JP2009157012A - 電気光学装置の製造方法、および液状物吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口幅が相違する凹部に液状物を充填して溶媒を除去して機能層を形成した場合でも、機能層を等しい厚さに形成することのできる電気光学装置の製造方法、およびかかる電気光学装置の製造に用いられる液状物吐出装置を提供すること。
【解決手段】電気光学装置100の素子基板10を製造する際、解像度の低い電気光学装置用、および解像度の高い電気光学装置用のいずれを製造する場合においても、隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填した後、液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填し、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。
【選択図】図6
【解決手段】電気光学装置100の素子基板10を製造する際、解像度の低い電気光学装置用、および解像度の高い電気光学装置用のいずれを製造する場合においても、隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填した後、液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填し、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。
【選択図】図6
Description
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下有機EL(Electro Luminescence)という)装置や液晶装置などの電気光学装置の製造方法、および当該電気光学装置の製造に用いる液状物吐出装置に関するものである。
代表的な電気光学装置である有機EL装置や液晶装置は、携帯電話機、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)などの電子機器の表示装置に用いられており、このような有機EL装置の有機EL素子を形成するにあたっては、複数の画素電極と、複数の画素電極上の各々に発光層を含む有機機能層を形成するための複数の機能層形成領域を区画する隔壁とを基板上に形成した後、図12(a)、(b)、(c)に示すように、隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物吐出装置から液状物85を吐出し、凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
このような方法を採用する際、機能層形成材料の溶媒への溶解性の悪い場合や、機能層形成材料が高分子材料である場合の高濃度化による粘度増加を考えると、図12(b)に示すように、凹部5eに対して、メニスカスが膨らむように液状物85を充填して充填量を増やし、有機機能層86の厚さを稼ぐことが好ましい。
特開2002−222695号公報
このような方法で有機機能層86を形成した場合、有機機能層86の厚さは、凹部5eの開口幅、凹部5eの深さ、液状物85の機能層形成材料濃度、および液状物85と隔壁5bとの接触角で規定されるはずである。
ここで、図12(b)に示すように、凹部5eに対して、メニスカスが膨らむように液状物85を充填した場合、凹部5eの開口幅をW、隔壁5bとの接触角をθとすると、図13に示すように、メニスカスの円弧状表面の曲率半径Rは、下式に示すように、
R=W/2sinθ
凹部5eの開口幅W、および隔壁5bとの接触角θに規定され、メニスカスに相当する斜線部分の面積Sは、下式
S=(W2/4sinθ)(θ/sinθ−cosθ)
で表される。従って、凹部5eに対して、メニスカスが膨らんで隔壁5bとの接触角がθになるように液状物85を充填した場合、凹部5eの深さ(隔壁5bの高さh)、および液状物85の機能層形成材料濃度を変えずに、開口幅Wを2倍にすると、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が4倍となるため、液状物85の充填量が相違する結果、開口幅の広い凹部5eには、開口幅の狭い凹部5eに比して、膜厚dが厚い有機機能層86が形成されてしまう。
R=W/2sinθ
凹部5eの開口幅W、および隔壁5bとの接触角θに規定され、メニスカスに相当する斜線部分の面積Sは、下式
S=(W2/4sinθ)(θ/sinθ−cosθ)
で表される。従って、凹部5eに対して、メニスカスが膨らんで隔壁5bとの接触角がθになるように液状物85を充填した場合、凹部5eの深さ(隔壁5bの高さh)、および液状物85の機能層形成材料濃度を変えずに、開口幅Wを2倍にすると、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が4倍となるため、液状物85の充填量が相違する結果、開口幅の広い凹部5eには、開口幅の狭い凹部5eに比して、膜厚dが厚い有機機能層86が形成されてしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、開口幅が相違する凹部に液状物を充填して溶媒を除去して機能層を形成した場合でも、機能層を等しい厚さに形成することのできる電気光学装置の製造方法、およびかかる電気光学装置の製造に用いられる液状物吐出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、基板上に形成された凹部内に向けて、溶媒中に機能層形成材料が配合された液状物を吐出して当該液状物を前記凹部内に充填する充填工程と、当該液状物から溶媒成分を除去して前記機能層形成材料を前記凹部内に定着させる定着工程とを有する電気光学装置の製造方法において、前記充填工程では、前記液状物として、前記凹部の開口幅の大小に対応して機能層形成材料濃度が異なる液状物を充填することを特徴とする。
かかる製造方法を実施するにあたって、本発明では、溶媒中に機能層形成材料が配合された液状物を供給する液状物供給部と、該液状物供給部に流路を介して接続し、電気光学装置用基板に形成された凹部内に向けて前記液状物を吐出するノズル開口を備えた吐出ヘッドと、を有する液状物吐出装置において、前記吐出ヘッドは、前記凹部の開口幅の大小に基づいて前記凹部内に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させることを特徴とする。
本発明では、前記液状物充填工程において、前記液状物を前記凹部にメニスカスで膨らむ状態にまで充填し、前記液状物として、開口幅が相対的に狭い前記凹部に対しては、開口幅が相対的に広い前記凹部に比して機能層形成材料濃度が高い液状物を充填する。すなわち、本発明を適用した液状物吐出装置において、前記吐出ヘッドは、前記液状物を前記凹部にメニスカスで膨らむ状態にまで充填し、前記液状物として、開口幅が相対的に狭い前記凹部に対しては、開口幅が相対的に広い前記凹部に比して機能層形成材料濃度が高い液状物を充填する。
