JP2009163750A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択項目を切り替えて表示する選択項目および切り替え表示のない選択項目に対して、目的とする選択項目を実行指示入力するだけの単一操作により、任意の項目が選択されることを可能にする情報処理装置を提供する。
【解決手段】この情報処理装置は、実行処理が定義されている複数の選択項目を同時表示する表示手段と、表示手段の表示位置を指示する第一入力手段と、選択項目の選択タイミングを指示する第二入力手段と、表示手段で表示される選択項目のうち、第二入力手段で指示入力を許可された選択項目を所定時間間隔で他と区別して1項目ずつ切り替え表示する表示制御手段と、第一入力手段からの指示に基づいて入力された位置に表示されている選択項目に定義された処理を実行すると共に、第二入力手段からの指示に基づいて入力されるタイミングに区別表示されている選択項目に定義された処理を実行する入力制御手段と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置における表示部に表示された複数の選択項目の中から任意の一項目の選択指示を行う入力手段に関する。
従来より、表示部及び入力装置を持つ情報処理装置においては、オペレータが目的とする機能の実行や項目の設定が行えるよう、表示画面に複数の項目を表示し、入力装置の操作によって、目的の項目を選択する一連の項目選択操作が一般的に行われている。
具体的には、例えばパーソナルコンピューターシステム上でプログラムを終了する場合においては、システムはオペレータに終了の確認を求める。この場合、表示画面には、"終了する"ことを示す項目と、"終了処理を取り消す"ことを示す項目とが表示され、オペレータはどちらかの処理を選択し、システムに指示する。
このような選択指示を求められる場面は、情報処理装置においては数多くあり、"Yes","No"や"OK","キャンセル"といった二者択一選択から、"次のファイル","前のファイル","ページ送り","ページ戻し","終了"が同時に選択できる複数機能選択場面まで、多種多様に存在する。
一般にこれらの場面では、その時点で選択可能な項目が画面に表示され、オペレータは目的とする項目を選び、実行指示を行うことで、その項目が実行される。
また、特許文献1に記載されているようなポインティングデバイスのポインティングカーソルを、あらかじめ選択項目の中の一つの選択候補に合わせておくポインティング確認方式が既に存在する。この技術によれば、システムがオペレータに選択指示を要求する場合、あらかじめ、選択項目の一つにポインティングカーソルを合わせておくことで、オペレータが目的とする項目があらかじめ選択されている項目であった場合には、オペレータは、ポインティングカーソルの移動操作を行うことなく、実行指示入力だけで目的とする項目を選択することができる。
しかし、この技術を利用した場合であっても、システムがあらかじめ合わせておく項目が、オペレータが目的とするものでない場合には、従来と同様の方法により、目的とする項目を選択し直す操作が必要となる。
特開平8−272580号公報
パーソナルコンピュータ等のシステムでは、オペレータに対して選択指示入力を要求する場合、システム側が画面に複数の選択項目を表示し、キーボードやポインティングデバイスによってオペレータに選択指示を入力させる構成を有していることが一般的である。
図7は、従来技術のキーボードによる選択操作を行う場合の操作例を説明する図である。
選択すべき項目はボタンとして画面上に表示されているものとし、構成要素として、項目を表示する表示画面の他に、上下左右の4方向を表すカーソルキー、実行を決定する入力キーが用意されている。
入力画面上には複数の項目が表示され、その中の一つの項目にはキーボードカーソルが表示されている。図7の例では、ボタンの周囲に黒枠を表示することでキーボードカーソルとしている。キーボードカーソルがあるボタンは、現在その項目が選択候補となっていることを示し、入力キーの押下によりその項目の機能が実行される。
オペレータが任意の項目を選択するには、カーソルキーを使用して、キーボードカーソルを任意のボタンに移動させる。図7の例では、始めボタンCの項目にあったキーボードカーソルを、カーソルキーの操作(上,左)によって、ボタンAの項目に移動させ、その後、入力キーを押下してボタンAの機能を実行する過程を示している。
図8は、従来技術のポインティングデバイスによる選択操作を行う場合の操作例を説明する図である。
キーボードによる構成の場合と同様に、選択すべき項目はボタンとして画面に表示されているものとし、構成要素として、項目を表示する表示画面の他に、ボタンスイッチ付きのポインティングデバイス(マウス等)が用意される。
入力画面上には複数の選択項目ボタンと共に、ポインティングデバイスの現在の作用位置を示すポインティングカーソルが表示される。ポインティングカーソルを任意のボタンに合わせてポインティングデバイスのボタンスイッチを押下すると、ポインティングデバイスは、ポインティングカーソルの位置情報から作用すべき選択項目を割り出し、その選択項目の機能が実行される。
オペレータが任意の項目を選択、実行するには、ポインティングデバイスを操作し、ポインティングカーソルを任意の項目ボタン上に移動させ、ポインティングデバイスのボタンスイッチを押下することで可能になる。
また、システムが時間経過によって選択項目を切り替えて強調表示しているときに、選択決定指示を行うと、この強調表示していた選択項目に定義されていた処理が実行される技術もある。しかし、選択する項目は切り替えて表示される項目ばかりではなく、その他の項目についても選択する必要がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、システムが時間経過によって選択項目を切り替えて表示する選択項目および切り替え表示のない選択項目に対して、目的とする選択項目をオペレータが実行指示入力するだけの単一操作により、任意の項目が選択されることを可能にする情報処理装置を提供する。
