圧延および焼鈍酸洗の工程を経た後、さらに所望の厚さになるように冷間圧延して製造される。ステンレス冷間圧延鋼帯は、冷間圧延によって加工硬化するので、冷間圧延後には軟化焼鈍が施される。軟化焼鈍は、光輝焼鈍のような特別な処理を除いて、酸化性雰囲気中で施されるので、焼鈍後のステンレス冷間圧延鋼帯の表面には、酸化スケールが生成される。したがって、焼鈍後のステンレス冷間圧延鋼帯に対しては、生成された酸化スケールを除去するために酸洗が行なわれる。
ステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗では、酸を含む酸洗液に浸漬処理または酸洗液中で電解処理する。この酸洗液を用いる処理では、酸化スケールが生成しているステンレス冷間圧延鋼帯の素地を溶解し、酸化スケールを剥離させる。このような酸洗液を用いてステンレス冷間圧延鋼帯の素地を溶解する方法では、難酸洗性の鋼種の場合、酸洗処理が長時間に及ぶことがあり、ステンレス冷間圧延鋼帯の素地が過度に侵食されて表面性状が悪化するという問題がある。
ステンレス鋼の難酸洗性は、焼鈍を通じて生成されるCr酸化物による。Cr酸化物がステンレス冷間圧延鋼帯の素地の溶解を遅くするので、Cr酸化物を溶解させて酸洗を促進するために、たとえば溶融アルカリ塩中に浸漬するいわゆるソルトバスや中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解が用いられるようになっている。ソルトバスは、450℃以上の温度に加熱溶融されたアルカリ塩を用いるので、取り扱いが難しいという問題がある。それに対して、中性塩電解は、100℃以下の温度で処理することができるので、取り扱いが容易であり、ステンレス冷間圧延鋼帯の素地を侵食する心配がない。このことから、中性塩電解と酸洗液による処理とを併用してステンレス冷間圧延鋼帯を高能率で酸洗することが行われている(たとえば、特許文献1参照)。
図5は、中性塩電解と酸洗液による処理とを併用してステンレス冷間圧延鋼帯を酸洗処理することに用いる一般的な酸洗装置21の構成を簡略化して示す。酸洗装置21は、焼鈍装置の後方に設けられる。ここで、後方とはステンレス冷間圧延鋼帯の通板方向下流側を意味する。
酸洗装置21は、矢符22で示すステンレス冷間圧延鋼帯23の通板方向上流側から下流側に向かって順に設けられる中性塩電解槽24、硫酸電解槽25、硝酸電解槽26および混酸浸漬槽27を含んで構成される。各槽の間には、ステンレス冷間圧延鋼帯23に接するようにリンガーロール28が設けられる。リンガーロール28は、ステンレス冷間圧延鋼帯23の表面上の薬液を拭って次槽へ持ち込まないようにするために設けられる。
冷間圧延後に焼鈍されたステンレス冷間圧延鋼帯は、冷却帯を経た後に中性塩電解槽24へと搬送され装入される。中性塩電解槽24には、中性塩水溶液が貯留される。中性塩水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、予め中性塩電解槽24の中に設けられた電極との間で通電し、中性塩電解処理が行なわれる。
硫酸電解槽25には、硫酸水溶液が貯留される。硫酸水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、予め硫酸電解槽25の中に設けられた電極との間で通電し、硫酸電解酸洗が行なわれる。
硝酸電解槽26には、硝酸水溶液が貯留される。硝酸水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、予め硝酸電解槽26の中に設けられた電極との間で通電し、硝酸電解酸洗が行なわれる。
酸洗装置21の最後尾に設けられる混酸浸漬槽27には、硝酸とフッ酸とを含む酸洗液が貯留される。この硝酸とフッ酸とを含む酸洗液を、ここでは混酸と呼ぶ。混酸の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23は、混酸により酸洗される。
中性塩電解と酸洗液による処理とを併用することによって、高能率で酸洗することが可能になる。製品化直前の最終段階の酸洗である仕上げ酸洗を混酸に浸漬して行なう場合、仕上げ酸洗後に得られるステンレス冷間圧延鋼帯の表面性状は、つや消し状態の白っぽい表面肌になる。白っぽい表面肌のステンレス冷間圧延鋼帯は、広汎な用途で受け入れられているが、用途によっては金属光沢を呈する銀白色の表面肌を有するステンレス冷間圧延鋼帯が求められることがある。
