JP2009164150A - 多層プリント配線板の製造方法および仮止め装置 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法および仮止め装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造の効率化を図ることが可能な多層プリント配線板の製造方法を提供する。
【解決手段】この多層プリント配線板の製造方法は、内層コア材1、外層材2および3を位置決めしながら積層することにより積層体11を形成する工程と、内層コア材1、外層材2および3を仮止めする工程と、内層コア材1、外層材2および3を互いに接着する工程とを備えている。そして、内層コア材1、外層材2および3を仮止めする工程は、積層体11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して窪ませることにより得られる舌片部11aを積層体11に形成し、内層コア材1、外層材2および3を積層体11の舌片部11aで係止する工程を含んでいる。
【選択図】図4

Description

この発明は、多層プリント配線板の製造方法および仮止め装置に関する。
従来、導体回路層や接着絶縁層となる材料シートが複数積層された多層プリント配線板が知られている。以下に、従来の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)の一例を簡単に説明する。なお、以下の説明では、製造される多層プリント配線板が6層構造であるとする。
まず、多層プリント配線板の主材料となる内層コア材(材料シート)および外層材(材料シート)を準備する。なお、内層コア材とは、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)の両面上に回路パターンを形成したものである。その一方、外層材とは、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)の一方の面上に回路パターンを形成し、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)の他方の面上にベタ状の導体層を形成したものである。また、内層コア材および外層材に加えて、それらを互いに接着し、かつ、絶縁するための接着絶縁シート(材料シート)も準備する。
続いて、内層コア材、外層材および接着絶縁シートを位置決めしながら積層する。このときの積層順は、外層材、接着絶縁シート、内層コア材、接着絶縁シートおよび外層材である。このようにして、内層コア材、外層材および接着絶縁シートからなる積層体101(図25参照)を形成する。なお、この工程は、一般的にレイアップと称されているものである。
この後、積層体101(図25参照)の一部を加熱することによって、積層体101の一部において接着絶縁シートを溶融・硬化させ、内層コア材と外層材とが一部で接着された状態にする。すなわち、内層コア材および外層材が仮止めされた状態にする。
次に、図25に示すように、積層プレス機に積層体101をセットした後、その積層体101をプレスする。この際、2つの積層体101を同時にプレスする場合には、図25に示す順番(ステンレス板112、クッション材113、積層体101、クッション材113、積層体101、クッション材113およびステンレス板112)となるように、積層プレス機の熱板111の間に2つの積層体101を配置する。そして、この状態で積層体101に対するプレスを開始することによって、積層体101の全体に対して加熱・加圧を行う。これにより、積層体101の全体にわたって接着絶縁シートが溶融・硬化し、積層体101の全体にわたって内層コア材と外層材とが接着される。この後、積層体101を積層プレス機から取り外すことによって、多層プリント配線板の製造工程の1つである積層工程が終了する。
しかしながら、上記した従来の積層工程では、積層体101に対するプレス時に、内層コア材と外層材との間ですべりが起こる。このため、内層コア材および外層材を位置決めしながら積層したにもかかわらず、内層コア材および外層材の位置がずれてしまう。そして、内層コア材および外層材の位置がずれてしまうと、以下のような不都合が発生する。
すなわち、図26および図27に示すように、本来であれば、内層コア材のランド102および外層材のランド103の各々の中心を一致させたいにもかかわらず(図26参照)、内層コア材および外層材の位置がずれてしまうと、ランド102および103の各々の中心がずれてしまう(図27参照)。このため、図28に示すように、内層コア材と外層材との間で導通をとるためのコンタクトホール(バイアホール)101aを形成する際に、そのコンタクトホール(バイアホール)101aをランド102および103の両方の中心に配置するのが困難になってしまい、いわゆる「層ずれ」と称されている状態となる。したがって、ランド径を極小にすることにより高密度化および高精細化を図る場合において、ランド残り((ランド径−ホール径)/2)が50μmやそれ以下になってしまうような設計を行うと、ひどいときには、ランド切れを起こして信頼性が低下するという不都合が発生する。
そこで、従来では、ピンラミネーション法を用いて、積層体をプレスする方法が提案されている。このピンラミネーション法とは、積層プレス機の熱板にガイドピンを立設するとともに、その熱板のガイドピンが挿入されるガイド孔を積層体に形成し、積層体のガイド孔に熱板のガイドピンを挿入した状態で積層体をプレスするという方法である。なお、ピンラミネーション法を用いる場合には、ステンレス板およびクッション材にもガイド孔を形成する。ところで、ピンラミネーション法に対して、図25に示した方法は、マスラミネーション法と称されている。
上記した従来のピンラミネーション法を用いる場合には、積層体に対するプレス時に、複数の材料シートが固定された状態となるので、複数の材料シートの位置がずれてしまうのを抑制することが可能となる。
