JP2009162822A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP2009162822A
JP2009162822A JP2007339423A JP2007339423A JP2009162822A JP 2009162822 A JP2009162822 A JP 2009162822A JP 2007339423 A JP2007339423 A JP 2007339423A JP 2007339423 A JP2007339423 A JP 2007339423A JP 2009162822 A JP2009162822 A JP 2009162822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical axis
cam
cylinder
axis direction
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007339423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4933420B2 (ja
Inventor
Junichi Matsumoto
淳一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2007339423A priority Critical patent/JP4933420B2/ja
Publication of JP2009162822A publication Critical patent/JP2009162822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4933420B2 publication Critical patent/JP4933420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】レンズ枠を光軸方向に移動させるカム筒を備えるレンズ鏡筒において、構造の簡素化を図りつつ、光軸方向におけるカム筒のガタツキを防止する。
【解決手段】固定筒20、レンズ枠41,51、固定筒の内側に配置されて光軸方向に繰り出されると共にレンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用をなすカム筒30、レンズ枠を光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向にガイドするガイド筒70を備えたレンズ鏡筒において、ガイド筒は、光軸方向の一方に向けてカム筒を付勢するべく弾性変形可能な弾性片74を一体的に有する。これによれば、光軸方向に繰り出されるカム筒は、ガイド筒の弾性片74により光軸方向の一方に向けて付勢されて光軸方向のガタツキが規制される。このように、ガイド筒に弾性片を設けることで、部品の増加を招くことなく、簡単な構成で、カム筒のガタツキを防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光軸方向においてレンズを移動させるレンズ鏡筒に関し、特に、レンズ枠に対して光軸方向にカム作用を及ぼすカム筒及びレンズ枠の回転を規制しつつ光軸方向にガイドするガイド筒を備えたレンズ鏡筒に関する。
従来のレンズ鏡筒としては、光軸方向にガイドするガイド溝を有する円筒状の固定筒、固定筒の内側において同軸上に回転可能に配置されると共に光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝を有する円筒状のカム筒、カム筒の内側に配置されて固定筒のガイド溝により光軸回りの回転が規制されつつカム筒の回転により光軸方向にカム作用を受ける前側レンズ枠及び後側レンズ枠を備える構成において、光軸方向におけるカム筒のガタツキを規制するべく、固定筒の前端フランジ部とカム筒の前端の間に板バネ状の弾性部材を介在させ又は弾性片をカム筒に一体的に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このレンズ鏡筒においては、カム筒が光軸方向に繰り出さずに所定位置において回転するだけであるため、カム筒の前端に板バネ状の弾性部材を配置することは可能であるものの、カム筒が光軸方向に繰り出す構造においては、このような弾性部材を配置することは不可能である。
仮に、変形量の大きいコイルスプリング等の弾性部材を配置することはできても、専用の部品が必要になり、部品の増加、高コスト化を招くことになる。
特開2000−180689号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、光軸方向に移動するカム筒及びレンズ枠の回転を規制しつつ光軸方向にガイドするガイド筒を備えたレンズ鏡筒において、部品点数の増加を招くことなく、構造の簡素化、低コスト化等を図りつつ、所定位置に繰り出されたカム筒の光軸方向におけるガタツキを防止することができるレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明のレンズ鏡筒は、固定筒と、レンズ枠と、固定筒の内側に配置されて光軸方向に繰り出されると共にレンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用をなすカム筒と、レンズ枠を光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向にガイドするガイド筒とを備えたレンズ鏡筒であって、上記ガイド筒は、光軸方向の一方に向けてカム筒を付勢するべく弾性変形可能な弾性片を一体的に有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、固定筒に対してカム筒が繰り出され、さらに、ガイド筒により回転が規制されつつカム筒のカム作用により、レンズ枠が光軸方向に移動させられる。ここで、カム筒は、ガイド筒の弾性片により光軸方向の一方に向けて付勢されて光軸方向のガタツキが規制される。このように、ガイド筒に弾性片を設けることで、部品の増加を招くことなく、簡単な構成で、カム筒のガタツキを防止することができる。