本発明は、実行処理が定義されている複数の選択項目を同時表示する表示手段と、上記表示手段の表示位置を指示する第一入力手段と、上記選択項目の選択タイミングを指示する第二入力手段と、上記選択項目のうち上記第二入力手段からの指示入力を許可する選択項目を記憶する設定情報記憶手段と、上記表示手段で表示される選択項目のうち、上記設定情報記憶手段で指示入力を許可された選択項目を所定時間間隔で他と区別して1項目ずつ切り替え表示する表示制御手段と、上記第一入力手段からの指示に基づいて入力される位置に表示されている選択項目に定義された処理を実行すると共に、上記第二入力手段からの指示に基づいて入力されるタイミングに区別表示されている選択項目に定義された処理を実行する入力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記の発明において、次の機能を追加してもよい。
(1)上記第一入力手段は、上記第二入力手段での入力を許可されていない選択項目の入力が可能である。
(2)上記表示手段と上記第一入力手段は、表示一体型タッチパネルから構成されている。
(3)上記設定情報記憶手段は、選択項目の切り替え順序を規定するパラメータを含み、上記表示制御手段は、当該パラメータに基づいて選択項目を切り替え表示する。
(4)上記入力制御手段は、所定時間内に連続して入力される指示入力が上記第二入力手段からの指示入力である場合に先の指示入力を取り消す取り消し制御手段を備えている。
(5)上記第二入力手段による選択タイミングの指示入力を音声入力または振動検出により行う。
本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)表示画面上で主として操作する選択項目を巡回表示させると、どの選択項目を操作すれば良いかが判り易くなる。
(2)表示画面上で主として操作する選択項目を巡回表示させた場合、その選択項目を二つの入力方式で入力できる環境にすることができる。
(3)所望の選択項目が巡回表示されているにも関わらず操作をやり過ごした場合、一巡を待たなくてもやり過ごした選択項目をダイレクト操作することで即座に入力できる。
本発明の情報処理装置による選択操作の操作例を説明する図である。 本発明の情報処理装置による選択操作手段の一形態を示す図である。 本発明の情報処理装置の内部ハードウエア構成を示す図である。 本発明の情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図4のフローチャートの続きである。 図4及び図5のフローチャートの続きである。 従来技術のキーボードによる選択操作を行う場合の操作例を説明する図である。 従来技術のポインティングデバイスによる選択操作を行う場合の操作例を説明する図である。
図1は、本発明の情報処理装置による選択操作の操作例を説明する図である。
本発明の項目選択操作システムは、従来のキーボードによる選択操作を行う場合の例と同様に、選択項目は表示画面上にボタンとして表示されているものとする。
ここで、従来のキーボードカーソルに相当するものとして、「アクティブマーカ」なるものを定義する。アクティブマーカは、現在選択候補となっている選択項目に、入力制御手段及び表示制御手段によって、目印を付けるものである。図1の例では、現在の選択候補となっている項目にはボタンの周囲に黒枠を表示するものとする。
アクティブマーカが付けられた選択項目は、その時点でオペレータの実行指示によって実行可能な項目である。図1では、現在、ボタンAが選択候補となっており、この時点でオペレータが実行指示入力を行うと、システムはボタンAの機能を実行する。
時間計測手段によって定められた時間が経過すると、アクティブマーカは、次の選択項目、ボタンBに移動する。この状態では、ボタンBの選択項目が選択候補となり、この時点でオペレータが実行指示入力を行うと、システムは、ボタンBの機能を実行する。
同様に、時間の経過と共に選択候補は、アクティブマーカと共にボタンCへと切り替わり、更にボタンAへと戻り後は繰り返しになる。
システムは、オペレータが実行指示入力すると、その時点のアクティブマーカの位置情報から選択された項目が何であるかを判断し、その項目の機能を実行する。
このように、本発明の方式では、従来の構成と異なり、目的の項目を選択するために、キーボードや、ポインティングデバイスのポインタ(キーボードカーソル,ポインティングカーソル)を操作する必要がなく、システムが時間の経過によって自動的に選択候補の切り替えを行うため、オペレータは、目的の項目が選択候補となったときにタイミングを合わせて実行指示入力を行う操作のみで、任意の項目の選択を行うことができる。
そして、本発明によれば、画面上にボタン等の複数の選択項目があり、オペレータが選択、実行を行う場面において、オペレータがカーソルキーやポインティングデバイスによって項目を選択するのではなく、システムが、ある瞬間に選択可能な項目を1種類に限定し、時間の推移と共に項目を順次切り替えていく構成を持つことにより、オペレータの任意の項目の実行指示は、その項目が選択候補として表示されたときにタイミングよく実行指示入力を行うだけで可能になる。この結果、オペレータが操作する入力装置は、一つのキースイッチで実現できるだけでなく、音声信号の利用や、振動検出信号の利用についても可能になる。
以下、本発明の一実施例として、文字/画像データ表示装置について画面上にボタン等の複数の選択項目を有するものを説明するが、本発明はもちろんこれに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ,カーナビゲーションシステム,携帯電話等、他のシステムにおいても適用でき、この場合、選択項目としてアプリケーションにおける「メニュー」、カレンダーやスケジュール表における「日付」、約束リスト(ToDo)における「優先度」等を対象としても良いことは云うまでもない。
(本実施例の形態)
図2は、本発明の情報処理装置による選択操作手段の一形態を示す図である。
本実施例は、文字/画像データ表示装置に関するもので、基本的な機能として、内蔵もしくは外部記憶手段に格納されている任意のデータを選択、表示させ、オペレータの要求に応じて画面のページ送り/戻しといった動作や、表示文字サイズの調整,終了処理が行える装置であるものとする。
上記装置は、情報処理手段としてコンピュータシステム、表示手段として表示パネル、入力手段としてカーソルキー,実行指示キー,透明タッチパネル(表示パネル部分に重ね装着)等を備え、本発明の方式での入力手段として、ワンキーファンクションキー及びマイクロフォンを備える。
