JP2009165285A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流保護機能と過熱保護機能を兼ね備えた半導体装置において、メインデバイスの過電流と過熱を感度良く検出し、制御回路チップとメインデバイスチップとの間の接続を削減する。
【解決手段】パワー半導体素子(IGBT)を備えた半導体装置101において、パワー半導体素子と同一基板上に形成したパワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗(センス抵抗)Rと、パワー半導体素子の過熱を検出するための電流をセンス抵抗Rに印加する過熱検出用電流生成回路105と、センス抵抗Rに生ずる電圧に対応して過電流または過熱を検出する異常検出回路106と、異常検出回路106の出力信号を入力してパワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路104とを備えることで、制御回路チップ103とメインデバイスチップ102との間の接続を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワー半導体素子を有する半導体装置に関し、特に過熱保護機能と過電流保護機能を有する半導体装置に関するものである。
半導体装置は、MOSFETやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワー半導体素子のメインデバイスと、これらを駆動制御するために各種の補助デバイスを集積した制御回路を組み合わせて、高性能化・多機能化が進められている。特に、信頼性を向上させるために過電流保護機能と過熱保護機能を搭載することが望ましいとされている。
図9は過電流保護機能と過熱保護機能を兼ね備えた従来の半導体装置の構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、半導体装置501は、メインデバイスチップ502と制御回路チップ503から構成される。メインデバイスチップ502は、主電流側と検出電流側でユニットセル数の比がM:1となるように並列接続された主電流側セルQと電流検出側セルQとで構成されたIGBTと、電流検出側セルQに接続されたセンス抵抗Rと、主電流側セルQの近隣に形成されたダイオードD1とで構成される。
制御回路チップ503は、IGBT(QおよびQ)のゲート端子へ送る駆動信号を制御するドライブ制御回路504と、センス抵抗Rに生じるセンス電圧Vの値に応じてIGBTの過電流を検出する過電流検出回路511と、ダイオードD1に定電流を流してダイオードD1の順方向電圧Vの値に応じてIGBTの過熱を検出する過熱検出回路512とで構成される。
このようにすることで、メインデバイスであるIGBTを駆動するドライブ制御回路504は、IGBTの過電流または過熱を検出すると、IGBTのスイッチングを遮断することで、半導体装置501を保護することができる。なお、過熱検出に関しては、IGBTの過熱を検出するためのダイオードD1をメインデバイスチップ502内に配置することで、検出感度を高めている。
また、特許文献1に開示されるように、過熱を検出するために電流検出用セルを利用することもある。この場合は、メインデバイスと同じチップ内に内蔵された2組の電流検出用セルのオン抵抗の温度依存性を利用して、それぞれの電流検出側セルに接続されたセンス抵抗に生じるセンス電圧の比より、過熱が検出される。
特公平7−14063号公報
しかしながら、従来の複数の保護機能を兼ね備えた半導体装置では、制御回路チップとメインデバイスチップとの間に、過電流や過熱の検出信号を受け渡すための接続が複数必要となる。接続数の増加は、例えば、チップ−チップ間ワイヤーの増加であり、各チップ内にワイヤーボンディングパッドの増加も伴う。すなわち、制御回路とメインデバイスをマルチチップで構成された半導体装置では、複数の保護機能の搭載により信頼性が向上する一方で、組立コストのアップや半導体チップの有効面積の減少を招くという問題があった。