上記構成において、固定筒は、光軸方向に伸長するガイド溝と、光軸方向にカム作用をなすカム溝を有し、カム筒は、その外周面に設けられて固定筒のカム溝に挿入されるフォロワピンと、その内周面に形成されて光軸方向にカム作用をなすカム溝を有し、レンズ枠は、カム筒のカム溝に挿入されるフォロワピンを有し、ガイド筒は、カム筒とレンズ枠の間に配置されて、レンズ枠の光軸回りの回転を規制するべくレンズ枠のフォロワピンを光軸方向にガイドするガイドスリットと、カム筒と一体的に光軸方向に移動するべくカム筒の一部に掛止される掛止片と、固定筒のガイド溝に挿入される被ガイド片を有し、弾性片は、カム筒が光軸方向の所定位置に繰り出された状態で、固定筒の一部に当接して弾性変形するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム筒が回転させられると、そのフォロワピンが固定筒のカム溝によりカム作用を受けてカム筒が光軸方向に繰り出され、ガイド筒は、その被ガイド片が固定筒のガイド溝に挿入されて回転が規制されつつカム筒と一緒に光軸方向に繰り出され、又、カム筒の回転により、レンズ枠は、そのフォロワピンがガイド筒のガイドスリットにより回転規制されつつ、カム筒のカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動させられる。そして、カム筒が所定位置に繰り出された状態で、ガイド筒の弾性片が固定筒の一部に当接して弾性変形しカム筒を光軸方向の一方に向けて付勢するため、カム筒のガタツキを防止することができる。
上記構成において、弾性片は、被ガイド片を兼ねる、構成を採用することができる。
この構成によれば、弾性片に2つの機能(回転を規制するべくガイド溝によりガイドされる機能と、弾性変形して付勢力を発生する機能)を兼ねさせることで、ガイド筒の構造を簡素化することができる。
上記構成において、弾性片は、カム筒が光軸方向に最も繰り出された状態において、ガイド溝の終端壁に当接して弾性変形するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム筒が光軸方向に最も繰り出された状態で、カム筒のガタツキを防止することができる。したがって、カム筒が沈胴位置から所定量繰り出された後、カム筒の回転によりレンズ枠がカム筒に対して相対的に移動してズーミングを行う(光軸方向に移動する)ようなレンズ鏡筒において、カム筒のガタツキを防止することができる。
上記構成において、ガイド筒は、ガイドスリットを画定する円筒部と、円筒部の一端において径方向外向きに突出する掛止片と、円筒部の他端において径方向外向きに延在する環状のフランジ部及び径方向外向きに突出する弾性片を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ガイド筒の掛止片と協働して、ガイド筒の弾性片が付勢力を及ぼすため、ガイド筒をカム筒と一緒に移動させる構成を採用しつつも、簡単な構造にて付勢力を発生する弾性片を設けることができる。
上記構成において、ガイド筒は、弾性片の付根領域をフランジ部から分離するスリットを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、フランジ部によりガイド筒の機械的強度を確保しつつも、弾性片の弾性変形量を大きくすることができ、より大きな付勢力を得ることができる。
上記構成をなすレンズ鏡筒によれば、光軸方向に移動するカム筒を備えたレンズ鏡筒において、部品点数の増加を招くことなく、構造の簡素化、低コスト化等を達成しつつ、所定位置に繰り出されたカム筒の光軸方向におけるガタツキを防止することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図10は、本発明に係るレンズ鏡筒を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2はベースを除いた装置の背面図、図3はレンズ鏡筒が沈胴位置にある状態を示す装置の断面図、図4はレンズ鏡筒が広角端位置にある状態を示す装置の断面図、図5はレンズ鏡筒が望遠端位置にある状態を示す装置の断面図、図6はレンズ鏡筒に含まれる固定筒、カム筒、ガイド筒を重ね合わせると共に広角端撮影位置と望遠端撮影位置における各フォロワピンの位置を示した展開図、図7はレンズ鏡筒に含まれる固定筒の展開図、図8はレンズ鏡筒に含まれるカム筒の展開図、図9は広角端撮影位置におけるフォロワピンの位置を示したレンズ鏡筒に含まれるガイド筒の展開図、図10はレンズ鏡筒の一部を示す部分断面図である。
この装置は、図1ないし図5に示すように、ガラスフィルタ11、撮像素子としてのCCD12、ガイドシャフト13等が取り付けられた略矩形形状の輪郭をなすベース10、ベース10に固着された固定筒20、固定筒20の内側において回転及び光軸方向Lに移動自在に(繰り出されるように)支持されたカム筒30、カム筒30の内側において光軸方向Lにそれぞれ移動自在に支持された第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10に対して光軸方向Lに移動自在に支持された第3レンズ群60、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転を規制しつつ光軸方向Lにガイドするガイド筒70、カム筒30を駆動する駆動機構80、第3レンズ群60を駆動する駆動機構90、第1レンズ群40と第2レンズ群50を互いに光軸方向Lに引き寄せてガタ寄せを行うスプリング100等を備えている。
固定筒20は、図2ないし図7に示すように、光軸方向Lに軸心をもつように樹脂材料により円筒状に形成されて、ベース10に固着されている。固定筒20の内周面20aには、周方向において等間隔(約120度ごと)に配置され後述する3つのフォロワピン31に対してカム作用を及ぼす3つのカム溝21(図においては一部を省略)、後述するガイド筒70の弾性片74を挿入する2つのガイド溝22を備えている。
