JP2009153680A - 合成樹脂製額縁 - Google Patents

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仁昭 吉田
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Abstract

【課題】美観と支持強度とに優れた縦横両用の額縁を提供する。
【手段】額縁は額本体1と裏板2とから成っている。額本体1は外周壁4とインナー支持部5とを有する溝形であり、内部には中間リブ15が形成されている。装飾体Aの位置決めは中間リブ15で成される。中間リブ15より外側に係合部19が形成されている一方、裏板2には、係止部19を挟み保持する係止辺22,23が形成されている。立て置きのためのスタンド片6は設置面に対して上下方向に延びており、保持片7によって起こし状態が保持される。スタンド片6はヒンジ部27が上下に延びているため高い安定性を確保できる。また、裏板2は額本体1の外周壁4で囲われているため美観に優れている。
【選択図】図4

Description

本願発明は、合成樹脂製の額縁に関するものである。
額縁は絵画や写真等のシート状の装飾体を飾るものであり、一般には四角形になっていて、前後に開口した額本体とこれに裏側から重なる裏板とを備えている。そして、壁に掛ける使用方法と机上のような水平面に立て置く使用方法とを自在に選択したいとの要望があり、かかる要望に応えるため多くの提案がなされている。
例えば特開平10−201586公報(特許文献1)には、額本体と裏板とを一体化して前から装飾体を嵌め込むようにしたタイプの樹脂シート製額縁において、裏板に、壁掛けに使用する紐を付けるための切欠きを設けると共に、自立用の脚部と脚支持片とを一体に形成することが開示されている。
この特許文献1において、例えば机上面を基準にして説明すると、脚部は水平状に延びるヒンジ部を介して裏板に一体に繋がっており、脚部はヒンジ部から下方に延びており、製造した段階では脚部は裏板の一部を構成していて脚部の周囲のうちヒンジ部を除いた部分は切り込みとミシン線とが形成されており、使用に際してはミシン線を切って脚部を起こすことになる。他方、脚支持片は脚部の下方に位置していて上端の水平状ヒンジ部を介して裏板に一体に繋がっていく。更に、脚支持片はヒンジ部と反対側の自由端部が茸形になっており、茸形の自由端部を脚部に形成したスリットに嵌め込むことで脚部は裏板から裏側に倒れた姿勢に保持される。
更に特許文献1には、長方形の額縁において、紐用切欠き部と自立用脚部とを姿勢を変えて一対ずつ設けることにより、縦長姿勢と縦長姿勢とのいずれにおいても壁掛け状態と机上立て置き状態とを選択可能と成している。
他方、額本体を合成樹脂製とする場合、額本体の全体を射出成形法で一体成形する場合と、押し出し品を所定の長さに切断して4本のフレームを製造して隣り合ったフレームL形のジョイントで接続する場合とがあり、前者の一体成形タイプは組立の手間がないと共にコーナーの継ぎ目がないため美観に優れているという利点がある。
そして、額本体と裏板との両方を一体成形品とした場合の両者の嵌め合わせ手段として、実用新案登録第3055801号公報(特許文献2)には、額本体のうち装飾体が重なる部分の外側の箇所に後ろ向きのリブを設け、このリブの内側面に内向き突起を設けて、裏板をその弾性に抗して変形させることで当該裏板の終端を内向き突起に係合させることが記載されている。
他方、実開平7−20916号(特許文献3)には、額本体(カバー部材)と裏板(ベース部材)との嵌着手段として、額本体を外周壁が存在する後ろ向き開口の樋状に形成する一方、裏板には額本体における外周壁の内面に重なるカバー係止突起を飛び飛びの状態で多数設け、カバー係止突起に形成した溝と額本体における外周壁に形成した係止突起とを嵌め合わせることが開示されている。
