JP2009156843A - ロータリエンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリエンコーダREの状態を監視する監視用CPU111の負担を軽減すると共に該当パルス信号の異常を確実に検出することができること。
【解決手段】ロータリエンコーダREに監視用CPU111を内蔵し、この内蔵した監視用CPU111では、その監視項目を停止モードでは内部割込みで監視する監視項目に切り替えて電子制御装置207に当該内部回路が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行い、回転モードでは外部割込みで監視する監視項目に切り替えて上記装置207にパルス信号が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行うロータリエンコーダにおいて、各パルス信号に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行い、非回転との判定では停止モードとし、回転との判定では、各パルス信号に対し異なる回転目でデューティ演算等を行い、その演算した結果が異常であれば、フェイル出力を上位装置207に出力し、正常であれば次のパルス信号の判定を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、アブソリュート型やインクリメンタル型のロータリエンコーダにかかり、特に、当該ロータリエンコーダの状態を監視すると共にその監視結果を当該ロータリエンコーダの上位装置に伝えることができるロータリエンコーダに関するものである。
図7以降を参照して例えばインクリメンタル型のロータリエンコーダREを説明すると、図7は、このロータリエンコーダREの機構的な構成、図8はこのロータリエンコーダREの電気的な構成、図9は、A相信号、B相信号の信号波形を示す。
図7を参照して、ロータリエンコーダREは、投光素子LEDと、複数(この例では2つ)の受光素子PDa、PDbとの間に、円周方向等間隔に投光素子LEDからの光を透過することができる複数のスリット(以下回転スリットと言う)を有する回転スリット板RSと、この回転スリット板RSの一方側に上記スリットと同様に投光素子LEDからの光を透過することができるスリット(以下固定スリットと言う)を有する固定スリット板FSとを対向配置している。
この固定スリット板FSの固定スリットは、投光素子LEDからの光を電気角で順次90度ずつずれさせて回転スリット板RSの回転スリットを通過させて光信号を形成するようになっている。受光素子PDa、PDbで検出回路105として上記光信号を受光する。
図8を参照して、上記受光素子PDa、PDbそれぞれの出力は、比較器CPa,CPbからなるA相、B相判定回路106,108で基準値(ref)と比較され、図9(a)(b)で示すようなパルス信号(A相、B相信号)が生成され、これにA相、B相信号はA相、B相出力回路107,109それぞれから出力されるようになっている。
以上の構成を備えたロータリエンコーダREを、例えばエレベータを電子制御する電子制御システムに組み込む場合、その乗りかごを昇降駆動する駆動用モータの回転軸にロータリエンコーダREを取り付けると共にそのロータリエンコーダREからのA相、B相信号をその上位装置である電子制御装置に入力する。電子制御装置はロータリエンコーダREからのA相、B相信号により駆動用モータを駆動制御して乗りかごを昇降制御するようになっている(例えば特許文献1参照)。この電子制御システムでは、主に、電子制御装置に内蔵する制御用CPUの制御動作により電子制御システムの安全性を図る。制御用CPUは、制御プログラムや各種制御定数や各種入力センサの動作状態に応答して各種の負荷を制御するようになっている。
以上の構成において、電子制御装置側では制御用CPUにロータリエンコーダRE側の異常状態をA相、B相信号の有無、信号波形等により一定の判定を行う判定プログラムを追加搭載することが考えられるが、そのような判定プログラムの追加搭載とその判定プログラムの実行は制御用CPUに負担増となるうえに電子制御速度の遅延化やコスト増をもたらす。また、エレベータ製造側とエンコーダ製造側とが分かれていてエレベータ製造側で上記判定プログラムの追加等を行うのはロータリエンコーダREの詳細が明確でない限り困難である。まして、既に建屋等に設置済みのエレベータ装置においては、殆どの例では放置される状態となりかねない。
このような現状下で、ロータリエンコーダREが突然的に異常にならないよう、ロータリエンコーダRE側でその状態を常時監視すると共に、その監視状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えることで当該電子制御装置側が所要の対応を迅速に行うことができるようにすることが望ましい。
