JP2009151455A - キー入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キー入力回路10において、8個の入力キーと、6個の抵抗(抵抗値R0の2つの抵抗と、抵抗値R1〜R4の抵抗)を設け、R1及びR2をR3及びR4をより十分小さな抵抗値とし、8個の入力キーの押下により第1入力ポート161及び第2入力ポート162に入力される2通りの電圧値に特性を設ける。そして、CPU120が、変換テーブル141を利用した入力キー判別プログラム142を実行すると、単独で押下された入力キーの種類を判別できることはもちろんのこと、同時にいずれか2個の入力キーが押下された場合であっても、その何れか1個の入力キーが単独で押下されたものとして判別できる。
【選択図】図1
Description
電子機器に備えられたキー入力装置において、
8個の入力キーと6個の抵抗から構成されるキー入力回路と、前記キー入力回路から出力された出力信号に基づいて、入力された入力キーの判別を行う判別部と、を備え、
前記キー入力回路は、
第1エリア及び第2エリアと、前記第1エリア及び前記第2エリアの間に配置され、前記第1エリア及び前記第2エリアと接続された第3エリアと、を備え、
前記第1エリアは、
第1電圧値の電圧を印可する第1電源部と、この第1電源部と第1抵抗を介して一端が接続された第1入力キーと、この第1入力キーと第2抵抗を介して並列に一端が接続された第2入力キーと、前記第1入力キーの他端及び前記第2入力キーの他端と接続される第1接地点と、を備え、
前記第2エリアは、
第2電圧値の電圧を印可する第2電源部と、この第2電源部と第3抵抗を介して一端が接続された第3入力キーと、この第3入力キーと第4抵抗を介して並列に一端が接続された第4入力キーと、前記第3入力キーの他端及び前記第4入力キーの他端と接続される第2接地点と、を備え、
前記第3エリアは、
前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続され、並列に備えられた第5入力キー及び第6入力キーと、前記第6入力キーと第5抵抗を介して接続されるとともに、前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続された第7入力キーと、この第7入力キーと並列に接続されるとともに、前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続される第8入力キーと、第6抵抗を介して第5入力キーと接続される第3接地点と、を備え、
前記第5入力キー及び前記第7入力キーの他端は、前記第3入力キーと前記第4抵抗との間に接続され、
前記第6入力キー及び前記第8入力キーの他端は、前記第4抵抗と前記第4入力キーとの間に接続され、
前記第2抵抗及び前記第4抵抗は、前記第5抵抗及び第6抵抗より小さな抵抗値を有し、
前記判別部は、
前記第1抵抗と前記第1入力キーとの間の電圧値が入力される第1入力ポートと
前記第4抵抗と前記第3入力キーとの間の電圧値が入力される第2入力ポートと、
前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力される電圧値に応じた所定の入力キーの種類が記載された変換テーブルと、
前記8個の入力キーのうち何れか1個の入力キーが単独で押下された場合に、前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された電圧値と、前記変換テーブルに記載された電圧値と、に基づいて、押下された入力キーの種類を判別し、前記8個の入力キーのうち何れか2つの入力キーが同時に押下された場合に、前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された電圧値と最も近い電圧値に応じた入力キーの種類を、前記変換テーブルより判別する入力キー判別手段と、
を備えることを特徴とする。
よって、本発明は、2つの入力キーが同時に押下された場合であっても、その何れか一方を好適に判別でき、かつ、その判別を最小限の抵抗の数で実現する、キー入力装置といえる。
なお、下記キー入力回路10において、抵抗は単位を[Ω(オーム)]とし、電圧値は単位を[V(ボルト)]としている。
そして、このキー入力回路10は、電圧値V0の第1電源部31と、第1出力ポート21と、抵抗値R0及びR1の抵抗(第1抵抗61及び第2抵抗62)と、KEY1及びKEY2と、第1接地点41と、を第1エリア51として、電圧値V0の第2電源部32と、第2出力ポート22と、抵抗値R0及びR2の抵抗(第3抵抗63及び第4抵抗64)と、KEY3及びKEY4と、第2接地点42と、を第2エリア52として、抵抗値R3及びR4の抵抗(第6抵抗66及び第5抵抗65)と、KEY5〜KEY8と、第3接地点43と、を第3エリア53として、機能する。
