JP2009155978A - 水抜栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常状態と水抜状態との切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離が比較的小さく、操作力が変動しないので、水抜状態から通常状態への切替操作時に使用者が操作軸の操作を途中で止めるおそれもない、水抜栓を提供する。
【解決手段】水抜栓10は、通水経路17aと外部とを連通する水抜孔19f内に軸心X方向に移動可能に挿通した操作軸20と、水抜孔19fの内周面19aと操作軸20の外周面20eとの間に設けた水抜空隙Sと、水抜空隙Sをシールするため外周面20eに嵌装した二つのシールリング22a,22bと、内周面19aに設けた周溝19bと、を備え、操作軸20を軸心X方向に移動させることにより、シールリング22a,22b間に周溝19bが位置する通常状態と、シールリング22bが周溝19bと対向し、シールリング22aが水抜孔19fの内周面19aから外れる水抜状態と、に切替可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、水栓が凍結によって破損するのを防止するために設けられる水抜操作用の水抜栓に関する。
寒冷地などに設置された水栓が凍結するおそれのある場合、当該水栓に設けられた水抜栓を開いて水を抜くことにより、破損を防ぐという対策が講じられている。このような水抜栓については、従来、様々な機構が開発、実施されているが、本願発明に関連するものとして、操作軸を緩めることにより、水栓本体に押圧されているシール用の平らなパッキンを水栓本体から離反させて水を抜くもの、あるいは水抜栓の操作軸に装着されたシール用のOリングを水栓本体から外すことによって水を抜くものなどがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−278243号公報
特許文献1記載の平らなパッキンは、使用者の締め付け力によってシール性能が左右されるため、締め付け力が弱いと水が漏れることがあり、逆に、締め付け力が強過ぎると水抜きの際に固くて動かなくなるおそれがある。
一方、Oリングを使用する方式の場合、操作力は一定であり、シール性能も安定しているが、Oリングによるシール部を毎回抜き差しするので、Oリングの噛み込みが生じて、水が漏れる可能性がある。この場合、Oリングを2重にすれば水漏れに対する信頼性を向上させることができるが、その抜き差しするための水抜栓軸部の移動距離は長くなる。また、Oリングを順番に外していくときに、水抜栓の操作力は段階的に変化するため、操作性が低下する。さらに、片方のOリングによってシールされれば水漏れは生じないので、使用者が途中で水抜栓の締め付けを止めてしまうことも予測される。
本発明が解決しようとする課題は、通常状態と水抜状態との切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離が比較的小さく、操作力が変動しないので、水抜状態から通常状態への切替操作時に使用者が操作軸の操作を途中で止めるおそれもない、水抜栓を提供することにある。
本発明の水抜栓は、通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、を備え、
前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
二つの前記シールリングがそれぞれ前記水抜空隙の二箇所をシールする通常状態と、
一方の前記シールリングによる前記シールが解除されるとともに他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする。
このような構成とすれば、操作軸をその軸心方向に移動させることにより、二つのシールリングが同時に水抜空隙をシールしたり、シール解除したりするので、通常状態・水抜状態の切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離を1重シールの場合と同様に比較的小さくすることができる。また、通常状態と水抜状態との切替操作時は、一回の操作で二つのシールリングが同時に水抜空隙を開閉するため、操作力が安定し、使用者の誤認により操作軸の操作を途中で止めることもなくなる。
次に、本発明の水抜栓は、通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、前記シールリングが嵌装されていない方の前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面に設けられた前記シールリング間距離より狭幅の周溝と、を備え、
