JP2009158077A - 磁気記録ヘッドおよび記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録特性を低下させることなくポールイレーズを抑えることのできる磁気記録ヘッドを提供する。
【解決手段】開示の磁気記録ヘッド24は、主磁極34と、通電することで主磁極34に磁束を生じさせるコイル36とを有する磁気記録ヘッド24であって、主磁極34は、磁性層42とFeRh合金層44との多層膜で構成されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気記録ヘッドおよび記憶装置に関する。
垂直磁気記録/再生システムを用いた磁気記録装置は、原理上、面記録密度を向上することができるため、開発、実用化が進められている。ところで、特に垂直磁気記録ヘッドは、その構造がトレーリングシールド付きの場合もあるが、基本的に単磁極ヘッドであること、記録層裏面の軟磁性ソフト膜との磁気的な相互作用があることなどから、記録動作後にも主磁極先端からの漏洩磁界が十分に小さくならず、媒体上の磁気記録情報を乱す現象(ポールイレーズ)が問題となっている。ポールイレーズの発生要因は垂直磁気記録ヘッドの垂直方向(ヘッドのヨーク長方向)の残留磁化である。ヘッドの残留磁化量は記録ヘッドの磁気特性はもちろんその形状にも強く依存し、特に高面記録密度化によって磁極先端の大きさ(幅、膜厚、スローハイト)が小さくなると残留磁化が残りやすくなり、深刻な問題となっている。
ポールイレーズの対策としては、
1.主磁極に軟磁気特性に優れた磁極材料を使用する。
2.主磁極を多層化する(磁性層と、Ru等の反強磁性結合を起こさせる非磁性層との多層化)(特許文献1)。
などの対策がとられている。
特開平5−29172号 J. S. Kouvel、"Unusual Nature of the Abrupt Magnetic Transition in FeRh ans Its Pseudobinary Variant"、Journal of Applied Physics, Vol.37,No.3, p.p. 1257-1258 (1966)
しかしながら、上記いずれの方法も、ポールイレーズを低くしようとすれば記録磁界強度が低下するという相反する関係にある。
すなわち、上記1.の、主磁極に軟磁気特性に優れた磁極材料を使用する場合には、一般的に、飽和磁束密度(Bs)が低くなり、記録能力が低下するという課題がある。また、上記2.の、主磁極を多層化する場合には、非磁性同様に磁極の平均的なBsが減少し、記録能力が低下する。さらに、磁性層間にRu等を挟み、Ru上下の磁性層の反平行結合を利用する場合には、Ruを挟んだ上下磁性層の反平行結合が大きいため、ポールイレーズ抑制効果は大きいが、記録動作時に主磁極内の磁化を一方向に揃え難く、記録特性が低下するという課題がある。また,上下層間の磁気的な交換結合力を無くす方法も考えられるが,この場合にはRu等の非磁性層を厚くする必要性や上下間磁性層間の反平行結合を促進するために,分割数を多くする必要がある。いずれにおいても主磁極における磁性層に対する非磁性層の割合が増えるため記録能力の観点からは劣化を免れない。
本願は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、記録特性を低下させることなくポールイレーズを抑えることのできる磁気記録ヘッドおよび該磁気記録装置を含む記憶装置を提供するにある。
開示の磁気記録ヘッドは、主磁極と、通電することで前記主磁極に磁束を生じさせるコイルとを有する磁気記録ヘッドであって、前記主磁極は、磁性層とFeRh合金層との多層膜で構成されることを特徴とする。
また、前記多層膜は複数の磁性層を含み、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であり、前記コイルの非通電時に、前記磁性層の磁化が互いに反平行に結合していることを特徴とする。
また、前記FeRh合金層のFeRh合金は、Ir、PdまたはPtが添加されていることにより、FeRh合金が反強磁性と強磁性とに転移する温度を調節することができる。
また、前記多層膜は磁性層とFeRh合金層の2層構造であり、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であることを特徴とする。磁性層とFeRh合金層の2層構造とすることで、磁極を構成する各層の膜厚の制御が容易になる。
