JP2009162787A - 力検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 検出対象となる力を受ける受力体10の下方に支持体20を配置し、両者間に少なくとも2本の柱状力伝達体11,12を接続する。各柱状力伝達体11,12の上下両端には、可撓性をもった接続部材を介挿し、受力体10が力を受けて変位したときに、柱状力伝達体11,12が傾斜できるようにする。各柱状力伝達体11,12と支持体20との接続部分には、それぞれセンサ21,22を配置し、各柱状力伝達体11,12から支持体20へ伝達される力を検出する。センサ21,22の検出値に基づいて、検出処理部30が、受力体10に作用した力とモーメントとを区別して検出する。4本の柱状力伝達体を用いると、力Fx,Fy,Fzと、モーメントMx,My,Mzのすべてが検出できる。
【選択図】 図1
Description
検出対象となる力を受ける受力体と、
この受力体の下方に配置された支持体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第1の力伝達体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第2の力伝達体と、
第1の力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出する第1のセンサと、
第2の力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出する第2のセンサと、
第1のセンサの検出結果と第2のセンサの検出結果との双方を考慮して、受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行う検出処理部と、
を設けるようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用したX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うようにしたものである。
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第4の力伝達体と、
第3の力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出する第3のセンサと、
第4の力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出する第4のセンサと、
を更に設け、検出処理部が、第1〜第4のセンサの検出結果を考慮して、受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせ、
第3のセンサに、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせ、
第4のセンサに、第4の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、第3および第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、第1および第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第1の差として求め、第1および第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、第2および第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第2の差として求め、第1の差と第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせ、
第3のセンサに、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせ、
第4のセンサに、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1および第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第3および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うようにしたものである。
検出処理部が、更に、第1および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うようにしたものである。
検出処理部が、更に、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサに、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせ、
第2のセンサに、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせ、
第3のセンサに、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせ、
第4のセンサに、第4の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、をもたせるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1および第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第3および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第3および第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、第1および第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第1の差として求め、第1および第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、第2および第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第2の差として求め、第1の差と第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第4の力伝達体と、