特開平10−201586公報 実用新案登録第3055801号公報 実開平7−20916号公報
特許文献1では長方形を額本体を縦長姿勢と横長姿勢とのいずれにおいても机上等に自立させ得るため便利であるが、脚部のヒンジ部は机上面と平行になっているため曲がり変形しやすく、このため安定性を確保し難くなる虞がある。
他方、特許文献1は、構造はごく簡単である利点を有するものの、裏板にはその取り外しに際して指を掛けにくいという問題がある。また、特許文献3では、額本体の外周部が裏板の外周部に重なっており、裏板の端面が額縁の外周に露出するため美観が劣るという問題がある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明の額縁は、4本のフレームを有する四角形の額本体と、前記額本体に裏側から重なって装飾体を脱落不能に保持する裏板とが備えられており、前記額本体と裏板とはそれぞれ合成樹脂の一体成形品である、という基本構成になっている。
そして、前記額本体は前面を構成する前板を備えており、この前板に、外周を構成する外周壁と、前記外周壁の内側において前板から後ろ向きに突出した中間リブと、前記中間リブよりも内側に位置していて装飾体が重なるインナー支持部とを一体に設けており、前記中間リブをインナー支持部よりも後ろ向きに突出させることによって装飾体の位置決めがなされている一方、前記裏板は額本体における外周壁の内側に嵌合するようになっており、前記裏板には、額本体のうち外周壁と中間リブとの間において前向きに突出する係止部が設けられている一方、前記額本体には、前記係止部が嵌合する係合部が設けられており、係止部と係合部とは何れか一方又は両方が弾性変形することで嵌脱が許容されている。
更に、前記裏板には、壁に掛けるための紐類を止める紐止め部と、水平面に立て置くための自立手段とが一体に設けられており、前記自立手段は、前記水平面を基準にして上下方向に延びるヒンジ部で裏板に連結されたスタンド片と、前記スタンド片を裏板から後ろ向き突出した状態に保持するために裏板にヒンジ部にて連結された保持片とから成っており、前記スタンド片と保持片とはヒンジ部を支点に起こすことで裏板の裏側に突出するようになっており、かつ、前記スタンド片と保持片とには互いに嵌まり合って当該スタンド片と保持片とを裏板から突出した姿勢に保持する嵌合手段が形成されている。
本願発明は更に好適な構成を含んでいる。請求項2の構成はその一例であり、この請求項2では、請求項1において、前記額本体と裏板とは長辺部と短辺部とを有する長方形に形成されており、前記裏板に、縦長姿勢用の第1紐止め部及び第1自立手段と横長姿勢用の第2紐止め部及び第2自立手段とが形成されており、更に、前記自立手段を構成するスタンド片のヒンジ部と保持片のヒンジ部とは互いに平行に延びており、かつ、前記裏板には人が指先を挿入して当該裏板を掴むことのできる指掛け穴が空いている。
本願発明では、裏板は額本体の外周壁で囲われているため、裏板の端面(外周面)が外側に露出することはなく、このため美観に優れている。また、特許文献3では額本体の外周壁に係止突起が形成されているため、額本体と裏板との嵌め合わせによって額本体の外周壁が外側に膨れる現象が生じる虞があるが、本願発明では、額本体と裏板とは、額本体の外周壁と中間リブとの間に位置した係止部と係合部との嵌め合わせによって重なり合った状態に保持されているため、係止部と係合部との嵌め合わせによって外周壁が変形する虞は全く無く、この面からも美観に優れていると言える。
また、机上等の水平面に立て置くに際して額縁の荷重はスタンド片に作用するが、スタンド片のヒンジ部が水平面に対して上下長手(鉛直方向)に延びているため、荷重に対する突っ張り機能が高く(換言すると曲げ作用に対する断面係数が大きく)なっている。このため、例えばA4版や6つ切より大きいサイズの装飾体を飾る額縁であっても安定した状態に保持できる。
