JP2009154099A - 水銀除去装置、及び水銀除去方法 - Google Patents

水銀除去装置、及び水銀除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで水銀除去率を向上させた水銀除去装置、及び水銀除去方法を提供すること。
【解決手段】石炭の燃焼により発生する排ガスGから水銀を除去する装置であって、排ガスGから硫黄酸化物を除去する吸収塔20の下流側に、硫酸を排ガスGに噴射する酸性液噴射ノズル51が設けられていることを特徴とする水銀除去装置1とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、水銀除去装置、及び水銀除去方法に関する。
石炭燃焼ガスには、石炭に起因する微量の水銀が含まれている。この水銀には、難溶性の金属水銀(Hg)、水溶性の2価水銀(Hg2+(HgCl))、そして燃焼灰に付着した粒子状水銀(Hg)が存在する。
排ガス処理系内において、粒子状水銀(Hg)の大部分は電気集じん器(electrostatic precipitator;EP)や、バグフィルタなどの集じん装置にて除去され、2価水銀(Hg2+)は湿式脱硫装置(FGD)において高効率に除去することができる。しかし金属水銀(Hg)は、EP、FGDで除去されにくい。そこで金属水銀(Hg)を酸化させて水溶性の2価水銀(Hg2+)に変えることで金属水銀(Hg)を取り除く方法が提案されている。
例えば特許文献1では、排ガス中における塩化水素(HCl)の濃度は1ppm〜数十ppmと少ないので、水銀酸化効率が低く、EPやFGDにおける水銀捕集効率は低い。そこで、排ガス中の塩化水素の濃度を上げるために、排ガスの通路に塩素化合物などのハロゲンを有する物質を注入して排ガス中における塩化水素の濃度を上げる方法が記載されている。また、特許文献2では、石炭とともに塩素化合物を燃焼させる方法が記載されている。
これにより、金属水銀(Hg)の酸化を効率的に行うことができ、排ガスから金属水銀(Hg)を取り除くことができる。
特開平10−230137号公報 特開2000−325746号公報
ところが、これらの方法による水銀除去には塩素化合物などの薬剤が別途必要となるため、排ガスの処理に要するコストが増大する。
そこで本発明は、低コストで水銀除去率を向上させた水銀除去装置、及び水銀除去方法を提供することを目的とする。
本発明者らが、排ガスから高効率で水銀を除去するための基礎実験を行ったところ、排ガス中における二酸化硫黄(SO)の濃度が低くなると水銀除去率が向上し、水素イオン指数(pH)が小さい(酸性度が高い)ほど、水銀除去率が向上することがわかった。以下に、これらの基礎実験の結果について説明する。
図4は、排ガスの二酸化硫黄濃度と水銀除去率との関係を示す図である。図5は、吸収液の水素イオン指数と水銀除去率との関係を示す図である。
図4及び図5の実験では、水銀を除去するために40[℃]の吸収液「A」,「B」,「C」,「D」を用いて実験を行った。また、図4の実験における吸収液の水素イオン指数は1.3とした。
この基礎実験における吸収液「A」,「B」,「C」,「D」は、それぞれ異なる組成を有するものとした。
吸収液は、金属水銀(Hg)を酸化するための酸化剤を含有する液体である。酸化された金属水銀(2価水銀)は吸収液に吸収されることで、排ガスから除去できるようになっている。
図4の実験で用いた排ガスの組成は、窒素ガスをベースとし、酸素:5[vol%]、二酸化炭素:15[vol%]、水銀:16.6〜26.0[μg/cm]とした。ガス流量は、1[NL]とした。
図5における実験で用いた排ガスの組成は、窒素ガスをベースとし、酸素:5[vol%]、二酸化炭素:15[vol%]、水銀:22.9〜26.6[μg/cm]とし、二酸化硫黄を含まない組成とした。ガス流量は、1[NL]とした。