また、従来では、仮止め用部材を別途準備し、その仮止め用部材で複数の材料シートを仮止めした後に積層体をプレスするという方法も提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。特許文献1には、仮止め用部材としての針金を別途準備し、その針金で複数の材料シートを仮止めする方法が開示されている。また、特許文献2には、仮止め用部材としてのハトメを別途準備し、そのハトメで複数の材料シートを仮止めする方法が開示されている。
特開昭62−144937号公報 特開平6−244555号公報
しかしながら、上記した従来のピンラミネーション法では、マスラミネーション法と異なり、一度に多数の積層体をセットできないという不都合がある。また、熱板、ステンレス板およびクッション材にガイドピンやガイド孔を設けるための加工が必要であり、汎用性が低下するという不都合もある。さらに、ガイド孔を起点とした亀裂がクッション材に発生しやすくなるので、クッション材の寿命が短くなり、クッション材の交換を頻繁に行う必要があるという不都合もある。また、ガイドピンに接着剤などが付着するため、積層体の取り外しが困難になるとともに、使用後の洗浄が必要になるという不都合もある。これらの結果、多層プリント配線板を効率的に製造するのが困難になるという問題がある。
また、特許文献1では、複数の材料シートを仮止めするための針金が硬い部材であるため、積層体に対するプレス時にクッション材を傷めてしまい、クッション材の交換を頻繁に行う必要があるという不都合がある。さらに、積層体の仮止めされた部分(針金が存在する部分)を除去する必要があるため、その分、工程が増加してしまうという不都合もある。また、特許文献2についても、複数の材料シートを仮止めするためのハトメが硬い部材であるため、積層体に対するプレス時にクッション材を傷めてしまい、クッション材の交換を頻繁に行う必要があるという不都合がある。これらの結果、上記した従来のピンラミネーション法と同様、多層プリント配線板を効率的に製造するのが困難になるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、製造の効率化を図ることが可能な多層プリント配線板の製造方法および仮止め装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による多層プリント配線板の製造方法は、積層された複数の材料シートからなる多層プリント配線板の製造方法であって、複数の材料シートを位置決めしながら積層することにより、複数の材料シートからなる積層体を形成する工程と、積層された複数の材料シートを仮止めする工程と、仮止めされた複数の材料シートを互いに接着する工程とを備えている。そして、積層された複数の材料シートを仮止めする工程は、積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませることにより得られる舌片部を積層体に形成し、その積層体の舌片部で複数の材料シートを係止する工程を含んでいる。なお、材料シートとは、導体回路層や接着絶縁層となるものである。
この第1の局面による多層プリント配線板の製造方法では、上記のように、複数の材料シートを位置決めしながら積層した後に、積層体(複数の材料シートが位置決めされながら積層されたもの)の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませることにより得られる舌片部を積層体に形成することによって、積層体の舌片部で複数の材料シートを係止して仮止めすることができる。このため、積層プレス機により積層体をプレスする(仮止めされた複数の材料シートを互いに接着する)際に、複数の材料シートを位置決めしながら積層したにもかかわらず、複数の材料シートの位置がずれてしまうという不都合が発生するのを抑制することができる。すなわち、従来のように、複数の材料シートの位置がずれてしまうのを抑制するために、ピンラミネーション法を用いて積層体のプレスを行ったり、別途準備した硬い仮止め部材により複数の材料シートを仮止めした状態で積層体のプレスを行ったりする必要がない。したがって、ピンラミネーション法を用いることに起因する不都合や、別途準備した硬い仮止め部材で複数の材料シートを仮止めすることに起因する不都合が発生するのを抑制することができる。その結果、多層プリント配線板の製造を効率的に行うことが可能となる。
上記第1の局面による多層プリント配線板の製造方法において、積層体の舌片部の表面は、平面的に見て、三角形状または四角形状であり、積層体の舌片部の表面の所定辺が、積層体の他の部分の表面に対して接続されているとともに、積層体の舌片部の表面の所定辺以外の辺が、積層体の他の部分の表面から分断されていてもよい。
上記第1の局面による多層プリント配線板の製造方法において、積層体の舌片部の表面は、平面的に見て、U字形状であり、積層体の舌片部の表面の直線状の辺が、積層体の他の部分の表面に対して接続されているとともに、積層体の舌片部の表面の直線状の辺以外の辺が、積層体の他の部分の表面から分断されていてもよい。
上記第1の局面による多層プリント配線板の製造方法において、積層体の舌片部の窪み量は、複数の材料シートのうちの最も薄い材料シートの厚みの半分以上であることが好ましい。このように構成すれば、積層体の舌片部の窪み量が小さ過ぎることに起因して、積層体の舌片部による複数の材料シートの係止が不十分になってしまうという不都合が発生するのを抑制することができる。