請求項2のように構成すると、額縁は縦長の姿勢と横長の姿勢とのいずれにおいても壁掛け状態と自立状態とに保持できるため、ユーザーフレンドリー性に優れている。また、スタンド片のヒンジ部と保持片のヒンジ部とを平行に延びるように形成すると、スタンド片の上下位置や上下長さは保持片に影響されることがなくて、スタンド片の長さを長くできると共に下端を裏板のできるだけ下部に位置させることができるため、スタンド片を高い強度に確保することが可能になる。更に請求項2では、裏板に指を掛ける穴が空いていることにより、額本体への裏板の着脱に際して額本体をしっかりと掴むことができるため、着脱の作業を楽に行える利点がある。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜7では第1実施形態を示し、図8では第2実施形態(変形例)を示している。以下、順次説明する。
(1).額縁の概要
図1のうち(A)は額縁を前方から見た斜視図、(B)は額縁を裏から見た斜視図である。額縁は、ポリプロピレン等の合成樹脂を素材とした射出成形品である額本体1と裏板2とから成っており、両者で装飾体Aと台紙Bとが挟み固定されている。
額本体1は平行に延びる2本ずつの長辺フレーム1a及び短辺フレーム1bを有して前後開口の長方形に形成されている。各フレーム1a,1bは前板3を有しており、前板3の外周には後ろ向きの外周壁4が連続しており、前板3の内周には装飾体Aが重なる後ろ向き突出のインナー支持部5が連続している。前板3のうちインナー支持部5に連続する内周部は内側に傾斜している。
他方、裏板2は額本体1における外周壁4の内側にきっちり嵌まり込んでいる。従って、敢えて説明するまでもなく裏板2は額本体1と相似形である。裏板2は全体的には平板に近い形状であり、外周部を除いた部分は若干の寸法だけ額本体1の内部側に段落ちしている。従って、裏板2はごく浅いトレー状になっている。額本体1の外周壁4と同一面を成す外周部は符号2aで表示して段落ち部と区別している。
裏板2のうち一つの短辺に寄った箇所には、額縁を縦長姿勢で立て置くための第1スタンド片6と第1保持片7とが一体に形成されており、裏板2のうち一つの長辺に寄った箇所には、額縁を横長姿勢で立て置くための第2スタンド片8と第2保持片9とが一体に形成されており、また、裏板2のうち第1保持片6と反対側の短辺に寄った部位には2つの第1紐掛け穴10とこれを挟んだ2つの第1指掛け穴11とが空いており、裏板2のうち第1保持片8と反対側の長辺に寄った部位には2つの第2紐掛け穴12とこれを挟んだ2つの第2指掛け穴13とが空いている。
紐掛け穴10,12は請求項に記載した紐止め部の一例であり、2つの第1紐掛け穴10は裏板2の長手中心線に沿って並んでおり、2つの第2紐掛け穴12は裏板2の短手中心線に沿って並んでいる。第1紐止め穴10を短辺方向に並べて第2紐掛け穴12を長辺方向に並べることも可能である。また、指掛け穴11,12を紐止め部に兼用することや、紐止め部として穴に代えて側面視L形等の爪片を形成するといったことも可能である。
なお、スタンド片6,8と保持片7,9とは裏板2の一部とも言えるので、正確には裏板2がスタンド片6,8と保持片7,9とこれが連結された本体部とで構成されていると言うべきであるが、本実施形態(及び請求項)では、基本的には、裏板2の文言はスタンド片6,8及び保持片7,9を除いた部分に用いている。
(2).構造の詳細
次に、図2以下の図面も参照して構造の詳細を説明する。図2は額本体1を裏から見た背面図、図3は裏板2を前から見た正面図、図4は額本体1は裏から見て裏板2は前から見た分離斜視図、図5のうち(A)は図1(B)の V-V視分離断面図、(B)は図1(B)の V-V視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図、図6は図4のVI−VI視断面図、図7は使用状態を示す図である。