図4では、吸収液ごとの水銀除去率に差があるものの、二酸化硫黄(SO)の濃度が500[ppm]〜1000[ppm]の場合にはほぼ一定の水銀除去率であり、50[%]以下であった。
一方、二酸化硫黄(SO)の濃度が300[ppm]程度であると、吸収液「B」による水銀除去率が70[%]程度に上昇したが、吸収液「A」,「C」,「D」による水銀除去率は、二酸化硫黄の濃度が500[ppm]の場合とほとんど変化していない。
しかし、二酸化硫黄(SO)の濃度が0[ppm]である条件では、すべての吸収液による水銀除去率が75[%]から90[%]の範囲となった。
これにより、排ガス中における二酸化硫黄の濃度が低くなるにつれて水銀除去率が向上し、特に二酸化硫黄をほとんど含まない排ガスにおいて、水銀の除去が効率的に行われることがわかった。
次に、図5では、吸収液ごとに差があるものの、吸収液の水素イオン指数が5.0の場合には、水素除去率が50[%]以下であった。
吸収液の水素イオン指数が3.0の場合には、吸収液「A」及び「C」の水銀除去率が80[%]以上となったが、吸収液「B」及び「D」の水銀除去率は、水素イオン指数が5.0の場合とほとんど変わらなかった。しかし、吸収液の水素イオン指数が1.0の場合には、すべての吸収液の水銀除去率は75[%]以上であった。
これにより、吸収液の水素イオン指数が小さくなるにつれて水銀除去率が向上し、特に水素イオン指数がおよそ1.0になると、水銀の除去が効率的に行われることがわかった。
本発明の水銀除去装置は、上記実験結果に基づいて得られたものであり、石炭の燃焼により発生する排ガスから水銀を除去する装置であって、前記排ガスから硫黄酸化物を除去する吸収塔の下流側に、酸性液を前記排ガスに噴射する酸性液噴射手段が設けられていることを特徴とする。
これにより、吸収塔において排ガス中の硫黄酸化物の濃度が低下することで、水銀と反応する酸性液を増やすことができるので、水銀の酸化を促進し水銀除去率を向上させた水銀除去装置とすることができる。
また、本発明の水銀除去装置は、前記排ガスに対して水を噴射することで前記酸性液を生成する酸性液生成手段を前記吸収塔の上流側に備え、前記酸性液生成手段と前記酸性液噴射手段とが接続されていることが好ましい。
これにより、容易な手段を用いて排ガスから酸性液を生成することができ、別途で酸性液を用意する必要がないので、酸性液に係るコストを低減した水銀除去装置とすることができる。
また、本発明の水銀除去装置は、前記酸性液生成手段には排液手段及び給液手段が設けられていることが好ましい。
これにより、酸性液生成手段で水を噴射することで取り込まれた煤塵を排出手段を介して外部に排出することができるので、酸性液生成手段中に煤塵が蓄積されない。これにより、酸性液生成手段の目詰まりを防止することができる。
また、酸性液噴射手段から酸性液を噴射することで減少する酸性液生成手段内の水量を給液手段により補うことができるので、連続運転が可能な水銀除去装置とすることができる。
また、本発明の水銀除去装置は、前記酸性液生成手段は前記酸性液を収容する酸性液収容部を有し、前記酸性液収容部が前記吸収塔の内部に設けられていることが好ましい。
これにより、酸性液生成手段の設置面積を低減することが可能となるので、小型化を実現し、製造コストを低減した水銀除去装置とすることができる。
本発明の水銀除去方法は、石炭の燃焼により発生する排ガスから水銀を除去する方法であって、吸収塔において前記排ガスの硫黄酸化物濃度を下げた後、前記吸収塔から排出される前記排ガスに酸性液を接触させて水銀を除去することを特徴とするを特徴とする。
このような方法により、吸収塔において排ガス中の硫黄酸化物の濃度を低下させ、水銀と反応する酸性液を増やすことができるので、水銀の酸化を促進し水銀除去率を向上させた水銀除去方法とすることができる。
