JP2009162424A - 低圧スチーム供給装置 - Google Patents

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

【課題】安定した圧力の制御を行うことができる低圧スチーム供給装置を提供する。
【解決手段】圧力ヘッダ13と、第1及び第2のスチーム調整手段14、15と、圧力ヘッダ13の圧力を検出するヘッダ圧力検出手段16と、第1及び第2のスチーム調整手段14,15を制御するヘッダ圧力制御手段17とを備え、ヘッダ圧力制御手段17は、ヘッダ圧力検出手段16により検出された圧力に基づいて全スチーム指示値を算出し、第1及び第2のスチーム源11,12を制御する。その際、第1及び第2のスチーム源11,12を同時に使用し、かつ、第1のスチーム源11のスチームを第2のスチーム源12に優先し、最大限使用できる様にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラント等における蒸気ヘッダのヘッダ圧力を制御し、安定した圧力の蒸気を提供することができる、低圧スチーム供給装置及びこの低圧スチーム供給装置における圧力制御方法に関する。
従来より、石油化学コンビナートなどの各種プラントにおいては、様々な蒸気(スチーム)発生源を有し、この蒸気発生源から発生する蒸気は様々な装置において利用されている。この蒸気発生源としては、ボイラ等の意図的に蒸気を発生させるものもあれば、副次的に蒸気が発生するものもある。各種プラントにおいては、これら複数の蒸気発生源からの蒸気を、例えば、発電機、暖房設備など蒸気を必要とする種々の装置等に分配し有効利用が図られている。蒸気を利用する各種装置においては、蒸気発生源で発生された高圧のままで利用されるほか、利用に適した低圧、すなわち蒸気発生源よりも低い圧力に減圧されて供給される。
ところで、複数の蒸気を利用する装置が接続されると、各装置における蒸気の利用量に応じて、必要となる蒸気の供給量も変化する。そこで、この利用量が変化しても圧力が一定となるように、複数の蒸気発生源と各種装置との間に1台の圧力コントローラを設け、この圧力コントローラにより、いずれか1つの蒸気発生源からの供給量を制御し、残りの蒸気発生源は供給量一定としていた。しかし、上記1つの蒸気発生源からの供給量のコントロールでは、圧力一定となるように各装置で必要とするスチームを過不足なく供給することが難しい。
特開平04−128505号公報
そこで本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、安定した圧力の制御を行うことができる低圧スチーム供給装置及びこの低圧スチーム供給装置における圧力制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る低圧スチーム供給装置は、第1のスチーム源からの第1のスチーム及び第2のスチーム源からの第2のスチームが供給され、該第1及び第2のスチームを低圧スチームとして蓄えるとともに、該低圧スチームを外部に供給する圧力ヘッダと、上記第1のスチーム源から供給される第1のスチームの供給量を調整する第1のスチーム調整手段と、上記第2のスチーム源から供給される第2のスチームの供給量を調整する第2のスチーム調整手段と、上記圧力ヘッダの圧力を検出するヘッダ圧力検出手段と、上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づき、上記第1のスチームの供給量を指示する第1のスチーム指示値と、上記第2のスチームの供給量を指示する第2のスチーム指示値とを決定し、該第1のスチーム指示値により上記第1のスチーム調整手段を制御するとともに、該第2のスチーム指示値により上記第2のスチーム調整手段を制御するヘッダ圧力制御手段とを備える。