JP2009163984A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便にセルスタックの温度のバラツキを低減すると同時に、固体高分子電解質膜の水分の不足を抑制することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 電力を生成するセルを複数有する燃料電池であって、燃料電池は、両側に備えられた両側セルと、両側セルの内側に備えられた内側セルと、水を蓄える貯水部と、内側セルに備えられ、一端が水に浸されることにより内側セルで発生した熱を放出する第一放熱板とを備える構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体高分子電解質膜を有する燃料電池に関する。
固体高分子電解質形の燃料電池は、アノード極とカソード極を高分子固体電解質膜で仕切り、アノード極へ水素ガスを供給し、カソード極を大気に暴露することで、常温において、高い電圧で発電することができる。このとき、アノード極の触媒上で、水素がプロトンに変わり、そのプロトンが固体高分子電解質膜中を同伴水と呼ばれる水と一緒に移動し、カソード極へ達する。そのため、固体高分子電解質膜のプロトンの伝導性を維持するために固体高分子電解質膜の水分を維持することが望ましい。
しかしながら、燃料電池の冷却や水素の加湿を行なわないようなパッシブ型の燃料電池(セル)においては、燃料として純水素のみ供給する場合、電解質膜で必要とする水分は電解質膜の水分の濃度勾配を補間する様に移動する逆拡散水しかない。そのため、発電によって生じた熱によって、固体高分子電解質膜の温度が過度に高くなった場合、発電によって生じた生成水がカソード極において過剰に蒸発し、逆拡散水が不足する場合、固体高分子電解質膜が乾燥するため、固体高分子電解質膜のプロトン伝導性が低下し、プロトン伝導性の低下に起因する過電圧の増大によって、燃料電池の電圧が低下する。特に、複数のセルを積層して組み上げたスタックにおいては、スタックを構成する端板に接する両側セルは発電による発熱を端板より外気へ放熱することが可能であるが、スタックの端板に接していない両側以外のセルでは、両側のセルに比較すると外気へ接する比表面積が小さいため、スタックの両側に位置するセルよりも、より内側に位置するセルは熱が篭り易く、温度が高くなる傾向にある。このようにセルのスタック内の温度分布が生じることで、温度の高いセルでは、温度の低いセルに比較して、膜の水分が不足することがある。その他にも、セル温度が低い場合でも、電解質膜周辺の湿度環境によっては、電解質膜の水分が不足したりする。そのような現象はドライアップと呼ばれている。
このドライアップと呼ばれる現象が起きる場合は、上述した様に電圧低下のため発電を持続できない。
上記課題に対し特許文献1において、セルのそれぞれの温度のバラツキを低減するために、少なくとも、温度の高いセルに対して、強制的に冷却用の流体を流していた。
特開平8−130028
ところが、上述の特許文献1の発明では、セルの周辺に、流路を配置し、流路に冷媒を流通させている。そのような構成では、セル内の電極で発生した熱を、冷媒を介して除去することができるが、セルとその周辺の湿度環境によっては、電解質膜の水分が不足する場合もあった。そのため、持続的な発電が困難である。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、セルのそれぞれの温度のばらつきを低減することができ、ドライアップを抑制する燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、電力を生成するセルを複数有する燃料電池であって、燃料電池は、両側に備えられた両側セルと、両側セルの内側に備えられた内側セルと、水を蓄える貯水部と、内側セルに備えられ、一端が水に浸されることにより内側セルで発生した熱を放出する第一放熱板とを備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、両側セルに比べ放熱量が大きい内側セルに第一放熱板を備え、第一放熱板の一端は貯水部に蓄えられた水に浸されている。これにより、発熱量が大きい内側セルにおいて放熱することができるため、内側セルにおける固体高分子電解質膜あるいは触媒層の水分不足を抑制することができ、持続的な発電が可能となる。
本発明の第2の特徴は、両側セルは、両側セルで発生した熱を放出する第二放熱板を備え、第二放熱板の放熱量は、第一放熱板の放熱量よりも小さいことを特徴とする。
かかる特徴によれば、両側セルで発生した熱を第二放熱板により放出している。内側セルよりも小さいが両側セルにおいても発熱するため、両側セルに第二放熱板を備え、両側セルで発生した熱を放出する。このとき、発熱量の大きい内側セルに備えられた第一放熱板の放熱量の方が両側セルに備えられた第二放熱板の放熱量よりも大きい構成となっている。これにより、発熱量が大きいセルの方が放熱量が大きいため、各セルの温度のばらつきを低減することができ、且つ、各セルにおける固体高分子電解質膜あるいは触媒層の水分不足を防ぐことができるため、持続的な発電が可能となる。
