JP2009155848A - 洗浄水吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗剤タンクの納まりがよく、洗剤タンク内の洗剤の補給、メンテナンスが容易であり、しかもポンプ等の動力を用いずに洗剤を含む噴流洗浄水を吐出させること。
【解決手段】給水路33からの水道水を内部流路5を経て吐出口3から噴流洗浄水として吐出させる吐出ノズル1と、吐出ノズル1の内部流路5に洗剤を供給するための洗剤供給口22を有する洗剤タンク14とを備え、吐出ノズル1に、洗剤タンク14を着脱自在に装着するタンク装着部60と、洗剤タンク14の装着状態で洗剤タンク14の洗剤供給口22が接続される洗剤受口21とを設けると共に、洗剤受口21を内部流路5の洗浄水流により生じる負圧発生部6に連通させてなる洗浄水吐出装置30である。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄水吐出装置に関し、詳しくは流し台に設置されて高圧の噴流洗浄水を吐出させて食器、調理器具等の被洗浄物を洗浄するための洗浄水吐出装置に関するものである。
一般に、キッチンにおける調理や食事後の汚れが付着した皿や鍋等の被洗浄物は、洗剤を付けたタワシやスポンジを手で持ってこすり洗いをしているか、或いは食器洗い機が利用されている。
前者の手洗いの場合は、洗剤や長時間の流水が手荒れの原因となる。手あれ防止のゴム手袋もあるがいちいち着用するのは面倒であり、また水跳ねによって手袋内部に水が入りやすいという問題もある。また、後者の食器洗い機では、しつこい汚れは十分に落としきれないという問題がある。
そこで従来より、洗浄水に洗剤を混ぜて洗浄ノズルから噴射させることで、被洗浄物を洗浄できるようにした洗剤供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら上記特許文献1に見られる従来例では、洗浄ノズルと洗剤タンクとが離れた場所に別々に配置されており、洗剤タンクを例えば流し台の下に設置し、ポンプによって洗剤を流し台の上に配置した洗浄ノズルに供給する方式を採用しているため、ポンプが別途必要であり、しかもポンプの設置スペースを必要とするうえにコスト高を招くという問題もある。また、洗剤タンク内の洗剤の残量確認や補充、メンテナンスがしにくくなるという問題もあった。
特開平5−192265号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、洗剤タンクの納まりがよく、また洗剤タンク内の洗剤の補給、メンテナンスが容易であり、しかもポンプ等の動力を用いずに洗剤を含む噴流洗浄水を吐出させることができる洗浄水吐出装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明にあっては、流し台に設置される給水路33からの水道水を内部流路5を経て吐出口3から噴流洗浄水として吐出させる吐出ノズル1と、上記吐出ノズル1の内部流路5に洗剤を供給するための洗剤供給口22を有する洗剤タンク14とを備えており、上記吐出ノズル1に、洗剤タンク14を着脱自在に装着するためのタンク装着部60と、洗剤タンク14の装着状態で洗剤タンク14の洗剤供給口22が接続される洗剤受口21とを設けると共に、上記洗剤受口21を内部流路5の洗浄水流により生じる負圧発生部6に連通させてなることを特徴としている。
このような構成とすることで、吐出ノズル1のタンク装着部60に対して洗剤タンク14を装着した状態で洗剤タンク14の洗剤供給口22と吐出ノズル1の洗剤受口21とが接続されて、吐出ノズル1と洗剤タンク14とが一体状となるので、洗剤タンク14の納まりが良いものであり、しかも洗剤タンク14を着脱自在とすることで、洗剤の補給、メンテナンスが容易となる。さらに吐出ノズル1の洗剤受口21は吐出ノズル1の内部流路5の負圧発生部6に通じているので、水道水圧によって負圧発生部6に発生する負圧を利用して、洗剤タンク14内の洗剤を吐出ノズル1の内部流路5に吸い込んで供給できるようになるので、ポンプ等の動力を用いることなく、吐出口3から洗剤を含む噴流洗浄水として吐出させることが可能である。
