JP2009163516A - 情報記録再生装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

情報記録再生装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データアクセス応答性を向上しつつ、より消費電力を削減することのできる情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】本発明による情報記録再生装置は、OSD(Object-Based Storage Device)対応の装置に関するものである。本装置では、オブジェクト・データをブロックに分割して格納する際の物理的配置位置情報、及びブロックの集合体であるオブジェク・データと識別情報との対応情報からなるオブジェクト配置管理情報に基づいて、オブジェクト・データの配置管理を行い、オブジェクト・データに対する外部装置からのアクセス要求を解析し、アクセス要求の内容を示すアクセス状態をモニタする。そいて、アクセス状態及び配置管理情報を参照して、自装置の動作モードを決定し、この動作モードによって、アクセス動作のためのエネルギー供給を制御する。また、自装置が集約ノードである場合には、消費エネルギー低減モードへの移行を禁止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ストレージシステムの一部を構成する情報記録再生装置及びそれを制御する方法、並びにコンピュータを当該情報処理装置として機能させるためのプログラムに関する。
近年、コンピュータの高性能化やテレビジョン放送のディジタル化、あるいは通信網の大容量低価格化等にともない、動画等の大容量コンテンツを磁気ディスク装置や光ディスク装置等の情報記録再生装置にディジタル的に格納し、利用することが一般化しつつある。しかしながらこれらの大容量コンテンツの規模は、磁気ディスク装置あるいは光ディスク装置1台で格納できる容量に比して十分小さいとは未だ言える状況にない。すなわちこれらの情報記録再生装置の単独利用では、ユーザの保存容量に対する需要を必ずしも十分に満たせていない状況にある。
そこで複数の情報記録再生装置を結合して、論理的に1台の大容量情報記録再生装置として利用する技術として、Just a Bunch of Disks(JBOD)あるいはスパンニングと呼ばれる技術が広く知られている。また複数の安価な情報記録再生装置を冗長に結合して、高可用性を実現しつつ論理的に1台の大容量情報記録再生装置として利用する技術として、各種のRedundant Arrays of Inexpensive Disks(RAID)技術(非特許文献1参照)が知られている。
また、Digital Living Network Alliance(DLNA)ガイドライン準拠のコンシューマ機器(非特許文献2参照)の様に、コンシューマ・ユーザに対してコンテンツ利用時の利便性を提供する技術が提案及び標準化されている。これによれば、例えば、家庭内ネットワークを介してコンシューマ機器を相互接続し、複数のクライアントでストレージを共有したり、ストレージを内蔵するクライアント間でストレージ内のコンテンツを相互利用したりすることが可能となる。
これらの技術において、情報記録再生装置の単独記憶容量を上回る記憶容量を利用するために複数の情報記録再生装置を同時使用する際には、その同時稼働による消費エネルギーの増大が問題となりうる。そこで磁気ディスク装置や光ディスク装置といった情報記録再生装置が使用するインターフェースの代表的規格であるATA/ATAPI規格(非特許文献3参照)においては、Power Management Feature Setと呼ばれる命令機能を定めている。このPower Management Feature Setを備えた情報記録再生装置は、所定時間の連続したアイドル状態(記録媒体に対する記録あるいは再生といったアクセスがないまま、記録媒体が回転している状態)経過後に、スタンバイ状態(記録媒体の回転運動を停止しているが、コマンドを受け付けることが可能な状態) に自動的に遷移することによって、利用頻度の低い情報記録再生装置の消費電力を低減させることが可能となっている。
ところで、前述のDLNAガイドライン準拠のコンシューマ機器環境においては、図1に示すように、複数のストレージ#1(102)、ストレージ#2(103)、ストレージ#3(104)にコンテンツA105、コンテンツB106、コンテンツC107が分散格納されるような状態が容易に(頻繁に)発生し得る。これらのストレージ#1(102)、ストレージ#2(103)、ストレージ#3(104)による消費電力を抑えるためには、前述のPower Management Feature Setに対応した情報記録再生装置を利用し、その内部に格納されているコンテンツを長時間利用しない場合には、該コンテンツを格納している内部の磁気ディスク装置等(図示せず)をスタンバイ状態に遷移せしめることが有効である。
しかしながら、スタンバイ状態にある磁気ディスク装置等に対して、クライアント
101が何らかのコンテンツを利用するためにアクセス要求を発行しても、クライアント101は所望のコンテンツを直ちに取得することはできない。これはスタンバイ状態にある磁気ディスク装置が記録媒体へのアクセスが可能な状態に遷移するまでには、記録媒体が所望の回転数に達していることが必要であり、この時間は一般に数秒から数十秒の程度を要するためである。したがってクライアント101、すなわちクライアント101のユーザ(図示せず)は、所望のコンテンツが利用可能となるまで長時間待機せざるを得ず、ユーザの利便性が損なわれるという問題が生じていた。また同様にスタンバイ状態にある磁気ディスク装置に対して、クライアント101が何らかのコンテンツを格納するために記録動作の開始を要求しても、クライアント101は格納すべきコンテンツを磁気ディスク装置に直ちに送信して手放すことができなかった。それゆえ磁気ディスク装置が記録可能な状態となって格納すべきデータを受け付け可能になるまでの間、記録すべきデータを一時的に保持するためにクライアント101は大容量の一時バッファを持たねばならず、このことは装置コスト面の問題となっていた。
そこで、特許文献1には、これら問題を解決し、情報記録再生装置による消費電力削減と、アクセス応答性向上によるユーザ利便性とを両立する技術が開示されている。つまり、まず、コンテンツ・データを記録する場合に、全てのコンテンツ・データの先頭から所定の再生時間(1台の磁気ディスク装置の起動完了に要する時間)に相当する部分を、第1の磁気ディスク装置に記録する。そして、各コンテンツ・データの残り部分を、第1の磁気ディスク装置以外の磁気ディスク装置に記録するようにするとともに、各コンテンツ・データに対応するコンテンツ・マネジメント・データを、第1の磁気ディスク装置に記録する、というものである。なお、特許文献1の開示の装置はOSD(Object-Based Storage Device)ではない。
特開2003−85871号公報 D. A. Patterson et al.; A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAID), Proceedings of the 1988 ACM SIGMOD International Conference on Management of Data, Chicago, Illinois, June 1-3, 1988. ACM Press 1988, pp 109-116 (1988/06) Digital Living Network Alliance; White Paper, Overview and Vision (2004/06) American National Standards Institute/International Committee on Information Technology Standards (ANSI/INCITS) Technical Committee T13 AT Attachment; INCITS 361-2002: Information Technology - AT Attachment with Packet Interface - 6 (ATA/ATAPI-6) (2002/11) American National Standards Institute/International Committee on Information Technology Standards (ANSI/INCITS) Technical Committee T10 SCSI Storage Interfaces; INCITS 400-2004: Information Technology - SCSI Object-Based Storage Device Commands (OSD) (2004/12)
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、磁気ディスク装置自身が自己の記録媒体上にどの様なコンテンツ(オブジェクト)を格納しているか知る機構を持たないため、自己の判断でスタンバイ状態などの省電力状態に入ることができない。すなわち、システム全体の消費電力を削減するためには複数台の磁気ディスク装置を集中制御する中央集権的な制御部によるオブジェクト格納場所の認識と、それに応じた電力管理処理が必要であり、この制御部を常に動作させておくため、電力の削減が十分でないという問題がある。
また、何らかの理由で単一の磁気ディスク装置内あるいは複数の磁気ディスク装置間でオブジェクト格納位置を変更することが必要となるときがある。このためには、当該オブジェクトを格納している磁気ディスク装置や中央集権的な制御部のみならず、コンテンツ・マネジメント・データを格納する磁気ディスク装置に対してもアクセスを行う必要があり、一般に磁気ディスク装置1台分だけ消費電力が余計に増大するという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データアクセス応答性を向上しつつ、より消費電力を削減することのできる情報記録再生装置を提供するものである。
