JP2009154177A - 成形方法、成形材料用フィルタ及びフィルタ付型 - Google Patents

成形方法、成形材料用フィルタ及びフィルタ付型 Download PDF

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Abstract

【課題】汎用性の高いフィルタ部材を用い、且つ、省スペース化を図りつつ、成形材料のフィルタにおける通過量を多くすることができる成形方法を提供する。
【解決手段】キャビティ7に通じる湯口系9を上流側(湯道13側)と下流側(堰15側)とに区画するように複数の平板状のフィルタ部材25を互いに交差するように配置し、湯口系9に溶湯を流すことにより複数のフィルタ部材25により濾過された溶湯をキャビティ7に流し込んで凝固させ、鋳造品を製造する。
【選択図】図2

Description

本発明は、鋳造方法等の成形方法、当該成形方法に使用可能な成形材料用フィルタ及びフィルタ付型に関する。
鋳造方法等の成形方法において、型内に通じる流路にフィルタを配置して成形材料を濾過する技術が知られている。例えば、鋳造方法では、一般に、平板状のセラミックフィルタが流路(湯口、湯道、堰など)に直交するように配置される。なお、この場合、セラミックフィルタが溶湯を通過させる濾過面積は、流路の直交断面の面積に等しい。
特許文献1では、円筒状のセラミックフィルタを、流路方向を軸方向として流路内に配置する技術を開示している。特許文献1の技術では、溶湯は、円筒状のセラミックフィルタの外周面側から内周面側へセラミックフィルタを通過し、その後、セラミックフィルタ内の空洞を軸方向へ流れる。特許文献1の技術では、上記のような平板状のセラミックフィルタよりも流路に対するフィルタの濾過面積が増加することから、省スペース化が図られつつ、溶湯のフィルタにおける通過量が増加する。
特開平11−285782号公報
しかし、特許文献1の技術は、円筒形状のセラミックフィルタを形成しなければならないことから、種々の問題を生じる。例えば、円筒形状のセラミックフィルタは、一般に流通されているものではないこと等からコストが高い。また、円筒は、体積に比較して表面積が小さい形状であることから、効率的に溶湯を通過させることができない。
本発明の目的は、汎用性の高いフィルタ部材を用い、且つ、省スペース化を図りつつ、成形材料のフィルタにおける通過量を多くすることができる成形方法、成形材料用フィルタ及びフィルタ付型を提供することにある。
本発明の成形方法は、キャビティに通じる流路を上流側と下流側とに区画するように複数の平板状のフィルタ部材を互いに交差するように配置し、前記流路に成形材料を流すことにより前記複数のフィルタ部材により濾過された前記成形材料を前記キャビティに流し込んで凝固させ、成形品を製造する。
好適には、2枚の前記フィルタ部材を、互いに対向するように、且つ、前記流路に沿い、対向する面とは反対側の面が前記流路の内周面から離間するように配置し、1枚の前記フィルタ部材を、前記2枚のフィルタ部材間の隙間を上流側又は下流側から塞ぐように前記2枚のフィルタ部材に交差して配置する。
好適には、一本の流路内において、前記2枚のフィルタ部材及び前記1枚のフィルタ部材の組み合わせを、前記2枚のフィルタ部材の対向方向において複数配列した。
本発明の成形材料用フィルタは、キャビティに通じる流路を上流側と下流側とに区画するように、且つ、互いに交差するように配置された複数の平板状のフィルタ部材を有する。
本発明のフィルタ付型は、キャビティ及び当該キャビティに通じる流路が形成された型本体と、前記型本体に固定され、前記流路を上流側と下流側とに区画するように、且つ、互いに交差するように配置された複数の平板状のフィルタ部材と、を有する。