を更に設け、受力体が4つの力伝達体によって支持体に対して支持されるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されるようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されるようにしたものである。
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
この第3の力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出する第3のセンサと、
を更に設け、検出処理部が、第1〜第3のセンサの検出結果を考慮して、受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有するようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行うようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、第2および第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和から、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度を減じた差を第1の差として求め、第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度から、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度を減じた差を第2の差として求め、第1の差と第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有するようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うようにしたものである。
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有するようにしたものである。
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第2および第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和から、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度を減じた差を第1の差として求め、第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度から、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度を減じた差を第2の差として求め、第1の差と第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うようにしたものである。
各力伝達体を柱状の部材により構成し、接続部材として機能するダイアフラムの中央に力伝達体の下面を接合し、ダイアフラムの周囲を支持体に固定することにより、力伝達体を支持体に接続するようにしたものである。
センサに、力伝達体の下端の第1の部分から加えられる力と、力伝達体の下端の第2の部分から加えられる力と、を検知する機能をもたせ、両者の差に基づいて、力伝達体の支持体に対する傾斜度を検知するようにしたものである。
センサを、支持体の上面に固定された固定電極と、力伝達体の下面に応じた変位面に固定された変位電極と、によって構成される容量素子によって構成し、この容量素子の静電容量値に基づいて力の検出を行うようにしたものである。
可撓性および導電性を有するダイアフラムを接続部材として用い、このダイアフラムの中央に力伝達体の下面を接合し、ダイアフラムの周囲を支持体に固定することにより、力伝達体を支持体に接続するようにし、ダイアフラム自身を変位電極として用いるようにしたものである。
力伝達体を柱状の部材により構成し、この力伝達体の軸芯の延長線と支持体の上面との交点に原点をとったxy二次元座標系を定義したときに、
支持体の上面におけるx軸の正の部分および負の部分にそれぞれ第1の固定電極および第2の固定電極を配置し、支持体の上面におけるy軸の正の部分および負の部分にそれぞれ第3の固定電極および第4の固定電極を配置し、
ダイアフラムからなる変位電極と第1〜第4の固定電極とによって、第1〜第4の容量素子を構成し、第1の容量素子の静電容量値と第2の容量素子の静電容量値との差に基づいて、力伝達体のx軸方向に関する傾斜度を検知し、第3の容量素子の静電容量値と第4の容量素子の静電容量値との差に基づいて、力伝達体のy軸方向に関する傾斜度を検知し、検出処理部が、これらの検知結果を利用して、力もしくはモーメントを検出する処理を行うようにしたものである。
支持体の上面における原点の近傍に更に第5の固定電極を配置し、ダイアフラムからなる変位電極と第5の固定電極とによって、第5の容量素子を構成し、この第5の容量素子の静電容量値に基づいて、力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知し、検出処理部が、この検知結果を利用して、力もしくはモーメントを検出する処理を行うようにしたものである。
力伝達体を挿通するための開口を有し、ダイアフラムの上方に配置されるように支持体に固定された補助基板を更に設け、
センサに、この補助基板の下面に固定された固定電極と、ダイアフラム自身からなる変位電極と、によって構成される補助容量素子を設け、この補助容量素子の静電容量値を利用して力の検出を行うようにしたものである。
補助基板の下面に固定された固定電極の一部または全部が、支持体の上面に固定された固定電極の一部または全部に対して、鏡像関係をなすようにしたものである。
検出処理部を、複数の容量素子を電気的に接続する配線により構成するようにしたものである。
各力伝達体の上端を、受力体に対して可撓性をもった接続部材を介して接続するようにしたものである。
受力体を板状の部材により構成し、各力伝達体を柱状の部材により構成し、受力体と各力伝達体とを接続する接続部材を、板状の受力体の肉薄部によって構成するようにしたものである。
各力伝達体から受力体に向かって加えられる力を検出する補助センサを更に設け、
検出処理部が、この補助センサの検出結果を更に考慮して、受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うようにしたものである。
力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出するセンサと、力伝達体から受力体に向かって加えられる力を検出する補助センサとが鏡像関係となる構造にし、