(1)上記課題を解決するために、本発明による情報記録再生装置は、ストレージシステムの一部を構成する情報記録再生装置であって、オブジェクト・データを保持するためのデータ格納部と、オブジェクト・データに対応する識別情報を用いて、オブジェクト・データを、自装置以外の装置でストレージシステムを構成する外部装置との間で入出力するためのアクセス命令を受信し、或いは送信するアクセス命令通信手段と、データ格納部上においてオブジェクト・データをブロックに分割して格納する際の物理的配置位置情報、及びブロックの集合体であるオブジェク・データと識別情報との対応情報からなるオブジェクト配置管理情報に基づいて、オブジェクト・データの配置管理を行うオブジェクト配置管理手段と、オブジェクト・データに対する外部装置からのアクセス要求を解析し、アクセス要求の内容を示すアクセス状態を保持するアクセス状態モニタ手段と、アクセス状態及び配置管理情報を参照して、自装置の動作モードを決定する動作モード決定手段と、データ格納部へのアクセス動作のためのエネルギー供給を、動作モード決定手段によって決定された動作モードに従って制御するエネルギー供給制御手段と、を備えている。
さらに、本発明の情報記録再生装置は、オブジェクト・データを連携及び分担して格納可能な連携可能外部装置を、アクセス命令通信手段を用いて通信できるか否かを判断することによって認識する連携外部装置認識手段と、この連携外部装置認識手段の認識結果及びアクセス状態モニタ手段の保持するアクセス状態を参照し、連携可能外部装置に対してオブジェクト・データの少なくとも一部を転送するオブジェクト・データ転送管理手段と、を備えている。
そして、オブジェクト配置管理手段が、オブジェクト配置管理情報に基づいて、オブジェクト・データの先頭の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離し、オブジェクト・データ転送管理手段が、新規分離オブジェクト・データ及び新規分離オブジェクト・データに対応した識別情報を連携可能外部装置に対して転送し、動作モード決定手段が、配置管理情報を参照し、先頭部分を含むオブジェクト・データをデータ格納部内に所定個数以上保有していると判断した場合には、自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止するようにする。
また、連携外部装置認識手段は、連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、配置管理情報を参照し、自装置が、先頭部分を含むオブジェクト・データをデータ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードか否かを判断し、自装置が集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付してオブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答する。さらに、連携外部装置認識手段は、オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置から転送されてきた先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報をデータ格納部に優先的に格納する。
(2)また、連携外部装置認識手段は、連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、先頭部分を含むオブジェクト・データをデータ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、オブジェクト・データ転送管理手段は、新たに決定された集約ノードに対して、先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、時間経過とともに複数のストレージシステム内で集約ノードを巡回させるようにする。
(3)さらに、アクセス状態モニタ手段は、オブジェクト・データに対するシーケンシャル読み出しの最終読み出し位置の情報を保存する位置情報保存手段を有し、オブジェクト配置管理手段は、位置情報保存手段に保存された最終読み出し位置の情報に基づいて、オブジェクト・データから最終読み出し位置の直後の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離し、オブジェクト・データ転送管理手段が、新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応する識別情報を連携可能外部装置に対して転送する。そして、動作モード決定手段は、配置管理情報及び最終読み出し位置の情報を参照し、自装置がデータ格納部内に、最終読み出し位置の直後を含むオブジェクト・データを所定個数以上保有するリジューム部分集約ノードの場合には、自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止するようにする。また、連携外部装置認識手段は、連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、配置管理情報及び最終読み出し位置情報を参照し、自装置がリジューム部分集約ノードか否かを判断し、自装置がリジューム部分集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付してオブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答する。さらに、連携外部装置認識手段は、オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置からの転送されてきた新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報をデータ格納部に優先的に格納する。また、連携外部装置認識手段は、連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、リジューム部分集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、オブジェクト・データ転送管理手段は、新たに決定されたリジューム部分集約ノードに対して、新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、時間経過とともに複数のストレージシステム内でリジューム部分集約ノードを巡回させる。
(4)リジューム部分集約ノードは、先頭部分を含むオブジェクト・データをデータ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードでもある。このとき、連携外部装置認識手段は、自装置がリジューム部分集約ノードである場合には、オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置から転送されてきた先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報をデータ格納部に優先的に行う。また、連携外部装置認識手段は、連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、リジューム部分集約ノード及び集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、オブジェクト・データ転送管理手段は、新たに決定されたリジューム部分集約ノード及び集約ノードに対して、新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報、並びに、先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、時間経過とともに複数のストレージシステム内で集約ノードを巡回させる。
(5)本発明は、上述の情報記録再生装置を制御する方法や、コンピュータをその情報記録再生装置として機能させるプログラムも提供する。
(6)さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
本発明によれば、情報記録再生装置において、データアクセス応答性を向上しつつ、より消費電力を削減することができるようになる。
本発明は、例えば、磁気ディスク装置や光ディスク装置等による情報記録再生装置(ストレージ装置)に関するものであり、その中でも特に情報記録再生装置内にファイル・システム等のオブジェクト配置管理機構を備えた情報記録再生装置に関する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
なお、本発明の実施形態は、上述の課題に加えて、次の問題点をも解決する。つまり、ストリーム再生的にアクセスされることが一般的な動画データ等のコンテンツを格納し、コンテンツ先頭部分からの再生を想定して、その際の即応性改善効果を主張している。しかしながら、コンテンツの途中で再生が停止され、その後1台の磁気ディスク装置を残して電力供給が抑制された状況において、当該コンテンツの再生停止部分直後から再生を行う際(頻繁に起こりうる、いわゆるリジューム再生)の即応性に対しては、一般に改善効果を奏しないという問題がある。また、各コンテンツ・データに対応するコンテンツ・マネジメント・データを1台の磁気ディスク装置に集約して記録する場合、この1台の磁気ディスク装置は必然的に常時動作し続け、負担が集中することとなる結果、摩耗的故障が早期に発生する可能性が高まる。そして、この1台の磁気ディスク装置が故障するとコンテンツ・マネジメント・データへのアクセスが不可能となり、他の磁気ディスク装置が格納するコンテンツへのアクセスまでもが不可能となるという問題がある。
以下の実施形態の説明により、上述の問題点を解決するオブジェクト配置管理機構が明らかとなる。
<本発明の概念>
図2は、本発明の概念を説明するための図であり、情報記録再生装置におけるコンテンツの格納状態例を示している。本発明による情報記録再生装置は、オブジェクト管理機構を備えている。このような装置においては、1個のオブジェクト・データを複数の部分に分割し、各々の部分を複数の情報記録再生装置で分割して格納する連携分割格納動作が可能である。また、各情報処理装置202乃至204は、クライアント201を介さずに、相互に通信可能となっている。
図2Aにおいて、Aパート1(205)、Aパート2(206)は、一連のストリーム・コンテンツAの前半パート部分及び後半パート部分をそれぞれ示している。これらの部分はそれぞれ別々のストレージ(情報記録再生装置)#1(202)、ストレージ#2(203)に格納されている。同様に、コンテンツBの前半パート部分:Bパート1(207)及び後半パート部分:Bパート2(208)は、それぞれ、ストレージ#1(202)及びストレージ#3(204)に格納されている。また、コンテンツCの先頭パート部分:Cパート1(209)及び中間パートの前部分:Cパート3(211)はストレージ#1(202)に格納され、中間パートの後部分:Cパート4(212)及び末尾パート部分:Cパート2(210)は、ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)にそれぞれ格納されている。