そこで、本出願人は、ロータリエンコーダREに監視用CPUを内蔵する一方、ロータリエンコーダREの状態を監視する項目を多数設定し、各項目ごとの監視信号を監視用CPUに取り込ませ、この監視用CPUでロータリエンコーダRE監視の処理結果を上位装置である電子制御装置の制御用CPUに送信することを考えている。
上記した監視項目には、主電源の状態、投光素子の状態、受光素子の状態、A相、B相信号の出力回路等の内部回路の状態や、外部出力であるA相、B相信号のパルス信号の状態等、多数ある。この場合監視用CPUでは、内部回路の異常に対しては内部割込みのタイミングで監視処理し、パルス信号の異常に対しては外部割込みのタイミング(パルス信号の変化のタイミング)で監視処理しようとする場合、高速回転時には、外部割込み優先により内部割込みが影響を受けて、監視誤差が大きくなってきて、ロータリエンコーダREを組み込んだ上記電子制御システム全体に対してもその安全性や安定性に影響してくることになる。
そこで、本出願人は、監視用CPUの制御能力を十分に活用できるように、当該監視用CPUによる監視項目を、ロータリエンコーダREが回転停止しているモードである停止モードでは内部回路の異常監視を行い、ロータリエンコーダREが回転動作しているモードである回転モードではパルス信号の異常監視を行うというように監視項目を停止モードと回転モードとで分けることを考えている。
一方、ロータリエンコーダの場合、監視用CPUの負担を避けるために、上記したA相信号とB相信号等のパルス信号のうち、例えば、A相信号を回転速度検出に用いるが、当該B相信号が何らかの異常で立ち上がりや立ち下りの変化をしなくなり、ハイレベル固定あるいはローレベル固定となると、B相信号の立ち上がりや立ち下りの変化による外部割込みが発生しなくなり、当該B相信号の異常検出ができなくなる。
特開平09−077412号公報
そこで、本発明においては、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態を監視する場合において、その監視用CPUの負担を軽減できるようにして、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることを、解決すべき課題とする。
本発明によるロータリエンコーダは、被検出軸の回転に伴い電気角が異なる複数のパルス信号を生成し上位装置に出力するロータリエンコーダであって、当該ロータリエンコーダは、投光素子と、これと対向配置された複数の受光素子と、上記投光素子と受光素子との間に配置されて被検出軸と同期回転する円周方向複数の回転スリットと、上記回転スリットに対する上記投光素子からの投光の通過、遮断に応じた各受光素子の出力から当該ロータリエンコーダの回転状態の検出に用いる上記複数のパルス信号を生成出力する出力回路と、当該ロータリエンコーダ内部の状態を停止モードと回転モードとで異なる監視項目で監視する監視用CPUと、を備え、上記監視用CPUは、上記各パルス信号に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行い、非回転との判定では停止モードとし、回転との判定では、各パルス信号に対し異なる回転目でデューティ演算等を行い、その演算した結果が異常であれば、フェイル出力を上位装置に出力し、正常であれば次のパルス信号の判定を行うようになっている、ことを特徴とするものである。
上記パルス信号は、実施の形態で説明するA相信号、B相信号だけに限定されず、複数の信号を含むことができる。
また、各パルス信号ごとに異なる回転目で上記デューティ演算等を行う。したがって、例えばパルス信号がA相信号、B相信号、−A相信号、−B相信号であれば、1回転目はA相信号、2回転目はB相信号、3回転目は−A相信号、4回転目は−B相信号、5回転目はA相信号というように、各回転目ごとに異なるパルス信号のデューティ演算等を行う。
本発明では、当該ロータリエンコーダの状態監視を行う監視用CPUを内蔵すると共に、この監視用CPUでは、停止モードと回転モードとで異なる監視項目で当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行うようにしたから、回転モードにおける監視用CPUの監視に対する処理負担が大きく低減できる結果、ロータリエンコーダの状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えて当該電子制御装置側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、当該ロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
