JP2009162312A - ガス栓用過流出防止弁装置 - Google Patents

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Yoshio Fujii
良雄 藤井
Akichika Aoki
昭親 青木
Masahiro Ogawa
正博 小川
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Abstract

【課題】 第1、第2カム突起(36)(21)が表裏に突設され且つコイルバネ(62)によって下流側へ付勢された回動リング(30)と、筒状部(53)に形成され且つせん(10)の回動に伴って第1カム突起(36)が周方向及び下流方向へ移動自在な第1開口カム部(3a)と、カム筒(22)に形成され且つ第2カム突起(21)が周方向移動域から傾斜辺部(37)を介して下流方向へ移動可能な第2開口カム部(3b)とで構成されるカム機構により、弁体(5)を弁座口(20)に対して開閉させる形式のガス栓用過流出防止弁装置に関し、せん(10)の回動に伴って、コイルバネ(62)に蓄積された前記ねじり力による回動リング(30)の先行回動を防止すること。
【解決手段】 第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に、摩擦抵抗付与手段(3)を設けたこと。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス栓からゴム管が外れた場合などのように、一度に大量のガスが流出したとき自動的にガスを止める構造の過流出防止弁に、ガス栓の半開状態での使用を防ぐ弁装置を設け、ガス使用時における過流出防止弁の性能を維持するようにしたガス栓用の過流出防止弁装置に関する。
過流出防止弁の弁座口に弁体を対接させ、これと連動するカム機構によって、せん(10)の開閉操作に伴い全開位置近傍において瞬時に開弁閉弁する弁装置を組み込んだ過流出防止弁付きガス栓として、すでに、実開平2−146279号公報に記載のものを提案した(特許文献1)。
この従来のものは、図5に示すように、ガス栓本体のせん収容部内に回動自在に収容されるせん(10)内にその底部から胴部に開放する逆L字状のガス通過孔(10a)が形成され、その上流側(図では下方)に、過流出防止弁装置が配設される構成である。
前記過流出防止弁装置を構成する円筒主体(2)の下流端(図面では上端)には弁座口(20)が設けられ、前記弁座口(20)に弁体(5)を対接させる。この弁体(5)の周縁には、前記円筒主体(2)の胴部外周を被覆する筒状部(53)が上流側(図面では下方)へ延長形成されている。前記筒状部(53)はせん(10)のガス通過孔(10a)に対して、相対回動阻止状態で且つ昇降自在に収容される。又、円筒主体(2)の基端部の外周には、カム筒(22)が配設固定されてあり、前記筒状部(53)はカム筒(22)内に、回動リング(30)を介して収容される。
回動リング(30)の内周面には第1カム突起(36)が突設されてあり、その外周面には、第2カム突起(21)が突設されている。第1カム突起(36)が筒状部(53)の第1開口カム部(3a)に移動自在に嵌まり込み、又、第2カム突起(21)が第2開口カム部(3b)に移動自在に嵌まり込むことにより、それぞれカム機構が構成される。
筒状部(53)の胴部上部域には、ガス通過孔(10a)の下流端へ連通するガス出口(50)が開口しており、その下方には、周方向に180度の間隔をおいて、一対の反L字状の第1開口カム部(3a)(3a)が形成されている。この第1開口カム部(3a)は、筒状部(53)の軸線に沿って上方へ延びる縦孔部(31)とこれに連通し且つ円周方向の一方に伸びる横孔部(32)とからなり、この第1開口カム部(3a)に、前記回動リング(30)の内面に突設させた一対の第1カム突起(36)(36)をそれぞれ嵌入させる。
カム筒(22)には、同じく周方向に180度の間隔をおいて、一対の第2開口カム部(3b)(3b)が形成されてあり、この第2開口カム部(3b)(3b)に回動リング(30)の外周面に突設させた第2カム突起(21)(21)をそれぞれ嵌入させている。この第2開口カム部(3b)は、図5における一点鎖線で囲った円内に示すカム筒(22)の側面図に示すように、円周方向に伸びる長孔部(34)と、この長孔部(34)の一端から下流側(上方)へ向かって傾斜する傾斜辺部(37)及びこの傾斜辺部(37)に続く幅広部(35)とから構成されている。
回動リング(30)は、円筒主体(2)の基端部との間に介装されたコイルバネ(62)によって、上方へ付勢されており、第2カム突起(21)(21)は、前記第2開口カム部(3b)(3b)内を、長孔部(34)の上辺及び傾斜辺部(37)の上辺に沿って移動することとなる。