カム筒30は、図2ないし図6、図8に示すように、樹脂材料により円筒状に形成されて、固定筒20の内側に入れ子状に同軸に配置されている。カム筒30の外周面30aには、周方向において等間隔(約120度ごと)に配置された3つのフォロワピン31、外部から回転駆動力が伝えられる円弧状の歯列部32等が形成されている。カム筒30の内周面30bには、図2ないし図6、図8に示すように、光軸方向Lにおいて第1レンズ群40にカム作用を及ぼす3つのカム溝33、光軸方向Lにおいて第2レンズ群50にカム作用を及ぼす3つのカム溝34、光軸方向Lの前端領域において後述するガイド筒70の掛止片72を受け入れる環状溝35を備えている。
フォロワピン31は、固定筒20のカム溝21に挿入されて、光軸方向Lにカム作用を受けるようになっている。
歯列部32は、後述する駆動機構80の歯車82aと噛合するように形成されている。
カム溝33は、断面が略V字状に形成されており、後述する第1レンズ群40のフォロワピン42を受け入れて、光軸方向Lにカム作用を及ぼすように形成されている。
カム溝34は、断面が略V字状に形成されており、後述する第2レンズ群50のフォロワピン52を受け入れて、光軸方向Lにカム作用を及ぼすように形成されている。
環状溝35は、後述するガイド筒70の掛止片72を掛止させて、カム筒30とガイド筒70を光軸方向Lに一緒に移動させつつ、ガイド筒70に対してカム筒30の回転を許容するように形成されている。
第1レンズ群40は、図2ないし図5に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG1を保持するレンズ枠41、レンズ枠41の外周面において周方向に等間隔(120度の角度ごとに)に形成されてカム溝33に挿入される3つのフォロワピン42等を備えている。
フォロワピン42は、その先端領域がカム溝33に摺動自在に挿入され、その付根領域が後述するガイド筒70のガイドスリット71aに摺動自在に挿入されるように形成されている。
そして、第1レンズ群40は、カム筒30の回動によりカム溝33からカム作用を受けて、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
第2レンズ群50は、図2ないし図5に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG2を保持するレンズ枠51、レンズ枠51の外周面において周方向に等間隔(120度の角度ごとに)に形成されてカム溝34に挿入される3つのフォロワピン52等を備えている。
フォロワピン52は、その先端領域がカム溝34に摺動自在に挿入され、その付根領域が後述するガイド筒70のガイドスリット71bに摺動自在に挿入されるように形成されている。
そして、第2レンズ群50は、カム筒30の回転によりカム溝34からカム作用を受けて、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
ガイド筒70は、図2ないし図6、図9に示すように、円筒部71、円筒部71の前側F(一端)において径方向外向きに突出する3つの掛止片72、円筒部71の後側R(他端)において径方向外向きに延在する環状のフランジ部73、円筒部71の後側R(他端)において径方向外向きに突出する被ガイド片としても機能する2つの弾性片74、弾性片74の付根領域に形成されたスリット75等を備えている。
円筒部71は、図2及び図9に示すように、レンズ枠41のフォロワピン42を受け入れて光軸方向Lにガイドする3つのガイドスリット71a、レンズ枠51のフォロワピン52を受け入れて光軸方向Lにガイドする3つのガイドスリット71bを画定している。
掛止片72は、カム筒30の環状溝35に対して、スナップフィット結合により掛止されて、カム筒30がガイド筒70に対して相対的に回転するのを許容しつつ、ガイド筒70をカム筒30と一体的に光軸方向Lに移動させるものである。
フランジ部73は、ガイド筒70の機械的強度を高めるべく、環状でかつ平板状に形成されている。
弾性片74は、片持ち梁状に形成されており、その自由端側が固定筒20のガイド溝22に挿入されて光軸方向Lにガイドされる被ガイド片として機能すると共に、図10に示すように、ガイド溝22の終端壁22aに当接することで弾性変形して、カム筒30を光軸方向Lの後方Rに向けて付勢する付勢力を発生するように形成されている。
これにより、カム筒30のフォロワピン31がカム溝21の側面にガタ寄せされて、光軸方向Lにおけるカム筒30のガタツキが規制される。
スリット75は、弾性片74の付根領域をフランジ部73から分離するように、弾性片74の両側に形成されている。これにより、フランジ部73によりガイド筒70の機械的強度を確保しつつも、弾性片74の弾性変形量を大きくすることができ、より大きな付勢力を得ることができる。
すなわち、ガイド筒70は、第1レンズ群40(レンズ枠41)及び第2レンズ群50(レンズ枠51)とカム筒30との間に配置されて、カム筒30と一体的に光軸方向Lに移動すると共に、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向Lへ往復動自在にガイドし、又、カム筒30(及びガイド筒70)が所定の繰り出し位置(ここでは、最も繰り出した位置)にある状態において、弾性片74が変形することで掛止片72と協働して、カム筒30を光軸方向Lの後方Rに向けて付勢し、カム筒30のガタツキを防止するようになっている。
第3レンズ群60は、図2ないし図5に示すように、レンズG3を保持するレンズ枠61、ガイドシャフト13に連結される連結部62、駆動機構90に連結される連結部63等を備えている。
駆動機構90は、第3レンズ群60を光軸方向Lに駆動するものであり、図2に示すように、固定筒20の外側に配置されたモータ91、モータ91により駆動される歯車列92、歯車列92により回転駆動されるリードスクリュー(不図示)、レンズ枠61の連結部63に保持されリードスクリューに螺合したナット(不図示)等を備えている。
そして、第3レンズ群60は、駆動機構90により、光軸方向Lにおいて前進及び後退して合焦動作を行うようになっている。