また、本発明の水銀除去方法は、前記吸収塔の上流側において前記排ガスに対して水を接触させることで前記酸性液を生成し、生成した前記酸性液を前記吸収塔から排出される前記排ガスに接触させることが好ましい。
このような方法により、排ガスから容易に酸性液を生成することができるので、別途で酸性液を用意する必要がない。したがって、酸性液に係るコストを低減した水銀除去方法とすることができる。
また、本発明の水銀除去方法は、前記吸収塔の前段で水と排ガスとを繰り返し接触させることで前記酸性液を生成することが好ましい。
このような方法により、濃度の低い酸性液を排ガス中に繰り返し噴射することができるので、高濃度の酸性液を生成することができる。よって、水銀の酸化を促進し水銀除去率を向上させた水銀除去方法とすることができる。
また、本発明の水銀除去方法は、前記酸性液に触媒を添加することとしてもよい。
排ガス中には微量の金属が含まれており、この金属が触媒として機能することで水銀の酸化が促進される。
一方、排ガス中に含まれる金属量は燃焼する石炭によってばらつきがある。排ガス中の金属が少なくなると酸性液中の触媒の濃度が低くなるので、水銀を酸化する能力が低下する。そこで、酸性液中に触媒を添加することで、水銀を酸化する能力を低下させずに水銀を除去することができる。
また、本発明の水銀除去方法は、前記触媒として鉄イオン及びマンガンイオンの少なくとも何れかを添加することが好ましい。
鉄イオン及びマンガンイオンは、水銀を酸化するときに有効な触媒として機能する。したがって、これらの金属イオンを触媒として添加すると、水銀を酸化する能力を低下させずに水銀を除去することができる。
以下に、図面を用いて本発明における水銀除去装置について説明する。また、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであって、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数などを異ならせている。
[第1の実施形態]
(水銀除去装置の構成)
図1は、第1の実施形態に係る水銀除去装置1の構成を示す模式図である。図1に示すように、水銀除去装置1はガス導入路10と、吸収塔20と、ガス排出路40と有している。
吸収塔20の高さ方向の略中央部には、火力発電所のボイラなどと接続されたガス導入路10が接続されている。また、吸収塔20の上部にはガス排出路40が接続されている。排ガスGはガス導入路10から吸収塔20に導入され、吸収塔20からガス排出路40へ排出される。
排ガスGには、二酸化硫黄などの硫黄酸化物や、微量の金属を含んだ燃焼灰などの煤塵が含まれている。
吸収塔20は、例えば、火力発電所の石炭焚きのボイラ(図示は省略)の下流側に設けられるものであり、排ガスG中の硫黄酸化物を除去するためのものである。
吸収塔20の下部は、液体を貯留する貯留タンクとして機能するようになっている。貯留タンクは、仕切り部材29によって図示で右側の硫黄除去液貯留タンク22aと、図示で左側の酸性液貯留タンク22bとに仕切られている。硫黄除去液貯留タンク22aには硫黄除去液Lが貯留され、酸性液貯留タンク22bには酸性液が貯留される。
また、仕切り部材29は吸収塔20の内側から見てガス導入口10aを覆うように配置されている。仕切り部材29には、スリット29aが設けられており、スリット29aを介して排ガスGを流通させるとともに、硫黄除去液Lが酸性液貯留タンク(酸性液収容部)22bに混入するのを抑えるようになっている。
硫黄除去液貯留タンク22aに貯留された硫黄除去液Lは、硫黄除去液循環ポンプ23及び硫黄除去液供給パイプ24を介して、接続部の10aの上方に設けられた硫黄除去液噴射ノズル21に供給される。硫黄除去液噴射ノズル21は、排ガスGに対して硫黄除去液Lを噴射することで、排ガスGから硫黄酸化物を除去するために設けられたものである。
