JP2009162860A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光軸方向にカム作用をなすカム溝21を有する固定筒20、固定筒のカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動すると共に光軸方向にカム作用をなすカム溝33,34を有するカム筒30、光軸方向に移動自在に配置された複数のレンズ枠41,51,71を備えたレンズ鏡筒において、複数のレンズ枠は、カム筒30のカム作用を受けて光軸方向に移動する2つのレンズ枠41,51と、固定筒20のカム作用を受けて光軸方向に移動する1つのレンズ枠71とに分けてそれぞれ駆動される。これによれば、一つのカム筒で全てのレンズ枠にカム作用を及ぼす構成に比べて、カム筒の構造を簡素化することができ、全体としてレンズ鏡筒の簡素化、小型化、低コスト化等を達成できる。
【選択図】図5
Description
そこで、従来のように一つのカム筒にて全てのレンズ枠(移動枠)を移動させようとすると、カム筒に対して各々のレンズ枠に対応するカム溝を互いに干渉しないように設けなければならない。それ故に、カム筒の回転角度が制限されてレンズ枠の十分な移動量を確保するのが困難になり、又、移動量を確保しようとすると、カム溝の複雑化やカム筒の大型化、さらに複雑なカムを形成することで高コスト化となり、レンズ鏡筒全体として複雑化、大型化、高コスト化を招くことになる。
この構成によれば、カム筒が回転すると、固定筒のカム作用を受けてカム筒が光軸方向に移動し、複数の移動枠のうち少なくとも一つの移動枠がカム筒のカム作用を受けて光軸方向に移動し、複数の移動枠のうち他の少なくとも一つの移動枠が固定筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する。
このように、複数の移動枠が、カム筒のカム作用により移動する移動枠と、カム筒にカム作用を及ぼす固定筒のカム作用により移動する移動枠とに分けられるため、一つのカム筒で全ての移動枠にカム作用を及ぼす構成に比べて、カム筒のカム溝の数を減らすことができるのでカム筒の構造を簡素化することができ、全体としてレンズ鏡筒の簡素化、小型化、低コスト化等を達成することができる。
この構成によれば、固定筒のカム作用を受ける移動枠が、カム筒の移動に連動することで固定筒のカム作用を受けるため、専用の駆動機構を設けて固定筒のカム作用を得る場合に比べて、構造を簡素化することができる。
この構成によれば、回転するカム筒によりカム作用を受ける移動枠は、ガイド筒により回転が規制されつつ光軸方向にガイドされる。そして、固定筒のカム作用を受ける移動枠は、カム筒と一体的に光軸方向に移動するガイド筒に固定されているため、カム筒と一体的に光軸方向に移動する。
このように、固定筒のカム作用を受ける移動枠をガイド筒に固定することで、フォロワピン等を設ける必要がなく、この移動枠の構造を簡素化することができる。
この構成によれば、第1レンズ枠、第2レンズ枠、及び第3レンズ枠からなる3つのレンズ枠を含むレンズ鏡筒において、構造の簡素化、小型化等を達成しつつ、高倍率のズームレンズに適したレンズ鏡筒を得ることができる。
この構成によれば、4つのレンズ枠(第1レンズ枠、第2レンズ枠、第3レンズ枠、第4レンズ枠)を含むことで、より高倍率のズームレンズに適したレンズ鏡筒を得ることができる。
この構成によれば、カム筒が回転すると、固定筒のカム作用を受けてカム筒が光軸方向に移動し、複数の移動枠は、カム筒のカム作用又は固定筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する。このように、複数の移動枠が、カム筒のカム作用又は固定筒のカム作用により移動するため、一つのカム筒で全ての移動枠にカム作用を及ぼす構成に比べて、カム筒のカム溝の数を減らすことができるのでカム筒の構造を簡素化することができ、全体としてレンズ鏡筒の簡素化、小型化、低コスト化等を達成することができる。
図1ないし図10は、本発明に係るレンズ鏡筒を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2は装置の分解斜視図、図3はレンズ鏡筒の一部を示す分解斜視図、図4はレンズ鏡筒が沈胴位置にある状態を示す装置の断面図、図5はレンズ鏡筒が広角端位置にある状態を示す装置の断面図、図6はレンズ鏡筒が望遠端位置にある状態を示す装置の断面図、図7はレンズ鏡筒に含まれる固定筒を示す展開図、図8はレンズ鏡筒に含まれる固定筒の一部を示す部分展開図、図9はレンズ鏡筒に含まれるカム筒を示す展開図、図10はレンズ鏡筒に含まれるカム筒の一部を示す部分展開図である。
また、ベース10は、固定部14の周りにおいて、駆動機構90,100を保持するように形成されている。
カム溝21は、図8に示すように、後述するカム筒30が一方向に回転することにより、沈胴位置→広角端位置→中間位置→望遠端位置にそれぞれ連続的に位置付けるように、カム筒30(のフォロワピン31)に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼすように形成されている。