特開平11−158699号公報
図5に示すような酸洗装置21で銀白色の表面肌を有するステンレス冷間圧延鋼帯を得るには、最後の混酸酸洗を省略してその前の硝酸電解酸洗で仕上げを行う。しかしながら、混酸酸洗は酸化スケールの除去能力に優れるので、混酸酸洗を省略して硝酸電解酸洗で仕上げると、中性塩電解と酸洗液による処理とを併用していても酸洗能力が低下し、ステンレス冷間圧延鋼帯の通板速度を遅くせざるを得ないという問題がある。
本発明の目的は、銀白色の表面肌を有するステンレス冷間圧延鋼帯を得ることができ、かつ高能率で処理することができるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法および酸洗装置を提供することである。
本発明のステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法は、冷間圧延したステンレス鋼帯を焼鈍した後、焼鈍で生成された酸化スケールを除去するために該ステンレス冷間圧延鋼帯を酸洗する方法であって、
中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解を行なった後、硝酸およびフッ酸を含む混酸に浸漬する混酸酸洗を行ない、さらに混酸酸洗後に、硝酸水溶液中で電解処理する硝酸電解酸洗を行なうことを特徴とする。
また、本発明は、硝酸電解酸洗を行なった後のステンレス冷間圧延鋼帯表面の白色度を測定し、白色度の測定値に応じて混酸酸洗における酸洗液への浸漬時間を調整することを特徴とする。
また本発明のステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗装置は、冷間圧延したステンレス鋼帯を焼鈍した後、焼鈍で生成された酸化スケールを除去することに用いるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗装置であって、
中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解槽と、硝酸およびフッ酸を含む混酸に浸漬して酸洗する混酸浸漬槽と、硝酸水溶液中で電解処理する硝酸電解槽と、を備え、ステンレス冷間圧延鋼帯の通板方向上流側から下流側に向かって、中性塩電解槽、混酸浸漬槽、硝酸電解槽をこの順序で配置することを特徴とする。
本発明の酸洗方法によれば、硝酸電解で仕上げ酸洗するので、ステンレス冷間圧延鋼帯の表面肌を銀白色にすることができるとともに、中性塩電解の後であって硝酸電解酸洗の前に混酸酸洗するので、高い酸化スケール除去能力を発揮して高能率酸洗をすることができる。
また本発明によれば、硝酸電解酸洗後のステンレス冷間圧延鋼帯の白色度に応じて混酸酸洗の浸漬時間を調整、特に白色度が大きく表面肌が白っぽくなったとき、混酸酸洗の浸漬時間が短くなるように調整することによって、混酸酸洗の影響を緩和して確実に銀白色の表面肌をしたステンレス冷間圧延鋼帯を得ることができる。
また本発明の酸洗装置によれば、上記の酸洗方法による効果と同様に、銀白色の表面肌の確保と高能率酸洗との両方を実現することができる。
図1は、本発明の一つの実施形態である酸洗装置1の構成を簡略化して示す。酸洗装置1は、先の図5に示す酸洗装置21に類似するので、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。酸洗装置1は、中性塩電解槽24、硫酸電解槽25、混酸浸漬槽2および硝酸電解槽26を備え、特に中性塩電解槽24、混酸浸漬槽2および硝酸電解槽26が、矢符22で示すステンレス冷間圧延鋼帯23の通板方向上流側から下流側に向かって、この順序で配置されることを特徴とする。また、硫酸電解槽25と混酸浸漬槽2との間にリンガーロールを設けるようにしてもよい。
酸洗装置1に備わる各槽24,25,2,26は、いずれもステンレス冷間圧延鋼帯23が入出する部分に開口部が形成された箱状の容器であり、外殻が鋼からなり、その内面が耐薬液性の樹脂で内張りされた構造を有する。電解槽である中性塩電解槽24、硫酸電解槽25および硝酸電解槽26には、通板されるステンレス冷間圧延鋼帯23との間で通電するための電極が設けられる。なお、図1において、ステンレス冷間圧延鋼帯23は、各槽へ水平に入出するが、実際には詳細を後述する混酸浸漬槽2への入出と同様に、槽の入側に設けられるデフレクタロールで進行方向が下方に曲げられて槽へ入り、また槽内に設けられるシンクロールと槽の出側に設けられるデフレクタロールとで上方に曲げられて槽から出る。
