JP2009161045A - インホイールモータ - Google Patents

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佳樹 三谷
Koji Isoe
光治 磯江
Satoshi Hiyoshi
里志 日吉
Osamu Ninomiya
修 二宮
Ryuichi Tanimoto
隆一 谷本
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Abstract

【課題】底面52と底面周縁に立設したリング面54からなる有底筒型を有し、底面52の中心にホイールシャフト30が貫通する中心穴52bを形成し、リング面54に複数個の永久磁石56を周方向に沿って列設固定したロータと、2極ステータコイル63,72を備えたインホイールモータ10の騒音低減を目的とする。
【解決手段】ロータ本体51の底面に4個の貫通長穴52dを等角度間隔で形成し、もしくは質量体58を取り付けてロータ本体51に有穴部位又は重量部位と、この有穴部位又は重量部位から45度ずれた無穴部位又は非重量部位を形成する。有穴部位又は重量部位と無穴部位又は非重量部位では一次共振周波数が異なり、有穴部位又は重量部位と無穴部位又は非重量部位の一次共振周波数が分離するので、ロータ50の二次共振振動エネルギーが減少し、ロータ50の一次共振振動に起因する騒音を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は車両のホイール内部に取り付けられて駆動輪を直接駆動するインホイールモータに関する。
インホイールモータの一形式として、モータハウジングと、モータハウジングに軸受部を介して回転可能に組み込まれたホイールシャフトと、ホイールシャフトに連結されたホイールと、モータハウジングに内蔵されホイールシャフトと一体回転するように連結されたロータと、ロータに対してその回転半径方向外側又は内側に位置するように前記ハウジング内部に固定したステータとを備えたインホイールモータが実用に供されている。
このインホイールモータにおけるロータ100は図14,15に示すように、底面101と底面101の周縁に立設したリング面102からなる有底円筒型を有する。そして、底面101の中心にホイールシャフトが貫通する中心孔103が形成されている。また、ロータ100のリング面102には複数個の永久磁石104が周方向に沿って列設固定されている。
一方、前記ステータはホイールシャフトを中心として放射状に配列された複数個の磁性体からなるティースと各ティースに巻回した2極ステータコイルを備えている。これら各ティースはロータの永久磁石に近接配置され、2極ステータコイルへの通電に伴い発生する強制力によりロータ及びこれと一体のホイールシャフトが回転する。
引用なし
本発明は上記したインホイールモータ、より詳しくは上記した有底筒型のロータと2極ステータコイルを備えたインホイールモータの騒音低減を目的として成されたものである。
本件発明の発明者は上記目的を達成するため、各種実験を行って以下の知見を得た。すなわち、ロータリング面102の共振モードの測定実験によって、図13に示す一次共振モードと図12に示す二次共振モードが得られた。この図12,13において、実線はリング面102の先端部外形を表し、点線はリング面102の先端部外形の共振振動時の変形を模式的に表す。ロータリング面先端部の一次共振振動は図11に示すように約550Hzで発生し、二次共振振動は約1.2Kzで発生した。
図12に示される二次共振モードは2極ステータコイルによって生じる強制力と相殺する方向でバランスしているため、一次共振モードに比較して振動が抑えられている。一方、一次共振モードは図13に示されるように2極ステータコイルの強制力と一致しているため大きく増幅される。また、図11に示されるように、ロータの一次共振モードの共振倍率Qは約100倍となっているため、自励振動のようにわずかな強制力で大きな振幅となる。このことから2極ステータコイルを有するインホイールモータの騒音の主たる原因がロータの一次共振振動に起因することが判明した。
本発明はかかる知見に基づいて成されたものであって、請求項1に記載の発明は、モータハウジングと、モータハウジングに軸受部を介して回転可能に組み込まれたホイールシャフトと、ホイールシャフトに連結されたホイールと、モータハウジングに内蔵されホイールシャフトと一体回転するように連結されたロータと、ロータに対してその回転半径方向外側又は内側に位置するように前記ハウジング内部に固定したステータとを備え、
前記ロータは底面と底面周縁に立設したリング面からなる有底筒型を有し、底面中心に前記ホイールシャフトが貫通する中心孔を形成し、リング面に複数個の永久磁石を周方向に沿って列設固定し、
前記ステータは前記シャフトを中心として放射状に配列された複数個の磁性体からなるティースと各ティースに巻回した2極ステータコイルを備え、