好適には、前記型本体は、第1の分割面を有する第1の型と、前記第1の分割面に合わせられる第2の分割面を有する第2の型と、を有し、前記流路は、前記第1の分割面に形成された凹部により構成される上流側流路と、前記第2の型に設けられ、前記第2の分割面に開口して前記上流側流路に通じ、前記第2の分割面に交差する方向を流路方向とする下流側流路と、を有し、前記複数のフィルタ部材は、前記下流側流路の流路方向に沿うように配置された第1のフィルタ部材と、前記第1のフィルタ部材と、他のフィルタ部材又は前記下流側流路の内周面との隙間を上流側から塞ぐように前記第1のフィルタ部材に交差して配置された第2のフィルタ部材と、を有し、前記下流側流路の内周面には、前記第1のフィルタ部材が前記第2の分割面から前記下流側流路に挿入されたときに前記第1のフィルタ部材の外周部が嵌合する、前記下流側流路の流路方向に沿う溝部と、前記第2のフィルタ部材が前記第2の分割面から前記下流側流路に挿入されたときに前記第2のフィルタ部材の外周部が嵌合する、前記下流側流路の上流端に設けられた拡径部と、が形成されている。
本発明によれば、汎用性の高いフィルタ部材を用い、且つ、省スペース化を図りつつ、成形材料のフィルタにおける通過量を多くすることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る成形方法としての鋳造方法を説明する図であり、図1(a)は、鋳型1の平面視における透視図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における断面図である。なお、図1は、鋳型1の概略を模式的に示すものであり、細部の形状の図示は省略されている。
鋳型1の内部には、例えば、成形品と同一形状の空間であるキャビティ7と、キャビティ7に溶湯を供給するための流路である湯口系9とが形成されている。湯口系9は、例えば、溶湯を鋳型1内に流し込む入口にあたる、概ね鉛直方向に延びる湯口11と、湯口11から概ね水平方向へ延びる湯道13と、湯道13から分岐してキャビティ7へ通じる複数の堰15とを有している。
湯道13と複数の堰15との間には、複数の堰15に対応して複数のフィルタ部17が形成されている。フィルタ部17は、キャビティ7に供給される溶湯を濾過する部分である。フィルタ部17は、湯道13及び堰15を連通するフィルタ配置空間19に、溶湯を濾過するフィルタ21(図1では図示省略。図2(b)参照)が配置されて構成されている。
鋳型1は、例えば、図1(b)に示すように、上側分割面3a及び下側分割面5aにて互いに当接する上型3及び下型5を有している。キャビティ7は、例えば、上型3及び下型5にそれぞれ形成された凹部により構成されている。湯口11は、例えば、上型3に形成された孔により構成されている。湯道13は、例えば、上型3の上側分割面3aに形成された溝(凹部)により構成されている。フィルタ配置空間19は、例えば、下型5の下側分割面5aに開口する凹部により構成されている。堰15は、例えば、下型5に形成された孔により構成されている。上側分割面3a及び下側分割面5aは湯道13及びフィルタ配置空間19の境界となっている。
鋳型1は、例えば、砂型により構成されており、枠31と、枠31内に込められた砂33とを有している。枠31は、例えば、鋳鉄、鋼、若しくは、木材により構成されている。砂33は、例えば、粒状の珪砂に粘結剤が混ぜ込まれて構成されている。
図2は、フィルタ部17を説明する図であり、図2(a)は、鋳型1からフィルタ部17を切り取ってフィルタ配置空間19を示す斜視図であり、図2(b)は、フィルタ21をフィルタ配置空間19に配置した状態で示す、図2(a)のIIb−IIb線における断面図であり、図2(c)は、フィルタ配置空間19等を形成するための模型23の外観斜視図である。
フィルタ配置空間19は、例えば、概ね直方体状に形成されており、4方は側面19b、19c、19d、19eにより囲まれ、湯道13側(図2の紙面上方側)は、全面的に開口して湯道13に通じ、堰15側(図2の紙面下方側)の面(底面19f)には、当該面の面積よりも小さい面積で堰15が開口している。
フィルタ21は、平板状のフィルタ部材25A、25B及び25C(以下、A〜Cを省略することがある。)を有している。フィルタ部材25は、例えば、セラミックス等の多孔質体により構成されており、3次元網状構造を有している。多孔質体がセラミックにより形成されている場合、セラミックは、炭化珪素、窒化珪素、若しくは、アルミナ等の適宜な材料を成分として含んでよい。