酸洗装置1は、焼鈍でステンレス冷間圧延鋼帯に生成された酸化スケールを除去することに用いられる。この酸洗装置1を用いてステンレス冷間圧延鋼帯23を酸洗する方法は、本発明の他の実施形態である。図2は、本発明の他の実施形態であるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法を示す。本実施形態での酸洗方法の特徴は、酸洗装置1における各槽の配置順序に従って、以下の順で処理することにある。
スタートでは、焼鈍したステンレス冷間圧延鋼帯23が酸洗を開始し得る状態にある。まずステップa1では、中性塩電解槽24にて中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解を行なう。ステップa2では、硫酸電解槽25にて硫酸水溶液中で電解処理する硫酸電解酸洗を行う。ステップa3では、混酸浸漬槽2にて混酸に浸漬する混酸酸洗を行なう。最後にステップa4では、硝酸電解槽26にて硝酸水溶液中で電解処理する硝酸電解酸洗を行なう。
以下、各ステップにおいて実施する処理ごとに説明する。
中性塩電解:中性塩電解槽24には、中性塩水溶液が貯留される。中性塩としては、たとえば硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硝酸ナトリウムなどがあげられる。これらの中性塩の中でも硫酸ナトリウムが好適に用いられる。中性塩水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、中性塩電解槽24の中に設けられる電極との間で通電し、中性塩電解処理が行なわれる。この中性塩電解によって、焼鈍のときにステンレス冷間圧延鋼帯23の表面に生成されたCr酸化物を溶解し、次段階の酸洗液による処理での酸化スケールの剥離除去を容易にする。中性塩の濃度、電流値および液温については特に限定しない。これらの条件は、酸洗対象とするステンレス冷間圧延鋼帯23の鋼種および前処理である焼鈍にて生成された酸化スケールの程度に応じて適宜設定される。
硫酸電解酸洗:硫酸電解槽25には、硫酸水溶液が貯留される。硫酸水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、硫酸電解槽25の中に設けられる電極との間で通電し、硫酸電解酸洗が行なわれる。硫酸濃度、電流値および液温については特に限定しない。中性塩電解におけるのと同様にして適宜設定される。この硫酸電解酸洗は、必須の工程ではない。しかし、硫酸電解酸洗は、Cr系ステンレス鋼の酸洗において特に優れた酸化スケール除去能力を発揮するので、Cr系ステンレス鋼の酸洗能率向上のために実施される。
混酸酸洗:混酸浸漬槽2には、硝酸とフッ酸とを含む混酸が貯留される。混酸の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23は、混酸により酸洗される。硝酸濃度、フッ酸濃度、液温および浸漬時間については特に限定しない。中性塩電解におけるのと同様にして適宜設定される。混酸酸洗は、ステンレス鋼の鋼種系を問わず優れた酸化スケール除去能力を発揮するので、酸洗能力を向上するために必須の工程である。混酸酸洗は、中性塩電解にてCr酸化物を溶解した後に実施しなければ、効果的に酸化スケールを除去することができない。しかし、硝酸電解酸洗の後に混酸酸洗すると、ステンレス冷間圧延鋼帯23が白っぽい表面肌になり、所望の銀白色の表面肌を得ることができない。したがって、中性塩電解の後であって硝酸電解酸洗の前に、混酸酸洗を実施することが必要である。なお、混酸酸洗と硫酸電解酸洗との実施順序は先後を問わない。
硝酸電解酸洗:硝酸電解槽26には、硝酸水溶液が貯留される。硝酸水溶液の中を通過するステンレス冷間圧延鋼帯23と、硝酸電解槽26の中に設けられる電極との間で通電し、硝酸電解酸洗が行なわれる。硝酸濃度、電流値および液温については特に限定しない。中性塩電解におけるのと同様にして適宜設定される。銀白色の表面肌を有するステンレス冷間圧延鋼帯23を得るためには、硝酸電解酸洗を最後に実施、すなわち仕上げ酸洗として実施することが必要である。仕上げ酸洗として硝酸電解酸洗することによってステンレス冷間圧延鋼帯の表面肌を銀白色にすることができ、中性塩電解の後であって硝酸電解酸洗の前に混酸酸洗することによって酸洗能力を向上することができる。