そして、上記ヘッダ圧力制御手段は、予め上記第2のスチームの最小供給量が0以上の範囲で設けられ、上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づいて上記圧力ヘッダへのスチームの全供給量を指示する全スチーム指示値を算出し、該算出された全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量未満に相当するときは、上記第2のスチームの供給量が該最小供給量となり、上記第1のスチームの供給量が該全スチーム指示値に応じた供給量となるように第1のスチーム指示値及び第2のスチーム指示値を決定し、上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量以上に相当するときは、該第1のスチームの供給量が上記第1のスチーム源から供給可能な最大量となる上記第1のスチーム指示値を決定するとともに、上記第2のスチームの供給量が、該全スチーム指示値と該第1のスチーム源から供給可能な最大量との差分に応じた第2のスチーム指示値を決定するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る圧力制御方法は、第1のスチーム源からの第1のスチーム及び第2のスチーム源からの第2のスチームが供給され、該第1及び第2のスチームを低圧スチームとして蓄えるとともに、該低圧スチームを外部に供給する圧力ヘッダと、該第1のスチーム源から供給される第1のスチームの供給量を調整する第1のスチーム調整手段と、該第2のスチーム源から供給される第2のスチームの供給量を調整する第2のスチーム調整手段と、該圧力ヘッダの圧力を検出するヘッダ圧力検出手段と、該ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づき、該第1のスチームの供給量を指示する第1のスチーム指示値と、該第2のスチームの供給量を指示する第2のスチーム指示値とを決定し、該第1のスチーム指示値により該第1のスチーム調整手段を制御するとともに、該第2のスチーム指示値により該第2のスチーム調整手段を制御するヘッダ圧力制御手段とを備える低圧スチーム供給装置における圧力制御方法であり、上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づいて上記圧力ヘッダへのスチームの全供給量を指示する全スチーム指示値を算出する全スチーム指示値算出ステップと、上記全スチーム指示値算出ステップにより算出された全スチーム指示値と、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と予め0以上の範囲で設けられた第2のスチームの最小供給量との合計量とを比較する比較ステップと、上記比較ステップにより、上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量未満に相当するとき、該第2のスチームの供給量が該最小供給量となり、上記第1のスチームの供給量が該全スチーム指示値に応じた供給量となるように第1のスチーム指示値及び第2のスチーム指示値を決定し、該第1のスチーム源及び第2のスチーム源を制御する制御するステップと、上記比較ステップにより、上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量以上に相当するとき、該第1のスチームの供給量が該第1のスチーム源から供給可能な最大量となる上記第1のスチーム指示値を決定するとともに、上記第2のスチームの供給量が、該全スチーム指示値と該第1のスチーム源から供給可能な最大量との差分に応じた第2のスチーム指示値を決定し、該第1のスチーム源及び第2のスチーム源を制御する制御するステップとを有する。
本発明によれば、簡易な構成で、第1及び第2のスチーム源を制御し、圧力ヘッダ内の圧力を一定に保持することができ、蒸気使用機器に安定して蒸気を供給することができる。
以下、本発明を適用した低圧スチーム供給装置について図面を参照して詳細に説明をする。図1は、本発明の実施の形態の構成図を示す。本発明に係る低圧スチーム供給装置1は、第1のスチーム源11からの第1のスチームS1及びボイラ12からのスチームS2が供給され、供給された各スチームを複数の蒸気使用機器2に供給する圧力ヘッダ13と、第1のスチーム源11から供給される第1のスチームS1の供給量を調整する第1のスチーム調整手段14と、ボイラ12から供給されるスチームS2の供給量を調整するボイラ調整手段15と、圧力ヘッダ13の圧力を検出するヘッダ圧力検出手段16と、第1のスチーム調整手段14及びボイラ調整手段15を制御するヘッダ圧力制御手段17とを備える。
低圧スチーム供給装置1における第1のスチーム源11は、各種プラント内で発生する蒸気の発生源であり、例えば、大型のボイラである。第1のスチーム源11は、発生するスチームを後段の圧力ヘッダ13に供給する。このとき、第1のスチーム源11から供給されるスチームを説明上、第1のスチームS1とする。