本発明において、開口幅の大小に対応して前記凹部に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させるにあたっては、前記液状物として、機能層形成材料濃度が相違する複数種類の液状物を前記凹部内に吐出するとともに、当該複数種類の液状物の前記凹部内への吐出量バランスを前記開口幅の大小に対応して相違させる方法を採用することができる。
かかる方法を実施するにあたっては、本発明を適用した液状物吐出装置において、前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、前記吐出ヘッドは、前記ノズル開口として、前記複数の濃度別液状物供給部の各々に接続して、機能層形成材料濃度が異なる前記液状物を前記凹部に吐出する複数の濃度別ノズル開口を備え、前記凹部には、前記複数の濃度別ノズル開口の各々から前記複数種類の前記液状物が吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別ノズル開口からの前記液状物の吐出量バランスが制御されることが好ましい。
このように構成すると、凹部の開口幅が何段階に相違している場合でも、いずれの開口幅の凹部にも機能層形成材料濃度が最適な液状物を充填することができる。
本発明において、開口幅の大小に対応して前記凹部に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させるにあたっては、前記凹部内に向けて吐出する前記液状物の機能層形成材料濃度を前記開口幅の大小に対応して相違させる方法を採用してもよい。
かかる方法を実施するにあたっては、本発明を適用した液状物吐出装置において、前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、前記吐出ヘッドは、前記ノズル開口として、前記複数の濃度別液状物供給部の各々に接続して前記機能層形成材料の濃度が異なる前記液状物を吐出する複数の濃度別ノズル開口を備え、前記凹部には、前記複数の濃度別ノズル開口のいずれか1つから前記液状物が吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別ノズル開口のうち、いずれの濃度別ノズル開口から前記液状物を吐出すべきかが制御される構成を採用することができる。
また、本発明において、前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、前記凹部には、前記複数の濃度別液状物供給部のいずれか1つに貯留されている前記液状物が前記ノズル開口から吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別液状物供給部のいずれに貯留されている液状物を前記ノズル開口から吐出すべきかが制御される構成を採用してもよい。
さらに、本発明において、前記液状物供給部は、前記液状物を調製するための複数の液状材料が各々貯留された複数の液状材料貯留部を備え、前記吐出ヘッドには、前記複数の液状材料が混合されて前記液状物として供給されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の液状材料の混合比が制御される構成を採用してもよい。このように構成すると、凹部の開口幅が何段階に相違している場合でも、いずれの開口幅の凹部にも機能層形成材料濃度が最適な液状物を充填することができる。
本発明は、開口幅が相違する凹部が、異なる基板上に形成されている場合に適用できる。また、本発明は、開口幅が相違する凹部が、同一の基板上に形成されている場合に適用することもできる。
本発明は、前記機能層形成材料が、前記基板上に有機EL素子の有機機能層を形成する場合に適用することができる。すなわち、本発明は、電気光学装置として有機EL装置を製造する場合に適用することができる。また、本発明は、有機EL装置や液晶装置などの電気光学装置に用いるカラーフィルタ基板を製造するのに用いることができ、この場合、前記機能層形成材料は、前記基板上にカラーフィルタを形成する。
本発明に係る製造方法により得られた電気光学装置は、各種光源の他、携帯電話機あるいはモバイルコンピュータなどの電子機器において表示部などとして用いられる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。なお、薄膜トランジスタでは、印加する電圧によってソースとドレインが入れ替わるが、以下の説明では、説明の便宜上、画素電極が接続されている側をドレインとして説明する。また、以下の説明では、図12を参照して説明した構成との対応が分りやすいように、共通する機能を担う部分には同一の符号を付して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の電気的構成を示すブロック図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのJ−J′断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の電気的構成を示すブロック図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのJ−J′断面図である。
図1に示す電気光学装置100は、有機EL装置であり、素子基板10上には、複数の走査線3aと、走査線3aに対して交差する方向に延びる複数のデータ線6aと、走査線3aとデータ線6aとの交差に対応する位置に形成された画素11とを有しており、複数の画素11がマトリクス状に配列されている領域によって画素領域10bが構成されている。また、素子基板10上では、データ線6aに並列して複数の電源線6gが延在し、走査線3aに並列して複数の容量線3eが延在している。データ線6aにはデータ線駆動回路101が接続され、走査線3aには走査線駆動回路104が接続されている。複数の画素11の各々には、走査線3aを介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用の薄膜トランジスタ30bと、このスイッチング用の薄膜トランジスタ30bを介してデータ線6aから供給される画素信号を保持する保持容量70と、保持容量70によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用の薄膜トランジスタ30cと、この薄膜トランジスタ30cを介して電源線6gに電気的に接続したときに電源線6gから駆動電流が流れ込む第1電極層9a(画素電極/陽極層)と、この第1電極層9aと、第2電極層84(陰極)との間に有機機能層が挟まれた有機EL素子80とが構成されている。なお、図1に示す構成では、電源線6gおよび容量線3eが各々、データ線駆動回路101および走査線駆動回路104から延在しているが、定電位が印加されるため、電源線6gおよび容量線3eが直接、端子102から延在している構成などを採用してもよい。また、図1に示す構成では、走査線3aと並列に容量線3eを形成したが、容量線3eを形成せずに、電源線6gと薄膜トランジスタ30bのドレインとの間に保持容量70を形成することもできる。