3枚のフィルタ部材25は、例えば、それぞれ同等の大きさを有する矩形状に形成され、互いに交差するように立体的に配置されている。具体的には、3枚のフィルタ部材25は、堰15側(図2の紙面下方側)を開放側としてU字を形成するように配置されている。すなわち、フィルタ部材25B及び25Cは、フィルタ配置空間19の流路方向(湯道13から堰15への方向、本実施形態では図2の紙面上方側から下方側への方向)に沿うように、且つ、互いに対向するように配置され、フィルタ部材25Aは、フィルタ部材25Bとフィルタ部材25Cとの隙間を上流側から塞ぐように、フィルタ部材25B及び25Cの上流側の端部に当接して配置されている。なお、フィルタ部材25Aは、湯道13の側面に面するとともに、フィルタ配置空間19の流路方向に交差(より詳細には直交)している。
フィルタ部材25B及び25Cは、それぞれ、フィルタ配置空間19の側面19b及び19cに対向して配置されている。すなわち、フィルタ部材25B及び25Cは、互いに対向する面とは反対側の面がフィルタ配置空間19の内周面から離間して配置されている。また、フィルタ部材25Aは、外周部(4辺)が側面19b〜19eに沿うように配置されるとともに、2辺が側面19b及び19cから離間して配置されている。従って、湯道13からフィルタ配置空間19に流れ込む溶湯は、フィルタ部材25Bと側面19bとの隙間、フィルタ部材25Cと側面19cとの隙間に流れ込むことが可能である。
また、フィルタ部材25B及び25Cの外周部(4辺)は、側面19d及び19e、底面19f、並びに、フィルタ部材25Aに隙間なく当接している。また、フィルタ部材25Aの外周部のうち2辺は、側面19d及び19eに隙間なく当接している。従って、3枚のフィルタ部材25は、湯道13に連通する空間と、堰15に連通する空間とを区画しており、湯道13の溶湯は、3枚のフィルタ部材25のいずれかを通過しなければ堰15に流れ込まないようになっている。
フィルタ配置空間19を形成する面には、フィルタ部材25A〜25Cを位置決めしたり、溶湯の通過に伴って溶湯からフィルタ部材25に加えられる荷重に抗してフィルタ部材25を係合するための溝部等が形成されている。
具体的には、側面19d及び19eには、下側分割面5aから底面19fまでフィルタ配置空間19の流路方向に沿って直線状に延びる溝部19gが合計4本形成され、底面19fには、2本の溝部19gを結ぶ溝部19hが合計2本形成されている。従って、フィルタ部材25B及び25Cは、下側分割面5aからフィルタ配置空間19へ、溝部19gに案内されつつスライド挿入され、溝部19g及び19hに嵌合し、下側分割面5a側への移動以外の移動が規制される。
また、側面19d及び19eには、下側分割面5a側(フィルタ配置空間19の上流端)に、フィルタ部材25Aが嵌合する拡径部19jが形成されている。従って、フィルタ部材25Aは、フィルタ配置空間19の開口縁部において側面19d及び19eの間に嵌合し、フィルタ部材25B及び25Cに支持されるとともに、側面19d及び19eの、溝部19g間の突部に支持される。
以上の構成を有するフィルタ部17の作用は以下のとおりである。湯口11に供給され、湯道13を流れる溶湯は、フィルタ配置空間19を介して堰15へ流れ込む。具体的には、湯道13を流れる溶湯は、矢印y1で示すように、フィルタ部材25Aを通過して堰15側へ流れるとともに、矢印y2及びy3で示すように、側面19b及び19cと、フィルタ部材25B及び25Cとの隙間に流れ込み、フィルタ部材25B及び25Cを通過して堰15側へ流れる。この際、溶湯からは不純物が取り除かれる。そして、堰15へ流れ込んだ溶湯は、キャビティ7に流れ込んで凝固し、成形品となる。
また、以上の構成を有するフィルタ部17のフィルタ配置空間19は、例えば、以下のように形成される。図2(c)に示す模型23は、例えば、上型3に中空部を形成するための上部模型27と、下型5に中空部を形成するための下部模型29とを有している。本実施形態では、上部模型27は、湯道13のうち平面視においてフィルタ配置空間19と重なる部分を形成し、下部模型29は、フィルタ配置空間19を形成する。