また、上記タンク装着部60を洗剤タンク14が収容可能な凹形状に形成するのが好ましく、この場合、洗剤タンク14の納まりが良くなると共に、洗剤タンク14と吐出ノズル1との一体感が創出され、デザイン性に一層優れたものとなる。
また、上記タンク装着部60に対して洗剤タンク14を装着する際に、洗剤タンク14を装着方向に沿わせてガイドするための装着ガイド62を備えているのが好ましく、この場合、装着ガイド62によってタンク装着部60に対する洗剤タンク14の誤装着を防止できるようになる。
また、上記洗剤タンク14の洗剤供給口22に、吐出ノズル1への非装着時において洗剤漏れを防止するための逆止弁65を設けるのが好ましく、この場合、洗剤タンク14を吐出ノズル1から取り外したときに逆止弁65によって洗剤供給口22が閉じられることで、洗剤タンク14を取り外したときや洗剤を補給した後に、洗剤供給口22を下向きにした場合でも、洗剤が漏れ出すのを確実に防止できるようになる。
本発明は、吐出ノズルのタンク装着部に対して洗剤タンクを装着することにより、吐出ノズルと洗剤タンクとが一体状となって洗剤タンクの納まりがよくなり、洗剤タンクを設置するスペースを別途確保しなくて済み、キッチンスペースが狭められることがなく、しかも洗剤タンクを着脱自在とすることで、洗剤の補給、メンテナンスが容易となり、さらにポンプ等の動力を用いることなく、吐出口から洗剤を含む噴流洗浄水として吐出させることができるので、洗浄水吐出装置の構成の簡素化及び低コスト化、節電を図ることができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の洗浄水吐出装置30は、図3に示すように、キッチンシンク32に用いられるものであり、流し台31のキッチンシンク32内に噴流洗浄水を吐出するための吐出ノズル1を備えている。吐出ノズル1はキッチンシンク32の周縁部から立ち上げた支柱90に支持されていると共に、水道管から分岐した給水路33の下流端が吐出ノズル1の後端部に接続されており、給水路33からの水道水が洗浄水として吐出ノズル1内に供給されるようになっている。吐出ノズル1の吐出口3は下向き又は少なくとも下向きにできるように配置されている。
吐出ノズル1の詳細な構造を説明する。図3及び図4に示すように、直線状に配置した、給水路接続管26、上流管27、下流管28、吐出管29、からなる略筒状のノズル本体部24で主体を構成してある。
給水路接続管26の先端部は上流管27の後端部にねじ込むことで接続してあり、上流管27の先端部は下流管28の後端部にねじ込むことで接続してあり、下流管28の先端部は吐出管29の後端部にねじ込むことで接続してあり、これにより給水路接続管26、上流管27、下流管28、吐出管29の夫々の内面によって構成される内部流路5を形成している。
ノズル本体部24の先端部(長手方向の一端部)を構成する吐出管29の先端には内部流路5の一端開口を構成する吐出口3を形成している。ノズル本体部24の後端部(長手方向の他端部)を構成する給水路接続管26の後端には内部流路5の他端開口を構成する流入口4を形成してあり、該流入口4が給水路33の下流端(ホースの一端又は給水管の先端)に接続される。給水路33からノズル本体部24に供給された洗浄水は流入口4から内部流路5に流入し、内部流路5を通過して吐出口3から吐出される。
内部流路5の途中には、洗浄水に気体を混入する気体混入部7と、洗浄水に液体の洗剤を供給する洗剤受口21を設けてあり、これにより気泡を含む噴流洗浄水又は気泡及び洗剤を含む噴流洗浄水のうちいずれかを選択的に吐出口3から吐出可能となっている。
気体混入部7による気体の混入及び洗剤受口21からの洗剤の供給は吐出ノズル1の内部流路5を洗浄水が流れる際に生じる負圧を利用する。
