JP2009160008A - 可動棚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】棚を使用するときには吊り戸棚内からこれを降下させると共に棚の起立位置にある状態を解いてこれを水平位置に回動位置づけさせる。
【解決手段】吊り戸棚1内に設置される支持部材2と、吊り戸棚1内に収まった上昇終了位置と吊り戸棚1の下方に突き出した下降終了位置との間に亘る昇降可能に支持部材2に支持される可動フレーム3と、可動フレーム3に起立位置と水平位置との間に亘る回動可能に組み付けられた棚板体4と、棚板体4の起立位置にある状態を解除可能に保持する保持手段6と、この保持手段6による保持の解除手段7とを備えている。可動フレーム3の下降時には所定降下位置において解除手段7によって保持手段6による棚板体4の保持が解除され棚板体4の水平位置への回動が可能とされ、棚板体4を起立位置まで回動させて可動フレーム3を上昇させるときには保持手段6による棚板体4の保持が解除されない。
【選択図】図1

Description

この発明は、吊り戸棚の下方において利用される棚板体を、これを使用しないときは吊り戸棚内に収納できるようにした可動棚装置の改良に関する。
吊り戸棚の底部の下方に備えられる棚を、一対のアームの自由端間に回動可能に組み合わせ、水平状態にあった棚を垂直に回動させた後、アームを水平に回動させることで、棚を使用しないときには吊り戸棚の底部に棚を沿わせるように折りたたみ可能としたものがある。(特許文献1参照)
また、可動フレームと共に昇降動作するガイドロッドの下端部に棚を水平に取り付け、棚を使用しないときにはガイドロッドを上昇させてこの棚を吊り戸棚の底部に近接位置づけさせるようにしたものがある。(特許文献2参照)
特開2005−58471号公報 特開2007−20648号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の棚装置において、棚を使用しないときにはこれを起立位置に位置づけて吊り戸棚内にコンパクトに収納可能としながら、棚を使用するときには吊り戸棚内からこれを降下させると共に棚の起立位置にある状態を解いてこれを水平位置に回動位置づけさせ、かかる棚を起立位置に再び回動位置づけこれを上昇させて吊り戸棚内に再度収納するときにはこの棚の起立位置にある状態を保持できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、可動棚装置を、以下の(1)〜(10)の構成を備えたものとした。
(1)少なくとも底部の一部を開放させた吊り戸棚内に設置される支持部材と、
(2)吊り戸棚内に収まった上昇終了位置と吊り戸棚の開放箇所を通じて吊り戸棚の下方に突き出した下降終了位置との間に亘る昇降可能に支持部材に支持される可動フレームと、
(3)この可動フレームに起立位置と水平位置との間に亘る回動可能に組み付けられた棚板体と、
(4)この棚板体の起立位置にある状態を解除可能に保持する保持手段と、
(5)この保持手段による保持の解除手段とを備え、
(6)可動フレームの下降時には所定降下位置において解除手段によって保持手段による棚板体の保持が解除され棚板体の水平位置への回動が可能とされると共に、
(7)棚板体を起立位置まで回動させて可動フレームを上昇させるときには保持手段による棚板体の保持が解除されないようになっており、
(8)しかも、前記保持手段が、可動フレーム側に備えられて付勢により棚板体の被掛合部に掛合部を掛合されるラッチ体であると共に、
(9)前記解除手段が、可動フレームに上下動可能に組み合わされると共に、可動フレームの下降時には所定降下位置において可動フレームの下降に連動した下降を停止しこの停止によりラッチ体を前記付勢に抗する向きに移動させ、
(10)かつ、可動フレームの上昇時には所定上昇位置において可動フレームの上昇に連動した上昇を停止するがこの停止によってはラッチ体を前記付勢に抗する向きに移動させないように、ラッチ体に連係された従動体である。