(本実施例の内部構成)
図3は、本発明の情報処理装置の内部ハードウエア構成を示す図である。
CPU(Central Processing Unit)1は、システムコントローラ2を介し、システムメモリ3や、システムI/O4,表示コントローラ5,外部記憶装置7,外部ポート8,キーボード/ポインティングデバイスコントローラ9から、データを読み出す、あるいは書き込むといった動作を行う。表示部6は表示コントローラ5の情報に従って画面に表示を行い、キーボード/ポインティングデバイスコントローラ9は、ポインティングデバイス10(タッチパネル),キーボード11,マイクロフォン12からの音声信号の処理を行う。
CPU1は、外部記憶装置7からプログラムを読み出し、そのプログラムに従って、装置を構成する各構成要素の動作を制御することにより、様々な処理を行う。
具体的には、CPU1は、初期動作のプログラムが書き込まれているシステムメモリ3上の不揮発メモリ(ROM)からイニシャルプログラムを読み込んで実行し、同じく不揮発メモリ(ROM)上のプログラムあるいはシステムI/O4を通して外部記憶装置7上のプログラムをシステムメモリ3上のリードライトメモリ(RAM)空間にロードし、ロードしたプログラムを実行することによって、各装置を制御し、計算結果データ等を表示コントローラ5に転送し、表示コントローラ5が表示部6に出力する。扱うデータは、外部記憶装置7や、あるいは外部ポート8を介して外部記憶装置7に取り込まれたデータであり、CPU1はこのデータに対し、様々な処理を行い、例えば表示コントローラ5に結果を出力することで、オペレータは処理結果を確認することができる。
キーボード11は、従来技術の項目選択システムを構成するために使用されるカーソルキー/実行指示キーと、本発明での選択キーとして使用されるワンキーファンクションキーの両方を備える。ワンキーファンクションキーは、キースイッチとしても本体に一つ装備されるが、それ以外にも代替入力として、マイクロフォン12からの音声信号も、キーボード/ポインティングデバイスコントローラ9により処理され、ワンキーファンクションキーの押下と同様に処理することが可能になっている。この場合の音声信号とは、マイクロフォン12への何らかの音声入力を指し、音声の入力によって、上記ワンキーファンクションキーを押下したのと同様の扱いとなるものである。
タッチパネルは、表示部6に重ねて装着されており、オペレータが表示画面上の任意の位置を、指あるいは、その他のもので触れることによって、その座標位置を読み取ってシステムに伝える装置であり、座標指定と実行指示入力の両方を同時に行うことができるポインティングデバイス10である。
本発明においては、従来のカーソルキー及び実行指示キーを用いた方式や、ポインティングデバイスを用いた方式との併用を可能としているため、本実施例においても、カーソルキー,実行指示キー及びポインティングデバイスとしてのタッチパネルを備えるものとする。
(本実施例の基本機能)
本実施例では、上記基本構成から、ソフトウェアによって次のシステムを構築する。
システムは、表示するためのデータを、外部記憶装置7に複数格納し、その中からオペレータの要求があったものをシステムメモリ3に読み込み、表示コントローラ5を介して表示部6にデータを転送することで、図2におけるデータ内容表示領域の部分に表示する。この実施例では、データとして文書を想定している。
別のデータ(文書)を読み込みたい場合は、図2における画面上のボタン1(前ファイル)や画面上のボタン2(次のファイル)を以下に示す方法によって選択すれば、現在システムメモリ3に読み込まれているデータが廃棄され、新たに指示された次の文書が外部記憶装置7等から、読み込まれ、同様に表示される。
読み込んだ文書が、表示画面内に収まりきらない場合は、その文書は、複数のページにわたって表示されるため、ページを送る、または戻すといった処理が必要になる。この処理は、図2における画面上のボタン3(前ページ),画面上のボタン4(次ページ)の項目を選択することで実現される。
また、表示される文字の大きさを変更する場合は、図2における画面上のボタン5(文字大)、あるいは画面上のボタン6(文字小)を選択することで実行され、終了する場合についても、画面上のボタン7(終了)を選択することでシステムを終了させることができる。
これらの機能は、図3で示される構成において、従来より既知のものである。
ここでは、本発明の項目選択操作入力に関して、以下詳細に説明する。
(本実施例で使用するパラメータ)
表1に、本実施例で使用するパラメータの一覧を示す。
Figure 2009163750
動作パラメータは、内部の動作状態を管理するため、数値として状態を格納しているパラメータである。
ワークパラメータは、動作時に使用するタイマのカウンタとして用いるパラメータである。
設定パラメータは、本実施例の動作を決定付ける各種設定情報を格納したパラメータで、この情報はあらかじめオペレータによって、設定可能なパラメータ群である。
以下、動作パラメータから順次説明する。
(動作パラメータ)
表2は、動作パラメータの内容を示す。
Figure 2009163750
・マーカステータス:MkSt
このパラメータは、アクティブマーカの表示状態を表す。本実施例では4段階の状態を持ち、1段階目では選択項目の周囲に太黒枠を表示し、2段階目では黒枠、3段階目では点線枠、4段階目では枠なしとする。このマーカステータスパラメータによって、選択候補は、4段階目の表示状態の変化を経た後で切り替わるため、オペレータは、選択項目の切り替わりタイミングを十分認識した上で、操作を行うことができる。
本実施例では、初期値として、1段階目の値3(太黒枠)をセットするものとする。
・シーケンスナンバ:SeqNo
SeqNoは、選択項目の移行順序を格納している設定パラメータ,シーケンスデータアレイ(SeqAr[])へのインデックス番号である。
選択候補は、時間の経過に伴って選択項目群内を切り替わっていくが、この切り替え順序を格納しているのが、設定パラメータであるシーケンスデータアレイ(SeqAr[])である。
シーケンスデータアレイ(SeqAr[])には、オペレータが任意に設定した順序で、選択項目毎に割り当てられた機能番号が格納されており、例えばSeqAr[1]に2,SeqAr[2]に5,SeqAr[3]に3が設定されていたとすると、選択候補が切り替わる順序は、機能番号2の選択項目→機能番号5の選択項目→機能番号3の選択項目となる。
