JP2009153365A - 埋込磁石型モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ磁束を低減することができる埋込磁石型モータを提供する。
【解決手段】磁極数がP極となるロータコア8の収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔8aと、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔8b(一対の磁石収容部8e)とが、それぞれP/2個形成されてなる。径方向収容孔8aの磁石9とその周方向の一方に隣り合う磁石収容部8eの磁石10とで1つの磁極が構成され、前記磁石9とその周方向の他方に隣り合う磁石収容部8eの磁石10とで異なる1つの磁極が構成される。コアシート11における径方向収容孔8aと対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、磁石収容部8eと対応した積層前磁石収容部11aと連通した連通孔11bと、連通せず積層前磁石収容部11aとの間に内側ブリッジ部8hが形成されることになる独立孔11cとからなり、各径方向収容孔8aの軸方向の一部に独立孔11c(内側ブリッジ部8h)が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
従来、埋込磁石型モータは、ロータコアに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されその各収容孔にそれぞれ磁石が配設されたロータを備える。
そして、このような埋込磁石型モータとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この埋込磁石型モータにおけるロータコアの収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、磁極数がP極に対して、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなる。又、磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設される。そして、この埋込磁石型モータでは、径方向収容孔内に配設される磁石と、その周方向の一方に隣り合う磁石収容部内に配設される磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、径方向収容孔内に配設される磁石と、その周方向の他方に隣り合う磁石収容部内に配設される磁石とで異なる1つの磁極が構成されるようになっている。
特開2007−195391号公報
しかしながら、上記のような埋込磁石型モータのロータコアでは、径方向内側において磁石収容部と径方向収容孔との間に形成され、磁石収容部内に配置される磁石の径方向内側への移動を規制する軸方向に一様の内側ブリッジ部が磁気抵抗の小さい磁路となってしまうため、該部分での漏れ磁束が多いという問題がある。尚、このことは、埋込磁石型モータにおける有効磁束を減少させ高トルク化を阻害してしまう原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、漏れ磁束を低減することができる埋込磁石型モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記磁石収容部と対応した積層前磁石収容部と連通した連通孔と、前記積層前磁石収容部と連通せず該積層前磁石収容部との間に内側ブリッジ部が形成されることになる独立孔とを有するものであり、前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の一部に前記独立孔が配置され、前記磁石収容部内に配置される各前記磁石が前記内側ブリッジ部にて径方向内側への移動が規制されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、径方向収容孔の軸方向の一部に独立孔が配置され、磁石収容部内に配置される各磁石は内側ブリッジ部にて径方向内側への移動が規制される。そして、径方向収容孔の連通孔が配置される部分では(内側ブリッジ部が形成されず)磁石収容部内に配置される磁石の径方向内側への移動が規制されないものの径方向内側において径方向収容孔内の磁石と磁石収容部内の磁石との間に空隙が形成されるため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシートに例えば打ち抜き加工等で連通孔と独立孔とを形成することは(例えば、磁石の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となり、また、例えばその分磁石を長くすることができる。又、内側ブリッジ部は、径方向内側及び外側に配置される大きな部分(コアシートの一部)に径方向に沿って繋がっているため、(例えば、磁石の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成した場合に比べて)磁石の移動を規制する方向に薄くても強度を強くすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記独立孔は、前記コアシートに1個のみ形成された。
同構成によれば、磁気抵抗を小さくしてしまう(内側ブリッジ部が形成されることになる)独立孔をコアシートに1個としたため、全体的に磁気抵抗が最も大きくなり、漏れ磁束を最も低減することができる。
請求項3に記載の発明では、コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、少なくとも1枚の前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う2つの前記磁石収容部と対応した2つの積層前磁石収容部の内の1つと連通するとともに1つと連通せず該積層前磁石収容部との間に1つの内側ブリッジ部が形成されることになる片側連通孔を有するものであり、前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に前記片側連通孔が配置されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に片側連通孔が配置される。よって、径方向収容孔の片側連通孔が配置される部分(軸方向の少なくとも一部)では周方向に隣り合う2つの磁石収容部の内の1つに配置される磁石の径方向内側への移動が規制されないものの径方向内側において径方向収容孔内の磁石と磁石収容部内の磁石との間に空隙が形成されるため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシートに例えば打ち抜き加工等で片側連通孔を形成することは(例えば、磁石の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となり、また、例えばその分磁石を長くすることができる。又、内側ブリッジ部は、径方向内側及び外側に配置される大きな部分(コアシートの一部)に径方向に沿って繋がっているため、(例えば、磁石の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成した場合に比べて)磁石の移動を規制する方向に薄くても強度を強くすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記積層前径方向収容孔の全てが前記片側連通孔であって、前記片側連通孔は、周方向の一方の前記積層前磁石収容部と連通する一方片側連通孔と、周方向の他方の前記積層前磁石収容部と連通する他方片側連通孔とからなり、前記ロータコアは、各前記径方向収容孔に前記一方片側連通孔と前記他方片側連通孔とが配置されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、各径方向収容孔に一方片側連通孔と他方片側連通孔とが配置されるため、径方向収容孔の径方向内側で周方向に隣り合う2つの磁石収容部内に配置される各磁石はそれぞれ内側ブリッジ部にて径方向内側への移動が規制される。そして、積層前径方向収容孔の全てが片側連通孔であるため、例えば、積層前径方向収容孔のいくつかを磁気抵抗を小さくしてしまう(周方向の両方に内側ブリッジ部が形成されることになる)独立孔とした場合に比べて、磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。
請求項5に記載の発明では、コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、少なくとも1枚の前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記磁石収容部と対応した積層前磁石収容部と連通するとともに、径方向内側端部に、前記径方向収容孔内に配置される磁石の径方向内側への移動を規制すべく、且つ前記径方向収容孔内に配置される磁石と当接しない位置で前記磁石収容部内に配置される前記磁石の径方向内側への移動を規制すべく径方向外側に突出した規制突出部が形成された突出連通孔を有するものであり、前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に前記突出連通孔が配置されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に規制突出部が形成された突出連通孔が配置される。よって、径方向収容孔の突出連通孔が配置される部分(軸方向の少なくとも一部)では、各磁石の移動が規制されながらも内側ブリッジ部が形成されないため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシートに例えば打ち抜き加工等で突出連通孔を形成することは(例えば、磁石の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記突出連通孔は、前記コアシートに1個のみ形成され、他の前記積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記積層前磁石収容部と連通するとともに前記規制突出部の部分が空隙とされた連通孔である。
同構成によれば、1個の突出連通孔以外の積層前径方向収容孔は、規制突出部の部分が空隙とされた連通孔とされ、径方向収容孔の連通孔が配置される部分では各磁石の径方向内側への移動が規制されないものの空隙にて該部分での磁気抵抗が大きくなるため、(突出連通孔を2個以上とした場合や連通孔を独立孔とした場合等に比べて)漏れ磁束を更に低減することができる。
本発明によれば、漏れ磁束を低減することができる埋込磁石型モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜3に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
ステータ1は、全体的に略円筒状に形成され、外形を形成する円筒部3の内周面から周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース4を有したステータコア5と、各ティース4にインシュレータ(図示略)を介して集中巻にて巻回された巻線6(図1中、一部のみ2点鎖線で図示)とを備える。尚、本実施の形態では、ティース4は、12個形成されている。
ロータ2は、回転軸7と、回転軸7に対して固定されるロータコア8と、ロータコア8に形成された収容孔(径方向収容孔8a及びV字収容孔8b)内に配設される磁石9,10とを備える。尚、ロータ2における磁極数はP極であって本実施の形態では8極に設定されている。
ロータコア8は、コアシート11(図2参照)が軸方向に積層される(図3参照)ことで略円筒状に形成され、その中心孔に回転軸7が嵌着され、ステータ1の内側に回転可能に支持される。又、ロータコア8において磁石9,10を内部に収容すべく軸方向に貫通する収容孔は、径方向に延びる径方向収容孔8aと、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔8bとが、それぞれP/2個であって本実施の形態では(8/2=)4個ずつ形成されてなるとともにそれらが周方向に交互であって等角度間隔に形成されてなる。
径方向収容孔8aの径方向外側端部には、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分(径方向収容孔8a内に配設される前記磁石9の幅)より大きく設定された大幅部8cが軸方向全体に(貫通するように)形成されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側において大幅部8cの径方向内側には、磁石9の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分より小さくなるように径方向の直交方向に突出した外側突出部8d(図3参照)が軸方向に一様に形成されている。この外側突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量(互いに当接しない量)だけ突出して形成されている。
V字収容孔8bは、そのV字を形成する2つの直線に対応した一対の磁石収容部8eを備える。本実施の形態の一対の磁石収容部8eは、径方向外側ほど周方向の間隔が近くなるが径方向外側端部でも互いに連通しないようにそれぞれ独立した(軸方向に貫通する)孔として形成されている。又、V字収容孔8bの径方向外側端部、即ち各磁石収容部8eの径方向外側端部には、前記磁石10が配置されないV字側空隙8fが形成されている。本実施の形態のV字側空隙8fは、軸方向から見た幅が他の部分(磁石10を収容する部分)と略同じとなるように形成されている。又、磁石収容部8eの径方向外側においてV字側空隙8fの径方向内側には、磁石10の径方向外側(V字側空隙8f)への移動を規制すべく軸方向から見た幅が他の部分より小さくなるように突出した突出部8gが形成されている。この突出部8gは、一対の磁石収容部8eの対向する側からそれぞれ離間する側へ同じ量だけ突出して形成されている。
又、本実施の形態における磁石収容部8eの径方向内側端部は、軸方向から見て、径方向収容孔8aの側部、詳しくは径方向収容孔8aの径方向内側において径方向の直交方向を向いた辺(内壁面)と対向するように形成されている。そして、磁石収容部8eの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hは、軸方向の一部に(コアシート11の3枚置きに)形成されている(図3参照)。又、本実施の形態における内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅は径方向に沿って一定となるように形成されている。尚、これは、磁石収容部8eの径方向内側端部に軸方向から見て略三角形状の(磁石10が配置されない)延設部8iが延設されることで実現されている。又、上記形状のロータコア8には、径方向収容孔8aの径方向外側(大幅部8c)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8jが形成され、磁石収容部8eの径方向外側(V字側空隙8f)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8kが形成されることになる。又、上記形状のロータコア8には、一対の磁石収容部8e間における径方向外側に径方向に延びる(前記外側ブリッジ部8kと繋がる)収容部間ブリッジ部8lが形成されることになる。
ここで、図2に示すように、上記したロータコア8を構成するコアシート11における前記径方向収容孔8aと対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記磁石収容部8eと対応した積層前磁石収容部11aと連通した連通孔11bと、積層前磁石収容部11aと連通せず該積層前磁石収容部11aとの間に前記内側ブリッジ部8hが形成されることになる独立孔11cとからなる。本実施の形態では、独立孔11cは、コアシート11に1個のみ形成されている。即ち、本実施の形態では、連通孔11bは、コアシート11に3個形成されている。
そして、本実施の形態のロータコア8は、前記コアシート11が軸中心に1枚ずつ360°/(P/2)であって、本実施の形態では90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
そして、前記径方向収容孔8a内と前記磁石収容部8e内には、それぞれ略直方体形状の磁石9,10が配設される。
上記のように構成されるロータ2では、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の一方(図1中、時計回り方向)に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで1つの磁極(例えばS極)が構成されるとともに、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の他方(図1中、反時計回り方向)に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで異なる1つの磁極(例えばN極)が構成されている。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)径方向収容孔8aの軸方向の一部に独立孔11cが配置され、磁石収容部8e内に配置される各磁石10は内側ブリッジ部8hにて径方向内側への移動が規制される。そして、径方向収容孔8aの連通孔11bが配置される部分では(内側ブリッジ部8hが形成されず)磁石収容部8e内に配置される磁石10の径方向内側への移動が規制されないものの径方向内側において径方向収容孔8a内の磁石9と磁石収容部8e内の磁石10との間に空隙が形成されるため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシート11に例えば打ち抜き加工等で連通孔11bと独立孔11cとを形成することは(例えば、磁石10の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となる。又、内側ブリッジ部8hは、径方向内側及び外側に配置される大きな部分(コアシート11の一部)に径方向に沿って繋がっているため、(例えば、磁石10の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成した場合に比べて)磁石10の移動を規制する方向に薄くても強度が強く、ひいては薄くできる分、磁石10を長くすることができる。
(2)磁気抵抗を小さくしてしまう(内側ブリッジ部8hが形成されることになる)独立孔11cをコアシート11に1個としたため、(2個以上とした場合に比べて)全体的に磁気抵抗が最も大きくなり、漏れ磁束を最も低減することができる。
(3)ロータコア8は、コアシート11が軸中心に1枚ずつ360°/(P/2)であって、本実施の形態では90°ずつ回転されながら多数積層されてなる。このようにすると、コアシート11を360°/(P/2)ずつ回転させながら積層するという動作が一定なので容易に製造することができ、例えば、自動化が容易となる。又、コアシート11を多数枚積層すると、独立孔11c及び内側ブリッジ部8hが軸方向に定期的(本実施の形態ではコアシート11の3枚置き)に存在し、磁石10の径方向内側への移動が軸方向に定期的に規制されるため、磁石10をバランス良く支持することができる。
(4)内側ブリッジ部8hは、軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされ、該幅を均等に細くすることができるため、漏れ磁束を更に低減することができる。
(5)V字収容孔8bのV字を形成する各直線に対応した一対の磁石収容部8eがそれぞれ独立して形成されることで、一対の磁石収容部8e間における径方向外側に径方向に延びる収容部間ブリッジ部8lが形成されることになる。これにより、磁石収容部8eとロータコア8の外周面との間に形成される外側ブリッジ部8kが収容部間ブリッジ部8lと繋がるため、(磁石収容部8e同士を連通する頂部を有するもの(即ち収容部間ブリッジ部8lが形成されないもの)に比べて)ロータコア8の強度が高まり、その変形が防止される。又、特に、コアシート11単体においては、積層前磁石収容部11a同士が連通していると(連通する頂部を有すると)、その径方向内側と径方向外側の部分が、独立孔11cが形成される部分の内側ブリッジ部8hのみで接続されるため、その剛性が低く取り扱いが困難となる虞があるが、これに比べてコアシート11の強度が高まり、その変形が防止され、取り扱いが容易となる。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、(内側ブリッジ部8hが形成されることになる)独立孔11cは、コアシート11に1個のみ形成されるとしたが、これに限定されず、コアシート11に独立孔11cを2個以上形成してもよい。尚、この場合、コアシート11に形成される連通孔11bは、(P/2)個から独立孔11cの数を引き算した数となる。又、この場合、独立孔11c(即ち内側ブリッジ部8h)をロータコアにおいて軸方向に定期的に存在するように配置することが望ましい。
例えば、独立孔11cと連通孔11bをそれぞれ周方向に2個連続して形成した場合、独立孔11c(内側ブリッジ部8h)がロータコアにおいて軸方向に定期的に存在するように、コアシートを180°ずつ回転させながら多数枚積層してもよいし、コアシートを1枚ずつ表裏に反転させながら多数枚積層してもよい。又、勿論、上記実施の形態を含めて、独立孔11c(内側ブリッジ部8h)をロータコアにおいて軸方向に不定期的に存在するように配置してもよい。
・上記実施の形態では、コアシート11における積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う磁石収容部8eと対応した積層前磁石収容部11aと連通した連通孔11bと、積層前磁石収容部11aと連通せず該積層前磁石収容部11aとの間に内側ブリッジ部8hが形成されることになる独立孔11cとからなるとしたが、内側ブリッジ部8hがロータコア8の軸方向の一部に形成されれば、他の構成に変更してもよい。
例えば、少なくとも1枚のコアシートにおける径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔が、径方向内側で周方向に隣り合う2つの磁石収容部と対応した2つの積層前磁石収容部の内の1つと連通するとともに1つと連通せず該積層前磁石収容部との間に1つの内側ブリッジ部が形成されることになる片側連通孔を有するようにする。そして、ロータコアは、各径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に前記片側連通孔が配置されるように前記コアシートが積層されてなるようにする。
具体的には、例えば、図4〜図6に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。ロータコア8(図4及び図6参照)を構成する図5に示すコアシート11における前記径方向収容孔8aと対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う2つの前記磁石収容部8eと対応した2つの積層前磁石収容部11aの内の1つ(図5中、反時計回り側のもの)と連通するとともに1つ(図5中、時計回り側のもの)と連通せず該積層前磁石収容部11aとの間に1つの内側ブリッジ部8hが形成されることになる片側連通孔11dを有する。尚、この例(図5参照)では、片側連通孔11dは180°間隔で2個形成され、他の(残り2個の)積層前径方向収容孔は前記独立孔11cとされている。
そして、この例のロータコア8(図4及び図6参照)は、前記コアシート11(図5参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、径方向収容孔8aの軸方向の少なくとも一部に片側連通孔11dが配置される。よって、径方向収容孔8aの片側連通孔11dが配置される部分(軸方向の少なくとも一部)では周方向に隣り合う2つの磁石収容部8eの内の1つに配置される磁石10の径方向内側への移動が規制されないものの径方向内側において径方向収容孔8a内の磁石9と磁石収容部8e内の磁石10との間に空隙が形成されるため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシート11に例えば打ち抜き加工等で片側連通孔11dを形成することは(例えば、磁石10の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となる。又、内側ブリッジ部8hは、径方向内側及び外側に配置される大きな部分(コアシート11の一部)に径方向に沿って繋がっているため、(例えば、磁石10の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成した場合に比べて)磁石10の移動を規制する方向に薄くても強度を強く、ひいては薄くできる分、磁石10を長くすることができる。
尚、この例(図4〜図6参照)のロータコア8は、コアシート11(図5参照)が軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなるとしたが、これに限定されず、例えば、1枚ずつ(90°ずつ)回転させながら、且つ1枚置きに表裏を反転させながら積層したロータコアとしてもよい。このようにすると、径方向収容孔8aの周方向の両方に配置される2つの内側ブリッジ部8hが均等の断面積を有する構成となる。
又、例えば、図7〜図9に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。即ち、上記別例(図4〜図6参照)では、積層前径方向収容孔(全部で4個)の2個が片側連通孔11dであるとしたが、全て(4個)を片側連通孔とするとともに、それら片側連通孔を、周方向の一方(図8中、反時計回り側)の積層前磁石収容部11aと連通する一方片側連通孔11eと、周方向の他方(図8中、時計回り側)の積層前磁石収容部11aと連通する他方片側連通孔11fとする。
そして、この例のロータコア8(図7及び図9参照)は、前記コアシート11(図8参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、各径方向収容孔8aに一方片側連通孔11eと他方片側連通孔11fとが配置されるため、径方向収容孔8aの径方向内側で周方向に隣り合う2つの磁石収容部8e内に配置される各磁石10はそれぞれ内側ブリッジ部8hにて径方向内側への移動が規制される。そして、積層前径方向収容孔の全てが片側連通孔(一方片側連通孔11eと他方片側連通孔11f)であるため、例えば、積層前径方向収容孔のいくつかを磁気抵抗を小さくしてしまう(周方向の両方に内側ブリッジ部が形成されることになる)独立孔11cとした場合に比べて、磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。
・上記実施の形態及び別例では、1枚のコアシート11における積層前径方向収容孔(連通孔11b、独立孔11c、片側連通孔11d、一方片側連通孔11e及び他方片側連通孔11f)の径方向長さを一定としたが、磁石9の径方向内側への移動を規制すべく径方向内側に短い短孔と、該短孔より径方向内側に長い長孔とからなるようにしてもよい。
例えば、図10〜図12に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。
このロータコア8(図10及び図12参照)を構成する図11に示すコアシート11は、上記実施の形態のコアシート11における独立孔11c(図2参照)が、長孔としての連通孔11bより径方向内側に短い短孔としての短独立孔11gとされている。
そして、この例のロータコア8(図10及び図12参照)は、前記コアシート11(図11参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、径方向収容孔の軸方向の一部に短孔(短独立孔11g)が配置されるため、該短孔にて磁石9の径方向内側への移動が規制される。そして、径方向収容孔8aの長孔(連通孔11b)が配置される部分では磁石9の径方向内側への移動が規制されないものの長孔の径方向内側端部が磁石9と(空隙を介して)離間するため、該部分での磁気抵抗が大きくなり(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を低減することができる。
又、例えば、図13〜図15に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。
このロータコア8(図13及び図15参照)を構成する図14に示すコアシート11は、上記別例(図4〜図6参照)のコアシート11における独立孔11c(図5参照)の1つが、径方向内側に短い短孔としての短独立孔11gとされている。
そして、この例のロータコア8(図13及び図15参照)は、前記コアシート11(図14参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、上記別例(図4〜図6参照)の効果に加えて、短孔(短独立孔11g)による効果(上記別例(図10〜図12)の効果)を得ることができる。
尚、勿論、この例(図13〜図15参照)のロータコア8においても、コアシート11を、1枚置きに表裏を反転させながら積層して、径方向収容孔8aの周方向の両方に配置される2つの内側ブリッジ部8hを均等の断面積を有する構成としてもよい。
又、例えば、図16〜図18に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。
このロータコア8(図16及び図18参照)を構成する図17に示すコアシート11は、上記別例(図7〜図9参照)のコアシート11における他方片側連通孔11f(図8参照)の1つが、径方向内側に短い短孔としての短他方片側連通孔11hとされている。
そして、この例のロータコア8(図16及び図18参照)は、前記コアシート11(図17参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、上記別例(図7〜図9参照)の効果に加えて、短孔(短他方片側連通孔11h)による効果(上記別例(図10〜図12)の効果)を得ることができる。
・上記実施の形態では、コアシート11における積層前径方向収容孔は、連通孔11bと独立孔11cとからなるとしたが、径方向内側で周方向に隣り合う積層前磁石収容部11aと連通するとともに、径方向内側端部に、径方向収容孔8a内の磁石9の径方向内側への移動を規制すべく、且つ径方向収容孔8a内の磁石9と当接しない位置で磁石収容部8e内の磁石10の径方向内側への移動を規制すべく径方向外側に突出した規制突出部が形成された突出連通孔を有するように変更してもよい。
又、例えば、図19〜図21に示すロータ2(ロータコア8)に変更してもよい。
このロータコア8(図19及び図21参照)を構成する図20に示すコアシート11は、上記実施の形態のコアシート11における独立孔11c(図2参照)が、規制突出部11iが形成された突出連通孔11jとされている。詳しくは、突出連通孔11jは、径方向内側で周方向に隣り合う積層前磁石収容部11aと連通しているが、前記連通孔11bの空隙であった部分の径方向内側端部に、径方向収容孔8a内の磁石9の径方向内側への移動を規制すべく、且つ径方向収容孔8a内の磁石9と当接しない位置で磁石収容部8e内の磁石10の径方向内側への移動を規制すべく径方向外側に突出した規制突出部11iが形成されている。この例における規制突出部11iは、略台形状に形成されることで、軸方向から見たその各辺に、各磁石9,10の端面が軸方向から見て点ではなく線で当接することになる。
そして、この例のロータコア8(図19及び図21参照)は、前記コアシート11(図20参照)が軸中心に1枚ずつ90°ずつ回転されながら多数枚積層されてなる。
このようにすると、径方向収容孔8aの軸方向の一部に規制突出部11iが形成された突出連通孔11jが配置される。よって、径方向収容孔8aの突出連通孔11jが配置される部分(軸方向の一部)では、各磁石9,10の移動が規制されながらも前記内側ブリッジ部8hが形成されない(ロータコア8が径方向に繋がっていない)ため、該部分での磁気抵抗が大きくなり、漏れ磁束を低減することができる。尚、コアシート11に例えば打ち抜き加工等で突出連通孔11jを形成することは(例えば、磁石9,10の径方向内側への移動を規制するための小さい突出部を形成する場合に比べて)容易であるため、その製造が容易となる。
又、この例(図19〜図21参照)では、1個の突出連通孔11j以外の積層前径方向収容孔が、規制突出部11iの部分が空隙とされた連通孔11bとされ、径方向収容孔8aの連通孔11bが配置される部分では各磁石9,10の径方向内側への移動が規制されないものの空隙にて該部分での磁気抵抗が大きくなるため、例えば、突出連通孔11jを2個以上とした場合や連通孔11bを独立孔11cとした場合等に比べて漏れ磁束を更に低減することができる。
・上記実施の形態では、V字収容孔8bを構成する一対の磁石収容部8eは、径方向外側端部が互いに連通しないようにそれぞれ独立した(軸方向に貫通する)孔として形成されるとしたが、これに限定されず、磁石収容部8eの径方向外側同士を連通する頂部を有するように(1つの繋がった孔として)形成してもよい。尚、この場合、前記収容部間ブリッジ部8lがなくなることになる。
・上記実施の形態では、磁石収容部8eの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるとしたが、これに限定されず、内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って変化するように変更してもよい。例えば、上記実施の形態の延設部8iを形成せず、内側ブリッジ部8hを磁石10の(径方向内側の)長手方向端部に当接するような軸方向から見て略三角形状のものとしてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア8は、コアシート11が軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなるとしたが、これに限定されず、他の方法(構造)で略同様のロータコアを構成してもよい。例えば、コアシート11を、複数枚毎に回転させながら積層してもよい。このようにすると、コアシート11を回転させる回数が減るため、その製造が容易となる。
・上記実施の形態では、1種類のコアシート11にてロータコア8を構成したが、これに限定されず、複数種類の(例えば、独立孔11cの数が異なる)コアシートにてロータコアを構成してもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8eは、軸方向から見て直線状であってその幅が一定とされ、磁石収容部8e内に配設される磁石10は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、磁石収容部及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。即ち、V字収容孔の略V字形状とは、V字を形成する各直線(一対の直線)がそれぞれ湾曲しているものや、直線の幅が一定ではないもの等を含む形状であって、V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部は、前記直線に対して湾曲しているものや、幅が一定とされていないものを含む。
・上記実施の形態の磁石9,10及びロータコア8を軸方向に分割し、それらを周方向にずらして配設してもよい。このようにすると、ステータ1とロータ2間での急激な磁束の流れ(変化)を更に低減することができコギングトルク及びトルクリップルを更に低減することができる。
・上記実施の形態のティース4の数や磁極数(磁石9,10)の数等は、他の数に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータコアは、前記コアシートが360°/(P/2)ずつ回転されながら積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、コアシートを360°/(P/2)ずつ回転させながら積層するという動作が一定なので容易に製造することができ、例えば、自動化が容易となる。又、コアシートを多数枚積層すると、独立孔及び内側ブリッジ部が軸方向に定期的に存在し、磁石の径方向内側への移動が軸方向に定期的に規制されるため、磁石をバランス良く支持することができる。
(ロ)請求項1〜4、及び上記(イ)のいずれか1つに記載の埋込磁石型モータにおいて、前記内側ブリッジ部は、軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、内側ブリッジ部は、軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされ、該幅を均等に細くすることができるため、漏れ磁束を更に低減することができる。
(ハ)請求項1〜6、及び上記(イ)、(ロ)のいずれか1つに記載の埋込磁石型モータにおいて、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した一対の前記磁石収容部がそれぞれ独立して形成されることで、一対の前記磁石収容部間における径方向外側に径方向に延びる収容部間ブリッジ部が形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、磁石収容部とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部が収容部間ブリッジ部と繋がるため、(磁石収容部同士を連通する頂部を有するもの(即ち収容部間ブリッジ部が形成されないもの)に比べて)ロータコアの強度が高まり、その変形が防止される。
特に、コアシート単体においては、前記積層前磁石収容部同士が連通していると(連通する頂部を有すると)、その径方向内側と径方向外側の部分が、独立孔が形成される部分の内側ブリッジ部のみで接続されるため、その剛性が低く取り扱いが困難となる虞があるが、これに比べてコアシートの強度が高まり、その変形が防止され、取り扱いが容易となる。
本実施の形態における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 本実施の形態におけるコアシートの平面図。 本実施の形態におけるロータコアの要部斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。 別例における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの斜視図。
符号の説明
2…ロータ、8…ロータコア、8a…径方向収容孔、8b…V字収容孔、8e…磁石収容部、8h…内側ブリッジ部、9,10……磁石、11…コアシート、11a…積層前磁石収容部、11b…連通孔(積層前径方向収容孔)、11c…独立孔(積層前径方向収容孔)、11d…片側連通孔(積層前径方向収容孔)、11e…一方片側連通孔(積層前径方向収容孔及び片側連通孔)、11f…他方片側連通孔(積層前径方向収容孔及び片側連通孔)、11g…短独立孔(積層前径方向収容孔及び独立孔)、11h…短他方片側連通孔(積層前径方向収容孔、片側連通孔及び他方片側連通孔)、11i…規制突出部、11j…突出連通孔。

Claims (6)

  1. コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、
    前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記磁石収容部と対応した積層前磁石収容部と連通した連通孔と、前記積層前磁石収容部と連通せず該積層前磁石収容部との間に内側ブリッジ部が形成されることになる独立孔とを有するものであり、
    前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の一部に前記独立孔が配置され、前記磁石収容部内に配置される各前記磁石が前記内側ブリッジ部にて径方向内側への移動が規制されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  2. 請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記独立孔は、前記コアシートに1個のみ形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  3. コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、
    少なくとも1枚の前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う2つの前記磁石収容部と対応した2つの積層前磁石収容部の内の1つと連通するとともに1つと連通せず該積層前磁石収容部との間に1つの内側ブリッジ部が形成されることになる片側連通孔を有するものであり、
    前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に前記片側連通孔が配置されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  4. 請求項3に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記積層前径方向収容孔の全てが前記片側連通孔であって、
    前記片側連通孔は、周方向の一方の前記積層前磁石収容部と連通する一方片側連通孔と、周方向の他方の前記積層前磁石収容部と連通する他方片側連通孔とからなり、
    前記ロータコアは、各前記径方向収容孔に前記一方片側連通孔と前記他方片側連通孔とが配置されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  5. コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成されるものであって、
    少なくとも1枚の前記コアシートにおける前記径方向収容孔と対応したP/2個の積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記磁石収容部と対応した積層前磁石収容部と連通するとともに、径方向内側端部に、前記径方向収容孔内に配置される磁石の径方向内側への移動を規制すべく、且つ前記径方向収容孔内に配置される磁石と当接しない位置で前記磁石収容部内に配置される前記磁石の径方向内側への移動を規制すべく径方向外側に突出した規制突出部が形成された突出連通孔を有するものであり、
    前記ロータコアは、各前記径方向収容孔の軸方向の少なくとも一部に前記突出連通孔が配置されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  6. 請求項5に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記突出連通孔は、前記コアシートに1個のみ形成され、
    他の前記積層前径方向収容孔は、径方向内側で周方向に隣り合う前記積層前磁石収容部と連通するとともに前記規制突出部の部分が空隙とされた連通孔であることを特徴とする埋込磁石型モータ。
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