可動フレームの下降により棚板体は、吊り戸棚内から吊り戸棚の底部の下方に移動されると共に水平位置に向けて回動され、可動フレームの下降終了位置において吊り戸棚の底部の下方に水平に支持される。このように水平位置にある棚板体は起立位置に回動操作することで再び保持手段により起立位置に位置づけられる。この後、可動フレームを上昇させるときには保持手段による棚板体の保持は解除されないことから、可動フレームと一緒に棚板体を吊り戸棚内に納め直すことができる。すなわち、かかる可動棚装置にあっては、吊り戸棚の下方において利用される棚板体を、これを使用しないときは吊り戸棚内にできるだけコンパクトに収納させることができる。また、可動フレームと連動した下降又は上昇を途中で停止するように構成された従動体と前記ラッチ体とを、前記のように連係させることで、可動フレームの下降時には所定下降位置から棚板体を水平位置に回動させて可動フレームの下降終了位置において吊り戸棚の底部の下方に水平に支持させ、一方、水平位置にある棚板体を再び保持手段により起立位置に位置づけた状態での可動フレームを上昇時には棚板体の起立位置にある状態を解除させないようにすることができる。
また、前記下降終了位置にある可動フレームの上昇を、棚板体が起立位置に位置づけられない限り阻止する阻止手段を備えさせると共に、この阻止手段を、支持部材の被掛合部への掛合部と、起立位置に位置づけられた棚板体への接触部とを備えると共に、この掛合部と接触部との間で可動フレームに軸支され、かつ、付勢により可動フレームの下降終了位置において掛合部を被掛合部に掛合させるロック体により構成させておくこともある。
このようにした場合、棚板体を使用しているときは、可動フレームを下降終了位置に安定的に位置づけさせることができる。また、下降終了位置に可動フレームがある状態から棚板体を起立位置に回動させて保持手段によりこれを保持させるまでは、ロック体の掛合部によって可動フレームの上昇を確実に阻止させることができると共に、棚板体を起立位置に位置づけると同時にロック体の掛合部を付勢に抗して被掛合部に掛合しない位置に移動させてこの状態になった後は可動フレームの上昇を許容させることができる。
この発明にかかる可動棚装置によれば、吊り戸棚の下方において棚板体を使用しないときにはこれを起立位置に位置づけて吊り戸棚内にコンパクトに収納可能としながら、棚板体を使用するときには吊り戸棚内からこれを降下させると共に棚板体の起立位置にある状態を解いてこれを水平位置に回動位置づけさせ、さらに、かかる棚板体を起立位置に再び回動位置づけこれを上昇させて吊り戸棚内に再度収納するときにはこの棚板体の起立位置にある状態を保持できる。
以下、図1〜図19に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1は吊り戸棚1内に収納されている棚板体4が吊り戸棚1の下方に移動されて棚として利用可能になるまでの過程を示しており、同図(a)、(b)、(c)、(d)の順で動作が進行する。また、図2は吊り戸棚1の下方において棚として利用可能になっている棚板体4が上方に移動されて再び吊り戸棚1内に納め直されるまでの過程を示しており、同図(a)、(b)、(c)、(d)の順で動作が進行する。
また、図3は可動フレーム3が上昇終了位置にある、つまり、棚板体4を吊り戸棚1内に収納した状態にある可動棚装置を正面から見て示している。また、図7はこの図3の状態を図3の略中央位置で縦断面にして示している。図8は図7の可動フレーム3が下降終了位置まで移動した様子を示している。
図4〜図6は、図3の状態から可動フレーム3が下降終了位置まで移動する過程を理解しやすいように示しており、図4、図5、図6の順で動作が進行する。これらの各図においては図3の左側のみを表すと共に滑車体22と索条24の記載を省略している。
図9は可動フレーム3を構成する上下枠構成体30aに対する解除手段7を構成する従動体70の組み合わせ状態を理解しやすいように上下枠構成体30aの要部を破断して示しており、図10はかかる従動体70を、図11はこの従動体70とラッチケース32との組み合わせ状態を、図12は従動体70とラッチ体60との連係箇所の様子を理解しやすいように両者を分離して示している。