本発明の第3の特徴は、第一放熱板の貯水部の水に接する面積が、第二放熱板の貯水部の水に接する面積より大きいことを要旨とする。
かかる特徴によれば、第一放熱板の方が、第二放熱板よりも貯水部の水に接する面積が大きい。これにより、発熱量が大きいセルにおいてより効率的に放熱することができるため、各セルの温度のばらつきを低減することができ、固体高分子電解質膜あるいは触媒層の水分不足を防ぐことができるため、持続的な発電が可能となる。
本発明の第4の特徴は、内側セルは複数のセルからなり、複数のセルのうち中間に位置するセルの第一放熱板の放熱量が最も大きいことを要旨とする。
かかる特徴によれば、発熱量が最も大きいセルにおける放熱量が最大で、発熱量が大きいセルから発熱量が小さいセルに向かうに従って、放熱量が小さくなっている。これにより、各セルの温度のばらつきを低減するとことができ、複数のセルを有する燃料電池であっても放熱効率が良く、固体高分子電解質膜あるいは触媒層の水分不足の抑制、持続的な発電が可能となる。
本発明の第5の特徴は、セルは、空気取り込み部を有するカソード極と、アノード極を備え、貯水部に蓄えられた水に熱を放出することで生じた水蒸気を、空気取り込み部に導くことを要旨とする。
かかる特徴によれば、貯水部に蓄えられた水に熱を放出することで生じた水蒸気をカソード極に備えられた空気取り込み部に導いている。これにより、固体高分子電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することができ、ドライアップを効果的に防ぐことができる。よって、持続的な発電が可能となる。
本発明の第6の特徴は、セルは、カソード極と、アノード極と、アノード極に通じる水素導入部を備え、貯水部に蓄えられた水に熱を放出することで生じた水蒸気を、水素導入部に導くことを要旨とする。
かかる特徴によれば、水素導入部に、貯水部に蓄えられた水に熱を放出することで生じた水蒸気を導いている。これにより、ドライアップを効果的に防ぐことができ、固体高分子電解質膜あるいは触媒層の水分不足を防止でき、持続的な発電が可能となる。
本発明の第7の特徴は、アノード極は、触媒層と、触媒層に接するガス拡散層と、電子導電性を有する集電板を備え、集電板が放熱する機能を有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、アノード極に備えられた集電板が放熱機能を有している。これにより、放熱板を別途設けなくても集電板によりセルで発生した熱を放出することができ、セルの構成を簡素化することができる。
電力を生成するセルを複数有する燃料電池において、セルのそれぞれの温度のばらつきを低減し、ドライアップを抑制する燃料電池を提供することができる。
電力を生成するセルを複数有する燃料電池において、セルの発電中に、両側セルと、内側セルの温度差のバラツキを低減すると同時に、固体高分子電解質膜の水分の不足を抑制することができた。さらに、受動的(パッシブ、補器無し)な動力を用いずに上記課題が解決できた。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図を示す。
燃料電池は、水素(図示しない)と大気中の酸素44を用いて発電を行い、生成物として水45を生じる。燃料電池は、水素と酸素から効率よく電気エネルギーに変換できるが、同時に、熱を生じる。この熱を利用して、生成物の水45を電極から蒸発させることができるが、過剰に発熱した場合、固体高分子電解質膜1や触媒層の水分が過剰に蒸発し、消失する。この消失した水分を補うため、燃料電池で生じた熱を熱の流れ46に従い貯水部47へ放熱することで、水蒸気を生成し、その水蒸気48を少なくとも触媒層と触媒層に接するガス拡散層と電子導電性に優れた集電板で構成される燃料電池のアノード極40へ供給することで、アノード室の水蒸気圧を高めることによって、固体高分子電解質膜1や触媒層に水分が不足することを防ぐ。
この固体高分子電解質形燃料電池では、水素を、予め貯蔵した水素吸蔵合金やボンベを用いることで得ることができる。さらに、有機物や無機物を原料として、これらを改質することで水素を得ることができる。
ここで、この固体高分子電解質形燃料電池に水素を供給する際は、燃料電池60のアノード極40に供給する。
この固体高分子電解質形燃料電池には、イオン伝導性の樹脂からなる固体高分子電解質膜1の一方の面に触媒反応や水素ガス拡散と集電を行うアノード極40と他方の面に触媒反応や生成物や酸素の拡散と集電を行うカソード極41を配置する。さらに、カソード極側とアノード極側に配置した端板(図示しない)から荷重をかけて固体高分子電解質膜1を挟持する。上述した端板を用いて挟持する場合、電気的に絶縁した状態でボルト(図示しない)を用いて締結することもできる。
