JP2009165773A - ストラップ及びバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮時の操作性が優れ、かつ片手で伸縮操作できるストラップを提供する。
【解決手段】外枠4aと、外枠4aの内側に配設された中軸4bとを備え、中軸4bを挟んで挿通口4c、4dが併設されたコキ4と、一端側及び他端側を備え、他端側がコキ4の中軸4bに止着され、一端側と他端側の間の折返し部で折り返され、かつ折返し部と一端側の間で挿通口に挿通されたストラップ本体1と、折返し部と挿通口4dの間でストラップ本体1に取り付けられ、かつストラップ本体1を挿通口4dから引き出す操作片6と、操作片6をストラップ本体1の一端側に固定する、面ファスナ7、8と、を備えることを特徴とする伸縮自在なストラップ20。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッグ、その他の携行品に取り付けられるストラップに関し、特に片手で迅速に伸縮操作できるストラップ及びこのストラップを備えたバッグに関する。
ショルダストラップ(以下、単にストラップということがある)をバッグに取り付けていると、ストラップを肩に掛けてバッグを持ち歩くことができるので、バッグが重い場合に便利であり、また、ユーザが両手を使うことができる。しかし、ストラップを肩に掛けないときには、ストラップがバッグ本体から垂れ下がってしまう。この状態で、手でバッグを持って歩くと、垂れ下がったストラップがものに引掛ってしまうことがある。また、バッグを、地面又は建物、電車の床に一時的に置くときに、ストラップが地面に触れて衛生上好ましくない。さらに、垂れ下がったストラップは、格好が悪い。したがって、ストラップを使用しない場合には、長さを縮めておけばよいが、その操作は手間がかかる。特に、ストラップ付きのバッグを使用する主なユーザであるビジネスマンの多くは、時間に追われていることもあり、ストラップの伸縮操作を煩雑と考えている。
このようなビジネスマンの味方といえるストラップが特許文献1〜3に記載されている。
図11は、特許文献3に開示されているストラップを示しており、(a)はストラップの構造を示す概略図、(b)はストラップが伸長された状態の概略図である。
図11において、ストラップ100は、第1スリット104及び第3スリット105が形成され、その間に画成された中軸103を有する第1ガイド102と、第1ガイド102と対向して移動可能に配置され、第2スリット108及び第4スリット109が形成され、それらの間に画成された中軸107を有する第2ガイド106と、一端が中軸107に連結された単一のストラップ本体101とを備える。ストラップの一端101aが第2ガイド106の中軸107に連結されており、ストラップ本体101が第1ガイド102と第2ガイド106との間に4重に重なって存在する。ストラップ本体101の他端101bは第1ガイド102の第3スリット105、リング111の開口、第1スリット104を通って第2ガイド106に向かい、第2スリット108、第4スリット109を順次通った後、第1ガイド102に向かい、再度、第3スリット105、リング111の開口、第1スリット104を順次通って、最後に第2ガイド106に戻って第2スリット108を通過している。すなわちクリップ110を第2ガイド106から離れる向きに引っ張ると、図11(b)に示すように、第2ガイド106が第1ガイド102に接触するまで第1ガイド102に近づき、ストラップ本体101が引き出される。以上の動作から、ストラップ100は、定滑車(第1ガイド102が相当)と動滑車(第2ガイド106が相当)を組み合わせた機構(以下、滑車機構と称する)に相当する。
図12にストラップ100をバッグ120に取り付けた例を示している。
図12において、ストラップ100のリング111をバッグ120上面の端部近傍または側面の上方に取り付け、クリップ110の代わりに、バックルの雄パーツ112を取り付ける。バックルは雄パーツ112とそれに着脱可能(ロック可能)な雌パーツ113からなり、雌パーツ113は、バッグ120の上面に設けられている。さらに、雌パーツ113と同じもう一つの雌パーツ113’が、リング111が設けられている位置と対向するバッグ120の上面の端部近傍または側面の上方に取り付けられている。図11に示したように、ストラップ本体101が縮んで短く収納されているときは雄パーツ112が雌パーツ113に係合しており、ストラップ本体101を伸長したいときには、雄パーツ112を雌パーツ113から外して、雄パーツ112を引いてストラップ本体101をストラップ100から引き出す。この操作により、第2ガイド106は第1ガイド102の方に接近し、最後に第1ガイド102に接合する。そして、雄パーツ112を今度は雌パーツ113’に係合させると、ストラップ本体101はショルダストラップとなる。ストラップ100を収納するときは、雄パーツ112を雌パーツ113’から外して、第2ガイド106を第1ガイド102から引き離し、そして雄パーツ112を雌パーツ113に係合させればよい。第1ガイド102はバッグにリング111を通じて固定されているために第2ガイド106だけを片手で引くだけで元の長さに縮めることができる。