既述のとおり、額本体1は前板3と外周壁4とインナー支持部5とを備えているが、例えば図4から明瞭に理解できるように、前板3の裏面にはインナー支持部5に寄った状態で後ろ向きに突出した中間リブ15が一体に形成されている。中間リブ15は四周に延びており、図5に示すように、中間リブ15によって装飾物A及び台紙Bの位置決めがなされている。また、中間リブ15と外周壁4とは飛び飛びに配置した補強リブ16で連結されている。当然ながら、中間リブ15と外周壁4との間の箇所は外向きに開口した環状溝になっている。
なお、インナー支持部5はリブ状に形成されているが、中間リブ15の内側の全体に広がるベタ状態に形成したり、或いは、図3(B)に一点鎖線5′で示すように中間リブ15の内側にリブ状のインナー支持部を複数条形成する、といったことも可能である。
図5に示すように、裏板2の段落ち部は中間リブ15で支持されている。また、図2〜5に示すように、額本体1における前板3の4つのコーナー部には後ろ向きに突出した筒部17が一体に形成されている一方、裏板2の外周部2aの各コーナー部には筒部17に嵌まるボス体18が前向きに突設されており、ボス体18と筒部17との嵌合により、額本体1と裏板2とは上下左右の位置決めが正確にされている。
額本体1のうち短辺箇所の中間部と長辺箇所の2箇所とには、中間リブ15から外周壁4の側に突出したコ字状(枠状)の係合部19が一体に形成されている。係合部19は中間リブ15に沿って長く延びており、係合部19と中間リブ15とで囲われた箇所は細長い長方形の係合空間20になっている。
他方、裏板2には各係合部19に対応した係止部21が形成されている。各係止部21は、係合部19の中間部に外側から重なる1つの第1係止片22と、第1係止片22を挟んだ両側の位置で係合空間20に入り込む2つの第2係止片23とから成っており、第1係止片22と第2係止片23とで係合部19を挟んでいる。そして、図5に示すように、第1係止片22の先端部に突起24を内向き突設する一方、係合部19には突起24が嵌まる凹所25を形成している。係止片22,23は請求項に記載した係止部の一例である。
第1係止片22と係合部19とを弾性変形させて突起24と凹所25とを嵌脱させることにより、裏板2を額本体1にワンタッチ的に着脱させることができる。裏板2のうち2つの第2係合片23の間には窓穴26が空いているが、この窓穴26は、第1係止片22に突起24を形成するに際しての成形時の型抜きの容易性を図ることを主目的としている。第2係止片23は連続して延びる形態と成すことも可能であるが、2つに分離すると変形しやくすなるため、裏板2を嵌め込みしやすくなる利点がある。
係合部19と係止部21とは長辺部に2カ所ずつ設けているが、各辺部に1カ所ずつ設けてもよいし、逆に、各辺部に複数箇所ずつ設けてもよい。また、係合部19は中間リブ15から分離して設けたり、或いは、外周壁4に一体に連続させたりすることも可能である。
裏板2には、額本体1のインナー支持部5に向けて突出した低い高さの補助リブ28が形成されており、図5(B)に示すように、台紙Bには補助リブ28が当たっている。補助リブ28の存在によって裏板2の剛性が高くなっていると共に、台紙Bが変形することを防止して装飾体Aをフラットな状態に保持できる(裏板2が台紙Bに面当たりしていると、裏板2の反りがあるとこれが台紙Bに波及して装飾体Aに凹凸が生じることがある。)。
次に、スタンド片6,8と保持片7,9とを説明する。図3〜5に示すように、第1スタンド片6は裏板2の長中方向に延びる薄肉状のヒンジ部(V溝部)27を介して裏板2に一体に連結されており、第1スタンド片6の周囲のうちヒンジ部27を除いた箇所は前後に開口したスリット30によって裏板2と分断されている。そして、第1スタンド片6はスリット30を横切る複数の細いブリッジ31によって裏板2に連結されている。従って、第1スタンド片は前方から指で押してブリッジ部31を千切ることにより、裏板2から後ろ向きに突出させることができる。