検出処理部が、この鏡像関係を考慮した処理を実行するようにしたものである。
各力伝達体を柱状の部材により構成し、接続部材として機能するダイアフラムの中央に力伝達体の上面を接合し、このダイアフラムの周囲を受力体に固定することにより、力伝達体を受力体に接続するようにしたものである。
受力体の支持体に対する変位を所定の範囲内に制限するための制限部材を設けるようにしたものである。
はじめに、本発明に係る力検出装置の基本概念を説明する。図1に示すとおり、本発明に係る力検出装置の基本構成要素は、受力体10、第1の力伝達体11、第2の力伝達体12、支持体20、第1のセンサ21、第2のセンサ22、検出処理部30である。
図1に示す力検出装置には、第1のセンサ21および第2のセンサ22が設けられている。これらのセンサは、それぞれ第1の力伝達体11および第2の力伝達体12から支持体20に対して加えられる力を検出する力センサであるが、図2で説明した原理に基づいて、力FxおよびモーメントMyを検出するためには、各力伝達体11,12の傾斜により生じる力と、力伝達体11,12全体によって与えられる引っ張り力/押圧力と、をそれぞれ独立して検出する機能が必要になる。
続いて、本発明の第1の実施形態に係る力検出装置の主たる構造部分を、図9〜図12を用いて説明し、更に、この装置の動作原理を、図13〜図15を用いて説明する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る力検出装置を説明する。図16は、この第2の実施形態に係る力検出装置の主たる構造部分の上面図であり、図17は、この図16に示す力検出装置を切断線17−17に沿って切断した断面を示す側断面図である。なお、この図16に示す力検出装置を切断線9−9に沿って切断した断面は、図9と同様になる。上述した第1の実施形態に係る力検出装置との相違点は、柱状の力伝達体を4本設けた点にあり、その他の構造や材質は、第1の実施形態に係る力検出装置と全く同様である。すなわち、装置全体は、いずれも上面が正方形状の板状の受力体100、中間体200、支持体300なる構造体によって構成されている。
Mz=(C12+C13)−(C11+C14)
+(C22+C24)−(C21+C23)
+(C31+C34)−(C32+C33)
+(C41+C43)−(C42+C44)
のような形に書きなおすと、より理解しやすくなる。すなわち、Z軸まわりの正方向のモーメント+Mzが作用した場合、前述したとおり、図18において、固定電極E15の上に配置されている第1の力伝達体T1は、図の左上方向に傾斜することになるが、上式の(C12+C13)−(C11+C14)は、第1の力伝達体T1のこのような傾斜を検出するための項である。同様に、固定電極E25の上に配置されている第2の力伝達体T2は、図の左下方向に傾斜することになるが、上式の(C22+C24)−(C21+C23)は、第2の力伝達体T2のこのような傾斜を検出するための項である。また、固定電極E35の上に配置されている第3の力伝達体T3は、図の右下方向に傾斜することになるが、上式の(C31+C34)−(C32+C33)は、第3の力伝達体T3のこのような傾斜を検出するための項である。更に、固定電極E45の上に配置されている第4の力伝達体T4は、図の右上方向に傾斜することになるが、上式の(C41+C43)−(C42+C44)は、第4の力伝達体T4のこのような傾斜を検出するための項である。上式は、このように、Z軸まわりのモーメントMzが作用した場合の4本の力伝達体T1〜T4の所定方向への傾斜度の検出値の和を示すものになる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る力検出装置を説明する。この第3の実施形態に係る力検出装置は、上述した第2の実施形態に係る力検出装置と同様に、柱状の力伝達体を4本用い、4組のセンサS1〜S4を用いた検出を行う。ただ、この4本の柱状力伝達体の配置が若干異なっている。以下、この相違点についてのみ説明を行う。
図24は、図9に示す第1の実施形態に係る力検出装置に、制限部材を付加した変形例の構造を示す側断面図である。§3で述べたとおり、この図9に示す力検出装置内には、第1のセンサS1と第2のセンサS2とが組み込まれており、これらのセンサは肉薄のダイヤフラム215,225を有している。このダイヤフラム215,225は、ある程度の可撓性を有しており、力伝達体T1,T2から許容範囲内の力が作用した場合には、所定の態様で変形することは既に述べたとおりである。しかしながら、ダイヤフラム215,225に過度の力が作用すると、亀裂が発生するなど、機械的な損傷を被る可能性がある。
続いて、補助基板および補助容量素子を用いる変形例を説明する。まず、図20に示されている6つの式あるいは図23に示されている6つの式を見ると、いずれも力Fzを求める式を除く5つの式については、静電容量値に対する加算とともに減算が行われていることがわかる。たとえば、力Fxを求める式は、整理すると、
Fx=(C11+C21+C31+C41)
−(C12+C22+C32+C42)
となり、また、力Fyを求める式は、整理すると、
Fy=(C13+C23+C33+C43)
−(C14+C24+C34+C44)
となる。結局、6つの力成分のうち、力Fzを除く5成分については、1つのグループに所属する容量素子群の全体の静電容量値と、別のグループに所属する容量素子群の全体の静電容量値と、の差に基づいて力もしくはモーメントの検出が行われていることになる。
Fz=(C16+C26+C36+C46)
−(C15+C25+C35+C45)
なる式を用いることができる。これは、1つのグループに所属する容量素子群の全体の静電容量値と、別のグループに所属する容量素子群の全体の静電容量値と、の差に基づく検出であり、前述したように、ロットごとの寸法精度に基づく誤差や温度変動による誤差を相殺するメリットが得られるようになる。
Mx=(C35+C45)−(C15+C25)
My=(C15+C45)−(C25+C35)
のようなバリエーションに係る式を用いることも可能である。ここで、補助容量素子C16,C26,C36,C46を利用すると、このバリエーションは更に増え、たとえば、
Mx=(C35+C45+C16+C26)
−(C15+C25+C36+C46)
My=(C15+C45+C26+C36)
−(C25+C35+C16+C46)
なる式を用いることもできる。
Fz=−(C15+C25+C35+C45)