上記第1の局面による多層プリント配線板の製造方法において、好ましくは、積層された複数の材料シートを仮止めする工程は、複数の材料シートを係止する舌片部を積層体に形成する際に、積層体の所定部分を加熱しながら加圧することにより、積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませる工程を含んでいる。このように構成すれば、積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませる際に、積層体の所定部分において接着絶縁層が溶融・硬化するので、積層体の舌片部に含まれる複数の材料シートが互いに接着された状態となる。このため、確実に、積層体の舌片部で複数の材料シートを係止することができる。
上記第1の局面による多層プリント配線板の製造方法において、積層された複数の材料シートを仮止めする工程に先立って、積層体の一部を加熱する工程をさらに備えていることが好ましい。このように構成すれば、積層体に舌片部を形成する前に、積層体の一部において接着絶縁層を溶融・硬化させることができる。これにより、積層体に舌片部を形成する前に、複数の材料シートがその一部で互いに接着された状態にすることができ、複数の材料シートの位置がずれてしまうのを抑制することが可能となる。
この発明の第2の局面による仮止め装置は、積層された複数の材料シートからなる多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置であって、互いに嵌合する凹部および凸部をそれぞれ有する一対の金型と、一対の金型を支持するための支持部材と、一対の金型のうちのいずれかを移動させることにより加圧を行うための加圧駆動機構とを備えている。そして、位置決めしながら積層された複数の材料シートからなる積層体を一対の金型の間に配置した状態で加圧し、一対の金型の凹部および凸部で積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませることにより、複数の材料シートを係止して仮止めするための舌片部を積層体に形成するように構成されている。なお、材料シートとは、導体回路層や接着絶縁層となるものである。
この第2の局面による仮止め装置では、上記のように、位置決めしながら積層された複数の材料シートからなる積層体に、複数の材料シートを係止して仮止めするための舌片部を形成することが可能なように構成することによって、積層プレス機により積層体をプレスする(仮止めされた複数の材料シートを互いに接着する)前に積層体に舌片部を形成すれば、積層体に対するプレス時に、複数の材料シートを位置決めしながら積層したにもかかわらず、複数の材料シートの位置がずれてしまうという不都合が発生するのを抑制することができる。すなわち、従来のように、複数の材料シートの位置がずれてしまうのを抑制するために、ピンラミネーション法を用いて積層体のプレスを行ったり、別途準備した硬い仮止め部材により複数の材料シートを仮止めした状態で積層体のプレスを行ったりする必要がない。したがって、ピンラミネーション法を用いることに起因する不都合や、別途準備した硬い仮止め部材で複数の材料シートを仮止めすることに起因する不都合が発生するのを抑制することができる。その結果、多層プリント配線板の製造を効率的に行うことが可能となる。
上記第2の局面による仮止め装置において、一対の金型のうちの一方の金型の凹部の底面は、平面的に見て、三角形状または四角形状であり、一方の金型の凹部の底面の所定辺が、一方の金型の型合わせ面に対して接続されているとともに、一方の金型の凹部の底面の所定辺以外の辺が、一方の金型の型合わせ面から分断されており、一対の金型のうちの他方の金型の凸部は、一方の金型の凹部と嵌合するような形状に形成されていてもよい。このように構成すれば、容易に、平面的に見て三角形状または四角形状の表面を有する舌片部を積層体に形成することができる。
上記第2の局面による仮止め装置において、一対の金型のうちの一方の金型の凹部の底面は、平面的に見て、U字形状であり、一方の金型の凹部の底面の直線状の辺が、一方の金型の型合わせ面に対して接続されているとともに、一方の金型の凹部の底面の直線状の辺以外の辺が、一方の金型の型合わせ面から分断されており、一対の金型のうちの他方の金型の凸部は、一方の金型の凹部と嵌合するような形状に形成されていてもよい。このように構成すれば、容易に、平面的に見てU字形状の表面を有する舌片部を積層体に形成することができる。
上記第2の局面による仮止め装置において、加圧駆動機構は、手動、電動、空気圧および油圧のうちのいずれかの方法で駆動されることが好ましい。
上記第2の局面による仮止め装置において、一対の金型のうちの少なくとも1つを加熱するための加熱機構をさらに備えていることが好ましい。このように構成すれば、一対の金型で積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませる際に、積層体の所定部分を加熱することができる。これにより、一対の金型で積層体の所定部分の表面を積層体の他の部分の表面に対して窪ませる際に、積層体の所定部分(積層体の舌片部が形成される部分)において、接着絶縁層を溶融・硬化させ、複数の材料シートを互いに接着することが可能となる。このため、確実に、積層体の舌片部で複数の材料シートを係止することができる。
上記第2の局面による仮止め装置において、支持部材は、一対の金型を複数個ずつ支持することが可能となっていることが好ましい。このように構成すれば、一度に複数の舌片部を積層体に形成することができる。これにより、複数の舌片部を積層体に形成する場合に、多層プリント配線板の製造を効率的に行うことが可能となる。
以上のように、本発明によれば、製造の効率化を図ることが可能な多層プリント配線板の製造方法および仮止め装置を容易に得ることができる。
(第1実施形態)
図1〜図3および図10は、本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である。図4〜図9は、第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。以下に、図1〜図10を参照して、第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)について説明する。なお、以下の説明では、製造される多層プリント配線板が6層構造であるとする。