そして本発明では、上記監視用CPUにより、各パルス信号に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行うと共に、非回転の判定では停止モードとし、回転との判定では、ロータリエンコーダの回転ごとにパルス信号のデューティ等を演算し、その演算したデューティ等が異常であればフェイル出力を上位装置に出力し、正常であれば次のパルス信号の判定を行うようにしたので、監視用CPUには回転モードでの異常監視に対する負担を軽減することができるようになる。
以上から本発明では、パルス信号の異常をフェイル出力で上位装置である電子制御装置に即座に伝えて当該電子制御装置側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、当該ロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
本発明では、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態を監視する場合において、その監視用CPUの負担を軽減できるようにして、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダを詳細に説明する。図1は、実施の形態のロータリエンコーダREの回路ブロック構成、図2は同ロータリエンコーダREの電気的なハードウェア構成を示す。これらの図において、101は、外部端子Vcc,0Vから電源の供給を受け、ロータリエンコーダREの内部電源104を生成する電源回路、102は、電源回路101の電源を監視する電源電圧監視回路、103は、電源回路101からの電源で投光素子LEDを駆動する投光素子駆動回路、105は、受光素子PDa、PDbを含む検出回路である。検出回路105はa相、b相、ref相の信号を出力する。a相信号は受光素子PDaの出力、b相信号は受光素子PDbの出力、ref相信号は、基準信号である。106は、比較器CPaで構成されてa相信号とref相信号とを比較することでA相信号のH又はLを判定するA相判定回路、107はA相判定回路106の出力を出すA相出力回路、108は、比較器CPbで構成されてb相信号とref相信号とを比較することでB相信号のH又はLを判定するB相判定回路、109はB相判定回路108の出力を出すB相出力回路、110は、検出回路105出力から受光素子PDa、PDbの動作を判定する受光素子動作判定回路である。
そして、111は監視用CPUであり、この監視用CPU111のAD変換ポートA/Dには、電源電圧監視回路102から電源電圧監視信号(1)、投光素子LEDの駆動回路監視信号(2)、受光素子PDaのa相信号(3)、受光素子PDbのb相信号(4)、ref相信号(5)が入力され、汎用ポートI/Oには、A相信号の判定信号(6)、B相信号の判定信号(7)、が入力され、割り込みポートINTには、A相出力回路107の出力信号OUT A(8)、B相出力回路109の出力信号OUT B(9)が入力される。
監視用CPU111は、図3で示す監視項目表に従いロータリエンコーダREを監視する。この監視項目表において、ロータリエンコーダREの監視項目を内部回路監視と、パルス信号監視とに大きくわける。そして内部回路の監視項目をさらに電源電圧異常、投光素子電流異常、受光素子出力異常、出力回路異常に細分し、パルス信号監視をさらに、デューティ異常、高速異常に分ける。
内部回路監視において、投光素子LEDでは図外の定電流回路の電圧監視信号(2)により判定し、受光素子では受光素子動作判定回路110からの信号(3)−(5)により、例えば、受光素子PDa,PDbの電源コモン端子CTが接続されているか否かとか、受光素子PDa,PDbのワイヤボンディングが切断されているか否かとか、投光素子LEDの初期故障等を判定する。また、出力回路では、各相判定回路106,108の判定信号(6)(7)と、出力回路107,109の出力信号(8)(9)との比較で判定する。
パルス信号監視において、回転スリット板RSが回転動作している場合でA相信号、B相信号の出力周期をカウントし、そのカウント結果からA相信号、B相信号のデューティの正常、異常を判定する。このデューティ異常では、A相信号、B相信号のデューティが規定範囲か否かにより判定する。また、カウント結果より想定以上の回転動作(高速回転)をしている場合、高速異常として判定する。
以上により、監視用CPU111では、内部回路の監視に関しては、停止モード(図3表の○印)に、パルス信号の監視に関しては、回転モード(図3表の×印)に監視する。そして、監視用CPU111は、停止モードには、内部回路の監視項目に切り替えて上位装置である電子制御装置207に当該内部回路が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行い、回転モードではパルス信号が正常に出力されているか否かの監視項目に切り替えて電子制御装置207にパルス信号が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行う。この場合、監視用CPU111は、フェイル(FAIL)出力回路112を介して電子制御装置207に、上記監視結果を例えばフェイル信号として出力する。