図13および図14は、かかる従動体70によるラッチ体60の動作の制御の様子を理解しやすいように、かかる従動体70の動作ピン73とラッチ体60と棚板体4を構成するアーム40の要部のみを表して示しており、可動フレーム3の下降時には図13(a)、(b)、(c)の順で棚板体4のラッチ体60による保持が解かれ、可動フレーム3の上昇時には図14(a)、(b)、(c)の順で従動体70の動作ピン73は相対的に移動されるがラッチ体60に保持された棚板体4のこの保持は維持され続ける。
また、図15と図17は棚板体4が起立位置にある状態の保持を解いたときの阻止手段の様子を、図16と図18は棚板体4を起立位置に位置づけさせたときの阻止手段の様子を、それぞれ示している。
また、図19は可動フレーム3の上下枠構成体30aと棚板体4との組み合わせ状態を理解しやすいようにこれらの要部を表して示している。
この実施の形態にかかる可動棚装置は、吊り戸棚1の下方において利用される棚板体4を、これを使用しないときは吊り戸棚1内にコンパクトに収納できるようにしたものである。典型的には、かかる棚板体4は、システムキッチンを構成する吊り戸棚1に備えられて用いられる場合には、この吊り戸棚1の底部1aの下方であってキッチンカウンターの上方において利用される。
かかる可動棚装置は、支持部材2と、可動フレーム3と、棚板体4とを備えてなる。
支持部材2は、少なくとも底部1aの一部を開放させた吊り戸棚1内に設置される。(図7)図示の例では、吊り戸棚1の背板1bの前方に備えられた仕切り板1cによって、吊り戸棚1内の空間がこの仕切り板1cの前方に位置される収納室1dと、この仕切り板1cの後方に位置される前後に狭く左右に広く吊り戸棚1の底部1aにおいて開放された可動棚装置の設置空間1eとに区分されており、この設置空間1e内に支持部材2を備え付けさせている。
可動フレーム3は、略方形の枠状体を主体として構成されている。そして、かかる可動フレーム3は、吊り戸棚1の設置空間1e内に収まった上昇終了位置(図7)と吊り戸棚1の設置空間1eの開放箇所を通じて吊り戸棚1の下方に突き出した下降終了位置(図8)との間に亘る昇降可能に支持部材2に支持されている。
図示の例では、支持部材2は、中央レール20と、左右ガイド部21、21と、滑車体22とを備えている。中央レール20に上下動可能にカウンターウエイト23が支持されている。可動フレーム3の上部の左右には索条24の接続部31が備えられており、設置空間1eの上部に固定された滑車体22を介してこの接続部31とカウンターウエイト23とを連絡する索条24によって可動フレーム3は支持部材2に支持されている。
図示の例では、可動フレーム3側の重量をカウンターウエイト23の重量よりも重くしており、可動フレーム3の上昇終了位置にある状態を解除可能に維持するロック手段5のロックを解除すると、可動フレーム3は下降終了位置まで強制的に下降される。この下降の過程において、後述するように棚板体4が水平位置に回動され、下降終了位置において可動フレーム3の下端に棚板体4が水平に支持される。水平位置にある棚板体4を起立位置に回動させた後、可動フレーム3を上昇終了位置まで持ち上げ操作することにより、可動フレーム3は棚板体4と一緒に設置空間1e内に再び収納される。前記カウンターウエイト23によってこの持ち上げ操作力は軽減されている。
ロック手段5は、吊り戸棚1の収納室1dを画成する底板1gに備えられたスライド部材50と、このスライド部材50の掛合先端50aを設置空間1eの開放箇所に入り込ませる位置にこのスライド部材50を付勢するバネ51と、可動フレーム3の下部に設けられたこのスライド部材50の掛合先端50aへの被掛合部52とからなる。スライド部材50は前記バネ51の付勢に抗する向きに前方に移動操作できるようになっており、この移動操作によりスライド部材50の掛合先端50aと被掛合部52との掛合が解かれて可動フレーム3が下降され、下降された可動フレーム3を前記のように上昇終了位置まで持ち上げ操作すると再びスライド部材50の掛合先端50aと被掛合部52とが掛合されるようになっている。(図7、図8)