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、過電流保護機能と過熱保護機能を兼ね備えた半導体装置において、メインデバイスの過電流と過熱を感度良く検出するとともに、制御回路チップとメインデバイスチップとの間の接続を削減した半導体装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載した半導体装置は、パワー半導体素子と、パワー半導体素子と同一基板上に形成し、パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、パワー半導体素子の過熱を検出するための電流を電流検出抵抗に印加する過熱検出用電流生成回路と、電流検出抵抗に生ずる電圧に対応して過電流または過熱を検出する異常検出回路と、異常検出回路の出力信号を受けてパワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする。
これにより、電流検出抵抗に生ずる電圧をモニターすることで過電流だけでなく過熱も検出することができるため、パワー半導体素子を形成したチップとドライブ制御回路を形成したチップとのワイヤー接続を削減することができる。よって、各チップのワイヤーボンディングパッドも削減することができるため、チップ面積を有効に使うことができる。また、温度センサとなる電流検出抵抗を、パワー半導体素子を形成したチップ内に配置するため、過熱検出感度も良い。
また、請求項2に記載した半導体装置は、パワー半導体素子と、パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、パワー半導体素子と同一基板上に形成し、電流検出抵抗に接続した温度検出抵抗と、パワー半導体素子の過熱を検出するための電流を温度検出抵抗と電流検出抵抗とに印加する過熱検出用電流生成回路と、電流検出抵抗と温度検出抵抗に生ずる電圧の和に対応してパワー半導体素子の過電流または過熱を検出する異常検出回路と、異常検出回路の出力信号を受けてパワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする。
これにより、過熱検出用電流が温度検出抵抗と電流検出抵抗に印加されるため、過熱検出用電流の値が小さくでき、過熱を検出するための回路消費電力を低減することができる。
また、請求項3に記載した半導体装置は、請求項2の半導体装置における温度検出抵抗が、電流検出抵抗と異なる温度依存性を持つことを特徴とする。
温度検出抵抗と異なる作製方法で、温度依存性の小さい電流検出抵抗を形成することにより、過電流の検出レベルの温度依存性を小さくできる。さらに、温度検出抵抗の抵抗値を電流検出抵抗に対して大きく設定することで、過熱検出レベルに関しては温度検出抵抗の温度特性が支配的になり、過熱検出感度を大きく悪化させることはない。
また、請求項4に記載した半導体装置は、請求項1〜3の半導体装置におけるパワー半導体素子が導通している期間が、過熱検出用電流生成回路から印加される電流が遮断されてパワー半導体素子の過電流のみを検出することを特徴とする。
このようにすることで、パワー半導体が導通している期間には、過熱検出用電流の影響を受けることなく過電流を検出することができる。特に、ピーク電流を制御するパワー半導体素子においては、過電流の検出精度が重要となるため、有効である。
また、請求項5に記載した半導体装置は、請求項4の半導体装置における過熱検出用電流生成回路の電流印加期間が、パワー半導体素子が遮断している期間の一部分であることを特徴とする。
このようにすることで、異常検出回路が過熱を検出するために必要な過熱検出用電流印加時間が短い場合に、過熱を検出するための回路消費電力を低減することができる。また、パワー半導体素子が導通し始める時に過熱検出用電流が印加されていると、誤って過電流を検出する可能性があるが、パワー半導体素子が導通し始める直前に過熱検出用電流印加を停止することで誤検出を防ぐことができる。
また、請求項6に記載した半導体装置は、パワー半導体素子と、パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、パワー半導体素子と同一基板上に形成し、パワー半導体素子の温度に対応した電流を電流検出抵抗に印加する過熱検出用電流生成回路と、電流検出抵抗に生ずる電圧に対応して過電流または過熱を検出する異常検出回路と、異常検出回路の出力信号を受けてパワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする。
このようにすることで、ドライブ制御回路と同一基板上に形成される制御回路の構成は簡単になる。また、過熱時のみ電流検出抵抗に電流を印加して過熱を検出することで、過熱を検出するための回路消費電力を低減することができる。