図3は、本発明のさらに他の実施形態であるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法を示す。以下、本実施形態での酸洗方法について説明する。スタートの状態およびステップb1からステップb4は、図2に示す酸洗方法でのスタートの状態およびステップa1〜a4と同じなので説明を省略する。
ステップb5では、硝酸電解酸洗を行なった後のステンレス冷間圧延鋼帯23の白色度(W)を、硝酸電解槽26の出側で測定する。白色度は、たとえばデジタル式光電反射率計(型式TC−6D:有限会社東京電色製)で測定することができる。ステップb6では、測定した白色度(W)と、予め定める白色度基準値(Ws)との差(ΔW)を演算する。ステップb7では、ΔWが0以下であるか否かを判定する。ΔWが0以下であるときステップb8へ進み、ΔWが0より大きいときステップb9へ進む。
ΔWが0より大きい場合、WsよりもWの方が大きく、ステンレス冷間圧延鋼帯23が基準として定めた肌よりも白っぽい表面肌に酸洗されていることになる。この場合、ステップb9でステンレス冷間圧延鋼帯23を混酸へ浸漬する時間が短くなるように調整し、ステップb3へ戻る。ステンレス冷間圧延鋼帯23の表面肌が基準よりも白っぽいということは、仕上げ酸洗である硝酸電解酸洗の影響よりも、その前に実施した混酸酸洗の影響が強いことを意味する。したがって、混酸への浸漬時間を短くして混酸酸洗の影響を緩和し、硝酸電解による仕上げ酸洗の影響が強くなるようにして銀白色の表面肌が得られるように調整する。
図4は、図3の酸洗方法におけるステンレス冷間圧延鋼帯23の混酸11への浸漬時間を調整する方法を示す。混酸浸漬槽2の中には混酸11が貯留される。また混酸浸漬槽2の中には、3本の第1〜第3シンクロール12,13,14が、その回転軸を矢符22で示すステンレス冷間圧延鋼帯23の通板方向に対して直交するようにして設けられる。第1〜第3シンクロール12,13,14の定常的な位置は、混酸11中に没した状態である。ただし、第1シンクロール12のみは、鉛直方向に移動可能なように設けられ、混酸11中に没した状態と、混酸11から脱した状態とに変化させることができる。
第1〜第3シンクロール12,13,14が定常的位置にあるとき、ステンレス冷間圧延鋼帯23は、入側デフレクタロール15で水平方向から下方に進行方向を曲げられ、第1シンクロール12に接するようにして混酸11中へ浸漬される。その後、ステンレス冷間圧延鋼帯23は、第2および第3シンクロール13,14の下側に接するようにして混酸11中を進行し、第3シンクロール14と出側デフレクタロール16とでその進行方向を上方に曲げられて混酸11から脱する。ステンレス冷間圧延鋼帯23は、出側デフレクタロール16で進行方向をさらに水平方向に曲げられて、次の硝酸電解工程へと進む。第1シンクロール12を定常的位置から上方へ移動させて混酸11から脱した状態、すなわち図4中に仮想線で示す位置へ移動した状態にすると、ステンレス冷間圧延鋼帯23は、入側デフレクタロール15から第1シンクロール12を介することなくいきなり第2シンクロール13に接するようにして混酸11中へ浸漬される。このことによって、ステンレス冷間圧延鋼帯23が、混酸11中に滞在する時間を短くすることができる。
なお、第1シンクロール12だけでなく第2シンクロール13も鉛直方向に移動可能な構成にしてもよい。第2シンクロール13も移動可能な構成にすることによって、ステンレス冷間圧延鋼帯23を混酸11に浸漬する時間の調整幅を一層広くすることが可能になる。逆に、第1シンクロール12を下降させて混酸11中に没した状態に戻すと、ステンレス冷間圧延鋼帯23が、混酸11中に滞在する時間を長くすることができる。図3では記載を省くが、ΔWが0未満であるとき、ステンレス冷間圧延鋼帯23の混酸11への浸漬時間を長くするように調整してステップb3へ戻るようにしてもよい。
WがWs未満の範囲内にあり、かつWsとの差が大きいとき、混酸酸洗の影響が未だ小さく、ステンレス冷間圧延鋼帯23の表面肌が白っぽくなるまでには余裕があるので、ステンレス冷間圧延鋼帯23の混酸11への浸漬時間を長くするように調整することができる。浸漬時間を長くすることによって、混酸酸洗による優れた酸化スケール除去能力を有効に利用することができるので、ステンレス冷間圧延鋼帯23の酸洗装置1内における通板速度を速くして酸洗能率を向上することができる。