かかる電気光学装置100では、走査線3aが駆動されてスイッチング用の薄膜トランジスタ30bがオンになると、そのときのデータ線6aの電位が保持容量70に保持され、保持容量70が保持する電荷に応じて、駆動用の薄膜トランジスタ30cのオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用の薄膜トランジスタ30cのチャネルを介して、電源線6gから第1電極層9aに電流が流れ、さらに有機機能層を介して第2電極層84に電流が流れる。その結果、有機EL素子80は、これを流れる電流量に応じて発光する。
図2(a)、(b)において、本形態の電気光学装置100では、素子基板10と封止基板90とがシール材107によって貼り合わされており、素子基板10と封止基板90との間には、透光性のエポキシ樹脂などの充填層91が介在している。素子基板10において、シール材107の外側の領域には、データ線駆動回路101、およびITO膜からなる端子102が素子基板10の一辺に沿って設けられており、端子102が配列された辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。素子基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線103が設けられている。詳しくは後述するが、素子基板10には、第1電極層、有機機能層および第2電極層がこの順に積層された有機EL素子80がマトリクス状に形成されている。なお、封止基板90を用いずに、素子基板10を封止樹脂で覆った構造を採用することもある。
(画素の詳細な構成)
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の相隣接する画素2つ分の平面図、および画素1つ分の断面図である。なお、図3(b)は図3(a)のB−B′線における断面図であり、図3(a)では、第1電極層9aは長い点線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、走査線3aは実線で示し、半導体層は短い点線で示してある。また、図3(a)では各要素の存在が分りやすいように要素の位置についてはずらしてある。
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の相隣接する画素2つ分の平面図、および画素1つ分の断面図である。なお、図3(b)は図3(a)のB−B′線における断面図であり、図3(a)では、第1電極層9aは長い点線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、走査線3aは実線で示し、半導体層は短い点線で示してある。また、図3(a)では各要素の存在が分りやすいように要素の位置についてはずらしてある。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10上には、マトリクス状に複数の透明な第1電極層9a(長い点線で囲まれた領域)が画素11毎に形成され、第1電極層9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6a(一点鎖線で示す領域)、電源線6g(一点鎖線で示す領域)、走査線3a(実線で示す領域)および容量線3e(実線で示す領域)が形成されている。
図3(b)に示すように、素子基板10では、その基体たる支持基板10dの表面にシリコン酸化膜などからなる下地絶縁層12が形成されているとともに、その表面側において、第1電極層9aに対応する領域に薄膜トランジスタ30cが形成されている。薄膜トランジスタ30cは、島状の半導体層1aに対して、チャネル領域1g、ソース領域1h、およびドレイン領域1iが形成されている。半導体層1aの表面側にはゲート絶縁層2が形成されており、ゲート絶縁層2の表面にゲート電極3fが形成されている。かかるゲート電極3fは、薄膜トランジスタ30bのドレインに電気的に接続されている。なお、薄膜トランジスタ30bの基本的な構成は、薄膜トランジスタ30cと同様であるため、説明を省略する。
薄膜トランジスタ30cの上層側には、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜71、厚さが1.5〜2.0μmの厚い感光性樹脂からなる層間絶縁膜72(平坦化膜)、シリコン窒化膜などからなる透光性絶縁膜73が形成されている。層間絶縁膜71の表面(層間絶縁膜71、72の層間)には、データ線6a(図3(b)には図示せず)、電源線6gおよびドレイン電極6hが形成され、電源線6gは、層間絶縁膜71に形成されたコンタクトホール71gを介してソース領域1hに電気的に接続している。また、ドレイン電極6hは、層間絶縁膜71に形成されたコンタクトホール71hを介してドレイン領域1iに電気的に接続している。本形態において、データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6hは、モリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、クロム膜などの金属単体膜、あるいはそれらの積層膜からなる。
透光性絶縁膜73の表面にはITO膜からなる第1電極層9aが形成されており、第1電極層9aは、層間絶縁膜72、73に形成されたコンタクトホール72g、73gを介してドレイン電極6hに電気的に接続している。
第1電極層9aの上層には、発光領域を規定するための開口部を備えた感光性樹脂などからなる厚い隔壁層5bが形成されている。隔壁層5bで囲まれた凹部5eにおいて、第1電極層9aの上層には、3,4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)などからなる正孔注入層81、および発光層82からなる有機機能層86が形成され、発光層82の上層には第2電極層84が形成されている。このようにして、第1電極層9a、正孔注入層81、発光層82および第2電極層84によって、有機EL素子80が構成されている。発光層82は、例えば、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープした材料から構成される。また、発光層82としては、二重結合のπ電子がポリマー鎖上で非極在化しているπ共役系高分子材料が、導電性高分子でもあることから発光性能に優れるため、好適に用いられる。特に、その分子内にフルオレン骨格を有する化合物、すなわちポリフルオレン系化合物がより好適に用いられる。また、このような材料以外にも、共役系高分子有機化合物の前駆体と、発光特性を変化させるための少なくとも1種の蛍光色素とを含んでなる組成物も使用可能である。本形態において、有機機能層86は、後述するインクジェット法などの塗布法により形成される。なお、発光層82と第2電極層84との層間には電子注入層が形成されることもある。