図4を参照して実施の形態のロータリエンコーダREを組み込んだ電子制御システムを説明する。この電子制御システムは、エレベータ装置を制御するシステムであり、エレベータ装置201は、巻上機202を駆動用モータ203により駆動してロープ204を介して乗りかご205を昇降させる一方、被検出軸である駆動用モータ203の回転軸206に取り付けた実施の形態のロータリエンコーダREからの検出信号であるA、B相信号を電子制御装置207に入力する。電子制御装置207は、制御用CPUを内蔵しており、ロータリエンコーダREからの検出信号であるA、B相信号により駆動用モータ203を駆動制御するようになっている。電子制御装置207は、制御用CPU208を内蔵していて、ロータリエンコーダREからのA、B相信号、およびフェイル(FAIL)出力回路112からのフェイル出力を処理することができるようになっている。
そして、実施の形態のロータリエンコーダREの場合、監視用CPU111は、停止モードでは、汎用ポートI/Oに取り込んだ信号(6)(7)や、AD変換ポートA/Dに取り込んだ信号(1)−(5)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える一方、回転モードでは、外部割り込み端子INTに取り込んだ信号(8)(9)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える。
次に図5を参照して、停止モードにおける内部割込みを説明すると、監視用CPU111は、停止モードでは、一定時間tごとの内部割込みで上記図3の表にそれぞれ示す電源電圧監視、投光素子(LED)電圧監視、基準電圧(PDref)監視、受光素子(PDa)電圧監視、受光素子(PDb)電圧監視等のためのAD変換を行うと共にそのAD変換値を保存し、タイマ出力がローレベルからハイレベルになると、直近のAD変換値(○印)を取り込む。これを所定回数繰り返すと共にそれらの平均値を算出し、算出した平均値を判定値と比較することで、異常状態を判定する。タイマがハイレベルである期間はそれら判定のための処理時間である。
また、回転モードでは、監視用CPU111は、図3の表にそれぞれ示す監視項目に対する監視処理を行う。
以上のように実施の形態では、ロータリエンコーダREの監視項目を停止モードでは内部割込みで信号処理する監視項目(図3表の内部回路監視)に、回転モードでは外部割込みで信号処理する項目(図3表のパルス信号監視)に切り換えるようにしたので、回転モードにおいて、内部割込みによる監視項目が外部割込みに影響されずに行うことができるようになる。
次に、図6を参照して、実施の形態のロータリエンコーダREの監視用CPU111の監視動作を説明する。以下の各ステップn1−n11の実行行為者は監視用CPU111である。
まず、電源投入により、第1ステップn1で、A相信号に基づいてロータリエンコーダREが非回転か回転状態かの判定を行う。ロータリエンコーダREが非回転か回転かの判定は、A相信号の周期演算値に基づいて行う。すなわち、A相信号の例えば立ち上がりから次の立ち上がりまでの1周期の間をビットカウンタでカウントする。A相信号の1周期でのカウント値が所定の値以上か未満かでロータリエンコーダREが非回転か回転かを判定する。この場合の非回転か、回転かは監視用CPU111が判定するものであり、ロータリエンコーダREが物理的に回転している状態を意味するものではなく、監視用CPU111が停止モードと回転モードとで設定した監視項目を監視する場合の基準とするための判定である。なお、このようなカウンタを用いての周期演算は周知であるので、説明を略する。
そして、第1ステップn1で、ロータリエンコーダREが停止モードであると判定したときは、第2ステップn2で上記図3の表に定めた監視項目に対しての監視を行う。一方、第1ステップでロータリエンコーダREが回転モードであると判定したときは、第3ステップn3ではロータリエンコーダREの1回転目でA相信号のデューティを演算する。そして、演算したA相信号のデューティが、所定範囲外(30%以下、または70%以上の異常範囲)か所定範囲内(30%超、70%未満の正常範囲)かの判定を第4ステップn4で行う。A相信号はB相信号と対になって、回転スリットに対する投光素子LEDからの投光の通過、遮断に応じた各受光素子PDa,PDbの出力を比較回路CPa、CPbで基準レベルrefと比較して得るものであり、ロータリエンコーダREの回転状態の検出に用いる。そして、A相、B相信号のデューティは、通常、50%に定められる。このデューティが上記所定範囲外になる場合は、受光素子PDa,PDb出力等に異常があると考えることができる。なお、上記所定範囲は一例であり、これに限定されない。以下も同様である。