また、前記FeRh合金層は、前記磁性層の反対側に一方向異方性を有する反強磁性層を備えることを特徴とする。この場合は、反強磁性層の磁化方向をコア幅方向とすることによってポールイレーズ作用をさらに抑制することができる。
また、さらに、主磁極近傍にヒータを有し、前記ヒータに通電することで前記FeRh合金層のFeRh合金が強磁性層になることを特徴とする。
また、開示の記録装置は、上記主磁極を有することを特徴とする。
開示の磁気記録ヘッドおよび記憶装置によれば、磁極におけるFeRh合金層は、非記録動作時(低温時)には磁化が消失し反強磁性層として作用することにより、好適なポールイレーズ抑制効果を得ることができ、一方、記録動作時(高温時)には、主磁極におけるFeRh合金層は強磁性として振舞うため、強い記録磁界を確保でき、良好な記録特性を維持できる。
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(記憶装置の構成)
本発明に係る磁気記録ヘッドは、図1のような記録/再生装置(記憶装置)10に適用することができる。
図1において、12はヘッドスライダであり、媒体11に情報を書き込み、また記録された情報を読むための磁気記録/再生ヘッド14(図2)を備えている。ヘッドスライダ12はサスペンション16に支持されている。サスペンション16はその端部においてアクチュエータアーム18に固定されている。
アクチュエータアーム18はモータによって軸20を中心に往復回動可能になっている。磁気記録/再生ヘッド14には、回路22が電気的に接続されている。図示しない制御部から媒体11に情報を書き込むための電気信号を、サスペンション16およびアクチュエータアーム18上に絶縁されて設けられた導電線(図示せず)を通じて、磁気記録/再生ヘッド14に送信される。また、制御部からの指示により、再生ヘッドは、媒体11に書き込まれた情報を読み、その読み取り信号を回路22を通じて制御部に送信する。
図2は磁気記録/再生ヘッド(以下単に磁気ヘッドという)14の断面図である。
磁気ヘッド14は、記録ヘッド24と再生ヘッド26を有する。
再生ヘッド26は、FeNiからなる下部シールド層27と上部シールド層28との間にアルミナ等からなる絶縁層29が形成され、絶縁層29中に公知のMR素子センス部30が形成されてなる。
上部シールド層28上に絶縁層32が形成されている。絶縁層32上に、導電性材料による給電層33が形成され、給電層33上にスパッタリング法により多層構造の主磁極34が形成されている。給電層33は、非磁性導電性材料、特にRu、Rh、Ptのような貴金属を1元素、または前記元素を含む非磁性導電性材料や、Fe、Co、Niのうち2元素以上の合金からなる磁性導電材料を用いることができる。なお、主磁極は、イオンミリング、RIE(: Reactive Ion Etching)法、 ウエットエッチング法などによりパターン形成される。
主磁極34上に、アルミナ等により絶縁層35が形成され、絶縁層35内にはコイル36が形成されている。
また、絶縁層35を覆ってリターンヨーク37が形成されている。
また、媒体(図2では図示せず)面側の主磁極34上には非磁性導電層38が形成されている。さらに、リターンヨーク37の媒体(図2では図示せず)面側の先端に、非磁性導電層38をめっきの下地層としてFeCoめっき層などからなるトレーリングシールド40が形成されている。
なお、トレーリングシールド40は、記録密度が高くなり、高い磁界勾配が必要なヘッドにおいて形成が必要となる構造で、記録密度によっては必ずしも必要ではない。よって、図2ではトレーリングシールド型の垂直記録単磁極ヘッドを示しているが、トレーリングシールド型ではない垂直単磁極ヘッドであってもよい。
(第1の実施の形態)
本実施の形態では、主磁極34が、図3に示すように、FeCo合金、FeNi合金、CoNiFe合金等の磁性層42とFeRh合金層44との多層膜で構成される点を特徴としている。
磁性層42、FeRh合金層44はスパッタリング等によって形成できる。本実施の形態では、各磁性層42の厚さは約50nm、各FeRh合金層44は数nmの厚さに形成されている。しかし各層の厚さはこれに限定されるものではない。