なる式が定義されているが、上述の例と同様に補助基板400を設けることにより、これら容量素子C15,C25,C35,C45の上方位置にそれぞれ補助容量素子C16,C26,C36,C46を形成するようにすれば、
Fz=(C16+C26+C36+C46)
−(C15+C25+C35+C45)
なる式により、力Fzの検出が可能になる。
Mx=(C45+C36)−(C35+C46)
My=(C15+C26)−(C25+C16)
のようなバリエーションに係る式を用いることもできる。
これまで述べてきた実施形態やその変形例では、いずれも、力伝達体の傾斜や変位を検出するためのセンサを、支持体側にのみ設けていたが、このようなセンサを受力体側にも設けるようにし、力伝達体の傾斜や変位を、その両端において検出できるようにしておき、支持体側と受力体側との双方における検出結果に基づいて、力およびモーメントを検出することも可能である。このような検出を行えば、より精度の高い検出動作が可能になる。
これまで述べた実施形態や変形例は、支持体300,300A、あるいは受力体300Bを絶縁性材料から構成したものであるが、これらは必ずしも絶縁性材料で構成する必要はなく、金属などの導電性材料で構成してもかまわない。但し、容量素子を利用したセンサを形成する場合、固定電極の形成面に関して、若干の工夫が必要になる。たとえば、図31に示す装置の場合、支持体300Aおよび受力体300Bとして、絶縁性材料を用いているため、各固定電極を、支持体300Aの上面や受力体300Bの下面に直接形成しても問題はない。ところが、もし支持体300Aおよび受力体300Bが導電性材料から構成されていた場合、各固定電極を支持体300Aの上面や受力体300Bの下面に直接形成すると、複数の固定電極が互いに短絡してしまうことになる。そのような場合は、絶縁層を介して、固定電極を形成するようにすればよい。
§3で述べた第1の実施形態では、2組の力伝達体T1,T2を用いる例を示したが、実用上は、より多数の力伝達体を用いて受力体を支持した方が、機械的な変位動作の安定度が向上する。すなわち、2組の力伝達体T1,T2を用いる第1の実施形態に比べて、§4で述べた第2の実施形態や§5で述べた第3の実施形態のように、4組の力伝達体T1〜T4を用いる実施形態では、受力体をより安定して支持することができるというメリットが得られる。もちろん、後者では、4組のセンサS1〜S4を用いた検出が行われるため、6つの力成分のすべてを検出することができるというメリットも得られる。
最後に、本発明の第4の実施形態に係る力検出装置を説明する。§3で述べた第1の実施形態では2組の力伝達体T1,T2と2組のセンサS1,S2を用いた検出が行われ、§4で述べた第2の実施形態および§5で述べた第3の実施形態では4組の力伝達体T1〜T4と4組のセンサS1〜S4を用いた検出が行われた。ここで述べる第4の実施形態では、3組の力伝達体T1〜T3と3組のセンサS1〜S3を用いた検出が行われる。したがって、この第4の実施形態に係る力検出装置における受力体、支持体、各柱状力伝達体などの構造は、これまでの実施形態と全く同様である。ただ、柱状力伝達体の本数および配置が若干異なっているだけである。以下、この相違点についてのみ説明を行う。
Mz=−2×(C11−C12)
+(C21+C24)−(C22+C23)
+(C31+C33)−(C32+C34)
のような形に書きなおすと、より理解しやすくなる。すなわち、Z軸まわりの正方向のモーメント+Mzが作用した場合、前述したとおり、図35において、固定電極E15の上に配置されている第1の力伝達体T1は、図の左方向に傾斜することになるが、上式の−(C11−C12)は、第1の力伝達体T1のこのような傾斜を検出するための項である。同様に、固定電極E25の上に配置されている第2の力伝達体T2は、図の右下方向に傾斜することになるが、上式の(C21+C24)−(C22+C23)は、第2の力伝達体T2のこのような傾斜を検出するための項である。また、固定電極E35の上に配置されている第3の力伝達体T3は、図の右上方向に傾斜することになるが、上式の(C31+C33)−(C32+C34)は、第3の力伝達体T3のこのような傾斜を検出するための項である。上式は、このように、Z軸まわりのモーメントMzが作用した場合の3本の力伝達体T1〜T3の所定方向への傾斜度の検出値の和を示すものになる。
以上、本発明を図示する実施形態や変形例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態や変形例に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
11:第1の力伝達体
12:第2の力伝達体
20:支持体
21:第1のセンサ
22:第2のセンサ
30:検出処理部
40:支持体
50:椀状接続部材
51:ダイアフラム(共通変位電極)
52:側壁部
53:固定部
60:力伝達体
71A,72A:絶縁層
71B,72B:絶縁層
100:受力体
110:円柱突起部
115:肉薄部
120:円柱突起部
125:肉薄部
130:円柱突起部
135:肉薄部
140:円柱突起部
145:肉薄部
150:円柱状突起
200:中間体
200A,200B:中間体
210:円柱突起部
210A,210B:円柱突起部
215:ダイアフラム
215A,215B:ダイアフラム
220:円柱突起部
220A,220B:円柱突起部
225:ダイアフラム
225A,225B:ダイアフラム
230:円柱突起部
235:ダイアフラム
240:円柱突起部
245:ダイアフラム
250:制御壁
260:制御用庇部
300:支持体
300A:支持体
300B:受力体
300C:支持体
300D:受力体
310:制御用庇部
400:補助基板
400A,400B:補助基板
500:制御壁
510:制御溝
C11〜C45:容量素子/容量素子の静電容量値
d1,d2,d3:制御用寸法
E1〜E5,E11〜E45:固定電極
E11A〜E25A:固定電極
E11B〜E25B:固定電極
Fx,Fx′:X軸方向の力
fx,fx′:x軸方向の力
Fy:Y軸方向の力
Fz:Z軸方向の力
fz:支持体に対して作用する引っ張り力/押圧力
G11〜G34:溝部
G21A〜G42A:溝部
G21B〜G42B:溝部
H1〜H4:開口
Mx:X軸まわりのモーメント
My:Y軸まわりのモーメント
Mz:Z軸まわりのモーメント
O:座標系の原点
P1〜P4:受力体100上の点
S1〜S4:多軸力センサ
S1A,S2A:多軸力センサ
S1B,S2B:補助センサ
T1〜T4:力伝達体
W:対称面