内部流路5の一部を構成する上流管27の先端部は内径が下流側程小さくなった絞り部9としてあり、上流管27の絞り部9の出口部付近は噴流洗浄水の吐出時において負圧が生じる負圧発生部6となっている。負圧発生部6の位置は上流管27の先端部の下流管28へのねじ込み深さを調節することで変更可能である。
下流管28の負圧発生部6に対向する箇所には気体混入部7を構成する大気開放口7aと洗剤供給口22とを設けている。
大気開放口7aは、例えば、吐出ノズル1の外側面と洗剤タンク14との隙間空間に連通しており、噴流洗浄水の吐出時において負圧発生部6で発生する負圧により大気開放口7aから内部流路5に空気が取り込まれ、これにより噴流洗浄水に気泡が混入される。なお大気開放口7aの位置は特に限定されず、適宜に設定変更自在である。
洗剤タンク14は吐出ノズル1の長手方向に細長い略直方体状に形成してあり、該洗剤タンク14が取り付けられる吐出ノズル1は、洗剤タンク14の長手方向が上下を向くことができるように移動自在となっている、又は洗剤タンク14の長手方向が上下を向くよう吐出口3を下側に向けて設けられる。
洗剤タンク14の先端部には洗剤タンク14内に連通する洗剤供給口22を突設している。洗剤タンク14の後端部には洗剤を補給するための洗剤補給口15を設けてあり、洗剤補給口15は該洗剤補給口15に着脱自在に取り付けたキャップ19により閉塞してある。
洗剤タンク14はノズル本体部24の後部を構成する上流管27の外面に沿わせると共に洗剤供給口22を吐出ノズル1の洗剤受口21に嵌め込んだ状態で吐出ノズル1に取り付けられる。
洗剤タンク14には洗剤用開閉弁17を設けている。洗剤用開閉弁17を開閉することで洗剤タンク14と内部流路5の連通・非連通状態を切替可能としてあり、噴流洗浄水の吐出時に洗剤用開閉弁17を開いて洗剤タンク14を内部流路5に連通することで、負圧発生部6で発生する負圧により洗剤タンク14内の洗剤を内部流路5を流れる洗浄水に供給できるようになっている。洗剤用開閉弁17は図示しないばねにより洗剤供給口22を遮断する方向に付勢されている。洗剤用開閉弁17を開く場合は、洗剤用開閉弁17の操作部を構成する押釦スイッチ13を前記ばね力に抗して押し込む。また、洗剤用開閉弁17は押釦スイッチ13の非押し込み時には前記ばね力により洗剤供給口22を遮断する位置に移動し、洗剤タンク14から内部流路5への洗剤の供給を停止する。これにより洗剤が継続して内部流路5に供給されることを防止できるようになっている。
吐出ノズル1の気体混入部7から内部流路5に供給される空気の供給量は洗浄水のボイド率(気泡混入率)が10〜30%となるように設定してあり、気泡による洗浄効果を高めると共に気泡により洗浄水の流れが乱れることを防止でき、また、洗剤による粘性を高めて水跳ね防止効果を高めることができるようにしてある。また、洗剤供給口22から内部流路5に供給される洗剤の量は洗浄水の洗剤希釈濃度が5000〜10000倍となるように設定してあり、洗剤の希釈濃度の高い気泡入り噴流洗浄水とすることで、多量の気泡を含むムース状の気泡入り噴流洗浄水とすることができ、洗浄効果を高めることができ、また適度の粘性を有する洗剤を含む気泡入り噴流洗浄水を吐出でき、水跳ね防止効果を高めることができるようにしてある。なお、図示例では大気開放口7aよりも下流側に洗剤受口21を設け、大気開放口7aにて気泡が混入された噴流洗浄水に洗剤受口21からの洗剤を供給するようにしてあるが、大気開放口7aよりも上流側に洗剤受口21を設けても良いものとする。
内部流路5の一部を構成する下流管28の大気開放口7aよりも下流側部分は減圧・加圧部10となっている。減圧・加圧部10は洗浄水の流れ方向において流路面積が変化するベンチュリ管状の流路からなり、下流側程流路径を縮小した減圧部10aと減圧部10aの下流側に位置して下流側程流路径を拡大した加圧部10bとで構成してある。減圧・加圧部10を洗浄水が通過すると、この通過の際に生じる洗浄水の圧力変動に伴って洗浄水が含有する比較的大きな気泡が剪断され、これにより気泡が微細化される。
下流管28の下流側端部にはメッシュや多孔質体等からなる多数の孔を有する気泡剪断部11を設けている。噴流洗浄水に含まれる気泡は気泡剪断部11の多数の孔を通過することで更に微細化される。