本形態の電気光学装置100は、トップエミッション型の有機EL装置であり、矢印L1で示すように、支持基板10dからみて有機EL素子80が形成されている側から光を取り出すので、層間絶縁膜72と透光性絶縁膜73との層間には光反射層4aが形成されている。また、第2電極層84は、薄いアルミニウム膜や、マグネシウムやリチウムなどの薄い膜をつけて仕事関数を調整したITO膜などといった透光性電極として形成されている。なお、支持基板10dとしては、ガラスなどの透明基板の他、不透明基板も用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナなどのセラミックス、ステンレススチールなどの金属板に表面酸化などの絶縁処理を施したもの、樹脂基板などが挙げられる。なお、電気光学装置100がボトムエミッション型の有機EL装置である場合、支持基板10dの側から光を取り出すので、支持基板10dとしては、ガラスなどの透明基板が用いられ、光反射層4aは形成されない。
(吐出ヘッドの構成)
図4は、本形態の電気光学装置100を製造する際に使用される液状物吐出装置の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本形態の有機EL装置1を製造する際に使用される液状物吐出装置の要部を示す説明図、吐出ヘッドの内部構造を模式的に示す説明図、撓み振動モードの圧力発生素子の説明図、および縦振動モードの圧力発生素子の説明図である。
図4は、本形態の電気光学装置100を製造する際に使用される液状物吐出装置の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本形態の有機EL装置1を製造する際に使用される液状物吐出装置の要部を示す説明図、吐出ヘッドの内部構造を模式的に示す説明図、撓み振動モードの圧力発生素子の説明図、および縦振動モードの圧力発生素子の説明図である。
本形態の有機EL装置1を製造するにあたっては、図4(a)に示す液状物吐出装置300を用いて、図3を参照して説明した正孔注入輸送層81および発光層82などの有機機能層86を形成する。液状物吐出装置300は、正孔注入輸送層81および発光層82などの有機機能層86を形成するための機能層形成材料が溶媒中に配合された液状物を供給するための液状物供給部310と、液状物供給部310に流路320を介して接続する吐出ヘッド330とを有しており、吐出ヘッド330には、図4(b)に示す複数のノズル開口327が形成されている。
図4(b)に示すように、吐出ヘッド330は、多数のノズル開口327を列状に並べることによって形成されたノズル列を備えている。このような吐出ヘッド330においては、ノズル列は主走査方向と交差する副走査方向へ延びており、吐出ヘッド330が主走査方向に移動する間に、液状物Mを複数のノズル開口327から所定のタイミングで吐出することにより、素子基板10上の所定位置に液滴M0を着弾させる。また、吐出ヘッド330は副走査方向へ所定距離だけ平行移動することにより、吐出ヘッド330による主走査位置を所定の間隔でずらせることができる。
図4(b)、(c)に示すように、吐出ヘッド330は、例えば、ステンレス製のノズルプレート329と、それに対向する弾性板331と、それらを互いに接合する複数の仕切部材332とを有している。ノズルプレート329と弾性板331との間には、仕切部材332によって複数の圧力発生室333および液溜り334が形成され、複数の圧力発生室333と液溜り334とは液状物流入口338を介して互いに連通している。弾性板331の適所には液状物供給穴336が形成され、この液状物供給穴336に液状物供給部337が接続される。従って、液状物供給部337は吐出されることとなる液状物Mを液状物供給穴336へ供給する。供給された液状物Mは液溜り334に充満し、さらに液状物流入口338を通って圧力発生室333に充満する。このようにして、液状物供給部337と各圧力発生室333とが連通している。
ノズルプレート329には、圧力発生室333から液状物Mを液滴M0として噴射するためのノズル開口327が設けられており、そのノズル開口327が開口しているノズル形成面は平坦面とされている。このようにしてノズル開口327は、圧力発生室333で開口している。弾性板331の圧力発生室333を形成する面の裏面には、この圧力発生室333に対応させて圧力発生素子339が取り付けられている。この圧力発生素子339は、例えば、図4(c)に示すように、圧電素子341、およびこの圧電素子341を挟持する一対の電極342a、342bを備えたたわみ振動モードの圧電素子である。その振動方向を矢印Cで示す。なお、図4(d)に示すように、圧力発生素子339としては、縦振動モードの圧電素子を用いてもよい。この縦振動モードの圧電素子(圧力発生素子339)では、伸長方向に平行に圧電材料と導電材料を交互に積層して構成されており、その先端は弾性板331に固定され、他端は基台320に固定されている。このような圧力発生素子339では、充電状態では導電層の積層方向と直角な方向に収縮し、また充電状態が解かれると、導電層と直角な方向に伸長する。
いずれの圧電素子を用いた場合も、電極間に印加される駆動信号によって変形し、圧力発生室333を膨張、収縮させる。なお、ノズル開口327の周辺部には、液滴M0の飛行曲がりやノズル開口237の穴詰まりなどを防止するために、例えばNi−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥液層343が設けられる。
(有機EL装置の製造方法)
図5、図6、図7および図8を参照して、本発明を適用した有機EL装置の製造方法のうち、有機機能層86を形成する工程を説明する。なお、有機機能層86のうち、発光層82と正孔注入輸送層81は使用する材料が相違するだけで、基本的な形成方法が同一であるため、以下、発光層82あるいは正孔注入輸送層81(有機機能層86)を形成するための材料を機能層形成材料とし、それが溶媒に配合されたものを液状物85として説明する。また、有機機能層86は、対応する色によって異なる材料が用いられる場合があるが、以下の説明では、材料の種類に関係なく、発光層82あるいは正孔注入輸送層81(有機機能層86)を形成するための材料を機能層形成材料とし、それが溶媒に配合されたものを液状物85として説明する。
図5、図6、図7および図8を参照して、本発明を適用した有機EL装置の製造方法のうち、有機機能層86を形成する工程を説明する。なお、有機機能層86のうち、発光層82と正孔注入輸送層81は使用する材料が相違するだけで、基本的な形成方法が同一であるため、以下、発光層82あるいは正孔注入輸送層81(有機機能層86)を形成するための材料を機能層形成材料とし、それが溶媒に配合されたものを液状物85として説明する。また、有機機能層86は、対応する色によって異なる材料が用いられる場合があるが、以下の説明では、材料の種類に関係なく、発光層82あるいは正孔注入輸送層81(有機機能層86)を形成するための材料を機能層形成材料とし、それが溶媒に配合されたものを液状物85として説明する。