また本実施の形態では、磁性層42は4層に形成され、これら磁性層42間にFeRh合金層44が3層形成されている。しかし、これらの層数もこれに限定されるものではない。
上記のように本実施の形態では、主磁極34の磁性層42を多層化により分断させるが、その分断層の材料としてFeRh合金を用いる。FeRh合金は低温で磁化が消失し、高温で強磁性に転移する材料である。強磁性が生じる転移温度は室温付近にあり、その温度はFeRh合金の組成、第3元素(Ir、Pd、Ptなど)の添加により制御可能である。図4(非特許文献1から引用)に、各種FeRh合金:Fe(Rh1-xMx)の磁気特性の温度依存性を示す。
記録ヘッド24において記録磁界はコイル36によって磁極を励磁して記録磁界を得るため、コイル36への通電を伴う。このコイル36への通電時(記録動作時)に主磁極34の温度は上昇し、非通電時(非記録動作時)には室温まで温度は降下する。これに合わせて、FeRh合金の磁化は強磁性/反強磁性を転移する。すなわち、記録動作を行わないときにはFeRh合金層44は磁化が消失し反強磁性分断層として機能し、磁性層42の磁化が反平行となり、ポールイレーズ磁界を抑制する効果を発揮する。
一方、記録動作時(コイル通電による発熱・加熱時)にはFeRh合金層44は強磁性体(Bs=1〜1.5 T程度:例として、115emu/g≒1.5T)として振舞うために記録磁界強度を確保できる。
図5は、記録動作時にFeRh合金層44に磁化が生じた状態を示す説明図であり、図6は、非記録動作時にFeRh合金層44が反強磁性層となり、各層間が反平行結合した状態を示す説明図である。
なお、近年では、ヘッドスライダ12の媒体11からの浮上距離を制御するため、ヘッドスライダ12内に、素子突き出し用のヒータ(抵抗体)を設けたものがある。ヒータに、記録電流とは別に電流を流し、加熱、膨張させ、磁極付近を媒体方向に突き出させて浮上距離を制御するものである(DFH:Dynamic Flying Height Control)。
ヒータによる加熱は、最大許容範囲で瞬間的ではあるが240℃程度まで加熱される。 図4に示すように、FeRh合金に添加する第3元素の種類、添加量をコントロールすることによって上記転移温度を広い範囲で制御できる。したがって、記録ヘッド24における、コイル36による加熱やDFHにおけるヒータの加熱度に合わせて、最適転移温度となるFeRh合金の種類を選択すればよい。これにより、ポールイレーズの抑制と、記録磁界強度の確保とを良好に行うことができる。
また、更に追加のヒータを主磁極近傍に設け、記録動作時のみに通電、加熱制御することによって、記録動作時/非記録動作時の温度変化を急峻かつ大きくし、FeRh合金の磁気特性の転移を急峻に行わせることがより望ましい。この場合においては、FeRh合金の温度変化がコイルの発熱を用いる場合に比べ、大きいため、最適なFeRh合金の組成域が広くなり設計や最適化が容易になる。
FeRh合金層44の膜厚としては1〜2nm程度以上の膜厚があれば静磁結合を利用した非磁性多層膜と同等のポールイレーズ抑制効果がある。主磁極34における磁性層42の材料は、前記のようにFeCo合金やFeNi合金などの既存の高Bs材料を用いることができることはもちろんであるが、本実施の形態における記録ヘッド24では、構造的にポールイレーズ抑制効果が高いため、多少の軟磁気特性が劣化する組成域の磁性材料も使用可能となり、材料選択の自由度が増す。
(第2の実施の形態)
FeRh合金は温度が低い場合には反強磁性となるため、図6に示す例において、各々の磁性層42を互いに反平行となるように磁気的に結合させるためには、FeRh合金層44の膜厚を精密に制御する必要がある。本実施形態は、図7に示すように、FeRh合金層46を厚く積層し、温度によって磁気特性が変化するFeRh合金層46と、FeCo等の磁性層48とからなる2層構造に磁極を形成したものである。FeRh合金層46と磁性層48との2層構造とする方法であれば、FeRh合金層46の膜厚を制御することは容易である。
本構造においては、非記録動作時(FeRh低温時)には、FeRh合金層46は反強磁性膜として振る舞うため、図9(a)に示すように、FeRh合金層46の磁化は、原子オーダーで反平行となり、外部から観察される磁化は、見かけ上ゼロとなり、FeRh合金層46がポールイレーズ磁界を発生させることがなく、ポールイレーズ磁界の発生源は、磁極の上部に形成された磁性層48の部分のみとなる。磁性層48は磁極の上部を構成するのみであるから、磁性層48によるポールイレーズの作用は抑制される。