この第1実施形態では、まず、図1および図2に示すように、多層プリント配線板の主材料となる内層コア材1、外層材2および3を別個に作製する。また、内層コア材1、外層材2および3に、それぞれ、位置決め用のガイド孔1a、2aおよび3aを形成する。なお、内層コア材1、外層材2および3は、本発明の「材料シート」の一例である。
上記した内層コア材1とは、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)1bの両面上に回路パターン1cおよび1dが形成されたものである。また、外層材2とは、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)2bの一方の面上に回路パターン2cが形成され、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)2bの他方の面上にベタ状の導体層2dが形成されたものである。また、外層材3とは、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)3bの一方の面上に回路パターン3cが形成され、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)3bの他方の面上にベタ状の導体層3dが形成されたものである。
そして、上記のような内層コア材1は、絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)の両面上にベタ状の導体層が積層された両面配線板材料を準備し、その両面配線板材料の両側の導体層をエッチング技術によりパターニングすることによって得られる。その一方、外層材2および3は、両面配線板材料の一方側の導体層をエッチング技術によりパターニングし、両面配線板材料の他方側の導体層をそのままにしておくことによって得られる。
なお、ここで用いる両面配線板材料は、一般的に市販されているものである。そして、両面配線板材料に含まれる絶縁樹脂板(絶縁樹脂フィルム)の構成材料としては、通常、ガラス繊維で強化されたエポキシ、ポリイミド、ポリエステルおよび液晶ポリマーなどが主に用いられている。また、両面配線板材料に含まれる導体層としては、通常、銅箔などが主に用いられている。
続いて、内層コア材1、外層材2および3に加えて、それらを互いに接着し、かつ、絶縁するための接着絶縁シート4をさらに準備する。そして、その接着絶縁シート4にも、位置決め用のガイド孔4aを形成する。なお、接着絶縁シート4は、本発明の「材料シート」の一例である。
この接着絶縁シート4は、プリプレグと称されている半硬化のエポキシ樹脂シート(ガラス繊維で強化されているものも含む)や、半硬化の変成アクリル系接着剤シートと所定の樹脂シート(エポキシやポリイミドなどからなる樹脂シート)とを組み合わせたものなどからなっている。なお、上記した材料シート以外の材料シートを接着絶縁シート4として用いてもよい。
次に、内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4を積層する。このときの積層順は、外層材3、接着絶縁シート4、内層コア材1、接着絶縁シート4および外層材2である。また、この際、内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4のガイド孔1a〜4aに、積層治具板12に立設されたガイドピン12aが挿入されるようにする。これにより、内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4が位置決めされながら積層される。このようにして、内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4からなる積層体11を形成する。
この後、図3に示すように、積層体11の一部(図3中の矢印で指されている部分)に対して、加熱された熱コテ(図示せず)を数秒間当てる。この際、積層体11の熱コテが当てられた一部において、接着絶縁シート4が加熱して溶融・硬化する。これにより、内層コア材1と外層材2および3とが一部で接着された状態となる。なお、ここで行う内層コア材1と外層材2および3との接着は、後述する仮止め装置に積層体11をセットするまでの間に、内層コア材1、外層材2および3が分散したり、内層コア材1、外層材2および3の位置がずれたりしない程度でよい。すなわち、ここでは、内層コア材1と外層材2および3とを本格的に接着する必要はない。
次に、第1実施形態では、仮止め装置を用いて、内層コア材1、外層材2および3を仮止めする。なお、ここで用いる仮止め装置の構造については、後に詳細に説明する。
具体的には、図4に示すように、積層体11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪ませることにより得られる舌片部11aを積層体11に形成し、内層コア材1、外層材2および3を積層体11の舌片部11aで係止する。これにより、内層コア材1、外層材2および3が仮止めされた状態となる。
この際、第1実施形態では、積層体11の舌片部11aの表面が、平面的に見て、四角形状となるようにする。さらに、積層体11の舌片部11aの表面の1つの辺(所定辺)が、積層体11の他の部分の表面に対して接続され、積層体11の舌片部11aの表面の別の辺(所定辺以外の辺)が、積層体11の他の部分の表面から分断された状態となるようにする。この場合には、積層体11の舌片部11aの表面が、積層体11の他の部分の表面に対して斜めに傾斜することになる。
なお、図4に示した舌片部11a以外の形状を有する舌片部11aを積層体11に形成し、その積層体11の舌片部11aによって、内層コア材1、外層材2および3を係止するようにしてもよい。