本発明の燃料電池で用いる固体高分子電解質膜1は、常温で、プロトン伝導性を示す樹脂であり、例えば、Nafion(商標)などのパーフルオロ樹脂膜や炭化水素系のエンジニアリングプラスチックにプロトン伝導性を付与する官能基を付加した膜を用いることが出来る。
カソード極41 、及び、アノード極40で用いる触媒反応層は白金を担持したカーボンを触媒として用いることができる。また、白金に限らず各種合金や酸化物を触媒層に用いる事が出来る。
アノード極40 、及び、カソード極41の少なくとも一方に、ガス拡散と化学的に安定で、電気伝導性の優れた炭素繊維を紙状に加工したカーボンファイバーペーパーや織物のカーボンクロスを用いることが出来る。
図2は、本発明に基づく、放熱板を接続した燃料電池の断面図を示す。燃料電池は、固体高分子電解質膜1、触媒層とガス拡散層をそれぞれ備えたアノード電極2、アノード極の集電板3、集電板に接続する導電部4、アノード枠5、触媒層とガス拡散層をそれぞれ備えたカソード極6、カソード極集電板7、スペーサと集電板に接続する導電部8、カソード極へ空気を取り込む構造を有したカソード枠9、アノード極ガスケット10、マニホールドのガスケット11、貯水部12を有することができる。図中にGで示す矢印は、重力の方向を示す。ここで、集電板に接続する導電部4は、アノード枠5と一体に形成されていても良いし、アノード集電板3に形成されていても良い。また、アノード枠5とアノード集電板3で囲まれる空間を水素や水蒸気が拡散することができる。図2において、燃料電池のアノード集電板3に放熱板31を設けてあり、放熱板31の一端が貯水部12に達している状態を示す。このとき、貯水部12に水がある際に、放熱板31の一端が水に接することができる。放熱板の材質は、金属板(ステンレススチール、Cu、Alなど)以外にも、グラファイトシートや熱伝導性樹脂などを用いることができる。
さらに、放熱板の材質の表面には、防錆のための被覆や接触抵抗を低減するための被覆を施すことができる。
図3において、図2の変形例を示す。図2で示した放熱板31の代わりにアノード極集電板32が放熱機能を有し、アノード極集電板32の一端が貯水部12に達するような構成となっている。このような構成により、アノード極集電板32から燃料電池において発生した熱を放出することができる。これにより、別途放熱板を設ける必要がないため、燃料電池の構成を簡素化することができる。
図4に、本発明の発電セルを複数個、積層した場合の燃料電池スタックの構造の断面図を示す。
本スタックにおいては、各セルの基本構成は、図3に示した構造と同様である。特に、複数個、積層した場合の燃料電池スタックにおいて、積層方向の両端に集電とガスの配管を兼ねた端板を配置する。本スタックセルで発電した電気は端板に接する位置からリード(図示しない)で取り出し、アプリケーションで利用するものとする。その際、燃料電池の出力はアプリケーションの需要に応じで運転状況を変化させるように制御できると共に、電圧や電力に変換する回路を有することができる。
この端板に接するセルを両側セル52と呼び、両側セルに挟まれたセルを内側セル53と呼ぶ。本実施例では、内側セルの個数を1個としたが、本発明において、内側セルの個数に制限はない。水素42は端板50側または、端板51側の何れか一方のマニホールド(図示しない)または、両方のマニホールド(図示しない)から同時に供給することができる。
ここで、貯水部13とはセルの底部の空間である。内側セル53に備えられた集電板の機能を有する放熱板34の一端が貯水部13に貯蔵した水に接する様に、配置する。これより、内側セル53に接するアノード極の放熱板34のみが、水に伝熱することで、放熱することができる。
なお、本実施例においては、内側セルに放熱板を備えていればよく、両側セルは放熱板を備えていても備えていなくてもよい。
本発明の実施例では、両側セルよりも内側セルにおける放熱板から外部への伝熱量を大きくさせることによって、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。
なお、本発明の実施形態1では、図4に示すように、セルを複数個積層した場合について説明したが、セルの配置は積層に限られることはなく、各セルの固体高分子電解質膜がほぼ同一平面に配置されるように、セルを複数個配置してもよい。
(実施の形態2)
図5に、本発明の発電セルを複数個、積層した場合の燃料電池スタックの構造の断面図を示す。
ここで、両側セル52に備えられた放熱板33、内側セル53に備えられた放熱板34の一端が貯水部13に貯蔵した水に接する様に、配置する。この時、内側セル53に備えられたアノード放熱板34は、両側セル52に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板33よりも、放熱量が大きいことを特徴とする。