詳細については、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])の項目で説明する。
・アクティブファンクションナンバ:ActFno
現在、どの選択項目が選択状態になっているかを示すパラメータであり、選択項目毎に割り当てられた機能番号を格納する。このパラメータは、SeqAr[SeqNo]から算出できるが、これについても、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])の項目で説明する。
(ワークパラメータ)
表3は、ワークパラメータの内容を示す。
Figure 2009163750
・メインタイマカウンタ:MnTmCt
このパラメータは、アクティブマーカの表示状態を変化させる時間を管理する、タイマ用のワークパラメータである。選択項目毎に設定されるメインタイマ設定値から値が読み込まれ、このパラメータによって動作フローを管理する。
・ポーズタイマカウンタ:PsTmCt
このパラメータは、ポーズ状態(後述)の時間を管理するためのタイマ用ワークパラメータである。選択項目毎に設定されるポーズタイマ設定値から値が読み込まれ、このパラメータによって動作フローを管理する。
(設定パラメータ)
表4に、設定パラメータの内容を示し、表5にその設定値を示す。
Figure 2009163750
Figure 2009163750
・シーケンスデータアレイ:SeqAr[(機能番号)]
この配列パラメータには、選択候補を切り替える順番を格納する。本実施例での選択項目は、図2に示すように、画面上のボタン1(前ファイル)〜画面上のボタン7(終了)までの7種類あり、これらに、それぞれ1〜7の機能番号を付け、この機能番号で各選択項目を管理する(以後、この機能番号をボタン番号と称す)。
本実施例では、シーケンスデータアレイの設定値として、表5"SeqArの設定値"に示す値が格納されているものとする。この設定値によれば、シーケンスデータアレイの1番目(SeqAr[1])には、画面上のボタン1(前ファイル)がセットされており、以下、シーケンスデータアレイの11番目まで、1−2−3−4−7−1−2−3−4−3−4の順にデータが入っている。
これは、選択候補が始めに画面上のボタン1の"前ファイル"、次に画面上のボタン2の"次ファイル"、順に画面上のボタン3の"前ページ"、と切り替わる設定であることを示す(表5、上記設定時の選択候補移動順序参照)。
次に切り替えるべき選択候補を割り出すには、切り替え順序の何番目であるかを示すシーケンスナンバ(SeqNo)をインクリメントし、そのシーケンスナンバ(SeqNo)によって指定するシーケンスデータアレイ(SeqAr[])上の格納位置から、次の選択候補となるボタン番号を読み出すことで実現する。
ここで読み出したボタン番号が現在のアクティブファンクションナンバ(ActFno)になる。
尚、0がセットされていた場合には、システムはそこでそのシーケンスが終了と判断し、本発明の項目選択システムのその後の動作は、後述のリピートイネーブル(RptEn)の設定に依存する。
シーケンスデータアレイ(SeqAr[])にオペレータがあらかじめ設定する値に制限はなく、オペレータの任意の順序に選択候補の切り替え順序を設定可能であるため、1シーケンスの中で特定の選択項目の繰り返しの設定も実現できる。上記実施例では、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])には、11番目まで1−2−3−4−7−1−2−3−4−3−4の順で切り替え順序が設定されているため、ワンキーファンクションキー動作1回につき(1ターンとする)、画面上のボタン1及び画面上のボタン2の機能が2回、画面上のボタン3及び画面上のボタン4の機能は3回、画面上のボタン7の機能は1回の割合で、選択候補として表示される。
このような設定が可能であるために、オペレータは普段使用しない機能のボタンは選択候補として表示される頻度を下げることにより、普段頻繁に使用する選択項目の実行指示を待たずに行えるという操作環境が得られる。
・ファンクションイネーブル:FuncEn[(ボタン番号)]
このパラメータは、本発明の項目選択方式によって、その項目を選択候補として表示するかどうかを設定するパラメータである(従来方式の項目選択は本パラメータの設定に関係なく可能)。
例えば、本実施例では、表5の"FuncEn[],……の設定値"と表題された表部分に示すように、画面上のボタン5(文字大)及び画面上のボタン6(文字小)の項目は、このファンクションイネーブル(FuncEn[])の値をfalseに設定しており、本発明上の選択候補としては表示されない設定になっている。これはシーケンスデータアレイ(SeqAr[])に画面上のボタン6,画面上のボタン7の指定がされていた場合でも、本パラメータでfalseが設定されている場合は、無視し、スキップするものである。
本実施例では、画面上のボタン5の文字大と画面上のボタン6の文字小の機能は、オペレータが頻繁に必要な機能ではないと判断している機能とし、本パラメータのFuncEn[5](文字大のボタンの設定)及びFuncEn[6](文字小のボタンの設定)をfalseに設定している。
この場合でも、従来方式によって直接実行指示入力することは可能であり、また、オペレータが本発明の選択候補として表示する場合は、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])の中で少なくとも1回は、そのボタン番号を登録すると共に、そのボタン番号のファンクションイネーブル(FuncEn[])パラメータもセットすることによって実現される。
・メインタイマ設定値:MnTm[(ボタン番号)]
これは、本発明の項目選択システムにおいて、各選択項目が選択候補となってから、次の選択項目へ切り替わるまでの時間を設定するパラメータで、選択項目毎に値が設定可能である。
実際には、本実施例の場合、アクティブマーカの表示状態が4状態あるため、その状態の切り替わり時間となっている。つまり、上記設定値で設定される時間が4度経過したとき、選択候補が切り替わる。