また、請求項7に記載した半導体装置は、請求項6の半導体装置における過熱検出用電流生成回路の電力が、パワー半導体素子の高電位端子から供給されることを特徴とする。
このようにすることで、過熱検出用電流生成回路の電源電圧を、パワー半導体素子が形成されたチップの外部から供給したり、パワー半導体素子が形成されたチップ内で生成したりする必要がなくなる。
また、請求項8に記載した半導体装置は、請求項1〜7の半導体装置における異常検出回路が、電流検出抵抗に生ずる電圧を第1の閾値と比較して過電流を検出する第1の比較器と、電圧を第2の閾値と比較して過熱を検出する第2の比較器と、第1の比較器の出力と第2の比較器の出力を演算処理する異常信号処理回路を備えたことを特徴とする。
このようにすることで、過電流検出信号と過熱検出信号の取扱いを区別し、異なる制御方法で半導体装置を保護することができる。
また、請求項9に記載した半導体装置は、請求項1〜8の半導体装置におけるパワー半導体素子が、主電流素子と電流検出素子とを備えており、電流検出抵抗は電流検出素子のみに接続され、主電流素子とは直接接続されないことを特徴とする。
このようにすることで、過電流検出のためのパワー損失を低減させることが可能となる。また、電流検出抵抗に流れる電流が小さく設定することができるため、電流検出抵抗をパワー半導体素子と同一基板上に形成することが容易になる。
本発明によれば、過電流保護機能と過熱保護機能を兼ね備えるとともに、制御回路とメインデバイスの接続を削減することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は第1の実施形態に係る半導体装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は過熱検出用電流生成回路の構成を示すブロック図、また図3は異常検出回路の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る半導体装置101は、メインデバイスチップ102と制御回路チップ103から構成される。メインデバイスチップ102には、主電流側と検出電流側でユニットセル数の比がM:1となるように並列接続された主電流側セルQと電流検出側セルQとで構成されたIGBTと、電流検出側セルQに接続された電流検出抵抗のセンス抵抗Rとで構成されている。
制御回路チップ103には、ワイヤーを介してメインデバイスチップ102内のIGBT(QおよびQ)のゲート端子へ送る駆動信号を制御するドライブ制御回路104と、ワイヤーを介してメインデバイスチップ102内のセンス抵抗Rに電流を印加する過熱検出用電流生成回路105と、ワイヤーを介してメインデバイスチップ102内のセンス抵抗Rに生じるセンス電圧Vの値に応じて異常を検出する異常検出回路106とで構成されている。
また、過熱検出用電流生成回路105は、図2に示すように、過熱検出用信号に従ってオン/オフするトランジスタQと定電流源107とから構成される。異常検出回路106は、図3に示すように、センス電圧Vと基準電圧Vth1を比較する第1の比較器108と、センス電圧Vと基準電圧Vth2を比較する第2の比較器109と、それらの出力を処理してドライブ制御回路104に異常信号を出力する異常信号処理回路110とから構成される。なお、第1の比較器108はIGBTの過電流を検出して過電流検出信号を出力し、第2の比較器109はIGBTの過熱を検出して過熱検出信号を出力する。
次に、図4に示す第1の実施形態のタイムチャートを用いて、第1の実施形態の動作を説明する。なお、図4では、IGBT(QおよびQ)のコレクタに誘導負荷が接続され、ピーク電流を制限しながら制御を行うスイッチング電源用パワーデバイスを想定している。
は図1で示したドライブ制御回路104の出力信号であり、IGBT(QおよびQ)のゲート電圧である。ゲート信号Vはドライブ制御回路104から周期的に出力されるが、異常検出回路106から異常信号を受けると、ゲート信号の出力を停止し、IGBT(QおよびQ)は遮断される。
ゲート信号VがHighレベルになると、IGBT(QおよびQ)はターンオンしてコレクタ電流Iが流れ始める。コレクタに接続された誘導負荷により、コレクタ電流Iはオン時間に伴い増加する。コレクタ電流Iのうち、電流検出側セルQに分流したセンス電流Iも、オン時間に伴い増加するため、センス電圧Vも増加する。この時、センス電圧Vは、V=R×Iと表される。