ステップb8では、ステンレス冷間圧延鋼帯23の後端部を検出したか否かを判定する。この判定は、たとえば次のようにして行なうことができる。ステンレス冷間圧延鋼帯23の後端部に貫通孔を予めあけておき、硝酸電解槽26の出側でステンレス冷間圧延鋼帯23を光電スイッチで監視する。貫通孔が光電スイッチの設けられた位置を通過するとき、光電スイッチがオンになり後端部の通過を検出することができる。後端部が検出されないとき、ステップb5へ戻って白色度の監視をしながら当該ステンレス冷間圧延鋼帯23について酸洗を継続する。後端部を検出した場合、当該ステンレス冷間圧延鋼帯23が仕上げ酸洗である硝酸電解を終えたことになるので、エンドへ進み酸洗処理が終了する。
(実施例)
以下本発明の実施例について説明する。
本実施例では、表1に示す工程で厚さが0.6mmのステンレス冷間圧延鋼帯を作製して供試材とした。供試材であるステンレス冷間圧延鋼帯の化学組成を表2に示す。
Figure 2009167465
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得られたステンレス冷間圧延鋼帯を、材温950℃で大気焼鈍した後、酸洗試験に供した。酸洗試験に用いた各工程の組み合わせ条件を表3に示す。実施例は、図1に示す酸洗装置1にステンレス冷間圧延鋼帯を通板させることにより酸洗試験した。比較例1では、図5に示す酸洗装置21における最後の混酸浸漬槽27のみをバイパスするようにしてステンレス冷間圧延鋼帯を通板させ、比較例2では、酸洗装置21のすべての槽にステンレス冷間圧延鋼帯を通板させることにより酸洗試験した。
実施例と比較例1とでは、中性塩電解と硝酸電解酸洗との間で混酸酸洗を実施したか否かが異なり、酸洗能力を比較した。実施例と比較例2とでは、混酸酸洗と硝酸電解酸洗との順序が異なり、仕上げ酸洗の相違による表面肌を比較した。中性塩電解の条件を表4に、硫酸電解酸洗の条件を表5に、実施例の混酸酸洗Aの条件を表6に、硝酸電解酸洗の条件を表7に、比較例2の仕上げ酸洗として用いた混酸酸洗Bの条件を表8に示す。
Figure 2009167465
Figure 2009167465
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Figure 2009167465
Figure 2009167465
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酸洗能率の比較は、次のようにして行なった。仕上げ酸洗が硝酸電解酸洗である実施例および比較例1の場合、酸化スケールが完全に除去されており、かつ表面肌が銀白色を呈するとき、すなわち硝酸電解酸洗後に測定した白色度(W)が白色度基準値(Ws)以下を達成するときのステンレス冷間圧延鋼帯の最も速い通板速度を求めた。また、仕上げ酸洗が混酸酸洗である比較例2の場合、酸化スケールが完全に除去されているときのステンレス冷間圧延鋼帯の最も速い通板速度を求めた。このようにして求めた通板速度を相対的に比較し、通板速度が速い場合に酸洗能率が高いと評価した。なお、酸化スケールが除去されているか否かは、仕上げ酸洗後のステンレス冷間圧延鋼帯の両面を目視検査して判定した。仕上げ酸洗後の白色度は、デジタル式光電反射率計(型式TC−6D:有限会社東京電色製)で測定した。銀白色を呈するか否かを白色度で定量評価するについての客観的に統一された基準値は無いが、本実施例では、目視による官能検査と対応させて白色度基準値(Ws)を40とした。仕上げ酸洗後の白色度の測定値(W)が、40以下である場合に銀白色の表面肌であると評価し、40超えの場合に白っぽいと評価した。
酸洗能率と表面肌とについて評価した結果を表9に示す。中性塩電解後に混酸酸洗し、その後硝酸電解で仕上げ酸洗した実施例では、中性塩電解後に混酸酸洗することなく硝酸電解で仕上げ酸洗した比較例1に比べて、通板速度が3倍になり、顕著な酸洗能率向上が認められた。実施例と比較例1とにおけるステンレス冷間圧延鋼帯の表面肌は、いずれも硝酸電解酸洗仕上げなので、銀白色の光沢を有していた。
実施例と、中性塩電解後に硝酸電解酸洗してから混酸酸洗で仕上げた比較例2とを比べると、両者とも通板速度は比較例1の通板速度の3倍で酸洗能率が優れている。しかし、比較例2は混酸酸洗仕上げなので表面肌が白っぽくなり、仕上げ酸洗を硝酸電解で行なった実施例のように銀白色の表面肌を得ることができなかった。