この時間の設定は、選択項目毎に任意に行えるため、オペレータの即決判断が期待できないような選択候補についての切り替わり時間は、長めに設定し、決定のため猶予時間をオペレータに与えたり、1ターンの中でも何回も繰り返し選択候補となる選択項目に対しては、短めに設定する、といったことが可能になっている。
この値が、ワークパラメータのMnTmCtに代入され、制御が行われる。
・ポーズイネーブル:PsEn[ボタン番号]
本発明による項目選択システムにおいて、実行指示入力を行った直後、間髪入れずに再実行指示入力操作を行うことにより、直前の選択指示を取り消すことが可能になっているが、この機能(ポーズ機能)の有効/無効を設定するパラメータがポーズイネーブル(PsEn[])である。
本実施例では、表5における"……、PsEn[]、……の設定値"と表題された表部分に示すように、画面上のボタン4(次ページ)のみ、false(無効)に設定している。ポーズ機能は、一旦行った指示の取り消しが可能になる便利な機能であるが、この取り消し動作の実現のため、初めの実行指示入力後、後述のPsTm[]で設定する時間が経過するまで、オペレータは、実際の機能の実行を待つ必要が生じる。
画面上のボタン4(次ページ)は、誤入力を行っても悪影響はなく、かつ使用頻度の高い項目であるため、機能の迅速な動作を実現することを優先し、ポーズ機能を無効に設定している。
・ポーズタイマ設定値:PsTm[(ボタン番号)]
上記ポーズ機能についても、各選択項目毎にポーズ時間の設定を行うものである。本パラメータによって、上記ポーズ時間は設定項目毎に任意に設定ができるため、例えばオペレータは、重要な機能の選択項目に対し、長い時間のポーズ時間の設定を行うことができる。
本実施例では、画面上のボタン7(終了)のような、システムの状態に大きな影響を与える機能については、他の選択項目の2倍のポーズ時間を設定することで、誤って終了指示した場合においても、長時間取り消し可能なように設定している(表5のPsTm[]の設定値を参照)。
・リピートイネーブル:RptEn
本実施例でのシーケンスデータアレイ(SeqAr[])の設定内容は、シーケンスナンバ(SeqNo)の増加と共に順に参照されるが、前述の通り1ターンの最後には0が設定されており、システムは0を読み出すと、その時点で、そのターンは終了する。その後の制御を決定付けるのが、リピートイネーブル(RptEn)である。
リピートイネーブル(RptEn)に、trueが設定されている場合は、ターンのシーケンスの初めに戻り、再び本発明の項目選択システムとしての動作を行う。
falseが設定されている場合は、その時点で本発明の項目選択システムとしての動作を終了し、従来の項目選択システムだけが有効になる。
再び本発明の項目選択システムとして動作させるには、別途手続を必要とするが、本実施例の場合では、オペレータがワンキーファンクションキーを入力することで再び可能となる。この場合、シーケンスナンバは、初めの1にセットされ、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])の初めの登録内容から、選択候補として表示される。
(フローチャート)
図4,図5及び図6は、本発明の情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図面を参照して、本実施例のシステムの処理動作を説明する。
システムへの電源投入後、各種起動処理をした後、本実施例のソフトウェアシーケンスのスタート(ステップS01)となり、システムは、ステップS02の分岐に至る。ここで、システムは、オペレータからの入力指示の有無を確認する。この時点では、本発明の選択システムはまだ動作しておらず、入力がなかった場合は、再びステップS02に戻り繰り返し判定処理を行う。
(ステップS02,S10)
入力は、本体が持つキーボード(ワンキーファンクションキー,カーソルキー,実行指示キー)、表示画面上に重ねて装着されているタッチパネル、マイクロフォンからの音声入力を意味し、それらの入力があった場合には、システムは、入力が何の入力なのかを調べ、従来の選択方法(カーソルキー/実行指示キーによる項目選択もしくはタッチパネルからの項目選択)の場合は、ステップS70に分岐し、ステップS80で、直接その項目の機能を実行する。この従来の方式である、カーソルキー及び実行指示キーもしくはタッチパネルによって選択される場合を、今後ダイレクトボタン入力と呼ぶものとする。
一方、本発明での選択方式であるワンキーファンクションキーでの入力及び音声による入力の場合は、ステップS10に分岐し、ステップS11により本発明の選択システムを作動させる。以後、このワンキーファンクションキーもしくは音声によって本発明での項目選択を行う入力方式を、ワンキー入力と呼ぶものとする。
(ステップS11)
ステップS11では、本発明の項目選択システムを作動させるために、パラメータの初期化を行う。
ここでは、マーカステータス(MkSt)=3(太黒枠),シーケンスナンバ(SeqNo)=1をセットして、ステップS12へ進む。このとき、アクティブな選択項目アクティブファンクションナンバ(ActFno)は、シーケンスナンバ(SeqNo)及びシーケンスデータアレイ(SeqAr[])で示されるSeqAr[SeqNo]の値である。
(ステップS12)
ステップS12では、アクティブマーカの表示更新、及びメインタイマの初期化を行う。表示更新を行う対象の項目は、シーケンスナンバパラメータ(SeqNo)によって指定されるシーケンスデータアレイ(SeqAr[])の内容の項目であり、現在の選択候補となっているボタン番号ActFno(=SeqAr[SeqNo])の項目である。
この項目に対しては、マーカステータス(MkSt)の値によるアクティブマーカ状態値によって、アクティブマーカを表示更新する。
1回目の処理時においては、ステップS11によって、シーケンスナンバ(SeqNo)=1に設定されており、シーケンスデータアレイ(SeqAr[])の1番目に登録されている項目のアクティブマーカを表示する。本実施例では、SeqAr[1]の内容は、表5の"SeqArの設定値"と表題された表部分に示すようにボタン番号1が格納されているため、ボタン番号1の項目である"前ファイル"項目にアクティブマーカを表示する。
このとき表示するアクティブマーカの状態は、マーカステータスパラメータ(MkSt)の値によって決定される。1回目の処理時には、マーカステータス(MkSt)=3にセットされているので、太黒枠での表示となる。