特開2002−345535号公報 特開2004−65447号公報 特開2005−199002号公報
特許文献3のストラップ100は、以上説明したように、簡単にストラップを伸縮することができる、すぐれものである。
ところが、特許文献3のストラップ100においても、以下のような問題がある。
ストラップ100は、ストラップ本体101が重ねられた状態で伸縮されることにより、伸縮の操作がスムーズに行えない場合がある。すなわち、ストラップ100は、単一のストラップが第1ガイド102と第2ガイド106の間を巻き回された構造を有しており、第1ガイド102と第2ガイド106の間において、ストラップ本体101は二重に積層されている。上述したように、ストラップ100は滑車機構に相当するため、外側に位置するストラップ本体101の単位時間当たりの移動量が内側に位置するストラップ本体101の移動量よりも多い。この状態で、クリップ110(雄パーツ112)を第2ガイド106から離れる向きに引き離すと、積層されたストラップ本体101同士に摩擦力が発生し、引き離し操作への抵抗となる。特に、リング111に挿通されてストラップ本体101が折り返される部分、及び、中軸107のところでストラップ本体101が折り返される部分の摩擦力が大きく、伸縮時のスムーズな操作を阻害する。極端な場合には、内側に位置するストラップ本体101は蛇行してしまい、スリット104に噛み込まれるおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、伸縮時の操作性が優れ、かつ片手で伸縮操作することのできるストラップを提供することを目的とする。また本発明は、片手で伸縮操作することのできるストラップを備えた便利なバッグを提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の伸縮自在なストラップは、ストラップ本体を挿通する挿通口が形成された枠体と、一端側及び他端側を備え、他端側が枠体に止着され、一端側と他端側の間の折返し部で折り返され、かつ折返し部と一端側の間で枠体の挿通口に挿通されたストラップ本体と、折返し部と挿通口の間でストラップ本体に取り付けられ、かつストラップ本体を挿通口から引き出す操作体と、操作体をストラップ本体の一端側に固定する固定手段と、を備えることを特徴とする。
以上の本発明によるストラップは、少なくとも2つの形態を含んでおり、枠体がコキの場合と、サルカンの場合とがある。
枠体がコキである第1の形態として、枠体は、外枠と、外枠の内側に配設された中軸とを備え、中軸を挟んで第1挿通口と第2挿通口が併設された第1コキであり、ストラップ本体の他端側は、中軸に止着され、折返し部と一端側の間において、ストラップ本体は、第1挿通口と第2挿通口を順次挿通され、操作体は、第1挿通口と第2挿通口の間でストラップ本体に取り付けられたものとすることができる。
枠体がサルカンの場合は、本発明によるストラップの第2の形態として、枠体が、サルカンから構成され、ストラップ本体の一端側から他端側までの長さを調節する第2コキが、ストラップ本体の一端側又は他端側に装着されたものとすることができる。
本発明によれば、伸縮時の操作性が優れ、かつ片手で伸縮操作することのできるストラップ、そのようなストラップを備えたバッグを提供することを目的とする。
<第1実施形態>
以下、図1〜図3に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
ストラップ20は、単一のストラップ本体1と、ストラップ本体1の一端側が係止されるサルカン2と、ストラップ本体1が挿通され、かつストラップ本体1の他端側が連結されるコキ4(第1コキ)と、ストラップ本体1が挿通されるサルカン3と、コキ4に挿通されたストラップ本体1か挿通されるサルカン5とから概略構成されている。サルカン2、3は、おのおの金属製又はプラスチック製で、サルカン2は挿通口2aを、サルカン3は挿通口3aを備えている。また、コキ4もまた、金属製又はプラスチック製で、概略ロ字状の外枠4aと、その中心部に中軸4bを形成し、ストラップ本体挿通口(以下、単に挿通口)4c、4dを併設した構造になっている。