尚、コイルバネ(62)の上端は補助リング(63)によって覆われており、コイルバネ(62)の付勢力は、補助リング(63)を介して回動リング(30)に付与される。他方、弁体(5)に閉弁力を付与するため、弁体(5)の上面とせん(10)のガス通過孔(10a)の頂壁との間に、上コイルバネ(61)が介装されている。
せん(10)が全閉位置にあって弁体(5)が閉弁状態にあるときには、第2カム突起(21)は、図5のカム筒(22)の側面図に示すように、長孔部(34)における幅広部(35)の反対側の端部に位置し、このとき弁体(5)の第1開口カム部(3a)の縦孔部(31)の側辺が第1カム突起(36)に当接するように位置し、これがガス栓の全閉位置となる。
上記構成の過流出防止弁付きガス栓において、前記全閉位置から、せんを全開方向に開回動させると、筒状部(53)もせん(10)と共に同方向に回動する。これにより、筒状部(53)に設けられている第1開口カム部(3a)の横孔部(32)の端縁(33)が回動リング(30)の第1カム突起(36)に当接すると、回動リング(30)を回動方向へ押し、これに伴って、回動リング(30)が回動する。回動リング(30)の回動に伴い、第2カム突起(21)が長孔部(34)の上辺に沿って移動する。第2カム突起(21)が傾斜辺部(37)に至る手前の位置においては、図6の(A)に示すように、第2カム突起(21)は、ガス栓本体のガス通路内に固定状態にあるカム筒(22)の第2開口カム部(3b)の長孔部(34)の前記上辺に係止していることから、コイルバネ(62)の付勢力は前記上辺で受け止められ、弁体(5)は上コイルバネ(61)の閉弁付勢力によって閉弁状態に維持されたままである。
その後、せん(10)をさらに回動させて、第2カム突起(21)が傾斜辺部(37)へ移行した全開直前位置に到ると、コイルバネ(62)の付勢力によって、第2カム突起(21)は、回動リング(30)を回動させながら前記傾斜辺部(37)に沿って上昇する。このとき、第1カム突起(36)は第1開口カム部(3a)の横孔部(32)の上辺に当接しつつ、前記傾斜部(37)の軸方向移動量に相当する分だけ上昇して弁体(5)を持ち上げるので、弁体(5)は円筒主体(2)の弁座口(20)から離反させられて開弁する。
尚、上記のように弁体(5)が開弁するために、コイルバネ(62)の付勢力は上コイルバネ(61)のそれよりも強く設定してある。
続いて、わずかな回動範囲であるが、せん(10)を全開直前位置から全開位置まで回動させると、図6の(B)に示すように、第1カム突起(36)は第1開口カム部(3a)の横孔部(32)の縦孔部(31)側の端部に位置した状態となる。この状態が全開であり、円筒主体(2)内に収容される球弁(24)が過流出防止弁として動作可能な状態となる。
全開状態にあるせん(10)を閉方向に回動させると、この初期の微小角度の回動によって、図6の(B)の状態から図6の(C)の状態へ移行し、第1開口カム部(3a)の縦孔部(31)に第1カム突起(36)が嵌まり込み、上コイルバネ(61)の付勢力によって弁体(5)が降下し、円筒主体(2)の弁座口(20)を閉弁する。
その後、せん(10)を閉方向に回動させると、第1カム突起(36)が縦孔部(31)の側辺(31a)に押されて、回動リング(30)を回動させながら、第2カム突起(21)を傾斜辺部(37)に沿って降下させ、続いて第2カム突起(21)は第2開口カム部(3b)の前記傾斜辺部(37)から長孔部(34)に移り、長孔部(34)の上辺に沿った全閉位置に復帰する。
以後、上記動作の繰り返すことにより、せん(10)の開閉及び弁体(5)の開閉が行なわれる。
実開平2−146279号公報 実公平5−42300号公報
しかしながら、上記従来のものでは、せん(10)の閉回動に伴って、回動リング(30)が降下し、コイルバネ(62)を圧縮させるので、回動リング(30)の下端と、コイルバネ(62)の上端に取り付けた補助リング(63)の上面の摩擦及びコイルバネ(62)と円筒主体(2)下部のコイルバネ(62)の受け部の摩擦が大きくなり、せん(10)の閉方向への回動によって、コイルバネ(62)に閉回動方向のねじり力が蓄積されることがある。
そのため、せん(10)を閉位置から開位置に回動させる際に、回動リング(30)の第2カム突起(21)が、図6の(A)に示す位置に達した時点で、前記蓄積されたねじり力が回動リング(30)に作用し、せん(10)の実際の回動操作に先行して、回動リング(30)が回動することがある。この場合、第2カム突起(21)は、上述したように、傾斜辺部(37)に沿って、図6の(B)に示す位置まで上昇し、一旦、弁体(5)を持ち上げて開弁させた後、さらに、第1カム突起(36)が縦孔部(31)に嵌まり込んで、弁体(5)を閉弁させてしまう(図6の(C)に示す位置)こととなる。この状態にて、操作つまみを実際に回動させて、開位置に設定しても、弁体(5)は上述したように、閉弁したままであるから、ガスが流れないという問題がある。
本発明は、『ガス栓本体内に収容され、せん(10)の開閉操作に伴い全開位置近傍において瞬時に開弁閉弁する弁装置を備えた過流出防止弁装置であって、ガス栓本体内のガス通路部に固定され、内部に球弁(24)を収容した円筒主体(2)と、円筒主体(2)の下流端部に設けられた弁座口(20)と、前記円筒主体(2)の上流端部外周部に設けられたカム筒(22)と、前記円筒主体(2)に進退及び回動可能に外嵌し、せん(10)の縦方向のガス通過孔(10a)に相対回動阻止状態かつ進退可能に収容された筒状部(53)を有する弁体(5)と、弁体(5)を前記弁座口(20)方向に付勢するバネ(61)と、前記筒状部(53)と前記カム筒(22)との間に介装され、内外周面に第1、第2カム突起(36)(21)が各々突設された回動リング(30)と、前記回動リング(30)を下流側へ付勢するコイルバネ(62)と、前記筒状部(53)の下流部に設けられ前記ガス通過孔(10a)に連通するガス出口(50)と、前記筒状部(53)の上流部に設けられ前記第1カム突起(36)を周方向及び軸線方向に移動可能に収容する反L字状の第1開口カム部(3a)と、前記カム筒(22)に設けられ前記第2カム突起(21)が周方向移動域から傾斜辺部(37)を介して下流方向へ移動可能な第2開口カム部(3b)とから成る、ガス栓用過流出防止弁装置』において、せん(10)の回動に伴って、前記コイルバネ(62)に蓄積された前記ねじり力による前記回動リング(30)の先行回動を防止することを課題とする。
(1)、請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に、摩擦抵抗付与手段を設けたこと』である。
上記技術的手段は次のように作用する。
せん(10)が全閉位置から開方向へ回動されると、筒状部(53)がこれと共に回動することにより、筒状部(53)の端縁で第1カム突起(36)が押されて、回動リング(30)が回動させられる。回動リング(30)の回動により、第2カム突起(21)が第2開口カム部(3b)の周方向移動域を傾斜辺部(37)側に向かって移動する。第2カム突起(21)が前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に達したときに、せん(10)の開位置から閉位置への回動時にコイルバネ(62)に蓄積されたねじり力が回動リング(30)に作用して回動方向の力が加えられても、前記周方向移動域の前記端部近傍には摩擦抵抗付与手段を設けて、第2カム突起(21)が通過する際の摩擦抵抗が大きくなるように設定されているから、第2カム突起(21)が、摩擦抵抗付与手段を越えて傾斜辺部(37)に至ることがない。すなわち、せん(10)の回動に先行して回動リング(30)が回動することはない。そして、せん(10)を開方向へ回動させると、第2カム突起(21)が前記摩擦抵抗付与手段を強制的に通過し、第2カム突起(21)が前記周方向移動域を超えて傾斜辺部(37)に沿って下流側へ移動する。後は、上述したように、コイルバネ(62)の付勢力によって、回動リング(30)が第1カム突起(36)を介して筒状部(53)を押し上げ、弁体(5)が開弁する。
そして、せん(10)を閉方向に回動させると、それに伴って筒状部(53)が回動し、回動リング(30)の第1カム突起(36)が第1開口カム部(3a)の縦孔部(31)に嵌まり込み、上述した従来例と同じ作用により、弁体(5)が閉弁する。
(2)請求項2に係る発明のガス栓用過流出防止弁装置は、上記した請求項1のおいて書きにて限定されている過流出防止弁装置と同じ形式のものにおいて、『前記第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に、前記第2開口カム部(3b)内へ突出する凸部を設けた』ことを特徴とするもので、第2カム突起(21)が第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)に至る手前で、コイルバネ(62)に蓄積されたねじり力が回動リング(30)に作用しても、第2カム突起(21)が凸部に当接することにより、回動リング(30)の先行回動は阻止される。この間に、コイルバネ(62)の上流端が回動リング(30)に対して滑ることによって、前記ねじり力は開放される。そして、せん(10)を開方向に回動させると、第2カム突起(21)が前記凸部を強制的に超えて傾斜辺部(37)に至り、弁体(5)は開弁する。また、せん(10)の全開位置から全閉位置への回動過程において、第2カム突起(21)が前記傾斜辺部(37)を通り過ぎ、前記凸部を越えて、凸部の段差分だけ前記周方向移動域の上辺に移動する際に、コイルバネ(62)が伸張することによりこの瞬間に蓄積されたねじり力が開放されるので、この時点から全閉位置までにコイルバネ(62)に蓄積されるねじり力は極めて小さなものとなる。そのため次の全開位置への操作において、コイルバネ(62)に蓄積されたねじり力が弁体(5)の動作に悪影響を与えることがない。
(3)請求項3に係る発明のガス栓用過流出防止弁装置は、上記した請求項1のおいて書きにて限定されている過流出防止弁装置と同じ形式のものにおいて、『前記コイルバネ(62)の上流側端部又は下流側短部のどちらか一方又は両方に、摩擦抵抗の小さな素材からなる薄肉リング状のスリップ板を介在させた』もので、せん(10)の開回動、閉回動のいずれの操作時においてもコイルバネ(62)の上流側端部又は下流側短部のどちらか一方又は両方がスリップ板に対して滑りが生じることから、コイルバネ(62)にねじり力が蓄積されることがない。
(4)請求項4に係る発明のガス栓用過流出防止弁装置は、請求項1に記載の過流出防止弁装置に、請求項3の発明のスリップ板を介在させたものであり、請求項5に係る発明の過流出防止弁装置は、請求項2に記載の過流出防止弁付きガス栓に、請求項3の発明のスリップ板を介在させたものである。
(5)請求項6に係る発明のガス栓用過流出防止弁装置は、請求項1から請求項5に記載の過流出防止弁装置において、『せん(10)の全閉位置における第2カム突起(21)が当接する前記第2カム部(3b)の前記周方向移動域の上辺に第2カム突起(21)を収容する凹部を設けた』ものである。この場合、せん(10)の全閉位置において第2カム突起(21)が前記カム筒(22)の上辺に設けた凹部にはまり込むことによって、凹部の段差分だけコイルバネ(62)が伸張し、この瞬間に蓄積されたねじり力が開放され、コイルバネ(62)に蓄積されるねじり力は発生しない。
また、第2カム突起(21)が凹部の段差分だけ上昇することにより、弁体(5)をわずかに持ち上げるので、弁体(5)が弁座口(20)から離れることとなる。これによって、せん(10)の全閉状態におけるガス栓の漏れ検査を適切に行うことができる。すなわち、せん(10)の全閉状態において弁体(5)が閉弁していると、弁体(5)の下流側のガス栓のガス通路からの漏れの検査ができないこととなるが、弁体(5)がわずかに弁座口(20)から離れているので、ガス栓の入口から出口に到るまでのガス漏れ検査を完全に行うことができる。
(6)請求項7に係る発明のガス栓用過流出防止弁装置は、請求項1から請求項6に記載の過流出防止弁装置において、『前記コイルバネ(62)の環状端面及び前記コイルバネ(62)の素線の端部を、摩擦抵抗の小さな形状とした』もので、前記コイルバネ(62)の上下の環状端面の一方又は両方を研磨等により円滑面とすると共に、前記コイルバネ(62)の素線の上下端部の一方又は両方を研磨して球面状等のエッジが形成されない形状にすることにより、コイルバネ(62)の上下端と、コイルバネ(62)の上下方に設けられる部材との摩擦抵抗を小さくすることができる。
以上のように、請求項1又は請求項2に係る発明によれば、せん(10)の開位置から閉位置への回動時にコイルバネ(62)に蓄積されたねじり力が、第2カム突起(21)が周方向移動域の傾斜辺部(37)側の端部に位置した状態における回動リング(30)に作用しても、第2カム突起(21)が、請求項1では、摩擦抵抗付与手段によって、請求項2では凸部によって、それより先への移行が阻止され、傾斜辺部(37)に至ることがない。よって、第2カム突起(21)がせん(10)の回動に先行して、傾斜辺部(37)を下流側へ移動し、これにより、弁体(5)が持ち上げられて開弁した後、さらに、第1カム突起(36)が縦孔部(31)に嵌まり込んで、弁体(5)を閉弁させてしまうといった現象は生じないから、操作つまみを開位置に達するまで回動させたときに、弁体(5)が閉弁したままでガスが流れないといった問題は生じない。
また、請求項3に係る発明によれば、コイルバネ(62)の端面又は素線の端部が摩擦抵抗の原因となっても、スリップ板とバネ受け部及びスリップ板と回動リング(30)の間ですべりが生じ、コイルバネ(62)にねじり力が蓄積されない構造となるので、第2カム突起(21)がせん(10)の回動に先行して回動し、せん(10)を全開とした場合にガスが流れないといった問題を未然に防ぐことができる。
請求項4又は請求項5のものでは、コイルバネ(62)のねじり力が蓄積されない構造とした上で、さらに、摩擦抵抗付与手段又は凸部を設けて、第2カム突起(21)の傾斜辺部(37)への移動を阻止しているから、回動リング(30)がせん(10)の回動に先行して回動することによるガス栓用の過流出防止弁装置の機能不全を、コイルバネ(62)のねじり力の蓄積の防止と、摩擦抵抗又は凸部による回動リング(30)の先行回動の防止の二つの機能により、確実に防止することができる。
請求項6のものでは、コイルバネ(62)のねじり力の蓄積の防止とともに、ガス栓の入口から出口に到るまでのガス漏れ検査を完全に行うことができる。
請求項7のものでは、コイルバネ(62)の環状端面や素線の端部を摩擦抵抗の小さな形状とすることで、前記コイルバネ(62)の上下端の、それらに接触する部材への引っ掛かりを防止している。これにより、コイルバネ(62)にねじり力が蓄積されるのを防止することができ、ガス栓用過流出防止弁装置の機能不全を確実に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、既述した従来の過流出防止弁付きガス栓と基本的には同様の機構が採用されてあり、各部の詳細を図1、図2に基いて説明する。
先ず、弁体(5)は、これと一体の筒状の筒状部(53)と、この筒状部(53)の下流端(図面では上端)の閉塞板(54)とからなっている。
そして、この筒状部(53)の図面における上部域で且つ閉塞板(54)の下方には通過孔へのガス出口(50)が形成されている。
この筒状部(53)をせん(10)に設けたガス通過孔(10a)の垂直孔と昇降自在に且つ相対回動阻止状態に収容するために、筒状部(53)の胴部の一部に、軸線方向に沿った凸条(51)が設けられていると共に、ガス通過孔(10a)の垂直孔の内周面には、前記凸条(51)が昇降自在に嵌まり込むガイド溝(図示せず)が形成されている。
尚、弁体(5)に閉弁力を付与するため、弁体(5)の上面とせん(10)のガス通過孔(10a)の頂壁との間に上コイルバネ(61)が介装され、筒状部(53)の前記ガス出口(50)の下方には、反L字状の一対の第1開口カム部(3a)(3a)が180度の間隔をおいて形成されている。前記第1開口カム部(3a)は、筒状部(53)の軸線に並行な縦孔部(31)とこれに続き且つ円周方向の一方に伸びる横孔部(32)とからなり、この第1開口カム部(3a)(3a)に、前記筒状部(53)に外嵌させる回動リング(30)の内面に突出させた一対の第1カム突起(36)(36)をそれぞれ移動自在に嵌入させる。
尚、前記回動リング(30)は円筒主体(2)の基端部外周に配設されているカム筒(22)と対偶してカム機構を構成する。このため、このカム筒(22)には一対の第2開口カム部(3b)(3b)が相互に対向する位置に形成してあり、この第2開口カム部(3b)(3b)に回動リング(30)の外周面に具備させた第2カム突起(21)(21)を各別に嵌入させる。この第2開口カム部(3b)は、第2図のように、円周方向に伸びる長孔部(34)と、この長孔部(34)の一端から下流側へ向かって傾斜する傾斜辺部(37)、及びこの傾斜辺部(37)に連続する幅広部(35)とから構成され、回動リング(30)がコイルバネ(62)によって上方へ付勢されていることから、第2カム突起(21)(21)は、前記第2開口カム部(3b)(3b)の長孔部(34)の上辺及び傾斜辺部(37)に沿って移動する。
尚、この実施の形態にて採用するカム筒(22)の第2開口カム部(3b)の長孔部(34)の、傾斜辺部(37)に至る手前の端部には、摩擦抵抗付与手段として、微細な凹凸部(3)を形成している。
せん(10)の全閉位置から全開方向への回動によって筒状部(53)が回動させられると、これと第1カム突起(36)(36)との係合関係に応じて回動リング(30)が回動し、この回動リング(30)の回動に伴って、第2カム突起(21)が第2開口カム部(3b)の長孔部(34)の上辺に沿って移動し、第2カム突起(21)が長孔部(34)の前記凹凸部(3)に達した時点で、第2カム突起(21)の前記移動に対する摩擦抵抗が大きくなる。このため、回動リング(30)にコイルバネ(62)のねじれ戻しによる全開方向へのモーメントが作用しても、第2カム突起(21)は前記凹凸部(3)を超えて傾斜辺部(37)に移行することはない。
この回動リング(30)の上昇付勢力は円筒主体(2)の基端部との間に介装されたコイルバネ(62)によって付与されており、回動リング(30)の回動によってコイルバネ(62)にねじり力が蓄積されないようにコイルバネ(62)の上端に補助リング(63)を嵌め込み、補助リング(63)と回動リング(30)との間に、スリップ板(1)を介装させてある。
スリップ板(1)は、前記補助リング(63)の上端を受ける薄肉ドーナツ状の円板部(11)と、その内周縁から下方へ連設されている筒部(12)とから構成されてあり、円板部(11)が、補助リング(63)と回動リング(30)との間に位置し且つ筒部(12)が補助リング(63)及びコイルバネ(62)内に内挿されるように装着される。
スリップ板(1)全体は、例えば、フッ素樹脂やフッ素コーティングされた樹脂などの摩擦抵抗の小さな素材から構成されている。
スリップ板(1)を介装させることにより、せん(10)の回動に伴って、筒状部(53)が回動し、さらに、筒状部(53)の第1開口カム部(3a)と第1カム突起(36)との係合により、回動リング(30)が回動するが、回動リング(30)は、スリップ板(1)の円板(11)上で独立して回動することとなり、回動リング(30)の回動が、補助リング(63)を介してコイルバネ(62)に伝達されることはない。よって、コイルバネ(62)にねじり力が蓄積されることはない。
尚、せん(10)が全閉位置にあって弁体(5)が閉弁状態にあるときには、第2カム突起(21)は長孔部(34)における傾斜辺部(37)の反対側の端部に位置し且つ、第1カム突起(36)は弁体(5)の第1開口カム部(3a)の縦孔部(31)の側辺に当接した位置にあり、この位置から、せん(10)を開方向に回動させると、せん(10)と共に弁体(5)が回動し、筒状部(53)の横孔部(32)の端部(33)が回動リング(30)の第1カム突起(36)に当接すると、図2に示すように、横孔部(32)の端部(33)に係合しながら、回動リング(30)も同方向に回動させられる。この状態では、回動リング(30)はコイルバネ(62)の付勢力によって上方へ付勢されており、第2カム突起(21)は長孔部(34)の上辺に沿って移動する。
第2カム突起(21)が長孔部(34)の上辺の凹凸部(3)に達した時点で、第2カム突起(21)の前記移動に対する摩擦が大きくなり、せん(10)を回動させない限り、第2カム突起(21)は凹凸部(3)を超えて、傾斜辺部(37)に至ることはない。
上述したように、この実施の形態の過流出防止弁装置では、回動リング(30)と補助リング(63)との間にスリップ板(1)を介在させて、コイルバネ(62)のねじり力を蓄積させないようにしているため、回動リング(30)を回動させても、コイルバネ(62)のねじり力が回動リング(30)に作用して回動リング(30)を先行回動させることはない。さらに、第2カム突起(21)が移動する第2開口カム部(3b)の長孔部(34)の上辺端部には凹凸部(3)が設けられていることにより、せん(10)を開方向へ回動させて、第2カム突起(21)を長孔部(34)の上辺を移動させる際に、何らかの原因(振動等)により、回動リング(30)がせん(10)の回動に先行して回動することがあったとしても、第2カム突起(21)の移動は凹凸部(3)によって阻止されるから、第2カム突起(21)がせん(10)の半開位置で先行回動し傾斜辺部(37)を上昇して、弁体(5)を一旦開弁させた後、さらに、第1カム突起(36)が第1開口カム部(3a)の縦孔部(31)内に嵌まり込み、弁体(5)を閉弁させてしまい、実際に、せん(10)を開方向に回動させたときに弁体(5)が閉弁したままとなって、ガスの流れに支障を来たすといった不都合はない。
尚、この実施の形態においては、円筒主体(2)の上端の弁座口(20)は、円筒主体(2)の上端開放部の外周にシート体(23)が嵌着された構成となっており、このシート体(23)は弾性材料で構成されていると共に、その上端を円筒主体(2)の上部開放端よりも上方に突出させている。又、過流出防止弁作動後の球弁(24)は、弁体(5)の閉弁によりリセットする構造になっている。
図3に示すものは、長孔部(34)の前記端部に、凹凸部(3)に代えて、第2開口カム部(3b)内に突出する凸部(13)を形成したものである。このものでは、せん(10)の回動に伴う回動リング(30)の回動によって、第2カム突起(21)が長孔部(34)の上辺に沿って移動しても、凸部(13)に当接した時点で前記移動は阻止される。よって、せん(10)の半開状態で回動リング(30)が先行回動しても、第2カム突起(21)は傾斜辺部(37)に移行することはなく、弁体(5)が開弁した後、閉弁する誤作動を防止することができる。
図4に示すものは、長孔部(34)の上辺に、第2カム突起(21)が嵌まり込む大きさの凹部(14)を形成したものである。このものでは、せん(10)の全閉位置にて、第2カム突起(21)が前記凹部(14)に嵌り込むことから、回動リング(30)の先行回動は阻止される。又、第2カム突起(21)が前記凹部(14)に嵌った時点で、回動リング(30)が凹部(14)の深さ分だけ上昇するから、コイルバネ(62)が前記深さ分だけ伸張する。このとき、蓄積されたねじり力が開放される。
さらに、この実施の形態のものでは、第2カム突起(21)が凹部(14)に嵌り込むと、その深さ分だけ回動リング(30)が上昇し、第1カム突起(36)が第1開口カム部(3a)の横孔部(32)の上辺に係止した状態で、弁体(5)をわずかに持ち上げる。これにより、せん(10)が全閉状態にて、弁体(5)を弁座口(20)から離反させることができ、せん(10)の全閉状態におけるガス栓の入口から出口に到るまでの漏れ検査を適切に行うことができる。
尚、上記各実施の形態では、スリップ板(1)と、凹凸部(3)又は凸部(13)を設ける構成としたが、スリップ板(1)のみ、又は、凹凸部(3)のみ、さらには、凸部(13)のみを設ける構成としても良い。
又、上記実施の形態では、スリップ板(1)は、コイルバネ(62)の上端に位置するように設置したが、コイルバネ(62)の下端に位置させても良い。具体的には、図1の、コイルバネ(62)の下端と円筒主体(2)の外周基端部との間に、スリップ板(1)の円板部(11)を、上方へ筒部(12)が突出する向きで設置すれば良い。さらに、スリップ板(1)を、コイルバネ(62)の上下端両方に設置しても良い。
さらに、コイルバネ(62)の上下の環状端面を円滑に研磨したり、コイルバネ(62)の素線の端部のエッジ部を研磨してR状又は球面状としたりすることにより、コイルバネ(62)とその上下に設けられた部材との引っ掛かりを防止することができるので、コイルバネ(62)の前記端面の研磨や素線の端部のエッジ部の研磨は、コイルバネ(62)へのねじり力の蓄積の防止に有効である。
本発明の第1番目の実施の形態のガス栓用過流出防止弁装置とせん(10)の分解斜視図。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓用過流出防止弁装置の第2開口カム部(3b)と第2カム突起(21)との関係を示す説明図。 本発明の第2番目の実施の形態のガス栓用過流出防止弁装置の第2開口カム部(3b)と第2カム突起(21)との関係を示す説明図。 本発明の第3番目の実施の形態のガス栓用過流出防止弁装置の第2開口カム部(3b)と第2カム突起(21)との関係を示す説明図。 従来のガス栓用過流出防止弁装置とせん(10)の分解斜視図。 従来のガス栓用過流出防止弁装置の作動説明図。
符号の説明
(10)・・・・・せん
(10a) ・・・・ガス通過孔
(2) ・・・・・円筒主体
(20)・・・・・弁座口
(21)・・・・・第2カム突起
(22)・・・・・カム筒
(3a)・・・・・第1開口カム部
(3b)・・・・・第2開口カム部
(30)・・・・・回動リング
(36)・・・・・第1カム突起
(37)・・・・・傾斜辺部
(5) ・・・・・弁体
(53)・・・・・筒状部
(62)・・・・・コイルバネ
(3)(13)(14) ・・・摩擦抵抗付与手段(凹凸部・凸部・凹部)

Claims (7)

  1. ガス栓本体内に収容され、せん(10)の開閉操作に伴い全開位置近傍において瞬時に開弁閉弁する弁装置を備えた過流出防止弁装置であって、ガス栓本体内のガス通路部に固定され、内部に球弁(24)を収容した円筒主体(2)と、円筒主体(2)の下流端部に設けられた弁座口(20)と、前記円筒主体(2)の上流端部外周部に設けられたカム筒(22)と、前記円筒主体(2)に進退及び回動可能に外嵌し、せん(10)の縦方向のガス通過孔(10a)に相対回動阻止状態かつ進退可能に収容された筒状部(53)を有する弁体(5)と、弁体(5)を前記弁座口(20)方向に付勢するバネ(61)と、前記筒状部(53)と前記カム筒(22)との間に介装され、内外周面に第1、第2カム突起(36)(21)が各々突設された回動リング(30)と、前記回動リング(30)を下流側へ付勢するコイルバネ(62)と、前記筒状部(53)の下流部に設けられ前記ガス通過孔(10a)に連通するガス出口(50)と、前記筒状部(53)の上流部に設けられ前記第1カム突起(36)を周方向及び軸線方向に移動可能に収容する反L字状の第1開口カム部(3a)と、前記カム筒(22)に設けられ前記第2カム突起(21)が周方向移動域から傾斜辺部(37)を介して下流方向へ移動可能な第2開口カム部(3b)とから成る、ガス栓用過流出防止弁装置において、
    前記第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に、摩擦抵抗付与手段を設けたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  2. ガス栓本体内に収容され、せん(10)の開閉操作に伴い全開位置近傍において瞬時に開弁閉弁する弁装置を備えた過流出防止弁装置であって、ガス栓本体内のガス通路部に固定され、内部に球弁(24)を収容した円筒主体(2)と、円筒主体(2)の下流端部に設けられた弁座口(20)と、前記円筒主体(2)の上流端部外周部に設けられたカム筒(22)と、前記円筒主体(2)に進退及び回動可能に外嵌し、せん(10)の縦方向のガス通過孔(10a)に相対回動阻止状態かつ進退可能に収容された筒状部(53)を有する弁体(5)と、弁体(5)を前記弁座口(20)方向に付勢するバネ(61)と、前記筒状部(53)と前記カム筒(22)との間に介装され、内外周面に第1、第2カム突起(36)(21)が各々突設された回動リング(30)と、前記回動リング(30)を下流側へ付勢するコイルバネ(62)と、前記筒状部(53)の下流部に設けられ前記ガス通過孔(10a)に連通するガス出口(50)と、前記筒状部(53)の上流部に設けられ前記第1カム突起(36)を周方向及び軸線方向に移動可能に収容する反L字状の第1開口カム部(3a)と、前記カム筒(22)に設けられ前記第2カム突起(21)が周方向移動域から傾斜辺部(37)を介して下流方向へ移動可能な第2開口カム部(3b)とから成る、ガス栓用過流出防止弁装置において、
    前記第2開口カム部(3b)の前記周方向移動域の前記傾斜辺部(37)側の端部近傍に、前記第2開口カム部(3b)内へ突出する凸部を設けたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  3. ガス栓本体内に収容され、せん(10)の開閉操作に伴い全開位置近傍において瞬時に開弁閉弁する弁装置を備えた過流出防止弁装置であって、ガス栓本体内のガス通路部に固定され、内部に球弁(24)を収容した円筒主体(2)と、円筒主体(2)の下流端部に設けられた弁座口(20)と、前記円筒主体(2)の上流端部外周部に設けられたカム筒(22)と、前記円筒主体(2)に進退及び回動可能に外嵌し、せん(10)の縦方向のガス通過孔(10a)に相対回動阻止状態かつ進退可能に収容された筒状部(53)を有する弁体(5)と、弁体(5)を前記弁座口(20)方向に付勢するバネ(61)と、前記筒状部(53)と前記カム筒(22)との間に介装され、内外周面に第1、第2カム突起(36)(21)が各々突設された回動リング(30)と、前記回動リング(30)を下流側へ付勢するコイルバネ(62)と、前記筒状部(53)の下流部に設けられ前記ガス通過孔(10a)に連通するガス出口(50)と、前記筒状部(53)の上流部に設けられ前記第1カム突起(36)を周方向及び軸線方向に移動可能に収容する反L字状の第1開口カム部(3a)と、前記カム筒(22)に設けられ前記第2カム突起(21)が周方向移動域から傾斜辺部(37)を介して下流方向へ移動可能な第2開口カム部(3b)とから成る、ガス栓用過流出防止弁装置において、
    前記コイルバネ(62)の上流側端部又は下流側短部のどちらか一方又は両方に、摩擦抵抗の小さな素材からなる薄肉リング状のスリップ板を介在させたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  4. 請求項1に記載のガス栓用過流出防止弁装置において、前記コイルバネ(62)の上流側端部又は下流側短部のどちらか一方又は両方に、摩擦抵抗の小さな素材からなる薄肉リング状のスリップ板を介在させたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  5. 請求項2に記載のガス栓用過流出防止弁装置において、前記コイルバネ(62)の上流側端部又は下流側短部のどちらか一方又は両方に、摩擦抵抗の小さな素材からなる薄肉リング状のスリップ板を介在させたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  6. 請求項1から請求項5に記載のガス栓用過流出防止弁装置において、せん(10)の全閉位置における第2カム突起(21)が当接する前記第2カム部(3b)の前記周方向移動域の上辺に第2カム突起(21)を収容する凹部を設けたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
  7. 請求項1から請求項6に記載のガス栓用過流出防止弁装置において、前記コイルバネ(62)の環状端面及び前記コイルバネ(62)の素線の端部を、摩擦抵抗の小さな形状としたことを特徴とするガス栓用過流出防止弁装置。
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