クライアント装置201がストレージ#1(202)、ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)内にアクセスする際には、アクセス対象コンテンツ(オブジェクト・データ)に対応する識別情報とオブジェクト・データの先頭からのオフセット値およびアクセスするデータ量等の情報から構成されているアクセス命令をストレージ#1(202)、ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)に対して発行する。そして、クライアント装置201は、所望のコンテンツの所望の部分を持っているストレージがその部分を返送してきたものを受け取るか、適切なストレージがコンテンツ格納許可の旨を回答し、そのストレージに対してコンテンツを送出する。これらの動作によってストレージ#1(202)、ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)は、クライアント装置201から見ると仮想的な1つのクラスタ・ボリューム200として認識される。クラスタ・ボリューム200のデータ記憶容量は、ストレージ#1(202)、ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)各々のデータ記憶容量の総和となっている。
図2Aでは、例えば、コンテンツAは、クライアント装置201が放送受信したものをクラスタ・ボリューム200に格納しただけでまだストリーム再生の対象となったことがないものとする。また、コンテンツBは、クライアント装置201が最初から最後まで通してストリーム再生を行って自動停止した状態にある。コンテンツCは、Cパート1(209)、Cパート2(210)、Cパート3(211)、Cパート4(212)の順序で1つのコンテンツとして構成されており、Cパート3(211)の先頭直前すなわち、Cパート2(210)の末尾までストリーム再生され、その直後にクライアント装置201が電源遮断されたまま十分に長時間が経過したものである。なお、例えば、コンテンツCもコンテンツA及びBと同様に2分割されてストレージに格納されている場合を想定すると、Cパート2の途中でストリーム再生停止状態になったときには、Cパート2の停止位置から所定量のデータ部分がCパート3としてストレージ#1(202)に切り出されて格納される。そして、Cパート2については、Cパート3を除く部分がストレージ#3(204)に格納されることになる(図2B参照)。このように、本実施形態に示された状態では、ストレージ#1(202)が、集約ノード(後述するが、各コンテンツの先頭部分を所定個数以上集約して格納しているノードを意味する)となっている。
なおここでは図2Bを用いて、コンテンツCのCパート2における停止位置直後の所定分量が切り出されてCパート3として独立し、集約ノードに集約される場合を説明したが、本動作は必ずしもコンテンツの一部切り出しによってコンテンツ断片を生成する必要はなく、当該部分を複製してコンテンツ断片を生成し、集約ノードに集約しても良い。この場合には、後述するオブジェクト断片の集約動作の過程において、不要となったオブジェクト複製の断片を消去する動作を併せて行えばよい。なおオブジェクト複製の断片が必要か否かの判断は、当該オブジェクトに対応するストリーム再生ポインタ(後述)が当該オブジェクト複製の断片の先頭あるいは内部を示しているか否かで容易に判断可能である。すなわち、ストリーム再生ポインタが当該オブジェクト複製の断片の先頭あるいは内部を示している場合には、当該オブジェクト複製の断片はリジューム再生の対象となる可能性があり、消去対象とはできないが、ストリーム再生ポインタが当該オブジェクト複製の断片の先頭あるいは内部を示していない場合には、当該オブジェクト複製の断片はリジューム再生の対象となる可能性がなく、消去することが可能である。
また、ストレージ#1(202)がスタンバイ状態に移行するまでのアイドル状態継続時間t1は、ストレージ#2(203)あるいはストレージ#3(204)がスタンバイ状態に移行するまでのアイドル状態継続時間t2よりも長く設定されている。すなわち、例えば、t1は1日、t2は1分などとして、t1はt2よりも十分に長く設定しておく。従って、クライアント装置201がクラスタ・ボリューム200を構成する各ストレージ202乃至204に同時アクセス後、t2以上t1未満の時間を経過した時点では、ストレージ#1(202)はアイドル状態にあり、記録媒体のスピン・アップ等の長時間を要する前処理を必要としないため、クライアント装置201からのアクセス要求に対して直ちに応答することができる。また、この時点ではストレージ#2(203)、ストレージ#3(204)はスタンバイ状態(同時にスピン・ダウン状態)にあり、その消費電力は最低限に抑えられているとともに、記録媒体の回転に伴う騒音や振動の発生が皆無となっている。
従って、コンテンツA、B及びC(205乃至212)の新規再生(コンテンツ先頭からの新規再生)あるいはリジューム再生(コンテンツ毎にその中で最後にストリーム再生された位置の直後からの再生)の場合であっても、最初にコンテンツを出力するのはストレージ#1(202)である。ストレージ#2(203)及びストレージ#3(204)は、それらが格納するコンテンツ部分にストリーム再生が至るときまでに、起動を完了(スタンバイ状態からアイドル状態に復帰)していれば良い。なお、コンテンツの特定部分(先頭部分およびリジューム再生の先頭部分)を分離ないしは複製して集約ノードに集約する場合、各々の特定部分のデータ量は、一般にコンテンツ内に記述されている期待ストリーム速度と、ストレージの起動時間の積よりも多くなっていればよい。
また、クライアント装置201がクラスタ・ボリューム200を構成する各ストレージ202乃至204に同時アクセス後、t2以上t1未満の時間を経過した時点において、クライアント装置201がクラスタ・ボリューム200に対してコンテンツを格納したい場合には、少なくともストレージ#1(202)がアイドル状態にあるため、記録媒体のスピン・アップ等の長時間を要する前処理を必要とせず、クライアント装置201からのアクセス要求に対して直ちに応答することができる。よって、クライアント装置201が、ストレージがスタンバイ状態からの復帰に要する期間内に記録すべきコンテンツを一時的に格納しておくためのバッファ領域を備える必要がなくなり、クライアント装置201のコスト低減にも効果を有する。
<情報記録再生装置の構成>
図3は、本発明の実施形態による情報記録再生装置300の概略構成を示す図である。以下、本構成例およびその基本的な動作の説明においては、オブジェクト・データおよびオブジェクト配置管理情報等の保持を行う記録媒体として、磁気ディスク媒体を仮定している。ただし、これは本発明における記録媒体の形態や記録原理に何ら限定や条件を課すものではなく、本発明は、例えば光磁気記録や相変化記録等による光ディスクや、フラッシュメモリ等による半導体ディスク等をデータ格納手段として用いる情報記録再生装置についても適用可能である。本発明では、複数の情報記録再生装置300が自律的かつ相互に連携動作可能なOSD(Object-Based Storage Device)を構成しており、外部機器(クライアント或いは他ノードの情報記録再生装置)からのアクセスに応じて自律的に電力消費状態を制御するものである。
情報記録再生装置300は、プロセッサ304がその内部機能ブロックのすべてを統合的に制御することにより、所望の外部機能および動作を実現している。プロセッサ304の動作にあたっては、データ転送調停回路303を介してROM313からRAM310内に各種の処理を行うための制御プログラム群を読み出して実行しており、また動作にあたってはRAM310を作業エリアとしても利用する。なお、制御プログラム群は、HDA制御モジュール320、コマンド処理モジュール321、オブジェクト配置管理モジュール323、時間計測モジュール323、ストリーム転送認識モジュール324、オブジェクト転送管理モジュール325、連携ノード管理モジュール326、動作モード決定モジュール327等で構成される。さらに、ROM313には情報記録再生装置300に対してその製造段階で一意に割り振られた個体識別情報(図示せず)が格納されている。プロセッサ304は、スピンドル・モータ・ドライバ311に対して指示を与え、ヘッド・ディスク・アセンブリ(HDA)312内のスピンドル・モータ(図示せず)を回転させ、さらにヘッド・ディスク・アセンブリ312内の記録媒体(図示せず)を回転せしめる。
記録媒体上には物理的な位置情報を示すサーボ・パターン(図示せず)が形成されている。このサーボ・パターンは、ヘッド・ディスク・アセンブリ312内のヘッド・スライダ(図示せず)上に形成された再生素子(図示せず)によって走査され、サーボ・パターンと再生素子の物理的な位置関係が電気信号(図示せず)として出力される。この信号は再生アンプ307によって所望の信号強度まで増幅された後、ヘッド位置制御回路308に入力される。さらにヘッド位置制御回路308はこの信号を参照し、アクチュエータ・ドライバ309を通じてヘッド・ディスク・アセンブリ内のヴォイス・コイル・モータ(図示せず)を制御して、記録媒体上における再生素子の走査位置を調整する。結果としてプロセッサ304は、ヘッド位置制御回路308に対して走査位置目標を与えることによって、記録媒体上の所望の位置に再生素子を位置づけることが可能となっている。また同様の手順によって、プロセッサ304は、ヘッド・スライダ上において再生素子と一定の位置関係を持って形成されている記録素子(図示せず)を記録媒体上の所望の場所に位置づけることが可能となっている。これらの位置づけ動作は、磁気ディスク装置技術上広く知られたものであり、本明細書中においては詳述しない。また、これらのヘッド・ディスク・アセンブリ313を制御するための各種動作は、プロセッサ304がHDA制御モジュール320を実行することによって制御される。