具体的には、内側セル53に備えられたアノード放熱板34が、両側セル52に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板33よりも貯水部13に貯蔵されている水に接する幾何学的表面積が大きいことを意味する。または、幾何学面積以外にも、放熱板の比表面積による違い、材料の熱伝導度の違いなどにより、伝熱量を変化させることができる。内側セル53に備えられた放熱板34の放熱量が、両側セル52に備えられた放熱板33の放熱量よりも大きくなる構成であればよい。それ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様である。
本発明の実施例では、内側セルに備えられた放熱板から放熱すると同時に両側セルに備えられた放熱板からも放熱することで、より効果的にセルのそれぞれの温度のばらつきを低減することが可能となり、実施例1よりも燃料電池全体で発生した熱量を効率的に放出でき、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。
なお、本発明の実施形態2においても、セルの配置は積層に限られることはなく、各セルの固体高分子電解質膜がほぼ同一平面に配置されるように、セルを複数個配置してもよいことは言うまでもない。
(実施の形態3)
図6に、本発明の発電セルを複数個、積層した場合の燃料電池スタックの構造の断面図を示す。
ここで、放熱板33、放熱板34、または、放熱板37の一端が貯水部13に貯蔵した水に接する様に、配置する。この時、中間に位置するセル54に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板37は燃料電池のスタックで最も放熱する能力が大きく、中間セルから両側セルに向かって徐々に放熱量が低減する様に、放熱量を調整する。例えば、中間に位置するセル54に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板37、セル53に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板34、セル52に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板33の順に、徐々に貯水部13の水に伝える伝熱能力が低減することを特徴とする。
それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
この様に、中間に位置するセル54に備えられたアノード集電板の機能を有する放熱板37は燃料電池のスタックで最も放熱する能力が大きく、中間セルから両側セルに向かって徐々に放熱量が低減する様に、放熱量を調整することによって各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態4)
図7は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図を示す。
燃料電池で生じた熱を熱の流れ46に従い貯水部47へ放熱することで、水蒸気を生成する。このとき、水素は水素の流れ42に従い、貯水部47を介して、アノード極40に供給する。水素を、貯水部47を介してアノード極40に供給する場合、貯水部47で生成した水蒸気と水素を同時に供給することができる。貯水部47に水素を導入する際は、貯水部47に貯水した水の水面に噴きつけながら供給しても良いが、貯水部47に貯水した水をバブリングしながら供給することがさらに望ましい。この構成によって、燃料電池のアノード極40に、水素と水蒸気を同時に供給することが可能となる。それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
これによって、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、貯水部47で生成した高い濃度の水蒸気と水素を同時に燃料電池のアノード極40に供給することで、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態5)
図8は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の断面図を示す。
アノード極集電板の機能を有する両側セル向けの放熱板35と、アノード極集電板の機能を有する内側セル向けの放熱板36は、一端は燃料電池のアノード室と配管15により接続した貯水部14に貯蔵された水に浸される。貯水部14内の水に浸された放熱板35および放熱板36の放熱によって、水が加熱され、水蒸気を生成し、燃料電池のアノードの水分の不足を抑制することが可能となる。このとき、水素供給源より、水素の流れ49に示す様に貯水部14を介さず、直接燃料電池に、水素を供給する。それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
これによって、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、貯水部14で生成した高い濃度の水蒸気を燃料電池のアノード極に供給することで、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態6)
図9は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の断面図を示す。
アノード極集電板の機能を有する両側セル向けの放熱板35と、アノード極の集電板の機能を有する内側セル向けの放熱板36は、一端は燃料電池のアノード室と配管15により接続した貯水部14に貯蔵された水に浸される。貯水部14内の水に浸された放熱板35および放熱板36の放熱によって、水が加熱され、水蒸気を生成し、燃料電池のアノードの水分の不足を抑制することが可能となる。このとき、水素源から水素を貯水部14に供給することで、貯水部14で生成した水蒸気によって、水素を加湿した状態で、セルに供給することが出来る。それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
これによって、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態7)
図10は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の断面図を示す。
アノード極放熱板34、およびアノード極放熱板35の少なくとも貯水部14の水に接する部分を電気的に絶縁する被覆38を施した。この被覆によって、各セルのアノード極同士を電気的に分離し、貯水部の水を介して、電気的に短絡することを防ぐことが出来た。さらに、アノード極放熱板34、とアノード極放熱板35の被覆の厚さを変えることで、貯水部の水への放熱量を変えることができる。それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
これによって、各放熱板の放熱量に変化を持たせる方法が簡便になり、放熱量に変化を持たせる際も放熱板を配置する場所に応じて、放熱板の大きさを変える必要がなくなり、あらかじめ用意する放熱板の部品点数が削減できるメリットが生まれるばかりではなく、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態8)
図11は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の断面図を示す。
図11では、カソード極側に放熱板を有しており、カソード極両側セル向けの放熱板61と、カソード極内側セル向けの放熱板62はそれぞれ集電板の機能を有し、その一端を燃料電池のアノード室と配管15により接続した貯水部14に貯蔵される水に浸した。貯水部14内の水に浸された放熱板61および放熱板62の放熱によって、水が加熱され、水蒸気を生成し、燃料電池のアノードの水分の不足を抑制することが可能となった。このとき、水素源から水素を貯水部14に供給することで、貯水部14で生成した水蒸気によって、水素を加湿した状態で、セルに供給することが出来る。それ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様である。
これによって、発熱の大きなカソード極側の熱を放熱することが可能となった。さらに、カソード極の放熱量を変化させることで各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態9)
図12は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図を示す。
水素は水素の流れ42に従いアノード極40に供給される。燃料電池で生じた熱を熱の流れ46に従い貯水部47へ放出する。さらに、水蒸気を生成させ、貯水部47で生成した水蒸気を、カソード極41の空気取り込み部に供給することができる。前記カソード極は外気に開放されており、この空気取り込み部はカソード極の一端に接する様に配置する。この構成によって、燃料電池60で生じた熱を放出すると同時に、水蒸気をカソード極41に供給することで、固体高分子電解質膜1の加湿が可能となる。それ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様である。
これによって、カソード極の熱を放出することが可能となった。さらに、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
(実施の形態10)
図13は、本発明の固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図を示す。
貯水部47で生成した水蒸気を、水素の流れ42に従いアノード極40に水素を供給する水素導入部に供給する。水素導入部はアノード極の一端に接する様に配置する。カソード極は、アノード極よりも発熱量が大きく、カソード極から積極的に放熱することが、燃料電池の冷却に効果的である。さらに、カソード極の熱を利用しつつ、乾燥しやすいアノード極の触媒層に対して直接加湿し、電解質膜を湿潤させることが望ましい。それ以外の構成は、上述した実施形態の9と同様である。この構成によって、カソード極水素導入部の熱を放出することが可能となり、各セルの温度のばらつきを低減すると同時に、電解質膜あるいは触媒層で不足する水分を供給することが可能となった。よって、持続的な発電が可能となった。
複数のセルで構成された燃料電池、特に、固体高分子電解質膜を有する燃料電池において、発電時の発熱により、電極の温度が不均一となり、固体高分子電解質膜の水分量も不均質になる。この時、電極の温度分布を低減し、不足する水分を補うことに利用可能である。
固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図 放熱板を接続した単セルの断面図 放熱機能を有する集電板を備える単セルの断面図 セルの積層構造の断面図 セルの積層構造の断面図 セルの積層構造の断面図 固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図 水受け部を分離した単セルの断面図 水受け部を分離した単セルの断面図 セルの積層構造の断面図 セルの積層構造の断面図 固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図 固体高分子電解質形燃料電池の単セルの構成図
符号の説明
1 固体高分子電解質膜
2 アノード電極
3 アノード極集電板
4 アノード導電部
5 アノード枠
6 カソード極
7 カソード極集電板
8 カソード導電部
9 カソード枠
10 アノード極ガスケット
11 カソード極ガスケット
12 貯水部
13 貯水部
14 貯水部
15 貯水部と燃料電池スタックを接続する配管
31 放熱板
32 アノード極集電板
33 両側セル向けのアノード極集電板
34 内側セル向けのアノード極集電板
35 両側セル向けのアノード極集電板
36 内側セル向けのアノード極集電板
37 中間セル向けのアノード極集電板
38 被覆
40 アノード極
41 カソード極
42 水素の流れ
43 水素供給源
44 空気中の酸素
45 水
46 熱の流れ
47 貯水部
48 水素を含む水蒸気の流れ
49 水素の流れ
50 負極端板
51 正極端板
52 両側セル
53 内側セル
54 中間に位置するセル
60 燃料電池
61 放熱板
62 放熱板
63 水蒸気の流れ

Claims (7)

  1. 電力を生成するセルを複数有する燃料電池であって、
    前記燃料電池は、両側に備えられた両側セルと、
    前記両側セルの内側に備えられた内側セルと、
    水を蓄える貯水部と、
    前記内側セルに備えられ、一端が前記水に浸されることにより前記内側セルで発生した熱を放出する第一放熱板とを備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記両側セルは、前記両側セルで発生した熱を放出する第二放熱板を備え、
    前記第二放熱板の放熱量は、前記第一放熱板の放熱量よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第一放熱板の前記貯水部の水に接する面積が、前記第二放熱板の前記貯水部の水に接する面積より大きいことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記内側セルは複数のセルからなり、
    前記複数のセルのうち中間に位置するセルの第一放熱板の放熱量が最も大きいことを特徴とする請求項2あるいは請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記セルは、空気取り込み部を有するカソード極と、アノード極を備え、
    前記貯水部に蓄えられた前記水に熱を放出することで生じた水蒸気を、前記空気取り込み部に導くことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  6. 前記セルは、前記カソード極と、前記アノード極と、前記アノード極に通じる水素導入部を備え、
    前記貯水部に蓄えられた前記水に熱を放出することで生じた水蒸気を、前記水素導入部に導くことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 前記アノード極は、触媒層と、前記触媒層に接するガス拡散層と、電子導電性を有する集電板を備え、
    前記集電板が放熱する機能を有することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
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