前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
前記シールリング間に前記周溝が位置する通常状態と、
一方の前記シールリングが前記周溝と対向するとともに、他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする。
このような構成とすれば、操作軸をその軸心方向に移動させることにより、二つのシールリング間に周溝が位置することで二つのシールリングが同時に水抜空隙をシールする通常状態と、一方のシールリングが周溝と対向するとともに他方のシールリングが水抜孔の内周面または操作軸の外周面から外れる水抜状態との切替を行うことができる。このため、通常状態・水抜状態の切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離を1重シールの場合と同様に比較的小さくすることができ、操作力が安定し、使用者の誤認により操作軸の操作を途中で止めることもなくなる。
次に、本発明の水抜栓は、通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、前記シールリング間の前記水抜孔の内周面及び前記操作軸の外周面にそれぞれ形成されたテーパ部または段差部と、を備え、
前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
前記シールリング間に前記テーパ部または前記段差部が位置する通常状態と、
一方の前記シールリングが前記テーパ部または前記段差部に臨むとともに他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする。
このような構成とすれば、操作軸をその軸心方向に移動させることにより、二つのシールリング間にテーパ部または段差部が位置して二つのシールリングが同時に水抜空隙をシールする通常状態と、一方のシールリングがテーパ部または段差部に臨むとともに他方のシールリングが水抜孔の内周面または操作軸の外周面から外れる水抜状態とに切り替えることができる。このため、通常状態・水抜状態の切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離を1重シールの場合と同様に比較的小さくすることができ、操作力が安定し、使用者の誤認により操作軸の操作を途中で止めることもなくなる。
ここで、逆止弁を収納した筒体を前記通水経路内に前記操作軸とともに移動可能に配置し、前記通常状態では前記筒体の外周と前記通水経路の内周とはシールされ、前記水抜状態では前記シールの少なくとも一部が解除され前記筒体の外周と前記通水経路の内周との間に逆流経路が形成される構成とすることができる。
このような構成とすれば、水抜栓と逆止弁とが一体化されるため水抜栓のコンパクト化を図ることができ、水抜栓の開閉操作に伴って逆止弁の機能を解除・復帰させることができるため、開閉操作も楽になる。
また、前記水抜孔を構成する外周部材に当該水抜孔の軸心を中心軸とする雄ネジ部を形成し、前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有する操作部を、当該雌ネジ部を前記雄ネジ部に螺合させた状態で前記操作軸に取り付け、前記操作部の回転操作により前記操作軸が前記軸心方向に移動する構成とすることもできる。
このような構成とすれば、水抜孔を構成する外周部材を操作軸の軸心方向の移動手段として利用することができるため、操作軸の軸心方向のコンパクト化を図ることができる。
本発明により、通常状態と水抜状態との切替操作時の操作軸の軸心方向の移動距離が比較的小さく、操作力が変動しないので、水抜状態から通常状態への切替操作時に使用者が操作軸の操作を途中で止めるおそれもない、水抜栓を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である水抜栓が組み込まれた混合水栓及び給湯水経路を示す一部省略正面図、図2は図1に示す逆止弁筐体付近の拡大図、図3は図2に示す逆止弁筐体に組み込まれた水抜栓の通常状態を示す垂直断面図、図4は図3に示す水抜栓の水抜状態を示す垂直断面図である。