図1に示された硫黄除去液噴射ノズル21は、吸収塔20の高さ方向に1段のみ配置されているが、複数段設けた構成としたものであってもよい。
また、硫黄除去液貯留タンク22aには、硫黄除去液Lを攪拌するための攪拌装置30、硫黄除去液貯留タンク22a内に空気を供給するための空気供給管31、及び給液パイプ103が接続されている。硫黄除去液供給パイプ24には、排液パイプ104が接続されている。
硫黄除去液Lは、炭酸カルシウムを含有する液体である。また、硫黄除去液Lには、排ガスGから除去された硫黄酸化物及び煤塵も含まれている。
このような硫黄除去液Lを、空気供給管31から空気を供給しながら撹拌すると、炭酸カルシウムと硫黄酸化物とが反応して硫酸カルシウム(石膏)が析出する。析出した硫酸カルシウム及び煤塵は、硫黄除去液循環ポンプ23からの水圧により、排液パイプ104から一部の硫黄除去液Lとともに外部に排出される。
このようにして硫黄酸化物及び煤塵を硫黄除去液Lから取り除くことにより、硫黄除去液噴射ノズル21及び硫黄除去液供給パイプ24の目詰まりを防止している。
また、硫酸除去液貯留タンク22aにおける硫酸除去液Lは、排液パイプ104から排出されたり、吸収塔20中で蒸発することによって減少する。また、排ガスGから取り除かれた硫黄酸化物と反応することにより、硫黄除去液Lにおける炭酸カルシウムが減少する。そこで、減少した硫酸除去液及び炭酸カルシウムを補うために、給液パイプ103から硫黄除去液貯留タンク22aに対して硫酸除去液が供給される。
酸性液貯留タンク22bは、酸性液循環ポンプ12及び酸性液供給パイプ13を介してガス導入路10内に配置された水噴射ノズル11と接続されている。酸性液供給パイプ13は制御弁14まで延びており、制御弁14から、酸性液噴射ポンプ52及び酸性液供給パイプ53を介して、吸収塔20の上部に設けられた酸性液噴射ノズル(酸性液噴射手段)51と接続されている。
また、酸性液貯留タンク22bには、給液パイプ(給液手段)101が接続され、酸性液供給パイプ13には、排液パイプ(排液手段)102が接続されている。
水噴射ノズル11は、酸性液貯留タンク22bから供給される水又は酸性液を噴射するために設けられたものである。水噴射ノズル(酸性液生成手段)11から噴射された水が、排ガスGに含まれる硫黄酸化物と反応して硫酸(酸性液)が生成される。また、制御弁14を閉状態として酸性液循環ポンプ12を作動させることで、酸性液を繰り返し排ガスに接触させ、硫酸濃度を高めることができる。
また、水噴射ノズル11から排ガスG中に水又は硫酸を噴射すると、酸性液中に煤塵が取り込まれる。酸性液中に取り込まれた煤塵は、排液パイプ102を介して一部の硫酸とともに外部に排出される。煤塵を外部に排出するには、酸性液循環ポンプ12による水圧を利用する。
一方、酸性液貯留タンク22bにおける硫酸は、排液パイプ102から排出される分と、酸性液噴射ノズル51により噴射される分とで減少する。また、酸性液貯留タンク22bにおける蒸発によっても硫酸が減少する。このように減少した硫酸を補うために、給液パイプ101から酸性液貯留タンク22bに水又は硫酸が供給される。
酸性液噴射ノズル51は、排ガスGの流路において、吸収塔20の下流に設けられており、硫黄酸化物の濃度が低下した排ガスGに対して、硫酸を噴射するためのものである。酸性液噴射ノズル51から噴射される硫酸は、制御弁14を開状態として酸性液噴射ポンプ52させることで酸性液貯留タンク22bから供給される。
このときの排ガスGは、吸収塔20を通過して硫黄酸化物の濃度が低くなっているので、金属水銀(Hg)と硫酸とが反応しやすくなっている。よって、二価水銀(Hg2+)に変化する金属水銀(Hg)を増やすことができ、排ガスGからの水銀除去率が向上する。
硫黄除去液噴射ノズル21と酸性液噴射ノズル51との間の吸収塔20の排出口には、ミストエリミネーター25が水平に配置されている。