まず外部装置(図示せず)によって発行されたオブジェクト・データ(図示せず) へのアクセス命令に対しては、各機能ブロックが以下の通り動作する。ここでアクセス命令は、従来のLogical Block Address(LBA)による論理アドレス指定や、Cylinder Number/Head Number/Sector Number(CHS)による記録媒体上における物理的なアドレスの直接指定によるものではなく、オブジェクト・データに対応する識別情報(オブジェクト・データ名あるいはオブジェクト・データに付随する属性情報の組み合わせなど)とオブジェクト・データの先頭からのオフセット値およびアクセスするデータ量等の情報から構成されているものとする。このようなアクセス命令は Object-Based Storage Device(OSD)Commands(非特許文献4)等として広く知られている技術であり、ここでは詳細説明を割愛する。外部装置から外部インターフェース301を経由してインターフェース回路302が受領したアクセス命令は、インターフェース回路302によってデコードされ、プロセッサ304に伝達される。この処理はコマンド処理モジュール321の実行によって実現される。プロセッサ304はそのデコード結果を参照し、アクセス対象のオブジェクト・データが格納されている、あるいは格納されるべき記録媒体上における物理的な配置位置情報を、オブジェクト配置管理モジュール322の実行によって取得する。次いでプロセッサ304は取得した物理的な配置位置情報に基づいて再生素子または記録素子を所望の位置まで移動する。
記録媒体上のオブジェクト・データを復元する場合には、前述の要領でプロセッサ304が再生素子を記録媒体上の所望の位置に位置づける。次いでオブジェクト・データを反映した反転磁区の分布である記録マークが再生素子によって読み取られ、その読み取り結果は再生信号として再生アンプ307に入力される。再生アンプ307はその再生信号を所望の信号強度まで増幅し、ECC処理/変復調回路305へと入力する。ECC処理/変復調回路305は、記録時に行われた所定の変調処理の逆処理である復調、及び記録再生時のエラーを検出および訂正するECC処理を施し、その結果得られたオブジェクト・データ(図示せず)はデータ転送調停回路303を経由してRAM310内に一旦蓄えられる。その後、オブジェクト・データがRAM310内に所定量蓄積され、なおかつインターフェース回路302および外部装置の準備が整い次第、該オブジェクト・データはデータ転送調停回路303およびインターフェース回路302を経由し、外部インターフェース301に接続された外部装置へと送出される。これらのオブジェクト・データの復元と送出動作はストリーム転送認識モジュール324によってモニタされ、送出動作がストリーム転送であると認識された場合には、その最終読み出し位置およびストリーム転送が停止してからの経過時間をストリーム再生ポインタ(図示せず)としてオブジェクト・データ毎にRAM310の所定の位置に保存しておく。ストリーム転送であるか否かは、オブジェクト・データに対するアクセス命令の要求対象がシーケンシャルであるか否か、単位時間あたりのデータ要求量がほぼ一定であるか否かなどから判断可能である。この際、ストリーム転送管理モジュール324は時間計測モジュール323を通じてクロック回路314が生成する時間情報を利用する。送出されたオブジェクト・データは、外部装置の機能に応じて外部装置上で利用されたり、外部装置内に改めて蓄えられたりする。なお前述した通り、各情報処理装置はクライアントを介さずに直接通信可能となっている必要があるため、ここで外部インターフェース301は、IP通信可能な有線あるいは無線通信によるLANインターフェース等となっている。
また情報記録再生装置300内の記録媒体に外部装置からオブジェクト・データを記録する場合には、まずホスト装置がホスト装置側のインターフェース回路(図示せず)から情報記録再生装置300の外部インターフェース301へ当該オブジェクト・データを送出する。送出されたオブジェクト・データは、インターフェース回路302およびデータ転送調停回路303を通じてRAM310内に蓄積される。次にRAM310内に格納されたオブジェクト・データは、再度データ転送調停回路303を通じてECC処理/変復調回路305に伝えられ、そこでエラー検出および訂正のためのECCデータ(図示せず)が付与され、さらに所定の変調処理を施されて記録ドライバ306へと伝えられる。さらに記録ドライバ306は記録素子を駆動して記録媒体上に局所的な反転磁区分布を形成することにより、外部装置から送られてきたオブジェクト・データを記録媒体上に記録する。この際、アクセス命令にはオブジェクト・データに対応する識別情報が付加されている。この識別情報はオブジェクト配置管理モジュール322に与えられ、記録媒体上における物理的配置位置の決定に用いられるとともに、オブジェクト・データの記録と同様の処理を施され、記録媒体上の所定の位置に記録される。
以上の説明中で外部装置との間でのオブジェクト・データの転送はオブジェクト転送管理モジュール325によってモニタされるとともに制御されている。またプロセッサ304は、コマンド処理モジュール321、オブジェクト配置管理モジュール322、ストリーム転送認識モジュール324、オブジェクト転送管理モジュール325各々の動作状況および保有情報を時間計測モジュール323の実行によって監視し、動作モード決定モジュール327の持つ所定の条件判断手順に従って、情報記録再生装置300の消費電力を削減するために電源制御回路315を通じて各機能ブロックへの電源供給を制御する。また連携ノード管理モジュール326は、1個のオブジェクト・データの格納に際して該オブジェクト・データを分割した部分を分担して連携格納可能な、自己の情報記録再生装置300と同様の機能を有する連携可能外部装置(他の情報記録再生装置など)を、インターフェース回路302、外部インターフェース301を通じて検索し、その結果得られた連携可能外部装置の個体識別情報や動作状況などを保有している。また後述する通り、連携ノード管理モジュール326は、本発明技術による複数の情報記録再生装置300群の中でオブジェクト・データの特定部分を集約して保存する情報記録再生装置(集約ノード)の巡回処理を制御する。
<情報記録再生装置の動作>
図4は、情報記録再生装置300の動作例を説明するためのフローチャートである。まず、電源の投入やリセットなどによって情報記録再生装置300の初期化が開始されると、情報記録再生装置300内の各機能ブロックの初期化や、動作設定の初期化といったリソース初期化が実行される(S401)。次に、ROM313からRAM310への各種プログラム・モジュールの読み込みが実行され、情報記録再生装置300は基本的な初期化動作を完了する(S402)。この際に、必要に応じてヘッド・ディスク・アセンブリ312内の記録媒体上から、追加のプログラム・モジュールを読み込むよう、ROM313にプログラム・ローダが格納され、実行される構成であっても良い。
初期化動作が完了すると、連携ノード管理モジュール326は、1個のオブジェクト・データの格納に際して該オブジェクト・データを分割した部分を分担して連携格納可能な、自己の情報記録再生装置と同等の機能を有する連携可能外部装置を検索し、その結果得られた連携可能外部装置の個体識別情報や動作状況などを保存する(S403)。
次に、インターフェース回路302およびプロセッサ304は、最後に処理を開始した受け付け済みのコマンドの処理が完了しているかを確認する(S404)。情報記録再生装置300においては、アクセスおよび装置制御の効率化を図るため、オブジェクト・データへのアクセスや転送といった比較的長時間を要する処理のコマンドには、その要求された処理内容を別途処理内容キュー(図示せず)に格納し、順次バック・グランドで実処理を行うとともに、処理内容キューに格納されたコマンド処理内容とは依存関係がなく、実処理が比較的短時間で完了できると期待されるコマンドに関しては、それらの実行順序を適宜入れ換えて直ちに処理に着手する。
直前に処理を開始した受け付け済みのコマンドの処理が完了しているかを確認した結果、当該コマンドの処理が完了していなかった場合には、処理中のコマンド処理を完了させるべく、新たなコマンド処理の受け付けおよび処理開始にかかわる手続き(S405、S406、S407)をスキップして、オブジェクト転送処理S409に移行の上で処理中のコマンド処理を継続する(S404)。直前に処理を開始した受け付け済みコマンドの処理が完了している場合には、受付済みの処理中コマンドが処理内容キュー内に存在するか否かをチェックする(S405)。ここで未処理の受付済みコマンドが存在しない場合には、完了していないオブジェクト・データの転送処理を完了すべく、オブジェクト転送処理S409に処理が移行する。
未処理の受付済みコマンドが存在する場合には、その内から最も古いコマンド内容を確認し、オブジェクト・データの読み出しまたは書き込みが記録媒体との間で必要か否かを確認する(S406)。確認の結果、オブジェクト・データの読み出しまたは書き込みが記録媒体との間で必要と判断された場合には、記録媒体の回転開始や、必要な機能ブロックに対する電源供給の再開などを必要に応じて行い、情報記録再生装置300はスタンバイ状態から復帰する(S407)。確認の結果、記録媒体との間でオブジェクト・データの読み出しおよび書き込みが不要と判断された場合には、コマンドの受け付け処理S408に移行する。
コマンド受け付け処理S408が完了すると、実際のオブジェクト・データの転送を行い(オブジェクト転送処理S409)、ついで集約ノードを適宜巡回させるための集約ノード巡回処理S410を行う。コマンド受け付け処理S408、オブジェクト転送処理S409及び集約ノード巡回処理S410の詳細については後述する。
集約ノード巡回処理S410が完了すると、情報記録再生装置300は、自己の情報記録再生装置(自ノード)が実際のオブジェクト・データの転送を行わない状態で所定時間以上が経過したか否かを確認する(S411)。この確認S411で使用される所定時間の設定長は、集約ノードと集約ノード以外で異なり、集約ノードの設定長は集約ノード以外の設定長よりも長い。この確認S411の結果、まだ所定時間未満しか経過していない場合には、先の連携ノード検索S403に戻って、順次コマンド処理およびオブジェクト・データの転送処理を継続する。確認の結果、所定時間以上が経過している場合には、記録媒体の回転停止や、必要な機能ブロックに対する電源供給の停止などを行い、情報記録再生装置300はスタンバイ状態に移行する(S413)。これらのスタンバイ状態への移行の是非は、所定の判断手順に従って動作モード決定モジュール327が判断し制御を行う。
<コマンド受け付け処理(S408)の詳細>
図5は、図4におけるコマンド受け付け処理部S408の詳細動作を説明するためのフローチャートである。
まず、情報記録再生装置が新たに外部装置(クライアント装置や他のノード)からコマンドを受け取ると、プロセッサ304はコマンド処理モジュール321の実行を通じて、受け付けたコマンドが新規オブジェクト・データの格納を要求するコマンドか否かを判定する(S501)。新規オブジェクト・データの格納が要求されていない場合には、処理はステップS508に移行し、コマンド処理モジュール321は、そのコマンドが処理に時間を要するコマンドか否かを判断する(S508)。