このように、中性塩電解後に混酸酸洗し、仕上げに硝酸電解酸洗することによって、ステンレス冷間圧延鋼帯の表面肌を銀白色にし、かつ高能率で酸洗することが可能になる。
Figure 2009167465
表6に示す実施例の混酸酸洗Aの試験条件では、混酸への浸漬時間を5秒に設定している。この条件は、以下の酸洗試験によって設定した。浸漬時間以外の混酸酸洗条件を表6に示す値とし、混酸への浸漬時間を9秒に設定してステンレス冷間圧延鋼帯23を酸洗装置1に通板した。酸洗装置1の硝酸電解槽26の出側でステンレス冷間圧延鋼帯23の白色度(W)を測定したところ45であった。このWと、白色度基準値(Ws=40)との差(ΔW)が5であり、0よりも大きかったので、混酸への浸漬時間を9秒から5秒へと短くなるように調整した。この浸漬時間を短くする調整は、先の図4に示す方法により行なった。すなわち、混酸浸漬槽2に設けられる第1シンクロール12を鉛直方向上方に移動させ、ステンレス冷間圧延鋼帯23を混酸浸漬槽2内の第2シンクロール13の位置へ装入することによって、混酸11への浸漬時間を短くした。浸漬時間を短くする調整を行った後、硝酸電解槽26の出側でステンレス冷間圧延鋼帯23のWを再度測定したところ40であった。WとWsとの差ΔWが0になり、銀白色の表面肌に仕上げることができたので、浸漬時間を5秒に定めて酸洗試験を実施することにした。
このように、硝酸電解酸洗後のステンレス冷間圧延鋼帯の白色度を測定し、その測定値に応じて混酸への浸漬時間を調整することによって、銀白色の表面肌をしたステンレス冷間圧延鋼帯を確実に得ることができた。
本発明の一つの実施形態である酸洗装置1の構成を簡略化して示す図である。 本発明の他の実施形態であるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態であるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法を示すフローチャートである。 図3の酸洗方法におけるステンレス冷間圧延鋼帯23の混酸11への浸漬時間を調整する方法を示す図である。 中性塩電解と酸洗液による処理とを併用してステンレス冷間圧延鋼帯を酸洗処理することに用いる一般的な酸洗装置21の構成を簡略化して示す図である。
符号の説明
1,21 酸洗装置
2,27 混酸浸漬槽
11 混酸
12,13,14 シンクロール
23 ステンレス冷間圧延鋼帯
24 中性塩電解槽
25 硫酸電解槽
26 硝酸電解槽

Claims (3)

  1. 冷間圧延したステンレス鋼帯を焼鈍した後、焼鈍で生成された酸化スケールを除去するために該ステンレス冷間圧延鋼帯を酸洗する方法であって、
    中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解を行ない、
    中性塩電解後に硝酸およびフッ酸を含む混酸に浸漬する混酸酸洗を行ない、
    混酸酸洗後に硝酸水溶液中で電解処理する硝酸電解酸洗を行なうことを特徴とするステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法。
  2. 硝酸電解酸洗を行なった後のステンレス冷間圧延鋼帯表面の白色度を測定し、
    白色度の測定値に応じて混酸酸洗における酸洗液への浸漬時間を調整することを特徴とする請求項1記載のステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗方法。
  3. 冷間圧延したステンレス鋼帯を焼鈍した後、焼鈍で生成された酸化スケールを除去することに用いるステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗装置であって、
    中性塩水溶液中で電解処理する中性塩電解槽と、
    硝酸およびフッ酸を含む混酸に浸漬して酸洗する混酸浸漬槽と、
    硝酸水溶液中で電解処理する硝酸電解槽と、を備え、
    ステンレス冷間圧延鋼帯の通板方向上流側から下流側に向かって、中性塩電解槽、混酸浸漬槽、硝酸電解槽をこの順序で配置することを特徴とするステンレス冷間圧延鋼帯の酸洗装置。
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