ここで、入力キーKEY1〜KEY8は押下されていない状態では、図2のように各回線は遮断されているが、何れかの入力キーが押下されると、遮断されていた回線が接続され、遮断状態とは異なる電圧値が第1出力ポート21又は第2出力ポート22で検出されるようになっている。
そして、ワンチップマイコン100の構成のうち、後述の第1入力ポート161及び第2入力ポート162と、CPU120と、変換テーブル141及び入力キー判別プログラム142は、入力キーKEY1〜KEY8の押下に応じて、その入力キーの種類を判別する判別部として機能している。
つまり、CPU120は、入力キー判別プログラム142を実行することにより、入力キーKEY1〜KEY8のいずれかが単独で押下された場合は、その入力キーの種類を判別し、いずれか2個の入力キーが同時に押下された場合は、入力キーKEY1〜KEY8に割り振られた優先順位の高い、一方の入力キーが単独で押下されたものとして判別できる判別手段として機能する。具体的な判別方法は、後述の<単独入力キー判別及び同時入力キー優先判別処理>で述べる。
次に、キー入力装置1の単独入力キー判別及び同時入力キー優先判別処理について、図2の回路配置図、図3の変換テーブル、図4のフローチャート、図5の回線接続図、を参照して説明する。
例えば、入力キーKEY2が押下されると、BRA2とBRA3間が接続される。したがって、第1入力ポートに入力される電圧値V1は、抵抗値R0の抵抗によって電圧降下が生じるので、V1=V0×{R1/(R0+R1)}となる。一方で、第2入力ポートに入力される電圧値V2は、入力キーKEY3〜KEY8が全て遮断された状態であり、電圧降下は生じないため、V2=V0となる。
同様にして、その他の入力キーが単独で押下された場合の電圧値V1及びV2は図3に示す値となる。
次いで、入力キーKEY1と、他のいずれかの入力キーが同時に押下された場合、図2のBRA1とBRA3が接続されるため、第1入力ポート161に入力される電圧値V1は第1接地点41の電圧値である0[V]を出力する。
次いで、入力キーKEY2と、入力キーKEY5〜KEY8のいずれか一つ、例えば、入力キーKEY8が接続された場合、これによって図5(A)に示すように、第1入力ポート161側は、抵抗値R1の抵抗と、抵抗値R3及びR4の抵抗が並列接続された状態になる。したがって、その並列接続部の合成抵抗値Rは、式(1)のようになる。
ここで、抵抗値R1は抵抗値R3及びR4より十分小さいため、RはR1未満の値であるが、ほぼR1に等しい値となる。そのため、電圧値V1はV1=V0×{R/(R0+R)}であるので、図3の入力キーKEY2を単独で押下した時の電圧値V1=V0×{R1/(R0+R1)}未満の値であるが、ほぼ等しい値を持つ。このことは、入力キーKEY2と、他の入力キーKEY5〜KEY7のいずれかを押下した場合であっても同様のことがいえる。
また、入力キーKEY2と、入力キーKEY3又はKEY4を同時に押下した場合、第1入力ポート161側では抵抗値R1の抵抗による電圧降下しか生じないので、電圧値V1は入力キーKEY2を単独で押下した時の電圧値V1=V0×{R1/(R0+R1)}を出力する。
次いで、入力キーKEY3と、入力キーKEY4からKEY8までのいずれかの入力キーが同時に押下された場合、図2のBRA10とBRA13が接続されるため、第2入力ポート162に入力される電圧値V2は第2接地点42の電圧値である0[V]を出力する。
次いで、入力キーKEY4と、入力キーKEY5〜KEY8のいずれか一つ、例えば、入力キーKEY7が接続された場合、図5(B)に示すように、第2入力ポート162側は、抵抗値R2の抵抗と、抵抗値R3及びR4の抵抗が並列接続された状態になる。したがって、その並列接続部の合成抵抗値Rは、式(2)のようになる。
ここで、抵抗値R2は抵抗値R3及びR4より十分小さいため、RはR2未満の値であるが、ほぼR2に等しい値となる。そのため、電圧値V2はV2=V0×{R/(R0+R)}であるので、図3の入力キーKEY4を単独で押下した時の電圧値V2は、V2=V0×{R2/(R0+R2)}未満の値であるが、ほぼ等しい値を持つ。このことは、入力キーKEY4と、他の入力キーKEY5、KEY6、KEY8のいずれかを押下した場合であっても同様のことがいえる。
次いで、入力キーKEY5とKEY6が同時に押下された場合、又は、入力キーKEY5又はKEY6のいずれかと、入力キーKEY7又はKEY8のいずれかが同時に押下された場合、図2よりKEY5又はKEY6のいずれかの押下によって抵抗値R4の抵抗による電圧降下が得られないため、図3の入力キーKEY5又はKEY6を単独で押下した時の電圧値V1=V0×{R3/(R0+R3)}と等しい値を持つ。
次いで、入力キーKEY7とKEY8が同時に押下された場合も、図2より抵抗値R3とR4の抵抗による電圧降下が生じるので、図3の入力キーKEY7又はKEY8を単独で押下した時の電圧値V1=V0×{(R3+R4)/(R0+R3+R4)}と等しい値を持つ。