ミストエリミネーター25は、排ガスG中に残留する硫黄除去液Lを除去捕集するために設けられたものである。ミストエリミネーター25により排ガスG中の硫黄除去液Lの濃度を低減することで、水銀除去率を向上させることができる。
酸性液噴射ノズル51とガス排出路40との間には、ミストエリミネーター26が設けられている。
ミストエリミネーター26は、排ガスG中に残留する硫酸を除去捕集するために設けられたものである。ミストエリミネーター26により排ガスG中の硫酸を除去することで、大気へ排出される硫酸の量を抑えている。
また、ミストエリミネーター26の酸性液噴射ノズル51側の近傍には、硫酸回収部27が設けられている。硫酸回収部27は、ミストエリミネーター26で捕集した硫酸を回収するために設けられたものであり、ろうと状で硫酸が流れやすいように形成されている。
硫酸回収部27は、硫酸回収パイプ28を介して硫黄除去液貯留タンク22aと接続されており、ミストエリミネーター26で捕集した硫酸は、硫黄除去液貯留タンク22aに回収される。
(水銀除去方法)
次に、このような構成を有する水銀除去装置1を用いた水銀除去方法について説明する。ここでは、硫黄除去液貯留タンク22aに硫黄除去液Lが貯留され、酸性液貯水タンク22bに水が貯留されている状態から説明する。
まず、ガス導入路10において、水噴射ノズル11から排ガスGに対して水を噴射することで硫酸を生成する。
水噴射ノズル11から噴射された水は、排ガスG中の二酸化硫黄を吸収して硫酸が生成される。生成された硫酸は、酸性液貯留タンク22bに回収されて繰り返し水噴射ノズル11から噴射されることで濃硫酸となる。
このとき、排ガスGにおける硫酸酸化物の濃度が高いので効果は小さいが、排ガスGに噴射された硫酸によって一部の金属水銀(Hg)を二価水銀(Hg2+)に変えて、排ガスGから除去することができる。
ガス導入路10において排ガスGから除去した煤塵及び二価水銀は、排液パイプ102を介して外部に排出する。
次に、ガス導入路10から吸収塔20に移動した排ガスGから硫黄酸化物を除去する。
吸収塔20では、硫黄除去液噴射ノズル21から下方に向けて硫黄除去液Lを噴射し、排ガスG中の硫黄酸化物を除去する。硫黄除去液噴射ノズル21から噴射される硫黄除去液Lは、硫黄除去液循環ポンプ23及び硫黄除去液供給パイプ24を介して硫黄除去液貯留タンク22aから供給されたものである。
排ガスGから硫黄除去液貯留タンク22aに回収された硫黄酸化物は、硫黄除去液貯留タンク22aにおいて炭酸カルシウムと反応して、硫酸カルシウム(石膏)を生成する。そして、生成した硫酸カルシウムを、排液パイプ104を介して外部に排出する。
また、硫黄酸化物とともに回収された煤塵も排液パイプ104を介して外部に排出する。
硫黄酸化物が除去された排ガスGは、ミストエリミネーター25を通過して、吸収塔20の上方に移動する。
このとき、ミストエリミネーター25を通過する排ガスGから硫黄除去液Lを取り除く。
次に、ミストエリミネーター25を通過した排ガスGに対して硫酸を噴射し、排ガスGから水銀を除去する。
酸性液貯留タンク22bから酸性液噴射ノズル51に硫酸を供給して、酸性液噴射ノズル51から硫酸を噴射する。このときの排ガスGには、硫黄酸化物及び硫黄除去液Lがほとんど残っておらず、水銀と硫酸とが反応しやすくなっている。
また排ガスGは、硫黄除去液を噴射されることでガス温度が低下し、水分飽和状態となっている。よって、硫酸を噴射されることで排ガスGの温度はさらに下がり、排ガスG中に大量の水分が析出する。したがって、硫酸との接触により生成された二価水銀(Hg2+)は、析出した水分に吸収される。これにより、水銀の酸化と吸収とを同時に行うことができ、排ガスGから水銀を除去しやすくなる。