なお、非記録動作時におけるFeRh合金層46と磁性層48の磁化方向としては、図9(a)に示すように磁極の長手方向に対し直交する向きとなる場合(磁化方向がコア幅方向)と、図9(b)に示すように、磁極の長手方向に平行となる場合が生じ得る。図9(a)の磁化方向の場合は、図9(b)の場合と比較して、媒体に対するポールイレーズの作用は小さい。
一方、記録動作時(FeRh高温時)には、図8に示すように、FeRh合金層46は1.0〜1.5 T程度の磁化を持つ強磁性膜として振る舞い、記録動作時に記録磁界を増強させる補助磁性層として寄与する。
垂直磁気記録において最終的な磁気情報が行われるのは、トレーリングシールド側にある磁性層48による。補助磁性層が磁性層48の磁化の飽和を助ける作用をなすためには、1 T程度以上の飽和磁化を有することが望ましい。また、十分な記録磁界強度を得るためにはFeRh合金層46の膜厚を磁性層48の膜厚の4倍以下にすることが望ましい。
(第3の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態における磁極構造において、FeRh合金層46の下層に反強磁性層50を設けた構成とした例である。最下層に設けられる反強磁性層50は、最表面の磁化が磁極の幅方向(コア幅方向)に固定するように設けられており、隣接するFeRh合金層46の磁化方向を磁極の幅方向に固定する作用をなす。
この反強磁性層/FeRh合金層の間の交換結合力(磁界)は、 Hex = Jex/(tFeRh・MsFeRh)、 (Jex: 界面の交換結合エネルギー、 tFeRh: FeRh合金膜厚、 MsFeRh: FeRh合金の飽和磁化)である。
非記録動作時のFeRh合金層46は反強磁性膜であるため飽和磁化はほぼゼロとなり、弱い交換結合力(Jex)でもFeRh合金層46の磁化方向が幅方向に固定され、FeRh合金層46の上層に積層されるFeCo等からなる磁性層48の磁化方向も幅方向に揃う。図12はこの非記録動作時の状態を示す。
このように、非記録動作時の磁性層48の磁化方向をコア幅方向とすることにより、磁極によるポールイレーズの作用を効果的に抑えることができる。
反強磁性層50の磁化方向を幅方向(コア幅方向)に固定するには、反強磁性層50に対し幅方向に磁界を印加した状態でアニール処理を行うことによって実現される。たとえば反強磁性膜としてIrMnを用いる場合には、アニール温度として270℃程度に加熱して処理する。
磁極に反強磁性層50を設けた場合は、記録動作時の温度が反強磁性層50の磁化の固着方向を乱さない程度の温度で使用する必要がある。
図11は、記録動作時における磁極の磁化方向を示す。記録動作時にも反強磁性層50とFeRh合金層46間には交換結合力が作用するが、FeRh合金層46のMsFeRhが大きく増加することから、結合磁界は相対的に小さくなり、記録性能を若干低下させる程度にとどまる。また、磁気記録にはトレーリングシールド側にある磁性層48の作用が最も大きく作用し、記録動作時にFeRh合金層46が1.0T程度の磁化を有することによって、十分な記録磁界強度を得ることができる。なお、上記理由からすべての実施例において、最もトレーリングシールド側には、記録動作時に強磁性体として振舞うFeRh合金の飽和磁束密度よりも高い飽和磁束密度の磁性層が配置されるように構成することが有効である。
上記実施の形態では、垂直磁気記録ヘッド/再生ヘッド一体型のもので説明したが、垂直磁気記録ヘッド単体の主磁極にも適用できる。また、本発明は、必ずしも垂直磁気記録ヘッドのみならず、面内磁気記録ヘッドの磁極にも、上記の多層の磁極を適用できる。
(付記1)
主磁極と、通電することで前記主磁極に磁束を生じさせるコイルとを有する磁気記録ヘッドであって、前記主磁極は、磁性層とFeRh合金層との多層膜で構成されることを特徴とする磁気記録ヘッド。
(付記2)
前記多層膜は複数の磁性層を含み、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であり、前記コイルの非通電時に、前記磁性層の磁化が互いに反平行結合していることを特徴とする付記1に記載の磁気記録ヘッド。