ストラップ本体1は、木綿、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等の従来公知の素材から構成することができる。もちろん、本発明は、ストラップ本体1に使用される素材を制限するものでない。ストラップ本体1は単一の素材から構成することができるし、異なる材質から構成することもできる。例えば、肩に掛ける部分を滑りにくい素材で構成し、他の部分は滑りやすい素材で構成する等のバリエーションを有している。
ストラップ本体1は、その一端側にサルカン2の挿通口2aを通って折り返される折返し片1aを有しており、この折返し片1aはストラップ本体1と縫い合わされることにより、ストラップ本体1は一端側でサルカン2に係止される。サルカン2には、ナスカン10(図1(b)では省略)が取り付けられており、このナスカン10は、携行品、典型的にはバッグに取り付けられる。ストラップ本体1のサルカン2が配置される側の近傍であって、折返し片1aが縫い合わされた面と反対側の面には、面ファスナ8が貼り付けられている。面ファスナ8は、後述する面ファスナ7と係合される。
ストラップ本体1は、その他端側にコキ4の挿通口4c、4dを通って折り返される折返し片1bを有しており、この折返し片1bは、ストラップ本体1と縫い合わされる。折返し片1bが縫い合わされた位置よりも前記一端側において、ストラップ本体1はサルカン3に挿通されている。サルカン3には、ナスカン11(図1(b)では省略)が取り付けられており、このナスカン11は、携行品、典型的にはバッグに取り付けられる。
サルカン3に挿通されている箇所よりも前記一端側において、ストラップ本体1は、コキ4の一方の面側から挿通口4cに挿通され、中軸4bに巻き掛けるようにして、他方の面側から挿通口4dに挿通されている。
挿通口4c、4dを通るストラップ本体1はサルカン5の挿通口5aに挿通される。サルカン5は、挿通口4c、4dを順に通るストラップ本体1と中軸4bの間に存在する。挿通口5aを通って折り返される操作片6が、サルカン5に取り付けられている。操作片6の一方の面側には、面ファスナ7が貼り付けられている。
次に、図2を参照して、ストラップ20の動作を説明する。この動作は、伸長状態にあるストラップ20を収縮状態にする例について説明する。なお、図2は、ストラップ20のいくつかの部材は簡略化又は省略している。
図2(a)は、図示しないバッグに取り付けられていることを想定しており、ストラップ20が伸長された状態を示している。この状態において、操作片6(図2では記載省略)をストラップ本体1から離れる向き(矢印で示し、図中では右向き)に引く。そうすると、図1(b)に示すように、サルカン2とサルカン3との直線距離に対して余剰な長さ分のストラップ本体1が、コキ4から引き出される。引き出されるストラップ本体1は、コキ4から一端側に位置する部分である。
サルカン2とサルカン3の間の緩みが無くなると、コキ4からストラップ本体1はそれ以上引き出されなくなる。このとき、ストラップ本体1の2/3程度の長さがコキ4から引き出される。引き出された部分のストラップ本体1は、図1(c)に示したように、サルカン2とサルカン3の間に配置される部分のストラップ本体1と重ねられる。実際には、面ファスナ7、8が備えられているので、これら面ファスナ7、8を係合させることにより、引き出された部分のストラップ本体1は固定される。またこのとき、ストラップ本体1は、見かけ上の長さが、伸長状態の1/3程度になる。
図2を用いた説明から明らかなように、ストラップ20は、ストラップ本体1を引き出す過程で、ストラップ本体1同士が積層される箇所がない。したがって、ストラップ本体1同士の摩擦による負荷がなく、引き出し操作をスムーズに行うことができる。
次に、ストラップ20をバッグ30に適用した例について、図3を参照して説明する。バッグ30は、上面に取っ手31、両側面に取り付け金具32が設けられている。
図3(a)に示すように、ストラップ20のサルカン2、3に取り付けられたナスカン10、11が、バッグ30の側面に設けられた取り付け金具32に止着される。これにより、ストラップ20は、バッグ30に取り付けられる。図3(a)において、ストラップ20は伸長状態となっており、ユーザはストラップ20を肩にかけてバッグ30を携行することができる。
伸長状態のストラップ20を収縮させる動作が、図3(b)から図3(d)にかけて記載されている。