上部模型27は、例えば、フィルタ配置空間19側ほど、湯道13の流路方向(図2の紙面左上から右下への方向)に直交する方向に拡径するように形成されている。また、下部模型29は、概ね立方体状に形成されるとともに、上述の溝部19g、19h、拡径部19jに対応する突条部が形成されている。なお、上部模型27及び下部模型29は、適宜にダボ等の位置決め手段が設けられてよい。
鋳型1は、模型23等の模型が枠31に対して位置決めされた状態で、枠31内に砂33が込められることにより形成される。その過程において、フィルタ配置空間19は、枠31のうち、下型5に対応する枠に、下部模型29が位置決めされ、砂33が込められることにより形成される。
以上の実施形態によれば、キャビティ7に通じる湯口系9を上流側(湯道13側)と下流側(堰15側)とに区画するように複数の平板状のフィルタ部材25を互いに交差するように配置し、湯口系9に溶湯を流すことにより複数のフィルタ部材25により濾過された溶湯をキャビティ7に流し込んで凝固させ、鋳造品を製造することから、溶湯がフィルタ21を通過する面積は、湯口系9(より具体的には、フィルタ配置空間、若しくは、湯道13とフィルタ配置空間19との接続部)の断面積よりも大きい。一方、複数のフィルタ部材25は、互いに交差するように組み合わされて湯口系9を上流側と下流側とに区画しているから、流路方向に見て(図1のような平面視において)、フィルタ21の配置領域は拡大していない。換言すれば、湯道13等の下方側の、従来は使用されていなかった領域が、フィルタ部材25の配置空間として有効利用される。従って、省スペース化を図りつつ、溶湯のフィルタ21における通過量を多くするこができる。そして、一般に製作や入手が容易な平板状のフィルタ部材25を用いていることから、汎用性が高く、コストを低減できる。
また、本実施形態では、2枚のフィルタ部材25B及び25Cを、互いに対向するとともにフィルタ配置空間の内周面(側面19b及び19c)に対向するように配置し、1枚のフィルタ部材25Aを、2枚のフィルタ部材25A及び25Cの上流側に、2枚のフィルタ部材25B及び25Cに掛け渡して配置することから、フィルタ部材25Aにより、従来と概ね同様に溶湯を濾過しつつ、フィルタ部材25B及び25Cにより、追加的に溶湯を濾過することができ、溶湯の通過量が飛躍的に増加する。具体的には、従来のように流路を横断するフィルタ部材を一つ設ける場合のみに比較して、本実施形態では、概ね3倍の溶湯を通過させることができる。さらに、フィルタ部材25は矩形状に配置されることから、円形のフィルタ部材に比較して、体積に対する表面積が大きく、効率的に溶湯の通過量を増加させることができる。
鋳型1は、上側分割面3aを有する上型3と、上側分割面3aに合わせられる下側分割面5aを有する下型5とを有し、湯口系9は、上側分割面3aに形成された溝により構成される湯道13と、下型5に形成されるとともに、下側分割面5aに開口して湯道13に通じ、下側分割面5aに交差する方向を流路方向とするフィルタ配置空間19とを有し、3枚のフィルタ部材25は、フィルタ配置空間19の流路方向に沿って配置されるフィルタ部材25B及び25Cと、フィルタ部材25Bとフィルタ部材25Cとの隙間を上流側から塞ぐように、フィルタ部材25B及び25Cに掛け渡して配置されたフィルタ部材25Aとを有し、フィルタ配置空間19の内周面(側面19b及び19c)には、フィルタ部材25B及び25Cが、下側分割面5aからフィルタ配置空間19に挿入されたときにてフィルタ部材25B及び25Cの外周部が嵌合する、フィルタ配置空間19の流路方向に沿う溝部19gと、フィルタ部材25Aが、下側分割面5aからフィルタ配置空間19に挿入されたときにフィルタ部材25Aの外周部が嵌合する、フィルタ配置空間19の上流端に設けられた拡径部19jとが形成されていることから、複数のフィルタ部材25を、上述のように立体的に配置し、且つ、溶湯から受ける荷重に抗することができるように鋳型1に固定することが容易である。
(第2の実施形態)