センス電圧Vが第1の比較器108で所定の過電流検出レベル(基準電圧Vth1、例えば0.2V)と比較され、V>Vth1となった時に、例えば、I=10Aとなった時に、過電流検出信号が出力される。この出力は異常信号処理回路110に入力され、異常信号処理回路110は次のターンオンサイクルまで異常信号をドライブ制御回路104に出力する。IGBT(QおよびQ)は、次のターンオンサイクルまで遮断される。すなわち、パルス毎に過電流保護によってコレクタ電流Iのピークを制限している。
一方、ゲート信号VがLowレベルになると、過熱検出用電流生成回路105内では、過熱検出用信号が所定の期間だけLowレベルになり、定電流(過熱検出用電流)Iがセンス抵抗Rに印加される。この時、センス電圧Vは、V=R×Iと表される。メインデバイスチップ102に異常な温度上昇が起きると、センス抵抗Rの抵抗値が増加し、センス電圧Vも増加する。センス電圧Vが第2の比較器109で所定の過熱検出レベル(基準電圧Vth2、例えば1.25V)と比較され、V>Vth2となった時に、例えば、メインデバイスチップ102の温度が150℃になった時に、過熱検出信号が出力される。この出力は異常信号処理回路110に入力され、異常信号処理回路110は異常信号をドライブ制御回路104に連続して出力する。IGBT(QおよびQ)は連続して遮断される。すなわち、過熱保護は、過電流保護とは異なり、ラッチモードで停止状態となる。
以上に述べたように、ゲート信号VがHighレベルの期間は過電流を、ゲート信号VがLowレベルの期間は過熱を、センス電圧Vのみモニターすることで検出することができるため、制御回路チップ103とメインデバイスチップ102のワイヤー接続を削減することができる。よって、各チップのワイヤーボンディングパッドも削減することができるため、チップ面積を有効に使うことができる。
また、センス抵抗Rをメインデバイスチップ102内に配置するため、過熱検出感度も良い。
また、過電流保護と過熱保護の検出信号は共にセンス電圧Vで検出するが、各保護に対する検出レベルを変えることで、過電流検出信号と過熱検出信号の取扱いを区別し、異なる制御方法で半導体装置を保護することができる。
また、過熱検出用電流Iの印加期間をゲート信号VがLowレベルの期間の一部分のみとすることで、異常検出回路が過熱を検出するために必要な過熱検出用電流Iの印加時間が短くても良い場合に、過熱を検出するための回路消費電力を低減することができる。さらに、パワー半導体素子が導通し始める時に過熱検出用電流Iが印加されていると、誤って過電流を検出する可能性があるが、パワー半導体素子が導通し始める直前に過熱検出用電流Iの印加を停止することで誤検出を防ぐことができる。
なお、第1の実施形態では、電流検出側セルQを内蔵しているIGBTで説明したが、電流検出側セルQを備えずに、主電流が流れる母線にセンス抵抗Rを挿入し、センス抵抗Rをメインデバイスチップ102内に配置しても本発明と同様の効果を得ることができる。
また、第1の実施形態では、異常検出回路106での過電流検出信号と過熱検出信号の取扱いを区別し、異なる保護方法を示したが、過電流保護も過熱保護も共にラッチモードで停止させるなど、共通の保護動作にしても良い。その際には、過熱検出用電流Iの値を調整することで、第1の比較器108と第2の比較器109を統合することもできる。
また、第1の実施形態では、過熱検出用電流Iの印加期間をゲート信号VがLowレベルの期間の一部分のみとしたが、ゲート信号VがLowレベルの全期間としたり、ゲート信号Vに関係なく設定したりしても良い。
なお、過熱検出用電流生成回路105や異常検出回路106の回路構成は、それぞれ図2や図3に示した構成に限定されるものではない。
なお、異常検出回路106には、過電流や過熱などの誤検出を防ぐためにフィルタ回路などを備えていることが望ましい。
また、第1の実施形態では、メインデバイスチップ102と制御回路チップ103で構成された半導体装置101を示したが、制御回路チップ103はメインデバイスチップ102と同じパッケージ内に配置されていなくても良い。
また、第1の実施形態では、過熱検出用電流生成回路105を制御回路チップ103内に配置しているが、過熱検出用電流生成回路105は、メインデバイスチップ102内に配置されるなど、制御回路チップ103以外に配置されていても、本発明と同様の効果を得ることができる。