ロータの永久磁石にステータの各ティースを近接配置したインホイールモータであって、
ロータ底面の前記中心孔の周囲に等角度間隔で4個の略同一形状を有する穴を形成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、モータハウジングと、モータハウジングに軸受部を介して回転可能に組み込まれたホイールシャフトと、ホイールシャフトに連結されたホイールと、モータハウジングに内蔵されホイールシャフトと一体回転するように連結されたロータと、ロータに対してその回転半径方向外側又は内側に位置するように前記ハウジング内部に固定したステータとを備え、
前記ロータは底面と底面周縁に立設したリング面からなる有底筒型を有し、底面中心に前記ホイールシャフトが貫通する中心孔を形成し、リング面に複数個の永久磁石を周方向に沿って列設固定し、
前記ステータは前記シャフトを中心として放射状に配列された複数個の磁性体からなるティースと各ティースに巻回した2極ステータコイルを備え、
ロータの永久磁石にステータの各ティースを近接配置したインホイールモータであって、
前記リング面の先端部に前記中心孔を中心として等角度間隔で4個の略同一質量体を固設したことを特徴とする。
そして、請求項1に記載の発明において、前記穴の反中心孔側端部が前記リング面に近接もしくは達するように各穴を形成する。
請求項1に記載の発明によれば、ロータの底面に4個の穴を等角度間隔で形成したので、ロータ底面に穴を設けた有穴部位と、この有穴部位から45度ずれた穴の存在しない無穴部位が形成される。有穴部位と無穴部位では剛性が異なり、有穴部位は無穴部位に比べて剛性が低下するので、一次共振周波数が異なる。その結果、有穴部位と無穴部位の一次共振周波数が分離するので、ロータの一次共振振動エネルギーが減少し、ロータの一次共振振動に起因する騒音を低減できる。
請求項2に記載の発明によれば、リング面の先端部に4個の同一質量体を等角度間隔で固設したので、リング面に質量体を設けた重量部位と、この重量部位から45度ずれた質量体の設けられていない非重量部位が形成される。重量部位と非重量部位では一次共振周波数が異なり、重量部位と非重量部位の一次共振周波数が分離する。
とりわけ、有底筒型のロータにあってはリング面が振動し易く、そのリング面先端部に重量部位と非重量部位を形成したので、両部位の一次共振周波数の分離が顕著に現れる。その結果、ロータの一次共振振動エネルギーが大幅に減少するので、ロータの一次共振振動に起因する騒音を効果的に低減できる。
ちなみに、請求項1に記載の発明のようにロータ底面に穴を形成するに際し、形成する穴の数や配置の異なるロータ、例えば中心孔を中心にして2個の貫通穴を180度ずらして配置した2つ穴ロータ、4個の貫通穴を90度ずらして配置した4つ穴ロータ、ロータ底面の左半分に3個の貫通穴、右半分に3個の貫通穴をロータの直径に関して線対象になるように形成した変形6つ穴ロータ、等角度間隔で8個の貫通穴を形成した8つ穴ロータ等を用意し、それぞれについて騒音低減効果を測定したところ4個の貫通穴を等角度間隔で形成したロータが最も騒音低減効果が高いという実験結果を得た。
ロータの底面に形成する穴はその面積が大きいほど、有穴部位と無穴部位間の一次共振周波数はより大きく分離し、騒音低減効果が増大する。また、ロータの軽量化にもなり、ロータイナーシャを低減するので、回転始動トルクが低下するためモータの効率が向上する。
請求項3に記載の発明のように、穴の反中心孔側端部をリング面に近接又は達するまで延長すれば、穴の面積が可及的に大きくなる。従って、より一層騒音低減効果を高めることができる。
以下に本発明を添付図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施例に係るダブルステータ型インホイールモータを示す断面図である。
このダブルステータ型モータ10はモータハウジング20とホイールシャフト30を備えている。ホイールシャフト30はモータハウジング20を貫通し、ハウジング20から突出する一端に一体成形されたハブ31にホイール40がハブスタッドボルト41で連結されている。
モータハウジング20は内端面を開口21aにしたアウターハウジング21と、アウターハウジング21の内端面開口21aを覆蓋するインナーハウジング22から成り、アウターハウジング21にインナーハウジング22がボルト(図示略)で固着されている。そして、インナーハウジング22が車両の懸架装置の一種であるダブルウィッシュボーン型サスペンションのアッパアームとロアアーム(図示略)に連結されている。
アウターハウジング21にはその中央部に開口21bが形成されている。また、インナーハウジング22は中央部内側に筒部22aが突設されている。そして、ホイールシャフト30がアウターハウジング21の開口21bからインナーハウジング22の筒部22a中に貫入している。