図3(a)は、本発明の第2の実施形態に係る鋳造方法に使用される鋳型のフィルタ部117の断面図である。図3(b)は、フィルタ部117のフィルタ配置空間119を形成するための模型123を示す斜視図である。
第2の実施形態では、2本の堰15に対して一のフィルタ配置空間119が形成され、2本の堰15に対応して2つのフィルタ21が配置されている。2つのフィルタ21は、フィルタ配置空間119の流路方向に沿うフィルタ部材25の一つが互いに対向するように配置され、その隙間は溶湯の流路となっている。
第2の実施形態によれば、一本の流路(フィルタ配置空間119)内において、フィルタ部材25B及び25Cの対向方向に、フィルタ21が複数(2つ)配列されていることから、フィルタ21間から砂33が省略され、複数のフィルタ21を第1の実施形態よりも隣接させることができ、一層の省スペース化が図られる。
なお、以上の実施形態において、鋳造方法は本発明の成形方法の一例であり、溶湯(溶融金属)は本発明の成形材料の一例であり、鋳造品は本発明の成形品の一例であり、湯口系9、又は、その一部である湯道13及びフィルタ配置空間19は、本発明のキャビティに通じる流路の一例であり、フィルタ21は本発明の成形材料用フィルタの一例であり、鋳型1は本発明のフィルタ付型の一例であり、枠31及び砂33の組み合わせは本発明の型本体の一例であり、上型3は本発明の第1の型の一例であり、下型5は本発明の第2の型の一例であり、湯道13は本発明の上流側流路の一例であり、フィルタ配置空間19は本発明の下流側流路の一例であり、フィルタ部材25B又はフィルタ部材25Cは本発明の第1のフィルタ部材の一例であり、フィルタ部材25Aは本発明の第2のフィルタ部材の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
本発明の成形方法は、鋳造に限定されない。換言すれば、成形材料は、溶湯(溶融金属)に限定されない。例えば、成形方法は、樹脂を成形する射出成形であってもよい。また、鋳造方法は、重力を利用するものでも利用しないものでもよいし、溶湯に加える圧力が低いものでも高いものでもよいし、ダイカスト法であってもよい。
型は、砂型に限定されず、例えば、金型であってもよい。また、型は、2つの型からなるものに限定されず、3つ以上の型からなるものであってもよい。また、型は、鉛直方向において型開閉されるものに限定されず、例えば、水平方向に型開閉がなされるものであってもよい。
キャビティに通じる流路は、型に形成されたものに限定されない。すなわち、型とは別個の部材により形成されてもよい。また、キャビティに通じる流路(湯口系)の形状は、湯口、湯道、複数の堰、及び、複数のフィルタ配置空間を有するものに限定されない。例えば、流路は、複数の堰が設けられず、湯口からキャビティまで1本の流路であってもよい。第1の分割面(実施形態では上側分割面3a)に形成されて上流側流路(実施形態では湯道13)を構成する凹部は抜穴状のものであってもよく、例えば、実施形態において、湯道13が省略され、湯口がフィルタ配置空間へ直接的に通じてもよい。
フィルタは、キャビティに通じる流路のどの位置に設けられてもよい。例えば、実施形態において示した湯口系において、湯口前に設けられてもよいし、湯道前に設けられてもよいし、堰の後に設けられてもよい。
複数のフィルタ部材は、3枚に限定されず、また、U字状に配置されるものに限定されない。例えば、2枚のフィルタ部材がL字状に組み合わされてもよいし(例えば、第1の実施形態において、フィルタ部材25Bを省略するとともに、フィルタ部材25Cと側面19bとの隙間をフィルタ部材25Aにより塞ぐようにフィルタ部材25Aの外周部を側面19bに当接させる。)、4枚のフィルタ部材が立方体の4面を構成するように組み合わされてもよい(例えば、第1の実施形態において、フィルタ部材25B及び25Cを側面25dから離間させ、フィルタ部材25Bとフィルタ部材25Cとの側面25d側の隙間を塞ぐフィルタ部材25を側面25b及び25cに固定する。)。