XYZ:受力体の中心位置に原点をもつ座標系
xy:支持体の上面に定義された座標系
θ1,θ2:力伝達体11,12の傾斜角
Claims (47)
- 検出対象となる力を受ける受力体と、
この受力体の下方に配置された支持体と、
上端が前記受力体に接続され、下端が前記支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第1の力伝達体と、
上端が前記受力体に接続され、下端が前記支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第2の力伝達体と、
前記第1の力伝達体から前記支持体に向かって加えられる力を検出する第1のセンサと、
前記第2の力伝達体から前記支持体に向かって加えられる力を検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサの検出結果と前記第2のセンサの検出結果との双方を考慮して、前記受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行う検出処理部と、
を備えることを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項2に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項2に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項5に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項7に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1の力伝達体および第2の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と、の和に基づいて、受力体に作用したX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第4の力伝達体と、
前記第3の力伝達体から前記支持体に向かって加えられる力を検出する第3のセンサと、
前記第4の力伝達体から前記支持体に向かって加えられる力を検出する第4のセンサと、
を更に設け、検出処理部が、第1〜第4のセンサの検出結果を考慮して、前記受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項9に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項10に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項10に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、第3および第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、第1および第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第1の差として求め、第1および第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、第2および第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第2の差として求め、前記第1の差と前記第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項10に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項9に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項14に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1および第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第3および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項15に記載の力検出装置において、
検出処理部が、更に、第1および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項14に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項17に記載の力検出装置において、
検出処理部が、更に、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項9に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項19に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1および第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第3および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1および第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第3および第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、第1および第2のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第1の差として求め、第1および第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、第2および第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和と、の差を第2の差として求め、前記第1の差と前記第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項19に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第4のセンサが、第4の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第4の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第4のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第4のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度と第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度との和と、の差に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第4の力伝達体と、