図5は、本発明を適用した有機EL装置において隔壁で囲まれた凹部の開口幅の定義を示す説明図である。図6は、本発明を適用した有機EL装置の製造方法において、素子基板上に形成した隔壁5bで囲まれた凹部内に液状物85を吐出して発光層82や正孔注入輸送層81などの有機機能層86を形成する方法を示す説明図であり、図6(a)、(b)、(c)には、解像度の高い有機EL装置を製造する例を示し、図6(d)、(e)、(f)には、解像度の低有機EL装置を製造する例を示してある(開口幅W1<開口幅W2)。図7は、本発明を適用した有機EL装置の製造方法において、有機機能層を100nmの厚さに形成する場合、隔壁で囲まれた凹部の開口幅と、かかる凹部に充填すべき液状物の機能層形成材料濃度(インク濃度)との最適な関係を示すグラフであり、液状物85と隔壁5bとの接触角θを60°、凹部5eの深さ(隔壁5bの高さh)を2μmとして算出した結果である。図8は、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置および液状物吐出装置において、図7に示すように液状物の機能層形成材料濃度を最適化するための構成を示す説明図である。
本発明を適用した有機EL装置100では、図3(b)に示す隔壁5bで囲まれた凹部5eに対して液状物を充填した後に、液状物から溶媒成分を除去して有機機能層を形成する際、後述するように、凹部5eの開口幅に応じて、液状物における機能層形成材料濃度を最適化する。ここで、凹部5eの平面形状は、図5に示すように、円形、楕円形、正方形、長方形、トラック状の長円、角が丸まった矩形などがあり、本発明において、「開口幅」は、寸法が短い方向における開口最大幅を意味する。従って、凹部5eの平面形状が円形であれば直径が開口幅に相当し、楕円であれば短径が開口幅に相当し、正方形であれば一辺の長さが開口幅に相当し、長方形であれば短辺の長さが開口幅に相当し、長円であれば短軸の寸法が開口幅に相当し、角が丸まった矩形であれば短辺の長さが開口幅に相当する。
本形態では、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合、有機機能層86を形成する工程では、図6(a)、(b)、(c)に示すように、充填工程において隔壁5bで囲まれた凹部5e内に、図4を参照して説明した液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、定着工程において液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。このような高解像度の電気光学装置100に用いる素子基板10では、凹部5eの開口幅W1は狭い。
これに対して、解像度の低い電気光学装置100を同一の液状物吐出装置300を用いて製造する場合も、図6(d)、(e)、(f)に示すように、隔壁5bで囲まれた凹部5e内に、図4を参照して説明した液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。このような低解像度の電気光学装置100に用いる素子基板10では、凹部5eの開口幅W2は広い。このような場合に、機能層形成材料濃度が同一の液状物85を凹部5eに、メニスカスが膨らんで隔壁5bとの接触角がθになるように充填すると、図13を参照して説明した理由から、開口幅が狭い凹部5e内に薄い有機機能層86を形成される一方、開口幅が広い凹部5e内に厚い有機機能層86が形成され、有機機能層86の厚さが相違してしまう。
そこで、本形態では、図13を参照して説明した開口幅とメスニカスの体積との関係に基づいて、図6および図7に示すように、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合のように、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。これに対して、解像度の低い電気光学装置100を製造する場合のように、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。例えば、凹部5eの開口幅W1が40μmの場合、機能層形成材料濃度が0.98%の液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填するのに対して、凹部5eの開口幅W2が80μmの場合、機能層形成材料濃度が0.54%の液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。従って、開口幅が2倍になると、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が4倍となることに起因して、機能層形成材料濃度が同一の場合に有機機能層86の膜厚が相違してしまうという問題点を解消することができる。
このような方法を実現するために、本形態では、図8に示すように、液状物吐出装置300において、液状物供給部310は、機能層形成材料濃度が異なる3種類の液状物85a、85b、85cを各々供給する3つの濃度別液状物供給部311a、311b、311cを備えている。一方、吐出ヘッド330は、ノズル開口327として、濃度別液状物供給部311a、311b、311cの各々に接続して、機能層形成材料濃度が異なる液状物85a、85b、85cを吐出する3種類の濃度別ノズル開口327a、327b、327cを備えている。
ここで、1つの凹部5eには、3種類の濃度別ノズル開口327a、327b、327cの各々から3種類の液状物85a、85b、85cが吐出されるとともに、液状物吐出装置300の制御部から駆動部への指令によって、吐出ヘッド330では、凹部5eの開口幅の大小に基づいて、濃度別ノズル開口327a、327b、327cからの液状物85a、85b、85cの吐出量バランスが制御される。従って、凹部5eには、各濃度の液状物85a、85b、85cが混合されて最適濃度の液状物85が充填される。
例えば、3種類の液状物85a、85b、85cの各機能層形成材料濃度を各々、0.5%、1.0%、1.5%とし、濃度別ノズル開口327a、327b、327cの各々から10ngの液滴数が各々、a滴、b滴、c滴(合計14滴)ずつ、1つの凹部5eに吐出された場合には、以下の式
液状物の充填量=
10ng×a滴+10ng×b滴+10ng×c滴=一定
を満たすように液滴数を設定すれば、機能層形成材料の充填量は、以下の式
機能層形成材料の量=
0.5%×10ng×a滴+1.0%×10ng×b滴+1.5%×10ng×c滴
で表されるので、凹部5eに充填した液状物85の機能層形成材料濃度を所定の値に調整することができる。
液状物の充填量=
10ng×a滴+10ng×b滴+10ng×c滴=一定
を満たすように液滴数を設定すれば、機能層形成材料の充填量は、以下の式
機能層形成材料の量=
0.5%×10ng×a滴+1.0%×10ng×b滴+1.5%×10ng×c滴
で表されるので、凹部5eに充填した液状物85の機能層形成材料濃度を所定の値に調整することができる。