水銀を酸化するには、硫酸などの酸性液の他に触媒が必要である。触媒としては例えば、鉄イオン(Fe3+)、マンガンイオン(Mn2+)を挙げることができる。これらの金属イオンは排ガスGの煤塵中に含まれており、硫酸を生成する過程において排ガスGから硫酸に吸収される。したがって、酸性液噴射ノズル51から噴射される硫酸は触媒を含んでおり、効率よく水銀を酸化できるものとなっている。
しかし、排ガスG中の金属イオンの濃度は、燃焼する石炭の種類により異なるため、硫酸中の金属イオン濃度が低くなる場合がある。このような場合には、水銀と硫酸との反応が行われにくく、排ガスGからの水銀除去率が低下する。
そこで、水銀除去率を向上させるために、硫酸に触媒を添加するようにしてもよい。例えば、給液パイプ101を介して、触媒を添加した水又は硫酸を酸性液貯留タンク22bに供給することによって、触媒の濃度を高くすることができる。
触媒として特に有効なのは、鉄イオン(Fe3+)及びマンガンイオン(Mn2+)である。以下で、鉄イオン及びマンガンイオンを触媒として使用した場合の水銀除去率の測定結果について説明する。
図2は、触媒と水銀除去率の関係を示す図である。図2では、触媒を含まない硫酸、鉄イオン(Fe3+)を含んだ硫酸、及びマンガンイオン(Mn2+)を含んだ硫酸における水銀除去率が示されている。
図2の実験における硫酸の水素イオン指数(pH)はそれぞれ1.3、鉄イオン濃度及びマンガンイオン濃度はそれぞれ0.2(mol/l)である。
図2に示すように、触媒を含まない硫酸を酸性液として使用した場合には、水銀はほとんど除去されなかった。これに対して、触媒として鉄イオンを含んだ硫酸を酸性液として使用した場合には、水銀除去率はおよそ60%であった。また、触媒としてマンガンイオンを使用した場合には、水銀除去率はおよそ40%であった。
これらの測定結果から、図2から水銀除去には、鉄イオン及びマンガンイオンが有効であることがわかった。よって、硫酸中の触媒の濃度が低下したときには、鉄イオン又はマンガンイオン、あるいは両方を添加することによって、水銀除去率を向上させることができる。
なお、鉄イオン及びマンガンイオンと比較すると効果は小さいものの、煤塵に含まれるこれ以外の金属イオン、金属単体なども触媒として機能するものがある。よって、これらの金属イオン、金属単体を触媒として硫酸に添加してもよい。
水銀が除去された排ガスGは、ミストエリミネーター26を通過する。ミストエリミネーター26では、排ガスG中に残留している硫酸を取り除く。
ミストエリミネーター26において取り除いた硫酸は、硫酸回収部27及び硫酸回収パイプ28を介して硫黄除去液貯留タンク22aに回収し、排液パイプ104から外部に排出する。
そして、ミストエリミネーター26を通過した排ガスGは、ガス排出路40から外部に排出される。
このような水銀除去装置1によれば、以下の効果が得られる。
まず、硫黄除去液噴射ノズル21の下流側に、酸性液噴射ノズルを設けたことで、硫黄酸化物が除去された排ガスGに対して硫酸を噴射することができるので、水銀と反応する硫酸を増やすことができる。これにより、水銀の酸化を促進し、排ガスGからの水銀除去率を向上させることができる。
また、排ガス導入路10内に水噴射ノズル11を設けることで、水噴射ノズル11から水を噴射して容易に硫酸を生成することができるので、水銀の除去に必要な硫酸のコストを低減することができる。
そして、酸化物貯留タンク22bと酸性液噴射ノズル51とが、酸性液供給パイプ13及び酸性液供給パイプ53を介して接続されているので、ガス導入路10で生成した硫酸を、酸性液噴射ノズル51に供給することができる。
また、ガス導入路10において水及び硫酸を噴射することで、排ガスGの温度を低下させることができる。これにより、排ガスGの体積を小さくなるので、吸収塔20を小さくすることができる。したがって、吸収塔20の製造コスト及び設置面積を低減することができる。