を更に設け、受力体が4つの力伝達体によって支持体に対して支持される構造を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項22に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体の長手方向がX軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体の長手方向がX軸の負の部分と交差する位置に配置され、第3の力伝達体の長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第4の力伝達体の長手方向がY軸の負の部分と交差する位置に配置されていることを特徴とする力検出装置。 - 請求項22に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第4の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がXY平面の第1象限に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第2象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第4の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されていることを特徴とする力検出装置。 - 請求項1に記載の力検出装置において、
上端が受力体に接続され、下端が支持体に可撓性をもった接続部材を介して接続された第3の力伝達体と、
前記第3の力伝達体から前記支持体に向かって加えられる力を検出する第3のセンサと、
を更に設け、検出処理部が、第1〜第3のセンサの検出結果を考慮して、前記受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項25に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項26に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項26に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、第2および第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和から、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度を減じた差を第1の差として求め、第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度から、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度を減じた差を第2の差として求め、前記第1の差と前記第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項25に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項29に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力を検知する機能を有し、
検出処理部が、第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項25に記載の力検出装置において、
第1のセンサが、第1の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体の支持体に対する傾斜状態を検知する機能と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知する機能と、を有することを特徴とする力検出装置。 - 請求項31に記載の力検出装置において、
XYZ三次元座標系を定義したときに、
第1〜第3の力伝達体が、Z軸方向を長手方向とする構造体によって構成され、第1の力伝達体がその長手方向がY軸の正の部分と交差する位置に配置され、第2の力伝達体がXY平面の第3象限に配置され、第3の力伝達体がXY平面の第4象限に配置されており、
第1のセンサが、第1の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第1の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第2のセンサが、第2の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第2の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
第3のセンサが、第3の力伝達体のX軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体のY軸方向に関する傾斜度と、第3の力伝達体全体から支持体に対して加えられるZ軸方向に関する力と、を検知する機能を有し、
検出処理部が、
第1〜第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のX軸方向成分Fxを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度の和に基づいて、受力体に作用した力のY軸方向成分Fyを検出する処理を行い、
第1〜第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力の和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸方向成分Fzを検出する処理を行い、
第1のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2および第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のX軸まわりのモーメントMxを検出する処理を行い、