第1のスチーム源11の後段には、第1のスチームS1の供給量を調整する第1のスチーム調整手段14が設けられている。第1のスチーム調整手段14は、第1のスチームS1の供給量を加減する蒸気加減弁である。第1のスチーム調整手段14は、ヘッダ圧力制御手段17に接続され、このヘッダ圧力制御手段17により弁の開閉量が制御される。
ボイラ12は、低圧スチーム供給装置1における第2のスチーム源であり、第1のスチーム源11と同様の蒸気の発生源であるボイラである。ボイラ12は、発生するスチームを後段の圧力ヘッダ13に供給する。このとき、ボイラ12から供給されるスチームを説明上、スチームS2とする。
ボイラ12への燃料供給配管中には、ボイラ12の蒸気発生量を調整し、ボイラ12からの蒸気供給量を調整するボイラ調整手段15が設けられている。ボイラ調整手段15は、ボイラ12の運転のために必要な燃料の供給配管中に設けられる燃料供給量を調整する弁である。ボイラ調整手段15は、ボイラ12に供給する燃料を加減することにより、蒸気の発生量を調整し、圧力ヘッダ13に供給する蒸気供給量を調整する。ボイラ調整手段15は、ヘッダ圧力制御手段17に接続され、このヘッダ圧力制御手段17により弁の開閉量が制御される。
なお、ボイラ調整手段15は、完全に燃料供給を停止するのではなく、ボイラの運転が停止しない最低量の燃料供給が行われている。ボイラ12は、この最低限のボイラの運転により最低発生スチームS2minが発生する。この最低発生スチームS2minは、最低量の燃料供給に伴うボイラの運転状態が維持されることにより発生する蒸気であり、ボイラの運転状態を維持することで、ボイラの着火、予熱に係る時間をなくすことができ、応答性を維持することができる。なお、ボイラ12は、上述のように、最低限の運転状態を維持することに限らず、燃料供給を停止し、完全に運転停止するようにしてもよい。
圧力ヘッダ13は、第1のスチーム源11及びボイラ12からのスチームS1、S2が供給され、供給されたスチームS1、S2を低圧スチームとして蓄え、後段の複数の蒸気使用機器2に供給する。圧力ヘッダ13には、圧力ヘッダ13の蒸気圧力を検出するヘッダ圧力検出手段16が設けられている。なお、ここでいう低圧スチームとは、蒸気発生源である第1のスチーム源11及びボイラ12よりも低圧なスチームのことをいう。
ヘッダ圧力制御手段17は、低圧スチーム供給装置1の全体を制御する制御手段であり、第1のスチーム調整手段14、ボイラ調整手段15、圧力ヘッダ13、ヘッダ圧力検出手段16と接続され、各機器からの検出値等が供給され、各機器に対して制御信号を供給する。具体的には、ヘッダ圧力制御手段17は、図2に示すように、ヘッダ圧力検出手段16からのヘッダ圧力値が入力され、ユーザからの入力により設定される目標圧力設定部21からの設定値が供給され、この設定値と上記ヘッダ圧力値との偏差を算出する偏差演算部22と、偏差演算部22により算出された偏差が入力され、全スチーム指示値Mcを算出する全スチーム指示値演算部23と、全スチーム指示値Mcに基づいて第1のスチーム調整手段14とボイラ調整手段15を制御する制御信号を生成する蒸気供給バランス決定部24と、全スチーム指示値Mcに基づいて全スチーム指示値Mcを算出するためのパラメータを決定する制御パラメータ決定部25とから構成されている。
目標圧力設定部21は、図示しない入力手段を有し、この入力手段を介してユーザにより入力される設定圧力値を記憶し、その設定圧力値を偏差演算部22に出力する。
偏差演算部22は、ヘッダ圧力検出手段16からのヘッダ圧力値と、目標圧力設定部21からの設定圧力値との偏差を算出し、全スチーム指示値演算部23に出力する。
全スチーム指示値演算部23は、偏差演算部22からの偏差等が入力され、この値に基づいてPID制御演算することで、スチームの全供給量を指示する全スチーム指示値Mcを算出し、全スチーム指示値Mcを蒸気供給バランス決定部24に出力する。
蒸気供給バランス決定部24は、全スチーム指示値演算部23で算出された全スチーム指示値Mcに基づいて、第1のスチーム調整手段14を制御する制御信号MV1、ボイラ調整手段15を制御する制御信号MV2を生成し、これらの制御信号MV1、MV2を各機器に出力する。