次に、メインタイマの初期化を行う。メインタイマは、上記で説明したように選択候補状態が切り替わるまでの時間を管理するものであり、その値は、選択項目毎にメインタイマ設定値(MnTm[])で設定されている。現在選択候補となっているボタンの番号は、アクティブファンクションナンバ(ActFno=SeqAr[SeqNo])であるので、MnTm[ActFno]の値が、現在の選択候補に対するメインタイマの設定値である。
この値が、メインタイマカウンタ(MnTmCt)にセットされ、このパラメータによって実際の時間がシステムによって計測される。
本実施例の場合、1回目の処理時にはボタン番号1がアクティブとなっているので、ボタン番号1の設定値、MnTm[1]=750がセットされる(表5の"……、MnTm[]、……の設定値"と表題された表部分参照)。本実施例では、単位1あたり1000分の1秒で動作するものとしているので、このタイマ値が意味する時間は0.75秒である。
この後、ステップS13に移行する。
(ステップS13)
ステップS13では、オペレータからの入力の有無の判定を行う。ダイレクトボタン入力があった場合には、ステップS30に分岐後、ステップS80に移行して、ダイレクトボタン入力時に指定されたボタンの機能を、アクティブマーカの位置に関係なく、直接実行する。
ワンキー入力であった場合には、ステップS40に分岐し、ステップS41以降の処理が行われるが、これについては後述する。
入力が何もない場合には、次のステップS14に進む。
(ステップS14)
ステップS14では、前述のメインタイマカウンタ値をデクリメントし、ステップS15の判定ルーチンへと移行する。デクリメントする量は、フローチャート上ではtと表記しているが、このtはステップS13〜S15のシーケンスのループに要する時間を1単位あたり1000分の1秒で変換した値である。その後、ステップS15に移行する。
(ステップS15)
ステップS15では、メインタイマカウンタ(MnTmCt)が設定時間を過ぎているか否かの判定をする。メインタイマカウンタ(MnTmCt)には、初期値として、メインタイマ設定値(MnTm[ActFno])の値からセットされた時間を意味する値が入っており、上記ステップS14の処理によって経過時間の分だけ減じられる。この値が0以下になった場合に、設定時間に至ったものと判定し、ステップS16の処理に移行する。
設定時間と判定されない場合には、ステップS13の入力判定,ステップS14のデクリメントの処理を繰り返す。
(ステップS16)
ステップS16では、ステップS15でのメインタイマ設定値(MnTm[ActFno])の時間経過に伴い、アクティブマーカの表示状態切り替えるための準備をする。本実施例では、アクティブマーカの表示状態が4状態あるものとしているので、選択候補の切り替えは、このアクティブマーカの状態変更が4回行われた後に行われる。従って、メインタイマ設定値(MnTm[])に設定すべき値は、選択候補の切り替え時間の4分の1の値を設定する必要がある。
実際のステップS16の動作としては、上記アクティブマーカの表示状態切り替えの準備として、アクティブマーカの表示状態を示すパラメータである。マーカステータス(MkSt)の値を1減じる。これによって、次回のステップS12での表示更新処理時は、アクティブマーカは、次の表示状態で表示される。本処理の終了後、ステップS17へ移行する。
(ステップS17)
ステップS17は、ステップS16の処理によって変更された新しいマーカステータス(MkSt)の値のチェックを行う。マーカステータスは、3に始まり、0までの値を定義しており、この値が何であるかによって、アクティブマーカ表示状態が変更される。
以前のマーカステータス(MkSt)の値が0であった場合には、ステップS16の処理により−1となる。
この状態は、既にその前の表示状態がマーカステータス(MkSt)=0であり、直前のステップS12の表示更新ではアクティブマーカの状態を最終状態(枠なし)で表示していることを意味している。
この場合は、マーカステータス(MkSt)の値を初期値の3に再設定し、次にステップS18へ移行し、次の選択項目に選択候補を切り替える準備を行う。
マーカステータス(MkSt)が−1でない場合には、アクティブマーカは、まだ最終の表示状態ではなく、システムの処理は、ステップS12のアクティブマーカの表示更新へと戻る。
(ステップS18)
ステップS18の処理への到達は、現在の選択項目でのアクティブマーカの表示状態が最終となり、次の選択候補へと切り替わる手続が開始されたことを意味する。
システムは、シーケンスナンバ(SeqNo)をインクリメントし、次に、アクティブマーカを表示すべき選択項目をインクリメントされた新しいシーケンスナンバ(SeqNo)から、シーケンスデータアレイ(SeqAr[SeqNo])によって読み出す。この後、この新しい選択項目のボタン番号の判定を、ステップS19で行う。
(ステップS19)
ステップS19では、ステップS18によってインクリメントされたシーケンスナンバに対する、シーケンスデータアレイ(SeqAr[SeqNo])の設定内容が、最後を意味する値であるかどうかを判定する。
前述のように、1ターンでの最後には、シーケンスデータアレイ(SeqAr[SeqNo])の最後のデータに"0"を設定するように定めているので、読み出したSeqAr[SeqNo]の値が0であった場合には、ワンキー入力方式による選択項目の表示を1ターン処理したと判断し、ステップS11と同様の初期設定を行った上で、ステップS90のリピート判定の処理に移行する。
シーケンスデータアレイ(SeqAr[SeqNo])の値が0ではない場合には、その値は、次の選択候補として表示すべきボタン番号を意味するので、新しい選択候補のボタン番号として、アクティブファンクションナンバ(ActFno)に、シーケンスデータアレイ(SeqAr[SeqNo])を読み込み、ステップS20の処理へと移行する。
(ステップS20)
ステップS20では、ステップS18によって指定された、次に選択候補として表示する選択項目が、ワンキー入力方式での入力を許可されているかどうかの判定を行う。
設定パラメータであるファンクションイネーブル(FuncEn[ActFno])には、あらかじめオペレータがそのボタン番号の選択項目を、ワンキー入力方式で入力可能とするかどうかを設定している。