また、濃度別ノズル開口327a、327b、327cから吐出される液滴の量が各々、d(ng)、e(ng)、f(ng)で、液状物85a、85b、85cの各機能層形成材料濃度を各々、0.5%、1.0%、1.5%とし、濃度別ノズル開口327a、327b、327cの各々からの液滴数が各々、a滴、b滴、c滴(合計14滴)ずつ、1つの凹部5eに吐出された場合には、以下の式
液状物の充填量=
dng×a滴+eng×b滴+fng×c滴=一定
を満たすように液滴数を設定すれば、機能層形成材料の充填量は、以下の式
機能層形成材料の量=
0.5%×dng×a滴+1.0%×eng×b滴+1.5%×fng×c滴
で表されるので、凹部5eに充填した液状物85の機能層形成材料濃度を所定の値に調整することができる。
液状物の充填量=
dng×a滴+eng×b滴+fng×c滴=一定
を満たすように液滴数を設定すれば、機能層形成材料の充填量は、以下の式
機能層形成材料の量=
0.5%×dng×a滴+1.0%×eng×b滴+1.5%×fng×c滴
で表されるので、凹部5eに充填した液状物85の機能層形成材料濃度を所定の値に調整することができる。
このような構成によれば、凹部5eの開口幅が何段階に相違している場合でも、いずれの開口幅の凹部5eにも機能層形成材料濃度が最適な液状物85を充填することができる。
[実施の形態2]
本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様、図4、図6、図7および図8に示すように表され、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合、および解像度の低い電気光学装置100を製造する場合も、充填工程において隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、定着工程において液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、本形態でも、実施の形態1と同様、図6および図7に示すように、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填するのに対して、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。従って、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が凹部5eの開口幅に比例関係になくても、有機機能層86の膜厚が相違してしまうという問題点を解消することができる。
本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様、図4、図6、図7および図8に示すように表され、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合、および解像度の低い電気光学装置100を製造する場合も、充填工程において隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、定着工程において液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、本形態でも、実施の形態1と同様、図6および図7に示すように、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填するのに対して、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。従って、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が凹部5eの開口幅に比例関係になくても、有機機能層86の膜厚が相違してしまうという問題点を解消することができる。
このような方法を実現するために、本形態では、実施の形態1と同様、図8に示すように、液状物吐出装置300において、液状物供給部310は、機能層形成材料濃度が異なる3種類の液状物85a、85b、85cを各々供給する3つの濃度別液状物供給部311a、311b、311cを備えている。一方、吐出ヘッド330は、ノズル開口327として、濃度別液状物供給部311a、311b、311cの各々に接続して、機能層形成材料濃度が異なる液状物85a、85b、85cを吐出する3種類の濃度別ノズル開口327a、327b、327cを備えている。
ここで、1つの凹部5eには、3種類の濃度別ノズル開口327a、327b、327cのうちのいずれか1つから液状物が吐出される。すなわち、液状物吐出装置300の制御部から駆動部への指令によって、吐出ヘッド330は、凹部5eの開口幅の大小に基づいて、濃度別ノズル開口327a、327b、327cのうち、いずれか一つの系列のノズル開口のみから凹部5eに液状物を吐出するように制御される。従って、凹部5eには、3種類の液状物85a、85b、85cのうち、最適濃度の液状物85のみが充填されることになる。それ故、凹部5eの開口幅が相違している場合でも、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の影響で有機機能層86の膜厚が相違してしまうという事態を回避することができる。なお、図8に示す例では、3つの濃度別液状物供給部311a、311b、311cが構成されているので、凹部5eの開口幅が3段階に変化しても対応することができる。
[実施の形態3]
図9は、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の製造方法、および液状物吐出装置300において、図7に示すように液状物の機能層形成材料濃度を最適化するための構成を示す説明図である。
図9は、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の製造方法、および液状物吐出装置300において、図7に示すように液状物の機能層形成材料濃度を最適化するための構成を示す説明図である。
本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様、図4、図6および図7に示すように表され、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合、および解像度の低い電気光学装置100を製造する場合も、充填工程において隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、定着工程において液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、本形態でも、実施の形態1と同様、図6および図7に示すように、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填するのに対して、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。従って、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が凹部5eの開口幅に比例関係になくても、有機機能層86の膜厚が相違してしまうという問題点を解消することができる。