棚板体4は、可動フレーム3の枠内において、この可動フレーム3に起立位置と水平位置との間に亘る回動可能に組み付けられている。
図示の例では、棚板体4は、左右一対のアーム40の間に板体41を架設させると共に、左側のアーム40の一端部40aを可動フレーム3の左側の上下枠構成体30aの下端部に左右方向に軸線を沿わせた軸体42をもって組み付け、かつ、右側のアーム40の一端部40aを可動フレーム3の右側の上下枠構成体30aの下端部に左右方向に軸線を沿わせた軸体42をもって組み付けることにより、可動フレーム3に組み合わされている。棚板体4の重心はアーム40の他端部40b側に位置されるようになっており、棚板体4がこの他端部40bを上方に位置させた起立位置にある状態を解除可能に保持する後述する保持手段のこの保持を解除すると、棚板体4は前記軸体42の直下位置にあるアーム40の一端部40aの下面を可動フレーム3の下側に位置される左右枠構成体30bの上面に接しさせる水平位置まで強制的に回動される。(図8)図示の例では、かかる軸体42として、ローター体42bとステーター体42dとからなり、ローター体42bの回転にステーター体42d内に封入した粘性流体の抵抗を付与するロータリーダンパー42aを用いている。(図19)このロータリーダンパー42aのローター体42bの外端42cを前記アーム40の一端部40aに固定させ、ステーター体42dを上下枠構成体30aの下端部に固定させている。これにより、棚板体4の水平位置への強制的な回動がゆっくりとなされるようになっている。
そして、この実施の形態にかかる可動棚装置は、棚板体4の起立位置にある状態を解除可能に保持する保持手段6と、
この保持手段6による保持の解除手段7とを備えており、
可動フレーム3の下降時には所定降下位置(図1(b)の位置)において解除手段7によって保持手段6による棚板体4の保持が解除され棚板体4の水平位置への回動が可能とされると共に、
棚板体4を起立位置まで回動させて可動フレーム3を上昇させるときには保持手段6による棚板体4の保持が解除されないようになっている。(図2(b)〜(d))
可動フレーム3の下降により棚板体4は、吊り戸棚1内から吊り戸棚1の底部1aの下方に移動されると共に水平位置に向けて回動され、可動フレーム3の下降終了位置において吊り戸棚1の底部1aの下方に水平に支持される。(図1(a)〜(d))このように水平位置にある棚板体4は起立位置に回動操作することで再び保持手段6により起立位置に位置づけられる。(図2(a))この後、可動フレーム3を上昇させるときには保持手段6による棚板体4の保持は解除されないことから、可動フレーム3と一緒に棚板体4を吊り戸棚1内に納め直すことができる。(図2(b)〜(d))すなわち、この実施の形態にかかる可動棚装置にあっては、吊り戸棚1の下方において利用される棚板体4を、これを使用しないときは吊り戸棚1内にできるだけコンパクトに収納させることができる。
保持手段6による棚板体4の保持の解除は、起立位置にある棚板体4の上端が吊り戸棚1の底部1aの下方に抜け出した後になされる。この解除のタイミングと前記軸体42となるロータリーダンパー42aの制動力とを調整することで、可動フレーム3が下降終了位置に至ったタイミングで棚板体4の水平位置に向けた回動が終了するようにすることができる。(図1)
この実施の形態にあっては、保持手段6を、可動フレーム3側に備えられて付勢により棚板体4の被掛合部40cに掛合部60aを掛合されるラッチ体60としている。