歯列部32は、後述する駆動機構90の歯車92aと噛合するように形成されている。
カム溝33は、断面が略V字状に形成されており、後述する第1レンズ群40のフォロワピン42を受け入れて、光軸方向Lにカム作用を及ぼすように形成されている。
カム溝34は、断面が略V字状に形成されており、後述する第2レンズ群50のフォロワピン52を受け入れて、光軸方向Lにカム作用を及ぼすように形成されている。
環状溝35は、後述するガイド筒60の掛止突起62を受け入れて、カム筒30とガイド筒60を光軸方向Lに一体的に移動させつつ、ガイド筒60に対してカム筒30の回転を許容するように形成されている。
フォロワピン42は、その先端領域がカム溝33に摺動自在に挿入され、その付根領域が後述するガイド筒60のガイドスリット61aに摺動自在に挿入されるように形成されている。そして、第1レンズ群40は、カム筒30の回動によりカム溝33からカム作用を受けて、光軸方向Lにおいて前進及び後退するようになっている。
フォロワピン52は、その先端領域がカム溝34に摺動自在に挿入され、その付根領域が後述するガイド筒60のガイドスリット61bに摺動自在に挿入されるように形成されている。そして、第2レンズ群50は、カム筒30の回転によりカム溝34からカム作用を受けて、光軸方向Lにおいて前進及び後退するようになっている。
掛止突起62は、カム筒30の環状溝35に対して、バヨネット式により掛止されて、カム筒30がガイド筒60に対して相対的に回転するのを許容しつつ、ガイド筒60をカム筒30と一体的に光軸方向Lに移動させるものである。
回転規制片64は、その自由端側が固定筒20のガイド溝22に挿入されて光軸方向Lにガイドされることで、ガイド筒60が光軸回りに回転するのを規制しつつ、光軸方向Lに移動するのを許容するように形成されている。
すなわち、ガイド筒60は、第1レンズ群40(第1レンズ枠41)及び第2レンズ群50(第2レンズ枠51)とカム筒30との間に配置されて、カム筒30と一体的に光軸方向Lに移動すると共に、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向Lへ往復動自在にガイドするようになっている。
すなわち、図3に示すように、第3レンズ枠71の環状凸部72が、ガイド筒60の内周面に後方Rから嵌合されて、連結ピン73が連結溝65に挿入され、第3レンズ枠71を所定角度回転することにより、第3レンズ枠71はガイド筒60に対してバヨネット式にて連結される。
その後、固定リング75が後方Rから近づけられて、突起75aがガイドスリット61bに挿入され、ネジBを貫通孔75bに通してネジ穴74に捩じ込むことにより、第3レンズ枠71は、ガイド筒60に回転不能に固定されることになる。
したがって、フォロワピン等を設けて専用の駆動機構で駆動する必要がなく、第3レンズ群70の構造を簡素化することができる。
そして、駆動機構90は、モータ91を回転させることにより、カム筒30を光軸方向Lに移動させる(繰り出させる又は繰り込ませる)ようになっている。
そして、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、カム筒30のカム溝33,34のカム作用により、図10に示すように、沈胴位置→広角端位置→中間位置→望遠端位置まで、光軸方向Lにおいて相対的に移動する。
ここで、第1レンズ群40、第2レンズ群50、第3レンズ群70は、図4に示すように後退して入れ子状に収納された非撮影時の沈胴位置から、図5に示すように光軸方向Lにおいてそれぞれ繰り出した広角端撮影位置を経て、図6に示す望遠端撮影位置までの間を移動して、ズーミング動作を行うようになっている。
そして、駆動機構100は、モータ101を回転させることにより、第4レンズ群80を光軸方向Lにおいて移動(前進及び後退)させて合焦動作を行うようになっている。
すなわち、第4レンズ群80は、沈胴位置(図4)→広角端撮影位置(図5)→望遠端撮影位置(図6)のズーミングに応じて、合焦動作を行うようになっている。
先ず、非撮影時において、第1レンズ群40、第2レンズ群50、第3レンズ群70、第4レンズ群80及びカム筒30は、図4に示すように、光軸方向Lの後方Rに向けて後退した沈胴位置にある。
すなわち、複数の移動枠としての3つの第1レンズ枠41,第2レンズ枠51,及び第3レンズ71が、カム筒30のカム作用により移動する第レンズ枠41及び第2レンズ枠51と、カム筒30にカム作用を及ぼす固定筒20のカム作用により移動する第3レンズ枠71とに分けられるため、一つのカム筒で全てのレンズ枠(移動枠)にカム作用を及ぼす構成に比べて、カム筒30に形成するカム溝を減らせるため構造を簡素化することができ、全体としてレンズ鏡筒の簡素化、小型化、低コスト化等を達成することができる。
上記実施形態においては、固定筒20のカム作用を受ける第3レンズ枠71が、カム筒30と共通のカム溝21によるカム作用を受ける場合を示したが、固定筒20にカム溝21以外のカム溝を設け、このカム溝によりカム作用を受けて光軸方向Lに移動するレンズ枠を採用してもよい。
F 前側
R 後側
G1,G2,G3,G4 レンズ
10 ベース
11 ガラスフィルタ
12 CCD