判断の結果、比較的長い処理時間を要するコマンドであった場合には、処理はステップS506に移行し、コマンド処理モジュール321は、その要求処理内容を処理内容キューに蓄積し、実処理を後続時間における処理に委ねる(S506)。判断の結果、比較的短い処理時間で完了が見込めるコマンドであった場合には、コマンド処理モジュール321は、該当するコマンド処理の実体を直ちに実行し(S509)、受け取ったコマンド処理を完了する。
ステップS501で受け取ったコマンドが新規オブジェクト・データの格納を要求するコマンドであると判断された場合には、自ノード(自己情報記録再生装置)にオブジェクト・データ格納に足る空き領域が存在するか否かを、オブジェクト配置管理モジュール322の実行により確認する(S502)。自ノードに十分な空き領域が存在しない場合には、コマンド発行元である外部装置に対して、新規オブジェクト・データの格納要求を拒否する旨の応答をインターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて返信し(S507)、受け取ったコマンドの処理を完了する。自ノードに十分な空き領域が存在する場合には、プロセッサ304がオブジェクト配置管理モジュール322、ストリーム転送認識モジュール324及び連携ノード管理モジュール326に問い合わせることにより、自ノードが集約ノードであるか否かの判断を行う(S503)。ここで集約ノードとは、複数の情報記録再生装置群の中でオブジェクト・データの特定部分を所定個数以上集約して保存する情報記録再生装置を意味する。より具体的には、一連のオブジェクト・データ(例えば動画コンテンツや音楽コンテンツにおける1番組、1チャプタや1曲などの、コンテンツをストリーム再生する場合の選択単位であって、コンテンツにおける意味上の区切りごとにまとまったデータの固まり)の内、オフセット零(コンテンツの先頭)から所定分量のデータを含む先頭部分や、オブジェクト・データ毎のストリーム最終読み出し位置(最終読み出し位置の情報はストリーム転送認識モジュール324が保持)直後の所定分量データ部分を言う。これらのデータは、オブジェクト・データがストリーム再生されることが一般的である場合に、当該オブジェクト・データに対して長時間にわたりアクセス要求がなかった期間直後のアクセス要求によって、参照される可能性が他の部分に比して高い部分である。
自ノードが集約ノードであった場合には、情報記録再生装置300(コマンド処理モジュール321)は、コマンド発行元である外部装置に対して、新規オブジェクト・データの格納を他ノードに比して優先的に許可する旨の応答をインターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて返信する(S504)。自ノードが集約ノードでなかった場合には、情報記録再生装置300(コマンド処理モジュール321)は、新規オブジェクト・データの格納を単に許可する旨の応答をインターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて返信する(S505)。最後にいずれの場合も、その要求処理内容は処理内容キューに蓄積され、実処理が後続時間における処理に委ねられて(S506)、受け付けたコマンド処理が完了する。
<オブジェクト転送処理(S409)の詳細>
図6及び7は、図4におけるオブジェクト転送処理(S409)の詳細動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、オブジェクト・データの転送にかかわる実処理が実行されるとともに、転送状態に応じて格納済みオブジェクト・データの管理や新規転送の起動が行われる。
まず、オブジェクト転送管理モジュール325は、上述のコマンドの実処理にともなって、他ノード(外部装置)との間で転送すべきオブジェクト・データが存在するか(他ノードから受け取ったオブジェクト・データを自ノードが格納しつつある場合、あるいは他ノードに対して自ノードからオブジェクト・データを送出しつつある場合)否かを確認する(S601)。
確認の結果、転送すべきオブジェクト・データが存在しない場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、オブジェクト・データ転送関連の処理をスキップして、ステップS609に移行し、ストリーム転送認識モジュール324がストリーム再生ポインタの停止時間カウンタを更新する。ここで、ストリーム再生ポインタとは、オブジェクト・データ毎の最終読み出し位置およびストリーム転送が停止してからの経過時間を含み、ストリーム転送認識モジュール324および時間計測モジュール323の機能によって更新、管理される情報であることは前述した通りである。
ステップS601の確認の結果、転送すべきオブジェクト・データが存在する場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、その転送が受信処理か否かの確認を行う(S602)。この確認の結果、転送が受信処理であった場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、受信したオブジェクト・データを記録媒体の空き領域に格納する(S603)。そして、オブジェクト配置管理モジュール322が、オブジェクト配置管理情報を更新(S604)する。その後、処理はステップS609に移行し、ストリーム転送認識モジュール324が、ストリーム再生ポインタの停止時間カウンタを更新する(S609)。ステップS602の確認の結果、転送が送信処理であった場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、前述の手順に従って記録媒体からオブジェクト・データの必要部分を読み出し、相手ノードに送信する(S605)。
次いで、当該送信処理がムーブ処理(自ノードから他ノードにオブジェクトを移動し、自ノードに当該オブジェクトを残さない処理)であった場合(S606)には、オブジェクト配置管理モジュール322は、オブジェクト配置管理情報を更新(S604)する。そして、処理はステップS609に移行し、ストリーム転送認識モジュール324が、ストリーム再生ポインタの停止時間カウンタの更新に移行する(S609)。当該送信処理がムーブ処理でなかった場合には、さらにストリーム転送認識モジュール324が、当該オブジェクト・データ送信がストリーム再生か否かを判断する(S607)。ストリーム再生であった場合に限り、ストリーム転送認識モジュール324は、対象のオブジェクト・データにかかわるストリーム再生ポインタの最終読み出し位置情報を更新し(S608)、ストリーム再生ポインタの停止時間カウントの更新(再生し続けている場合にはカウンタは0であり、再生停止の場合にカウンタがインクリメントされる)を行う(S609)。ストリーム再生ポインタの停止時間カウントを更新する際(S609)、自ノードにストリーム再生が1ストリームでも存在していた場合には、停止時間カウントが零に初期化される。逆に1ストリームも存在しない場合には、停止時間カウントが所定値だけ増加するように制御される。
以上、オブジェクト・データの転送にかかわる実処理が完了すると、処理はステップS701に移行し、ストリーム転送認識モジュール324は、自ノードが保持する各オブジェクト・データのストリーム再生ポインタが所定時間以上にわたって停止状態にないかを確認する(S701)。これは前出の各停止時間カウントが所定値以上であるか否かで容易に判断可能である。停止状態が所定時間未満であった場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、何の処理もせずにオブジェクト転送処理を終了する。停止状態が所定時間以上であった場合には、ストリーム転送認識モジュール324は、引き続いて自ノードが保持している各オブジェクト・データのストリーム再生ポインタが自ノードの保持領域内にあるか否かをチェックする(S702)。
なお、本発明による情報記録再生装置におけるオブジェクト・データの格納は、1個のオブジェクト・データを複数の部分に分割し、分割部分を複数の情報記録再生装置に分散して格納する連携分割格納動作が可能である。したがって、一連のオブジェクト・データに対するストリーム再生の最終アクセス位置は、必ずしも自ノードが保持する領域内に含まれているとは限らない。本実施形態においては、外部装置からのストリーム再生(一定速度でのシーケンシャル読み出しアクセス)要求に対して、対象とするオブジェクト・データは一致するものの、アクセス範囲が、自ノードが保持する領域内に含まれない場合には、ストリーム再生ポインタにその旨をマークしておいて、以降に説明するオブジェクト・データの分割が発生しないようにする。
ステップS703において、自ノードが保持している各オブジェクト・データのストリーム再生ポインタが自ノードの保持領域内にあると判断された場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、該オブジェクト・データを、ストリーム再生ポインタ直後の所定サイズの部分と、それ以外の部分に分割するように、オブジェクト配置管理モジュール322に働きかけ、オブジェクト配置管理情報を更新する(S703)。これは、該オブジェクト・データがストリーム再生開始された後で、一連のオブジェクト・データの途中部分において所定時間以上停止された場合に発生する。
さらに、オブジェクト転送管理モジュール325は、ストリーム再生ポインタ直後の新たな分割部分を集約ノードに転送するよう、自ノードのコマンド処理モジュール321に内部コマンドを発行するとともに、連携ノード管理モジュールに照会して集約ノードを確認し、集約ノードに対して転送コマンドを発行する(S704)。集約ノードに対する転送コマンドの送信は、プロセッサ304がインターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて行われる。
以上、一連の動作により、前述したオブジェクト・データの特定部分が1台の情報記録再生装置(1つの集約ノード)に集約され、保存されるようになる。このことは、任意のコンテンツが今後先頭部分から再生される際(新規再生)、あるいは直前の再生停止部分の直後から今後再生を行う際(リジューム再生)において、特定の1台の情報記録再生装置(1つの集約ノード)から最初のオブジェクト・データが出力されることを意味している。