図1に示すように、取付面14に設置された湯水混合栓11に湯水を供給するために配管された給湯管12及び給水管13にそれぞれ逆止弁筐体17が配置されている。図2,図3に示すように、逆止弁筐体17は開口部17eを有する有底円筒形状の部材であり、その周壁部分に入水口15と出水口16とが開設され、内部に設けられた通水経路17aに逆止弁27を収納した筒体24が収納されている。逆止弁筐体17の開口部17eに取り付けられた蓋体19に水抜栓10及びその操作部18などが設けられている。
湯水混合栓11の右側方に設けられた操作レバー11aを左右に傾動させると吐出口11bからの吐水・止水が行われ、操作レバー11aを前後に傾動させることにより吐出口11bから吐出される湯水の温度調節を行う。また、吐出口11b上方のタッチスイッチ11cを押圧することによって吐水・止水を行うこともできる。
図3に示すように、逆止弁筐体17内の通水経路17aと外部とを連通する水抜孔19fが蓋体19の軸心Xと同軸上に設けられ、水抜孔19f内に軸心X方向に沿って移動可能に操作軸20が挿通され、水抜孔19fの内周面19aと操作軸20の外周面20eとの間に水抜空隙Sが設けられている。この水抜空隙Sをシールするため、操作軸20の外周面20eに互いに軸心X方向に離れた状態で二つのシールリング22a,22bが嵌装され、水抜孔19fの内周面19aにシールリング22a,22b間の距離より狭幅の周溝19bが設けられている。二つのシールリング22a,22bは、操作軸20の外周面20eに設けられた周溝20c,20dにそれぞれ嵌入されている。
蓋体19の片端外周に設けられた雄ネジ部19eを、逆止弁筐体17の開口部17e内周に設けられた雌ネジ部17dに螺合させることによって蓋体19が逆止弁筐体17の開口部17eに取り付けられている。逆止弁筐体17の開口部17e内周と蓋体19の外周との間にはシールリング23が配置されている。また、蓋体19の片端から突出した操作軸20の拡径端部20aに、逆止弁27を収納した筒体24が止め輪26によって取り付けられている。筒体24の外周に設けられた周溝24aにはシールリング25が配置されている。
一方、蓋体19の他端外周に設けられた雄ネジ部19cに、キャップ形状をした操作部18内周に設けられた雌ネジ部18bを螺合させた状態で、操作部18が蓋体19の他端に取り付けられている。このとき、蓋体19の他端から突出した操作軸20の縮径部20bが操作部18の係止孔18cを貫通した状態で操作部18が取り付けられ、係止孔18cから外へ突出した縮径部20bに止め輪21を装着することによって操作部18が操作軸20の縮径部20bに固定されている。また、操作部18の係止孔18cの周りには複数の貫通孔18aが開設されている。
図3に示す通常状態においては、操作軸20の外周面20eに嵌装された二つのシールリング22a,22bの間に水抜孔19fの周溝19bが位置しているため、これらのシールリング22a,22bにより水抜空隙Sの二箇所がシールされている。このとき、逆止弁27を収納した筒体24の周溝24a内のシールリング25は、通水経路17aの縮径部17b内周面に密着している。従って、図1に示す湯水混合栓11の操作レバー11aの操作に応じて入水口15から通水経路17aへ流入した水は逆止弁27を通過して出水口16から流出することはできるが、入水口15への逆流及び水抜空隙Sから外部への流出は不可能である。
次に、操作部18を軸心X中心に反時計周りに回転操作すると、雌ネジ部18bと雄ネジ部19cとの螺合により、操作部18は操作軸20を蓋体19の水抜孔19fから引き抜く方向へ移動していく。このような回転操作により、操作軸20は軸心Xに沿って外側(図3の図面左側)へ移動し、やがて図4に示す水抜状態となる。
図4に示す水抜状態においては、一方のシールリング22bが周溝19bと対向するとともに、他方のシールリング22aが水抜孔19fの拡径開口部19dより外へ移動して内周面19aから外れシールが解除された状態となる。このとき、逆止弁27を収納した筒体24も軸心Xに沿って外側(図4の図面左側)へ移動するので、シールリング25が通水経路17aの縮径部17b内周面から離脱して拡径部17cへ移動する。
図4に示す水抜状態になると、通水経路17aは水抜空隙Sを介して外部と連通した状態となるため、通水経路17aとその上方に位置する給水管13及び湯水混合栓11(図1参照)の内部に存在する水は、筒体24と逆止弁筐体17の内周面との隙間及び水抜空隙Sを通過して拡径開口部19dから外へ流出し、操作部18の貫通孔18aなどを通過して排出される。
通水経路17a、給水管13及び湯水混合栓11の内部の水が全て排出され「水抜」が完了したら、操作部18を軸心X中心に時計周りに回転操作すると、雌ネジ部18bと雄ネジ部19cとの螺合により、操作部18は操作軸20を蓋体19の水抜孔19f内へ挿入する方向へ移動させ、やがて図3に示す通常状態に復帰する。