ユーザがストラップ20を収縮させるときには、ユーザは一方の手でバッグ30の取っ手31を持つ。ユーザは他方の手で操作片6を掴み、かつバッグ30から離すように引っ張る。そうすると、サルカン5を介して操作片6が取り付けられているストラップ本体1が、コキ4の挿通口4c、4dから引き出される。ストラップ本体1をそれ以上引き出すことができないところまで操作片6を引っ張ったなら、ユーザは、操作片6をストラップ本体1に貼り付けられた面ファスナ8に位置合わせして、操作片6の裏側に貼り付けられている面ファスナ7を面ファスナ8に係合させる。これで、ストラップ20の収縮操作が完了する。ストラップ20は、バッグ30の幅と同じくらいの長さに折畳まれ、バッグ30に沿って保持されるから、バッグ30をユーザが手で持って移動しても、何かに引っ掛かることがなく、また、地面に触れることもない。
ストラップ20を伸長させるときは、ユーザは、バッグ30の取っ手31を一方の手で持ったまま、他方の手で操作片6をバッグ30から離すように引っ張って、面ファスナ7と面ファスナ8の係合を解く。ついで、ユーザは、バッグ30に近い側にあるストラップ本体1を、バッグ30から離すように引き出す(図3(e))。これ以上引き出せない位置までストラップ本体1を引き出すことにより、ストラップ本体1は伸長状態となる。
以上の通りであり、バッグ30に取り付けられたストラップ20は、操作片6を片手で操作することにより、ストラップ本体1の伸縮を行うことができる。しかも、ストラップ20の場合は、ストラップ本体1同士の摩擦が生じない。つまり、従来のストラップ100は、積層されたストラップ本体101同士に摩擦力が発生する構造ゆえ、ベルト101の表面が、低摩擦(滑りの良いもの)である必要があり、これはショルダストラップとしては、肩からずり落ちやすいという、致命的欠陥を生む。これに対して、本発明によるストラップ20は、ストラップ本体1同士に摩擦が発生しない構造ゆえ、ストラップ本体1の素材に滑りの悪い素材を用いることができる。また、ストラップ20の場合、コキ4へのストラップ本体1の噛み込みの問題は生じないので、ストラップ20の伸縮操作をスムーズに行うことができる。
また、ストラップ20は、既存のストラップに対して面ファスナ8、サルカン5及び面ファスナ7が貼り付けられた操作片6を取り付けるだけで容易に作製できるとともに、コストもかからない。
本実施形態によるバッグは、ストラップが必要なときだけ、バッグ本体からショルダストラップを瞬時に且つ十分な長さで引出すことができる。ストラップが不要なときには、ストラップをきわめて容易にバッグ上に折りたたんだ状態に戻すことができる。しかも、この操作が片手だけでできるので、バッグを持ったままでストラップの伸縮操作を行うことができる。本発明のストラップは、ブリーフケース、スポーツバッグ、 スーツケース、ガーメントバッグ、ハンドバッグ、ナップサック、トートバッグ、楽器ケース、釣具ケースなどのストラップを使用し得る各種のバッグに適用できる。
<第2実施形態>
ユーザは、自分の体格に応じてコキ4の位置を調整することにより、ストラップ20の長さを調整することができる。この調整された長さを維持するために、ストラップ40は、図4に示すように、サルカン12を設けることができる。サルカン12は、コキ4とサルカン3の間に配設され二重に重ねられているストラップ本体1が挿通される。サルカン12に挿通されたストラップ本体1は、重ねられた状態でサルカン12により挟持されているため、コキ4とサルカン3の間の長さが固定される。
<第3実施形態>
以上のストラップ20は、コキ4が一つだけ設けられていたが、図5に示すストラップ50のように、コキ13(第2コキ)をもう一つ設けることができる。コキ13は、ストラップ本体1の前記一端側に設けられている。コキ13は、コキ4と同様に、概略ロ字状の外枠13aと、その中心部に中軸13bを備え、挿通口13c、13dを併設した構造になっている。これにより、ストラップの長さを使用者の好みの長さに調節するために、ストラップ本体1のサルカン2に対する折り返し位置を調整した後に、コキ13の位置を調整することにより、ストラップ50を縮めたときの長さを容易に一定に保つことができる。
<第4実施形態>
ストラップ20が、既存のストラップに対して面ファスナ8、サルカン5及び面ファスナ7が貼り付けられた操作片6を取り付けるだけで、構成されることは前述したとおりであるが、既存のストラップに対して、より取り付けの容易な形態を第4実施形態として説明する。
第4実施形態によるストラップ60を、図6(a)、(b)に示す。ストラップ60は、ストラップ20と同様の構成部分を有しており、その部分には図1と同様の符号を付されている。
ストラップ60は、第1面ファスナ部材14、第2面ファスナ部材15及びストラップ本体調節リング18に特徴を有している。以下、図7をも参照して、ストラップ60について説明する。