13 ガイドシャフト
20 固定筒
21 カム溝
22 ガイド溝
30 カム筒
30a 外周面
30b 内周面
31 フォロワピン
32 歯列部
33,34 カム溝
35 環状溝
40 第1レンズ群
41 第1レンズ枠(移動枠)
42 フォロワピン
50 第2レンズ群
51 第2レンズ枠(移動枠)
52 フォロワピン
60 ガイド筒
60 円筒部
61a,61b ガイドスリット
62 掛止突起
63 フランジ部
64 回転規制片
65 L字状の連結溝
70 第3レンズ群
71 第3レンズ枠(移動枠)
72 環状凸部
73 連結ピン
74 ネジ穴
75 固定リング
75a 突起
75b 貫通孔
B ネジ
80 第4レンズ群
81 第4レンズ枠
82,83 連結部
90 駆動機構
91 モータ
92 歯車列
92a 歯車
100 駆動機構
101 モータ
Claims (6)
- 光軸方向にカム作用をなすカム溝を有する固定筒と、前記固定筒のカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動すると共に光軸方向にカム作用をなすカム溝を有するカム筒と、光軸方向に移動自在に配置された複数の移動枠と、を備えたレンズ鏡筒であって、
前記複数の移動枠は、前記カム筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する少なくとも一つの移動枠と、前記固定筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する少なくとも一つの移動枠を含む、
ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記複数の移動枠は、前記カム筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する少なくとも一つの移動枠と、前記カム筒の移動に連動することにより前記固定筒のカム作用を受けて光軸方向に移動する少なくとも一つの移動枠を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記カム筒によりカム作用を受ける移動枠の光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向にガイドするべく,前記カム筒と一体的に光軸方向に移動するガイド筒を含み、
前記固定筒のカム作用を受ける移動枠は、前記ガイド筒に固定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記複数の移動枠は、前記カム筒のカム作用を受ける第1レンズ枠及び第2レンズ枠、前記ガイド筒に固定された第3レンズ枠を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。 - 前記固定筒を固定するベースを含み、
前記第3レンズ枠の後方には、前記ベースに対して光軸方向に移動する第4レンズ枠を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。 - 光軸方向にカム作用をなすカム溝を有する固定筒と、
前記固定筒のカム溝に倣って光軸方向に移動し得るカム筒と、
光軸方向に移動自在に配置された複数の移動枠と、
を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
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JP2007340112A JP2009162860A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | レンズ鏡筒 |
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JP2009162860A true JP2009162860A (ja) | 2009-07-23 |
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JP2004191503A (ja) * | 2002-12-09 | 2004-07-08 | Canon Inc | 沈胴鏡筒を有するカメラ |
JP2006220898A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Konica Minolta Opto Inc | レンズ鏡胴 |
JP2008064906A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズ鏡筒 |
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2007
- 2007-12-28 JP JP2007340112A patent/JP2009162860A/ja active Pending
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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