また、酸性液供給パイプ13に排液パイプ102を設けることで、硫酸を生成するときに取り込んだ排ガスG中の煤塵を排出することができるので、酸性液供給パイプ13及び水噴射ノズル11の目詰まりを防止することができる。
そして、酸性液貯留タンク22bに給液パイプ101を設けていることで、酸性液貯留タンク22bの水量が減少しても補うことができるので、水銀除去装置を連続して運転させることができる。
また、酸性液貯留タンク22bを吸収塔20内に設けることで、酸性液貯留タンク22bに係る設置面積を低減することができるので、装置を小型化し、製造コストを低減することができる。
また、酸性液貯留タンク22bに貯留された硫酸を、水噴射ノズル11から繰り返し噴射することができるので、水素イオン指数(pH)が1.0以下の濃硫酸を容易に生成することができる。
これにより、水銀の酸化を促進し水銀除去率を向上させることができる。
また、排ガスG中に含まれる触媒が少ない場合であっても硫酸に触媒を添加して、硫酸中の触媒の濃度を増やすことができるので、水銀と硫酸との反応が促進され、水銀除去率を向上させることができる。
また、硫酸に鉄イオン及びマンガンイオンの少なくとも何れかを触媒として添加することにより、硫酸中の触媒の濃度を高くすることができるので、水銀と硫酸との反応が促進され、水銀除去率を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る水銀除去装置は、硫酸を生成する酸化塔(酸性液生成手段)と吸収塔とが別途で設けられた点が、第1の実施形態の水銀除去装置1と異なるところである。
本実施形態における説明は、第1の実施形態と重複する構成要素に対して同一の符号を付し、説明は適宜省略する。
図3は、第2の実施形態に係る水銀除去装置200の構成を示す模式図である。水銀除去装置200は、ガス導入路10と、酸化塔300と、ガス移動路290と、吸収塔20と、ガス排出路40とを有している。
酸化塔300は、吸収塔20の上流に設けられており、排ガスGに水を噴射して硫酸を生成するためのものである。酸化塔300は、吸収塔20と別途に配置されている。
酸化塔300の高さ方向の略中央部には、ガス導入路10が接続されている。また、酸化塔300の上端と、吸収塔20の高さ方向の略中央部とを接続するガス移動路290が設けられている。
酸化塔300内には、ガス導入路10との接続部210aより上方に水噴射ノズル211が設けられている。水噴射ノズル211は、吸収塔20の高さ方向に1段のみ配置されているが、複数段設けた構成としたものであってもよい。
酸化塔300の下部は、水又は硫酸を貯留するための酸性液貯留タンク(酸性液収容部)222となっている。酸性液貯留タンク222は、酸性液循環ポンプ212及び酸性液供給パイプ13を介して水噴射ノズル211と接続されている。また、酸性液供給パイプ13は制御弁14まで延びている。制御弁14から、酸性液噴射ポンプ52及び酸性液供給パイプ53を介して、吸収塔20の上部の酸性液噴射ノズル51と接続されている。
また、酸性液貯留タンク222には、給液パイプ(給液手段)201が接続され、酸性液供給パイプ13には、排液パイプ(排液手段)202が接続されている。
酸化塔300では、水噴射ノズル211から排ガスGに水を噴射することで硫酸が生成される。また、酸性液貯留タンク222の硫酸を繰り返し水噴射ノズル211に供給することによって濃硫酸となる。
生成された硫酸は吸収塔20内の酸性液噴射ノズル51に供給され、硫黄酸化物が除去された排ガスGに噴射される。
本実施形態では、吸収塔20内の下部は全面に渡って硫黄除去液貯留タンク22aとして機能する。したがって、吸収塔20内には、硫黄除去液貯留タンクと酸性液貯留タンクとを分離する仕切り部材は設けられていない。