第1面ファスナ部材14は、断面がH形の基材14aと、基材14aに貼り付けられた面ファスナ14bとから構成される。基材14aは、面ファスナ14bが貼り付けられた上板部14a1と対向する下板部14a2を備え、上板部14a1と下板部14a2の間に縦壁14a3が設けられており、例えば、樹脂を射出成形して一体的に作製されている。下板部14a2は、幅方向の中心部から外側に向けて、上板部14a1との間隔が狭くなるように傾斜しており、矢印のように形成されている。
第1面ファスナ部材14は、下板部14a2の幅方向の中心をサルカン2の挿通口2aに位置合わせしながら押し込む。下板部14a2は、鳥が羽をたたむようにしてサルカン2の挿通口2aを通過すると、元の形状に復帰する。そうすると、第1面ファスナ部材14は、サルカン2に係止される。
次に、第2面ファスナ部材15は、サルカン状の本体15aと、本体15aに巻き回された操作片16と、操作片16に貼り付けられた面ファスナ17とから構成される。本体15aは、例えば、樹脂を射出成形して一体的に作製されている。本体15aは、その幅方向の一端に係合部15bが設けられている。係合部15bは、突起15b1と突起15b2を備え、突起15b1と突起15b2の係合を解いた状態で、ストラップ本体1の所定位置に着脱することができる。ストラップ本体1に取り付けた後には、突起15b1と突起15b2を係合させて、ストラップ本体1から外れるのを防止する。
ストラップ本体調節リング18は、サルカン状の本体18aと、本体18aの幅方向の一端に設けられた係合部18bと、本体18aから中心部に向かって突出する突起18cとから構成される。係合部18は、係合部15と同様の構造をなしており、突起18b1と突起18b2の係合を解いた状態で、ストラップ本体1の所定位置に着脱することができる。ストラップ本体1に取り付けた後には、突起18cがストラップ本体1を押圧して、ストラップ本体1の動きを拘束する。
例えば、第1面ファスナ部材14、第2面ファスナ部材15及びストラップ本体調節リング18を、既製のストラップに取り付けることにより、本実施形態によるストラップ60を構成することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明による他のストラップ70について、図8、図9に基づいて説明する。ストラップ70の基本的な構成はストラップ50と同様であり、同様の構成部分にはストラップ50と同様の符号を図8、図9に付している。
ストラップ70は、単一のストラップ本体1と、ストラップ本体1の一端側が挿通されるサルカン2と、ストラップ本体1の他端側が連結されるサルカン19と、ストラップ本体1が挿通されるコキ13及びサルカン3とから概略構成されている。サルカン19は、金属製又はプラスチック製であり、挿通口19aを備えている。
ストラップ本体1は、その一端側に、コキ13の挿通口13c、13d及びサルカン2の挿通口2aを通って折り返される折返し片1aを有している。コキ13の概略ロ字状の外枠13aには、面ファスナ9が取り巻くような形で付けられている。面ファスナ9は、後述する面ファスナ7と係合される。
ストラップ本体1は、その他端側に、サルカン3の挿通口3aを通って折り返される折返し片1bを有しており、この折返し片1bは、ストラップ本体1と縫い合わされる。折返し片1bが縫い合わされた位置よりも前記一端側において、ストラップ本体1はサルカン19の挿通口19aに挿通されている。
サルカン3を通ってサルカン19に挿通されるまでの間に位置するストラップ本体1は、サルカン5の挿通口5aに挿通される。挿通口5aを通って折り返される操作片6が、サルカン5に取り付けられている。操作片6の一方の面側には、面ファスナ7が貼り付けられている。
次に、図9を参照して、ストラップ70の動作を説明する。この動作は、伸長状態にあるストラップ70を収縮状態にする例について説明する。なお、図9は、ストラップ70のいくつかの部材は簡略化又は省略している。
図9(a)は、ストラップ70が伸長された状態を示している。この状態において、操作片6(図9では記載省略)をストラップ本体1から離れる向き(矢印で示すように、図中では右向き)に引く。そうすると、図9(b)に示すように、サルカン2とサルカン3との間の直線距離に対して余剰な長さ分のストラップ本体1が、サルカン19から引出される。
サルカン2とサルカン3の間の緩みが無くなると、サルカン19からストラップ本体1はそれ以上引き出されなくなる。このとき、ストラップ本体1の2/3程度の長さがサルカン19から引き出される。引き出された部分のストラップ本体1は、図9(c)に示したように、サルカン2とサルカン3の間に配置される部分のストラップ本体1と重ねられる。このとき面ファスナ7、9を係合させることにより、引き出された部分のストラップ本体1は固定される。またこのとき、ストラップ本体1は、見かけ上の長さが、伸長状態の1/3程度になる。