制御パラメータ決定部25は、第1のスチーム調整手段14を制御するのに適した制御パラメータとボイラ調整手段15を制御するのに適した制御パラメータとを記憶し、全スチーム指示値演算部23で算出された全スチーム指示値Mcと第1のスチーム源11から供給可能な最大量とボイラ12からの最小供給量との合計量Sとを比較する機構を有し、全スチーム指示値Mcが合計量S未満であるときには第1のスチーム調整手段14を制御するのに適した制御パラメータを、全スチーム指示値が合計量S以上であるときにはボイラ調整手段15を制御するのに適した制御パラメータを、全スチーム指示値演算部23に出力する。制御パラメータ決定部25に記憶されている制御パラメータは、図示しない入力手段を用いて変更することは可能である。
次に、低圧スチーム供給装置1の運転方法について説明をする。
図3は、横軸にヘッダ圧力制御手段17から出力される全スチーム指示値Mcを示し、縦軸にその全スチーム指示値Mcに応じて、供給される第1のスチーム源11からのスチームS1を指示する第1のスチーム指示値MV1及びボイラ12からのスチームS2を指示する第2のスチーム指示値MV2を示している。
図3に示すように、第1のスチーム源11は、スチームS1の供給可能な最大量である最大スチームS1maxが規定されている。また、ボイラ12は、ボイラ調整手段15による燃料供給が完全に停止されるのではなく、最低限の運転状態を維持できる最低量の燃料が供給され、最低発生スチームS2minが発生するような供給量が規定されている。
ヘッダ圧力制御手段17は、所望とする圧力ヘッダ13へのスチーム供給量である全スチーム指示値Mcを算出し、この全スチーム指示値Mcが最大スチームS1max及びボイラの最小供給量である最低発生スチームS2minの合計量よりも少ない場合、すなわち、最低限のボイラ12の運転状態と第1のスチーム源11のみにより、圧力ヘッダ13へのスチーム供給量を賄える状態にある場合には、ボイラ12のスチームの供給量の第2のスチーム指示値MV2を最低発生スチームS2minとなるようにするとともに、第1のスチーム源11からの供給量の第1のスチーム指示値MV1を調整するように、全スチーム指示値Mcに応じて、第1のスチーム指示値MV1及び第2のスチーム指示値MV2を決定する。ただし、このとき、ヘッダ圧力制御手段17は、ボイラ12に対しては、スチームS2が最低発生スチームS2minとなるように、ボイラ調整手段15を制御する。また、第1のスチーム源11からのスチームS1は、全スチーム指示値Mcから、最低発生スチームS2minである第2のスチーム指示値MV2を差し引いた量となるように制御される。
また、ヘッダ圧力制御手段17は、所望とする圧力ヘッダ13へのスチーム供給量が、最大スチームS1max以上の場合には、すなわち、最低限のボイラ12の運転状態と第1のスチーム源11のみにより、圧力ヘッダ13へのスチーム供給量を賄うことができない状態にある場合には、第1のスチーム源11からの供給量を指示する第1のスチーム指示値MV1を最大スチームS1maxとなるようにし、圧力ヘッダ13への全スチーム指示値Mcと第1のスチーム指示値MV1を最大スチームS1maxとした値との差分に応じて、ボイラ12からのスチーム供給量を調整するように、ボイラ調整手段15を制御する第2のスチーム指示値MV2を決定する。
図4は、本発明に係る圧力制御方法を示したフローチャートである。ステップS11において、ヘッダ圧力制御手段17は、ヘッダ圧力検出手段16により検出された圧力値に基づいて圧力ヘッダ13への蒸気の全供給量を指示する全スチーム指示値Mcを算出する。
次に、ステップS12において、ヘッダ圧力制御手段17は、算出された全スチーム指示値Mcと、第1のスチーム源11から供給可能な最大量を指示する最大スチームS1maxとボイラ12の最小供給量を指示する最低発生スチームS2minとの合計量とを比較する。全スチーム指示値Mcが、この合計量未満のときは、ステップS13に進み、当該合計量以上のときは、ステップS14に進む。
次に、ステップS13において、ヘッダ圧力制御手段17は、ヘッダ圧力検出手段16により検出されたヘッダ圧力値に基づいて算出される圧力ヘッダ13への蒸気の全供給量を指示する全スチーム指示値Mcが、最大スチームS1maxと最低発生スチームS2minとの合計量未満と判断し、全スチーム指示値Mcを、図3に示すように、ボイラ12においては、最低発生スチームS2minとなるようにボイラ12を制御する値とするとともに、第1のスチーム源11においては、第1のスチーム源11からのスチーム供給量を、算出された圧力ヘッダ13への蒸気の全供給量から最低発生スチームS2minを差し引いた値となるように第1のスチーム源11を制御する値とし、第1のスチーム源11の第1のスチーム調整手段14及びボイラ12のボイラ調整手段15に制御信号MV1、MV2を出力する。すなわち、制御信号MV2はS2minであり、制御信号MV1は、(Mc−S2min)である。