駆動機構80は、カム筒30を光軸方向Lに駆動するものであり、図2に示すように、ベース10に固定されたモータ81、歯列部32と噛合する歯車82aを含む歯車列82等を備えている。
そして、カム筒30は、駆動機構80により、光軸方向Lに繰り出され又は繰り込まれるようになっている。
すなわち、モータ81が回転すると、歯車82aを含む歯車列82を介して、カム筒30が固定筒20に対して相対的に回転しつつ、沈胴位置から所定位置まで繰り出される。そして、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、図3に示すようにカム筒30及び第1レンズ群40ないし第3レンズ群60が後退して入れ子状に収納された非撮影時の沈胴位置から、図4に示すように光軸方向Lにおいてそれぞれ繰り出した広角端撮影位置を経て、図5に示す望遠端撮影位置までの間を移動し、ズーミング動作を行う。
次に、上記のレンズ鏡筒を備えるレンズ駆動装置がデジタルカメラに搭載された場合の一般的な動作について説明する。
先ず、非撮影時において、第1レンズ群40及び第2レンズ群50並びにカム筒30は、図3に示すように、光軸方向Lの後方Rに向けて後退した沈胴位置にある。
この沈胴位置から、駆動機構80によりカム筒30が回転させられると、フォロワピン31がカム溝21に案内されて移動し、カム筒30は光軸方向Lの前方に向かって繰り出す。また、カム筒30の回転により、フォロワピン42,52がガイドスリット71a,71bにより光軸方向Lにのみ案内されつつカム溝33,34によるカム作用を受けて、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、光軸回りの回転が規制されつつ光軸方向Lに移動し、図4及び図6に示す広角端撮影位置に至る。
また、上記広角端撮影位置に至ると同時に、カム筒30は、光軸方向Lにおいて最も繰り出された状態になり、ガイド筒70の弾性片74がガイド溝22の終端壁22aに当接して弾性変形を生じ、カム筒30を光軸方向Lの後方Rに向けて付勢する付勢力を及ぼすようになる。
これにより、カム筒30は光軸方向Lの後方Rに付勢され、そのフォロワピン31がカム溝21に対してガタ寄せされ、光軸方向Lにおけるカム筒30のガタツキが規制される。
この状態において、駆動機構80がさらに駆動されると、固定筒20のカム溝21が広角端撮影位置から望遠端撮影位置にかけて光軸方向Lに対して垂直な直線上に形成されているのでカム筒30は光軸方向の所定位置(最も繰り出した位置)に位置したまま回転し、フォロワピン42,52がガイドスリット71a,71bにより光軸方向Lにのみ案内されつつカム溝33,34によるカム作用を受けて、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、光軸回りの回転が規制されつつ光軸方向Lに移動し、図5に示す望遠端撮影位置に至る。
一方、第3レンズ群60は、駆動機構90により、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の位置に応じた合焦位置に移動させられる。
この一連の動作中において、カム筒30は、所定位置に繰り出された状態(光軸方向Lの最も前方Fに位置付けられた状態)で、ガイド筒70の弾性片74により光軸方向Lの後方R(一方)に向けて常時付勢されて、光軸方向Lのガタツキが規制される。
このように、ガイド筒70に弾性片74を一体的に設けることで、部品の増加を招くことなく、簡単な構成で、カム筒30のガタツキを防止することができる。
また、上記レンズ鏡筒においては、弾性片74が被ガイド片の役割もなすため、ガイド筒70の回転を規制するべくガイド溝22によりガイドされる機能と、弾性変形してカム筒30を付勢する付勢力を発生する機能を兼ねることができ、弾性片と被ガイド片を別々に設ける場合に比べて、ガイド筒70の構造を簡素化することができる。
上記実施形態においては、カム筒30により光軸方向Lに移動させられるレンズ枠(レンズ群)として2つのレンズ枠41,51(2つのレンズ群40,50)を示したが、一つのレンズ枠(レンズ群)を備える構成において、あるいは、3つ以上の複数のレンズ枠(レンズ群)を備える構成において、本発明の構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、ガイド筒70に一体的に設ける弾性片74が、固定筒20のガイド溝22にガイドされる被ガイド片を兼ねる構成を示したが、これに限定されるものではなく、別々に形成してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向に移動するカム筒を備えたレンズ鏡筒において、部品点数の増加を招くことなく、構造の簡素化、低コスト化等を達成しつつ、所定位置に繰り出されたカム筒の光軸方向におけるガタツキを防止することができるため、ズーミング機能をもつデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に搭載されるのは勿論のこと、銀塩フィルム式のカメラあるいはその他のレンズ鏡筒を要するレンズ光学系においても有用である。
本発明に係るレンズ鏡筒を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示す正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置のベースを除いた背面図である。 レンズ鏡筒が沈胴位置にある状態を示すレンズ駆動装置の断面図である。 レンズ鏡筒が広角端撮影位置にある状態を示すレンズ駆動装置の断面図である。 レンズ鏡筒が望遠端撮影位置にある状態を示すレンズ駆動装置の断面図である。 レンズ鏡筒に含まれる固定筒、カム筒、ガイド筒を重ね合わせると共に広角端撮影位置と望遠端撮影位置における各フォロワピンの位置を示した展開図である。 レンズ鏡筒に含まれる固定筒の展開図である。 レンズ鏡筒に含まれるカム筒の展開図である。 広角端撮影位置におけるフォロワピンの位置を示したレンズ鏡筒に含まれるガイド筒の展開図である。 レンズ鏡筒の一部を示す部分断面図である。
符号の説明
L 光軸方向
F 前側
R 後側
G1,G2,G3 レンズ
10 ベース