このような方法を実現するために、本形態では、図9に示すように、液状物吐出装置300において、液状物供給部310は、機能層形成材料濃度が異なる3種類の液状物85a、85b、85cを各々供給する3つの濃度別液状物供給部311a、311b、311cを備えている。一方、吐出ヘッド330は、流路切り換え装置350を介して、濃度別液状物供給部311a、311b、311cに接続している。
ここで、1つの凹部5eには、3種類の液状物85a、85b、85cのいずれか1つが吐出される。すなわち、液状物吐出装置300の制御部から流路切り換え装置350への指令によって、流路切り換え装置350は、凹部5eの開口幅の大小に基づいて流路320の切り換えを行い、吐出ヘッド330と濃度別液状物供給部311a、311b、311cとの接続を切り換える。従って、凹部5eには、3種類の液状物85a、85b、85cのうち、最適濃度の液状物85のみが充填されることになる。それ故、凹部5eの開口幅が相違している場合でも、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の影響で有機機能層86の膜厚が相違してしまうという事態を回避することができる。なお、図9に示す例では、3つの濃度別液状物供給部311a、311b、311cが構成されているので、凹部5eの開口幅が3段階に変化しても対応することができる。
[実施の形態4]
図10は、本発明の実施の形態4に係る電気光学装置100の製造方法、および液状物吐出装置300において、図7に示すように液状物の機能層形成材料濃度を最適化するための構成を示す説明図である。
図10は、本発明の実施の形態4に係る電気光学装置100の製造方法、および液状物吐出装置300において、図7に示すように液状物の機能層形成材料濃度を最適化するための構成を示す説明図である。
本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様、図4、図6および図7に示すように表され、解像度の高い電気光学装置100を製造する場合、および解像度の低い電気光学装置100を製造する場合も、充填工程において隔壁5bで囲まれた凹部5e内に液状物吐出装置300から液状物85を吐出して凹部5e内に液状物85を充填し、しかる後に、定着工程において液状物85から溶媒成分を除去して有機機能層86を形成する。かかる工程を行なう際、本形態でも、実施の形態1と同様、図6および図7に示すように、凹部5eの開口幅W1が狭い場合には、機能層形成材料濃度が高い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填するのに対して、凹部5eの開口幅W2が広い場合には、機能層形成材料濃度が低い液状物85を凹部5eにメニスカスが膨らむように充填する。従って、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の量が凹部5eの開口幅に比例関係になくても、有機機能層86の膜厚が相違してしまうという問題点を解消することができる。
このような方法を実現するために、本形態では、図10に示すように、液状物吐出装置300において、液状物供給部310は、液状物85を調製するための2種類の液状材料85e、85fが各々貯留された2つの液状材料貯留部311e、311fを備えている。一方、吐出ヘッド330は、混合装置360を介して、液状材料貯留部311e、311fに接続している。
2種類の液状材料85e、85fのうち、液状材料85eは、通常使用される機能層形成材料濃度よりも高濃度の液状材料であり、液状材料85fは、溶媒である。なお、液状材料85eは、通常使用される機能層形成材料濃度よりも高濃度の液状材料であり、液状材料85fは、通常使用される機能層形成材料濃度よりも低濃度の液状材料であってもよい。ここで、1つの凹部5eには、2種類の液状材料85e、85fが所定の割合で混合して吐出される。その際、凹部5eの開口幅が狭い場合には、液状材料85eのみが吐出され、凹部5eの開口幅が広い場合には、低濃度の液状材料85fのみが吐出され、凹部5eの開口幅が中間の場合のみ、2種類の液状材料85e、85fが所定の割合で混合して吐出される場合もある。いずれの場合も、液状物吐出装置300の制御部から混合装置360への指令によって、混合装置360は、凹部5eの開口幅の大小に基づいて、液状材料85e、85fの混合比を切り換える。従って、凹部5eには、凹部5eの開口幅の大小に応じた濃度の液状物85が吐出されることになる。それ故、凹部5eの開口幅が相違している場合でも、メニスカスが膨らんだ分に相当する液状物85の影響で有機機能層86の膜厚が相違してしまうという事態を回避することができる。
また、このような構成によれば、凹部5eの開口幅が何段階に相違している場合でも、いずれの開口幅の凹部5eにも機能層形成材料濃度が最適な液状物85を充填することができる。
[別の実施の形態]
上記実施の形態では、本発明を適用した電気光学装置100としてトップエミッション型の有機EL装置を説明したが、ボトムエミッション型の有機EL装置に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、本発明を適用した電気光学装置100としてトップエミッション型の有機EL装置を説明したが、ボトムエミッション型の有機EL装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、解像度の違いによって凹部5eの開口幅が相違する例を説明したが、他の事情によって、凹部5eの開口幅が相違する場合に本発明を適用してもよい。また、上記実施の形態では、開口幅が相違する凹部5eが異なる基板上に形成されている例であったが、開口幅が相違する凹部5eが同一の基板上に形成されている場合に本発明を適用してもよい。
さらに、上記実施の形態では、メニスカスに起因する有機機能層86の膜厚変動を防止することを目的としたため、凹部5eの開口幅が広い場合に低濃度の液状物85を充填し、凹部5eの開口幅が狭い場合に高濃度の液状物85を充填したが、隔壁5aの側面壁の形状の影響や、凹部5eの構造の影響によって、機能層形成材料濃度が同一の液状物85を凹部5eに充填した場合に発生する有機機能層86の膜厚ばらつきを解消する必要がある場合、凹部5eの開口幅が狭い場合に低濃度の液状物85を充填し、凹部5eの開口幅が広い場合に高濃度の液状物85を充填してもよい。