続いて、オブジェクト配置管理モジュール322は、自ノードが格納する各オブジェクト・データ断片を調査し、オブジェクト内で連続した位置を占めるにもかかわらず複数に分割されているものと扱われているオブジェクト断片を検出する(S705)。この結果、オブジェクト内で連続した位置を占めるにもかかわらず複数に分割されているオブジェクト・データ断片が存在することが検出された場合には、当該オブジェクト・データ断片を1個のオブジェクト断片として連結するように、オブジェクト転送管理モジュール325がオブジェクト配置管理モジュール322に働きかけ、オブジェクト配置管理情報を更新する(S706)。
ステップS705において、オブジェクト内で連続した位置を占めるにもかかわらず複数に分割されているオブジェクト・データ断片が存在しないと判断された場合には、オブジェクト転送管理モジュール325は、そのままオブジェクト転送処理を完了する。
またさらに望ましくは、ステップS705において、自ノードに加え他ノードが格納する各オブジェクト・データ断片を調査し、オブジェクト内で連続した位置を占めるにもかかわらずノードにまたがって複数に分割されているオブジェクト断片を検出し、続くステップS706において、集約ノードが格納する特定の(新規再生およびリジューム再生の際に最初にアクセスされる)オブジェクト断片以外のオブジェクト断片を任意の1ノードに集約してもよい。これはすなわち、リジューム再生によって使用された先頭部分のデータ(途中停止位置から所定量のデータ)は再度使われることはないので、これを元の位置に戻すためである。図2Bを参照して説明すると、Cパート3の部分は、Cパート2の中の元の位置に戻されるということである。
なお、これらのオブジェクト断片を連結する処理は、前述の集約ノード処理へのオブジェクト転送処理に伴って生ずるオブジェクトの分割によって、オブジェクトが過剰に断片化されてオブジェクト・データに対するアクセスなどの各種処理が増大になることを防止する目的を有する。
<集約ノード巡回処理(S410)の詳細>
図8は、図4における集約ノード巡回処理(S410)の詳細動作を説明するためのフローチャートである。
まず、集約ノード巡回処理を開始すると、情報記録再生装置300は、自己が集約ノードか否かを確認する(S801)。自己が集約ノードか否かは、例えば、前述したオブジェクト・データの特定部分を自己が所定個数以上持っているか否か等で判断することができる。或いは、複数の情報記録再生装置300からなる集合の中で個体識別情報の一覧テーブルを共有し、所定のアルゴリズムに従って集合中の特定の1台に関して集約ノードである旨のフラグを付加することによっても実現できる。
ステップS801において、自己が集約ノードでなかったと判断された場合には、連携ノード管理モジュール326は、集約ノードを継続している時間のカウンタを零にリセットして集約ノード巡回処理を終了する(S806)。一方、自己が集約ノードであった場合には、連携ノード管理モジュール326は、集約ノードを継続している時間のカウンタに所定値を加算し、カウンタ値を更新する(S802)。
続いて、連携ノード管理モジュール326は、集約ノードを継続している時間のカウンタが所定値を上回ったか否かチェックする(S803)。ステップS803において、カウンタが該所定値未満であると判断された場合には、連携ノード管理モジュール326は、集約ノード巡回処理を終了する。一方、カウンタが所定値以上であった場合には、連携ノード管理モジュール326は、インターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて、次の集約ノード候補となる連携可能外部装置の検索を行う(S804)。
ステップS804の検索処理の結果、適当な集約ノード候補が発見できた場合には、連携ノード管理モジュール326は、自ノードと次の集約ノード候補の格納オブジェクト・データを交換する内部的な転送コマンドを、コマンド処理モジュール321に対して発行する(S805)。また、連携ノード管理モジュール326は、自ノードと次の集約ノード候補の格納オブジェクト・データを交換する転送コマンドを発行する(S805)。ここでも集約ノードに対する転送コマンドの送信は、プロセッサ304がインターフェース回路302及び外部インターフェース301を通じて行う。
以上の処理をもって集約ノード巡回処理は終了する。
なお、検索処理(S804)における集約ノード候補の決定にあたっては、複数の情報記録再生装置300からなる集合の中から、アイドル状態およびアクティブ状態(記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み出しをしている状態)にあり、情報記録再生装置の生涯累計のアイドルまたはアクティブ時間が最も短いものを選ぶというルールに従うようにすると良い。その他にも、各ノードの記録媒体の劣化度が最も小さいノードや、記録媒体に対する記録再生動作の信頼性が最も高いノードを選択する等の方法を選択しても良い。また、連携ノード内の情報記録再生装置に、回転する円盤上に磁気的に記録を行うハード・ディスク・ドライブと、フラッシュメモリなどの固体記憶素子にデータを保持するソリッド・ステート・ディスクが混在している場合の様に、動作時の消費電力が大きく異なる場合には、動作時の消費電力の比較的小さい情報記録再生装置(この場合は一般にソリッド・ステート・ディスク)内のみで集約ノードが巡回するように、集約ノード候補を決定しても良い。いずれの方法を選択した場合でも、集約ノードは連係動作している情報記録再生装置の集合体の全部ないしは一部の中を巡回することとなり、駆動時間の平準化等により特定の情報記録再生装置の動作負担が極端に偏ることがなくなる。その結果、情報記録再生装置の集合全体として信頼性を高めることが可能となる。
以上説明した通り、オブジェクト管理機構を備えた情報記録再生装置によれば、磁気ディスク装置あるいは光ディスク装置等の複数のマスストレージ装置を用い、スタンバイ状態への状態遷移による消費電力削減機能を有する情報記録再生システムにおいて、マスストレージ装置に格納されたコンテンツ先頭からの再生のみならずコンテンツ途中からのリジューム再生の場合においても即応性を改善できる。この結果として、ユーザの利便性、操作性を改善することができる。また、同時に非スタンバイ状態となるマスストレージ装置は、通常は1台であるため、情報記録再生システムを構成するマスストレージ装置の総消費電力が大幅に削減可能となるとともに、記録媒体の回転に伴う騒音および振動の発生も大幅に低減可能である。さらには、マスストレージ装置の非スタンバイ状態(記録媒体が回転状態にあって、記録媒体上のデータに対するアクセスが直ちに可能な状態)にある累計時間が、情報記録再生システムを構成するマスストレージ装置間で平準化できるため、当該情報記録再生システム全体の信頼性向上が期待できる。
<まとめ>
本実施形態によるストレージシステムは、クライアント装置と、複数のストレージ装置(情報記録再生装置)で構成される。1つのストレージ装置から見ると、他のストレージ装置及びクライアント装置は、外部装置として位置づけられるものである。
(1)本実施形態の各ストレージ装置では、オブジェクト・データに対応する識別情報を用いて、オブジェクト・データを、外部装置との間で入出力するためのアクセス命令を受信し、或いは送信することが可能となっている(OSD)。オブジェクト配置管理モジュール(オブジェクト配置管理手段)が、記録媒体上においてオブジェクト・データをブロックに分割して格納する際の物理的配置位置情報、及びブロックの集合体であるオブジェク・データと識別情報との対応情報からなるオブジェクト配置管理情報に基づいて、オブジェクト・データの配置管理を行う。また、ストリーム転送認識モジュール(アクセス状態モニタ手段)が、オブジェクト・データに対する外部装置からのアクセス要求を解析し、アクセス要求の内容を示すアクセス状態を保持する。さらに、動作モード決定モジュール(動作モード決定手段)が、アクセス状態及び配置管理情報を参照して、自装置の動作モードを決定する。そして、プロセッサ(エネルギー供給制御手段)が、ストレージデータへのアクセス動作のためのエネルギー供給を、決定された動作モードに従って制御する。このようにすることにより、ストレージ装置自身が自己の記録媒体上にどの様なオブジェクトを格納しているかを把握することが可能であり、自己の判断でスタンバイ状態などの省電力状態に入ることが可能となる。すなわち、システム全体の消費電力を削減するためであっても、複数台のストレージ装置を集中制御する中央集権的な制御部によるオブジェクト格納場所の認識が不要となり、この制御部を常に動作させておくための電力を完全に削減可能となる。
さらに、本実施形態の各ストレージ装置では、連携ノード管理モジュール(連携外部装置認識手段)が、オブジェクト・データを連携及び分担して格納可能な連携可能外部装置を、当該外部装置に対する問い合わせの結果によって認識する。また、オブジェクト転送管理モジュール(オブジェクト・データ転送管理手段)が、連携外部装置の認識結果及び上記アクセス状態を参照し、連携可能外部装置の集約ノードに対してオブジェクト・データの少なくとも一部を転送する。これにより、常にどのノードが集約ノードであるか認識でき、その集約ノードにデータの先頭部分(最初のアクセスに必要な部分)を集約させることができるので、システム全体の消費電力の削減に資することが可能となる。
そして、オブジェクト配置管理モジュールが、オブジェクト配置管理情報に基づいて、オブジェクト・データの先頭の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離ないしは複製する。そして、オブジェクト転送管理モジュールが、新規分離オブジェクト・データ及び新規分離オブジェクト・データに対応した識別情報を連携可能外部装置に対して転送する。また、動作モード決定モジュールが、配置管理情報に基づいて、自装置が集約ノードであると判断した場合には、自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止する。これにより、集約ノードに対しては即座にアクセスできるようになり、システム全体としての消費電力削減と即時アクセス性との両立を図ることができる。
また、連携ノード管理モジュールは、連携可能外部装置からオブジェクト・データ格納の問い合わせがあった場合、自装置が集約ノードか否かを判断し、自装置が集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を問い合わせをしてきた連携可能外部装置に回答する。さらに、連携ノード管理モジュールは、オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置から転送されてきた先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報をデータ格納部に優先的に行う。これによって、集約ノードに先頭部分のデータを確実に集約することができるようになり、システム全体としての消費電力削減と即時アクセス性との両立を図ることができる。