ハウジング20の内部にはロータ50、ロータ50を回転可能に支持する一対のボールベアリング23,24、インナーステータ60及びアウターステータ70が内蔵されている。
ロータ50は有底短尺円筒型のロータ本体51と、ロータ本体51の底面52の中心部に一体に凸設した筒軸部53から構成される。図2,3に示すように、ロータ本体51は円形底面52と底面52の周縁に一体に立設したリング面54を備え、底面52の中心部にフランジ部52aとホイールシャフト30が貫通する中心孔52bが形成されている。フランジ部52aには6個のネジ穴52cが等角度間隔で形成されている。また、フランジ部52aの外側に中心孔52bを中心として4個の貫通長穴52dが等角度間隔で形成されている。4個の貫通長穴52dは同一形状を有し、各貫通長穴52dの反中心孔側端部52eはリング面54に達している。各貫通長穴52dはその中心が中心孔52bを中心とする同一円周上に位置するように配置されている。ロータ底面52に形成したこれら4個の貫通長穴52dによってロータ50の有穴部位が構成される。筒軸部53は中心孔52bに連通するようにネジ穴52cに螺合するボルト57(図1参照)でフランジ部52aに固着され、ロータ本体51と一体に組み付けられている。
リング面54にはリング面54の内外を貫通する複数の矩形貫通穴55が周方向に沿って等間隔で列設されている。そして、各矩形貫通穴55に長方形の平板状永久磁石56が嵌着されている。
両ボールベアリング23,24はインナーハウジング22の筒部22a内壁面に装着されている。そして、ロータ50の筒軸部53がボールベアリング23,24によってインナーハウジング22に回転可能に支持されている。筒軸部53にはファインナット25が締め付けられ、ボールベアリング23,24が筒軸部53から抜け止めされている。
両ボールベアリング23,24でハウジング20内に回転可能に組み込まれたロータ50の筒軸部53にホイールシャフト30が挿通され、筒軸部53とホイールシャフト30が一体回転するようにセレーション結合(図示略)されている。こうしてロータ50とホイールシャフト30が共通のボールベアリング23,24によってハウジング20中に回転可能に組み込まれている。
図1,4に示すように、インナーステータ60はロータ50のリング面54に対してその回転半径方向内側に配置され、アウターステータ70は回転半径方向外側に配置されている。また、インナーステータ60は略円板状の磁性体から成り、中心部に円形通孔61が形成され、外周部に複数個のティース62が通孔61を中心として放射状に列設され、各ティース62に2極ステータコイル63(一部図示)が巻回されている。
インナーステータ60は通孔61をインナーハウジング22の筒部22aの外周部に挿入して筒部22aに装着し、ボルト26でインナーハウジング22に固定されている。筒部22aに装着されたインナーステータ60の各ティース62はホイールシャフト30を中心として放射状に延び、その先端面はロータ50に固定されている永久磁石56に近接して配置される。
アウターステータ70はリング状の磁性体からなり、内周面にティース71が等角度間隔で列設され、各ティース71に2極ステータコイル72(一部図示)が巻回されている。また、アウターステータ70は外周部にティース71と同じ等角度間隔で湾曲凸部74が列設形成されている。一方、アウターハウジング21の内壁面に各湾曲凸部74が嵌合する湾曲凹部21cが円形に列設形成されている。アウターステータ70はその湾曲凸部74をアウターハウジング21の湾曲凹部21cに嵌合せさ、接着剤で接着してアウターハウジング21に固着されている。
アウターハウジング21に固着したアウターステータ70の各ティース71はインナーステータ60の各ティース62に略整列し、ホイールシャフト30を中心とする放射状に配列され、各ティース71の先端面がロータ50の永久磁石56の列に近接配置されている。
図5にインナーステータ60とアウターステータ70の各ティース62,71に巻回される2極ステータコイル63,72の結線回路図を示す。結線の構成はU,V,Wの3相から成り、各相が第1と第2の2つのブロックから成り、第1と第2の各ブロックが並列に接続されている。各ブロックはアウターステータ70のティース71に巻回される第1コイル、第2コイル、第3コイルとインナーステータ60のティース62に巻回される第4コイル、第5コイル、第6コイルをそれぞれ直列に接続して構成される。
本実施例に係るダブルステータ型インホイールモータ10の構造は以上の通りであって、2極ステータコイル63,72への通電により生じる強制力によってロータ50及びこれと一体のホイールシャフト30が回転駆動される。