内部流路5の下流側端部を構成する吐出管29の先部は洗浄水の流れ方向において流路径が同一となる整流部12となっている。整流部12の流路長さL(図7)は整流部12の直径a(図7)の2〜5倍としてあり、洗浄水は整流部12にて整流された後に吐出口3から直線状に吐出される。
吐出ノズル1の内部流路5の上流側には水流スイッチ(図示せず)が設けてあり、内部流路5を流れる洗浄水の流量を調節できるようにしている。
上記洗浄水吐出装置30を用いてキッチンシンクの内面や食器等の被洗浄物を洗浄するには、洗剤タンク14を取り付けた吐出ノズル1を把持して吐出口3を被洗浄物に向け、この状態で吐出ノズル1の内部流路5に洗浄水を供給する。これにより、洗剤用開閉弁17が閉じた状態にある場合には、給水路33から吐出ノズル1に供給された洗浄水は気体混入部7にて気泡が混入され、次に、洗浄水に含まれる気泡が減圧・加圧部10及び気泡剪断部11にて微細化され、さらにこの後に、整流部12で整流され、これにより、吐出口3から微細気泡を含む噴流洗浄水として吐出されるようになる。
また、押釦スイッチ13を押して洗剤用開閉弁17が開いた状態にある場合には、給水路33から吐出ノズル1に供給された洗浄水は、気体混入部7にて気泡が混入され、次に洗剤供給口22にて洗剤が供給され、次に、洗浄水に含まれる気泡が減圧・加圧部10及び気泡剪断部11にて微細化され、この後、整流部12で整流された後、吐出口3から微細気泡及び洗剤を含む噴流洗浄水として吐出される。そして、このように吐出口3から吐出された微細気泡又は微細気泡及び洗剤を含む噴流洗浄水を被洗浄物に当てて被洗浄物を洗浄する。
次に、本発明の洗剤タンク14の取り付け構造を図1、図2を参照して説明する。
図1、図2は、請求項1、3に対応する実施形態であり、吐出ノズル1のタンク装着部60の左右両側には、それぞれ、凹溝部62cが設けられると共に、凹溝部62cの内部に凸状の嵌合部62bが突設されている。一方、洗剤タンク14の左右両側には一対の装着ガイド62が突設されていると共に、各装着ガイド62の先端には、それぞれ、上記凹溝部62c内の嵌合部62bに凹凸嵌合する凹状の被嵌合部60aが突設されている。
本例の洗剤タンク14の装着方向は吐出ノズル1の外側面1aに対して直交する方向(図1の矢印Eの方向)であり、この装着方向に沿って洗剤タンク14の装着ガイド62が突出している。本例の装着ガイド62はそれぞれ弾性変形自在とされており、各装着ガイド62を吐出ノズル1の左右の凹溝部62cに向けて押し込むことにより装着ガイド62の先端に設けた被嵌合部62aが凹溝部62c内の嵌合部62bに対してパッチン嵌合により取り付けられると共に、装着ガイド62は弾性変形可能であるから洗剤タンク14からの取り外しも可能となる。
さらに、洗剤タンク14の装着方向に対面するようにして、洗剤タンク14の前部下面から洗剤供給口22が突設していると共に、吐出ノズル1の前部上面から洗剤受口21が突設しており、これら洗剤供給口22と洗剤受口21とは、洗剤タンク14を吐出ノズル1のタンク装着部60に装着した状態で洗剤供給口22が洗剤受口21に接続されるような位置関係となっている。
しかして、上記構成の洗浄水吐出装置30は、吐出ノズル1のタンク装着部60に対して洗剤タンク14を装着した状態で洗剤タンク14の洗剤供給口22と吐出ノズル1の洗剤受口21とが接続されて、吐出ノズル1と洗剤タンク14とが一体状となるので、洗剤タンク14の納まりが良いものとなり、洗剤タンク14を設置するスペースを別途確保しなくて済み、キッチンスペースが狭められることがない。しかも洗剤タンク14を着脱自在とすることで、洗剤の補給、メンテナンスが容易となる。さらに吐出ノズル1の洗剤受口21は吐出ノズル1の内部流路5の負圧発生部6に通じているので、水道水圧によって負圧発生部6に発生した負圧を利用して、洗剤タンク14内の洗剤を吐出ノズル1の内部流路5に供給できるようになるので、ポンプ等の動力を用いることなく、吐出口3から洗剤を含む噴流洗浄水として吐出させることができる結果、洗浄水吐出装置30の構成の簡素化及び低コスト化、節電を図ることができる。