次に、ステップS14において、ヘッダ圧力制御手段17は、ヘッダ圧力検出手段16により検出されたヘッダ圧力値に基づいて算出される圧力ヘッダ13への蒸気の全供給量を指示する全スチーム指示値Mcが、最大スチームS1maxと最低発生スチームS2minとの合計量以上と判断し、全スチーム指示値Mcを、図3に示すように、第1のスチーム源11においては、最大スチームS1maxとなるように第1のスチーム源11を制御するとともに、ボイラ12においては、算出された圧力ヘッダ13への蒸気の全供給量から最大スチームS1maxを差し引いた値となるようにボイラ12を制御する値とし、第1のスチーム源11の第1のスチーム調整手段14及びボイラ12のボイラ調整手段15に制御信号MV1、MV2を出力する。すなわち、制御信号MV1はS1maxであり、制御信号MV2は、(Mc−S1max)である。
以上のような構成を備える低圧スチーム供給装置1は、ヘッダ圧力制御手段17が、ヘッダ圧力検出手段16により検出されたヘッダ圧力値に基づいて、全スチーム指示値Mcを決定し、第1のスチーム調整手段14及びボイラ調整手段15を制御する。低圧スチーム供給装置1は、このように、全スチーム指示値Mcにより、第1のスチーム指示値MV1と、ボイラ12からのスチーム供給量を指示する第2のスチーム指示値MV2とを決定し、第1のスチーム源11からのスチーム供給量と、ボイラ12からのスチーム供給量とを制御することができる。また、低圧スチーム供給装置1は、第1のスチーム源11を主とし、第1のスチーム源11のみにより圧力ヘッダ13内の圧力を制御できる場合には、そのようにし、制御できない場合には、ボイラ12を用いて補助的にスチームを圧力ヘッダ13に供給し、圧力ヘッダ13内を所定の圧力となるように制御することができる。このように、低圧スチーム供給装置1は、簡易な構成で、第1のスチーム源11及びボイラ12を制御し、圧力ヘッダ13内の圧力を一定に保持することができ、蒸気使用機器2に安定して蒸気を供給することができる。
なお、低圧スチーム供給装置1は、上述のように、蒸気発生源として、第1のスチーム源11とボイラ12のみを設けることに限らず、例えば、ボイラ12を複数備えるものであってもよい。
本発明を適用した低圧スチーム供給装置のブロック図である。 本発明を適用した低圧スチーム供給装置のヘッダ圧力制御手段のブロック図である。 蒸気供給バランス決定部に記憶された全スチーム指示値と各機器を制御するための流量に相当する制御信号との相関図である。 本発明を適用した圧力制御方法のフローチャートである。
符号の説明
1 低圧スチーム供給装置、2 蒸気使用機器、11 第1のスチーム源、12 ボイラ、13 圧力ヘッダ、14 第1のスチーム調整手段、15 ボイラ調整手段、16 ヘッダ圧力検出手段、17 ヘッダ圧力制御手段、21 目標圧力設定部、22 偏差演算部、23 全スチーム指示値演算部、24 蒸気供給バランス決定部、25 制御パラメータ決定部

Claims (4)

  1. 第1のスチーム源からの第1のスチーム及び第2のスチーム源からの第2のスチームが供給され、該第1及び第2のスチームを低圧スチームとして蓄えるとともに、該低圧スチームを外部に供給する圧力ヘッダと、
    上記第1のスチーム源から供給される第1のスチームの供給量を調整する第1のスチーム調整手段と、
    上記第2のスチーム源から供給される第2のスチームの供給量を調整する第2のスチーム調整手段と、
    上記圧力ヘッダの圧力を検出するヘッダ圧力検出手段と、
    上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づき、上記第1のスチームの供給量を指示する第1のスチーム指示値と、上記第2のスチームの供給量を指示する第2のスチーム指示値とを決定し、該第1のスチーム指示値により上記第1のスチーム調整手段を制御するとともに、該第2のスチーム指示値により上記第2のスチーム調整手段を制御するヘッダ圧力制御手段とを備え、
    上記ヘッダ圧力制御手段は、
    予め上記第2のスチームの最小供給量が0以上の範囲で設けられ、