したがって、キー入力装置1は2つの入力キーが同時に押下された場合であっても、その何れか一方の入力キーを好適に判別でき、かつ、その判別を最小限の抵抗の数で実現するキー入力装置であるといえる。
例えば、変換テーブル141の各入力キーの割当ては、予め設定されたものでも、或いはユーザにより設定されたものであってもよい。
また、第1抵抗61及び第3抵抗63の抵抗値を同一としたが、異なる値であってもよい。同様に、第1電源部31と第2電源部32の電圧値を異なる値としても良い。
10 キー入力回路
31 第1電源部
32 第2電源部
41〜43 第1接地点〜第3接地点
51〜53 第1エリア〜第3エリア
61〜66 第1抵抗〜第6抵抗
KEY1〜KEY8 第1入力キー〜第8入力キー
R0 第1抵抗及び第3抵抗の抵抗値
R1 第2抵抗の抵抗値
R2 第4抵抗の抵抗値
R3 第6抵抗の抵抗値
R4 第5抵抗の抵抗値
V0 第1電源部の第1電圧値及び第2電源部の第2電圧値
V1 第1入力ポートの電圧値
V2 第2入力ポートの電圧値
100 ワンチップマイコン
120 CPU(入力キー判別手段、判別部)
140 ROM
141 変換テーブル(判別部)
142 入力キー判別プログラム(入力キー判別手段、判別部)
161 第1入力ポート(判別部)
162 第2入力ポート(判別部)
Claims (1)
- 電子機器に備えられたキー入力装置において、
8個の入力キーと6個の抵抗から構成されるキー入力回路と、前記キー入力回路から出力された出力信号に基づいて、入力された入力キーの判別を行う判別部と、を備え、
前記キー入力回路は、
第1エリア及び第2エリアと、前記第1エリア及び前記第2エリアの間に配置され、前記第1エリア及び前記第2エリアと接続された第3エリアと、を備え、
前記第1エリアは、
第1電圧値の電圧を印可する第1電源部と、この第1電源部と第1抵抗を介して一端が接続された第1入力キーと、この第1入力キーと第2抵抗を介して並列に一端が接続された第2入力キーと、前記第1入力キーの他端及び前記第2入力キーの他端と接続される第1接地点と、を備え、
前記第2エリアは、
第2電圧値の電圧を印可する第2電源部と、この第2電源部と第3抵抗を介して一端が接続された第3入力キーと、この第3入力キーと第4抵抗を介して並列に一端が接続された第4入力キーと、前記第3入力キーの他端及び前記第4入力キーの他端と接続される第2接地点と、を備え、
前記第3エリアは、
前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続され、並列に備えられた第5入力キー及び第6入力キーと、前記第6入力キーと第5抵抗を介して接続されるとともに、前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続された第7入力キーと、この第7入力キーと並列に接続されるとともに、前記第1入力キーと前記第2抵抗との間に一端が接続される第8入力キーと、第6抵抗を介して第5入力キーと接続される第3接地点と、を備え、
前記第5入力キー及び前記第7入力キーの他端は、前記第3入力キーと前記第4抵抗との間に接続され、
前記第6入力キー及び前記第8入力キーの他端は、前記第4抵抗と前記第4入力キーとの間に接続され、
前記第2抵抗及び前記第4抵抗は、前記第5抵抗及び第6抵抗より小さな抵抗値を有し、
前記判別部は、
前記第1抵抗と前記第1入力キーとの間の電圧値が入力される第1入力ポートと
前記第4抵抗と前記第3入力キーとの間の電圧値が入力される第2入力ポートと、
前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力される電圧値に応じた所定の入力キーの種類が記載された変換テーブルと、
前記8個の入力キーのうち何れか1個の入力キーが単独で押下された場合に、前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された電圧値と、前記変換テーブルに記載された電圧値と、に基づいて、押下された入力キーの種類を判別し、前記8個の入力キーのうち何れか2つの入力キーが同時に押下された場合に、前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された電圧値と最も近い電圧値に応じた入力キーの種類を、前記変換テーブルより判別する入力キー判別手段と、
を備えることを特徴とするキー入力装置。
Priority Applications (1)
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2007
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