(2)連携ノード管理モジュールは、連携可能外部装置との間で調停を行うことによって、新たな集約ノードを決定する。そして、オブジェクト転送管理モジュールが、新たに決定された集約ノードに対して、先頭部分のデータと識別情報を転送して集約させ、時間経過とともに複数のストレージシステム内で集約ノードを巡回させるようにする。このようにすることにより、各コンテンツ・データに対応するコンテンツ・マネジメント・データを1台のストレージ装置(ノード)に集約して記録するが、この集約先のノードだけが常時動作し続けて負担が集中することはなく、負担が分散される結果、摩耗的故障が早期に発生する可能性を最大限低減できる。したがって、この集約先の1台の情報記録再生装置が故障する結果、コンテンツ・マネジメント・データへのアクセスが不可能となり、他のノードが格納するコンテンツへのアクセスまでもが不可能となるという問題を最大限回避可能とできるようになる。
(3)さらに、ストリーム転送認識モジュールは、ストリーム再生の途中で停止した場合の最終読み出し位置(停止位置)の情報を保持している。そして、オブジェクト配置管理モジュールは、保持された最終読み出し位置の直後の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離ないしは複製し、オブジェクト転送管理モジュールが、その新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応する識別情報を集約ノード(リジューム部分集約ノードを含む)の連携可能外部装置に対して転送する。これによって、集約ノードに先頭部分のデータを確実に集約することができるようになる。従って、ストレージ装置に格納されたコンテンツ先頭からの再生のみならずコンテンツ途中からのリジューム再生の場合においても即応性を改善できる。この結果としてユーザの利便性、操作性を改善することができる。
また、動作モード決定モジュールは、配置管理情報及び最終読み出し位置の情報を参照し、自装置が集約ノードの場合には、自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止するようにする。これにより、集約ノードに対しては即座にアクセスできるようにしておくことにより、システム全体としての消費電力削減と即時アクセス性との両立を図ることができる。
さらに、連携ノード管理モジュールは、連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、自装置が(リジューム部分)集約ノードか否かを判断し、自装置が集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付してオブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答する。さらに、連携ノード管理モジュールは、問い合わせをした連携可能外部装置からの転送されてきた新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報をデータ格納部に優先的に行う。これによって、集約ノードに先頭部分のデータを確実に集約することができるようになり、システム全体としての消費電力削減と即時アクセス性との両立を図ることができる。
また、連携ノード管理モジュールは、連携可能外部装置との間で調停を行うことによって、リジューム部分集約ノードとなるノードを新たに決定し、オブジェクト転送モジュールは、新たに決定されたリジューム部分集約ノードに対して、新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、時間経過とともに複数のストレージシステム内でリジューム部分集約ノードを巡回させる。これにより、集約先のノードだけが常時動作し続けて負担が集中することはなく、負担が分散される結果、摩耗的故障が早期に発生する可能性を最大限低減できる。
(4)何らかの理由で単一のストレージ装置(磁気ディスク装置)内あるいは複数のストレージ装置(磁気ディスク装置)間でオブジェクト格納位置を変更する場合であっても、オブジェクトを格納しているストレージ装置以外の、中央集権的な制御部やコンテンツ・マネジメント・データを格納する磁気ディスク装置(特許文献1に開示のような装置)に対してアクセスを行う必要がなくなり、一般にストレージ装置1台分の消費電力削減効果が期待できる。
また、特許文献1では不可能であった、コンテンツの途中で再生が停止され、その後1台のストレージ装置(磁気ディスク装置)を残して電力供給が抑制された状況からであっても、当該コンテンツのリジューム再生に関する即応性を改善することが可能となる。
さらに、同時に非スタンバイ状態となるストレージ装置は通常1台であるため、ストレージシステムを構成する各ストレージ装置の総消費電力が大幅に削減可能となるとともに、記録媒体の回転に伴う騒音および振動の発生も大幅に低減可能である。また、ストレージ装置の非スタンバイ状態(記録媒体が回転状態にあって、記録媒体上のデータに対するアクセスが直ちに可能な状態)にある累計時間が、システムを構成するストレージ装置間で平準化できるため、システム全体の信頼性向上が期待できる。
(5)なお、本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
また、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
従来の情報記録再生装置によるコンテンツの格納状態例を示す図である。 本発明の情報記録再生装置よるコンテンツの格納状態例を示し、本発明の概念を説明するための図である。 本発明の実施形態による情報記録再生装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態による情報記録再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図4におけるコマンド処理の詳細動作を説明するためのフローチャートである。 図4におけるオブジェクト転送処理の詳細動作を説明するためのフローチャート(1)である。 図4におけるオブジェクト転送処理の詳細動作を説明するためのフローチャート(2)である。 図4における集約ノード巡回処理の詳細動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
201 … クライアント
202 … ストレージ #1
203 … ストレージ #2
204 … ストレージ #3
200 … クラスタ・ボリューム
300 … 情報記録再生装置
304 … プロセッサ
310 … RAM
311 … スピンドル・モータ・ドライバ
312 … ヘッド・ディスク・アセンブリ
313 … ROM
314 … クロック回路
315 … 電源制御回路
321 … コマンド制御モジュール
322 … オブジェクト配置管理モジュール
323 … 時間計測モジュール
324 … ストリーム転送認識ジュール
325 … オブジェクト転送管理モジュール
326 … 連携ノード管理モジュール
327 … 動作モード決定モジュール

Claims (19)

  1. ストレージシステムの一部を構成する情報記録再生装置であって、
    オブジェクト・データを保持するためのデータ格納部と、
    前記オブジェクト・データに対応する識別情報を用いて、前記オブジェクト・データを、自装置以外の装置で前記ストレージシステムを構成する外部装置との間で入出力するためのアクセス命令を受信し、或いは送信するアクセス命令通信手段と、
    前記データ格納部上において前記オブジェクト・データをブロックに分割して格納する際の物理的配置位置情報、及び前記ブロックの集合体である前記オブジェクト・データと前記識別情報との対応情報とを有するオブジェクト配置管理情報に基づいて、前記オブジェクト・データの配置管理を行うオブジェクト配置管理手段と、
    前記オブジェクト・データに対する前記外部装置からのアクセス要求を解析し、前記アクセス要求の内容を示すアクセス状態を保持するアクセス状態モニタ手段と、
    前記アクセス状態及び前記オブジェクト配置管理情報を参照して、前記自装置の動作モードを決定する動作モード決定手段と、
    前記データ格納部へのアクセス動作のためのエネルギー供給を、前記動作モード決定手段によって決定された前記動作モードに従って制御するエネルギー供給制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. さらに、前記オブジェクト・データを連携及び分担して格納可能な連携可能外部装置を、前記アクセス命令通信手段を用いて連携動作できるか否かを確認することによって認識する連携外部装置認識手段と、
    前記連携外部装置認識手段の認識結果及び前記アクセス状態モニタ手段の保持する前記アクセス状態を参照し、前記連携可能外部装置に対して前記オブジェクト・データの少なくとも一部を転送するオブジェクト・データ転送管理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記オブジェクト配置管理手段が、オブジェクト配置管理情報に基づいて、前記オブジェクト・データの先頭の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段が、前記新規分離オブジェクト・データ及び前記新規分離オブジェクト・データに対応した識別情報を前記連携可能外部装置に対して転送し、