このように、水抜栓10は、操作部18を回転させ操作軸20を軸心X方向に進退移動させることにより、二つのシールリング22a,22b間に周溝19bが位置する通常状態と、一方のシールリング22bが周溝19bと対向するとともに、他方のシールリング22aが水抜孔19fの内周面19aから外れる水抜状態と、に切替可能である。従って、通常状態・水抜状態の切替操作時の操作軸20の軸心X方向の移動距離を1重シールの場合と同様に比較的小さくすることができる。また、操作部18の回転操作に要する力は略一定で安定しているため、使用者の誤認により操作部18の回転操作を途中で止めることもない。
また、本実施形態においては、逆止弁27を収納した筒体24を通水経路17a内に操作軸20とともに移動可能に配置し、通常状態では筒体24の外周と通水経路17aの縮径部17b内周とはシールリング25でシールされ、水抜状態ではシールリング25が縮径部17b内周から離脱してシールが解除され、筒体24の外周と通水経路17aの内周との間に逆流経路が形成される構成としている。従って、水抜栓10と逆止弁27とが一体化され、水抜栓10のコンパクト化を図ることができる。また、水抜栓10の開閉操作に伴って逆止弁27の機能を解除・復帰させることができるため、開閉操作も楽になる。
一方、水抜孔19fを構成する外周部材である蓋体19に当該水抜孔19fの軸心Xを中心軸とする雄ネジ部19cを形成し、雄ネジ部19cと螺合する雌ネジ部18bを有する操作部18をその雌ネジ部18bを雄ネジ部19cに螺合させた状態で操作軸20に取り付けている。これにより、水抜孔19fを構成する蓋体19を操作軸20の軸心X方向の移動手段として利用することができるため、軸心X方向のコンパクト化を図ることができる。
なお、本実施形態の水抜栓10においては、操作軸20の外周面20eに二つのシールリング22a,22bを嵌装し、水抜孔19fの内周面19aに周溝19bを設けているが、これに限定するものではないので、二つのシールリングを水抜孔の内周面に嵌装し、操作軸の外周面に周溝を設けた構成とすることも可能であり、これによって前述と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図5,図6に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態である水抜栓の通常状態を示す垂直断面図、図6は図5に示す水抜栓の水抜状態を示す垂直断面図である。なお、図5,図6に示す水抜栓などにおいて、前述した水抜栓10などの構成部分と同じ構造、機能を有する部分は図1〜図4と同符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、逆止弁筐体17内の通水経路17aと外部とを連通する水抜孔39fが蓋体39の軸心Xと同軸上に設けられ、水抜孔39f内に軸心X方向に沿って移動可能に操作軸40が挿通されている。水抜孔39fの内周には、内径の大きな大径部39aと、これより内径の小さな小径部39bと、大径部39aと小径部39bとの間に形成された雌型テーパ部39gと、拡径開口部39dと、が設けられている。
操作軸40の外周には、外径の大きな太径部40eと、これより外径の小さな細径部40fと、太径部40eと細径部40fとの間に形成された雄型テーパ部40gと、が設けられている。また、操作軸40における太径部40e外周の軸心X方向の中央付近に周溝40cが設けられ、細径部40f外周の雄型テーパ部40g近傍に周溝40dが設けられている。周溝40c,40dには、それぞれの外径に適合したサイズのシールリング32a,32bが嵌装されている。
水抜孔39fの大径部39a、雌型テーパ部39g及び小径部39bのそれぞれの内周面と、操作軸40の太径部40e、雄型テーパ部40g及び細径部40fのそれぞれの外周面との間に水抜空隙Sが設けられている。周溝40c,40dに嵌入されたシールリング32a,32bは水抜空隙Sをシールするための部材である。
蓋体39の片端外周の雄ネジ部39eを、逆止弁筐体17の開口部17e内周の雌ネジ部17dに螺合させることによって蓋体39が逆止弁筐体17の開口部17eに取り付けられている。逆止弁筐体17の開口部17e内周と蓋体39の外周との間にはシールリング23が配置されている。また、蓋体39の片端から突出した操作軸40の縮径端部40aに螺着された接続部材41に、逆止弁27を収納した筒体24が止め輪36によって取り付けられている。筒体24外周の周溝24aにシールリング25が配置されている。