たとえば、図5に示すように、平面的に見て三角形状の表面を有する舌片部11aを積層体11に形成し、その積層体11の舌片部11aの表面の1つの辺(所定辺)を積層体11の他の部分の表面に対して接続するとともに、積層体11の舌片部11aの表面の別の辺(所定辺以外の辺)を積層体11の他の部分の表面から分断するようにしてもよい。
また、図6に示すように、平面的に見てU字形状の表面を有する舌片部11aを積層体11に形成し、その積層体11の舌片部11aの表面の直線状の辺を積層体11の他の部分の表面に対して接続するとともに、積層体11の舌片部11aの表面の直線状の辺以外の辺を積層体11の他の部分の表面から分断するようにしてもよい。
さらに、図7に示すように、平面的に見て四角形状の表面を有する舌片部11aを積層体11に形成し、その積層体11の舌片部11aの表面の2つの辺(所定辺)を積層体11の他の部分の表面に対して接続するとともに、積層体11の舌片部11aの表面の別の辺(所定辺以外の辺)を積層体11の他の部分の表面から分断するようにしてもよい。
また、第1実施形態では、積層体11の舌片部11aの下方への窪み量を、内層コア材1、外層材2および3のうちの最も薄いものの厚みの半分以上に設定する。このように設定すれば、確実に、内層コア材1、外層材2および3を積層体11の舌片部11aで係止することが可能となる。すなわち、図4〜図7には、積層体11の舌片部11aが下方に大きく窪んだ状態を図示しているが、積層体11の舌片部11aの下方への窪み量が図8に示す程度であってもよい。また、図9に示すように、積層体11の所定部分を直角に折り曲げることにより得られる舌片部11aを積層体11に形成するようにしてもよい。
次に、図10に示すように、積層プレス機に積層体11をセットした後、その積層体11をプレスすることによって、積層体11の全体に対して加熱・加圧を行う。
ここで用いる積層プレス機は、上下方向に移動可能な一対の熱板31と、その一対の熱板31を上下方向に移動させるための駆動系(図示せず)とを少なくとも備えている。なお、必要であれば、減圧するための真空系(図示せず)がさらに備えられた積層プレス機を用いてもよい。
また、一対の熱板31の間には、ステンレス板32およびクッション材33が設けられている。クッション材33としては、シリコンゴム、クラフト紙、テフロン(登録商標)シートおよびポリエチレンフィルムなどを組み合わせたものが一般的である。
そして、2つの積層体11を同時にプレスする場合には、図10に示す順番(ステンレス板32、クッション材33、積層体11、クッション材33、積層体11、クッション材33およびステンレス板32)となるように、一対の熱板31の間に2つの積層体11を配置する。なお、図10には、2つの積層体11を同時にプレスする場合の状態を図示しているが、3つ以上の積層体11を同時にプレスしてもよいし、1つの積層体11のみをプレスするようにしてもよい。
上記のように積層プレス機に積層体11をセットした後、その積層体11に対するプレスを開始すると、積層体11の全体にわたって接着絶縁シート4が溶融・硬化し、積層体11の全体にわたって内層コア材1と外層材2および3とが接着された状態となる。すなわち、内層コア材1と外層材2および3とが本格的に接着される。
最後に、積層体11を積層プレス機から取り外すことによって、多層プリント配線板の製造工程の1つである積層工程が終了する。
なお、第1実施形態では、積層体11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪ませることにより得られる舌片部11aを積層体11に形成し、内層コア材1、外層材2および3を積層体11の舌片部11aで係止して仮止めしているため、積層工程の後に、積層体11の仮止めされた部分(舌片部11aが形成されている部分)を除去する必要はない。
図11は、本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。図12〜図21は、第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部および凸部の形状を説明するための図である。次に、図11〜図21を参照して、第1実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の構造について説明する。
この第1実施形態の仮止め装置は、図11に示すように、小型の打ち抜き金型が装着される装置と同じようなものであって、積層体11に舌片部11a(図4参照)を形成するための下型21および上型22を少なくとも備えている。そして、その下型21および上型22の着脱を行うことが可能なように構成されている。なお、下型21および上型22は、本発明の「金型」の一例である。
下型21の型合わせ面21aには、図12および図13に示すように、積層体11(図11参照)の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪ませるための凹部21bが形成されている。この下型21の凹部21bは、平面的に見て、四角形状の底面を有している。そして、下型21の凹部21bの底面の1つの辺(所定辺)が、下型21の型合わせ面21aに対して接続されているとともに、下型21の凹部21bの底面の別の辺(所定辺以外の辺)が、下型21の型合わせ面21aから分断されている。すなわち、下型21の凹部21bの底面は、下型21の型合わせ面21aに対して斜めに傾斜していることになる。
また、上型22の型合わせ面22aには、図14および図15に示すように、下型21の凹部21b(図12および図13)と共に積層体11(図11参照)の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪ませるための凸部22bが形成されている。この上型22の凸部22bは、下型21の凹部21bと嵌合するような形状に形成されている。