また本例では、洗剤タンク14を吐出ノズル1のタンク装着部60に装着する際に、装着ガイド62によって洗剤タンク14の誤装着を防止できる利点もある。
また本例の洗浄水吐出装置30は、洗剤を含む噴流洗浄水を吐出できるので、被洗浄物を綺麗に洗浄できるものであり、しかも気泡を含む噴流洗浄水の場合は衝撃力が高く洗浄力が高いので、この点でも洗浄効果が高い。さらに、噴流洗浄水に含まれる気泡は泡径が非常に小さい微細気泡であるため、汚れへの付着性、浸透性、剥離効果が高く、このため被洗浄物に付着した油汚れをより効果的に落とすことができる。また、この微細気泡は泡径が非常に小さく均一に含まれるために噴流洗浄水の水流を乱しにくく、このため水跳ねを一層防止できるという利点もある。
図4〜図8は、請求項2、3に対応する実施形態であり、吐出ノズル1の外側面1aの前端側からタンク接続用部材20を突出させることで、吐出ノズル1の外側面1aに洗剤タンク14が収容可能な凹形状のタンク装着部60を形成している。また本例の洗剤タンク14の装着方向は吐出ノズル1の外側面1aに対して略平行な方向(図6、図7の矢印Fの方向)であり、この装着方向に対面するようにして、洗剤タンク14の前面から洗剤供給口22が突設され、タンク接続用部材20の内面から洗剤受口21が突設されている。さらに、タンク接続用部材20の内面の下端部には、左右両端に凸状の被嵌合部62aを有する装着ガイド62(図8)が突設されており、一方、洗剤タンク14の前端部の左右両側には、それぞれ、上記被嵌合部62aに嵌合する凹状の嵌合部62bが設けられており、洗剤タンク14を吐出ノズル1のタンク装着部60に装着したときに、嵌合部62bと被嵌合部60aとが凹凸嵌合すると共に、洗剤タンク14の洗剤供給口22がタンク接続用部材20の洗剤受口21に接続された状態となる。
また本例のタンク接続用部材20は下流管28の外面に取り付けてあり、下流管28から外方に向けて突出している。タンク接続用部材20の後面には、タンク接続用部材20の内部に形成した洗剤流路18の上流端を構成する洗剤受口21を凹設してある。タンク接続用部材20の洗剤流路18には洗剤用開閉弁17を設け、これを開閉することで洗剤タンク14と内部流路5の連通・非連通状態を切替可能としてあり、噴流洗浄水の吐出時に押釦スイッチ13を押し込んで洗剤用開閉弁17を開いて洗剤タンク14を内部流路5に連通することで、負圧発生部6で発生する負圧により洗剤タンク14内の洗剤を内部流路5を流れる洗浄水に供給できるようになっている。押釦スイッチ13はその非押し込み時にはばね力により洗剤流路18を遮断する位置に移動し、洗剤タンク14から内部流路5への洗剤の供給を停止するものである。なお、図6、図7中の16は内部流路5を流れる洗浄水の流量を調節するための流量調整レバーであり、本例では、上流管27の内部にスライドバルブ23を収納し、その先端外面に装着したOリング23bを上流管27の内周面に設けた弁座面に接離自在としており、流量調整レバー16の軸25を吐出ノズル1側に回動自在に軸支すると共に、流量調整レバー16の基端部16aをスライドバルブ23に突設した係合部23aに係合させてあり、流量調整レバー16を閉じる方向a1に握るとスライドバルブ23が後方向b1に押されて内部流路5が開かれるようになり、流量調整レバー16を離すとバネ(図示せず)によって流量調整レバー16が開く方向a2に回動してスライドバルブ23が前方向b2に押されて内部流路5が閉じられるようになっている。なお図中の50は洗浄水量確認用窓である。他の構成は図1の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