このインホイールモータ10を構成するロータ本体51におけるA方向とB方向(図3参照)の共振モードの測定結果を図6に示す。二次共振モードの発生周波数はA方向とB方向でほとんど違いはない。一方、一次共振モードの発生周波数に関してはA方向とB方向の間に7Hzの分離が生じている。このように本実施例ではロータ本体51の底面に4個の貫通長穴52dを等角度間隔で形成し、ロータ本体51に穴を設けた有穴部位と、この有穴部位から45度ずれた穴の存在しない無穴部位を形成したので、有穴部位(A方向)と無穴部位(B方向)では剛性が異なるため一次共振周波数が異なり、有穴部位と無穴部位の一次共振周波数が分離する。その結果、ロータ50の一次共振振動エネルギーが減少するので、ロータ50の一次共振振動に起因する騒音を低減できる。
なお、本実施例では図3に示すようにロータ底面52に4個の貫通長穴52dを等角度間隔で形成したが、図7に示すように円形小貫通穴52fを形成したロータ本体51、図8に示す円形中貫通穴52gを形成したロータ本体51、図9に示す円形大貫通穴52hでも騒音低減効果を得ることができる。これら貫通穴52f,52g,52hの中心は中心孔52bを中心とする同一円周上に位置するように配置されている。
ちなみに、ロータ本体の底面に貫通穴を形成しない従来のロータ本体に対し、底面に開口面積の異なる貫通穴52d,52f,52g,52hを形成した場合の騒音低減効果の違いを図10に示す。図10の点aは図15に示すロータ本体の底面に貫通穴を形成しないロータ本体100を示す。点bは図7に示す円形小貫通穴52fを形成したロータ本体、点cは図8に示す円形中貫通穴52gを形成したロータ本体、点dは図9に示す円形大貫通穴52hを形成したロータ本体51を示す。なお、点eは図2,3に示したロータ本体を示している
円形小貫通穴52fはその総面積がロータ底面積の約4パーセント、円形中貫通穴52gの総面積は約7パーセント、円形大貫通穴52hの総面積は約20パーセント、貫通長穴52dの総面積は約20パーセントとなるように寸法が定められている。
グラフに示されるように、穴52d,52f,52g,52hの面積が大きくなるほど、一次共振周波数の分離が増大して騒音低減効果が増加する。
ちなみに、貫通穴52d,52f,52g,52hの総面積とロータ底面積との割合は15〜25パーセントが好ましい。15パーセント以下では騒音低減効果が低く、貫通穴を形成しない場合との差異が少ない。一方、25パーセント以上になるとロータの強度が低下し、インホイールモータの耐久性が悪化する。
なお、本実施例では貫通穴の形状として円形、長穴を採用したが、他の形状、例えば矩形、三角形等を採用することも可能である。また、貫通穴に限定されるものではなく、有底穴を形成しても同様の効果を得ることは可能である。
次に本発明の第2実施例に係るダブルステータ型インホイールモータ10Aを図16に示す。また、このインホイールモータ10Aのロータ本体51を図17,18に示す。当該ロータ本体51の底面52には中心孔52bを中心として4個の貫通穴52iが等角度間隔で形成されている。各貫通穴52iは略半円形を有し、貫通穴52iの反中心孔側端部52eはリング面54に達している。これら4個の半円形貫通穴52iによってロータ50に低剛性の有穴部位が形成されている。
一方、ロータ本体51のリング面54の先端部には4個の質量体58が固設されている。各質量体58は略同一の直方体形状と同一質量を有し、リング面54の先端部の4箇所にボルト59(図16参照)で固定されている。これら4個の質量体58は中心孔52bを中心として等角度間隔を成し、かつ貫通穴52iと同じ配置となるようにリング面54の先端部に取り付けられている。そして、リング面に固設した4個の質量体によってロータ50の重量部位が形成されている。
なお、本実施例に係るインホイールモータ10Aはロータの構造に相違があるだけで、他の構成は第1実施例に係るインホイールモータ10と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施例に係るインホイールモータ10Aにおけるロータ50の他の構成も第1実施例に係るインホイールモータ10のロータ50と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例に係るダブルステータ型インホイールモータ10Aによれば、リング面54の先端部に4個の同一質量体58を等角度間隔で固設して重量部位を形成し、この重量部位と同じ配置となるように貫通穴52iにより低剛性の有穴部位を形成したので、重量部位と非重量部位及び有穴部位と無穴部位で一次共振周波数が大きく異なり、重量部位と非重量部位及び有穴部位と無穴部位の一次共振周波数が分離する。とりわけ、有底筒型のロータ50にあってはリング面54が振動し易く、そのリング面54に質量体58を固設した重量部位と質量体の存在しない非重量部位を形成したので、軽量部位と重量部位の一次共振周波数の分離が顕著に現れる。その結果、ロータ50の一次共振振動エネルギーが大幅に減少するので、ロータ50の一次共振振動に起因する騒音を効果的に低減できる。