第1スタンド片6は上端が幅狭で下端が幅広の台形状になっており、また、下端部は自由端寄りの約半分程度が下向きに突出した形態になっている。そして、補助リブ28は下向き突出部6aの箇所で分断されている。第1スタンド片6に下向き突出部6aを設けているのは、机上面への当接点をできるだけ低くすることで立て置きしたときの後傾角度をできるだけ小さくしつつ、補助リブ28の分断長さをできるだけ短かくして装飾体A及び台紙Bの押さえ機能を確保するためである。
第1スタンド片6のヒンジ部27は裏板2の長手中心線上に位置しており、第1保持片7は、長手中心線を挟んで第1スタンド片6と反対側に位置している。第1保持片7もヒンジ部32を介して裏板2に連結されており、このヒンジ部32は第1スタンド片6のヒンジ部27と平行に延びている。また、第1保持辺7も第1スタンド片6と同様にスリット33で囲われていると共に、自由端部の1カ所が細いブリッジ部34で裏板2に連結されている。従って、第1保持片7は手前から指で押してブリッジ部34を千切ることで裏板2の裏側に突出した姿勢に起こすことができる。
第1保持片7は第1スタンド片6と反対方向に長く延びる形状であり、この第1保持片7の自由端部には、一対のくびれ溝35で区分された台形状の爪部7aが形成されており、このため第1保持片7の先端部は茸形になっている一方、第1スタンド片6には、第1保持片7を起こした状態で爪部7aが嵌まり込む係合穴36が空けられている。本実施形態では、爪部7aと係合穴36とが請求項に記載した嵌合手段を構成している。
係合穴36はヒンジ部27に近い部分が幅広の台形状に形成されており、全体の幅は第1保持片7における爪7aの全幅と略同じ寸法に設定されている。そして、図7(A)(B)に示すように、主として第1保持片7を撓み変形させることでその爪部7aが第1スタンド片6の係合穴36に嵌まり込み、かつ、爪部7aは係合穴36の縁部に引っ掛かっている。係合穴36が台形状であることにより、爪部7aは係合穴36への嵌め込みが容易でありながら、係合穴36の内周縁にきっちり引っ掛かり、これにより、第1スタンド片6と第1保持片7とが裏板2の後方に突出した状態が保持される。
第2スタンド片8及び第2保持片9もヒンジ部37,38を介して裏板2に連結されており、かつ、スリット39,40で裏板2と分断されていると共に、ブリッジ部41,42によって裏板2に連結されている。第2スタンド片8のヒンジ部37は裏板2の短手中心線に沿って延びている。符号8aは立て置いたときに下部となる部分、符号9aは第2保持片9の爪部である。
(3).まとめ
以上の構成において、スタンド片6,8を裏側に起こして保持片7,9で起こし状態を保持することにより、図7(C)に示すように、額縁は机上等の水平面Hに傾斜姿勢で立て置くことができる。また、図7(D)に示すように、壁Wに掛ける場合は、壁Wに支持部材S1と紐掛け部材S2とを取り付ければよい。
そして、裏板2は額本体1で囲われているため美観に優れており、また、立て置いた状態でスタンド片6,8のヒンジ部27,37は上下方向(鉛直方向)に延びているため高い支持強度を確保できて安定性に優れている。本実施形態では、第1スタンド片6,7におけるヒンジ部27,37の長さに比べて第2保持片7,9の幅寸法が小さいため、両者を嵌め合わせた状態においてスタンド片6,8は殆ど変形せずに専ら保持片7,9が図7(B)に示すように大きく曲がり変形しており、このため、額縁をしっかりと支持できると共に、保持片7,9の弾性変形を利用して爪部7a,9aと係合穴36との嵌合状態をしっかりと保持することができる。この点は本実施形態の利点の一つである。
また、本実施形態のように係合部21を枠状に構成すると、第2係止片23が係合空間20に嵌まることで裏板2の位置決めがなされており、このため裏板2をガタ付きのない状態で額本体1にしっかりと装着できる利点がある。
(4).他の実施形態