    前記動作モード決定手段が、前記配置管理情報を参照し、前記先頭部分を含む前記オブジェクト・データを前記データ格納部内に所定個数以上保有していると判断した場合には、前記自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止することを特徴とする請求項2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、前記配置管理情報を参照し、前記自装置が、先頭部分を含む前記オブジェクト・データを前記データ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードか否かを判断し、前記自装置が前記集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付して前記オブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答することを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記連携外部装置認識手段は、前記オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置から転送されてきた先頭部分を含む前記オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を前記データ格納部に優先的に格納することを特徴とする請求項4に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、先頭部分を含む前記オブジェクト・データを前記データ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段は、前記新たに決定された集約ノードに対して、前記先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、
    時間経過とともに複数の前記ストレージシステム内で前記集約ノードを巡回させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生装置。
  7. 前記アクセス状態モニタ手段は、前記オブジェクト・データに対するシーケンシャル読み出しの最終読み出し位置の情報を保存する位置情報保存手段を有し、
    前記オブジェクト配置管理手段は、前記位置情報保存手段に保存された前記最終読み出し位置の情報に基づいて、前記オブジェクト・データから前記最終読み出し位置の直後の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段が、前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応する識別情報を前記連携可能外部装置に対して転送することを特徴とする請求項2に記載の情報再生装置。
  8. 前記動作モード決定手段は、前記配置管理情報及び前記最終読み出し位置の情報を参照し、前記自装置が前記データ格納部内に、前記最終読み出し位置の直後を含む前記オブジェクト・データを所定個数以上保有するリジューム部分集約ノードの場合には、前記自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止することを特徴とする請求項7に記載の情報記録再生装置。
  9. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、前記配置管理情報及び前記最終読み出し位置情報を参照し、前記自装置が前記リジューム部分集約ノードか否かを判断し、前記自装置が前記リジューム部分集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付して前記オブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答することを特徴とする請求項8に記載の情報記録再生装置。
  10. 前記連携外部装置認識手段は、前記オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置からの転送されてきた前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を前記データ格納部に優先的に格納することを特徴とする請求項9に記載の情報記録再生装置。
  11. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、前記リジューム部分集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段は、前記新たに決定されたリジューム部分集約ノードに対して、前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、
    時間経過とともに複数の前記ストレージシステム内で前記リジューム部分集約ノードを巡回させるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の情報記録再生装置。
  12. 前記リジューム部分集約ノードは、先頭部分を含む前記オブジェクト・データを前記データ格納部内に所定個数以上保有する集約ノードでもあり、
    前記連携外部装置認識手段は、前記自装置が前記リジューム部分集約ノードである場合には、前記オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置から転送されてきた先頭部分を含む前記オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を前記データ格納部に優先的に格納することを特徴とする請求項9に記載の情報記録再生装置。
  13. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、前記リジューム部分集約ノード及び前記集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段は、前記新たに決定された前記リジューム部分集約ノード及び前記集約ノードに対して、前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報、並びに、前記先頭部分を含むオブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、
    時間経過とともに複数の前記ストレージシステム内で前記集約ノードを巡回させるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の情報記録再生装置。
  14. ストレージシステムの一部を構成する情報記録再生装置の制御方法であって、
    アクセス命令通信手段が、前記オブジェクト・データに対応する識別情報を用いて、オブジェクト・データを、自装置以外の装置で前記ストレージシステムを構成する外部装置との間で入出力するためのアクセス命令を受信し、或いは送信し、
    オブジェクト配置管理手段が、オブジェクト・データを保持するためのデータ格納部上において前記オブジェクト・データをブロックに分割して格納する際の物理的配置位置情報、及び前記ブロックの集合体である前記オブジェクト・データと前記識別情報との対応情報とを有するオブジェクト配置管理情報に基づいて、前記オブジェクト・データの配置管理を行い、
    アクセス状態モニタ手段が、前記オブジェクト・データに対する前記外部装置からのアクセス要求を解析し、前記アクセス要求の内容を示すアクセス状態を保持し、
    動作モード決定手段が、前記アクセス状態及び前記配置管理情報を参照して、前記自装置の動作モードを決定し、
    エネルギー供給制御手段が、前記データ格納部へのアクセス動作のためのエネルギー供給を、前記動作モード決定手段によって決定された前記動作モードに従って制御し、
    連携外部装置認識手段が、前記オブジェクト・データを連携及び分担して格納可能な連携可能外部装置を、前記アクセス命令通信手段を用いて通信できるか否かを判断することによって認識し、
    オブジェクト・データ転送管理手段が、前記連携外部装置認識手段の認識結果及び前記アクセス状態モニタ手段の保持する前記アクセス状態を参照し、前記連携可能外部装置に対して前記オブジェクト・データの少なくとも一部を転送し、
    さらに、前記アクセス状態モニタ手段は、前記オブジェクト・データに対するシーケンシャル読み出しの最終読み出し位置の情報を保存する位置情報保存手段を有し、
    前記オブジェクト配置管理手段は、前記位置情報保存手段に保存された前記最終読み出し位置の情報に基づいて、前記オブジェクト・データから前記最終読み出し位置の直後の所定分量データを新規分離オブジェクト・データとして分離し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段が、前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応する識別情報を前記連携可能外部装置に対して転送することを特徴とする情報記録再生装置の制御方法。
  15. 前記動作モード決定手段は、前記配置管理情報及び前記最終読み出し位置の情報を参照し、前記自装置が前記データ格納部内に、前記最終読み出し位置の直後を含む前記オブジェクト・データを所定個数以上保有するリジューム部分集約ノードの場合には、前記自装置の消費エネルギーを低減するモードへの遷移を禁止することを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  16. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置からのオブジェクト・データ格納の問い合わせに応答して、前記配置管理情報及び前記最終読み出し位置情報を参照し、前記自装置が前記リジューム部分集約ノードか否かを判断し、前記自装置が前記リジューム部分集約ノードである場合には、その旨を示す保有通知情報を付して前記オブジェクト・データ格納の問い合わせをした連携可能外部装置に回答することを特徴とする請求項15に記載の情報記録再生装置の制御方法。
  17. 前記連携外部装置認識手段は、前記オブジェクト・データの格納の問い合わせをした連携可能外部装置からの転送されてきた前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を前記データ格納部に優先的に格納することを特徴とする請求項16に記載の情報記録再生装置の制御方法。
  18. 前記連携外部装置認識手段は、前記連携可能外部装置における各連携外部装置認識手段との間で調停を行うことによって、前記リジューム部分集約ノードとなる情報記録再生装置を新たに決定し、
    前記オブジェクト・データ転送管理手段は、前記新たに決定されたリジューム部分集約ノードに対して、前記新規分離オブジェクト・データ及びそれに対応した識別情報を転送して集約させ、
    時間経過とともに複数の前記ストレージシステム内で前記リジューム部分集約ノードを巡回させるようにしたことを特徴とする請求項17に記載の情報記録再生装置の制御方法。
  19. コンピュータを請求項1乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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