11 ガラスフィルタ
12 CCD
13 ガイドシャフト
20 固定筒
21 カム溝
22 ガイド溝
22a 終端壁(固定筒の一部)
30 カム筒
30a 外周面
30b 内周面
31 フォロワピン
32 歯列部
33,34 カム溝
35 環状溝(カム筒の一部)
40 第1レンズ群
41 レンズ枠
42 フォロワピン
50 第2レンズ群
51 レンズ枠
52 フォロワピン
60 第3レンズ群
61 レンズ枠
62,63 連結部
70 ガイド筒
71 円筒部
71a、71b ガイドスリット
72 掛止片
73 フランジ部
74 弾性片(被ガイド片)
75 スリット
80 駆動機構
81 モータ
82 歯車列
82a 歯車
90 駆動機構
91 モータ
92 歯車列
100 スプリング

Claims (6)

  1. 固定筒と、レンズ枠と、前記固定筒の内側に配置されて光軸方向に繰り出されると共に前記レンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用をなすカム筒と、前記レンズ枠を光軸回りの回転を規制しつつ光軸方向にガイドするガイド筒と、を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記ガイド筒は、光軸方向の一方に向けて前記カム筒を付勢するべく弾性変形可能な弾性片を一体的に有する、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記固定筒は、光軸方向に伸長するガイド溝と、光軸方向にカム作用をなすカム溝を有し、
    前記カム筒は、その外周面に設けられて前記固定筒のカム溝に挿入されるフォロワピンと、その内周面に形成されて光軸方向にカム作用をなすカム溝を有し、
    前記レンズ枠は、前記カム筒のカム溝に挿入されるフォロワピンを有し、
    前記ガイド筒は、前記カム筒と前記レンズ枠の間に配置されて、前記レンズ枠の光軸回りの回転を規制するべく前記レンズ枠のフォロワピンを光軸方向にガイドするガイドスリットと、前記カム筒と一体的に光軸方向に移動するべく前記カム筒の一部に掛止される掛止片と、前記固定筒のガイド溝に挿入される被ガイド片を有し、
    前記弾性片は、前記カム筒が光軸方向の所定位置に繰り出された状態で、前記固定筒の一部に当接して弾性変形するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記弾性片は、前記被ガイド片を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記弾性片は、前記カム筒が光軸方向に最も繰り出された状態において、前記ガイド溝の終端壁に当接して弾性変形するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ガイド筒は、前記ガイドスリットを画定する円筒部と、前記円筒部の一端において径方向外向きに突出する前記掛止片と、前記円筒部の他端において径方向外向きに延在する環状のフランジ部及び径方向外向きに突出する前記弾性片を有する、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか一つに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記ガイド筒は、前記弾性片の付根領域を前記フランジ部から分離するスリットを有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
JP2007339423A 2007-12-28 2007-12-28 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP4933420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339423A JP4933420B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339423A JP4933420B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009162822A true JP2009162822A (ja) 2009-07-23
JP4933420B2 JP4933420B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=40965558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007339423A Expired - Fee Related JP4933420B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4933420B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164215A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2015138260A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 オリンパス株式会社 レンズ鏡筒
US9857552B2 (en) 2013-07-18 2018-01-02 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
JPWO2021015166A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180689A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Fuji Photo Film Co Ltd レンズ鏡胴
JP2003098417A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Ricoh Co Ltd ズームレンズ鏡胴