酸化塔300と吸収塔20とを別途で設けたことで、硫黄除去液Lが酸性液貯留タンク222中の硫酸と混合されることがなくなるので、酸性液貯留タンク222において硫黄除去液と硫酸とが反応することを防止することができる。
なお、以上で説明した第1及び第2の実施形態では、酸性液噴射ノズル51から硫酸を噴射することで水銀を酸化する方法について説明したが、排ガス中に塩素化合物を添加し、塩素化合物の濃度を高めた硫酸を噴射することにより水銀を酸化することとしてもよい。
第1の実施形態に係る水銀除去装置1の構成を示す模式図である。 触媒と水銀除去率の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る水銀除去装置200の構成を示す模式図である。 排ガスの二酸化硫黄濃度と水銀除去率との関係を示す図である。 吸収液の水素イオン濃度と水銀除去率との関係を示す図である。
符号の説明
1…水銀除去装置、10…ガス導入路、11…水噴射ノズル(酸性液生成手段)、20…吸収塔、21…硫黄除去液噴射ノズル、22a…硫黄除去液貯留タンク、22b…酸性液貯留タンク(酸性液収容部)、25,26…ミストエリミネーター、29…仕切り部材、40…ガス排出路、51…酸性液噴射ノズル(酸性液噴射手段)、101…給液パイプ(給液手段)、102…排液パイプ(排液手段)、200…水銀除去装置、211…水噴射ノズル(酸性液生成手段)、210…ガス導入路、222…酸性液貯留タンク(酸性液収容部)、290…ガス移動路、300…酸化塔(酸性液生成手段)

Claims (9)

  1. 石炭の燃焼により発生する排ガスから水銀を除去する装置であって、
    前記排ガスから硫黄酸化物を除去する吸収塔の下流側に、酸性液を前記排ガスに噴射する酸性液噴射手段が設けられていることを特徴とする水銀除去装置。
  2. 請求項1に記載の水銀除去装置であって、
    前記排ガスに対して水を噴射することで前記酸性液を生成する酸性液生成手段を前記吸収塔の上流側に備え、
    前記酸性液生成手段と前記酸性液噴射手段とが接続されていることを特徴とする水銀除去装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の水銀除去装置であって、
    前記酸性液生成手段には排液手段及び給液手段が設けられていることを特徴とする水銀除去装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の水銀除去装置であって、
    前記酸性液生成手段は前記酸性液を収容する酸性液収容部を有し、前記酸性液収容部が前記吸収塔の内部に設けられていることを特徴とする水銀除去装置。
  5. 石炭の燃焼により発生する排ガスから水銀を除去する方法であって、
    吸収塔において前記排ガスの硫黄酸化物濃度を下げた後、前記吸収塔から排出される前記排ガスに酸性液を接触させて水銀を除去することを特徴とする水銀除去方法。
  6. 請求項5に記載の水銀除去方法であって、
    前記吸収塔の上流側において前記排ガスに対して水を接触させることで前記酸性液を生成し、生成した前記酸性液を前記吸収塔から排出される前記排ガスに接触させることを特徴とする水銀除去方法。
  7. 請求項6に記載の水銀除去方法であって、
    前記吸収塔の前段で水と排ガスとを繰り返し接触させることで前記酸性液を生成することを特徴とする水銀除去方法。
  8. 請求項5から請求項7の何れか1項に記載の水銀除去方法であって、
    前記酸性液に触媒を添加することを特徴とする水銀除去方法。
  9. 請求項8に記載の水銀除去方法であって、
    前記触媒として鉄イオン及びマンガンイオンの少なくとも何れかを添加することを特徴とする水銀除去方法。
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