JP3169718U - クイックアジャストストラップ - Google Patents

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直 森本
直 森本
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Abstract

【課題】、簡単な操作で自在にその必要長さを変えることができるクイックアジャストストラップを提供する。【解決手段】ストラップ本体1に、可動係止カン2、ストラップ接続カン3、ストラップ取付カン4及び操作カン9をそれぞれ付設してストラップ本体1が二重となるループ部8を形成し、前記D字型操作カン9を上方向又は下方向に引っ張ることによって当該ループ部8の大きさを自在に調節し、必要長さを調整することができるようにした。【選択図】図1

Description

本考案はカメラや各種バッグ類、あるいはギター等の楽器用ケースを携行するとき又は楽器類を吊下げて演奏するとき等に用いて好適なストラップに係り、特にきわめて簡単な操作で必要長さを自在に調整できるようにしたクイックアジャストストラップに関する。
たとえば、カメラや各種バッグ類、あるいはギター等の楽器用ケース等を携行する場合、当該対象物をストラップで肩や首から吊り下げることが行なわれている。このストラップによる携行方法によれば、カメラ等対象物を常に手で保持する必要がなくなり、カメラ等対象物を操作する時以外は両手が自由となる。また、重量のあるカメラ等対象物の場合、携行による身体への負担を軽減することができる。
これらの携行時に用いられるストラップは伸縮調節機能こそ有しているが、必要長さを調節するには一度カメラ等の携行を解き、両手で操作する必要があり、安定した場所に置いた状態で前記操作をしなければ、カメラ等を落下させる危険もあった。また、操作に手間が掛かることから一瞬の出来事の撮影を望む者にとってはシャッターチャンスを逃す一因ともなっていた。
伸縮調節機能を持ったストラップとして、下記特許文献1に、単一のストラップ本体1と、当該ストラップ本体1の一端側が係止されるサルカン2と、ストラップ本体1が挿通され、かつストラップ本体1の多端側が連結されるコキ4と、ストラップ本体1が挿通されるサルカン3と、コキ4に挿通されたストラップ本体1が挿通されるサルカン5と、このサルカン5の挿通口を通って折り返される操作片6とから概略構成されるストラップが開示されている。
この特許文献1に示されたストラップによった場合、伸長状態にあるストラップ20を収縮状態にする場合は、操作片6をストラップ本体1から遠ざかる方向に引くことにより、サルカン2とサルカン3との直線距離に対して余剰な長さ分のストラップ本体1がコキ4から引き出され、操作片6の裏面に取付けてある面ファスナ7を、ストラップ本体1の一端側に設けてある面ファスナ8に係合させることによって引き出されたストラップ本体1の余長部分が固定されるようになっている。
また、収縮状態のストラップを伸長させるには、一方の手でバッグの取っ手を持ち、他方の手で操作片6をバッグから離すように引っ張って面ファスナ7と面ファスナ8の係合を解き、ストラップ本体1をバッグから離すように引き出すことによりなされる。
特開2009−165773号公報
上記したように、特許文献1に示されたストラップ構造によった場合は、操作片を引くことによって収縮させることができ、ストラップ本体を引っ張ることによって伸長させることができ、伸長時、収縮時の操作性が確かに改善される。
しかしながら、上記ストラップ構造は、ストラップ本体の必要長さを自在に調整できるものではなかった。すなわち、ストラップを収縮させるため操作片を引っ張って引き出したストラップの余長部は面ファスナー同士の係着により固定させるものであるから、所定長さでしか調節することができず、使用者の意思で身体に合わせ自在に必要長さを変えることは不可能であった。