そこで、第4ステップn4では上記演算したデューティが上記所定範囲内か所定範囲外かを判定すると共に、第4ステップn4での判定が、所定範囲外であれば第5ステップn5ではフェイル出力を上位装置に出力する処理を行う。一方、第4ステップn4での判定が所定範囲内であれば、B相信号に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を第6ステップn6で行う。この第6ステップn6での判定が非回転であれば、第7ステップn7で、停止モードでの監視を行い、第6ステップn6での判定が回転であれば、第8ステップn8で、ロータリエンコーダREの2回転目でB相信号のデューティを演算する。B相信号のデューティの演算目的は、上記A相信号のときと同様である。そして、第9ステップn9では、第8ステップn8で演算したデューティが所定範囲外(30%以下、または70%以上の異常範囲)か所定範囲内(30%超、70%未満の正常範囲)かの判定を行う。
次いで、第9ステップn9での判定が所定範囲外であれば、第10ステップn10でフェイル出力を電子制御装置207に出力する処理を行い、また、第9ステップn9での判定が所定範囲内であれば、第11ステップn11でA相信号の判定に戻る。
以上により、実施の形態では、内蔵した監視用CPU111により、A相信号に基づいて回転状態を判定する。この判定が非回転であれば、停止モードとして回転停止時の監視項目である内部回路に対する監視を行い、回転モードと判定するときは、A相信号のデューティが所定範囲外か内かの判定を行う。A相信号のデューティが所定範囲外であれば、フェイル出力を電子制御装置207に出力する処理を行う。
そしてA相信号のデューティが所定範囲内であれば、次にB相信号に基づいて回転状態を判定する。この判定が、非回転であれば、停止モードとし、回転であれば、上記A相信号と同様のことを、B相信号に対しても実施する。
こうして実施の形態では、ロータリエンコーダREの状態を電子制御装置207に伝えて当該電子制御装置207側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、ロータリエンコーダREを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
図1は本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダの概略構成を示す図である。 図2はロータリエンコーダの電気的な構成を示すである。 図3は監視用CPUによる監視項目を示す表図である。 図4は実施の形態のロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システムの構成を示す図である。 図5はロータリエンコーダ停止モードでの内部割込みによる監視タイミングを示す図である。 図6は実施の形態のロータリエンコーダの動作説明に供するフローチャートである。 図7はロータリエンコーダの一般的な構成を示す図である。 図8は従来のロータリエンコーダの電気的な構成を示す図である。 図9はA相、B相信号の信号波形を示す図である。
符号の説明
101 電源回路
102 電源電圧監視回路
103 投光素子駆動回路
104 内部電源
105 検出回路
106 A相判定回路
107 A相出力回路
108 B相判定回路
109 B相出力回路
111 監視用CPU
201 エレベータ装置
203 駆動用モータ
207 電子制御装置(上位装置)

Claims (1)

  1. 被検出軸の回転に伴い電気角が異なる複数のパルス信号を生成し上位装置に出力するロータリエンコーダであって、
    当該ロータリエンコーダは、投光素子と、これと対向配置された複数の受光素子と、上記投光素子と受光素子との間に配置されて被検出軸と同期回転する円周方向複数の回転スリットと、上記回転スリットに対する上記投光素子からの投光の通過、遮断に応じた各受光素子の出力から当該ロータリエンコーダの回転状態の検出に用いる上記複数のパルス信号を生成出力する出力回路と、当該ロータリエンコーダ内部の状態を停止モードと回転モードとで異なる監視項目で監視する監視用CPUと、を備え、
    上記監視用CPUは、
    上記各パルス信号に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行い、非回転との判定では停止モードとし、回転との判定では、各パルス信号に対し異なる回転目でデューティ演算等を行い、その演算した結果が異常であれば、フェイル出力を上位装置に出力し、正常であれば次のパルス信号の判定を行うようになっているロータリエンコーダ。
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