    上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づいて上記圧力ヘッダへのスチームの全供給量を指示する全スチーム指示値を算出し、該算出された全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量未満に相当するときは、上記第2のスチームの供給量が該最小供給量となり、上記第1のスチームの供給量が該全スチーム指示値に応じた供給量となるように第1のスチーム指示値及び第2のスチーム指示値を決定し、
    上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量以上に相当するときは、該第1のスチームの供給量が上記第1のスチーム源から供給可能な最大量となる上記第1のスチーム指示値を決定するとともに、上記第2のスチームの供給量が、該全スチーム指示値と該第1のスチーム源から供給可能な最大量との差分に応じた第2のスチーム指示値を決定するものであることを特徴とする低圧スチーム供給装置。
  2. 上記ヘッダ圧力制御手段は、
    上記算出された全スチーム指示値が上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量未満に相当するときは、上記第1のスチームの供給量と全スチーム指示値との関係に基づき予め設定されたPIDパラメータに基づくPID演算により第1のスチーム指示値を決定し、
    上記算出された全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量以上に相当するときは、上記第2のスチームの供給量と上記差分との関係に基づき予め設定されたPIDパラメータに基づくPID演算により上記第2のスチーム指示値を決定することを特徴とする請求項1記載の低圧スチーム供給装置。
  3. 上記第2のスチーム源は、スチームボイラであることを特徴とする請求項1または2記載の低圧スチーム供給装置。
  4. 第1のスチーム源からの第1のスチーム及び第2のスチーム源からの第2のスチームが供給され、該第1及び第2のスチームを低圧スチームとして蓄えるとともに、該低圧スチームを外部に供給する圧力ヘッダと、該第1のスチーム源から供給される第1のスチームの供給量を調整する第1のスチーム調整手段と、該第2のスチーム源から供給される第2のスチームの供給量を調整する第2のスチーム調整手段と、該圧力ヘッダの圧力を検出するヘッダ圧力検出手段と、該ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づき、該第1のスチームの供給量を指示する第1のスチーム指示値と、該第2のスチームの供給量を指示する第2のスチーム指示値とを決定し、該第1のスチーム指示値により該第1のスチーム調整手段を制御するとともに、該第2のスチーム指示値により該第2のスチーム調整手段を制御するヘッダ圧力制御手段とを備える低圧スチーム供給装置における圧力制御方法であり、
    上記ヘッダ圧力検出手段により検出された圧力に基づいて上記圧力ヘッダへのスチームの全供給量を指示する全スチーム指示値を算出する全スチーム指示値算出ステップと、
    上記全スチーム指示値算出ステップにより算出された全スチーム指示値と、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と予め0以上の範囲で設けられた第2のスチームの最小供給量との合計量とを比較する比較ステップと、
    上記比較ステップにより、上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量未満に相当するとき、該第2のスチームの供給量が該最小供給量となり、上記第1のスチームの供給量が該全スチーム指示値に応じた供給量となるように第1のスチーム指示値及び第2のスチーム指示値を決定し、該第1のスチーム源及び第2のスチーム源を制御する制御するステップと、
    上記比較ステップにより、上記全スチーム指示値が、上記第1のスチーム源から供給可能な最大量と上記第2のスチームの最小供給量との合計量以上に相当するとき、該第1のスチームの供給量が該第1のスチーム源から供給可能な最大量となる上記第1のスチーム指示値を決定するとともに、上記第2のスチームの供給量が、該全スチーム指示値と該第1のスチーム源から供給可能な最大量との差分に応じた第2のスチーム指示値を決定し、該第1のスチーム源及び第2のスチーム源を制御する制御するステップとを有する圧力制御方法。
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