(付記3)
前記FeRh合金層のFeRh合金は、Ir、PdまたはPtが添加されていることを特徴とする付記1または2に記載の磁気記録ヘッド。
(付記4)
前記多層膜は磁性層とFeRh合金層の2層構造であり、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であることを特徴とする付記1に記載の磁気記録ヘッド。
(付記5)
前記FeRh合金層は、前記磁性層の反対側に一方向異方性を有する反強磁性層を備えることを特徴とする付記4に記載の磁気記録ヘッド。
(付記6)
前記コイルの通電時のFeRh合金層の飽和磁束密度が、前記磁性層の飽和磁束密度より小さいことを特徴とする付記1から付記5にに記載の磁気記録ヘッド。
(付記7)
さらに、主磁極近傍にヒータを有し、前記ヒータに通電することで前記FeRh合金層のFeRh合金が強磁性層になることを特徴とする付記1から付記6に記載の磁気記録ヘッド。
(付記8)
媒体に情報を書き込むための磁気記録ヘッドを備えたヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、前記サスペンションの端部を固定し、回動自在なアクチュエータアームと、前記サスペンションおよび前記アクチュエータアーム上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気記録ヘッドに電気的に接続され、媒体に情報を書き込むための電気信号を送信する回路とを有し、前記磁気記録ヘッドが、主磁極と、前記回路から送信される電気信号に基づき通電することで前記主磁極に磁束を生じさせるコイルとを備え、前記主磁極は、磁性層とFeRh合金層との多層膜で構成されることを特徴とする記憶装置。
(付記9)
前記多層膜は複数の磁性層を含み、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であり、前記コイルの非通電時に、前記磁性層の磁化が互いに反平行結合していることを特徴とする付記8に記載の記憶装置。
(付記10)
前記FeRh合金層のFeRh合金は、Ir、PdまたはPtが添加されていることを特徴とする付記8または9に記載の記憶装置。
(付記11)
前記多層膜は磁性層とFeRh合金層の2層構造であり、前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であることを特徴とする付記8に記載の磁気記録ヘッド。
(付記12)
前記FeRh合金層は、前記磁性層の反対側に一方向異方性を有する反強磁性層を備えることを特徴とする付記11に記載の磁気記録ヘッド。
(付記13)
前記コイルの通電時のFeRh合金層の飽和磁束密度が、前記磁性層の飽和磁束密度より小さいことを特徴とする付記8から付記12に記載の磁気記録ヘッド。
(付記14)
前記主磁極の媒体の最流出端側の層が、前記磁性層であることを特徴とする付記13に記載の磁気記録ヘッド。
(付記15)
さらに、主磁極近傍にヒータを有し、前記ヒータに通電することで前記FeRh合金層のFeRh合金が強磁性層になることを特徴とする付記8から付記14に記載の記憶装置。
記録/再生装置(記憶装置)の説明図である。 磁気記録/再生ヘッドの部分断面図である。 第1の実施の形態における磁極の構成を示す断面図である。 FeRh合金:Fe(Rh1-xMx)の磁気特性の温度依存性を示すグラフである。 第1の実施の形態における記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。 第1の実施の形態における、非記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。 第2の実施の形態における磁極の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。 第2の実施の形態における非記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。 第3の実施の形態における磁極の構成を示す断面図である。 第3の実施の形態における記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。 第3の実施の形態における非記録動作時の磁極の磁化方向を示す説明図である。