そこで、本考案は上記した従来技術の問題点を解決し、簡単な操作で自在にその必要長さを変えることができ、且つ調節した長さを固定状態に保持できるクイックアジャストストラップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本考案の構成を詳述すれば、請求項1に係る考案は、ストラップ本体に、可動係止カン、ストラップ接続カン、ストラップ取付カン及び操作カンをそれぞれ付設してストラップ本体が二重となるループ部を形成し、前記操作カンを上方向又は下方向に引っ張ることによって当該ループ部の大きさを自在に調節し、ストラップ本体の必要長さを調整することができるようしたことを特徴とするクイックアジャストストラップである。
また、請求項2に係る考案は、必要長さを調整できるようにしたストラップにおいて、ストラップ本体の一端部を、可動係止カンを挿通させてからストラップ接続カンを通して折り返し、当該折り返された一端部を、前記可動係止カンを再度挿通させてから、ストラップ取付カンを通し、さらに前記ストラップ接続カンを通して折り返すことによってループ部を形成すると共に、当該折り返された一端部を、操作カンの軸部を通してから折り返し、当該操作カンと前記ストラップ接続カンの中間部分で三重となった部分を固定手段で止め付けたことを特徴とするクイックアジャストストラップである。
上記したように、本考案は、ストラップ本体に、可動係止カン、ストラップ接続カン、ストラップ取付カン及び操作カンをそれぞれ付設してストラップ本体が二重となるループ部を形成してなるものであり、前記操作カンを操作することによって当該ループ部の大きさを変えることができると共に、可動係止カンが当該調節位置を固定状態に保持することができるので、ストラップ本体の必要長さを簡単な操作で素早く自在に調整することができる。
本考案ストラップの吊り下げ対象がカメラの場合は、ストラップの必要長さを身体にフィットするように短くすれば、カメラが邪魔にならず移動が楽になると共に、撮影時には、ワンアクションでストラップを伸長させることができ一瞬のシャッターチャンスでも逃すことがなくなる。
また、必要長さの調節はループ部の大きさによってなされるので、ストラップに従来のような余長部が生ずることが一切なく、当該余長部によって生ずる幾つかの不具合を解消することができる。すなわち、余長部が他の物に引っ掛かったり、挟まれたりする不具合をなくすことができるものである。
さらに、1台のカメラを数人で共用する場合にも、瞬時に各人のベストな位置に調節することができると共に、カメラを背中側に回してストラップを短くし、身体に密着するように調整すれば自転車での移動の際にもカメラが邪魔になるようなことがない。
なお、本考案に係るストラップは、カメラや各種バッグ類以外の吊り下げ対象、たとえばギターや管楽器類を吊下げて演奏する際に使用しても多大な効果を奏するものである。
本考案に係るクイックアジャストストラップの一実施形態を示す斜視図である。 本考案に係るクイックアジャストストラップの一実施形態を示す説明図である。 本考案に係るクイックアジャストストラップをカメラに適用した場合の使用状態を示す説明図である。
以下、本考案の具体的構成を図示の実施形態について詳細に説明する。
図中1はストラップ本体を示し、当該ストラップ本体1は肩や首に掛けたりするときに適する所要の幅を有しており、木綿やナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等従来公知の自然素材または合成素材を用いて製することができる。
2は前記ストラップ本体1の一端部を挿通させる可動係止カン、3は当該可動係止カン2を通ったストラップ本体1の一端部を挿通させるストラップ接続カンである。ストラップ接続カン3を通ったストラップ本体1の一端部は折り返して再度前記可動係止カン2を挿通させる(図2参照)。
4はカメラ等吊下げ対象物5に取付けたベルト6の先端に設けてあるストラップ取付カンであり、可動係止カン2を折り返し通ってきたストラップ本体1の一端部はこのストラップ取付カン4内を通して折り返させる。
なお、前記ベルト6には公知の所謂コキ7が設けてあって、カメラ等吊下げ対象物5に固定できるようになっているが、当該コキ7は本考案の技術的要旨に何ら影響を与えるものではなく、カメラ等吊下げ対象物5に対する固定手段はコキ7以外のものに変更可能であることは勿論である。
ストラップ取付カン4内を通って折り返してきたストラップ本体1の一端部は前記ストラップ接続カン3を通して進入方向へ折り返す。これによって図1及び図2に示すように、1本のストラップ本体1にループ部8が形成されることになる。このループ部8の大きさは可動係止カン2、ストラップ接続カン3及びストラップ取付カン4を通すストラップ本体1の長さに対応して増減する。
次に、9は前記ループ部8の大きさを変えるときに用いる操作カンであり、手指で操作し易いようにD字型にしてある。この操作カン9は前記ストラップ接続カン3を通って進入方向に折り返されてきたストラップ本体1の一端部によってD字型操作カン9の軸部10を巻き込むようにしてストラップ本体1に付設される。
このように、ストラップ本体1の一端部はストラップ接続カン3と操作カン9の軸部10の間を折り返されることによって図2に示すように三重状態となる。
本考案においては、操作カン9とストラップ接続カン3の中間部分で三重となった部分11を止めピン等適宜の固定手段12で止め付けるようにしたものであり、その結果、必要長さの調節に伴ってストラップ本体1に余長部が生ずることがなくなるものである。
すなわち、ストラップ本体1の長さ調節は、可動係止カン2、ストラップ接続カン3及びストラップ取付カン4によって形成されるループ部8の大きさを調整することによってなされるので、ストラップ本体1に余長部が生ずることはなく、当該余長部に伴う諸種の不具合を解消することができるものである。
なお、上記した可動係止カン2、ストラップ接続カン3、ストラップ取付カン4及び操作カン9はいずれも合成樹脂製のものであるが、これを金属製のものに置き換えることができるのは勿論である。
その他図中の13はストラップ本体1の他端部に設けたベルトであり、当該ベルト13にはカメラ等吊下げ対象物5に固定するための所謂コキ14を設けてある。このコキ14は前記同様に本考案の技術的要旨に何ら影響を与えるものではなく、カメラ等吊下げ対象物5に対する固定手段は当該コキ14以外のものに変更可能であることは勿論である。
次に、吊下げ対象物5をカメラとした場合の使用例を図3に基づき説明すれば、先ず、ストラップ本体1を、図3(A)に示すように肩から掛ける。そして、ストラップ本体1の長さを収縮させる必要が生じた場合は、図3(B)に示すように一方の手でカメラ5を持ち、D字型をした操作カン9に他方の手の指を掛ける。
次いで、図3(C)のように操作カン9を手前上方に引っ張り上げる。そうすると、ループ部8が大きくなって、これに比例してストラップ本体1の長さが短くなり、図3(D)のようにカメラ5が身体にフィットする。長さの調節が終わると、可動係止カン2がストラップ接続カン3に近接してストラップ本体1を抑え付けることになるので、調整したストラップ本体1の長さは固定された状態となる(図3)。
なお、ストラップ本体1の必要長さを伸長させる場合は、前記とは逆に、操作カン9に手の指を掛けて下向きに引っ張ると、ループ部8が小さくなり、これに比例してストラップ本体1の長さが長くなる。調整後のストラップ本体1の長さが固定された状態となるのは前記同様である。
1:ストラップ本体
2:可動係止カン
3:ストラップ接続カン
4:ストラップ取付カン
5:吊下げ対象物(カメラ)
6:ベルト6
7:コキ
8:ループ部
9:操作カン
10:軸部
11:三重となった部分
12:固定手段
13:ベルト
14:コキ

Claims (2)

  1. ストラップ本体に、可動係止カン、ストラップ接続カン、ストラップ取付カン及び操作カンをそれぞれ付設してストラップ本体が二重となるループ部を形成し、前記操作カンを上方向又は下方向に引っ張ることによって当該ループ部の大きさを自在に調節し、ストラップ本体の必要長さを調整することができるようしたことを特徴とするクイックアジャストストラップ。
  2. 必要長さを調整できるようにしたストラップにおいて、ストラップ本体の一端部を、可動係止カンを挿通させてからストラップ接続カンを通して折り返し、当該折り返された一端部を、前記可動係止カンを再度挿通させてから、ストラップ取付カンを通し、さらに前記ストラップ接続カンを通して折り返すことによってループ部を形成すると共に、当該折り返された一端部を、操作カンの軸部を通してから折り返し、当該操作カンと前記ストラップ接続カンの中間部分で三重となった部分を固定手段で止め付けたことを特徴とするクイックアジャストストラップ。
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