図8では第2実施形態を示している。この実施形態では保持片7,9のヒンジ部32,37はスタンド片6,8のヒンジ部27,37と直交した方向に延びている。また、保持片7,9はその爪部7a,9aがスタンド片6,8に入り込んだ状態に成形されている。そして、この実施形態では、使用に際しては、まず保持片7,9を起こし、次いでスタンド片6,8を起こして係合穴36に爪部7a,9aを嵌め込むことになる。この実施形態では、爪部7a,9aと係合穴36との嵌合状態がしっかりと保持されるように、係合穴36は若干斜めに形成している。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば係止部と係合部とは様々の態様を採用できる。また、裏板2の一つの辺部に複数の自立手段を設けたり、或いは、裏板2の2つの辺部に複数の自立手段を設けることも可能である。額縁は正面視正方形でもよいことは言うまでもない。
額縁の外観斜視図である。 額本体の背面図である。 裏板の正面図である。 額本体は裏から見て裏板は前から見た分離斜視図である。 (A)は図1(B)の V-V視分離断面図、(B)は図1(B)の V-V視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 図4のVI−VI視断面図である。 使用状態を示す図である。 第2実施形態を示す図である。
符号の説明
1 額本体
2 裏板
3 前板
4 外周壁
5 インナー支持部
6,8 スタンド片
7,9 保持片
10,11 紐止め部の一例としての紐掛け穴
12,13 指掛け穴
15 中間リブ
19 係合部
21 係止部
27,32,37,38 ヒンジ部
30,31,40,41 スリット
31,34,41,42 ブリッジ部

Claims (2)

  1. 4本のフレームを有する四角形の額本体と、前記額本体に裏側から重なって装飾体を脱落不能に保持する裏板とが備えられており、前記額本体と裏板とはそれぞれ合成樹脂の一体成形品である、という構成において、
    前記額本体は前面を構成する前板を備えており、この前板に、外周を構成する外周壁と、前記外周壁の内側において前板から後ろ向きに突出した中間リブと、前記中間リブよりも内側に位置していて装飾体が重なるインナー支持部とを一体に設けており、前記中間リブをインナー支持部よりも後ろ向きに突出させることによって装飾体の位置決めがなされている一方、
    前記裏板は額本体における外周壁の内側に嵌合するようになっており、前記裏板には、額本体のうち外周壁と中間リブとの間において前向きに突出する係止部が設けられている一方、前記額本体には、前記係止部が嵌合する係合部が設けられており、係止部と係合部とは何れか一方又は両方が弾性変形することで嵌脱が許容されており、
    更に、前記裏板には、壁に掛けるための紐類を止める紐止め部と、水平面に立て置くための自立手段とが一体に設けられており、前記自立手段は、前記水平面を基準にして上下方向に延びるヒンジ部で裏板に連結されたスタンド片と、前記スタンド片を裏板から後ろ向き突出した状態に保持するために裏板にヒンジ部にて連結された保持片とから成っており、前記スタンド片と保持片とはヒンジ部を支点に起こすことで裏板の裏側に突出するようになっており、かつ、前記スタンド片と保持片とには互いに嵌まり合って当該スタンド片と保持片とを裏板から突出した姿勢に保持する嵌合手段が形成されている、
    合成樹脂製額縁。
  2. 前記額本体と裏板とは長辺部と短辺部とを有する長方形に形成されており、前記裏板に、縦長姿勢用の第1紐止め部及び第1自立手段と横長姿勢用の第2紐止め部及び第2自立手段とが形成されており、更に、前記自立手段を構成するスタンド片のヒンジ部と保持片のヒンジ部とは互いに平行に延びており、かつ、前記裏板には人が指先を挿入して当該裏板を掴むことのできる指掛け穴が空いている、
    請求項1に記載した合成樹脂製額縁。
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