ストラップ70は、ストラップ20と同様に、操作片6を片手で操作することにより、ストラップ本体1の伸縮を行うことができる。しかも、ストラップ本体1同士の摩擦が生じない上、サルカン19へのストラップ本体1の噛み込みの問題も生じないので、ストラップ70の操作をスムーズに行うことができる。
なお、第1〜第4実施形態に係るストラップ20〜60は、コキ4が取り付けられた長さ調節の可能な従来のストラップに、基本的には操作片6を付加することで簡便な伸縮の機能を追加することを目的に発明がなされた。これに対して第5実施形態に係るストラップ70は、コキ4をサルカン19に置き換えたものである。サルカン19ではストラップ70の長さを調節し、かつその長さを一定に保つ(以下、単に長さを調節する、と総称する)ことができないため、ストラップ70は、コキ13を一端側に装着することにより、ストラップ70の長さを調節することができるようになる。次に説明する第6実施形態も同様である。
<第6実施形態>
次に、本発明による他のストラップ80について、図10に基づいて説明する。ストラップ80の基本的な構成はストラップ70と同様であり、同様の構成部分にはストラップ70と同様の符号を図10に付している。
ストラップ80は、単一のストラップ本体1と、ストラップ本体1の一端側が係止されるサルカン2と、ストラップ本体1の他端側が連結されるサルカン19と、ストラップ本体1が挿通されるサルカン3とから概略構成されている。
ストラップ本体1は、その一端側に、サルカン2の挿通口2aを通って折り返される折返し片1aを有しており、この折返し片1aはストラップ本体1と縫い合わされることにより、ストラップ本体1の他端側がサルカン2に係止される。ストラップ本体1には、面ファスナ8が貼り付けられている。面ファスナ8は、後述する面ファスナ7と係合される。
ストラップ本体1は、その他端側に、サルカン3の挿通口3aを通って折り返される折返し片1bを有しており、この折返し片1bは、ストラップ本体1と縫い合わされる。折返し片1aの先端は、サルカン19に係止され、かつ折返し片1bが縫い合わされた位置よりも他端部側において、ストラップ本体1はサルカン19の挿通口19aに挿通されている。
サルカン3を通ってサルカン19に挿通されるまでの間に位置するストラップ本体1に、コキ22(第2コキ)が取り付けられている。コキ22は概略ロ字状の外枠22aと、その中心部に中軸22bを形成し、挿通口22c、22dを併設した構造になっている。ストラップ本体1は一方の面側から挿通口22cに挿通され、中軸22bに巻き掛けられるようにして、他方の面側から挿通口22dに挿通される。さらに、ストラップ本体1は、サルカン19の挿通口19aを通過して、挿通口22dに前記一方の面側から挿通されている。
コキ22の外枠22aには操作片6が取り付けられており、操作片6の一方の面側には、面ファスナ7が貼り付けられている。
ストラップ80は、図10において、操作片6を図中の左側に引っ張ることにより、短くすることができる。また、その状態から、操作片6を図中の右側に引っ張ることにより、長くすることができる。
ストラップ80は、ストラップ70と同様に、操作片6を片手で操作することにより、ストラップ本体1の伸縮を行うことができる。しかも、ストラップ本体1同士の摩擦が生じたとしても、コキ22の挿通口22dの内部における一箇所のみであり、かつコキ22へのストラップ本体1の噛み込みの問題は生じないので、ストラップ80の操作をスムーズに行うことができる。また、ストラップ80もまた、既存のストラップに対して面ファスナ8、面ファスナ7が貼り付けられた操作片6を取り付けるだけで、構成することができる利便性がある。
さらにストラップ80は、面ファスナ7、8の係合を行わずに手を離した場合でも、一時的にはストラップ本体1が縮められた状態を保つことが可能であり、使用上、伸縮が頻繁に行われるような場合には操作性が向上するという効果を奏する。
以上、本発明による実施形態を説明した。しかし、これらが本発明の範囲を確定するものでなく、以上説明した実施形態に種々の変更を加えることができる。例えば、第1〜第6実施形態では、操作体(操作片6)をストラップ本体1の一端側に固定する固定手段として面ファスナ(7、8)を用いたが、例えばホックを当該固定手段とすることもできるし、その他の固定、固定の解除が片手で容易に行なうことのできる部材を用いることができる。