さらにまた、上記実施の形態では、有機EL素子80の有機機能層86を形成する際に本発明を適用した例であったが、電気光学装置100がカラーフィルタ基板を備えている場合、かかる電気光学装置100のカラーフィルタ基板(電気光学装置用基板)や、液晶装置100のカラーフィルタ基板(電気光学装置用基板)の製造に本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図11(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図11(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図11(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図11(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図11(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図11(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
なお、電気光学装置100が適用される電子機器としては、図11に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置100が適用可能である。また、電気光学装置100が有機EL装置である場合、かかる有機EL装置は、複写機などにおいて露光ヘッドとして用いることもできる。
80・・有機EL素子、81・・正孔注入輸送層、82・・発光層、85・・液状物、86・・有機機能層、100・・電気光学装置、300・・液状物吐出装置、310・・液状物供給部、311a、311b、311c・・濃度別液状物供給部、311e、311f・・液状材料貯留部、320・・流路、327・・ノズル開口、327a、327b、327c・・濃度別ノズル開口、330・・吐出ヘッド、350・・流路切り換え装置、360・・混合装置
Claims (13)
- 基板上に形成された凹部内に向けて、溶媒中に機能層形成材料が配合された液状物を吐出して当該液状物を前記凹部内に充填する充填工程と、当該液状物から溶媒成分を除去して前記機能層形成材料を前記凹部内に定着させる定着工程とを有する電気光学装置の製造方法において、
前記充填工程では、前記液状物として、前記凹部の開口幅の大小に対応して機能層形成材料濃度が異なる液状物を充填することを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 前記液状物充填工程では、前記液状物を前記凹部にメニスカスで膨らむ状態にまで充填し、前記液状物として、開口幅が相対的に狭い前記凹部に対しては、開口幅が相対的に広い前記凹部に比して機能層形成材料濃度が高い液状物を充填することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
- 開口幅の大小に対応して前記凹部に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させるにあたっては、
前記液状物として、機能層形成材料濃度が相違する複数種類の液状物を前記凹部内に吐出するとともに、当該複数種類の液状物の前記凹部内への吐出量バランスを前記開口幅の大小に対応して相違させることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置の製造方法。 - 開口幅の大小に対応して前記凹部に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させるにあたっては、
前記凹部内に向けて吐出する前記液状物の機能層形成材料濃度を前記開口幅の大小に対応して相違させることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置の製造方法。 - 前記の開口幅が相違する凹部は、異なる基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
- 前記機能層形成材料は、前記基板上に有機エレクトロルミネッセンス素子の有機機能層を形成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
- 溶媒中に機能層形成材料が配合された液状物を供給する液状物供給部と、該液状物供給部に流路を介して接続し、電気光学装置用基板に形成された凹部内に向けて前記液状物を吐出するノズル開口を備えた吐出ヘッドと、を有する液状物吐出装置において、
前記吐出ヘッドは、前記凹部の開口幅の大小に基づいて前記凹部内に充填する前記液状物の機能層形成材料濃度を相違させることを特徴とする液状物吐出装置。 - 前記吐出ヘッドは、前記液状物を前記凹部にメニスカスで膨らむ状態にまで充填し、前記液状物として、開口幅が相対的に狭い前記凹部に対しては、開口幅が相対的に広い前記凹部に比して機能層形成材料濃度が高い液状物を充填することを特徴とする請求項7に記載の液状物吐出装置。
- 前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル開口として、前記複数の濃度別液状物供給部の各々に接続して、機能層形成材料濃度が異なる前記液状物を前記凹部に吐出する複数の濃度別ノズル開口を備え、
前記凹部には、前記複数の濃度別ノズル開口の各々から前記複数種類の前記液状物が吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別ノズル開口からの前記液状物の吐出量バランスが制御されることを特徴とする請求項7または8に記載の液状物吐出装置。 - 前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル開口として、前記複数の濃度別液状物供給部の各々に接続して前記機能層形成材料の濃度が異なる前記液状物を吐出する複数の濃度別ノズル開口を備え、
前記凹部には、前記複数の濃度別ノズル開口のいずれか1つから前記液状物が吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別ノズル開口のうち、いずれの濃度別ノズル開口から前記液状物を吐出すべきかが制御されることを特徴とする請求項7または8に記載の液状物吐出装置。 - 前記液状物供給部は、機能層形成材料濃度が異なる複数種類の前記液状物を各々供給する複数の濃度別液状物供給部を備え、
前記凹部には、前記複数の濃度別液状物供給部のいずれか1つに貯留されている前記液状物が前記ノズル開口から吐出されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の濃度別液状物供給部のいずれに貯留されている液状物を前記ノズル開口から吐出すべきかが制御されることを特徴とする請求項7または8に記載の液状物吐出装置。 - 前記液状物供給部は、前記液状物を調製するための複数の液状材料が各々貯留された複数の液状材料貯留部を備え、
前記吐出ヘッドには、前記複数の液状材料が混合されて前記液状物として供給されるとともに、前記凹部の開口幅の大小に基づいて、前記複数の液状材料の混合比が制御されることを特徴とする請求項7または8に記載の液状物吐出装置。 - 開口幅が相違する前記凹部は、異なる前記電気光学装置用基板に形成されていることを特徴とする請求項7乃至12の何れか一項に記載の液状物吐出装置。
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