符号の説明
10 記録/再生装置(記憶装置)
11 媒体
12 ヘッドスライダ
14 磁気記録/再生ヘッド
16 サスペンション
18 アクチュエータアーム
20 軸
22 回路
24 磁気記録ヘッド
26 再生ヘッド
27 下部シールド層
28 上部シールド層
29 絶縁層
30 MR素子センス部
32 絶縁層
33 給電層
34 主磁極
35 絶縁層
36 コイル
37 リターンヨーク
38 非磁性導電層
40 トレーリングシールド
42 磁性層
44、46 FeRh合金層
48 磁性層
50 反強磁性層

Claims (10)

  1. 主磁極と、通電することで前記主磁極に磁束を生じさせるコイルとを有する磁気記録ヘッドであって、
    前記主磁極は、磁性層とFeRh合金層との多層膜で構成されることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  2. 前記多層膜は複数の磁性層を含み、
    前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であり、
    前記コイルの非通電時に、前記磁性層の磁化が互いに反平行結合していることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記FeRh合金層のFeRh合金は、Ir、PdまたはPtが添加されていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記多層膜は磁性層とFeRh合金層の2層構造であり、
    前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記FeRh合金層は、前記磁性層の反対側に一方向異方性を有する反強磁性層を備えることを特徴とする請求項4に記載の磁気記録ヘッド。
  6. さらに、主磁極近傍にヒータを有し、前記ヒータに通電することで前記FeRh合金層のFeRh合金が強磁性層になることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の磁気記録ヘッド。
  7. 媒体に情報を書き込むための磁気記録ヘッドを備えたヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
    前記サスペンションの端部を固定し、回動自在なアクチュエータアームと、
    前記サスペンションおよび前記アクチュエータアーム上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気記録ヘッドに電気的に接続され、媒体に情報を書き込むための電気信号を送信する回路とを有し、
    前記磁気記録ヘッドが、主磁極と、前記回路から送信される電気信号に基づき通電することで前記主磁極に磁束を生じさせるコイルとを備え、
    前記主磁極は、磁性層とFeRh合金層との多層膜で構成されることを特徴とする記憶装置。
  8. 前記多層膜は複数の磁性層を含み、
    前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であり、
    前記コイルの非通電時に、前記磁性層の磁化が互いに反平行結合していることを特徴とする請求項7に記載の記憶装置。
  9. 前記多層膜は磁性層とFeRh合金層の2層構造であり、
    前記FeRh合金層のFeRh合金は、前記コイルの通電時に強磁性であり、前記コイルの非通電時に反強磁性であることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録ヘッド。
  10. 前記FeRh合金層は、前記磁性層の反対側に一方向異方性を有する反強磁性層を備えることを特徴とする請求項9に記載の磁気記録ヘッド。
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JP2008039896A Withdrawn JP2009158077A (ja) 2007-12-03 2008-02-21 磁気記録ヘッドおよび記憶装置

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