第1実施形態におけるストラップの構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第1実施形態によるストラップの動作を説明する図である。 第1実施形態によるストラップをバッグに取り付けた状態で伸縮動作する図である。 第2実施形態によるストラップを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第3実施形態によるストラップを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第4実施形態によるストラップを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第4実施形態によるストラップに用いる部材を示す図であって、(a)は第2面ファスナ部材、(b)は第1面ファスナ部材、(c)はストラップ本体調節リング、である。 第5実施形態によるストラップを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第5実施形態によるストラップの動作を説明する図である。 第6実施形態によるストラップを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 特許文献3に記載されたストラップを示す断面図である。 特許文献3に記載されたストラップをバッグに取り付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
20,40,50,60,70,80…ストラップ
1…ストラップ本体、
4,13,22…コキ、4a,13a,22a…外枠、4b,13b,22b…中軸、4c,13c,22c…挿通口、4d,13d,22d…挿通口、
5,19…サルカン、5a,19a…挿通口
6,16…操作片
7,8,9,17…面ファスナ
14,15…面ファスナ部材、14a…基材、14a1…上板部、14a2…下板部、14a3…縦壁、14b…面ファスナ、15…面ファスナ部材、15a,18a…サルカン本体、15b,18b…係合部、15b1,15b2,18b1,18b2,18c…突起
18…ストラップ本体調節リング
30…バッグ

Claims (3)

  1. ストラップ本体を挿通する挿通口が形成された枠体と、
    一端側及び他端側を備え、前記他端側が前記枠体に止着され、前記一端側と前記他端側の間の折返し部で折り返され、かつ前記折返し部と前記一端側の間で前記挿通口に挿通されたストラップ本体と、
    前記折返し部と前記挿通口の間で前記ストラップ本体に取り付けられ、かつ前記ストラップ本体を前記挿通口から引き出す操作体と、
    前記操作体を前記ストラップ本体の前記一端側に固定する固定手段と、
    を備えることを特徴とする伸縮自在なストラップ。
  2. 前記枠体は、外枠と、前記外枠の内側に配設された中軸とを備え、前記中軸を挟んで第1挿通口と第2挿通口が併設された第1コキであり、
    前記ストラップ本体の前記他端側は、前記中軸に止着され、
    前記折返し部と前記一端側の間において、前記ストラップ本体は、前記第1挿通口と前記第2挿通口を順次挿通され、
    前記操作体は、前記第1挿通口と前記第2挿通口の間で前記ストラップ本体に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のストラップ。
  3. 前記枠体が、サルカンから構成され、
    前記ストラップ本体の前記一端側から前記他端側までの長さを調節する第2コキが、前記ストラップ本体の前記一端側又は前記他端側に装着されることを特徴とする請求項1に記載のストラップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3169718U (ja) * 2011-06-03 2011-08-11 アルティザン・アンド・アーティスト株式会社 クイックアジャストストラップ
JP2014008172A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Ado:Kk ストラップ及びショルダーバッグ
JP2015077252A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 株式会社アド ストラップ並びにそのストラップが取り付けられたショルダーバッグ及びリュックサック
JP7450263B2 (ja) 2020-08-21 2024-03-15 株式会社吉田 ストラップ

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