しかして本例では、前記実施形態のような洗剤を供給するためのポンプ等の動力が不要であり、しかも洗剤の補給、メンテナンスが容易となり、さらに装着ガイド62によって洗剤タンク14の誤装着を防止できるという効果に加えて、タンク接続用部材20によって吐出ノズル1の外側面1aに凹形状のタンク装着部60を形成し、この凹形状部分に洗剤タンク14を収容できるようにしたので、洗剤タンク14の納まりが非常に良くなると共に、洗剤タンク14と吐出ノズル1とタンク接続用部材20との一体感が創出され、デザイン性に一層優れたものとなる。
図9は、請求項4に対応する実施形態であり、洗剤タンク14の洗剤供給口22に、吐出ノズル1への非装着時に洗剤の漏れを防ぐための逆止弁65を設けたものである。他の構成は図4〜図8の実施形態と同様である。本例では、洗剤タンク14の洗剤供給口22の内部に収納される逆止弁65が、バネによって突出する方向(矢印hで示す方向)に付勢されており、洗剤タンク14の洗剤供給口22を吐出ノズル1の洗剤受口21に接続したときには、洗剤受口21側に設けた押圧突起80(図6)によって逆止弁65が後退する方向に押されることで洗剤供給口22が開き、吐出ノズル1内に生じる負圧によって吐出ノズル1内への洗剤供給が可能となるが、洗剤受口21から取り外すと逆止弁65によって洗剤供給口22が自動的に塞がれた状態になるので、洗剤タンク14を取り外したときや洗剤を補給した後に、洗剤供給口22を下向きにした場合でも、洗剤が漏れ出すのを確実に防止できるようになる。
なお、上記洗浄水吐出装置30はキッチンシンク用のものであるが、浴室や洗面化粧台等、その他の衛生設備に適用しても良いものとする。
本発明の一実施形態であり、吐出ノズルのタンク装着部に対して洗剤タンクを装着する前の状態を示す側面断面図である。 同上の吐出ノズルのタンク装着部に対して洗剤タンクを装着した状態を示す側面断面図である。 同上の吐出ノズルをキッチンシンクに設置した状態の説明図である。 本発明の他の実施形態の洗剤タンク付き吐出ノズルの斜視図である。 図4を模式的に示した側面図である。 図4の吐出ノズルのタンク装着部に対して洗剤タンクを装着する途中の過程を示す側面断面図である。 図4の吐出ノズルのタンク装着部に対して洗剤タンクを装着した状態を示す側面断面図である。 同上のタンク接続用部材の装着ガイドに対して洗剤タンクを嵌め込む状態を説明する斜視図である。 (a)(b)は同上の洗剤タンクの洗剤供給口に、吐出ノズルへの非装着時に洗剤の漏れを防ぐための逆止弁を設けた場合の説明図である。
符号の説明
1 吐出ノズル
1a 外側面
3 吐出口
5 内部流路
6 負圧発生部
14 洗剤タンク
20 タンク接続用部材
21 洗剤受口
22 洗剤供給口
30 洗浄水吐出装置
31 流し台
33 給水路
60 タンク装着部
62 装着ガイド
65 逆止弁

Claims (4)

  1. 流し台に設置される給水路からの水道水を内部流路を経て吐出口から噴流洗浄水として吐出させる吐出ノズルと、上記吐出ノズルの内部流路に洗剤を供給するための洗剤供給口を有する洗剤タンクとを備えており、上記吐出ノズルに、洗剤タンクを着脱自在に装着するためのタンク装着部と、洗剤タンクの装着状態で洗剤タンクの洗剤供給口が接続される洗剤受口とを設けると共に、上記洗剤受口を内部流路の洗浄水流により生じる負圧発生部に連通させてなることを特徴とする洗浄水吐出装置。
  2. 上記タンク装着部を洗剤タンクが収容可能な凹形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の洗浄水吐出装置。
  3. 上記タンク装着部に対して洗剤タンクを装着する際に、洗剤タンクを装着方向に沿わせてガイドするための装着ガイドを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄水吐出装置。
  4. 上記洗剤タンクの洗剤供給口に、吐出ノズルへの非装着時において洗剤漏れを防止するための逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洗浄水吐出装置。
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