図示の例では、ラッチ体60は、左右の上下枠構成体30a、30aにそれぞれ内蔵されている。上下枠構成体30aはそれぞれ各筒状をなすと共に、その上下方向略中程の位置に、ラッチ体60を左右方向に移動可能に納めている。ラッチ体60は、上下枠構成体30aに内蔵固定されるラッチケース32に左右方向に移動可能に納められていると共に、可動フレーム3の内側に向けられた側に掛合部60aとしてのピン60bを備えている。ラッチケース32にはこのピン60bを上下枠構成体30aの内面に形成された貫通孔33を通じて可動フレーム3の内方に突き出させるバネ32aが内蔵されている。そして図示の例では、起立位置にある棚板体4のアーム40の上端部(他端部40b)に形成された被掛合部40cとしての孔40dに前記バネ32aの付勢によりラッチ体60のピン60bが入り込み掛合するようになっている。また、水平位置にある棚板体4を起立位置に回動操作すると、ピン60bがアーム40の孔40dの手前の外面に接してバネ32aの付勢に抗してラッチ体60が一旦外側に移動してピン60bが孔40dに入り込み可能な位置までの棚板体4の回動が許容され、この後のバネ32aの付勢によるラッチ体60の移動によりピン60bが孔40dに入り込み掛合されるようになっている。
一方、この実施の形態にあっては、解除手段7を、可動フレーム3に上下動可能に組み合わされると共に、可動フレーム3の下降時には所定降下位置において可動フレーム3の下降に連動した下降を停止しこの停止によりラッチ体60を前記付勢に抗する向きに移動させ、
かつ、可動フレーム3の上昇時には所定上昇位置において可動フレーム3の上昇に連動した上昇を停止するがこの停止によってはラッチ体60を前記付勢に抗する向きに移動させないように、ラッチ体60に連係された従動体70としている。
図示の例では、かかる従動体70は、上端に頭部71を備えた上下方向に長いロッド状をなすように構成されている。そして、左右の上下枠構成体30aにそれぞれ、頭部71をこの上下枠構成体30aの上端から突き出させた状態で上下動可能に内蔵されている。従動体70は上下枠構成体30a内にあって前記ラッチケース32に上下方向にスライド移動可能に組み合わされている。従動体70には上下方向に沿ったラック72が形成されており、ラッチケース32に備えられたピニオン32bにこのラック72をかみ合わせている。図示の例ではかかるピニオン32bはラッチケース32にステーター体32dを固定させたロータリーダンパー32cの図示しないローター体を回転中心としており、このロータリーダンパー32cの制動力が所定降下位置から下降終了位置までの間で可動フレーム3に作用されるようになっている。
従動体70は、可動フレーム3の所定降下位置までは可動フレーム3と連動して下降する。(図4から図5)可動フレーム3が所定降下位置に至ると、支持部材2のガイド部21に形成された下側リミット突片21aに頭部71が上方から引っかかり可動フレーム3に連動した従動体70の下降は停止され、従動体70を上下枠構成体30a内から抜け出させながら可動フレーム3のみが下降される。(図6)
一方、下降終了位置にある可動フレーム3を前記のように持ち上げ操作すると、従動体70は、可動フレーム3の所定上昇位置までは可動フレーム3と連動して上昇する。可動フレーム3が所定上昇位置に至ると、支持部材2のガイド部21に形成された上側リミット突片21bに頭部71が下方から突き当たり可動フレーム3に連動した従動体70の上昇は停止され、従動体70を上下枠構成体30a内から入り込ませながら可動フレーム3のみが上昇される。
従動体70の下端側には、図示しない付勢手段の付勢に抗した引き込み可能にこの従動体70の移動方向に直交する向きに突き出した動作ピン73が備えられている。
一方、ラッチ体60は、その後側に向けられた側面に、この動作ピン73に対するカム部61を備えている。カム部61は、下降時用カム部61aと、上昇時用カム部61dとから構成されている。
下降時用カム部61aは、溝下端61bと溝上端61cを共にラッチ体60の外方に開放させて上下方向に延びる溝状をなす。(図12)下降時用カム部61aの溝下端61bは、動作ピン73の配設位置を通る仮想の垂直線x上に位置されているが、溝上端61cはこれよりも可動フレーム3の内方側に位置されており、下降時用カム部61aはその溝下端61bから上方に向かうに連れて次第に可動フレーム3の内方側に近づく向きに傾斜し傾斜終了位置から溝上端61cとの間では前記仮想の垂直線xの内方においてこれと略平行に延びている。