また、図11に示すように、下型21および上型22は、所定のフレーム23の内部に収納されている。そして、フレーム23の内部に収納された下型21および上型22は、それぞれ、ダイセット24および25に支持されている。なお、ダイセット24および25は、本発明の「支持部材」の一例である。
また、上型22を支持する上側のダイセット25は、上型22を上下方向に移動させることにより加圧を行うための加圧駆動機構26に取り付けられている。この加圧駆動機構26にはハンドル27が連結されており、そのハンドル27を手動で回動させることにより、上型22(上側のダイセット25)が上下方向に移動される。
そして、第1実施形態の仮止め装置を用いて積層体11に舌片部11a(図4参照)を形成する場合には、まず、下型21および上型22の間に積層体11を配置する。この状態で、加圧駆動機構26に連結されたハンドル27を所定方向に手動で回動させることにより、上型22(上側のダイセット25)を下方向に移動させて加圧する。これにより、下型21の凹部21bと上型22の凸部22bとが積層体11を挟んで嵌合した状態となり、積層体11の所定部分の表面が積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪む。その結果、積層体11に舌片部11aが形成される。
なお、図5に示した舌片部11aを積層体11に形成する場合には、図16および図17に示すような下型21および上型22を用いればよい。この場合の下型21の凹部21bは、図16に示すように、平面的に見て、三角形状の底面を有している。そして、下型21の凹部21bの底面の1つの辺(所定辺)が、下型21の型合わせ面21aに対して接続されており、下型21の凹部21bの底面の別の辺(所定辺以外の辺)が、下型21の型合わせ面21aから分断されている。また、図17に示すように、上型22の凸部22bは、下型21の凹部21b(図16参照)と嵌合するような形状に形成されている。
また、図6に示した舌片部11aを積層体11に形成する場合には、図18および図19に示すような下型21および上型22を用いればよい。この場合の下型21の凹部21bは、平面的に見て、U字形状の底面を有している。そして、下型21の凹部21bの底面の直線状の辺が、下型21の型合わせ面21aに対して接続されており、下型21の凹部21bの底面の直線状の辺以外の辺が、下型21の型合わせ面21aから分断されている。また、図19に示すように、上型22の凸部22bは、下型21の凹部21b(図18参照)と嵌合するような形状に形成されている。
また、図7に示した舌片部11aを積層体11に形成する場合には、図20および図21に示すような下型21および上型22を用いればよい。この場合の下型21の凹部21bは、平面的に見て、四角形状の底面を有している。そして、下型21の凹部21bの底面の2つの辺(所定辺)が、下型21の型合わせ面21aに対して接続されており、下型21の凹部21bの底面の別の辺(所定辺以外の辺)が、下型21の型合わせ面21aから分断されている。また、図21に示すように、上型22の凸部22bは、下型21の凹部21b(図20参照)と嵌合するような形状に形成されている。
第1実施形態では、上記のように、内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4を位置決めしながら積層した後に、積層体(内層コア材1、外層材2、外層材3および接着絶縁シート4が位置決めされながら積層されたもの)11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して下方に窪ませることにより得られる舌片部11aを積層体11に形成することによって、内層コア材1、外層材2および3を積層体11の舌片部11aで係止して仮止めすることができる。これにより、積層プレス機により積層体11をプレスする(仮止めされた内層コア材1、外層材2および3を互いに接着する)際に、内層コア材1、外層材2および3を位置決めしながら積層したにもかかわらず、内層コア材1、外層材2および3の位置がずれてしまうという不都合が発生するのを抑制することができる。すなわち、従来のように、内層コア材1、外層材2および3の位置がずれるのを抑制するために、ピンラミネーション法を用いて積層体11のプレスを行ったり、内層コア材1、外層材2および3を別途準備した硬い仮止め部材で仮止めした状態で積層体11のプレスを行ったりする必要がない。したがって、ピンラミネーション法を用いることに起因する不都合や、内層コア材1、外層材2および3を別途準備した硬い仮止め部材で仮止めすることに起因する不都合が発生するのを抑制することができる。その結果、多層プリント配線板の製造を効率的に行うことが可能となる。
また、第1実施形態では、上記のように、積層体11に舌片部11aを形成する前に、内層コア材1と外層材2および3とが一部で接着された状態となるようにすることによって、積層体11に舌片部11aを形成する前に、内層コア材1、外層材2および3の位置がずれてしまうのを抑制することができる。
さらに、第1実施形態では、上記のように、積層体11の舌片部11aの下方への窪み量を、内層コア材1、外層材2および3のうちの最も薄いものの厚みの半分以上に設定することによって、積層体11の舌片部11aの下方への窪み量が小さ過ぎることに起因して、積層体11の舌片部11aによる内層コア材1、外層材2および3の係止が不十分になってしまうという不都合が発生するのを抑制することができる。
なお、第1実施形態では、仮止め装置の加圧駆動機構26が手動で駆動されるようにしたが、仮止め装置の加圧駆動機構26が電動で駆動されるようにしてもよいし、空気圧や油圧で駆動されるようにしてもよい。
また、小さい圧力で積層体11に舌片部11aを形成することが可能であれば、仮止め装置の構造が、紙に穴をあけるためのパンチや、紙を綴じるためのステープラなどのようなものであってもよい。