3枚(以上)のフィルタ部材がU字状に配置される場合、下流側流路(実施形態ではフィルタ配置空間19)の流路方向に沿うフィルタ部材(実施形態では、フィルタ部材25B及び25C)は、流路方向に厳密に平行でなくてもよく、傾斜していてもよいし、また、下流側流路の流路方向に交差するフィルタ部材(実施形態ではフィルタ部材25A)は、流路方向に直交していなくてもよい。U字状に配列された3枚(以上)のフィルタ部材の組み合わせが複数配列される場合、その配列される組み合わせの数は、2組に限定されず、3組以上であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る鋳造方法に用いられる鋳型の概略を示す図。 図1の鋳型のフィルタ部及びフィルタ部を形成するための模型を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る鋳造方法に用いられる鋳型のフィルタ部及びフィルタ部を形成するための模型を示す図。
符号の説明
1…鋳型、3…上型(第1の型)、5…下型(第2の型)、7…キャビティ、9…湯口系(流路)、11…湯口、13…湯道(上流側流路)、15…堰、19…フィルタ配置空間(下流側流路)、21…フィルタ(成形材料用フィルタ)、25…フィルタ部材。

Claims (6)

  1. キャビティに通じる流路を上流側と下流側とに区画するように複数の平板状のフィルタ部材を互いに交差するように配置し、前記流路に成形材料を流すことにより前記複数のフィルタ部材により濾過された前記成形材料を前記キャビティに流し込んで凝固させ、成形品を製造する成形方法。
  2. 2枚の前記フィルタ部材を、互いに対向するように、且つ、前記流路に沿い、対向する面とは反対側の面が前記流路の内周面から離間するように配置し、
    1枚の前記フィルタ部材を、前記2枚のフィルタ部材間の隙間を上流側又は下流側から塞ぐように前記2枚のフィルタ部材に交差して配置する
    請求項1に記載の成形方法。
  3. 一本の流路内において、前記2枚のフィルタ部材及び前記1枚のフィルタ部材の組み合わせを、前記2枚のフィルタ部材の対向方向において複数配列した
    請求項2に記載の成形方法。
  4. キャビティに通じる流路を上流側と下流側とに区画するように、且つ、互いに交差するように配置された複数の平板状のフィルタ部材を有する
    成形材料用フィルタ。
  5. キャビティ及び当該キャビティに通じる流路が形成された型本体と、
    前記型本体に固定され、前記流路を上流側と下流側とに区画するように、且つ、互いに交差するように配置された複数の平板状のフィルタ部材と、
    を有するフィルタ付型。
  6. 前記型本体は、
    第1の分割面を有する第1の型と、
    前記第1の分割面に合わせられる第2の分割面を有する第2の型と、
    を有し、
    前記流路は、
    前記第1の分割面に形成された凹部により構成される上流側流路と、
    前記第2の型に設けられ、前記第2の分割面に開口して前記上流側流路に通じ、前記第2の分割面に交差する方向を流路方向とする下流側流路と、
    を有し、
    前記複数のフィルタ部材は、
    前記下流側流路の流路方向に沿うように配置された第1のフィルタ部材と、
    前記第1のフィルタ部材と、他のフィルタ部材又は前記下流側流路の内周面との隙間を上流側から塞ぐように前記第1のフィルタ部材に交差して配置された第2のフィルタ部材と、
    を有し、
    前記下流側流路の内周面には、
    前記第1のフィルタ部材が前記第2の分割面から前記下流側流路に挿入されたときに前記第1のフィルタ部材の外周部が嵌合する、前記下流側流路の流路方向に沿う溝部と、
    前記第2のフィルタ部材が前記第2の分割面から前記下流側流路に挿入されたときに前記第2のフィルタ部材の外周部が嵌合する、前記下流側流路の上流端に設けられた拡径部と、
    が形成されている
    請求項5に記載のフィルタ付型。
JP2007334460A 2007-12-26 2007-12-26 成形方法、成形材料用フィルタ及びフィルタ付型 Active JP5026247B2 (ja)

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