蓋体39の他端外周の雄ネジ部39cに、キャップ形状の操作部38内周の雌ネジ部38bを螺合させた状態で、操作部38が蓋体39の他端に取り付けられている。このとき、蓋体39の他端から突出した操作軸40の縮径部40bが操作部38の係止孔38cを貫通した状態で操作部38が取り付けられ、係止孔38cから外へ突出した縮径部40bに止め輪31を装着することによって操作部38が操作軸40の縮径部40bに固定されている。また、操作部38の係止孔38cの周りには複数の貫通孔38aが開設されている。
図5に示す通常状態においては、操作軸40の外周面に嵌装された二つのシールリング32a,32bの間に雄型テーパ部40g及び雌型テーパ部39gが位置しているため、これらのシールリング32a,32bにより水抜空隙Sの二箇所がシールされている。このとき、逆止弁27を収納した筒体24の周溝24a内のシールリング25は、通水経路17aの縮径部17b内周面に密着している。入水口15から通水経路17aへ流入した水は逆止弁27を通過して出水口16から流出できるが、入水口15への逆流及び水抜空隙Sから外部への流出は不可能である。
次に、操作部38を軸心X中心に反時計周りに回転操作すると、雌ネジ部38bと雄ネジ部39cとの螺合により、操作部38は操作軸40を蓋体39の水抜孔39fから引き抜く方向へ移動していく。これに伴い、操作軸40は軸心Xに沿って外側(図5の紙面左側)へ移動し、やがて図6に示す水抜状態となる。
図6に示す水抜状態においては、一方のシールリング32bが雌型テーパ部39g及び太径部39aに臨む状態となって空間Gが生じるとともに、他方のシールリング32aが水抜孔39fの拡径開口部39dより外へ移動して太径部39a内周面から外れ、シールが解除された状態となる。このとき、逆止弁27を収納した筒体24も軸心Xに沿って外側(図6の紙面左側)へ移動するので、シールリング25が通水経路17aの縮径部17b内周面から離脱して拡径部17cへ移動する。
図6に示す水抜状態になると、通水経路17aは水抜空隙S及び空間Gを介して外部と連通した状態となるため、通水経路17aとその上方に配管された給水管や湯水混合栓の内部に存在する水は、筒体24と逆止弁筐体17の内周面との隙間及び水抜空隙Sを通過して拡径開口部39dから外へ流出し、操作部38の貫通孔38aなどを通過して排出される。
通水経路17a内部などの水が全て排出され「水抜」が完了したら、操作部38を軸心X中心に時計周りに回転操作すると、雌ネジ部38bと雄ネジ部39cとの螺合により、操作部38は操作軸40を蓋体39の水抜孔39f内へ挿入する方向へ移動させ、やがて図5に示す通常状態に復帰する。
このように、水抜栓30は、操作部38を回転操作して操作軸40を軸心X方向に移動させることにより、シールリング32a,32b間に雌型テーパ部39g及び雄型テーパ部40gが位置する通常状態と、一方のシールリング32bが雌型テーパ部39gに臨むとともに他方のシールリング32aが水抜孔39fの拡径開口部39d内周面から外れる水抜状態と、に切替可能である。
従って、通常状態・水抜状態の切替操作時の操作軸40の軸心X方向の移動距離を1重シールの場合と同様に比較的小さくすることができる。また、操作部38の回転操作に要する力は略一定で安定しているため、使用者の誤認により操作部38の回転操作を途中で止めることもない。その他の作用効果は前述した水抜栓10と同様である。
なお、本実施形態の水抜栓30においては、平常状態において、シールリング32a,32b間に位置する水抜孔39fの内周面及び操作軸40の外周面にそれぞれ雌型テーパ部39g及び雄型テーパ部40gを設けているが、これに限定するものではないので、前記テーパ部と略同じ位置にそれぞれ段差部を設けた構成とすることも可能であり、これによって前述と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の水抜栓は、寒冷地などにおける水栓の凍結破損を防止する器具として広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である水抜栓が組み込まれた混合水栓及び給湯水経路を示す一部省略正面図である。 図1に示す逆止弁筐体付近の拡大図である。 図2に示す逆止弁筐体に組み込まれた水抜栓の通常状態を示す垂直断面図である。 図3に示す水抜栓の水抜状態を示す垂直断面図である。 本発明の第2実施形態である水抜栓の通常状態を示す垂直断面図である。 図5に示す水抜栓の水抜状態を示す垂直断面図である。