(第2実施形態)
図22は、本発明の第2実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。次に、図22を参照して、第2実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の構造について説明する。
この第2実施形態の仮止め装置は、図22に示すように、上記第1実施形態の仮止め装置(図11参照)の構成において、下型21を加熱するための加熱機構28と、上型22を加熱するための加熱機構29とをさらに備えている。下側の加熱機構28は、下側のダイセット24に取り付けられているとともに、上側の加熱機構29は、上側のダイセット25に取り付けられている。
なお、第2実施形態の仮止め装置のその他の構成は、上記第1実施形態の仮止め装置と同様である。
第2実施形態の仮止め装置では、上記のように、下型21および上型22を加熱するための加熱機構28および29を設けることによって、下型21および上型22で積層体11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して窪ませる際に、下型21および上型22を加熱することができる。これにより、下型21および上型22で積層体11の所定部分の表面を積層体11の他の部分の表面に対して窪ませる際に、積層体11の所定部分(舌片部11a(図4参照)が形成される部分)において、接着絶縁シート4を溶融・硬化させ、内層コア材1、外層材2および3を互いに接着することができる。したがって、積層体11の舌片部11aによる内層コア材1、外層材2および3の係止を確実に行うことができる。
なお、第2実施形態では、下型21および上型22の両方を加熱するようにしたが、下型21および上型22のうちの1つのみを加熱するようにしてもよい。
また、下型21および上型22のうちの少なくとも1つに加熱機構(たとえば、電熱ヒータなど)を内蔵するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図23は、本発明の第3実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。次に、図23を参照して、第3実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の構造について説明する。
この第3実施形態の仮止め装置では、図23に示すように、フレーム43の内部に、任意の数の下型21を支持することが可能なダイセット44と、任意の数の上型22を支持することが可能なダイセット45とが設けられている。すなわち、図23には、下型21および上型22が2つずつ装着された状態を図示しているが、下型21および上型22を3つ以上ずつ装着することもできる。また、下型21および上型22の装着位置も任意に変更可能である。なお、ダイセット44および45は、本発明の「支持部材」の一例である。
また、第3実施形態の仮止め装置では、その加圧駆動機構46が上記第1実施形態の仮止め装置(図11参照)に比べて大型であり、より大きな圧力を生成することが可能となっている。したがって、下型21および上型22が複数個ずつ装着されていたとしても、それに対応することができる。
第3実施形態の仮止め装置では、上記のように、下型21および上型22を複数個ずつ支持することが可能なように構成することによって、舌片部11aが複数設けられた積層体11(図24参照)を得る場合に、一度に複数の舌片部11aを積層体11に形成することができるので、多層プリント配線板の製造を効率的に行うことが可能となる。なお、上記第1実施形態の仮止め装置(図11参照)を用いる場合には、積層体11に形成する舌片部11aの個数分だけプレスを行う必要がある。
また、第3実施形態の仮止め装置では、上記のように、下型21および上型22の装着位置や装着個数を任意に変更することが可能なように構成することによって、積層体11のサイズや積層条件が変化したとしても、汎用的に使用することが可能となる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、6層構造のプリント配線板を製造する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、6層構造以外の多層プリント配線板を製造する場合にも適用可能である。
本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)において積層体に形成される舌片部の形状を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である 本発明の第1実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凸部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凸部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凸部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凸部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凹部の形状を説明するための図である。 第1実施形態の仮止め装置に装着される金型の凸部の形状を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。 本発明の第3実施形態による多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置の一例を簡略的に示した図である。 第3実施形態の効果を説明するための図である。 従来の多層プリント配線板の製造工程(積層工程)を説明するための図である。 従来の問題点を説明するための図である。 従来の問題点を説明するための図である。 従来の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 内層コア材(材料シート)