第3のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、第2のセンサによって検知されたZ軸方向に関する力と、の差に基づいて、受力体に作用した力のY軸まわりのモーメントMyを検出する処理を行い、
第2および第3のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度の和から、第1のセンサによって検知されたX軸方向に関する傾斜度を減じた差を第1の差として求め、第3のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度から、第2のセンサによって検知されたY軸方向に関する傾斜度を減じた差を第2の差として求め、前記第1の差と前記第2の差との和に基づいて、受力体に作用した力のZ軸まわりのモーメントMzを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1〜32のいずれかに記載の力検出装置において、
各力伝達体を柱状の部材により構成し、接続部材として機能するダイアフラムの中央に力伝達体の下面を接合し、前記ダイアフラムの周囲を支持体に固定することにより、力伝達体を支持体に接続したことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1〜33のいずれかに記載の力検出装置において、
センサが、力伝達体の下端の第1の部分から加えられる力と、力伝達体の下端の第2の部分から加えられる力と、を検知する機能を有し、両者の差に基づいて、力伝達体の支持体に対する傾斜度を検知することを特徴とする力検出装置。 - 請求項1〜34のいずれかに記載の力検出装置において、
センサが、支持体の上面に固定された固定電極と、力伝達体の下面に応じた変位面に固定された変位電極と、によって構成される容量素子を有し、この容量素子の静電容量値に基づいて力の検出を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項35に記載の力検出装置において、
可撓性および導電性を有するダイアフラムを接続部材として用い、このダイアフラムの中央に力伝達体の下面を接合し、前記ダイアフラムの周囲を支持体に固定することにより、力伝達体を支持体に接続するようにし、前記ダイアフラム自身を変位電極として用いるようにしたことを特徴とする力検出装置。 - 請求項36に記載の力検出装置において、
力伝達体を柱状の部材により構成し、この力伝達体の軸芯の延長線と支持体の上面との交点に原点をとったxy二次元座標系を定義したときに、
支持体の上面におけるx軸の正の部分および負の部分にそれぞれ第1の固定電極および第2の固定電極を配置し、支持体の上面におけるy軸の正の部分および負の部分にそれぞれ第3の固定電極および第4の固定電極を配置し、
ダイアフラムからなる変位電極と前記第1〜第4の固定電極とによって、第1〜第4の容量素子を構成し、第1の容量素子の静電容量値と第2の容量素子の静電容量値との差に基づいて、力伝達体のx軸方向に関する傾斜度を検知し、第3の容量素子の静電容量値と第4の容量素子の静電容量値との差に基づいて、力伝達体のy軸方向に関する傾斜度を検知し、検出処理部が、これらの検知結果を利用して、力もしくはモーメントを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項37に記載の力検出装置において、
支持体の上面における原点の近傍に更に第5の固定電極を配置し、ダイアフラムからなる変位電極と前記第5の固定電極とによって、第5の容量素子を構成し、この第5の容量素子の静電容量値に基づいて、力伝達体全体から支持体に対して加えられる力を検知し、検出処理部が、この検知結果を利用して、力もしくはモーメントを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項36〜38のいずれかに記載の力検出装置において、
力伝達体を挿通するための開口を有し、ダイアフラムの上方に配置されるように支持体に固定された補助基板を更に有し、
センサが、前記補助基板の下面に固定された固定電極と、前記ダイアフラム自身からなる変位電極と、によって構成される補助容量素子を有し、この補助容量素子の静電容量値を利用して力の検出を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項39に記載の力検出装置において、
補助基板の下面に固定された固定電極の一部または全部が、支持体の上面に固定された固定電極の一部または全部に対して、鏡像関係をなすことを特徴とする力検出装置。 - 請求項35〜40のいずれかに記載の力検出装置において、
検出処理部が複数の容量素子を電気的に接続する配線により構成されていることを特徴とする力検出装置。 - 請求項1〜34のいずれかに記載の力検出装置において、
各力伝達体の上端が受力体に対して可撓性をもった接続部材を介して接続されていることを特徴とする力検出装置。 - 請求項42に記載の力検出装置において、
受力体を板状の部材により構成し、各力伝達体を柱状の部材により構成し、受力体と各力伝達体とを接続する接続部材を、板状の受力体の肉薄部によって構成したことを特徴とする力検出装置。 - 請求項42に記載の力検出装置において、
各力伝達体から受力体に向かって加えられる力を検出する補助センサを更に設け、
検出処理部が、前記補助センサの検出結果を更に考慮して、前記受力体に作用した力もしくはモーメントを検出する処理を行うことを特徴とする力検出装置。 - 請求項44に記載の力検出装置において、
力伝達体から支持体に向かって加えられる力を検出するセンサと、力伝達体から受力体に向かって加えられる力を検出する補助センサとが鏡像関係となる構造を有し、
検出処理部が、前記鏡像関係を考慮した処理を実行することを特徴とする力検出装置。 - 請求項44または45に記載の力検出装置において、
各力伝達体を柱状の部材により構成し、接続部材として機能するダイアフラムの中央に力伝達体の上面を接合し、前記ダイアフラムの周囲を受力体に固定することにより、力伝達体を受力体に接続したことを特徴とする力検出装置。 - 請求項1〜46のいずれかに記載の検出装置において、
受力体の支持体に対する変位を所定の範囲内に制限するための制限部材を設けたことを特徴とする力検出装置。
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