上昇時用カム部61dは、ラッチ体60の上方に溝上端を開放させて前記仮想の垂直線xに沿って延び下方に向かうに連れて次第に浅くなって溝下端をラッチ体60の外面62と同面上に位置させた短い溝状をなす。
可動フレーム3が上昇終了位置にあるときは動作ピン73はラッチ体60の下方に位置される。この状態から可動フレーム3が下降され所定降下位置において可動フレーム3に連動した従動体70の下降は停止されると、動作ピン73は下降時用カム部61aに入り込みラッチ体60は前記バネ32aの付勢に抗する向きに移動され、棚板体4の被掛合部40cとラッチ体60の掛合部60aとの掛合が解かれ棚板体4は水平位置に向けて回動を開始する。動作ピン73は可動フレーム3の下降の過程で下降時用カム部61aの溝上端61cから上方に抜け出し、この抜け出し後ラッチ体60は上下枠構成体30aの内面に形成された貫通孔33を通じて可動フレーム3の内方にピンを突き出させた棚板体4の被掛合部40cとの掛合可能な状態に復帰される。(図13(a)〜(c))
一方、可動フレーム3が下降終了位置にあるときは動作ピン73はラッチ体60の上方に位置される。この状態から棚板体4を起立位置に回動操作してその被掛合部40cにラッチ体60の掛合部60aを掛合させて可動フレーム3を上昇させると、所定上昇位置において可動フレーム3に連動した従動体70の上昇は停止されるが、動作ピン73は上昇時用カム部61dに入り込むことからラッチ体60は前記バネ32aの付勢に抗する向きに移動されず棚板体4の起立位置にある状態は維持される。動作ピン73は従動体70内に付勢に抗して引き込み可能になっていることから、可動フレーム3の上昇によりラッチ体60を乗り越え、上昇終了位置において再びラッチ体60の下方に位置される。(図14(a)〜(c))
すなわち、この実施の形態にあっては、可動フレーム3と連動した下降又は上昇を途中で停止するように構成された従動体70と前記ラッチ体60とを、このように連係させることで、可動フレーム3の下降時には所定下降位置から棚板体4を水平位置に回動させて可動フレーム3の下降終了位置において吊り戸棚1の底部1aの下方に水平に支持させ、一方、水平位置にある棚板体4を再び保持手段6により起立位置に位置づけた状態での可動フレーム3を上昇時には棚板体4の起立位置にある状態を解除させないようにしている。
また、この実施の形態にあっては、下降終了位置にある可動フレーム3の上昇を、棚板体4が起立位置に位置づけられない限り阻止する阻止手段8を備えている。
これにより、棚板体4を使用しているときは、可動フレーム3を下降終了位置に安定的に位置づけさせることができる。
この実施の形態にあっては、かかる阻止手段8を、支持部材2の被掛合部25への掛合部81と、起立位置に位置づけられた棚板体4への接触部82とを備えると共に、この掛合部81と接触部82との間で可動フレーム3に軸支され、かつ、付勢により可動フレーム3の下降終了位置において掛合部81を被掛合部25に掛合させるロック体80としている。
ロック体80は、左右の上下枠構成体30a、30aにおいてそれぞれ、その上部側の内側に備えられた上下方向に長いケーシング34内に納められている。ケーシング34の下端は起立位置において棚板体4のアーム40が前方から突き当たる規制部34aとなっている。ロック体80はその上下方向略中程の位置においてケーシング34に左右方向に沿った軸83によって回動可能に組み付けられると共に、ケーシング34の上部の背面側に形成された窓孔34bからその上端に形成させた掛合部81を突き出させ、かつ、ケーシング34の規制部34aに形成された孔34cからその下端に形成させた接触部82を突き出させるようになっている。また、ロック体80はケーシング34に内蔵されたバネ84により、規制部34aに棚板体4のアーム40が接する起立位置に棚板体4が位置づけられてその接触部82が押し込まれているときは掛合部81をケーシング34内に引き込ませるが、(図18)規制部34aに棚板体4のアーム40が接していないときは前記バネ84の付勢により接触部82と掛合部81とを共にケーシング34から突き出させるようになっている。(図17)そして、図示の例では、可動フレーム3が下降終了位置にあって棚板体4が水平位置にあるときケーシング34から突き出されている掛合部81の上方に支持部材2のガイド部21の下端に形成された被掛合部25としての阻止片25aが位置されるようになっている。