2、3 外層材(材料シート)
4 接着絶縁シート(材料シート)
11 積層体
11a 舌片部
21 下型(金型)
21a、22a 型合わせ面
21b 凹部
22 上型(金型)
22b 凸部
24、25、44、45 ダイセット(支持部材)
26、46 加圧駆動機構
28、29 加熱機構

Claims (12)

  1. 積層された複数の材料シートからなる多層プリント配線板の製造方法であって、
    複数の材料シートを位置決めしながら積層することにより、前記複数の材料シートからなる積層体を形成する工程と、
    積層された前記複数の材料シートを仮止めする工程と、
    仮止めされた前記複数の材料シートを互いに接着する工程とを備え、
    積層された前記複数の材料シートを仮止めする工程は、前記積層体の所定部分の表面を前記積層体の他の部分の表面に対して窪ませることにより得られる舌片部を前記積層体に形成し、前記積層体の舌片部で前記複数の材料シートを係止する工程を含んでいることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 前記積層体の舌片部の表面は、平面的に見て、三角形状または四角形状であり、
    前記積層体の舌片部の表面の所定辺が、前記積層体の他の部分の表面に対して接続されているとともに、前記積層体の舌片部の表面の所定辺以外の辺が、前記積層体の他の部分の表面から分断されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  3. 前記積層体の舌片部の表面は、平面的に見て、U字形状であり、
    前記積層体の舌片部の表面の直線状の辺が、前記積層体の他の部分の表面に対して接続されているとともに、前記積層体の舌片部の表面の直線状の辺以外の辺が、前記積層体の他の部分の表面から分断されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  4. 前記積層体の舌片部の窪み量は、前記複数の材料シートのうちの最も薄い材料シートの厚みの半分以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  5. 積層された前記複数の材料シートを仮止めする工程は、前記複数の材料シートを係止する舌片部を前記積層体に形成する際に、前記積層体の所定部分を加熱しながら加圧することにより、前記積層体の所定部分の表面を前記積層体の他の部分の表面に対して窪ませる工程を含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  6. 積層された前記複数の材料シートを仮止めする工程に先立って、前記積層体の一部を加熱する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  7. 積層された複数の材料シートからなる多層プリント配線板の製造に用いる仮止め装置であって、
    互いに嵌合する凹部および凸部をそれぞれ有する一対の金型と、
    前記一対の金型を支持するための支持部材と、
    前記一対の金型のうちのいずれかを移動させることにより加圧を行うための加圧駆動機構とを備え、
    位置決めしながら積層された複数の材料シートからなる積層体を前記一対の金型の間に配置した状態で加圧し、前記一対の金型の凹部および凸部で前記積層体の所定部分の表面を前記積層体の他の部分の表面に対して窪ませることにより、前記複数の材料シートを係止して仮止めするための舌片部を前記積層体に形成するように構成されていることを特徴とする仮止め装置。
  8. 前記一対の金型のうちの一方の金型の凹部の底面は、平面的に見て、三角形状または四角形状であり、
    前記一方の金型の凹部の底面の所定辺が、前記一方の金型の型合わせ面に対して接続されているとともに、前記一方の金型の凹部の底面の所定辺以外の辺が、前記一方の金型の型合わせ面から分断されており、
    前記一対の金型のうちの他方の金型の凸部は、前記一方の金型の凹部と嵌合するような形状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の仮止め装置。
  9. 前記一対の金型のうちの一方の金型の凹部の底面は、平面的に見て、U字形状であり、
    前記一方の金型の凹部の底面の直線状の辺が、前記一方の金型の型合わせ面に対して接続されているとともに、前記一方の金型の凹部の底面の直線状の辺以外の辺が、前記一方の金型の型合わせ面から分断されており、
    前記一対の金型のうちの他方の金型の凸部は、前記一方の金型の凹部と嵌合するような形状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の仮止め装置。
  10. 前記加圧駆動機構は、手動、電動、空気圧および油圧のうちのいずれかの方法で駆動されることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の仮止め装置。
  11. 前記一対の金型のうちの少なくとも1つを加熱するための加熱機構をさらに備えていることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の仮止め装置。
  12. 前記支持部材は、前記一対の金型を複数個ずつ支持することが可能となっていることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の仮止め装置。
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