JP2004029224A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2006065255A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kyocera Corp レンズ駆動装置及び撮像装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180689A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Fuji Photo Film Co Ltd レンズ鏡胴
JP2003098417A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Ricoh Co Ltd ズームレンズ鏡胴
JP2004029224A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2006065255A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kyocera Corp レンズ駆動装置及び撮像装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164215A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
US9857552B2 (en) 2013-07-18 2018-01-02 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
US10146025B2 (en) 2013-07-18 2018-12-04 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
US10281677B2 (en) 2013-07-18 2019-05-07 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
US10429605B2 (en) 2013-07-18 2019-10-01 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
US10725264B2 (en) 2013-07-18 2020-07-28 Denso Corporation Lens tube and imaging system having the same
JP2015138260A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 オリンパス株式会社 レンズ鏡筒
JPWO2021015166A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28
WO2021015166A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 富士フイルム株式会社 鏡胴
CN114174884A (zh) * 2019-07-24 2022-03-11 富士胶片株式会社 镜筒
JP7108142B2 (ja) 2019-07-24 2022-07-27 富士フイルム株式会社 鏡胴
CN114174884B (zh) * 2019-07-24 2023-08-01 富士胶片株式会社 镜筒

Also Published As

Publication number Publication date
JP4933420B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4979942B2 (ja) レンズ駆動装置
KR101084861B1 (ko) 렌즈 배럴 및 이를 포함하는 카메라
US7373082B2 (en) Light shielding structure of a zoom lens barrel
JP2007093999A (ja) レンズ鏡筒
JP4933420B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2008249982A (ja) レンズ鏡筒
JP2010204563A (ja) レンズ鏡筒
JP3995444B2 (ja) レンズ駆動装置
US7242535B2 (en) Zoom lens barrel including a rotatable cam ring
JP4471371B2 (ja) レンズ鏡筒および光学装置
JP2005134783A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP4906284B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2006234962A (ja) レンズ鏡筒
JP2010008634A (ja) レンズ鏡筒
JP5125999B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを備えた撮像装置
WO2015037283A1 (ja) レンズ鏡筒
JP2005215106A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2008224949A (ja) レンズ鏡胴
JP2008158256A (ja) レンズ鏡胴
JP2006337884A (ja) レンズ駆動装置
JP6435857B2 (ja) 光学機器
JP6516458B2 (ja) レンズ鏡筒、及び撮像装置
EP1903366A2 (en) Collapsible Lens Barrel
JP5504106B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
WO2024135073A1 (ja) レンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120216

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees