JP2009162849A - クリーニング手段、プロセルユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体等の回転体の周面とクリーニングブレードとの間からトナー漏れを防止するクリーニング手段を提供する。
【解決手段】クリーニングブレード25と端部シール26がそれぞれ像担持体2の周面に接触しない非接触状態であって、前記クリーニングブレード25の長手方向から見た状態で、少なくとも前記クリーニングブレード25と前記端部シール26が互いに当接する部分に対応した前記接触面25a及び前記シール面26aを、互いに所定の角度αを成すように傾斜させた。
【選択図】図4
【解決手段】クリーニングブレード25と端部シール26がそれぞれ像担持体2の周面に接触しない非接触状態であって、前記クリーニングブレード25の長手方向から見た状態で、少なくとも前記クリーニングブレード25と前記端部シール26が互いに当接する部分に対応した前記接触面25a及び前記シール面26aを、互いに所定の角度αを成すように傾斜させた。
【選択図】図4
Description
本発明は、像担持体の表面に付着したトナーを除去するクリーニング手段、そのクリーニング手段を備えたプロセスユニット、及び前記プロセスユニットを備えた画像形成装置に関する。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置には、像担持体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を、筺体内に一体的に収容したプロセスユニットが採用されている。プロセスユニットは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられている。このプロセスユニットを画像形成装置本体から取り外すことで、保守点検等のメンテナンス作業を行いやすくしている。
図5に示すように、クリーニング手段は、像担持体100の軸方向Xに対応して長手状に配置されたクリーニングブレード101を有する。このクリーニングブレード101を像担持体100の周面に接触させて、その周面に付着したトナーを除去する。また、クリーニングブレード101の長手方向における両端面101a,101bには、それぞれ端部シール102が密着されている。この端部シール102が像担持体100の表面に接触することによって、クリーニングブレード101で除去したトナーが、クリーニングブレード101の端部101a,101b側から漏洩するのを防止している(例えば、特許文献1又は2参照)。
特開平5−61390号公報
特許3874050号公報
上記像担持体は、プロセスユニットの筺体に装着可能に配設されており、像担持体を所定の位置に装着した状態で、上記クリーニングブレードと端部シールに接触するように構成されている。
一方、クリーニングブレードと端部シールは、プロセスユニットの筺体に固着されている。図6に示すように、像担持体を筺体に装着していない状態では、像担持体と接触可能なクリーニングブレードの接触面と端部シールのシール面は、略同一平面上、あるいは互いに平行な平面を成すように配設されている。また、端部シール102は、クリーニングブレード101の長手方向における端部からのトナーの漏洩を確実に防止するため、クリーニングブレード101の端面101aに圧接させている。しかし、端部シール102をクリーニングブレード101の端面101aに強く圧接すると、端部シール102の図の符号Aに示す部分が、クリーニングブレード101の接触面にオーバーラップする場合がある。
上記のように端部シールがクリーニングブレードにオーバーラップしている状態で、像担持体を装着すると、クリーニングブレードの接触面と端部シールのシール面は、像担持体が面当たりして同じ方向にほぼ同時に押圧されるので、端部シールがオーバーラップしたままクリーニングブレードと端部シールが連れ動きする。その結果、図7の(a)及びその要部を拡大した(b)に示すように、端部シール102がオーバーラップした箇所において、像担持体100の周面とクリーニングブレード101との間に隙間Sが生じる。このように、像担持体100の周面とクリーニングブレード101との間に隙間Sが生じていると、その隙間Sからクリーニングブレード101で除去したトナーが漏洩する。
そして、隙間Sから漏洩したトナーが画像形成装置内に堆積した後に、画像形成部に侵入すると、画像不良が発生する問題がある。また、画像形成装置内に堆積したトナーが、メンテナンス時などに飛散することによって、粉塵被害が起こる危険性もある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、像担持体等の回転体の周面とクリーニングブレードとの間からトナー漏れを防止するクリーニング手段、そのクリーニング手段を備えたプロセスユニット、及びそのプロセスユニットを備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、回転体の周面に付着したトナーを除去するためのクリーニング手段であって、前記回転体の軸方向に対応して長手状に配置されると共に前記回転体の周面に接触可能な接触面を有するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードの長手方向における両端面に配設されると共に前記回転体の周面に接触可能なシール面を有する端部シールとを備えたクリーニング手段において、前記クリーニングブレードと前記端部シールがそれぞれ前記回転体の周面に接触しない非接触状態であって、前記クリーニングブレードの長手方向から見た状態で、少なくとも前記クリーニングブレードと前記端部シールが互いに当接する部分に対応した前記接触面及び前記シール面を、互いに所定の角度を成すように傾斜させたものである。
前記回転体をクリーニングブレードと端部シールに接触させる際、クリーニングブレードの接触面と端部シールのシール面は互いに傾斜して配設されているので、接触面とシール面は、回転体によって互いに異なる方向に押圧される。すなわち、接触面とシール面は、従来のように同時にかつ同じ方向へ押圧されないため、クリーニングブレードと端部シールの連れ動きを防止することができる。このように、回転体をクリーニングブレードと端部シールに接触させる際に、クリーニングブレードと端部シールの連れ動きを防止することによって、端部シールがクリーニングブレードにオーバーラップしたまま回転体と接触することがなくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリーニング手段において、前記クリーニングブレードの接触面と前記端部シールのシール面が成す前記所定の角度をαとすると、αは5°≦α≦50°の範囲にあるものである。
接触面とシール面が成す所定の角度が5°未満となると、クリーニングブレードと端部シールの連れ動き防止機能が低減する。また、接触面とシール面が成す所定の角度が50°を超えると、回転体による端部シールの圧縮量が大きくなる。これにより、端部シールが回転体の周面に強く圧接されるので、回転体の回転抵抗が増大し、安定したクリーニング機能を阻害する虞がある。そこで、上記のように、クリーニングブレードの接触面と端部シールのシール面が成す所定の角度αを5°≦α≦50°の範囲にあるようにすることによって、クリーニングブレードと端部シールの上記連れ動きを効果的に防止すると共に、安定したクリーニング機能を発揮することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニング手段において、前記端部シールを、発泡材、不織布、織布、あるいはこれらの中から選択した2以上の部材を組み合わせて構成したものである。
これにより、端部シールのシール性が向上する。また、トナー漏れを防止して安定したクリーニング機能を発揮することができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のクリーニング手段において、前記回転体を像担持体としたものである。
本発明の構成を像担持体のクリーニング手段として適用可能である。
請求項5の発明は、画像形成装置本体に対して着脱可能であって像担持体を装着可能な筺体を有するプロセスユニットにおいて、前記筺体に請求項4項に記載のクリーニング手段を配設したものである。
プロセスユニットに装着した像担持体のクリーニング手段として、請求項4に記載のクリーニング手段を適用可能である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のクリーニング手段において、前記筺体に、前記クリーニングブレードによって除去されたトナーを内部に収容するためのトナー収容部を一体に形成したものである。
トナー収容部を筺体と一体に形成することによって、トナー収容部からトナーが漏洩し難くなる。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載のプロセスユニットにおいて、前記筺体を、樹脂を射出成形して形成したものである。
これにより、筺体を簡単かつ安価に製造することが可能である。
請求項8の発明は、請求項7に記載のプロセスユニットにおいて、前記樹脂は、ポリカーボネート樹脂、アクリルにトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルにトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、又は、これらのアロイ樹脂により構成されたものである。
プロセスユニットの筺体を上記樹脂を用いて形成可能である。
請求項9の発明は、請求項5から8のいずれか1項に記載のプロセスユニットを備えた画像形成装置である。
請求項5から8のいずれか1項に記載のプロセスユニットを画像形成装置に適用することができる。
請求項10の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記プロセスユニットを複数備え、各プロセスユニットがそれぞれ異なる色の画像を形成する作像部を有するものである。
それぞれ異なる色の画像を形成する作像部を有する複数のプロセスユニットを備えていることによって、装置の小型化を図り得ると共に、安価に製造することができる。
本発明のクリーニング手段によれば、回転体をクリーニングブレードと端部シールに接触させる際に、クリーニングブレードと端部シールの連れ動きを防止することができる。これにより、端部シールがクリーニングブレードにオーバーラップしたまま回転体と接触することがなくなり、回転体の周面とクリーニングブレードを密着させてトナー漏れを確実に防止することができる。しかも、クリーニングブレードの接触面と端部シールのシール面を傾斜させるだけの簡単な構成によって、トナー漏れを確実に防止することができる。これにより、別途トナー漏れを防止するための部材を設ける必要が無く、小型化を図る上でも好ましい。
また、上記クリーニング手段を備えたプロセスユニット、及びそのプロセスユニットを備えた画像形成装置においても、前記と同様の効果を発揮できる。
図1は、本発明の画像形成装置の概略を示す全体構成図である。以下、同図に基づいてこの画像形成装置の主要部を説明する。画像形成装置は、カラー画像の色分解成分に対応するブラック、シアン、マゼンタ、イエローの異なる色の現像剤によって画像を形成するための作像部を有する4つのプロセスユニット1K,1C,1M,1Yを備えている。
各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yは、互いに異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成になっている。1つのプロセスユニット1Kを例にその構成を説明すると、プロセスユニット1Kは、像担持体2(感光体)と、クリーニング手段3と、帯電手段4、現像手段5、トナー貯蔵部6等を有している。プロセスユニット1Kは画像形成装置の本体に対して着脱可能に装着されている。
図1に示すように、各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yの上方には、露光器7が配設されている。この露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光(L1〜L4)を発するように構成されている。
また、各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yの下方には、転写ベルト装置8が配設されている。この転写ベルト装置8は、上記像担持体2で形成したトナー画像を転写するための中間転写ベルト12を備えている。中間転写ベルト12は、各像担持体2に対向する4つの一次転写ローラ9a,9b,9c,9d、駆動ローラ10、テンションローラ11、クリーニングバックアップローラ15に架け渡され回転駆動するように構成されている。駆動ローラ10に二次転写ローラ13が対向して配置され、ベルトクリーニング装置14が、クリーニングバックアップローラ15に対向して配設されている。
画像形成装置の下部には、用紙を多数枚収容可能な給紙カセット16と、給紙カセット16から用紙を送り出す給紙ローラ17が設けてある。給紙ローラ17から二次転写ローラ13と駆動ローラ10のニップに至る途中には、用紙を一旦停止させるレジストローラ対18が配設されている。
二次転写ローラ13と駆動ローラ10のニップの上方には、定着ローラ25及び加圧ローラ26等を内装した定着装置19が設けてある。定着装置19の上方には、用紙を外部へ排出するための排紙ローラ対20が配設してある。排紙ローラ対20によって排出される用紙は、画像形成装置本体の上面を内方へ凹ませて形成した排紙トレイ21上に積載されるように構成されている。
転写ベルト装置8と給紙カセット16の間には、廃トナーを収容する廃トナー収容器22が配設されている。廃トナー収容器22の入り口部にはベルトクリーニング装置14から伸びた図示しない廃トナー移送ホースが接続されている。
図2は上記プロセスユニット1Kを画像形成装置本体から取り外した、あるいは装着前の状態を示す概略構成図である。図2に示すように、プロセスユニットは、筺体23を有している。筺体23は樹脂の射出成形により形成されている。この樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリルにトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルにトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、又は、これらのアロイ樹脂等を適用することができる。この筺体23内に、上記像担持体2、クリーニング手段3、帯電手段4、現像手段5等が配設されている。
筺体23の図の下部には、開口部24が形成されており、この開口部24から像担持体2を挿入して装着可能に構成されている。筺体23の両側壁には、像担持体2の回転軸を保持するための保持部が設けられている(図示省略)。また、像担持体2の回転軸の一端には、像担持体2に駆動力を伝達するためのギア付きフランジが付設されており、このギア付きフランジによって、像担持体2の軸方向の移動を規制している(図示省略)。
上記クリーニング手段3は、クリーニングブレード25と、一対の端部シール26と、入り口シール27と、トナー収容部28とを有する。
図3は、筺体23の上記開口部24(図2参照)側から見た斜視図である。図3に示すように、クリーニングブレード25は、像担持体2(図示省略)の軸方向(図の左右方向)に長手状に配設されたゴム製の部材である。クリーニングブレード25は、ネジ等の固定具によって筺体23に直接的又は間接的に取り付けられている。
クリーニングブレード25の長手方向における両端面には、それぞれ端部シール26が当接して配設されている。なお、図3では、クリーニングブレード25の左側の端面のみ示しているが、右側も同様に構成されている。端部シール26は、発泡材、不織布又は織布、あるいはこれらの中から選択した2以上の部材を組み合わせて構成されている。一対の端部シール26がクリーニングブレード25の長手方向における端面に密着していることによって、クリーニングブレード25の前記端面からのトナーの漏洩を防止している。
クリーニングブレード25より像担持体2の回転方向の上流側には、入り口シール27が粘着テープを介して筺体23に固定されている。入り口シール27は、像担持体2の軸方向に長手状に配設されている。また、入り口シール27の長手方向における両端部に、上記端部シール26がそれぞれ当接しており、入り口シール27の前記端部からのトナーの漏洩を防止している。端部シール26の(像担持体2に接触する側の)表面材は、接触抵抗の低いテフロン(登録商標)繊維、又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が用いられている。その表面材の裏側に弾性を有する発泡材を用いることで、端部シール26は像担持体2の曲率に沿って変形して当接し、高い密着シール性を発揮することができる。また、端部シール26に、接触抵抗の低い表面層を設けた発泡材を適用することにより、当該発泡材一層でも高い密着シール性を発揮することが可能である。
図2に示すように、像担持体2を筺体23内に装着した状態で、上記クリーニングブレード25、端部シール26、入り口シール27は、それぞれ像担持体2の周面に接触するようになっている。
また、クリーニングブレード25と、入り口シール27の各先端は、所定間隔の隙間を介して配設されている。この隙間が上記トナー収容部28にトナーを収容するための入り口28aとなっている。また、トナー収容部28は、筺体23と一体的に構成されている。
以下、この画像形成装置の基本的動作について説明する。
図1において、図示しない画像形成装置の制御部からの給紙信号によって給紙ローラ17が回転すると、給紙カセット16に積載した用紙の最上位の用紙のみが分離されてレジストローラ対18側へ送り出される。用紙の先端がレジストローラ対18のニップに到達すると、中間転写ベルト12上に形成されるトナー画像とタイミング(同期)をとるために用紙を待機させる。
図1において、図示しない画像形成装置の制御部からの給紙信号によって給紙ローラ17が回転すると、給紙カセット16に積載した用紙の最上位の用紙のみが分離されてレジストローラ対18側へ送り出される。用紙の先端がレジストローラ対18のニップに到達すると、中間転写ベルト12上に形成されるトナー画像とタイミング(同期)をとるために用紙を待機させる。
次に、作像動作について説明する。
1つのプロセスユニット1Kを例にして説明すると、まず、帯電手段4にて像担持体2の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光器7から像担持体2の表面にレーザビームL1が照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。静電潜像が形成された像担持体2の表面部分に、トナー貯蔵部6から送られたトナーを現像手段5によって転移させ、ブラックのトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2上に形成したトナー画像を中間転写ベルト12に転写する。その他の各色のプロセスユニット1C,1M,1Yにおいても、同様にして像担持体2上にトナー画像が形成され、4色のトナー画像が重なり合うように中間転写ベルト12に転写される。
1つのプロセスユニット1Kを例にして説明すると、まず、帯電手段4にて像担持体2の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光器7から像担持体2の表面にレーザビームL1が照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。静電潜像が形成された像担持体2の表面部分に、トナー貯蔵部6から送られたトナーを現像手段5によって転移させ、ブラックのトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2上に形成したトナー画像を中間転写ベルト12に転写する。その他の各色のプロセスユニット1C,1M,1Yにおいても、同様にして像担持体2上にトナー画像が形成され、4色のトナー画像が重なり合うように中間転写ベルト12に転写される。
レジストローラ対18と給紙ローラ17が駆動を再開し、中間転写ベルト12に重畳転写したトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙を二次転写ローラ13へ送る。そして、二次転写ローラ13によって、送られてきた用紙に重畳転写したトナー画像を転写する。
トナー画像を転写された用紙は定着装置19へと搬送される。定着装置19に送り込まれた用紙は、定着ローラ25と加圧ローラ26間に挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙に定着される。トナー画像が定着された用紙は、定着装置19から排紙ローラ対20へ送り出され、排紙ローラ対20によって排紙トレイ21へ排出される。
また、中間転写ベルト12上のトナー画像を用紙に転写した後、中間転写ベルト12上には残留トナーが付着しており、この残留トナーは、ベルトクリーニング装置14によって中間転写ベルト12から除去される。中間転写ベルト12から除去されたトナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、粉体収容器22へと搬送され回収される。
また、中間転写行程を経た後の像担持体2の周面には、残留トナーが付着している。この残留トナーは、像担持体2の回転に伴って移動し、入り口シール27を通過する。入り口シール27を通過した残留トナーは、クリーニングブレード25の先端に接触し、像担持体2の周面から掻き取られる。クリーニングブレード25によって掻き取られた残留トナーは、トナー収容部28へと送られ回収される。なお、入り口シール27は、上記残留トナーの像担持体2の回転方向の通過は許容するが、それと反対方向の残留トナーの通過は許容しないように構成されている。
トナー収容部28へ回収されたトナーは、図示しない搬送スクリューや搬送コイルによって、図示しない廃トナータンクに搬送され収容される。
以下、本発明の特徴部分について説明する。
図4は、クリーニングブレード25及び端部シール26等を、クリーニングブレード25の長手方向から見た状態を示す。また、同図において、像担持体2は、プロセスユニットの筺体23に装着されていない。すなわち、この状態では、クリーニングブレード25と端部シール26は、像担持体2に対して非接触状態となっている。
図4は、クリーニングブレード25及び端部シール26等を、クリーニングブレード25の長手方向から見た状態を示す。また、同図において、像担持体2は、プロセスユニットの筺体23に装着されていない。すなわち、この状態では、クリーニングブレード25と端部シール26は、像担持体2に対して非接触状態となっている。
なお、図4において、クリーニングブレード25の先端に配設された符号25aで示す部分は、像担持体2を筺体23に装着したときに、その像担持体2の表面に接触する接触面を示す。なお、このクリーニングブレード25の接触面25aは、像担持体2に対して数十ミクロン程度のニップ幅(接触幅)となるため、クリーニングブレード25と像担持体2は、ほぼ線接触となる。また、端部シール26の先端側から中間部付近に配設された符号26aで示す部分は、像担持体2を筺体23に装着したときに、像担持体2の表面に接触するシール面である。
図4に示す非接触状態において、クリーニングブレード25の接触面25aと、端部シール26のシール面26aは、互いに所定の角度αを成すように傾斜して配設されている。この実施形態では、この所定の角度αは17°に設定されている。なお、少なくともクリーニングブレード25と端部シール26が互いに当接する部分に対応した接触面25a及びシール面26aを、互いに所定の角度αを成すように傾斜して配設すればよい。
像担持体2を矢印Y方向に挿入して装着する際、クリーニングブレード25の接触面25aと端部シール26のシール面26aは互いに傾斜して配設されているので、接触面25aとシール面26aは、像担持体2によって互いに異なる方向に押圧される。すなわち、接触面25aとシール面26aは、同時にかつ同じ方向へ押圧されない。そして、像担持体2は、接触面25a及びシール面26aに面当たりせず線当たりして、徐々にクリーニングブレード25と端部シール26を弾性変形させて押し込む。
上記のように、接触面25aとシール面26aは、同時にかつ同じ方向へ押圧されないので、クリーニングブレード25と端部シール26の連れ動きを防止することができる。
上記図6で説明したように、製造工程において、端部シールがクリーニングブレードの端面に強く圧接されることによって、端部シールがクリーニングブレード(の接触面)にオーバーラップすることがある。しかし、本発明は、その後の像担持体のプロセスユニットへの装着の際に、像担持体に押圧されたクリーニングブレードと端部シールは連れ動きしないように構成されているので、端部シールのオーバーラップを解消して、像担持体の周面とクリーニングブレード(の接触面)との間に隙間が生じるのを防止することができる。これにより、像担持体の表面とクリーニングブレード(の接触面)との間に隙間を生じさせず密着させることができ、トナー漏れを確実に防止することができる。
また、図3に示すように、像担持体2を、端部シール26側からクリーニングブレード25側へ接触させて挿入することによって、端部シール26をクリーニングブレード25より先に押圧することができる。これにより、端部シール26とクリーニングブレード25の連れ動きを効果的に防止することが可能である。
また、図4に示すクリーニングブレード25の接触面25aと端部シール26のシール面26aが成す所定の角度α(以下、傾斜角度αという)は、その下限値は5°であることが好ましい。傾斜角度αが5°未満となると、上記クリーニングブレード25と端部シール26の連れ動き防止効果が低減し、端部シール26のクリーニングブレード25へのオーバーラップを解消することが困難となるからである。
また、傾斜角度αの上限値は50°であることが好ましい。傾斜角度αが50°を超えると、像担持体2を装着したとき、像担持体2の押圧力による端部シール26の圧縮量が大きくなる。これにより、端部シール26が像担持体2の周面に強く圧接されるので、像担持体2の回転抵抗が増大して安定したクリーニング機能を発揮できない不具合が生じる。これを解消するためには、大型のモータを使用して回転トルクを向上させることが考えられるが、大型のモータの使用は装置全体の大型化に繋がるため好ましくない。さらに、端部シール26が大きく圧縮されると、その端部シール26の圧縮方向と直角方向の膨張によって、入り口シール27が像担持体2側へ強く押圧される。入り口シール27の像担持体2への接触圧が高くなった状態で、像担持体2が回転と停止の動作を繰り返すと、次第に入り口シール27が筺体23から剥離する。そして、この入り口シール27の剥離した箇所からトナー漏れが起こる問題がある。
上記のように、クリーニングブレード25と端部シール26の連れ動きを効果的に防止すると共に、安定したクリーニング機能を発揮するには、傾斜角度αを5°≦α≦50°の範囲内にあるようにすることが好ましい。また、前記連れ動き防止機能とクリーニング機能をバランス良く発揮するためには、傾斜角度αを約20°に設定することが望ましい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態は、本発明の構成を、像担持体としての感光体のクリーニング手段に適用した場合を例に挙げて説明したが、像担持体としての中間転写ベルトのクリーニング手段に適用することも可能である。あるいは、感光体、中間転写ベルト以外の回転体の周面に付着したトナーを除去するクリーニング手段に適用してもよい。
1Y,1M,1C,1K プロセスユニット
2 像担持体
3 クリーニング手段
23 筺体
25 クリーニングブレード
25a 接触面
26 端部シール
26a シール面
28 トナー収容部
α 傾斜角度
2 像担持体
3 クリーニング手段
23 筺体
25 クリーニングブレード
25a 接触面
26 端部シール
26a シール面
28 トナー収容部
α 傾斜角度
Claims (10)
- 回転体の周面に付着したトナーを除去するためのクリーニング手段であって、
前記回転体の軸方向に対応して長手状に配置されると共に前記回転体の周面に接触可能な接触面を有するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードの長手方向における両端面に当接すると共に前記回転体の周面に接触可能なシール面を有する端部シールとを備えたクリーニング手段において、
前記クリーニングブレードと前記端部シールがそれぞれ前記回転体の周面に接触しない非接触状態であって、前記クリーニングブレードの長手方向から見た状態で、少なくとも前記クリーニングブレードと前記端部シールが互いに当接する部分に対応した前記接触面及び前記シール面を、互いに所定の角度を成すように傾斜させたことを特徴とするクリーニング手段。 - 前記クリーニングブレードの接触面と前記端部シールのシール面が成す前記所定の角度をαとすると、αは5°≦α≦50°の範囲にある請求項1に記載のクリーニング手段。
- 前記端部シールを、発泡材、不織布、織布、あるいはこれらの中から選択した2以上の部材を組み合わせて構成した請求項1又は2に記載のクリーニング手段。
- 前記回転体を像担持体とした請求項1から3のいずれか1項に記載のクリーニング手段。
- 画像形成装置本体に対して着脱可能であって像担持体を装着可能な筺体を有するプロセスユニットにおいて、
前記筺体に請求項4項に記載のクリーニング手段を配設したことを特徴とするプロセスユニット。 - 前記筺体に、前記クリーニングブレードによって除去されたトナーを内部に収容するためのトナー収容部を一体に形成した請求項5に記載のプロセスユニット。
- 前記筺体を、樹脂を射出成形して形成した請求項5又は6に記載のプロセスユニット。
- 前記樹脂は、ポリカーボネート樹脂、アクリルにトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルにトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、又は、これらのアロイ樹脂により構成された請求項7に記載のプロセスユニット。
- 請求項5から8のいずれか1項に記載のプロセスユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記プロセスユニットを複数備え、各プロセスユニットがそれぞれ異なる色の画像を形成する作像部を有する請求項9に記載の画像形成装置。
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- 2007-12-28 JP JP2007339805A patent/JP2009162849A/ja active Pending
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