また、第1の実施形態では、メインデバイスを制御する回路を半導体チップ内に作製した制御回路チップ103を示したが、制御回路チップ103と同等の機能を持つ制御回路をディスクリート製品で構成しても、本発明と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置について、図5を参照しながら説明する。図5は第2の実施形態に係る半導体装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1と重複する部分には同一の符号を用いており、第2の実施形態では、第1の実施形態に係る半導体装置と同様の説明は繰り返し行わない。第2の実施形態に係る半導体装置において、前述した第1の実施形態に係る半導体装置と異なる点について、具体的に説明する。
図5に示すように、第2の実施形態に係る半導体装置201においては、メインデバイスチップ202内に電流検出側セルQとセンス抵抗Rは備えておらず、センス抵抗RはIGBT(Q)のエミッタに外付け抵抗として接続される。また、センス抵抗RとIGBT(Q)のエミッタとの接続点から、過熱検出用電流生成回路105と異常検出回路106との接続点までの間に、メインデバイスチップ202内に配置された温度検出用抵抗Rが挿入されている。
第2の実施形態に係る半導体装置によると、IGBTの導通時には、コレクタ電流I がセンス抵抗Rに印加され、センス電圧Vは、V=R×Iと表される。一方で、IGBTの遮断時には、過熱検出用電流生成回路105からの過熱検出用電流Iが温度検出用抵抗Rとセンス抵抗Rに印加され、センス電圧Vは、V=(R+R)×Iと表される。すなわち、過熱検出用電流Iの値が小さくてもセンス電圧Vを大きくでき、過熱を検出するための回路消費電力を低減することができる。例えば50Ωのセンス抵抗Rに対して、温度検出用抵抗Rの抵抗値を500kΩと大きく設定することで、過熱検出用電流Iを4桁小さくすることができる。ただし、温度検出用抵抗Rの抵抗値を大きくすることは、過電流の検出速度を遅らすことになるため、過電流の検出感度を考慮して設定する必要がある。
また、温度検出用抵抗Rの抵抗値をセンス抵抗Rに対して大きく設定することで、過熱検出感度は温度検出用抵抗Rの温度特性で支配的となり、抵抗値が温度依存性の小さい抵抗をセンス抵抗Rとして選択できる。これにより、過電流の検出レベルの温度依存性を小さくすることができる。さらには、センス抵抗Rはメインデバイスチップ202内に配置されている必要はないので、第2の実施形態のように、外付け部品としてIGBT(Q)のエミッタに接続することができる。よって、外付けの抵抗で簡単に過電流の検出レベルを変更することができる。
なお、第2の実施形態では、センス抵抗Rを外付け抵抗としたが、メインデバイスチップ202内、または、制御回路チップ203内に配置されていても良い。その場合、温度検出用抵抗Rとは温度特性の異なる抵抗を用いても良い。
また、第2の実施形態では、センス抵抗RをIGBT(Q)のエミッタに直接接続した場合を示したが、メインデバイスチップ202内に電流検出側セルQを配置して、電流検出側セルQのエミッタにセンス抵抗Rを接続しても良い。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置について、図6〜図8を参照しながら説明する。図6は第3の実施形態における半導体装置の全体構成を示すブロック図であり、図7は過熱検出用電流生成回路の構成を示すブロック図、図8は第3の実施形態の動作例を示すタイムチャートである。なお、図1と重複する部分には同一の符号を用いており、第3の実施形態では、第1の実施形態に係る半導体装置と同様の説明は繰り返し行わない。第3の実施形態に係る半導体装置において、前述した第1の実施形態に係る半導体装置と異なる点について、具体的に説明する。
図6に示すように、第3の実施形態に係る半導体装置301においては、過熱検出用電流生成回路305がメインデバイスチップ302内に配置されている。この過熱検出用電流生成回路305は、例えば、図7に示すように、接合型FET(JFET)素子Qと、JFET素子Qのソースに接続されるPNPバイポーラトランジスタQと、JFET素子QのソースとPNPバイポーラトランジスタQのベースとの間に挿入される抵抗Rと、PNPバイポーラトランジスタQのコレクタおよび抵抗Rに接続される抵抗Rから構成される。また、抵抗Rの抵抗値の温度依存性は抵抗Rよりも大きい。
なお、IGBT(QおよびQ)が遮断してコレクタ電圧が上昇しても、JFET素子Qは所定のドレイン電圧値以上でピンチオフするように設計されており、それに伴いソース電圧は所定の値でクランプされる。図7では、ゲート端子をGNDにショートしたノーマリーオン型JFET素子Qを示しており、例えば、50V以上のドレイン電圧が印加されても、ソース電圧は50V以下でクランプされる。JFET素子Qのドレイン端子はIGBT(QおよびQ)のコレクタ端子と接続されており、IGBT(QおよびQ)が遮断してコレクタ電圧が高電位になった時にクランプされたJFET素子Qのソース電圧は、抵抗Rと抵抗Rで分圧される。
温度が上昇すると、抵抗Rと抵抗Rの温度特性の違いにより、分圧比が変化する。また、温度上昇に伴い、PNPバイポーラトランジスタQの閾値電圧(室温で約0.7V)も低下する。これらの温度特性を考慮して抵抗Rと抵抗Rの分圧比を設定することで、所望の温度に達した時に、PNPバイポーラトランジスタQのベース−エミッタ間に閾値電圧以上の電圧差が生じて、センス抵抗Rに流れる電流が急増する。異常検出回路106は、センス電圧Vの急増から過熱を検出する。また、センス抵抗Rは半導体装置内に配置せず、外付け抵抗として電流検出側セルQに接続されている。
第3の実施形態に係る半導体装置によると、過熱検出用電流生成回路305は、メインデバイスチップ302内に配置されており、制御回路チップ303内には、過熱を検出するための回路としてセンス電圧Vを基準電圧と比較するような比較器などがあれば良く、制御回路の構成が簡単になる。または、過熱検出用電流生成回路305からの過熱検出用電流を調整して、過熱と過電流とを検出する比較器を統合することで、制御回路チップ303は従来の汎用品を利用することもできる。
また、第3の実施形態に係る半導体装置によると、センス抵抗Rはメインデバイスチップ302内に配置されている必要はないので、外付け部品として電流検出側セルQに接続することができる。よって、外付け抵抗で簡単に過電流の検出レベルを変更することができる。
また、第3の実施形態に係る半導体装置によると、IGBT(QおよびQ)のコレクタ端子に接続されたJFET素子Qを利用することで、IGBT(QおよびQ)のコレクタ電圧が所定値以上であれば、コレクタ電圧に依存しないクランプ電圧を過熱検出用電流生成回路305内の定電圧源とすることができ、過熱検出用電流生成回路305の電源電圧を、メインデバイスチップ302の外部から供給したり、メインデバイスチップ302内で生成したりする必要がなくなる。さらに、JFET素子Qのクランプ電圧の設定値を低く抑えることで、JFET素子Qのソース端子に接続される回路素子の端子電圧定格を小さくすることができる。
なお、第3の実施形態では、センス抵抗Rを外付け抵抗としたが、メインデバイスチップ302内、または制御回路チップ303内に配置されていても良い。
また、過熱検出用電流生成回路305の回路構成は、図7に示す構成に限定されるものではない。メインデバイスチップ302の過熱時、またはその温度に応じて、センス抵抗Rに電流を流す回路構成にすることで、本発明と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態の過熱検出用電流生成回路305では、JFET素子Qを用いて過熱検出用電流生成回路305の電力を供給しているが、IGBT(QおよびQ)を駆動するためのゲート電圧を利用して過熱検出用電流生成回路305の回路電力を供給するなどの構成にしても良い。
以上のように、第1〜第3の実施形態では、本発明に係る半導体装置において、過熱と過電流をセンス電圧のみで検出する方法について紹介したが、この他にも本発明の主旨を逸脱しない範囲での半導体装置構成を含むことは言うまでもない。
本発明に係る半導体装置は、パワー半導体素子の過電流を検出するセンス電圧のみモニターすることで、同時にパワー半導体素子の過熱を検出することができ、制御回路チップとメインデバイスチップのワイヤー接続を削減して、ワイヤー接続のコスト削減およびチップ面積を有効利用が可能となって、より性能の良い半導体装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る半導体装置の全体構成を示すブロック図 過熱検出用電流生成回路の構成を示すブロック図 異常検出回路の構成を示すブロック図 第1の実施形態の動作を示すタイムチャート 第2の実施形態に係る半導体装置の全体構成を示すブロック図 第3の実施形態に係る半導体装置の全体構成を示すブロック図 過熱検出用電流生成回路の構成を示すブロック図 第3の実施形態の動作を示すタイムチャート 従来の過電流保護機能と過熱保護機能を兼ね備えた半導体装置の構成を示すブロック図
符号の説明
101,201,301,501 半導体装置
102,202,302,502 メインデバイスチップ
103,203,303,503 制御回路チップ
104,504 ドライブ制御回路
105,305 過熱検出用電流生成回路
106 異常検出回路
107 定電流源
108 第1の比較器
109 第2の比較器
110 異常信号処理回路
511 過電流検出回路
512 過熱検出回路

Claims (9)

  1. パワー半導体素子と、前記パワー半導体素子と同一基板上に形成し、前記パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、前記パワー半導体素子の過熱を検出するための電流を前記電流検出抵抗に印加する過熱検出用電流生成回路と、前記電流検出抵抗に生ずる電圧に対応して過電流または過熱を検出する異常検出回路と、前記異常検出回路の出力信号を受けて前記パワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. パワー半導体素子と、前記パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、前記パワー半導体素子と同一基板上に形成し、前記電流検出抵抗に接続した温度検出抵抗と、前記パワー半導体素子の過熱を検出するための電流を前記温度検出抵抗と前記電流検出抵抗とに印加する過熱検出用電流生成回路と、前記電流検出抵抗と前記温度検出抵抗に生ずる電圧の和に対応して前記パワー半導体素子の過電流または過熱を検出する異常検出回路と、前記異常検出回路の出力信号を受けて前記パワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記温度検出抵抗は、前記電流検出抵抗と異なる温度依存性を持つことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記パワー半導体素子が導通している期間は、前記過熱検出用電流生成回路から印加される電流が遮断されて前記パワー半導体素子の過電流のみを検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記過熱検出用電流生成回路の電流印加期間は、前記パワー半導体素子が遮断している期間の一部分であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. パワー半導体素子と、前記パワー半導体素子に流れる電流を検出するための電流検出抵抗と、前記パワー半導体素子と同一基板上に形成し、前記パワー半導体素子の温度に対応した電流を前記電流検出抵抗に印加する過熱検出用電流生成回路と、前記電流検出抵抗に生ずる電圧に対応して過電流または過熱を検出する異常検出回路と、前記異常検出回路の出力信号を受けて前記パワー半導体素子を駆動制御するドライブ制御回路とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  7. 前記過熱検出用電流生成回路の電力は、前記パワー半導体素子の高電位端子から供給されることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記異常検出回路は、前記電流検出抵抗に生ずる電圧を第1の閾値と比較して過電流を検出する第1の比較器と、前記電圧を第2の閾値と比較して過熱を検出する第2の比較器と、前記第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力を演算処理する異常信号処理回路を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記パワー半導体素子は、主電流素子と電流検出素子とを備えており、前記電流検出抵抗は前記電流検出素子のみに接続され、前記主電流素子とは直接接続されないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
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