これにより、この実施の形態にあっては、下降終了位置に可動フレーム3がある状態から棚板体4を起立位置に回動させて保持手段6によりこれを保持させるまでは、ロック体80の掛合部81によって可動フレーム3の上昇を確実に阻止させることができると共に、棚板体4を起立位置に位置づけると同時にロック体80の掛合部81を付勢に抗して被掛合部に掛合しない位置に移動させてこの状態になった後は可動フレーム3の上昇を許容させることができる。
可動棚装置の棚板体4の展開過程を示した構成図 可動棚装置の棚板体4の収納過程を示した構成図 可動棚装置の正面構成図 同要部正面構成図 同要部正面構成図 同要部正面構成図 同断面構成図 同断面構成図 上下枠構成体30aの要部破断斜視構成図 従動体70の斜視構成図 ラッチケース32の要部破断斜視構成図 従動体70とラッチ体60との分離斜視構成図 ラッチ体60の動作説明図 ラッチ体60の動作説明図 可動フレーム3の要部側面構成図(可動フレーム3の内側から見た図/軸体42省略) 可動フレーム3の要部側面構成図(可動フレーム3の内側から見た図/軸体42省略) 阻止手段8の内部構造を示した側面構成図(ケーシング34破断) 阻止手段8の内部構造を示した側面構成図(ケーシング34破断) 可動フレーム3の要部斜視構成図
符号の説明
1 吊り戸棚
1a 底部
2 支持部材
3 可動フレーム
4 棚板体
6 保持手段
7 解除手段

Claims (2)

  1. 少なくとも底部の一部を開放させた吊り戸棚内に設置される支持部材と、
    吊り戸棚内に収まった上昇終了位置と吊り戸棚の開放箇所を通じて吊り戸棚の下方に突き出した下降終了位置との間に亘る昇降可能に支持部材に支持される可動フレームと、
    この可動フレームに起立位置と水平位置との間に亘る回動可能に組み付けられた棚板体と、
    この棚板体の起立位置にある状態を解除可能に保持する保持手段と、
    この保持手段による保持の解除手段とを備え、
    可動フレームの下降時には所定降下位置において解除手段によって保持手段による棚板体の保持が解除され棚板体の水平位置への回動が可能とされると共に、
    棚板体を起立位置まで回動させて可動フレームを上昇させるときには保持手段による棚板体の保持が解除されないようになっており、
    しかも、前記保持手段が、可動フレーム側に備えられて付勢により棚板体の被掛合部に掛合部を掛合されるラッチ体であると共に、
    前記解除手段が、可動フレームに上下動可能に組み合わされると共に、可動フレームの下降時には所定降下位置において可動フレームの下降に連動した下降を停止しこの停止によりラッチ体を前記付勢に抗する向きに移動させ、
    かつ、可動フレームの上昇時には所定上昇位置において可動フレームの上昇に連動した上昇を停止するがこの停止によってはラッチ体を前記付勢に抗する向きに移動させないように、ラッチ体に連係された従動体であることを特徴とする可動棚装置。
  2. 下降終了位置にある可動フレームの上昇を、棚板体が起立位置に位置づけられない限り阻止する阻止手段を備えており、
    この阻止手段が、支持部材の被掛合部への掛合部と、起立位置に位置づけられた棚板体への接触部とを備えると共に、この掛合部と接触部との間で可動フレームに軸支され、かつ、付勢により可動フレームの下降終了位置において掛合部を被掛合部に掛合させるロック体であることを特徴とする請求項1に記載の可動棚装置。
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