ステップS19で設定されたアクティブファンクションナンバ(ActFno)のボタン番号のファンクションイネーブル(FuncEn[ActFno])がtrueであれば、ワンキー入力可能であるため、ステップS12に移行し、新しいアクティブファンクションナンバ(ActFno)のボタン番号において、アクティブマーカの表示を開始する。
上記値がfalseである場合には、ワンキー入力が許可されていない選択項目であるため、ステップS18に戻り、次のシーケンスナンバ(SeqNo)の選択項目へ移行する。
(ステップS70)
ステップS02での分岐において、ダイレクトボタンであると判断された場合には、ステップS70に分岐する。この状態はワンキー入力方式の処理が作動していない状態において、ダイレクトボタンによって直接に項目が選択された場合であり、ステップS80に移行して機能実行を行う。
(ステップS80)
ステップS80では、ステップS70,S30,S50からのダイレクトボタン入力による選択項目の実行指示や、ステップS45からのワンキーファンクションからの選択項目の実行指示によって、実際の機能の実行を行う。
機能実行後は、ステップS90の処理でリピート判定を行う。
(ステップS90)
ステップS90では、リピートイネーブル(RptEn)がtrueに設定されている場合は、無条件にステップS12に移行し、falseに設定されている場合は、ステップS02のループへ戻る。
従って、前回の状態に関わらず、リピートイネーブル(RptEn)がtrueに設定されている場合は、ワンキー入力状態がステップS12から開始され、リピートイネーブル(RptEn)がfalseに設定されている場合は、ワンキー入力方式は、一旦停止され、次回は、ステップS02でワンキー入力が有効となってからの再スタートとなる。
(ステップS30)
ステップS13での分岐において、ダイレクトボタンであると判断された場合には、ステップS30に分岐する。この状態は、ワンキー入力方式による処理が作動中に、ダイレクトボタンによって直接に項目を選択された場合である。この場合、ステップS70からの分岐と同様に、ステップS80への処理へ移行する。この状態では、目的とする機能の選択項目を、従来の方式によって、オペレータが直接指定しているので、現在表示中のアクティブマーカの状態に関わらず、ステップS80で直接その機能が実行される。
(ステップS40)
ステップS13での分岐において、ワンキー入力であると判定された場合には、次のステップS41以降の処理によって、ポーズ機能の処理を行う。ポーズ機能とは、ステップS13でワンキー入力があると判定されても、直ちに指定された機能を実行するのではなく、選択項目毎に個別に設定するポーズタイマ設定値(PsTm[ActFno])の時間の間は、再ワンキー入力によって選択操作の取り消しを実現するものである。
(ステップS41)
ステップS41では、まず選択項目毎に定められているポーズ機能の有効無効を示すパラメータ,ポーズイネーブル(PsEn[ActFno])を参照し、アクティブファンクションナンバ(ActFno)で示される現在の選択候補のボタン番号のポーズ機能が、有効であるか無効であるかを調べる。trueが格納されていれば有効であり、次のステップS42の処理へ移行しポーズ処理を行う。falseが格納されていれば、ポーズ機能は無効なため、ステップS80の機能実行へ直行し、アクティブファンクションナンバ(ActFno)で示されるボタン番号の選択項目の機能を実行する。ステップS80以下の処理動作は前述の通りである。
(ステップS42)
ステップS42の処理では、各選択項目毎に個別に設定されるポーズタイマ設定値(PsTm[ActFno])の値をポーズ機能用のタイマのワークパラメータである、ポーズタイマカウンタ(PsTmCt)にセットする。
ポーズタイマは上記で説明したように、取り消し処理が可能である時間を管理するものであり、その値は選択項目毎にポーズタイマ設定値パラメータ(PsTm[])に設定する。現在の選択項目のボタン番号がアクティブファンクションナンバ(ActFno=SeqAr[SeqNo])であるので、PsTm[ActFno]の値が、ワークパラメータであるポーズタイマカウンタ(PsTmCt)にセットされ、このパラメータによって実際の時間がシステムによって計測される。
本実施例の場合、ボタン番号1の場合は、表5の"……、PsTm[]の設定値"部分に示すように、設定値としてMnTm[1]=1,000をセットしており、1単位あたり1000分の1秒で動作するものとしているので、この場合タイマは、1秒の動作時間となる。
この時間は、ポーズ機能が有効な時間を示しており、この時間内であれば、再度のワンキー入力によって、選択操作がキャンセルされる。この処理のため、ステップS43の入力判定に移行する。
(ステップS43,S50,S60,S61)
ステップS43では、オペレータの入力の有無を判定する。まずダイレクトボタンの入力がある場合は、ステップS50の分岐へ移行する。この場合は、ワンキー入力方式の処理が作動中で、ポーズ機能実行処理中におけるダイレクトボタンの入力となるが、この場合も、他のダイレクトボタン入力と同様、ステップS80に移行して機能を実行し、後の処理についても、他のダイレクトボタンの実行の場合と同様である。
ワンキー入力があった場合は、直前の実行指示の取り消し操作を意味するので、ステップS60に分岐し、ステップS61で取り消し処理を行う。ここでの取り消し処理とは、例えば画面上に"取り消されました"と表示するような処理のことである。ステップS61での取り消し処理実行後、システムは、ステップS12へ戻り、再びワンキー入力状態を継続する。
入力操作がない場合には、次のステップS44へ移行する。
(ステップS44)
ステップS44では、ステップS42で設定したポーズタイマカウンタ(PsTmCt)の値を時間tの値だけデクリメントし、ステップS45の判定ルーチンへと移行する。この時間tの値はステップS43〜S45のループ処理に要する時間である。
(ステップS45)
ステップS45によって、現在の選択項目のポーズタイマ設定値(PsTm[ActFno])の値からセットされたポーズタイマカウンタ(PsTmCt)が、設定時間を過ぎているかどうかの判定をする。この値は、上記ステップS44によって経過時間の分が減じられるが、この値が0以下になった場合には、オペレータは、取り消し処理を行う意志がないものと判断し、ステップS80の処理に移行して、指定されたボタンの機能を実行する。0以下でない場合には、ステップS43の入力判定,ステップS44のカウンタデクリメントの処理を繰り返す。
本実施形態によれば、システムが複数の選択項目を表示し、画面上に表示される項目を選択する場合に、キーボードやポインティングデバイスによって項目を選択するのではなく、同時に表示する選択項目は一つに限定し、システムが時間経過によって表示する選択項目を切り替えることによって、目的とする選択項目が表示されたタイミングに合わせてオペレータが実行指示入力を行うだけの単一操作により、任意の項目を選択するシステムを提供することが可能になる。
また、本実施形態の入力装置としては、単一の実行指示入力が行える入力装置であればよいため、従来の項目選択システムに必要であった4方向のカーソルキーやポインティングデバイス等の複雑な入力装置を必要としない。
また、本実施形態によれば、選択項目の表示に関しては、全ての項目について表示を行い、選択候補としての表示としては、その項目にマークを付ける表現などによって実現する手段を持つことにより、キーボードやポインティングデバイスによる従来の項目選択方法も併せて可能にしつつ、表示画面上に同時に表示する選択項目を一つに限定し、時間の推移によって選択項目を自動的に順次切り替えることによって、目的とする選択項目が表示されたタイミングに合わせて実行指示入力を行う操作のみによって、項目選択が可能である。
また、本実施形態の入力装置としては、単一の実行指示入力が行える入力装置であればよいため、従来の項目選択システムに必要であった4方向のカーソルキーやポインティングデバイス等の複雑な入力装置を必要としない。
さらに、本実施形態によれば、前記選択項目の切り替え時、音声制御手段及び表示制御手段によって、その切り替わりタイミングを音声もしくは画面上の表示によってオペレータに報知する仕組みを持ち、オペレータは目的とする選択候補の表示に対し、切り替わりタイミングを十分認識しながら実行指示入力を行うことができるため、確実な操作が可能になる。
また、本実施形態によれば、選択肢の項目が選択候補として切り替わる順序や切り替え時の移行時間を、設定記憶手段及び設定制御手段によって、オペレータが任意に定められるため、オペレータの目的に応じた最適な切り替わり順序を設定でき、効率よい選択操作環境の構築が可能になる。
そして、本実施形態によれば、取り消し制御手段を持つことにより、実行指示入力後の再実行指示入力によって、直前の実行指示を取り消すことが可能になると共に、実行指示入力後の取り消し可能時間の設定及び取り消し機能の有効無効を、項目毎に任意に設定する機能も実現する。
上記機能により、項目選択指示後、その選択指示の誤りにオペレータが気づいた場合の処置として、項目選択指示後、続けて指示入力を行うことにより、その選択指示を取り消すことが可能なため、オペレータの不用意な入力ミスに対する保護を設けることができると共に、項目毎に取り消し動作の有無,取り消し可能時間を設定することによって、設定項目の重要度に応じて、オペレータに対する保護の度合いを調整することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、実行指示入力は、単一の入力指示のみで実現できることから、音声や振動といった、アナログ信号の入力であっても、入力制御手段によって、入力装置として使用できる。
従って、目的の選択候補が表示されたときに合わせ、装置に音声や振動を与えることでも実行指示入力が可能になり、手動操作がしにくい操作状況においても、柔軟に選択入力を行うことができる。
1…CPU、2…システムコントローラ、3…システムメモリ、4…システムI/O、5…表示コントローラ、6…表示部、7…外部記憶装置、8…外部ポート、9…キーボード/ポインティングデバイスコントローラ、10…ポインティングデバイス(タッチパネル)、11…キーボード、12…マイクロフォン。

Claims (6)

  1. 実行処理が定義されている複数の選択項目を同時表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示位置を指示する第一入力手段と、
    上記選択項目の選択タイミングを指示する第二入力手段と、
    上記選択項目のうち上記第二入力手段からの指示入力を許可する選択項目を記憶する設定情報記憶手段と、
    上記表示手段で表示される選択項目のうち、上記設定情報記憶手段で指示入力を許可された選択項目を所定時間間隔で他と区別して1項目ずつ切り替え表示する表示制御手段と、
    上記第一入力手段からの指示に基づいて入力された位置に表示されている選択項目に定義された処理を実行すると共に、
    上記第二入力手段からの指示に基づいて入力されるタイミングに区別表示されている選択項目に定義された処理を実行する入力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記第一入力手段は、上記第二入力手段での入力を許可されていない選択項目の入力が可能であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記表示手段と上記第一入力手段は、表示一体型タッチパネルから構成されていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 上記設定情報記憶手段は、選択項目の切り替え順序を規定するパラメータを含み、上記表示制御手段は、当該パラメータに基づいて選択項目を切り替え表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 上記入力制御手段は、所定時間内に連続して入力される指示入力が上記第二入力手段からの指示入力である場合に、先の指示入力を取り消す取り消し制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 上記第二入力手段による選択タイミングの指示入力を音声入力または振動検出により行うことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
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