このインホイールモータ10Aを構成するロータ本体51における重量部位(A方向)の一次共振振動と軽量部位(B方向)の一次共振振動の間には約30Hzの分離が生じている。
なお、本実施例ではロータ50に貫通穴52iを形成するとともに質量体58を固設したが、貫通穴52iを省略して質量体58で重量部位と非重量部位を形成しても一次共振周波数の分離を生じさせることは可能である。
本発明の実施例に係るインホイールモータを示す断面図である。 同インホイールモータのロータ本体を示す斜視図である。 同インホイールモータのロータ本体を示す平面図である。 同インホイールモータのロータ、インナーステータ及びアウターステータを示す平面図である。 同インホイールモータにおけるインナーステータとアウターステータのティースに巻回されるコイルの結線回路図である。 同インホイールモータのロータ本体のイナータンスと分析周波数の関係を示すグラフである。 同インホイールモータのロータ本体の第2実施例を示す平面図である。 同インホイールモータのロータ本体の第3実施例を示す平面図である。 同インホイールモータのロータ本体の第4実施例を示す平面図である。 同インホイールモータのロータ本体の共振周波数の差と音圧レベルとの関係を示すグラフである。 従来のインホイールモータにおけるロータ本体の分析周波数ごとのイナータンスを示すグラフである。 従来のインホイールモータにおけるロータ本体の二次共振モードを模式的に示す説明図である。 従来のインホイールモータにおけるロータ本体の一次共振モードを模式的に示す説明図である。 従来のインホイールモータにおけるロータ本体を示す斜視図である。 従来のインホイールモータにおけるロータ本体を示す平面図である。 本発明の第2実施例に係るインホイールモータを示す断面図である。 同第2実施例に係るインホイールモータのロータ本体を示す斜視図である。 同第2実施例に係るインホイールモータのロータ本体を示す平面図である。
符号の説明
10…ダブルステータ型モータ
20…ハウジング
21…アウターハウジング
22…インナーハウジング
30…ホイールシャフト
40…ホイール
50…ロータ
51…ロータ本体
52…ロータ本体の底面
52b…中心穴
52d,52f,52g,52h…貫通穴
54…リング面
56…永久磁石
58…質量体
60…インナーステータ
60a,60b…欠相部
62…ティース
63…2極ステータコイル
70…アウターステータ
71…ティース
72…2極ステータコイル

Claims (3)

  1. モータハウジングと、モータハウジングに軸受部を介して回転可能に組み込まれたホイールシャフトと、ホイールシャフトに連結されたホイールと、モータハウジングに内蔵されホイールシャフトと一体回転するように連結されたロータと、ロータに対してその回転半径方向外側又は内側に位置するように前記ハウジング内部に固定したステータとを備え、
    前記ロータは底面と底面周縁に立設したリング面からなる有底筒型を有し、底面中心に前記ホイールシャフトが貫通する中心孔を形成し、リング面に複数個の永久磁石を周方向に沿って列設固定し、
    前記ステータは前記シャフトを中心として放射状に配列された複数個の磁性体からなるティースと各ティースに巻回した2極ステータコイルを備え、
    ロータの永久磁石にステータの各ティースを近接配置したインホイールモータであって、
    前記ロータ底面の前記中心孔の周囲に等角度間隔で4個の略同一形状を有する穴を形成したことを特徴とするインホイールモータ。
  2. モータハウジングと、モータハウジングに軸受部を介して回転可能に組み込まれたホイールシャフトと、ホイールシャフトに連結されたホイールと、モータハウジングに内蔵されホイールシャフトと一体回転するように連結されたロータと、ロータに対してその回転半径方向外側又は内側に位置するように前記ハウジング内部に固定したステータとを備え、
    前記ロータは底面と底面周縁に立設したリング面からなる有底筒型を有し、底面中心に前記ホイールシャフトが貫通する中心孔を形成し、リング面に複数個の永久磁石を周方向に沿って列設固定し、
    前記ステータは前記シャフトを中心として放射状に配列された複数個の磁性体からなるティースと各ティースに巻回した2極ステータコイルを備え、
    ロータの永久磁石にステータの各ティースを近接配置したインホイールモータであって、
    前記リング面の先端部に前記中心孔を中心として等角度間隔で4個の略同一質量体を固設したことを特徴とするインホイールモータ。
  3. 前記穴の反中心孔側端部が前記リング面に近接もしくは達するように各穴を形成したことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ。
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