符号の説明
10,30 水抜栓
11 湯水混合栓
11a 操作レバー
11b 吐出口
11c タッチスイッチ
12 給湯管
13 給水管
14 取付面
15 入水口
16 出水口
17 逆止弁筐体
17a 通水経路
17b,20b,40b 縮径部
17c 拡径部
17d,18b,38b 雌ネジ部
17e 開口部
18,38 操作部
18a,38a 貫通孔
18c,38c 係止孔
19,39 蓋体
19a 内周面
19b,20c,20d,24a,40c,40d 周溝
19c,19e,39c,39e 雄ネジ部
19d,39d 拡径開口部
19f,39f 水抜孔
20,40 操作軸
20a 拡径端部
20e 外周面
22a,22b,23,25,32a,32b シールリング
24 筒体
21,26,36 止め輪
27 逆止弁
39a 大径部
39b 小径部
39d 拡径開口部
39g 雌型テーパ部
40a 縮径端部
40e 太径部
40f 細径部
40g 雄型テーパ部
41 接続部材
G 空間
S 水抜空隙
X 軸心

Claims (5)

  1. 通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、を備え、
    前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
    二つの前記シールリングがそれぞれ前記水抜空隙の二箇所をシールする通常状態と、
    一方の前記シールリングによる前記シールが解除されるとともに他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする水抜栓。
  2. 通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、前記シールリングが嵌装されていない方の前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面に設けられた前記シールリング間距離より狭幅の周溝と、を備え、
    前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
    前記シールリング間に前記周溝が位置する通常状態と、
    一方の前記シールリングが前記周溝と対向するとともに、他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする水抜栓。
  3. 通水経路と外部とを連通する水抜孔内にその軸心方向に沿って移動可能に挿通された操作軸と、前記水抜孔の内周面と前記操作軸の外周面との間に設けられた水抜空隙と、前記水抜空隙をシールするため前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面の一方に互いに前記軸心方向に離れた状態で嵌装された二つのシールリングと、前記シールリング間の前記水抜孔の内周面及び前記操作軸の外周面にそれぞれ形成されたテーパ部または段差部と、を備え、
    前記操作軸を前記軸心方向に移動させることにより、
    前記シールリング間に前記テーパ部または前記段差部が位置する通常状態と、
    一方の前記シールリングが前記テーパ部または前記段差部に臨むとともに他方の前記シールリングが前記水抜孔の内周面または前記操作軸の外周面から外れる水抜状態と、に切替可能であることを特徴とする水抜栓。
  4. 逆止弁を収納した筒体を前記通水経路内に前記操作軸とともに移動可能に配置し、前記通常状態では前記筒体の外周と前記通水経路の内周とはシールされ、前記水抜状態では前記シールの少なくとも一部が解除され前記筒体の外周と前記通水経路の内周との間に逆流経路が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水抜栓。
  5. 前記水抜孔を構成する外周部材に当該水抜孔の軸心を中心軸とする雄ネジ部を形成し、前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有する操作部を、当該雌ネジ部を前記雄ネジ部に螺合させた状態で前記操作軸に取り付け、前記操作部の回転操作により前記操作軸が前記軸心方向に移動することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水抜栓。
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